JP2988929B2 - 硬質ワックス及び皮膜形成ポリマーの混合物を含むマスカラ組成物 - Google Patents
硬質ワックス及び皮膜形成ポリマーの混合物を含むマスカラ組成物Info
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Description
成ポリマーの混合物を含んでなるマスカラ組成物の、ケ
ラチン繊維、特に睫毛または毛髪の先端をカール及び濃
くする(thicken)ための使用に関する。また本発明は、
ワックスと皮膜形成ポリマーの混合物を含んでなるマス
カラ組成物にも関する。
ラ組成物を製造するのは一般に行われている。しかしな
がら、このような組成物を用いたメークアップ効果は極
めて凡庸であり、睫毛上に、乾燥後すぐにひび割れるよ
うな皮膜を形成しがちな不均一皮膜を形成することがわ
かっているため、ワックスは決して単独では用いられな
い。
690 により、マスカラ組成物においてワックスと皮膜形
成ポリマーを組み合わせることも知られている。しか
し、そのような組み合わせは、睫毛をカールさせない
し、睫毛に濃いメークアップ効果を与えもしない。
371 は、皮膜形成ポリマーと組み合わせたワックスの微
小分散物を含むマスカラ組成物を提案している。しか
し、これらの組成物は、睫毛上で得られるべき濃いメー
クアップ効果を示さず、即ち、これらのマスカラは装填
量が低い。
のカール及び得られるべき製品の睫毛上への装填を向上
させることのできる化粧品組成物を提案することであ
る。また本発明の目的は、睫毛を、即時に長持ちするカ
ールさせ、過敏性の目を持つ個体においても良好に寛容
されるメークアップ製品を構成することでもある。本発
明者等は、ここに、驚くべきことに、そのようなメーク
アップ製品が、少なくとも1つのワックスと、特定の皮
膜形成ポリマーとを用いることによって得られることを
見いだした。
って、本発明の一つの主題は、ケラチン繊維、特に睫毛
をカールさせる及び濃くするためのマスカラ組成物の使
用であり、この組成物は、(i)1から7.5の範囲の
針貫通(needle penetration)及び77℃から110℃の
範囲の融点を持つ少なくとも1つの、硬質ワックスとも
呼ばれるワックス(I)の水中ワックス型(wax-in-wat
er)エマルションであって、前記少なくとも一つのワッ
クス(I)が、組成物全重量に対して少なくとも10重
量%含有され、前記少なくとも一つのワックスが、1μ
m以上のサイズの粒子形態であり、任意に、70℃から
77℃の範囲の融点及び1から7.5の範囲の針貫通を
持ち、1μm以上のサイズの粒子形態である少なくとも
1つのワックスをさらに含有していてもよいエマルショ
ン、及び、(ii)組成物全重量に対して少なくとも
0.1重量%の、少なくとも1つの皮膜形成ポリマーを
含有するポリマー系(polymer system)であって、前記ポ
リマー系が、水中7%の濃度において、40%の相対湿
度下、30℃で、単離された角質層(stratum corneum)
の1%を越える収縮を起こす皮膜を形成できるポリマー
系を含有してなる。
ルさせる及び/または濃くする方法であり、この方法
は、前記ケラチン繊維に、カールさせる及び/または濃
くするために有効な量のマスカラ組成物を適用すること
を含んでなり、このマスカラ組成物は、(i)1から
7.5の範囲の針貫通及び77℃から110℃の範囲の
融点を持つ少なくとも1つのワックス、及び、1から
7.5の範囲の針貫通及び70℃から77℃の範囲の融
点を持つ少なくとも1つのワックスの混合物の水中ワッ
クス型エマルションであって、前記混合物が、組成物全
重量に対して少なくとも10重量%含有され、前記混合
物が、1μm以上のサイズの粒子形態であるエマルショ
ン、及び、(ii)組成物全重量に対して少なくとも
0.1重量%の、少なくとも1つの皮膜形成ポリマーを
含有するポリマー系であって、前記ポリマー系が、水中
7%の濃度において、40%の相対湿度下、30℃で、
単離された角質層の1%を越える収縮を起こす皮膜を形
成できるポリマー系を含有してなる。
り、このマスカラ組成物は、(i)1から7.5の範囲
の針貫通及び77℃から110℃の範囲の融点を持つ、
硬質ワックスとも呼ばれるワックスの少なくとも1つの
混合物、少なくとも77℃かつ83℃未満の融点を持つ
少なくとも1つの第1のワックス(Ia)、83℃から
110℃の範囲の融点を持つ第2のワックス(Ib)、
及び70℃以上77℃未満の融点を持つ第3のワックス
(Ic)を含むワックス混合物(I)の水中ワックス型
エマルションであって、前記ワックス混合物(I)が、
組成物全重量に対して少なくとも10重量%含有され、
前記ワックス混合物(I)が、1μm以上のサイズの粒
子形態であるエマルション、及び、(ii)組成物全重
量に対して少なくとも0.1重量%の、少なくとも1つ
の皮膜形成ポリマーを含有するポリマー系であって、前
記ポリマー系が、水中7%の濃度において、40%の相
対湿度下、30℃で、単離された角質層の1%を越える
収縮を起こす皮膜を形成できるポリマー系を含有してな
る。
物を貯蔵し、該組成物をケラチン繊維、特に睫毛に適用
するシステムを備えたリザーバを具備するマスカラ製品
である。本発明の他の主題は、上記の組成物をケラチン
繊維に適用することを含んでなる、ケラチン繊維、特に
睫毛のメークアップ方法である。本発明によれば、ワッ
クスは、好ましくは1.5μm以上、より好ましくは
1.5から10μm、さらに好ましくは1.5から3.
5μmの範囲のサイズを有する粒子の形態である。
いう語は、70℃から110℃の範囲の融点、及び1か
ら7.5の針貫通を持つワックスを意味すると解され
る。ワックスの針貫通(needle penetration)は、仏国規
格NF T 60-123または米国規格ASTM D 1321に従って、2
5℃において測定される。これらの規格によると、針貫
通は、97.5gの可動の取付おもりを配置した2.5
gの標準針を、試験すべきワックス上に5秒間置いたと
き、針がワックスに貫通した深さを1/10ミリメート
ル単位で表したものである。
物起源のワックス、植物起源のワックス、鉱物起源のワ
ックス、合成ワックス、及び、天然起源のワックスの種
々の画分から選択することができ、これらのワックスは
全て上記の2つの特性(針貫通及び融点)を有する。ワ
ックス(I)は、特に、コメヌカワックス、カルナウバ
ワックス、オーリカリーワックス(ouricurry)ワック
ス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、サトウ
キビワックス、及び、ワックス(I)の基準を満たすあ
る種のポリエチレンワックスから選択することができ
る。好ましくは、本発明の組成物は、ワックス(I)の
混合物を含む少なくとも1つのワックスを、組成物の全
重量に対して、好ましくは10から30重量%、より好
ましくは13から25重量%、さらに好ましくは少なく
とも15重量%、特に15から20重量%の量で含有す
る。
℃以上かつ83℃未満の融点を持つ少なくとも1つの第
1のワックス(Ia)を含有することができる。また、
少なくとも1つのワックス(I)は、少なくとも、83
℃から110℃の範囲の融点を持つ第2のワックス(I
b)との混合物を含有してもよい。この第2のワックス
(Ib)は、ワックスの混合物(I)において単独で用
いてもよく、ワックス(Ia)と組み合わせてもよい。
このようなワックス(Ib)は、例えば、カルナウバワ
ックス、オーリカリーワックス、又はモンタンワックス
である。カルナウバワックスが好ましく用いられる。ま
た、少なくとも1つのワックス(I)は、70℃以上7
7℃未満の融点を持つ第3のワックス(Ic)を含有し
てもよい。このようなワックスは、例えば、キャンデリ
ラワックスである。
記の少なくとも1つの第1のワックス(Ia)及び少な
くとも1つの第2のワックス(Ib)を含むワックス混
合物(I)を含有するのが好ましい。ワックス混合物
(I)は、ワックス混合物(I)の全重量に対して35
から65重量%のワックス(Ia)、及び、ワックス混
合物(I)の全重量に対して65から35重量%のワッ
クス(Ib)を含有することができる。好ましくは、ワ
ックス混合物(I)は、第1及び第2のワックス(I
a、Ib)に加えて、上記の第3のワックス(Ic)を
含有する。この第3のワックスは、ワックス混合物
(I)の全重量に対して、好ましくは5から20重量%
の含有量で存在する。
クス(Ia、Ib、Ic)は、組成物中に、各々、以下
の重量比(重量/ワックス混合物(I)の全重量)の範
囲で存在せしめることができる: ワックス(Ia):0.35から0.5、 ワックス(Ib):0.35から0.5、 ワックス(Ic):0.05から0.2。
1つのワックス(I)に加えて、水中7%の濃度におい
て、40%の相対湿度下、30℃で、単離された角質層
の好ましくは1%、より好ましくは1.2%、さらに好
ましくは1.5%を越える収縮を起こす皮膜を形成でき
る少なくとも1つのポリマー系を含有する。この収縮
は、好ましくは、皮膚抵抗測定器で測定される。このよ
うなポリマーは、睫毛に極めて良好なカールを付与す
る。
は、所望の機械的特性が得られるように、ポリマー単
独、少なくとも1つの他のポリマーと混合したポリマ
ー、または少なくとも1つの可塑剤と混合したポリマー
のいずれかを意味すると解される。「皮膜を形成でき
る」という表現は、ポリマー系が皮膜を形成し、ガラス
上に拡げたときに、ポリマー系がひび割れ無しに乾燥さ
れることを意味する。
は、天然起源または合成起源のポリマーとすることがで
きる。この皮膜形成ポリマーは、特に、水溶性または水
分散性ポリマーである。天然起源のポリマーという表現
は、植物起源及び動物起源のポリマーを意味すると解さ
れる。
パク質及びタンパク質加水分解物、より詳細には、穀
物、マメ科植物及び油性植物の注出物、例えば、小麦、
トウモロコシ、ライ麦、トリチカム・エスチバム小麦(T
riticum aestivum wheat)、ソバ、ゴマ、トリチカム・
スペルタ(Triticum spelta)、エンドウ、インゲンマ
メ、ヒラマメ、ダイズ、ルピナス等の抽出物が挙げられ
る。
は甲殻類の甲皮から得られるポリマーを用いることがで
きる。例えば、キチン及びその誘導体、特にキチンの脱
アセチル誘導体であるキトサン、並びに、キトサン誘導
体、例えば、ヒドロキシプロピルキトサン、キトサンの
スクシニル誘導体、キトサン乳酸エステル(または
塩)、キトサングルタミン酸エステル(または塩)、及
びカルボキシメチルキトサンスクシンアミド等を挙げる
ことができる。
リマーは、例えば、セラック樹脂、酸だラック樹脂、ダ
ンマー樹脂、エレミ樹脂、コーパル樹脂、及びセルロー
ス誘導体である。
Ichimaru Pharcos社から "HPCH powder" の名称で市販
されているヒドロキシプロピルキトサン、及び、Croda
社から"Tritisol" の名称で市販されている小麦タンパ
ク質加水分解物(約250,000ダルトンの分子量を持つ)
を挙げることができる。
ルタイプでもよい。重縮合物としては、アニオン性、カ
チオン性、非イオン性または両性ポリウレタン、ポリウ
レタン−アクリル樹脂、ポリウレタン−ポリビニルピロ
リドン、ポリエステル−ポリウレタン、ポリエーテル−
ポリウレタン、ポリ尿素−ウレタン、ポリ尿素、スルホ
ポリエステル(特に、米国特許第3,734,874号、米国特
許第4,233,196号、及び米国特許第4,304,901号に記載さ
れたもの、これらの特許の開示内容は、ここに参考とし
て取り入れる)、及びこれらの混合物が挙げられる。ラ
ジカルポリマーとしては、アクリルポリマー、アクリル
/スチレンコポリマー、及び、ビニルエステルコポリマ
ー等のビニルコポリマーを挙げることができる。
CURE 2060" (ポリエステル−ポリウレタン)、"SANCARE
815"(ポリエステル−ポリウレタン)の名称で市販されて
いるポリエステル−ポリウレタン分散物、あるいは、イ
ソフタレート/スルホイソフタレートに基づくスルホポ
リエステル、特に、ジエチレングリコール、シクロヘキ
サン時メタノール、イソフタル酸及びスルホイソフタル
酸の縮合によって得られるスルホポリエステル、中で
も、Eastman社からAQ55S の名称で市販されているもの
が挙げられる。
得られるべき特徴を持つ皮膜を形成しないとき、皮膜形
成ポリマーの特性を、所望のポリマー系が得られるよう
に修正する機能を持つ化合物を添加することができる。
即ち、本発明の組成物の一実施態様では、前記ポリマー
系が、少なくとも1つの皮膜形成助剤を含有し、この助
剤は、上記の特徴を有する皮膜を得ることを可能にす
る。この皮膜形成助剤は、特に、睫毛を良好にカールさ
せる皮膜を得ることを可能にする。この場合、ポリマー
系は、1つまたはそれ以上の皮膜形成ポリマーと、少な
くとも1つの皮膜形成助剤とを含有する。
の化合物であって所望の機能を満足することのできる化
合物から選択でき、特に、可塑剤の中から選択すること
ができる。さらに、本発明のポリマー系が、皮膜形成ポ
リマー粒子の水性分散物を少なくとも1つ含有する場
合、皮膜形成助剤は、癒着剤(coalescence agents)から
選択することができる。この助剤は、水溶性でも水不溶
性でもよく、任意に水性分散物の形態であってもよい。
一般の可塑剤または癒着剤が挙げられ、例えば: ・グリコール及びその誘導体、例えば、ジエチレングリ
コールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチ
レングリコールヘキシルエーテル、エチレングリコール
エチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、
またはエチレングリコールヘキシルエーテル; ・グリコールエステル; ・ポリエチレングリコール誘導体、特に、プロピレング
リコールフェニルエーテル、プロピレングリコールジア
セテート、ジプロピレングリコールブチルエーテル、ト
リプロピレングリコールブチルエーテル、プロピレング
リコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチ
ルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールメチルエーテル、及びプロピ
レングリコールブチルエーテル; ・酸エステル、特に、カルボン酸エステル、例えば、ク
エン酸塩、フタル酸塩、アジピン酸塩、炭酸塩、酒石酸
塩、リン酸塩、及びセバシン酸塩; ・オキシエチレン化された誘導体、例えば、オキシエチ
レン化オイル、特に、ひまし油等の植物オイル;シリコ
ーンオイル; ・25℃、好ましくは15℃未満の低ガラス転移点を持
つ水溶性ポリマー。
基づいて、所望の機械的特性を有する皮膜をもたらすと
同時に、組成物に許容できる化粧品特性を残すように選
択することができる。この組成物は、組成物の全重量に
対して、好ましくは0.1から10重量%、より好まし
くは0.3から7重量%の、皮膜形成ポリマー固体を含
有することができる。本発明で用いられるポリマー系
(ポリマーまたはポリマーと可塑剤)は、特に、組成物
全重量に対して、好ましくは0.1から15、より好ま
しくは0.3から10%の活性成分(A.M.)量で存
在せしめることができる。
なくとも1つの、軟質ワックスとも呼ばれる、50℃以
上70℃未満の融点、及び、7.5より大きく好ましく
は217以下の針貫通を持つワックス(II)を含有す
ることができる。但し、この針貫通は、前記ワックス
(I)に対するものと同じ条件に従って測定した値であ
る。このワックス(II)は、特に、睫毛に適用された
メークアップに可撓性(しなやかさ)を付与することが
できる。
ズワックス、ラノリンワックス、パラフィンワックス、
セレシンワックス、微結晶ワックス、オゾケライト、鯨
脳、ワックス(II)の基準を満たすような分子量を持
つある種のポリエチレンワックス、及び水素化植物オイ
ルから選択できる。
ワックス、及び、直鎖状又は非直鎖状C8−C32脂肪鎖
を含む脂肪物質の触媒的水素化によって得られ、ワック
スの定義に合致する品質を有する水素化オイルが挙げら
れる。特に、水素化ヒマワリ油、水素化ひまし油、水素
化ヤシ油、及び水素化ラノリンを挙げることができる。
好ましくは、ワックス(I)とワックス(II)は、
組成物中に、ワックス(I)/ワックス(II)の重量
比が、好ましくは2:1から5:1、よりこのAMシク
は2.5:1から3.5:1の範囲となるように存在す
る。
重量に対して、好ましくは2から30重量%、より好ま
しくは5から20重量%の範囲で存在する乳化界面活性
剤を含有することができる。これらの界面活性剤は、ア
ニオン性又は非イオン性界面活性剤から選択することが
できる。界面活性剤の特性及び機能(乳化)の測定につ
いては、「化学工学辞典、カーク・オスマー(Encyclope
dia of Chemical Technology、Kirk-Othmer)」、第22
巻、333-432頁、第3版、1979、Wiley なる文献を参照す
ることができ、特に、この参照文献の347-377頁を、こ
こに、特にアニオン性及び非イオン性界面活性剤につい
ての参考として取り入れる。
性剤は以下のものである。 ・非イオン性ポリマーの中では、脂肪酸、脂肪アルコー
ル、ポリオキシエトキシル化ステアリルまたはセチルス
テアリルアルコール等のポリエトキシル化またはポリグ
リセロール化脂肪アルコール、スクロースの脂肪酸エス
テル、アルキルグルコースエステル、特に(C1−C6)
アルキルグルコースのポリオキシエチレン化脂肪エステ
ル。 ・アニオン性界面活性剤の中では、アミン、アンモニア
またはアルカリ塩で中和されたC16−C30脂肪酸。 油中水型エマルションが得られるようにする界面活性剤
が、好ましく用いられる。
全重量に対して、好ましくは30から80重量%存在す
る。さらに、この組成物は、少なくとも1つの濃化剤、
好ましくは親水性のものを含有できる。濃化剤は、例え
ば、カルボキシビニルポリマー(カルボマー)、アクリ
レート/アルキルアクリレート等のアクリルコポリマ
ー、ポリアクリルアミド、ポリサッカリド、天然ゴム及
びクレー(clay)から選択できる。
を持つシリコーン界面活性剤を有利に含有することがで
きる。好ましくは、このような界面活性剤は、ジメチコ
ーンコポリオールである。本発明の組成物が睫毛に適用
された場合、シリコーン界面活性剤は、長時間に渡るよ
り良好なスタイリング力、及び、適用された組成物の機
械的歪みに対するより良好な耐性を与える。
(I)で表される化合物から選択できる。
状のC1−C30アルキル基、またはフェニル基を示す。 ・R2は、独立に、−(CxH2x)−(OC2H4)a−
(OC3H6)b−OR3 を示す。 ・R3は、独立に、水素原子、1から12の炭素原子を
持つ直鎖状又は分枝状のアルキル基、及び、2から12
の炭素原子を持つ直鎖状又は分枝状のアシル基を示す。 ・nは、0から1000の範囲内である。 ・pは、1から30の範囲内である。 ・aは、0から50の範囲内である。 ・bは、0から50の範囲内である。 ・a+bは1以上である。 ・xは、1から5の範囲内である。 ・数平均分子量は、15,000以上、好ましくは、2
5,000から75,000の範囲内である。
レン化シリコーンで、以下の条件の少なくとも1つ、好
ましくは全てを満足するものが好ましく用いられる。 ・R1が、メチル基である。 ・R3が、水素原子、メチル基、又はアセチル基、好ま
しくは水素である。 ・pが、8から20の範囲内である。 ・aが、5から40、好ましくは15から30の範囲内
である。 ・bが、5から40、好ましくは15から30の範囲内
である。 ・xが、2または3である。 ・nが、20から600、好ましくは50から500、
さらに好ましくは100から300の範囲内である。 このようなシリコーンは、例えば、米国特許第4,311695
号に記載されており、それを、参考としてここに取り入
れる。
orning社によって、1992年10月のI.F.S.C.C.
の第17回国際会議で発表され、論文集の1から3頁の、Li
ndaMadore等による「パーソナルケア工業におる水溶性
ジメチコーンコポリオールワックス(Water-soluble dim
ethicone copolyol waxes for personal care industr
y)」なる記事で報告された。この開示を、参考としてこ
こに取り入れる。
つ又はそれ以上の官能基(オキシアルキレン、特にオキ
シエチレン及び/またはオキシプロピレン)を含む水溶
性ポリジメチルシロキサン(PDMS)である。このよ
うなジメチコーンコポリオールは、特に、Goldschmidt
社が ABIL B8851またはABIL B88183の名称で販売してい
る。また、Shinn Etsu社によって販売されている KF351
から354及びKF 615、または、Wacker社からの DMC 6038
という化合物も挙げられる。
ール誘導体は、特に、リン酸塩、硫酸塩、ミリスタミド
プロピルジメチルアンモニウムクロリド、ステアレー
ト、アミン、糖修飾、等の基を含むジメチコーンコポリ
オールである。Siltech社からSILPHOS A100、SILTECH A
MINE 65、SILWAX WDIS の名称で販売されている化合物
及びミリスタミドシリコーン4級(quat)、あるいは、Ph
oenix社から PECOSIL PS100 の名称で販売されている化
合物は、特にジメチコーンコポリオール誘導体として用
いることができる。
る誘導体、または、Dow Corningから2501 cosmetic wax
の名称で販売されている誘導体も使用できる。シリコ
ーンとして最も好ましいのは、例えば、Dow Corning社
からQ2-5220という商品名で販売されているもの、及
び、Rhone PolencからMIRASIL DMCOの商品名で販売され
ていものである。
まれている成分、例えば、ビタミン、微量元素、軟化
剤、金属イオン封鎖剤、香料、オイル、シリコーン、及
び粘着剤等、並びに、化粧品分野で通常用いられる酸性
化剤または塩基性化剤、充填剤、顔料及び皮膚軟化剤等
を、及び防腐剤を含有することができ、友情は1から1
0%の範囲で用いられる。
し、該組成物をケラチン繊維、特に睫毛に適用するシス
テムを備えたリザーバを具備するマスカラ製品に適して
いる。リザーバは、周知の方法で開口部を備え、その中
に流出システムが差し込まれる。適用システムは、第1
の末端にブラシを具備し、第2の末端において、リザー
バを閉鎖するためのストッパーに接続されたステムを含
む。このようなパッケージは、特に欧州特許出願EP-A-6
11,170の図7に記載され、その開示は参考としてここに
取り入れる。
は以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
層の試験サンプルの長さを測定し、該試験サンプルの収
縮の割合を決定することにある。diastron社から販売さ
れているエクステンショメータ(extensiometer)に装着
した、10から20μmの範囲の厚さの、1cm×0.
4cmの角質層の試験サンプルを用いた。試験サンプル
を2つの顎部の間に配置し、相対湿度40%かつ30℃
の雰囲気内に12時間放置した。
初の長さの5から10%伸びるように引き伸ばし、機械
的な検出により、試験サンプルが顎部に力を作用させ始
める長さL1を決定する。次いで、試験サンプルを弛緩
させ、7重量%のポリマーを含有する2mgの水性組成
物を角質層に適用する。組成物を全て蒸発させた後、試
験サンプルを上記と同条件で引き伸ばし、処理したサン
プルについての長さL2を決定する。収縮の割合は、比
率:100×(L2−L1)/L1によって定義する。
た。 ・コメヌカワックス 7g ・カルナウバワックス 7g ・キャンデリラワックス 2.8g ・トリエタノールアミンステアレート 8.4g ・ビーズワックス 6g ・小麦タンパク質加水分解物 (Croda社から"TRITISOL"の名称で市販) 0.31gAM ・ヒドロキシエチルセルロール 1.5g ・顔料 8g ・防腐剤 適量 ・水 全体を100gとする量
0℃で融解して混合した。顔料を、90℃において融解
した混合物に分散させた。TRITISOL及びヒドロキシエチ
ルセルロースを冷水に溶解させた。次いで、水相を90
℃に加熱し、撹拌しながら融解した混合物に投入し、混
合物が均一になるまで約90℃に維持した。次に、組成
物を室温まで冷却した。このようにして、水中ワックス
型分散物の形態であり、ワックス粒子が1.5μmより
大きなサイズであるマスカラが得られた。このマスカラ
を睫毛に適用することにより、睫毛が極めて良好にカー
ルし、メークアップが良好に装填されたこと:睫毛が良
好な厚みのメークアップを有することがわかった。
た。 ・コメヌカワックス 10g ・カルナウバワックス 8g ・キャンデリラワックス 1g ・トリエタノールアミンステアレート 9g ・ビーズワックス 4g ・小麦タンパク質加水分解物 (Croda社から"TRITISOL"の名称で市販) 0.4gAM ・ヒドロキシエチルセルロール 1.5g ・顔料 5g ・防腐剤 適量 ・水 全体を100gとする量 ・ジメチコーンコポリオール (Dow Corning社から"Q2-5520"の名称で市販) 0.3g
好なカールを与えるマスカラが得られた。睫毛に適用さ
れたメークアップは、厚くて良好なスタイリング力を長
時間有していた。
良好なカールが見られた、同時に、睫毛に厚いメークア
ップが適用された。
ラを調製した。 ・カルナウバワックス 20.1g ・ポリオキシエチレン化(30EO) グリセリルモノステアレート (Goldschmidt社からのTAGATS) 6.71g ・アロビアゴム 1.5g ・パンテノール 1g ・顔料 5g ・水酸化ナトリウム pH7とする量 ・防腐剤 適量 ・水 全体を100gとする量
特許出願EP-A-557,196に記載されたワックス微小分散物
をを調製した。 ・カルナウバワックス 22.5g ・TAGATS 7.5g ・防腐剤 適量 ・水 全体を100gとする量 このワックス微小分散物は、283nmの平均ワックス
粒子サイズを有している。
下の組成物を持つマスカラを調製した。 ・ワックス微小分散物 89.5g ・ヒドロキシエチルセルロース (Amerchol社からのCELLOSIZE QP4400M) 1g ・アロビアゴム 1.5g ・パンテノール 1g ・顔料 5g ・水酸化ナトリウム pH7とする量 ・防腐剤 適量 ・水 全体を100gとする量
ークアップし、得られたメークアップ結果を比較したと
ころ、実施例4(本発明)の組成物でメークアップした
睫毛のみが、厚くてカールするメークアップ効果を有す
ることがわかった。
〜8)、及び本発明を構成しないマスカラ(比較例9)
を調製した。表中、「全100g」は、全体を100g
とする量を示す。「トリシロール小麦タンパク水解物」
は、"tritisol wheat protein hydrolysate"である。
クアップし、得られたメークアップ結果を比較したとこ
ろ、実施例6から8(本発明)の組成物でメークアップ
した睫毛の方が、比較例9(本発明を構成しない)の組
成物で得られたものに比較して、より厚く、よりカール
するメークアップ効果を有することがわかった。
Claims (10)
- 【請求項1】 ケラチン繊維をカールさせる及び/また
は濃くする方法において、 前記ケラチン繊維に、カールさせる及び/または濃くす
るために有効な量の、 (i)1から7.5の範囲の針貫通及び77℃から11
0℃の範囲の融点を持つ少なくとも1つのワックスの水
中ワックス型エマルションであって、前記少なくとも一
つのワックスが、組成物全重量に対して少なくとも10
重量%含有され、さらに、前記少なくとも一つのワック
スが、1μm以上のサイズの粒子形態であるエマルショ
ン、及び、 (ii)組成物全重量に対して少なくとも0.1重量%
の、少なくとも1つの皮膜形成ポリマーを含有するポリ
マー系であって、前記ポリマー系が、水中7%の濃度に
おいて、40%の相対湿度下、30℃で、単離された角
質層の1%を越える収縮を起こす皮膜を形成できるポリ
マー系を含有してなるマスカラ組成物を適用することを
含む方法。 - 【請求項2】 前記の針貫通を持つ少なくとも一つのワ
ックスが、少なくとも77℃かつ83℃未満の融点を持
つことを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記の針貫通を持つ少なくとも一つのワ
ックスが、83℃から110℃の範囲の融点を持つこと
を特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項4】 前記水中ワックス型エマルションが、前
記の針貫通及び少なくとも77℃かつ83℃未満の融点
を持つ少なくとも1つの第1のワックス、及び、前記の
針貫通及び83℃から110℃の融点を持つ少なくとも
1つの第2のワックスを含有し、 前記第1のワックスが、前記少なくとも1つの第1のワ
ックス及び少なくとも1つの第2のワックスの合計重量
に対して35から65重量%の範囲の量存在し、前記第
2のワックスが、前記少なくとも1つの第1のワックス
及び少なくとも1つの第2のワックスの合計重量に対し
て35から65重量%の範囲の量存在することを特徴と
する請求項1記載の方法。 - 【請求項5】 前記水中ワックス型エマルションが、前
記の針貫通及び70℃から77℃の融点を持つ少なくと
も1つの第3のワックスをさらに含有することを特徴と
する請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 前記水中ワックス型エマルションが、前
記の針貫通及び70℃から77℃の融点を持つ少なくと
も1つの第3のワックスをさらに含有することを特徴と
する請求項1記載の方法。 - 【請求項7】 前記水中ワックス型エマルションが、少
なくとも50℃かつ70℃未満の融点及び7.5を越え
る針貫通を持つ少なくとも1つのワックスをさらに含有
することを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項8】 (i)1から7.5の範囲の針貫通及び
77℃から110℃の範囲の融点を持つワックス混合物
の水中ワックス型エマルションであって、前記ワックス
混合物が、前記の針貫通及び少なくとも77℃かつ83
℃未満の融点を持つ少なくとも1つの第1のワックス、
前記の針貫通及び83℃から110℃の範囲の融点を持
つ少なくとも1つの第2のワックス、及び、前記の針貫
通及び少なくとも70℃かつ77℃未満の融点を持つ少
なくとも1つの第3のワックスを含有し、前記ワックス
混合物が、組成物全重量に対して少なくとも10重量%
含有され、なおかつ前記ワックス混合物が、1μm以上
のサイズの粒子形態であるエマルション、及び、 (ii)組成物全重量に対して少なくとも0.1重量%
の、少なくとも1つの皮膜形成ポリマーを含有するポリ
マー系であって、前記ポリマー系が、水中7%の濃度に
おいて、40%の相対湿度下、30℃で、単離された角
質層の1%を越える収縮を起こす皮膜を形成できるポリ
マー系を含有してなるマスカラ組成物。 - 【請求項9】 前記水中ワックス型エマルションが、少
なくとも50℃かつ70℃未満の融点及び7.5を越え
る針貫通を持つ少なくとも1つのワックスをさらに含有
することを特徴とする請求項8記載の組成物。 - 【請求項10】 前記水中ワックス型エマルションが、
少なくとも50℃つ70℃未満の融点及び7.5より大
きく217未満の針貫通を持つ少なくとも1つのワック
スをさらに含有することを特徴とする請求項8記載の組
成物。
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