JP2987643B2 - インドール誘導体及びこれを含有する医薬 - Google Patents

インドール誘導体及びこれを含有する医薬

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JP2987643B2
JP2987643B2 JP7525556A JP52555695A JP2987643B2 JP 2987643 B2 JP2987643 B2 JP 2987643B2 JP 7525556 A JP7525556 A JP 7525556A JP 52555695 A JP52555695 A JP 52555695A JP 2987643 B2 JP2987643 B2 JP 2987643B2
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清史 吉田
忠 栗本
峰男 武井
浩樹 佐藤
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ZERIA SHINYAKU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、テストステロン5α−リダクターゼ阻害作
用を有しジヒドロテストステロンの産生過剰に起因する
疾患、例えば前立腺肥大症又はそれに伴う排尿障害、男
性型脱毛症、アクネ(座瘡、ニキビ等)なの治療及び/
又は予防に有効であり、かつα−アドレナリン作動性
受容体遮断作用を有し膀胱頸部通過障害を選択的に治療
し、排尿障害を改善する新規なインドール誘導体に関す
る。
背景技術 テストステロン5α−リダクターゼは男性ホルモン
(アンドロゲン)のテストステロンを還元してジヒドロ
テストステロンに変換する酵素であり、生成されたジヒ
ドロテストステロンは前立腺肥大症、男性型脱毛症、ア
クネ(座瘡、ニキビ等)などの発生及び進行に重要な役
割を果たしていることが明らかになっている(J.Steroi
d Biochemistry,11,609(1979)、J.Clinical Endocrin
ol and Metablism,56,139(1983)、特開平1−139558
号公報)。このテストステロン5α−リダクターゼ阻害
作用を有する化合物としてはインドール類が知らている
(特開平4−244061号、W093/02050)。
一方、α−アドレナリン作動性受容体は平滑筋の収縮
に関与していることが知られ、特にα−アドレナリン
作動性受容体は、最近の研究からヒト膀胱頸部内括約筋
の収縮に強く関与していることが見い出されており(J.
Urol.,134,396(1985))、その遮断剤は前立腺肥大症
に伴う排尿障害、頻尿症などを選択的に治療し得る薬剤
であることが想定されている。当該α−アドレナリン
作動性受容体遮断作用を有する化合物としては、ピペラ
ジン誘導体が知られている(W089/12634、W090/0397
2)。
排尿困難症は老人に多い疾患で、膀胱頸部に存在する
交感神経の緊張による尿道収縮や前立腺肥大に伴う尿路
閉塞により排尿が困難になる。近年、排尿困難症の治療
にはα−アドレナリン作動性受容体遮断剤と抗アンド
ロゲン剤の併用療法も行われているが、投与計画などの
観点から満足のゆくものではない。
そこでα−アドレナリン作動性受容体遮断剤のごと
く効果の発現の早い対処療法と、テストステロン5α−
リダクターゼ阻害剤のごとき効果の発現は穏やかではあ
るが根本療法ともいえる作用を併せ持つ薬剤の開発が望
まれているが、このようなα−アドレナリン作動性受
容体遮断作用とテストステロン5α−リダクターゼ阻害
作用を併せ持つ化合物は、現在まで全く知られていなか
った。
発明の開示 本発明者等は、上記の問題点を解決すべく鋭意検討を
重ねた結果、驚くべきことに下記のインドール誘導体
(1)が強力なα−アドレナリン作動性受容体遮断作
用とテストステロン5α−リダクターゼ阻害作用を併せ
持ち、前記前立腺肥大症、これに伴う排尿阻害、脱毛
症、アクネ等の治療に有用であることを見い出し、本発
明を完成した。
すなわち、本発明は下記の一般式(1): 〔式中、R1は低級アルキル基を示し;R2は水素原子、又
は1もしくは2以上の低級アルキル、低級アルコキシも
しくはハロゲン原子が置換していてもよいフェニル基を
示し;R3は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、又はハロゲン原子もしくは低級アルキル基が置換し
ていてもよいフェニルアルキルオキシ基を示し;R4は水
素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示し;R
5は水素原子又は低級アルキル基を示し;nは1〜5の整
数を示す〕で表されるインドール誘導体又はその塩を提
供するものである。
また、本発明は前記インドール誘導体(1)又はその
塩を有効成分として含有するα−アドレナリン作動性
受容体遮断剤及びテストステロン5α−リダクターゼ阻
害剤を提供するものである。
また、本発明は前記インドール誘導体(1)又はその
塩を有効成分として含有する立腺肥大症、前立腺肥大症
に伴う排尿障害、脱毛症又はアクネの予防又は治療剤を
提供するものである。
さらに本発明は前記インドール誘導体(1)又はその
塩、及び医薬用担体からなる、前立腺肥大症、前立腺肥
大に伴う排尿障害、脱毛症又はアクネの予防又は治療用
医薬組成物を提供するものである。
発明を実施するための最良の形態 本発明において特に断らない限り、「低級」なる語は
炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状の炭素鎖を意味する。
従って、「低級アルキル基」としては、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル
基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、t−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチル
ブチル基、1−エチルプロピル基、1,2−ジメチルプロ
ピル基、ヘキシル基等が挙げられる。
また、「低級アルコキシ基」としては、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ
基、t−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペン
チルオキシ基、ネオペンチルオキシ基、t−ペンチルオ
キシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブトキシ
基、1−エチルプロポキシ基、1,2−ジメチルプロポキ
シ基、n−ヘキシルオキシ基等が挙げられる。
「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
一般式(1)中、R1、R3、R4及びR5で示される低級ア
ルキル基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖アル
キル基のうち、特に炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖アル
キル基が好ましく、さらにメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基が好ましい。
R2で示される1又は2以上の低級アルキル、低級アルコ
キシ又はハロゲン原子が置換していてもよいフェニル基
としては、フェニル基、炭素数1〜4のアルキル置換フ
ェニル基、炭素数1〜4のアルコキシ置換フェニル基、
ハロゲン置換フェニル基等がより好ましく、特にフェニ
ル基、メチルフェニル基,エチルフェニル基、n−プロ
ピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、イソブチル
フェニル基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル
基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、フルオロフ
ェニル基が好ましい。R3及びR4で示される低級アルコキ
シ基としては、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖アルコキ
シ基のうち、特に炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖アルコ
キシ基が好ましく、さらにメトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基が
好ましい。R3で示されるハロゲン原子又は低級アルキル
基が置換していてもよいフェニルアルキルオキシ基とし
ては、ベンゼン核上にハロゲン原子又は炭素数1〜6の
アルキル基が置換していてもよいフェニルC1-6アルキル
オキシ基が挙げられ、より好ましくはベンゼン核上にハ
ロゲン原子又は炭素数1〜4のアルキル基が置換してい
てもよいフェニルC1-4アルキルオキシ基が挙げられる。
このR3の特に好ましい例としては、ベンジルオキシ基、
クロロベンジルオキシ基、フルオロベンジルオキシ基、
ブロモベンジルオキシ基、メチルベンジルオキシ基、エ
チルベンジルオキシ基、イソプロピルベンジルオキシ
基、n−ブチルベンジルオキシ基、フェネチルオキシ
基、メチルフェネチルオキシ基、フェニルプロピルオキ
シ基、フェニルブチルオキシ基等が挙げられる。また、
nは1〜5の整数であるが、1〜3が特に好ましい。
本発明化合物(1)は、酸又は塩基と塩を形成する。
かかる酸との塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨ
ウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸や、ギ酸、酢
酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フ
マル酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン
酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸等の有機酸
や、アスパラギン酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸等
との塩が挙げられる。かかる塩基との塩としては、例え
ばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、
アルミニウム、亜鉛等の無機塩基や、リジン、オルニチ
ン等の塩基性アミノ酸との塩、アンモニウム塩等が挙げ
られる。
本発明には、本発明化合物(1)の各種の溶媒和物や
結晶多形の物質も含まれ、さらには本発明の化合物
(1)のラセミ体はもとより、R−及びS−光学異性体
もすべて包含される。特に一般式(1)中のR2が置換基
を有していてもよいフェニル基を示す場合には、当該R2
が結合している炭素原子は不斉炭素原子となり、光学異
性が存在する。
本発明化合物(1)は、基体骨格あるいは置換基の種
類に基づく特徴を利用し、種々の合成法を適用して製造
することができる。以下にその代表的な製造法(A法、
B法及びC法)を示す。ここで、A法、B法及びC法の
いずれの製法及びそれらに準ずる製法を用いても本発明
化合物を製造することができる。
<A法> A法によれば、本発明化合物(1)は以下に示す工程
(工程A1〜工程A6)に従って製造することができる。
(式中、X1及びX2はハロゲン原子を示し、Yはハロゲン
原子又はヒドロキシ基を示し、R3aは水素原子、ヒドロ
キシ基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、又はハロ
ゲン原子もしくは低級アルキル基が置換していてもよい
フェニルアルキルオキシ基を示し、R1、R2、R3、R4、R5
及びnは前記と同意義を示す。) 以下、各工程毎に説明する。
工程A1: 化合物(4)は酸クロライド誘導体(2)とN−フェ
ニルスルホニルインドール体(3)のフリーデル−クラ
フツ反応により製造することができる。反応は通常、ル
イス酸の存在下、反応に影響しない溶媒中で行うのが好
ましい。ルイス酸としては、例えば四塩化スズや四臭化
スズ等の四ハロゲン化スズ、塩化アルミニウムや臭化ア
ルミニウム等のハロゲン化アルミニウム、三塩化ホウ素
や三フッ化ホウ素等の三ハロゲン化ホウ素が挙げられ
る。また溶媒としては塩化メチレンや塩化エチレン等の
ハロゲン化アルキレン、二硫化炭素が挙げられる。反応
温度は特に限定されず、冷却下、室温下又は加温下で反
応を行うことができる。
R3aがヒドロキシ基である化合物(2)を用いた場合
にはフリーデル−クラフツ反応後O−アルキル化、O−
フェニルアルキル化することにより化合物(4)へ導く
ことができる。この反応は、例えばアルキルハライドや
フェニルアルキルハライドを用いる反応、アルキルスル
ホン酸、アルキル硫酸等のエステルを用いる反応、ジア
ゾ化合物を用いる反応等により行うことができる。
工程A2: ベンゾイルインドール誘導体(6)は、化合物(4)
をハロヒドリン誘導体(5)と反応させることにより製
造できる。反応は塩基、例えば炭酸カリウムや炭酸ナト
リウム等のアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミンやジ
イソプロピルエチルアミン等のトリアルキルアミン類、
ピリジン、ルチジン、4−ジメチルアミノピリジン等の
ピリジン類の存在下で、アセトン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、塩化メチレンなどの、反応に影響を及ぼさな
い溶媒中で行うのが好適である。反応温度は通常、室温
又は加温下で行うことができる。
工程A3: ハロゲン化物(7)は、ベンゾイルインドール誘導体
(6)をハロゲン化することにより製造される。ハロゲ
ン化反応は、例えば塩化メチレンやアセトニトリル等の
溶媒中、四臭化炭素や四塩化炭素等の四ハロゲン化炭素
及びトリフェニルホスフィンと反応させることにより行
うことができる。また、三臭化リン、チオニルクロライ
ド等を反応させることによっても行うことができる。反
応温度は特に限定されず、冷却下、室温下、加温下又は
加熱下で反応を行うことができる。
工程A3′: ハロゲン化物(7)は、化合物(4)に化合物(8)
を反応させることによっても製造することができる。化
合物(8)のYがヒドロキシ基の場合、反応はトリフェ
ニルホスフィンとジエチルアゾジカルボキシレート(DE
AD)の存在下、エーテル、テトラヒドロフラン等の溶媒
中で行うことができる。反応温度は特に限定されず、冷
却下、室温下、加温下又は加熱下で反応を行うことがで
きる。
本反応は化合物(8)の光学活性体を用いた場合にラ
セミ化を起こさず反応が進行するため、本発明化合物
(1)の光学活性体を製造する場合には、化合物(8)
の光学活性体を使用して本反応を行うのが好ましい。
また、化合物(8)のYがハロゲン原子の場合は、工
程A2と同様の操作によりハロゲン化物(7)を製造する
ことができるが、YはX2よりも反応性の高いハロゲン原
子であることが望ましい。
工程A4: 化合物(10)は、ハロゲン化物(7)をフェニルピペ
ラジン誘導体(9)と縮合させることで製造することが
できる。反応は、工程A2の場合と同様の条件で行うこと
ができるが、ハロゲン化物(7)がクロロ体のときに
は、ヨウ化カリウムを加えて反応させることが好まし
い。
工程A5: エステル体(11)は、化合物(10)をメタノール又は
エタノール中、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム等の塩基の存在下で加熱し
てフェニルスルホニル基を脱保護した後、4−ブロモ酪
酸エチルと反応させることにより製造することができ
る。反応条件は、工程A2の場合と同様の条件で行うこと
ができる。
工程A6: 本発明化合物(1)は、エステル体(11)を加水分解
することで製造することができる。反応は通常、メタノ
ール、エタノール、テトラヒドロフラン又はこれらの有
機溶媒と水の混合溶媒中、水酸化ナトリウムや水酸化カ
リウム等のアルカリ金属水酸化物、又は炭酸ナトリウム
や炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等の塩基の存在
下、室温又は加温乃至加熱下で反応を行うことができ
る。
<B法> B法によれば、本発明化合物(1)はW093/02050号に
記載されている化合物(12)を出発原料とし、次の工程
(工程B1〜工程B4)に従って製造することができる。
(式中、Yはハロゲン原子又はヒドロキシ基を示し、
R1、R2、R3、R4、R5、X1、X2及びnは前記と同意義を示
す。) 上記工程B1は工程A2と、工程B2は工程A3と、工程B2′
は工程A3′と、工程B3は工程A4と、工程B4は工程A6とそ
れぞれ同様にして行われる。
<C法> C法によれば本発明化合物は以下に示す工程(工程C1
〜工程C4)に従って製造することができる。
(式中、X2、R1、R2、R3、R3a、R4、R5及びnは前記と
同意義を示す。) 上記工程C1は工程A1と、工程C2は工程A4と、工程C3は
工程A5と、工程C4は工程A6とそれぞれ同様にして行われ
る。
A法、B法及びC法のいずれの場合にも、最終工程で
ある加水分解は通常塩基の存在下に行われるので、本発
明化合物(1)は通常その用いた塩基の塩として単離さ
れる。これを遊離のカルボン酸に変換するには、酸を用
いて中和すればよい。さらに他の塩への変換は常法に従
って行われる。
かくして得られた本発明化合物(1)は、後記の如く
優れたα−アドレナリン作動性受容体遮断作用及びテ
ストステロン5α−リダクターゼ阻害作用を有し、かつ
安全性も高いので、前立腺肥大症又はそれに伴う排尿障
害、男性型脱毛症、アクネ(座瘡、ニキビ等)などの予
防・治療剤として有用である。
本発明化合物(1)は、製薬上許容される担体や補助
剤を配合して、経口投与用あるいは非経口投与用製剤と
することができる。経口投与用の製剤としては、上記化
合物を適当な添加剤、たとえば乳糖、マンニット、トウ
モロコシデンプン、結晶セルロース等の賦形剤、セルロ
ース誘導体、アラビアゴム、ゼラチン等の結合剤、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤、タル
ク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤等々と適宜組
み合わせることにより錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤
とすることができる。また、これらの固形製剤をヒドロ
キシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、セ
ルロースアセテートフタレート、メタアクリレートコー
ポリマーなどの被覆用基剤を用いて腸溶性製剤とするこ
とができる。非経口投与用の製剤としては、例えば水、
エタノール、グリセリン、慣用な界面活性剤等を組み合
わせることにより注射用液剤、また、坐剤用基剤を用い
て坐剤とすることができる。
投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、投
与期間により異なるが、通常、経口投与の場合には1〜
2000mg/日、好ましくは10〜300mg/日の投与範囲で1日
1〜3回の範囲で投与する。
実施例 次に実施例により本発明をさらに具体的に説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。な
お、MSデータは特に断わらない限り高速原子衝撃質量分
析法(FABMS)によるものである。
実施例1(A法) 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−メチル
フェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドー
ル−1−イル}ブタン酸カリウム 工程1 4−ヒドロキシ−3−メトキシ安息香酸1.01gと塩化
チオニル0.53mlから調製した塩化4−ヒドロキシ−3−
メトキシベンゾイルのジクロロエタン10ml溶液を、塩化
アルミニウム2.08gのジクロロエタン20ml懸濁液に氷冷
下加えた。次に、1−(フェニルスルホニル)インドー
ル1.85gのジクロロエタン10ml溶液を氷冷下加え、室温
で1.5時間攪拌した。反応液をIN塩酸100ml中に注ぎ、析
出物を濾取し、水及びメタノールで洗浄して、3−(4
−ヒドロキシ−3−メトキシベンゾイル)−1−(フェ
ニルスルホニル)インドール1.22gを無色結晶として得
た。
融点:215〜217℃(分解) MS(m/z):408(MH+) IR(KBr)cm-1:3250,1622,1582 NMR(DMSO−d6)δ:3.87(s,3H),6.99(d,1H),7.36
〜7.50(m,4H),7.58〜7.67(m,2H),7.72〜7.78〜(m,
1H),7.99〜8.20(m,4H),8.29(s,1H),10.06(s,1H) 工程2 1−(4−メチルフェニル)−1,3−プロパンジオー
ル1.00gを塩化メチレン30mlに溶解し、47%臭化水素酸3
mlを加え、室温で1時間攪拌後、水を加えて有機層を分
取した。有機層を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をアセトン15mlに
溶解し、工程1で得られた3−(4−ヒドロキシ−3−
メトキシベンゾイル)−1−(フェニルスルホニル)イ
ンドール1.08g及び炭酸カリウム1.65gを加え2時間還流
した。冷後、反応液を濾過した後、溶媒を留去し、残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)で精製し、3−{3−メトキシ
−4−〔1−(4−メチルフェニル)−3−ヒドロキシ
プロポキシ〕ベンゾイル}−1−(フェニルスルホニ
ル)インドール1.04gを黄色油状物として得た。
MS(m/z):556(MH+) IR(KBr)cm-1:3600〜3250,1636,1593,1578 NMR(CDCl3)δ:2.10〜2.40(m,6H),3.80〜3.98(m,
5H),5.40(dd,1H),6.74(d,1H),7.13〜7.60(m,11
H),7.86〜8.03(m,4H),8.18〜8.23(m,1H) 工程3 工程2で得た3−{3−メトキシ−4−〔1−(4−
メチルフェニル)−3−ヒドロキシプロポキシ〕ベンゾ
イル}−1−(フェニルスルホニル)インドール0.99g
を塩化メチレン10mlに溶解し、氷冷下、トリンフェニル
ホスフィン0.71g及び四臭化炭素1.01gを加え室温で30分
間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて有機層を分取
し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=9:1)で精製し、3−{3−メトキ
シ−4−〔3−ブロモ−1−(4−メチルフェニル)プ
ロポキシ〕ベンゾイル}−1−(フェニルスルホニル)
インドール0.65gを淡褐色油状物として得た。
MS(m/z):618(MH+) IR(KBr)cm-1:1636,1593,1578 NMR(CDCl3)δ:2.27〜2.76(m,5H),3.47〜3.79(m,
2H),3.96(s,3H),5.46(dd,1H),6.83(d,1H),7.16
〜7.61(m,11H),7.87〜7.93(m,2H),7.96〜8.02(m,2
H),8.18〜8.23(m,1H) 工程4 工程3で得た3−{3−メトキシ−4−〔3−ブロモ
−1−(4−メチルフェニル)プロポキシ〕ベンゾイ
ル}−1−(フェニルスルホニル)インドール0.59gを
N,N−ジメチルホルムアミド6mlに溶解し、1−(2−メ
トキシフェニル)ピペラジン0.22g及び炭酸カリウム0.2
0gを加え、60℃で3時間攪拌した。冷後、反応液に水を
加えて、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、乾
燥し、溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
3:1)で精製し、3−{3−メトキシ−4−{1−(4
−メチルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}
−1−(フェニルスルホニル)インドール0.56gを淡黄
色油状物として得た。
MS(m/z):730(MH+) IR(KBr)cm-1:1638,1593,1578 NMR(CDCl3)δ:2.04〜2.47(m,5H),2.61(t,2H),
2.63〜2.73(br,4H),3.07〜3.16(br,4H),3.86(s,3
H),3.96(s,3H),5.39(dd,1H),6.84〜7.03(m,5H),
7.14〜7.59(m,11H),7.85〜7.92(m,2H),7.96〜8.01
(m,2H),8.18〜8.22(m,1H) 工程5 工程4で得た3−{3−メトキシ−4−{1−(4−
メチルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}
−1−(フェニルスルホニル)インドール0.49gをメタ
ノール10mlに溶解し、水酸化カリウム0.60gを加えて、
1時間還流した。冷後、溶媒を留去し、残留物に水を加
えて塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
浄、乾燥後、溶媒を留去し、3−{3−メトキシ−4−
{1−(4−メチルフェニル)−3−〔4−(2−メト
キシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベ
ンゾイル}インドール0.37gを淡黄色油状物として得
た。
MS(m/z):590(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1576 NMR(CDCl3)δ:2.00〜2.45(m,5H),2.50〜2.7(m,6
H),3.04〜3.16(br,4H),3.84(s,3H),3.88(s,3H),
5.32(t,1H),6.73〜7.03(m,5H),7.10〜7.44(m,9
H),7.57(s,1H),8.30〜8.38(m,1H) 次いで得られた3−{3−メトキシ−4−{1−(4
−メチルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}
インドール0.36gをN,N−ジメチルホルムアミド5mlに溶
解し、4−ブロモ酪酸エチル0.12g及び炭酸カリウム0.1
3gを加え、室温で一夜攪拌した。反応液に水を加えて酢
酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒
を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精
製し、4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−メ
チルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}イン
ドール−1−イル}ブタン酸エチル0.28gを淡黄色油状
物として得た。
MS(m/z):704(MH+) IR(KBr)cm-1:1730,1624,1595 NMR(DMSO−d6)δ:1.19(t,3H),2.05〜2.46(m,9
H),2.56〜2.73(m,6H),3.06〜3.15(br,4H),3.86
(s,3H),3.95(s,3H),4.08(q,2H),4.23(t,2H),5.
35(dd,1H),6.77〜7.03(m,5H),7.13〜7.46(m,9H),
7.55(s,1H),8.33〜8.39(m,1H) 工程6 工程5で得た4−{3−{3−メトキシ−4−{1−
(4−メチルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイ
ル}インドール−1−イル}ブタン酸エチル2.00gをエ
タノール20mlに溶解し、水酸化カリウム0.64gを加えて
室温で一夜攪拌した。溶媒を留去後、残留物をHP−20カ
ラムで精製し、4−{3−{3−メトキシ−4−{1−
(4−メチルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフ
ェニル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイ
ル}インドール−1−イル}ブタン酸カリウム1.34gを
無晶形粉末として得た。
MS(m/z):714(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1573 NMR(CDCl3)δ:1.84〜2.04(m,5H),2.10〜2.31(m,
4H),2.44(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2.92〜3.01
(br,4H),3.76(s,3H),3.89(s,3H),4.24(t,2H),
5.46(t,1H),6.82〜6.96(m,5H),7.14〜7.38(m,8
H),7.66(d,1H),8.00(s,1H),8.19〜8.24(m,1H) 実施例2(B法) 4−{3−{4−{1−フェニル−3−〔4−(2−
メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロポキ
シ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸 工程1 1−フェニル−1,3−プロパンジオール6.17gをトルエ
ン200mlに溶解し、47%臭化素水素酸20mlを加え、室温
で1.5時間攪拌した。反応液に水を加えて有機層を分取
し、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄後、乾燥し、溶
媒を留去した。残留物をアセトン150mlに溶解し、4−
{3−(4−ヒドロキシベンゾイル}インドール−1−
イル}ブタン酸エチル6.33g及び炭酸カリウム9.95gを加
え、20時間還流した。冷後、反応液を濾過した後、溶媒
を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、4−
{3−〔4−(1−フェニル−3−ヒドロキシプロポキ
シ)ベンゾイル〕インドール−1−イル}ブタン酸エチ
ル7.38gを無色結晶として得た。
融点:114〜115℃ MS(EI,m/z):485(M+) IR(KBr)cm-1:3600〜3300,1728,1600 NMR(CDCl3)δ:1.20(t,3H),1.79(t,1H),2.06〜
2.36(m,6H),3.75〜3.98(m,2H),4.09(q,2H),4.23
(t,2H),5.48(dd,1H),6.94(d,2H),7.25〜7.43(m,
8H),7.51(s,1H),7.72(d,2H),8.33〜8.38(m,1H) 工程2 工程1で得た4−{3−〔4−(1−フェニル−3−
ヒドロキシプロポキシ)ベンゾイル〕インドール−1−
イル}ブタン酸エチル4.00gを塩化メチレン40mlに溶解
し、氷冷下、トリフェニルホスフィン3.24g及び四臭化
炭素4.62gを加え、室温で30分間攪拌した。反応液に飽
和重曹水を加えて有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)で精製し、4−{3−〔4−(3−ブロモ−1−フ
ェニルプロポキシ)ベンゾイル〕インドール−1−イ
ル}ブタン酸エチル3.97gを無色油状物として得た。
MS(m/z):548(MH+) IR(neat)cm-1:1728,1601 NMR(CDCl3)δ:1.20(t,3H),2.18(quint,2H),2.2
5〜2.67(m,4H),3.45〜3.73(m,2H),4.09(q,2H),4.
24(t,2H),5.47(dd,1H),6.95(d,2H),7.26〜7.43
(m,8H),7.52(s,1H),7.74(d,2H),8.33〜8.39(m,1
H) 工程3 工程2で得た4−{3−〔4−(3−ブロモ−1−フ
ェニルプロポキシ)ベンゾイル〕インドール−1−イ
ル}ブタン酸エチル1.97gをN,N−ジメチルホルムアミド
20mlに溶解し、1−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ン0.83g及び炭酸カリウム0.75gを加え、60℃で一夜攪拌
した。冷後、反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出
し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去した。得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、4−
{3−{4−{1−フェニル−3−〔4−(2−メトキ
シフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベン
ゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸エチル1.95g
を無色油状物として得た。
MS(m/z):660(MH+) IR(KBr)cm-1:1730,1599 NMR(CDCl3)δ:1.20(t,3H),2.01〜2.37(m,6H),
2.52〜2.72(m,6H),3.06〜3.17(br,4H),3.86(s,3
H),4.09(q,2H),4.23(t,2H),5.37(dd,1H),6.84〜
7.04(m,6H),7.25〜7.43(m,8H),7.52(s,1H),7.74
(d,2H),8.33〜8.39(m,1H) 工程4 工程3で得た4−{3−{4−{1−フェニル−3−
〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}
ブタン酸エチル1.89gをエタノール20mlに溶解し、水酸
化カリウム0.80gを加えて、室温で3時間攪拌した。反
応液に酢酸2mlを加えた後、溶媒を留去し、水を加えて
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾
燥後、溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(塩化メチレン:メタノール=40:1)で精
製し、4−{3−{4−{1−フェニル−3−〔4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロ
ポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸
1.68g無晶形粉末として得た。
MS(m/z):632(MH+) IR(KBr)cm-1:3500〜3250,1721,1597 NMR(CDCl3)δ:2.08〜2.32(m,4H),2.50〜2.61(m,
2H),3.00〜3.55(m,10H),3.84(s,3H),4.23(t,2
H),5.56(t,1H),6.85〜7.10(m,6H),7.22〜7.43(m,
8H),7.52(s,1H),7.72(d,2H),8.34〜8.42(m,1H) 実施例3〜27 適宜原料化合物を選択し、実施例1又は実施例2の方
法に準拠して、以下に示す実施例3〜27の化合物を合成
した。
実施例3 4−{3−{4−{3−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}
インドール−1−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):594(MH+) IR(KBr)cm-1:1731,1599 NMR(DMSO−d6)δ:1.90〜2.10(m,4H),2.24(t,2
H),2.40〜2.70(br,6H),2.93〜3.06(br,4H),3.78
(s,3H),4.15(t,2H),4.31(t,2H),6.85〜6.98(m,4
H),7.08(d,2H),7.22〜7.35(m,2H),7.63(d,1H),
7.81(d,2H),8.01(s,1H),8.22〜8.27(m,1H) 実施例4 4−{3−{4−{1−(4−メチルフェニル)−3
−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}
ブタン酸カリウム MS(m/z):684(MH+) IR(KBr)cm-1:1597 NMR(DMSO−d6)δ:1.84〜2.22(m,6H),2.27(s,3
H),2.44(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2.90〜3.00(b
r,4H),3.76(s,3H),4.24(t,2H),5.47(t,1H),6.82
〜6.95(m,4H),7.02(d,2H),7.16〜7.36(m,6H),7.6
5(d,1H),7.71(d,2H),7.95(s,1H),8.18〜8.23(m,
1H) 実施例5 4−{3−{4−{1−フェニル−3−〔4−(2−
イソプロポキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロ
ポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):660(MH+) IR(KBr)cm-1:3650〜3300,1720,1599 NMR(CDCl3)δ:1.32(s,3H),1.34(s.3H),2.05〜
2.42(m,6H),2.80〜3.02(m,6H),3.10〜3.28(br,4
H),4.19(t,2H),4.57(sept,1H),5.33(dd,1H),6.8
0〜7.00(m,6H),7.20〜7.42(m,8H),7.53(s,1H),7.
71(d,2H),8.33〜8.39(m,1H) 実施例6 4−{3−{4−{1−フェニル−4−〔4−(2−
メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕ブトキシ}
ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):646(MH+) IR(KBr)cm-1:3500〜3300,1725,1597 NMR(CDCl3)δ:1.90〜2.32(m,8H),2.95〜3.65(m,
10H),3.84(s,3H),4.23(t,2H),5.26(t,1H),6.84
〜7.10(m,6H),7.23〜7.42(m,8H),7.52(s,1H),7.7
2(d,2H),8.35〜8.41(m,1H) 実施例7 4−{3−{4−{1−フェニル−4−〔4−(2−
イソプロポキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕ブト
キシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):674(MH+) IR(KBr)cm-1:3300,1722,1599 NMR(CDCl3)δ:1.34(d,6H),1.85〜2.30(m,8H),
2.87〜3.03(m,2H),3.06〜3.25(dr,4H),3.30〜3.44
(br,4H),4.22(t,2H),4.57(sept,1H),5.25(t,1
H),6.82〜7.03(m,6H),7.22〜7.42(m,8H),7.53(s,
1H),7.72(d,2H),8.36〜8.41(m,1H) 実施例8 4−{3−{4−{1−(4−メチルフェニル)−3
−〔4−(2−イソプロポキシフェニル)ピペラジン−
1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−
イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):712(MH+) IR(KBr)cm-1:1597 NMR(DMSO−d6)δ:1.24(d,6H),1.86〜2.24(m,6
H),2.27(s,3H),2.44(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),
2.91〜3.01(br,4H),4.25(t,2H),4.57(sept,1H),
5.48(t,1H),6.84〜6.90(m,4H),7.01(d,2H),7.13
〜7.37(m,6H),7.63(d,1H),7.71(d,2H),7.96(s,1
H),8.19〜8.24(m,1H) 実施例9 4−{3−{4−{1−(4−エチルフェニル)−3
−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}
ブタン酸カリウム MS(m/z):698(MH+) IR(KBr)cm-1:1597 NMR(DMSO−d6)δ:1.16(t,3H),1.85〜2.25(m,6
H),2.45(t,2H),2.46〜2.54(br,4H),2.58(q,2H),
2.90〜3.00(br,4H),4.24(t,2H),5.48(t,1H),6.83
〜6.90(m,4H),7.02(d,2H),7.16〜7.40(m,6H),7.6
4(d,1H),7.71(d,2H),7.95(s,1H),8.18〜8.23(m,
1H) 実施例10 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−メチル
フェニル)−3−〔4−(2−エトキシフェニル)ピペ
ラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドー
ル−1−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):728(MH+) IR(KBr)cm-1:1598 NMR(DMSO−d6)δ:1.33(t,3H),1.84〜2.25(m,6
H),2.27(s,3H),2.44(t,2H),2.45〜2.55(br.4H),
2.95〜3.05(br,4H),3.89(s,3H),3.99(q,2H),4.24
(t,2H),5.45(t,1H),6.82〜6.95(m,5H),7.13〜7.3
7(m,8H),7.64(d,1H),7.99(s,1H),8.19〜8.24(m,
1H) 実施例11 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−メチル
フェニル)−3−〔4−(2−イソプロポキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}
インドール−1−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):742(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1578 NMR(DMSO−d6)δ:1.22(s,3H),1.25(s,3H),1.84
〜2.03(m,5H),2.10〜2.30(m,4H),2.44(t,2H),2.4
5〜2.55(br,4H),2.92〜3.04(br,4H),3.89(s,3H),
4.24(t,2H),4.57(sept,1H),5.46(t,1H),6.83〜6.
95(m,5H),7.13〜7.38(m,8H),7.64(d,1H),8.00
(s,1H),8.20〜8.24(m,1H) 実施例12 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−エチル
フェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドー
ル−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):690(MH+) IR(KBr)cm-1:1718,1595 NMR(CDCl3)δ:1.18(t,3H),2.05〜2.50(m,6H),
2.59(q,2H),2.94(t,2H),2.95〜3.06(br,4H),3.17
〜3.27(br,4H),3.84(s,3H),3.91(s,3H),4.20(t,
2H),5.33(t,1H),6.78〜6.91(m,12H),6.98〜7.05
(m,1H),7.12(d,2H),7.24〜7.31(m,5H),7.36〜7.4
2(m,2H),7.56(s,1H),8.35〜8.40(m,1H) 実施例13 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−イソブ
チルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}イン
ドール−1−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):756(MH+) IR(KBr)cm-1:1598 NMR(DMSO−d6)δ:0.84(d,6H),1.72〜2.28(m,7
H),2.35〜2.50(m,2H),2.42(t,2H),2.46〜2.56(b
r,4H),2.88〜3.00(br,4H),3.76(s,3H),3.89(s,3
H),4.25(t,2H),5.46(t,1H),6.84〜6.97(m,5H),
7.10〜7.39(m,8H),7.62(d,1H),8.00(s,1H),8.19
〜8.25(m,1H) 実施例14 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル−3
−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}
ブタン酸カリウム MS(m/z):700(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1572 NMR(DMSO−d6)δ:1.87〜2.27(m,6H),2.46(t,2
H),2.45〜2.55(br,4H),2.90〜3.02(br,4H),3.76
(s,3H),3.90(s,3H),4.25(t,2H),5.51(t,1H),6.
82〜7.00(m,5H),7.18〜7.50(m,8H),7.64(d,1H),
8.00(s,1H),8.20〜8.25(m,1H) 実施例15 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル−3
−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}
ブタン酸カリウム MS(m/z):714(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1572 NMR(DMSO−d6)δ:1.32(t,3H),1.82〜2.27(m,6
H),2.46(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2.93〜3.04(b
r,4H),3.90(s,3H),3.99(q,2H),4.25(t,2H),5.51
(t,1H),6.80〜6.92(m,4H),6.95(d,1H),7.18〜7.4
9(m,9H),7.66(d,1H),8.01(s,1H),8.20〜8.26(m,
1H) 実施例16 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル−3
−〔4−(2−イソプロポキシフェニル)ピペラジン−
1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−
イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):728(MH+) IR(KBr)cm-1:1728,1595,1578 NMR(DMSO−d6)δ:1.22(s,3H),1.25(s,3H),1.82
〜2.26(m,6H),2.46(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2.
93〜3.03(br,4H),3.90(s,3H),4.24(t,2H),5.51
(t,1H),6.87(s,4H),6.94(d,1H),7.18−7.47(m,9
H),7.65(d,1H),8.01(s,1H),8.20〜8.26(m,1H) 実施例17 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル−4
−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ブトキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブ
タン酸 MS(m/z):676(MH+) IR(KBr)cm-1:3431,1718,1595 NMR(CDCl3)δ:1.91〜2.28(m,8H),2.94〜3.06(b
r,2H),3.10〜3.22(br,4H),3.30〜3.40(br,4H),3.8
4(s,3H),3.91(s,3H),4.21(t,2H),5.27(t,1H),
6.78(d,1H),6.83〜6.94(m,3H),6.98〜7.07(m,1
H),7.20〜7.43(m,10H),7.56(s,1H),8.35〜8.40
(m,1H) 実施例18 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル−5
−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕ペンチルオキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウム MS(m/z):728(MH+) IR(KBr)cm-1:1593 NMR(DMSO−d6)δ:1.30〜1.58(m,4H),1.75〜2.10
(m,6H),2.29(t,2H),2.40〜2.50(br,4H),2.87〜2.
97(br,4H),3.75(s,3H),3.89(s,3H),4.24(t,2
H),5.42(t,1H),6.83〜6.97(m,5H),7.17〜7.45(m,
9H),7.65(d,1H),7.99(s,1H),8.19〜8.24(m,1H) 実施例19 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−ブロモ
フェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペ
ラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドー
ル−1−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):778(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1572 NMR(DMSO−d6)δ:1.83〜2.25(m,6H),2.45(t,2
H),2.45〜2.55(br,4H),2.92〜3.00(br,4H),3.76
(s,3H),3.90(s,3H),4.25(t,2H),5.52(t,1H),6.
82〜6.97(m,5H),7.18〜7.45(m,6H),7.57(d,2H),
7.67(d,1H),8.01(s,1H),8.20〜8.24(m,1H) 実施例20 4−{3−{4−{1−(4−メトキシフェニル)−
3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−
イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウム MS(m/z):700(MH+) IR(KBr)cm-1:1597,1570 NMR(DMSO−d6)δ:1.85〜2.21(m,6H),2.42(t,2
H),2.44〜2.54(br,4H),2.90〜3.01(br,4H),3.73
(s,3H),3.76(s,3H),4.24(t,2H),5.47(t,1H),6.
83〜6.97(m,5H),7.03(d,2H),7.18〜7.30(m,2H),
7.38(d,2H),7.66(d,1H),7.72(d,2H),7.95(s,1
H),8.19〜8.24(m,1H) 実施例21 4−{3−{3,5−ジメトキシ−4−{1−(4−メ
チルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}イン
ドール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):706(MH+) IR(KBr)cm-1:3600〜3200,1719,1624,1578 NMR(DMSO−d6)δ:1.95〜2.55(m,8H),2.90〜3.50
(br,8H),3.77(s,3H),3.80(s,6H),4.31(t,2H),
5.44(t,1H),6.83〜6.98(m,4H),7.02(s,2H),7.10
〜7.35(m,6H),7.63(d,1H),8.09(s,1H),8.18〜8.2
3(m,1H) 実施例22 4−{3−{2,3−ジメチル−4−{1−(4−メチ
ルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インド
ール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):674(MH+) IR(KBr)cm-1:1628,1590 NMR(CDCl3)δ:1.88〜2.82(m,15H),2.45〜2.65(b
r,6H),2.93〜3.03(br,4H),3.76(s,3H),4.21(t,2
H),5.42(t,1H),6.82〜6.97(m,4H),7.06(d,1H),
7.14〜7.35(m,7H),7.57〜7.65(m,2H),8.19(d,1H) 実施例23 4−{3−{4−{1−(4−メチルフェニル)−3
−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}−2−メチルインドール
−1−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):698(MH+) IR(KBr)cm-1:1732,1597 NMR(CDCl3)δ:1.60〜1.80(m,4H),1.95〜2.05(m,
2H),2.22(s,3H),2.28(s,3H),2.51(t,2H),2.54〜
2.64(br,4H),3.00〜3.10(br,4H),3.65〜3.75(br,2
H),3.82(s,3H),5.26(t,1H),6.70〜7.14(m,12H),
7.19(d,1H),7.55(d、2H) 実施例24 4−{3−{3−ベンジルオキシ−4−{3−〔4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロ
ポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):662(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1561 NMR(DMSO−d6)δ:1.90〜2.15(m,6H),2.40〜2.60
(m,6H),2.90〜3.00(br,4H),3.77(s,3H),4.10〜4.
30(m,4H),5.22(s,2H),6.85〜6.95(m,4H),7.14
(d,1H),7.22〜7.51(m,9H),7.63〜7.66(m,1H),7.9
5(s,1H),8.22〜8.25(m,1H),13.00(br,1H) 実施例25 4−{3−{4−{3−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}−3−(4−
メチルフェニルメトキシ)ベンゾイル}インドール−1
−イル}ブタン酸ナトリウム MS(m/z):698(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1500 NMR(DMSO−d6)δ:1.90〜2.18(m,6H),2.30(s,3
H),2.44〜2.59(m,6H),2.90〜3.00(br,4H),3.77
(s,3H),4.10〜4.20(m,2H),4.23〜4.30(m,2H),5.1
6(s,2H),6.85〜6.95(m,4H),7.10〜7.45(m,9H),7.
60〜7.66(m,1H),7.96(s,1H),8.20〜8.25(m,1H) 実施例26 4−{3−{3−ベンジルオキシ−4−{1−(4−
メチルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフュニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}
インドール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):752(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1572 NMR(CDCl3)δ:2.02〜2.41(m,9H),2.75〜2.90(m,
6H),3.06〜3.18(br,4H),3.83(s,3H),4.16(t,2
H),5.17(s,2H),5.24〜5.32(m,2H),6.80〜7.11(m,
7H),7.20〜7.50(m,13H),8.36〜8.39(m,1H) 実施例27 4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−フルオ
ロフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インド
ール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):680(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1578 NMR(CDCl3)δ:2.10〜2.43(m,6H),2.78〜2.87(m,
2H),2.90〜3.00(br,4H),3.12〜3.21(br,4H),3.84
(s,3H),3.91(s,3H),4.24(m,3H),5.32〜5.39(m,1
H),6.80〜6.91(m,4H),6.96〜7.05(m,3H),7.25〜7.
43(m,7H),7.54(s,1H),8.35〜8.41(m,1H) 実施例1〜27で得られた化合物の構造を表1に示す。
実施例28 実施例2の方法に準拠して合成した。
4−{3−{3−{1−(4−メチルフェニル)−3
−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}
ブタン酸カリウム MS(m/z):684(MH+) IR(KBr)cm-1:1574 NMR(DMSO−d6)δ:1.86〜2.20(m,6H),2.27(s,3
H),2.44(t,2H),2.46〜2.56(br,4H),2.85〜2.95(b
r,4H),3.74(s,3H),4.15〜4.30(m,2H),5.44(t,1
H),6.75〜6.96(m,4H),7.10〜7.40(m,10H),7.62〜
7.68(m,1H),7.79〜7.82(m,1H),8.20〜8.26(m,1H) 実施例29 S−4−{3−{4−{1−(4−メチルフェニル)
−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1
−イル〕プロピルオキシ}ベンゾイル}インドール−1
−イル}ブタン酸カリウム 工程1 S−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−
1,3,2−オキサザボロリジン5.54gをアルゴン置換後、氷
冷下1.0Mボラン−テトラヒドロフラン120mlに溶解した
後、4′−メチル−3−クロロプロピオフェノン36.5g
のテトラヒドロフラン200ml溶液を1時間かけて滴下
し、30分間攪拌した。反応液にIN塩酸40mlを加えてしば
らく攪拌後、溶媒を留去し、残留物にIN塩酸を加えて、
酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗
浄後、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン
200mlで再結晶し、R−(+)−3−クロロ−1−(4
−メチルフェニル)−1−プロパノール17.3gを無色結
晶として得た。
融点:48〜50℃ MS(EI,m/z):184,186(M+) IR(KBr)cm-1:3300 NMR(CDCl3)δ:2.00〜2.30(m,2H),3.50〜3.60(m,
1H),3.67〜3.78(m,1H),4.90(quint.,1H),7.15〜7.
30(m,4H) 〔α〕D22.0゜(c=1,CHCl3) 工程2 工程1で得たR−(+)−3−クロロ−1−(4−メ
チルフェニル)−1−プロパノール16.6及び4−〔3−
(4−ヒドロキシベンゾイル)インドール−1−イル〕
ブタン酸エチル31.7gをテトラヒドロフラン350mlに溶解
し、氷冷下、トリフェニルホスフィン28.3g及びジエチ
ルアゾジカルボキシレート20mlを加え、室温で3時間攪
拌した。溶媒を留去後、残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で
精製し、S−4−{3−{4−〔3−クロロ−1−(4
−メチルフェニル)プロポキシ〕ベンゾイル}インドー
ル−1−イル}ブタン酸エチル29.0gを黄色油状物とし
て得た。
MS(m/z):518,520(MH+) IR(neat)cm-1:1732,1601,1572 NMR(CDCl3)δ:1.19(t,3H),2.10〜2.35(m,8H),
2.42〜2.56(m,1H),3.55〜3.65(m,1H),3.74〜3.85
(m,1H),4.09(q,2H),4.21(t,2H),5.45(dd,1H),
6.94(d,2H),7.16(d,2H),7.25〜7.41(m,5H),7.51
(s,1H),7.72(d,2H),8.33〜8.39(m,1H) 工程3 工程2で得たS−4−{3−{4−〔3−クロロ−1
−(4−メチルフェニル)プロポキシ〕ベンゾイル}イ
ンドール−1−イル}ブタン酸エチル29.0gをN,N−ジメ
チルホルムアミド300mlに溶解し、1−(2−メトキシ
フェニル)ピペラジン12.9g、炭酸カリウム15.5g及びヨ
ウ化カリウム37.2gを加え、60℃で一夜攪拌した。冷
後、反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、飽和食
塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)で精製し、S−4−{3−{4
−{1−(4−メチルフェニル)−3−〔4−(2−メ
トキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}
ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸エチル2
4.9gを淡黄色油状物として得た。
MS(m/z):674(MH+) IR(KBr)cm-1:1732,1599,1570 NMR(CDCl3)δ:1.20(t,3H),1.98〜2.36(m,9H),
2.50〜2.72(m,6H),3.05〜3.16(br,4H),3.86(s,3
H),4.09(q,2H),4.23(t,2H),5.33(dd,1H),6.84〜
7.06(m,6H),7.25〜7.44(m,4H),7.52(s,1H),7.73
(d,2H),8.33〜8.38(m,1H) 〔α〕D20.1゜(c=1,CHCl3) 工程4 工程3で得たS−4−{3−{4−{1−(4−メチ
ルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インド
ール−1−イル}ブタン酸エチルエステル11.0gをテト
ラヒドロフラン50mlに溶解し、エタノール60ml及び水酸
化カリウム2.75gを加え、室温で一夜攪拌した。溶媒を
留去後、残留物をHP−20カラムで精製し、S−4−{3
−{4−{1−(4−メチルフェニル)−3−〔4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロ
ポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸
カリウム9.5gを無晶形粉末として得た。
MS(m/z):684(MH+) IR(KBr)cm-1:1597 NMR(DMSO−d6)δ:1.84〜2.22(m,6H),2.27(s,3
H),2.44(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2.90〜3.00(b
r,4H),3.76(s,3H,4.24(t,2H),5.47(t,1H),6.82〜
6.95(m,4H),7.02(d,2H),7.16〜7.36(m,6H),7.65
(d,1H),7.71(d,2H),7.95(s,1H),8.18〜8.23(m,1
H) 実施例30 R−4−{3−{4−{1−(4−メチルフェニル)
−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1
−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウム 工程1 R−5,5−ジフェニル−2−メチル−3,4−プロパノ−
1,3,2−オキサザボロリジン885mgをアルゴン置換後、氷
冷下1.0Mボラン−テトラヒドロフラン18mlに溶解した
後、4′−メチル−3−クロロプロピオフェノン5.48g
のテトラヒドロフラン60ml溶液を30分間かけて滴下し、
30分間攪拌した。反応液に1N塩酸10mlを加えてしばらく
攪拌後、溶媒を留去し、残留物に1N塩酸を加えて、酢酸
エチルで抽出し、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン30
mlで再結晶し、S−(−)−3−クロロ−1−(4−メ
チルフェニル)−1−プロパノール2.76gを無色結晶と
して得た。
工程2 工程1で得たS−(−)−3−クロロ−1−(4−メ
チルフェニル)−1−プロパノール1.44g及び4−〔3
−(4−ヒドロキシベンゾイル)インドール−1−イ
ル〕ブタン酸エチル2.74gをテトラヒドロフラン30mlに
溶解し、氷冷下、トリフェニルホスフィン2.46g及びジ
エチルアゾジカルボキシレート1.72mlを加え、室温で3
時間攪拌した。溶媒を留去後、残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)で精製し、R−4−{3−{4−{1−〔3−クロ
ロ−1−(4−メチルフェニル)プロポキシ〕ベンゾイ
ル}インドール−1−イル}ブタン酸エチル2.53gを黄
色油状物として得た。
以下、実施例29の工程3及び工程4と同様にしてR−
4−{3−{4−{1−(4−メチルフェニル)−3−
〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}
ブタン酸カリウムを得た。
MS(m/z):684(MH+) IR(KBr)cm-1:1597 NMR(DMSO−d6)δ:1.84〜2.22(m,6H),2.27(s,3
H),2.44(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2.90〜3.00(b
r,4H),3.76(s,3H),4.24(t,2H),5.47(t,1H),6.82
〜6.95(m,4H),7.02(d,2H),7.16〜7.36(m,6H),7.6
5(d,1H),7.71(d,2H),7.95(s,1H),8.18〜8.23(m,
1H) 実施例31 S−4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−メ
チルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}イン
ドール−1−イル}ブタン酸カリウム 実施例29の工程1で得たR−(+)−3−クロロ−1
−(4−メチルフェニル)−1−プロパノール430mg及
び1−フェニルスルホニル−3−(3−メトキシ−4−
ヒドロキシベンゾイル)インドール950mgをテトラヒド
ロフラン10mlに溶解し、氷冷下、トリフェニルホスフィ
ン733mg及びジエチルアゾジカルボキシレート0.5mlを加
え、室温で1時間攪拌した。溶媒を留去後、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢
酸エチル=6:1)で精製し、S−1−フェニルスルホニ
ル−3−{3−メトキシ−4−〔3−クロロ−1−(4
−メチルフェニル)プロポキシ〕ベンゾイル}インドー
ル880mgを黄色油状物として得た。
MS(m/z):574,576(MH+) IR(KBr)cm-1:1638,1595,1580 NMR(CDCl3)δ:2.20〜2.37(m,4H),2.53〜2.67(m,
1H),3.60〜3.70(m,1H),3.84〜3.98(m,4H),5.48(d
d,1H),6.82(d,1H),7.19(d,2H),7.30〜7.51(m,8
H),7.53〜7.61(m,1H),7.87〜7.92(m,2H),7.97〜8.
02(m,2H),8.18〜8.23(m,1H) 上記工程で得た化合物を用い、以下実施例1と同様に
してS−4−{3−{3−メトキシ−4−〔1−(4−
メチルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ〕ベンゾイル}
インドール−1−イル}ブタン酸カリウムを得た。
MS(m/z):714(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1576 NMR(DMSO−d6)δ:1.84〜2.04(m,5H),2.10〜2.31
(m,4H),2.44(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2,92〜3.
01(br,4H),3.76(s,3H),3.89(s,3H),4.24(t,2
H),5.46(t,1H),6.82〜6.96(m,5H),7.14〜7.38(m,
8H),7.66(d,1H),8.00(s,1H),8.19〜8.24(m,1H) 実施例32〜36 実施例29〜31と同様にして実施例32〜36の化合物を得
た。
実施例32 R−4−{3−{3−メトキシ−4−{1−(4−メ
チルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}イン
ドール−1−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):714(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1572 NMR(DMSO−d6)δ:1.84〜2.04(m,5H),2.10〜2.31
(m,4H),2.44(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2.92〜3.
01(br,4H),3.76(s,3H),3.89(s,3H),4.24(t,2
H),5.46(t,1H),6.82〜6.96(m,5H),7.14〜7.38(m,
8H),7.66(d,1H),8.00(s,1H),8.19〜8.24(m,1H) 実施例33 R−4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル
−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1
−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウム MS(m/z):700(MH+) IR(KBr)cm-1:1572,1501 NMR(DMSO−d6)δ:1.86〜2.25(m,6H),2.49(t,2
H),2.50〜2.60(br,4H),2.91〜3.01(br,4H),3.76
(s,3H),3.90(s,3H),4.27(t,2H),5.51(t,1H),6.
82〜6.98(m,5H),7.18〜7.48(m,9H),7.62(d,1H),
8.02(s,1H),8.18〜8.24(m,1H) 実施例34 R−4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル
−3−〔4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1
−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウム MS(m/z):714(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1522 NMR(DMSO−d6)δ:1.33(t,3H),1.93〜2.26(m,6
H),2.40〜2.60(m,6H),2.95〜3.05(br,4H),3.90
(s,3H),4.00(q,2H),4.28(t,2H),5.52(t,1H),6.
84〜6.96(m,5H),7.20〜7.48(m,9H),7.58〜7.64(m,
1H),8.03(s,1H),8.20〜8.24(m,1H) 実施例35 S−4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル
−3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1
−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウム MS(m/z):700(MH+) IR(KBr)cm-1:1570,1501 NMR(DMSO−d6)δ:1.85〜2.25(m,6H),2.49(t,2
H),2.49〜2.59(br,4H),2.89〜2.99(br,4H),3.76
(s,3H),3.90(s,3H),4.24(t,2H),5.51(t,1H),6.
83〜6.97(m,5H),7.18〜7.47(m,9H),7.65(d,1H),
7.99(s,1H),8.19〜8.24(m,1H) 実施例36 S−4−{3−{3−メトキシ−4−{1−フェニル
−3−〔4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン−1
−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウム MS(m/z):714(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1576 NMR(DMSO−d6)δ:1.32(t,3H),1.82〜2.27(m,6
H),2.46(t,2H),2.45〜2.55(br,4H),2.93〜3.04(b
r,4H),3.90(s,3H),3.99(q,2H),4.25(t,2H),5.51
(t,1H),6.80〜6.92(m,4H),6.95(d,1H),7.18〜7.4
9(m,9H),7.66(d,1H),8.01(s,1H),8.20〜8.26(m,
1H) 実施例29〜36で得られた化合物の構造を表2に示す。
実施例37 4−{3−{4−(4−メチルフェニルメトシキ)−
3−{3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン
−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1
−イル}ブタン酸カリウム (A法) 工程1 4−ベンジルオキシ−3−(3−クロロプロポキシ)
安息香酸2.53gと塩化オキザリル1mlから調製した塩化3
−(3−クロロプロポキシ)−4−ベンジルオキシベン
ゾイルのジクロロエタン20ml溶液に塩化アルミニウム2.
63gを氷冷下加え、室温で5分間攪拌後、再び氷冷し、
1−(フェニルスルホニル)インドール1.69gのジクロ
ロエタン10ml溶液を滴下し、室温で2.5時間攪拌した。
反応液を1N塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、飽和重
曹水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去した。
得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、3−
〔4−ヒドロキシ−3−(3−クロロプロポキシ)ベン
ゾイル〕−1−(フェニルスルホニル)インドール0.76
gを黄色油状物として得た。
MS(EI,m/z):469,471(M+) IR(KBr)cm-1:1638,1593 NMR(CDCl3)δ:2.35(quint,2H),3.76(t,2H),4.3
3(t,2H),6.03(br,1H),7.05(d,1H),7.34〜7.63
(m,7H),7.91〜8.03(m,4H),8.18〜8.22(m,1H) 工程2 工程1で得た3−〔4−ヒドロキシ−3−(3−クロ
ロプロポキシ)ベンゾイル〕−1−(フェニルスルホニ
ル)インドール0.72gをN,N−ジメチルホルムアミド7ml
に溶解し、α−ブロモ−p−キシレン0.37g及び炭酸カ
リウム0.28gを加え、室温で2時間攪拌した。反応液に2
N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和重曹水、飽和
食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去した。得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=3:1)で精製し、3〔4−(4−メ
チルフェニルメトキシ)−3−(3−クロロプロポキ
シ)ベンゾイル〕−1−(フェニルスルホニル)インド
ール0.49gを黄色油状物として得た。
MS(EI,m/z):573,575(M+) IR(KBr)cm-1:1638,1595 NMR(CDCl3)δ:2.31(quint,2H),2.38(s,3H),3.7
9(t,2H),4.25(t,2H),5.21(s,2H),7.01(d,1H),
7.20〜7.62(m,11H),7.89〜8.02(m,4H),8.20〜8.23
(m,1H) 工程3 工程2で得られた3−〔4−(4−メチルフェニルメ
トキシ)−3−(3−クロロプロボキシ)ベンゾイル〕
−1−(フェニルスルホニル)インドール0.44gをN,N−
ジメチルホルムアミド5mlに溶解し、1−(2−メトキ
シフェニル)ピペラジン0.20g、炭酸カリウム0.14g及び
ヨウ化カリウム0.38gを加え、60℃一夜攪拌した。反応
液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄
後、乾燥し、溶媒を留去した。得られた残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エ
チル=1:3)で精製し、3−{4−(4−メチルフェニ
ルメトキシ)−3−{3−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}
−1−(フェニルスルホニル)インドール0.29gを淡黄
色油状物として得た。
MS(EI,m/z):729(M+) IR(KBr)cm-1:1638,1593 NMR(CDCl3)δ:2.07〜2.13(m,2H),3.37(s,3H),
2.60〜2.72(m,6H),3.05〜3.13(br,4H),3.86(s,3
H),4.20(t,2H),5.22(s,2H),6.83〜7.02(m,5H),
7.19〜7.62(m,11H),7.89〜8.02(m,4H),8.20〜8.23
(m,1H) 工程4 工程3で得られた3−{4−(4−メチルフェニルメ
トキシ)−3−{3−〔4−(2−メトキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}−1
−(フェニルスルホニル)インドール0.26gをメタノー
ル1.5ml−テトラヒドロフラン1.5mlの混合液に溶解し、
2N水酸化カリウム水溶液0.5mlを加え、室温で一夜攪拌
した。溶媒を留去後、残留物に水を加えて酢酸エチルで
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、溶媒を
留去した。得られた残留物をシリガゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル)で精製し、3−{4−(4−
メチルフェニルメトキシ)−3−{3−〔4−(2−メ
トキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}
ベンゾイル}インドール0.14gを無色結晶として得た。
融点:126〜128℃ MS(EI,m/z):589(M+) IR(KBr)cm-1:1609,1595 NMR(CDCl3)δ:1.96〜2.08(m,2H),2.28(s,3H),
2.55〜2.69(m,6H),3.05〜3.12(br,4H),3.83(s,3
H),4.08(t,2H),5.06(s,2H),6.83〜7.39(m,13H),
7.44(d,1H),7.61(d,1H),8.35〜8.38(m,1H),10.10
(br,1H) 工程5 工程4で得られた3−{4−(4−メチルフェニルメ
トキシ)−3−{3−〔4−(2−メトキシフェニル)
ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}イン
ドール0.12gをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解
し、4−ブロモ酪酸エチル52mg及び炭酸カリウム33mgを
加え、60℃で3時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸
エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製
し、4−{3−{4−(4−メチルフェニルメトキシ)
−3−{3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジ
ン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−
1−イル}ブラン酸エチル0.11gを淡褐色油状物として
得た。
MS(m/z):704(MH+) IR(neat)cm-1:1732,1620,1595 NMR(CDCl3)δ:1.21(t,3H),2.02〜2.26(m,4H),
2.29〜2.36(m,5H),2.60〜2.71(m,6H),3.03〜3.12
(br,4H),3.86(s,3H),4.10(q,2H),4.19(t,2H),
4.25(t,2H),5.19(s,2H),6.84〜7.03(m,5H),7.18
〜7.43(m,8H),7.51(d,1H),7.59(s,1H),8.35〜8.3
9(m,1H) 以下、実施例1又は2と同様にして加水分解し、4−
{3−{4−(4−メチルフェニルメトキシ)−3−
{3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1
−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウムを得た。
MS(m/z):714(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1576 NMR(DMSO−d6)δ:1.84〜2.02(m,6H),2.31(s,3
H),2.45〜2.55(br,6H),2.86〜2.95(br,4H),3.76
(s,3H),4.12(t,2H),4.27(t,2H),5.16(s,2H),6.
78〜6.96(m,4H),7.13〜7.31(m,5H),7.24〜7.45(m,
4H),7.63〜7.68(m,1H),8.02(s,1H),8.21〜8.26
(m,1H) (B法) 工程1 4−〔3−(3,4−ジヒドロキシベンゾイル)インド
ール−1−イル〕ブタン酸エチル5.70gをN,N−ジメチル
ホルムアミド40mlに溶解し、α−ブロモ−p−キシレン
3.72g及び炭酸カリウム2.57gを加え、室温で3時間攪拌
した。反応液を2N塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、
飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し、
4−{3−〔3−ヒドロキシ−4−(4−メチルフェニ
ルメトキシ)ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタ
ン酸エチル2.77gを淡褐色結晶として得た。
融点125〜127℃ MS(m/z):472(MH+) IR(KBr)cm-1:1727,1617,1597 NMR(CDCl3)δ:1.22(t,3H),2.14〜2.34(m,4H),
2.39(s,3H),4.11(q,2H),4.25(t,2H),5.15(s,2
H),5.78(s,1H),7.01(d,1H),7.21〜7.43(m,8H),
7.47(d,1H),7.59(s,1H),8.37〜8.43(m,1H) 工程2 工程1で得られた4−{3−〔3−ヒドロキシ−4−
(4−メチルフェニルメトキシ)ベンゾイル}インドー
ル−1−イル}ブタン酸エチル2.77gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド30mlに溶解し、1−ブロモ−3−クロロプロ
パン1.39g及び炭酸カリウム0.97gを加え、60℃で6時間
攪拌した。反応液を2N塩酸中に注ぎ、酢酸エチルで抽出
し、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を
留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製
し、4−{3−〔4−(4−メチルフェニルメトキシ)
−3−(3−クロロプロポキシ)ベンゾイル〕インドー
ル−1−イル}ブタン酸エチル2.67gを淡黄色油状物と
して得た。
MS(m/z):548(MH+) IR(neat)cm-1:1730,1620,1597 NMR(CDCl3)δ:1.21(t,3H),2.15〜2.35(m,6H),
2.37(s,3H),3.77(t,2H),4.10(q,2H),4.20〜4.29
(m,4H),5.17(s,2H),6.97(d,1H),7.17〜7.45(m,8
H),7.50(d,1H),7.59(s,1H),8.35〜8.40(m,1H) 工程3 工程2で得られた4−{3−〔4−(4−メチルフェ
ニルメトキシ)−3−(3−クロロプロポキシ)ベンゾ
イル〕インドール−1−イル}ブタン酸エチル2.59gを
N,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解し、1−(2−
メトキシフェニル)ピペラジン1.36g、無水炭酸カリウ
ム0.85g及びヨウ化カリウム1.02gを加え、60℃で一夜攪
拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、飽和
食塩水で洗浄後乾燥し、溶媒を留去した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=1:2)で精製し、4−{3−{4−
(4−メチルフェニルメトキシ)−3−{3−〔4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロ
ポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸
エチル2.47gを無色油状物として得た。
以下、実施例1又は2と同様に加水分解して4−{3
−{4−(4−メチルフェニルメトキシ)−3−{3−
〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イ
ル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}
ブタン酸カリムウを得た。
実施例38〜44 実施例37と同様にして以下の実施例38〜48に示す化合
物を得た。
実施例38 4−{3−{4−ベンジルオキシ−3−{3−〔4−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル〕プロ
ポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イル}ブタン酸
カリウム MS(m/z):700(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1576 NMR(DMSO−d6)δ:1.86〜2.04(m,4H),2.10〜2.18
(m,2H),2.45〜2.55(m,6H),2.86〜2.96(br,4H),3.
76(s,3H),4.13(t,2H),4.29(t,2H),5.22(s,2H),
6.77〜6.95(m,4H),7.15〜7.52(m,10H),7.60〜7.65
(m,1H),8.04(s,1H),8.22〜8.26(m,1H) 実施例39 4−{3−{4−ベンジルオキシ−3−{1−(4−
メチルフェニル)−3−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}
インドール−1−イル}ブタン酸 MS(m/z):752(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1572 NMR(CDCl3)δ:2.08〜2.45(m,8H),2.75〜2.85(m,
1H),3.00〜3.17(m,6H),3.20〜3.36(br,4H),3.86
(s,3H),4.31〜4.42(m,1H),4.52〜4.64(m,1H),5.2
1(s,2H),5.52〜5.60(m,2H),6.85〜7.07(m,7H),7.
20〜7.48(m,12H),7.73(s,1H),8.45〜8.52(m,1H) 実施例40 4−{3−{4−(4−メチルフェニルメトキシ)−
3−{3−〔4−(2−プロポキシフェニル)ピペラジ
ン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−
1−イル}ブタン酸ナトリウム MS(m/z):726(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1576 NMR(DMSO−d6)δ:1.02(t,3H),1.67〜2.00(m,8
H),2.31(s,3H),2.45〜2.55(br,6H),2.90〜3.00(b
r,4H),3.90(t,2H),4.13(t,2H),4.26(t,2H),5.15
(s,2H),6.76〜6.92(m,4H),7.12〜7.31(m,5H),7.3
5〜7.47(m,4H),7.69(dd,1H),8.00(s,1H),8.20〜
8.25(m,1H) 実施例41 4−{3−{4−(4−メチルフェニルメトキシ)−
3−{3−〔4−(2−イソプロポキシフェニル)ピペ
ラジン−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドー
ル−1−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):742(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1574 NMR(DMSO−d6)δ:1.26(d,6H),1.89〜2.06(m,4
H),1.99〜2.23(m,2H),2.31(s,3H),2.48〜2.69(m,
6H),2.96〜3.03(m,4H),4.11〜4.21(m,2H),4.27〜
4.38(m,2H),4.51〜4.62(m,1H),5.17(s,2H),6.83
〜6.88(m,5H),7.15〜7.41(m,8H),7.63(d,1H),8.0
4(s,1H),8.24(d,1H) 実施例42 4−{3−{4−(4−フルオロフェニルメトキシ)−
3−{3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン
−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1
−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):718(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1575 NMR(DMSO−d6)δ:1.85〜2.20(m,6H),2.40〜2.55
(m,6H),2.85〜2.96(br,4H),3.76(s,3H),4.13(t,
2H),4.29(t,2H),5.20(s,2H),6.77〜6.95(m,4H),
7.15〜7.33(m,5H),7.38〜7.45(m,2H),7.50〜7.65
(m,3H),8.03(s,1H),8.20〜8.26(m,1H) 実施例43 4−{3−{4−(4−エチルフェニルメトキシ)−3
−{3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−
1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−
イル}ブタン酸ナトリウム MS(m/z):711(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1572 NMR(DMSO−d6)δ:1.17(t,3H),1.79〜1.98(m,6
H),2.45〜2.55(br,6H),2.61(q,2H),2.87〜2.97(b
r,4H),3.76(s,3H),4.13(t,2H),4.27(t,2H),5.17
(s,2H),6.76〜6.96(m,4H),7.15〜7.30(m,5H),7.3
8〜7.46(m,4H),7.66〜7.72(m,1H),8.01(s,1H),8.
20〜8.25(m,1H) 実施例44 4−{3−{4−(4−フェニルブトキシ)−3−
{3−〔4−(2−メトキシフェニル)ピペラジン−1
−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1−イ
ル}ブタン酸カリウム MS(m/z):742(MH+) IR(KBr)cm-1:1595,1573 NMR(DMSO−d6)δ:1.72〜1.99(m,10H),2.42〜2.53
(m,6H),2.68(t,2H),2.86〜2.95(br,4H),3.76(s,
3H),4.04〜4.13(m,4H),4.27(t,2H),6.78〜6.96
(m,4H),7.07(d,1H),7.13〜7.31(m,7H),7.37(d,1
H),7.45(dd,1H),7.67(s,1H),8.00(s,1H),8.20〜
8.25(m,1H) 実施例45 4−{3−{4−(4−メチルフェニルメトキシ)−
3−{3−〔4−(2−エトキシフェニル)ピペラジン
−1−イル〕プロポキシ}ベンゾイル}インドール−1
−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):728(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1575 NMR(DMSO−d6)δ:1.33(t,3H),1.92〜1.99(m,4
H),2.05〜2.09(m,2H),2.31(s,3H),2.49〜2.51(m,
6H),2.90〜2.98(m,4H),4.00(q,2H),4.12(t,2H),
4.28(t,2H),5.16(s,2H),6.77〜6.90(m,4H),7.14
〜7.31(m,5H),7.36〜7.44(m,4H),7.64(d,1H),8.0
2(s,1H),8.23(dd,1H) 実施例46 4−{3−{3−{4−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕ブトキシ}−4−(4−メ
チルフェニルメトキシ)ベンゾイル}インドール−1−
イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):728(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1576 NMR(DMSO−d6)δ:1.59〜1.64(m,2H),1.75〜1.82
(m,2H),1.89〜1.96(m,4H),2.30(s,3H),2.37(t,2
H),2.47〜2.53(m,4H),2.88〜2.94(m,4H),3.76(s,
3H),4.10(t,2H),4.24〜4.28(m,2H),5.15(s,2H),
6.82〜6.93(m,4H) 7.15〜7.30(m,5H),7.36〜7.43(m,4H),7.67(d,1
H),8.01(s,1H),8.22(dd,1H) 実施例47 4−{3−{3−{4−〔4−(2−エトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕ブトキシ}−4−(4−メ
チルフェニルメトキシ)ベンゾイル}インドール−1−
イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):742(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1575 NMR(DMSO−d6)δ:1.32(t,3H),1.57〜1.69(m,2
H),1.64〜2.12(m,6H),2.18(t,2H),2.29(s,3H),
2.38(t,2H),2.48〜2.50(m,4H),2.87〜2.98(m,4
H),3.99(q,2H),4.10(t,2H),4.29(t,2H),5.16
(s,2H),6.80〜6.89(m,4H),7.15〜7.42(m,9H),7.6
3(d,1H),8.03(s,1H),8.23(dd,1H) 実施例48 4−{3−{3−{2−〔4−(2−メトキシフェニ
ル)ピペラジン−1−イル〕、エトキシ}−4−(4−
メチルフェニルメトキシ)ベンゾイル}インドール−1
−イル}ブタン酸カリウム MS(m/z):700(MH+) IR(KBr)cm-1:1593,1574 NMR(DMSO−d6)δ:1.93〜2.01(m,2H),2.02〜2.10
(m,2H),2.30(s,3H),2.62〜2.70(m,2H),2.74〜2.8
1(m,2H),2.86〜2.94(m,4H),3.76(s,3H),4.21(t,
2H),4.29(t,2H),5.16(s,2H),6.82〜6.93(m,4H),
7.16〜7.32(m,5H),7.37〜7.44(m,4H),7.66(d,1
H),8.04(s,1H),8.22(dd,1H) 実施例37〜48で得られた化合物の構造を表3に示す。
試験例1 <α−アドレナリン作動性受容体遮断作用> ウサギを放血致死させた後、下部尿路系より尿道と前
立腺を摘出し、輪状方向の平滑筋標本を作製した。標本
は37℃でクレブス(Krebs)溶液を含み、95%O2及び5
%CH2ガスを通気したorgan bath中に懸垂させた。1gの
静止張力下で、等尺性収縮をアイソメトリックトランス
デューサー(日本光電:TB−651T)を介し、熱ペン式記
録計(日本電気三栄:RECTI HORIZ 8K)に記録した。
標本は60分間平衡化させた後、フェニレフリン(Phen
ylephrine)の一定濃度(-5(M))を用いて収縮さ
せ、organ bathを栄養液で洗浄後、さらに標本の収縮反
応が一定になるまで60分間の休止時間をおき同じ操作を
繰り返した。次にフェニレフリンを累積的(107〜3×1
0-4(M))に投与し用量作用曲線を求め、これを対照
とした。標本を洗浄後さらに60分間休止させ、被検液
(被検薬を含むDMSO溶液;10-7〜10-5(M))を30分間
処理し、フェニレフリンの用量作用曲線を求めた。
栄養液の組成は、次の通りである。
NaCl 118.4mM,KCl 4.7mM,MgCl2 1.2mM,CaCl2 2.5mM,N
aHCO3 25.0mM,glucose 1.1mM,KH2PO4 1.2mM。
なお、栄養液中にはプロプラノロール10-5(M)(β
−アドレナリン拮抗剤)を薬物投与の10分前に添加し
た。
各被検薬のα−アドレナリン作動性受容体の遮断作
用の有効性はpA2(拮抗物質の被存在下と同じ効果をも
たらすために必要なアゴニストの濃度が、拮抗物質の存
在下で2倍になるような拮抗物質のモル濃度の対数の逆
数)を計算して評価した。結果を表4に示す。
試験例2 <テストステロン5α−リダクターゼ阻害作用> 9〜10週齢のウイスター系雄性ラットをエーテル麻酔
下、腹部を正中切開し前立腺を摘出し重量を測定した。
重量測定後、その3倍量の0.25Mショ糖を含む50mM Tris
−HCl(pH7.2)を加えホモジナイズした。ホモジネート
を3000rpmで10分間遠心分離し、得られた沈査を上記緩
衝液に懸濁し該分画とした。
前立腺核分画01ml,5mM NADPH 0.1ml,被検液(被検薬
を含むDMSO溶液)0.01mlを50mM Tris−HCl緩衝液(pH7.
0)0.78mlに添加した。この溶液に150μM〔4−14C〕
−テストステロン0.01mlを添加し反応を開始させ37℃で
6分間インキュベートした。インキュベート後、4mlの
酢酸エチルを加え反応を停止させ同時に抽出を行った。
この抽出液3mlを窒素ガスに蒸発乾固させ40μの酢酸
エチルを加えてその10μをシリカゲル薄層プレートに
スポットし、酢酸エチル:シクロヘキサン=1:1の混合
液で展開した。展開後、オートラジオグラフィーにか
け、テストステロン、ジヒドロテストステロン及びその
他の代謝物の各スポットをかき取り液体シンチレーショ
ンカウンターにて放射活性を測定し、総放射活性と5α
−代謝別の放射活性とから反応率を求めた。また、化合
物の阻害活性は、溶媒対照の反応率と化合物を添加した
時の反応率とからIC50値を算出した。結果を表5に示
す。
表5及び表6から、本発明化合物(1)又はその塩
は、優れたα−アドレナリン作動性受容体遮断作用及
びテストステロン5α−リダクターゼ阻害作用を有する
ことがわかる。
試験例3 毒性試験 4〜5週齢のICR系マウス(チャールス・リバー社)
を1群10匹として用いた。各実施例の化合物を10%アラ
ビアゴムに懸濁した後、それぞれ100mg/kgの用量にて腹
腔内投与し、7日間にわたり観察を行った。この結果上
記条件において死亡例は認められなかった。
製剤例1 実施例1の化合物20g、乳糖315g、トウモロコシデン
プン125g及び結晶セルロース25gを均一に混合し、7.5%
ヒドロキシプロピルセルロース水溶液200mlを加え、押
出し造粒機により、直径0.5mmスクリーンを用いて顆粒
とし、直ちにマルメライザーにより丸めた後、乾燥して
顆粒剤とした。
製剤例2 上記製剤例1で製造した顆粒に下記組成のフィルムコ
ーティング液1.9kgを流動造粒機を用いて、コーティン
グし、腸溶性顆粒剤とした。
コーティング液組成:ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースフタレート5.0%、ステアリン酸0.25%、塩化メ
チレン50.0%及びエタノール44.75%。
製剤例3 実施例15の化合物20g、乳糖100g、トウモロコシデン
プン36g、結晶セルロース30g、カルボキシメチルセルロ
ースカルシウム10g及びステアリン酸マグネシウム4gを
均一に混合し、単発打錠機にて直径7.5mmの杵で1錠200
mgの錠剤とした。
製剤例4 上記製剤例3で製剤した錠剤に下記組成のコーティン
グ液をスプレーコーティングし、1錠当り10mgの被覆を
施し、腸溶性フィルムコーティング錠剤とした。
コーティング液組成:ヒドロキシプロピルメチルセル
ロースフタレート8.0%、マイバセット0.4%、塩化メチ
レン50.0%、サラシミツロウ0.1%及びイソプロパノー
ル41.5%。
製剤例5 実施例22の化合物200g、ポリソルベート80 20g及び
中鎖脂肪酸トリグリセライド1780gを混合し、完全に溶
解させた後、ゼラチン100部、濃グリセリン30部、エチ
ルパラベン0.4部及びプロピルパラベン0.2部よりなる軟
カプセル用皮膜液を用いてロータリー法にて1カプセル
200mgの薬液を含有する軟カプセル剤を製した。
製剤例6 実施例23の化合物 100mg 酢酸ナトリウム 2mg 酢酸(pH5.8に調整用) 適量 蒸留水 残量 計10ml/バイアル 上記処方で常法により注射剤とした。
産業上の利用可能性 本発明の化合物(1)は、α−アドレナリン作動性
受容体遮断作用とテストステロン5α−リダクターゼ阻
害作用を併せ持ち、ジヒドロテストステロンの産生過剰
に起因する疾患、例えば前立腺肥大症又はそれに伴う排
尿障害、男性型脱毛症、アクネ(座瘡、ニキビ等)など
の治療剤及び/又は予防剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/00 617 A61K 31/00 617H 31/495 601 31/495 601 (72)発明者 武井 峰男 埼玉県大里郡江南町大字押切字沼上2512 −1 ゼリア新薬工業株式会社中央研究 所内 (72)発明者 佐藤 浩樹 埼玉県大里郡江南町大字押切字沼上2512 −1 ゼリア新薬工業株式会社中央研究 所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 209/12 CA,REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1): 〔式中、R1は低級アルキル基を示し;R2は水素原子、又
    は1もしくは2以上の低級アルキル、低級アルコキシも
    しくはハロゲン原子が置換していてもよいフェニル基を
    示し;R3は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、又はハロゲン原子もしくは低級アルキル基が置換し
    ていてもよいフェニルアルキルオキシ基を示し;R4は水
    素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示し;R
    5は水素原子又は低級アルキル基を示し;nは1〜5の整
    数を示す〕で表されるインドール誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】低級アルキル基が炭素数1〜6の直鎖又は
    分枝鎖アルキル基であり;低級アルコキシ基が炭素数1
    〜6の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基である請求項1記載
    のインドール誘導体又はその塩。
  3. 【請求項3】R2が、1又は2以上の低級アルキル、低級
    アルコキシ又はハロゲン原子が置換していてもよいフェ
    ニル基である請求項1記載のインドール誘導体又はその
    塩。
  4. 【請求項4】絶対配置がS体である請求項3記載のイン
    ドール誘導体又はその塩。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの項記載のインド
    ール誘導体又はその塩を有効成分として含有するテスト
    ステロン5α−リダクターゼ阻害剤。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかの項記載のインド
    ール誘導体又はその塩を有効成分として含有するα
    アドレナリン作動性受容体遮断剤。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれかの項記載のインド
    ール誘導体又はその塩を有効成分として含有する前立腺
    肥大症、前立腺肥大症に伴う排尿障害、脱毛症又はアク
    ネの予防又は治療剤。
  8. 【請求項8】請求項1〜4のいずれかの項記載のインド
    ール誘導体又はその塩、及び医薬用担体からなる、前立
    腺肥大症、前立腺肥大症に伴う排尿障害、脱毛症又はア
    クネの予防又は治療用医薬組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014112646A1 (ja) * 2013-01-21 2014-07-24 国立大学法人大阪大学 フェノキシアルキルアミン化合物
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