JP2989327B2 - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

Info

Publication number
JP2989327B2
JP2989327B2 JP3185758A JP18575891A JP2989327B2 JP 2989327 B2 JP2989327 B2 JP 2989327B2 JP 3185758 A JP3185758 A JP 3185758A JP 18575891 A JP18575891 A JP 18575891A JP 2989327 B2 JP2989327 B2 JP 2989327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load element
load
drive
engine
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3185758A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0510191A (ja
Inventor
靖裕 原田
光男 中村
明 上坂元
繁夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsuda KK
Original Assignee
Matsuda KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsuda KK filed Critical Matsuda KK
Priority to JP3185758A priority Critical patent/JP2989327B2/ja
Publication of JPH0510191A publication Critical patent/JPH0510191A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2989327B2 publication Critical patent/JP2989327B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの制御装置に
関し、特にエンジン出力で駆動される複数の補機を有す
るエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両においては、空気調和装置
(以下、エアコンという)のコンプレッサ、パワーステ
アリング用ポンプ、発電用のオルタネータなどのエンジ
ンで駆動される複数の補機類が備えられる。そして、こ
れらの補機類の作動状態が変化するときにはエンジン出
力が変動し、それに伴って駆動系に伝達される正味の駆
動トルクが変動すると共に、エンジン回転も変動するこ
とになる。
【0003】このようなエンジン駆動補機の作動状態の
変化に伴うトルク変動を抑制するために、従来において
はエンジン出力を代表するエンジン回転数に応じてエン
ジン回転が生じないように点火時期や燃料供給量などを
フィードバック制御するのが一般的である。また、補機
の作動状態を変化させることにより補機間でトルク変動
を吸収させる場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ようにエンジン出力を直接的に制御する場合には、エン
ジン回転は変動しなくても燃費が犠牲になったり、トル
ク変動を吸収しきれずに回転変動を生じる場合もある。
また、後者のように補機間でトルク変動を吸収するにし
ても、機種ごとに補機の設置状況や特性が異なる現状で
は制御ロジックが一定せず、機種ごとに専用の制御プロ
グラムを用意しなければならないのが実情である。
【0005】この発明はエンジン出力で駆動される複数
の補機を有するエンジンにおける上記の実情に対処する
もので、補機の設置状況や特性に左右されることなく、
補機の作動状態の変化に伴う駆動力の変化を適切に抑制
し得るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1の発明(以下、第1発明という)に係るエンジンの制
御装置は、エンジン出力で作動する複数の負荷要素を有
するエンジンにおいて、負荷要素ごとの駆動形態をコー
ド化した駆動形態情報を記憶させた駆動形態情報記憶手
段と、負荷要素が作動する際の駆動要求信号を入力した
ときに、他の負荷要素の作動状態を検出して上記駆動要
求信号が示す負荷要素が作動したときの駆動力の変化を
打ち消すような駆動形態を示す負荷要素を上記記憶手段
に記憶された駆動形態情報に基づいて検索する負荷要素
検索手段と、検索した負荷要素と駆動要求のある負荷要
素とをエンジン出力に回転変動が生じないように制御す
る負荷要素制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】また、本願の請求項2の発明(以下、第2
発明という)に係るエンジンの制御装置は、エンジン出
力で作動する複数の負荷要素を有するエンジンにおい
て、負荷要素ごとの駆動形態を複数要因に分けてコード
化した駆動形態情報を記憶させた駆動形態情報記憶手段
と、負荷要素が作動する際の駆動要求信号を入力したと
きに、他の負荷要素の作動状態を検出して上記駆動要求
信号が示す負荷要素が作動したときの駆動力の変化を打
ち消すような駆動形態を示す負荷要素を上記記憶手段に
記憶された駆動形態情報に基づいて検索する負荷要素検
索手段と、該当する負荷要素が複数個存在するときに
は、各要因ごとに定められた所定の優先順位に従って負
荷要素を選択する負荷要素選択手段と、選択した負荷要
素と駆動要求のある負荷要素とをエンジン出力に回転変
動が生じないように制御する負荷要素制御手段とを設け
たことを特徴とする。
【0008】そして、本願の請求項3の発明(以下、第
3発明という)に係るエンジンの制御装置は、エンジン
出力で作動する複数の負荷要素を有するエンジンにおい
て、負荷要素ごとの駆動形態を複数要因に分けてコード
化した駆動形態情報を記憶させた駆動形態情報記憶手段
と、負荷要素が作動する際の駆動要求信号を入力したと
きに、他の負荷要素の作動状態を検出して上記駆動要求
信号が示す負荷要素が作動したときの駆動力の変化を打
ち消すような駆動形態を示す負荷要素を上記記憶手段に
記憶された駆動形態情報に基づいて検索する負荷要素検
索手段と、該当する負荷要素が複数個存在すると共に、
各負荷要素の要因が共通するときには、各要因ごとに定
められた所定の優先順位を示す数値の加算平均の小さい
負荷要素を選択する負荷要素選択手段と、選択した負荷
要素と駆動要求のある負荷要素とをエンジン出力に回転
変動が生じないように制御する負荷要素制御手段とを設
けたことを特徴とする。
【0009】さらに、本願の請求項4の発明(以下、第
4発明という)に係るエンジンの制御装置は、エンジン
出力で作動する複数の負荷要素を有するエンジンにおい
て、負荷要素ごとの駆動形態をコード化した駆動形態情
報を記憶させた駆動形態情報記憶手段と、負荷要素が作
動する際の駆動要求信号を入力したときに、他の負荷要
素の作動状態を検出して上記駆動要求信号が示す負荷要
素が作動したときの駆動力の変化を打ち消すような駆動
形態を示す負荷要素を上記記憶手段に記憶された駆動形
態情報に基づいて検索する負荷要素検索手段と、検索し
た負荷要素と駆動要求のある負荷要素とをエンジン出力
に回転変動が生じないように制御する負荷要素制御手段
と、該当する負荷要素が存在しない場合には駆動要求の
ある負荷要素の作動時にエンジン出力に回転変動が生じ
ないようにエンジン出力を調整するエンジン出力調整手
段とを設けたことを特徴とする。
【0010】また、本願の請求項5の発明(以下、第5
発明という)に係るエンジンの制御装置は、エンジン出
力で作動する複数の負荷要素を有するエンジンにおい
て、負荷要素ごとの駆動形態をコード化した駆動形態情
報を記憶させた駆動形態情報記憶手段と、負荷要素が作
動する際の駆動要求信号を入力したときに、他の負荷要
素の作動状態を検出して上記駆動要求信号が示す負荷要
素が作動したときの駆動力の変化を打ち消すような駆動
形態を示す負荷要素を上記記憶手段に記憶された駆動形
態情報に基づいて検索する負荷要素検索手段と、検索し
た負荷要素と駆動要求のある負荷要素とをエンジン出力
に回転変動が生じないように制御する負荷要素制御手段
と、該当する負荷要素が存在しない場合には、点火時期
を予め遅角させると共に、駆動要求のある負荷要素の作
動時に点火時期を進角させる点火時期制御手段とを設け
たことを特徴とする。
【0011】なお、負荷要素の駆動形態をコード化する
際に少なくともトルク変化速度、トルク変化量、タイミ
ング操作性、トルク可変性の複数要因に分けてコード化
しても良い。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、負荷要素ごとの駆動形態
をコード化した駆動形態情報に基づいて負荷要素の制御
が行われることになるので、制御の主要な部分は共通化
されることになって、補機類の設置状況や特性が異なっ
てもコード化するデータ部分だけを変更するだけの簡単
な作業ですむ。
【0013】特に、第2、第3発明によれば、負荷の変
化に伴う駆動力の変化を負荷要素の制御によって抑制す
る場合には、必要最小限の負荷要素の駆動状態を変化さ
せるだけで良く、これにより負荷要素の犠牲を最低限に
抑えることが可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0015】図1に示すように、この実施例に係るエン
ジンの制御システムには、図示しないスロットルバルブ
をバイパスする空気量を制御するためのアイドルスピー
ドコントロールユニット(以下、ISCユニットとい
う)1と、燃料供給量を制御するための電子ガソリン噴
射ユニット(以下、EGIユニットという)2と、点火
時期及び通電時間を制御する電子点火進角ユニット(以
下、ESAユニットという)3とが設けられていると共
に、これらの各ユニット1〜3とメイン制御ユニット4
との間で各種の信号が授受しあうように構成されてい
る。
【0016】そして、この実施例においては、エンジン
によって駆動される補機類を制御するために、エアコン
系を制御するエアコンユニット5と、パワーステアリン
グ系を制御するパワーステアリングユニット(以下、P
Sユニットという)6と、オルタネータ系を制御するオ
ルタネータユニット7と、ライト類を制御するライト制
御ユニット8と、図示しないキャタリストに空気を供給
するためのエアポンプの作動を制御するエアポンプユニ
ット9と、自動変速機(図示せず)の作動を制御するA
T制御ユニット10とが設けられ、これらの各ユニット
5〜10についても上記メイン制御ユニット4との間で
それぞれ信号を授受しあうように構成されている。
【0017】そして、この実施例においては、個々の補
機類、すなわち負荷要素の特徴をトルク変化速度
(A)、トルク変化量(B)、タイミング操作性
(C)、制御性(D)、トルク可変性(E)及びトルク
変化性(F)の6つの要因(A〜F)に分けて抽出する
と共に、各要因(A〜F)についての程度を1または0
の2値データで評価している。例えばエアコンを例にと
ると、表1に示すように、トルク変化速度が遅く(A=
0)、トルク変化量が大きく(B=1)、タイミングの
操作が可能で(C=1)、運転者がスイッチを切ってい
るときには操作ができず(D=0)、連続したトルク可
変性があって(E=1)、作動時にはトルクの向きは負
方向に変化することから(F=0)、その特徴を示す評
価関数はf(0,1,1,0,1,0)となる。この評
価関数はエアコンの一般的な性質に基づいて決定される
ことから、エアコンについての特性に依存しないデータ
構造を持つことになる。
【0018】
【表1】 同様にして、パワーステアリングやその他の負荷要素に
ついての評価関数が求められると共に、これらの評価関
数が負荷要素ごとにディジタルマップの状態で上記メイ
ン制御ユニット4に記憶されている。
【0019】そして、この実施例においては、各要因
(A〜F)について程度の大きいものから順番に優先順
位が付けられており、例えば要因(A)についてみれ
ば、エアポンプ、パワーステアリング、ライト類、オル
タネータの順でトルク変化速度が遅くなるから、要因
(A)についての優先順位を示す数値は、上記表1の○
内の数字で示すように、エアポンプが1、パワーステア
リングが2、ライト類が3、オルタネータが4となる。
そして、トルク変化速度が遅いエアコンや自動変速機に
ついては優先順位を示す数値が、例えば無限大に設定さ
れることになる。
【0020】また、この実施例においては、エンジン制
御要素についても、その特徴をトルク変化速度(A)、
トルク変化量(B)、タイミング操作性(C)、制御性
(D)、トルク可変性(E)及びトルク変化性(F)の
6つの要因(A〜F)に分けて抽出すると共に、各要因
(A〜F)についての程度を1または0の2値データで
評価している。例えばISCを例にとると、次の表2に
示すように、トルク変化速度が遅く(A=0)、トルク
変化量が大きく(B=1)、タイミングの操作が可能で
(C=1)、制御が運転者に依存せず(D=1)、連続
したトルク可変性があって(E=1)、作動時にはトル
クの向きは正方向に変化することから(F=1)、その
特徴を示す評価関数はf(0,1,1,1,1,1)と
なる。この場合においても上記評価関数はISCの一般
的な性質に基づいて決定されることから、ISCについ
ての個々の特性に依存しないデータ構造を持つことにな
る。
【0021】
【表2】 同様にして、EGI及びESAについての評価関数が求
められると共に、これらの評価関数がエンジン制御要素
ごとにディジタルマップの状態で上記メイン制御ユニッ
ト4に記憶されている。
【0022】そして、この場合においても、各要因(A
〜F)について程度の大きいものから順番に優先順位が
付けられており、例えば要因(A)についてみれば、E
SA、EGI、ISCの順でトルク変化速度が遅くなる
から、要因(A)についての優先順位を示す数値は、上
記表2の○内の数字で示すように、ESAが1、EGI
が2、ISCが3となる。
【0023】次に、上記メイン制御ユニット4が行う制
御動作を説明すると、図2のフローチャートに従って次
のように行われる。
【0024】まず、メイン制御ユニット4はステップS
1で駆動要求信号が出力されたかどうかを判定し、YE
Sと判定したときにはステップS2で各ユニットについ
ての負荷状態を読み込むと共に、ステップS3で上記マ
ップに記憶された評価関数の中から駆動要求のある負荷
要素が作動したときのトルク変動をを打ち消すような駆
動形態を示す負荷要素の検索を行い、ステップS4で該
当する負荷要素が存在すると判定したときには、ステッ
プS5に進んで該当する負荷要素が複数存在するかどう
かを判定して、NOと判定したときにはステップS6を
スキップしてステップS7に移り、所定の補機制御を行
って駆動要求のある負荷要素と選択した負荷要素とをエ
ンジン出力に回転変動が生じないように制御する。
【0025】一方、メイン制御ユニット4は上記ステッ
プS5において駆動可能な負荷要素が複数存在すると判
定したときには、ステップS6に進んで所定の最適負荷
要素の選択処理を行う。
【0026】つまり、例えばf(1,×,×,×,×,
0)のコード形態を示す評価関数が検索されたとする。
なお、()内の×は、0又は1のどちらでも良いことを
示している。
【0027】そうすると、上記表1に示すようにパワー
ステアリング、オルタネータ、ライト類及びエアポンプ
が上記評価関数に該当することになる。そこで、メイン
制御ユニット4は各負荷要素に付けられた優先順位に従
ってエアポンプユニット9を優先的に選択する。そし
て、エアポンプユニット9だけでは操作量が不足すると
きには次の優先順位のPSユニット6を選択すると共
に、制御対象の負荷要素が駆動したときに消費される駆
動トルクが補償されるまで優先度の小さい負荷要素を順
次選択していくことになる。
【0028】また、f(1,1,×,×,×,0)のよ
うに複数の要因が絡む評価関数が検索された場合には、
上記表1に示すように、パワーステアリングとオルタネ
ータとが上記条件に該当することになる。この場合に
は、両者の優先順位の加算平均値の小さいほうが選択さ
れる。すなわち、パワーステアリングについては、要因
(A、E)の優先順位が、それぞれ2、3であることか
ら、加算平均値は5/2となり、オルタネータについて
は、要因(A,B)の優先順位が、4、2であることか
ら、加算平均値は6/2となってパワーステアリングが
選択されることになる。
【0029】また、メイン制御ユニット4は上記ステッ
プS4において駆動可能な負荷要素が存在しないと判定
したときには、ステップS8に移って最適エンジン制御
要素を選択した後、ステップS9で所定のエンジン制御
を実行する。
【0030】次に、本実施例の作用を各ケースに場合分
けして説明する。
【0031】すなわち、例えば図3に示すように、評価
関数がf(×,×,1,×,×,0)で示されるタイミ
ング操作性の良い制御要素x1がONするときに、f
(×,1,×,×,1,0)で示される制御要素x2
OFF状態であったとする。その場合には、図のタイム
チャートに示されるように、上記制御要素x2が階段状
に制御されると共に、所定のタイミングで上記制御要素
1がONされることになる。したがって、エンジン出
力が過度に変化することがなくなる。なお、上記条件を
満たす制御要素が複数個存在するときには、上記したよ
うに所定の選択規則に従って優先順位の高いものが選択
されることになる。
【0032】また、図4に示すように、評価関数がf
(0,×,×,×,×,0)で示されるトルク変化速度
の遅い制御要素x1がONするときに、f(×,1,
×,1,1,0)で示される制御要素x2がON状態で
あったとする。その場合には、図のタイムチャートに示
されるように、上記制御要素x1のON動作に同期して
制御要素x2がOFFされる。したがって、この場合に
おいてもエンジン出力が過度に変化することがなくな
る。
【0033】そして、図5に示すように、評価関数がf
(1,×,1,×,×,0)で示されるトルク変化速度
が早く、タイミング操作性の良い制御要素x1がONす
るときに、f(×,1,×,1,1,0)で示される制
御要素x2がON状態であったとする。その場合には、
図のタイムチャートに示されるように、上記制御要素x
2のOFF動作に遅延して制御要素x1がONされる。し
たがって、この場合においてもエンジン出力が過度に変
化することがなくなる。
【0034】一方、図6に示すように、評価関数がf
(1,×,0,×,0,0)で示されるトルク変化速度
が早く、駆動トルクも変化することのできない制御要素
1がONするときに、駆動を低減できる負荷要素がな
かったとする。その場合に、上記制御要素x1がONし
たときの駆動力の変化を打ち消すようなエンジン制御要
素が検索され、その結果、評価関数がf(×,1,×,
×,1,1)で示される制御要素x2(例えばISCユ
ニット1)と、同じく評価関数がf(1,×,×,×,
×,1)で示される制御要素x3(例えばESAユニッ
ト3)とが検索されたとする。その場合には、図のタイ
ムチャートに示されるように、上記制御要素x1のON
動作に同期してトルク変化速度の早い制御要素x3がO
Nされる。そして、トルク変化量の大きい制御要素x2
の制御量が増大するに伴って、上記制御要素x3の制御
量が低減される。したがって、上記制御要素x1のON
動作時の急なトルク変化が抑制されると共に、駆動力が
大きく落ち込むこともなくなる。
【0035】また、図7に示すように、評価関数がf
(×,×,1,1,×,0)で示されるタイミングを遅
らせることのできる制御要素x1がONするときに、駆
動を低減できる負荷要素がなかったとする。その場合
に、上記制御要素x1がONしたときの駆動力の変化を
打ち消すようなエンジン制御要素が検索され、その結果
評価関数がf(1,×,×,×,×,1)で示される制
御要素x2(例えばESAユニット3)が検索されたと
する。その場合には、図のタイムチャートに示されるよ
うに、上記制御要素x1のON動作に先行してトルク変
化速度の早い制御要素x2、つまりESAユニット3の
作動により点火時期がリタードされる。そして、上記制
御要素x1のON動作に同期して点火時期が一気にアド
バンスされる。
【0036】このように負荷要素の作動に先行して点火
時期をリタードさせておくことにより、負荷要素が作動
したときの出力変動が少なくなるという利点がある。
【0037】なお、点火時期をリタードさせることによ
る出力低下を補償するために、トルク変化量の大きい制
御要素、例えばISCユニット1を作動させるようにし
ても良い。
【0038】さらに、図8に示すように、評価関数がf
(×,1,×,1,1,0)で示されるタイミングを遅
らせることのできる制御要素x1がONするときに、駆
動を低減できる負荷要素がなかったとする。その場合
に、上記制御要素x1がONしたときの駆動力の変化を
打ち消すようなエンジン制御要素が検索され、その結果
評価関数がf(×,1,×,1,1,1)で示される制
御要素x2(例えばISCユニット1)が検索されたと
する。その場合には、図のタイムチャートに示されるよ
うに、上記制御要素x1のON動作に先行してトルク変
化量の大きい制御要素x2、つまりISCユニット1の
出力が段階的に増大されると共に、上記制御要素x1
ON動作と共にISCユニット1の作動が停止される。
【0039】図9に示すように、評価関数がf(1,
×,0,×,×,0)で示されるトルク変化速度が早
く、タイミングも遅らせることのできない制御要素x1
がONするときに、f(×,1,×,1,1,0)で示
される制御要素x2がON状態であったとする。このよ
うな場合には、上記制御要素x2がOFFしたとしても
駆動トルクの低下速度が遅いことから、その差分を吸収
できるエンジン制御要素が検索される。その結果、評価
関数がf(1,×,×,×,×,1)で示される制御要
素x3(例えばESAユニット3)が検索されたとする
と、図のタイムチャートに示されるように、上記制御要
素x1のON動作に同期して制御要素x2の駆動力が低減
されると同時に、その間の応動性の低下を防止するため
にトルク変化速度の早い制御要素x3が作動されること
になる。したがって、上記制御要素x1のON動作時の
急なトルク変化が抑制されることになる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、負荷要素
ごとの駆動形態をコード化した駆動形態情報に基づいて
負荷要素の制御が行われることになるので、制御の主要
な部分は共通化されることになって、補機類の設置状況
や特性が異なってもコード化するデータ部分だけを変更
するだけの簡単な作業ですむ。
【0041】特に、第2、第3発明によれば、負荷の変
化に伴う駆動力の変化を負荷要素の制御によって抑制す
る場合に必要最小限の負荷要素の駆動状態を変化させる
だけで良く、これにより負荷要素の犠牲を最低限に抑え
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンの制御システム図である。
【図2】 実施例の制御動作を示すフローチャート図で
ある。
【図3】 実施例の制御例を示す説明図である。
【図4】 実施例の制御例を示す説明図である。
【図5】 実施例の制御例を示す説明図である。
【図6】 実施例の制御例を示す説明図である。
【図7】 実施例の制御例を示す説明図である。
【図8】 実施例の制御例を示す説明図である。
【図9】 実施例の制御例を示す説明図である。
【符号の説明】
4 メイン制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 繁夫 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−19926(JP,A) 特開 昭62−161038(JP,A) 特開 平1−96437(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 45/00 310 F02D 29/04 F02P 5/15

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン出力で作動する複数の負荷要素
    を有するエンジンの制御装置であって、負荷要素ごとの
    駆動形態をコード化した駆動形態情報を記憶させた駆動
    形態情報記憶手段と、負荷要素が作動する際の駆動要求
    信号を入力したときに、他の負荷要素の作動状態を検出
    して上記駆動要求信号が示す負荷要素が作動したときの
    駆動力の変化を打ち消すような駆動形態を示す負荷要素
    を上記記憶手段に記憶された駆動形態情報に基づいて検
    索する負荷要素検索手段と、検索した負荷要素と駆動要
    求のある負荷要素とをエンジン出力に回転変動が生じな
    いように制御する負荷要素制御手段とが設けられている
    ことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジン出力で作動する複数の負荷要素
    を有するエンジンの制御装置であって、負荷要素ごとの
    駆動形態を複数要因に分けてコード化した駆動形態情報
    を記憶させた駆動形態情報記憶手段と、負荷要素が作動
    する際の駆動要求信号を入力したときに、他の負荷要素
    の作動状態を検出して上記駆動要求信号が示す負荷要素
    が作動したときの駆動力の変化を打ち消すような駆動形
    態を示す負荷要素を上記記憶手段に記憶された駆動形態
    情報に基づいて検索する負荷要素検索手段と、該当する
    負荷要素が複数個存在するときには、各要因ごとに定め
    られた所定の優先順位に従って負荷要素を選択する負荷
    要素選択手段と、選択した負荷要素と駆動要求のある負
    荷要素とをエンジン出力に回転変動が生じないように制
    御する負荷要素制御手段とが設けられていることを特徴
    とするエンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジン出力で作動する複数の負荷要素
    を有するエンジンの制御装置であって、負荷要素ごとの
    駆動形態を複数要因に分けてコード化した駆動形態情報
    を記憶させた駆動形態情報記憶手段と、負荷要素が作動
    する際の駆動要求信号を入力したときに、他の負荷要素
    の作動状態を検出して上記駆動要求信号が示す負荷要素
    が作動したときの駆動力の変化を打ち消すような駆動形
    態を示す負荷要素を上記記憶手段に記憶された駆動形態
    情報に基づいて検索する負荷要素検索手段と、該当する
    負荷要素が複数個存在すると共に、各負荷要素の要因が
    共通するときには、各要因ごとに定められた所定の優先
    順位を示す数値の加算平均の小さい負荷要素を選択する
    負荷要素選択手段と、選択した負荷要素と駆動要求のあ
    る負荷要素とをエンジン出力に回転変動が生じないよう
    に制御する負荷要素制御手段とが設けられていることを
    特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジン出力で作動する複数の負荷要素
    を有するエンジンの制御装置であって、負荷要素ごとの
    駆動形態をコード化した駆動形態情報を記憶させた駆動
    形態情報記憶手段と、負荷要素が作動する際の駆動要求
    信号を入力したときに、他の負荷要素の作動状態を検出
    して上記駆動要求信号が示す負荷要素が作動したときの
    駆動力の変化を打ち消すような駆動形態を示す負荷要素
    を上記記憶手段に記憶された駆動形態情報に基づいて検
    索する負荷要素検索手段と、検索した負荷要素と駆動要
    求のある負荷要素とをエンジン出力に回転変動が生じな
    いように制御する負荷要素制御手段と、該当する負荷要
    素が存在しない場合には駆動要求のある負荷要素の作動
    時にエンジン出力に回転変動が生じないようにエンジン
    出力を調整するエンジン出力調整手段とが設けられてい
    ることを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 エンジン出力で作動する複数の負荷要素
    を有するエンジンの制御装置であって、負荷要素ごとの
    駆動形態をコード化した駆動形態情報を記憶させた駆動
    形態情報記憶手段と、負荷要素が作動する際の駆動要求
    信号を入力したときに、他の負荷要素の作動状態を検出
    して上記駆動要求信号が示す負荷要素が作動したときの
    駆動力の変化を打ち消すような駆動形態を示す負荷要素
    を上記記憶手段に記憶された駆動形態情報に基づいて検
    索する負荷要素検索手段と、検索した負荷要素と駆動要
    求のある負荷要素とをエンジン出力に回転変動が生じな
    いように制御する負荷要素制御手段と、該当する負荷要
    素が存在しない場合には、点火時期を予め遅角させると
    共に、駆動要求のある負荷要素の作動時に点火時期を進
    角させる点火時期制御手段とが設けられていることを特
    徴とするエンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】 負荷要素の駆動形態が少なくともトルク
    変化速度、トルク変化量、タイミング操作性、トルク可
    変性の複数要因で構成されている請求項1から請求項5
    のいずれかに記載のエンジンの制御装置。
JP3185758A 1991-06-29 1991-06-29 エンジンの制御装置 Expired - Fee Related JP2989327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185758A JP2989327B2 (ja) 1991-06-29 1991-06-29 エンジンの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185758A JP2989327B2 (ja) 1991-06-29 1991-06-29 エンジンの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0510191A JPH0510191A (ja) 1993-01-19
JP2989327B2 true JP2989327B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=16176357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3185758A Expired - Fee Related JP2989327B2 (ja) 1991-06-29 1991-06-29 エンジンの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2989327B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5115846B2 (ja) * 2008-01-10 2013-01-09 スズキ株式会社 エンジンの制御装置
JP6217236B2 (ja) * 2013-08-22 2017-10-25 マツダ株式会社 多気筒エンジンの制御装置及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0510191A (ja) 1993-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7564145B2 (en) Vehicle control apparatus
JPH0559255B2 (ja)
CA3099137A1 (en) Systems and methods cylinder deactivation in internal combustion engines
JPH08296465A (ja) 可変排気量エンジンの運転シリンダ数を決定する装置および方法
US6192847B1 (en) Method and apparatus for selectively controlling the speed of an engine
US6230092B1 (en) Process and device for controlling the driving unit of a vehicle
JP2000047883A (ja) タスク制御方法および記録媒体
JPH0835438A (ja) エンジンパワートレインの制御方法
US6144913A (en) Method for controlling the output power of an internal combustion engine
RU2267631C2 (ru) Способ и устройство управления силовым агрегатом транспортного средства
JP2989327B2 (ja) エンジンの制御装置
CN114017188B (zh) 车辆怠速控制方法、装置、可读存储介质及车辆
US5054446A (en) Idle revolution speed control apparatus for an internal combustion engine
JPH05263687A (ja) 内燃機関の回転速度制御方法
JP2007138878A (ja) 内燃機関の制御装置
CN1055521C (zh) 发动机加油量的控制方法
US6941928B2 (en) Method and arrangement for controlling the drive unit of a vehicle
GB2348298A (en) Methods for selection of operating mode and control system for an internal combustion engine
JP2017001509A (ja) エンジン制御装置
JPH06239166A (ja) 車両の故障表示方法および装置
US6273840B1 (en) Method for shutting down and switching on motor vehicle internal-combustion engine cylinders
JPS61187545A (ja) 車両用エンジンの空燃比制御装置
JP2002004912A (ja) リーン/リッチ運転組合せマップによる自動車
CN114837870B (zh) 用于机械节气门体的扭矩控制方法、装置、介质及车辆
CN1078670C (zh) 车辆用内燃机的控制装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees