JP2986904B2 - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

Info

Publication number
JP2986904B2
JP2986904B2 JP2318058A JP31805890A JP2986904B2 JP 2986904 B2 JP2986904 B2 JP 2986904B2 JP 2318058 A JP2318058 A JP 2318058A JP 31805890 A JP31805890 A JP 31805890A JP 2986904 B2 JP2986904 B2 JP 2986904B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
pilot valve
hydraulic
throttle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2318058A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04191501A (ja
Inventor
勇作 野沢
和幸 猪野
欣也 高橋
栄二 米谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2318058A priority Critical patent/JP2986904B2/ja
Publication of JPH04191501A publication Critical patent/JPH04191501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2986904B2 publication Critical patent/JP2986904B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油圧シヨベルなどの大きな慣性体を有する建
設機械の油圧駆動装置に関する。
[従来の技術] 第5図は、この種の油圧駆動装置の一例を示す回路図
である。この従来例は、油圧源すなわち可変容量油圧ポ
ンプ3と、この油圧ポンプ3から供給される圧油によつ
て駆動し、慣性体1を作動させるアクチユエータ、例え
ば油圧モータ2と、油圧ポンプ3から油圧モータ2に供
給される圧油の流量を制御し、周側にスリツト5を有す
る比例シート弁4と、この比例シート弁4の駆動を制御
するパイロツト弁6とを備えている。なお、この従来例
では、比例シート弁4の前後差圧を一定に保つ調整手段
3Aを備えている。また、パイロツト弁6の駆動部に外力
を与え、ばね9の力に抗して移動させて開口させると、
比例シート弁4の背圧室から管路7を介してパイロツト
弁6の開口部に圧油が流れ、さらにこの圧油が管路8を
介して比例シート弁4の下流に合流し、これによりパイ
ロツト弁6の開口量に比例した量だけ比例シート弁4が
開口する。これに伴つて油圧ポンプ3の圧油が比例シー
ト弁4を介して油圧モータ2に供給される。また、パイ
ロツト弁6の上下端は油通路10によつて連絡され、これ
により油圧バランスが保たれている。上述のようにして
パイロツト弁6に応じて駆動する比例シート弁4は公知
である。
上述した慣性体1を有する油圧駆動装置でパイロツト
弁6を急操作した場合、油の圧縮性に起因して圧力脈動
を生じ、これに伴つて油圧モータ2の回転速度が過度的
に微小変化をくり返し、振動状態になることがある。こ
のような振動を抑制するために、同第5図に示すよう
に、油圧モータ2に連絡される管路をタンクに接続する
管路11や油圧モータ2をタンクに接続する管路12を設
け、これらの管路11、12中にリリーフ弁等を設け、回路
圧が大きくなつたときリークさせることが知られてい
る。例えば、この辺の事情について[油圧化設計](発
行所:日刊工業新聞社、発行年月:1965、第4巻、第8
号、P.33〜P.38)に実験的に詳しく記載されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記した従来技術では、慣性体1の急
操作時に生じる振動をリリーフ弁等を介して余剰流をタ
ンクに戻して抑制するようにしてあることから、その余
剰流に相応するエネルギー損失を生じ、経済的でない。
本発明は、上記した従来技術における実情に鑑みてな
されたもので、その目的は、慣性体の急操作時に生じる
振動を、余剰流をタンクに還流させることなく抑制する
ことができる建設機械の油圧駆動装置を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] その目的を達成するために、本発明は、油圧源と、こ
の油圧源から供給される圧油によつて駆動し、慣性体を
作動させるアクチユエータと、油圧源からアクチユエー
タに供給される圧油の流量を制御する比例シート弁と、
この比例シート弁の駆動を制御するパイロツト弁とを備
えた建設機械の油圧駆動装置において、上記パイロツト
弁の駆動部と反対側に位置する弁室に上記アクチユエー
タの負荷圧を導く通路を設けるとともに、この通路中に
第1の絞りを設け、上記弁室とタンクとを連絡する通路
に第2の絞りを設けた構成にしてある。
[作用] 本発明は、上記の構成にしてあることから、慣性体の
急操作に伴つてアクチユエータの負荷圧が上昇すると、
当該負荷圧が第1の絞りを介してパイロツト弁の駆動部
と反対側に位置する弁室に与えられ、このパイロツト弁
の開口量が負荷圧の大きさに応じて小さくなるように制
限され、これに伴つて比例シート弁の開口量が小さくな
るように制限され、アクチユエータに供給される流量が
少なくなるように制限される。すなわち、上記弁室に導
かれる負荷圧と流量特性との関係を上記弁室に連なるよ
うに設けられる第1の絞り、第2の絞りの開口面積の比
に依存させることができ、これらの絞りの開口面積の比
を適宜に設定することにより、アクチユエータに供給さ
れる流量を制限して圧力脈動を抑え、この圧力脈動によ
つて生じる振動を抑制することができる。
[実施例] 以下、本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施例を
図に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す回路図で、前述した
第5図に対応させて描いてある。すなわち、この実施例
も前述した第5図に示すものと同等の油圧源すなわち可
変容量油圧ポンプ3と、慣性体1を作動させるアクチユ
エータ、例えば油圧モータ2と、周側にスリツト5を有
する比例シート弁4と、パイロツト弁6と、比例シート
弁4の前後差圧を一定に保つ調整手段3Aと、比例シート
弁4の背圧室とパイロツト弁6の上流側を連絡する管路
7と、パイロツト弁6の下流側と比例シート弁4の下流
側を連絡する管路8と、パイロツト弁6の上下端を連絡
する油通路10とを備えている。
そして特に、この実施例では、パイロツト弁6の駆動
部と反対側に位置する弁室30に油圧モータ2の負荷圧Pa
を導く通路31を設けるとともに、この通路31に第1の絞
り20を設け、弁室30とタンクとを連絡する通路に第2の
絞り21を設けた構成にしてある。
この実施例では、外力Fによるパイロツト弁6の変位
に応じて比例シート弁4の開口量が制御されるから、通
路31を介してパイロツト弁6の弁室30に油圧モータ2の
駆動圧すなわち負荷圧Paが導かれ、この負荷圧Paに応じ
てパイロツト弁6の変位が減じると、その減じられたパ
イロツト弁6の変位に対応して比例シート弁4を通過す
る油量も減る。
なお、ここで上記した構成とは別に、パイロツト弁6
に負荷圧Paを与えてその変位を減じるという考え方か
ら、第2図に示すようにパイロツト弁6の下端部を段付
としてより簡単な構成とし、その段付け部の面積差(d1
2−d2 2)・π/4をパイロツト弁6の制御に活用すること
が可能であるかどうか検討すると、以下のようになる。
今仮に、d1=4[mm]、外力Fは外径d1の受圧部に20
[Kg/cm2]相当の油圧が作用したとき最大値となり、パ
イロツト弁6はフルストロークするものとすると、 Fmax=(π/4)×0.42×20=2.51[Kg] となる。そして、負荷圧Paが100[Kg/cm2]のとき、無
負荷時の90%の流量に減少するように意図すると、 2.51×0.1=0.251[Kg] が負荷圧Paによつて発生すれば良いことになる。すなわ
ち、 (π/4)×(0.42−d2 2)×100=0.251[Kg] であり、これから、 となる。したがつて、d1=4[mm]に対して、d2=3.96
[mm]となり、直径差は40[μ]となる。この40[μ]
の段差をd1、d2の公差を考慮して製作管理することは現
実にはかなり困難であり、したがつてこのような段付は
構成が簡単であるものの実用性には乏しいことになる。
このようなことも考慮して、本実施例では、上述した
ように第1の絞り20と第2の絞り21を設け、これらの間
の信号圧を利用しているが、その作用は以下のとおりで
ある。
今、第1の絞り20の上流圧(負荷圧)をPa、下流圧
(弁室30内の圧)をPc、第1の絞り20の開口面積をa1
第2の絞り21の下流圧をPt、第2の絞り21の開口面積を
a2とすると、第1の絞り20、第2の絞り21を通過する流
量は、 の関係があり、流量係数c1≒c2とすれば、 a1 2(Pa−Pc)=a2 2(Pc−Pt) (a1 2+a2 2)Pc=a1 2Pa+a2 2Pt が成立する。これをPcについて求めると、 Pc=Pa/{1+(a2/a1} +(a1/a1・Pt/{1+(a2/a1} (1) となる。
ここで、パイロツト弁6の受圧面積をapとすると、
[ap・Pc−ap・Pt]の力が外力Fに対抗する力、例えば
前述したf=0.251[Kg]になれば良い。
上記した(1)から、 ap・Pc−ap・Pt =ap・Pa/{1+(a2/a1 2} +ap・Pt[(a2/a12/{1+(a2/a1}−1] =ap・(Pa−Pt)/1+(a2+a1 =f となる。この式をさらに整理すると、 となる。すなわち、負荷圧Paそのものでなく、(Pa−P
t)がパイロツト弁6に作用する。
上記(2)式においてPt=0として上述の各数値を代
入してみると、 となる。また、上記の(2)式においてPt=10として上
述の各数値を代入してみると、 となる。すなわち、f=0.251[Kg]、Pa=100[Kg/c
m2]の条件でa2/a1を求めると、Pt=0で7.0、Pt=10で
6.64となる。つまり、a2/a1をほぼ7にするように、第
1の絞り20の開口面積a1と第2の絞り21の開口面積a2
の比を設定すると、上記した所望の機能が得られ、また
このような開口面積a1、a2を有する第1の絞り20、第2
の絞り21を設けることは容易である。
このように構成した実施例にあつては、パイロツト弁
6を急操作して圧力脈動を生じたとき、大きな圧力が上
述のようにパイロツト弁6の弁室30に作用することによ
りパイロツト弁6の変位が制限され、これにより比例シ
ート弁4の開口量が制限されて、油圧モータ2に供給さ
れる油量が少なくなるように制御され、これにより振動
の発生を抑制できるとともに、エネルギー損失をほとん
ど生じることがなく、経済性に富む。
また、負荷圧Paと流量特性の関係は、第1の絞り20、
第2の絞り21の開口面積の比a2/a1に依存させることが
できるので、この比a2/a1を適宜変更することにより、
容易に所望の特性に変更できる。
第3図、第4図は、第1の絞りの別の例を示す図で、
第3図に示す例は、パイロツト弁6内に第1の絞り20A
を設けてあり、第4図に示す例は、パイロツト弁6の摺
動クリアランスを第1の絞り20Bとしてあり、さらにこ
れらの第1の絞り20A、20Bは、弁室30に負荷圧Paを導く
通路を兼ねている。このように第1の絞りを設けたもの
にあつては、上述の実施例1と同様の作用効果を奏する
他、従来のパイロツト弁6の構造をほとんど変えること
なく実現でき、製作がより簡単で、製作費が安くて済
む。
[発明の効果] 本発明の建設機械の油圧駆動装置は、以上のように構
成してあることから、慣性体の急操作時に生じる振動
を、余剰流をタンクに還流させることなく抑制すること
ができ、従来に比べてエネルギ損失を抑え、経済性に富
む効果がある。また、負荷圧と流量特性との関係は、第
1の絞り、第2の絞りの開口面積の比に依存するので、
この比を適宜変更することにより容易に所望の特性に変
更することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の建設機械の油圧駆動装置の一実施例を
示す回路図、第2図は本発明の前段階として考えられる
技術を説明する図、第3図、第4図はそれぞれ本発明に
具備される第1の絞りの別の例を示す図、第5図は従来
の建設機械の油圧駆動装置の一例を示す回路図である。 1……慣性体、2……油圧モータ(アクチユエータ)、
3……可変容量油圧ポンプ(油圧源)、3A……調整手
段、4……比例シート弁、5……スリツト、6……パイ
ロツト弁、7、8……管路、9……ばね、10……油通
路、11、12……管路、20、20A、20B……第1の絞り、30
……弁室、31……通路。
フロントページの続き (72)発明者 米谷 栄二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭63−235706(JP,A) 特開 平1−153802(JP,A) 特公 平1−41836(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 11/00 - 11/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧源と、この油圧源から供給される圧油
    によつて駆動し、慣性体を作動させるアクチユエータ
    と、油圧源からアクチユエータに供給される圧油の流量
    を制御する比例シート弁と、この比例シート弁の駆動を
    制御するパイロツト弁とを備えた建設機械の油圧駆動装
    置において、上記パイロツト弁の駆動部と反対側に位置
    する弁室に上記アクチユエータの負荷圧を導く通路を設
    けるとともに、この通路中に第1の絞りを設け、上記弁
    室とタンクとを連絡する通路に第2の絞りを設けたこと
    を特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
JP2318058A 1990-11-26 1990-11-26 建設機械の油圧駆動装置 Expired - Fee Related JP2986904B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2318058A JP2986904B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 建設機械の油圧駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2318058A JP2986904B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 建設機械の油圧駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04191501A JPH04191501A (ja) 1992-07-09
JP2986904B2 true JP2986904B2 (ja) 1999-12-06

Family

ID=18095015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2318058A Expired - Fee Related JP2986904B2 (ja) 1990-11-26 1990-11-26 建設機械の油圧駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2986904B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1076183A4 (en) 1999-03-04 2006-03-15 Hitachi Construction Machinery HYDRAULIC CIRCUIT DEVICE
JP3583643B2 (ja) * 1999-03-05 2004-11-04 日立建機株式会社 油圧回路装置
JP5823223B2 (ja) 2010-09-27 2015-11-25 Hoya株式会社 変倍光学系、及び撮影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04191501A (ja) 1992-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4600364A (en) Fluid operated pump displacement control system
US4976106A (en) Load-sensing variable displacement pump controller with adjustable pressure-compensated flow control valve in feedback path
KR920001090A (ko) 토목 · 건설기계의 유압구동장치
JP5086079B2 (ja) ステアリング補助システム
US6467262B1 (en) Emergency hydraulic control for a clutch arranged between an internal combustion engine and a gear box
GB2094511A (en) Viscosity compensating circuit
JP3564911B2 (ja) 油圧駆動装置
JP3194384B2 (ja) 土木・建設機械の油圧駆動装置
US5222870A (en) Fluid system having dual output controls
JP2986904B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JP4213036B2 (ja) 駆動機構
US5361584A (en) Hydrostatic drive system
EP0484526B1 (en) Device for controlling variable capacity motor of hydraulic drive vehicle
JPH042576A (ja) パワーステアリングの操舵力制御システム
JPH055265Y2 (ja)
US6148856A (en) Control valve
JPS6212398B2 (ja)
JP3083152B2 (ja) 建設機械の油圧駆動装置
JPH0510304A (ja) 土木・建設機械の油圧駆動装置
JP2848900B2 (ja) 負荷圧補償ポンプ吐出流量制御回路
US4620417A (en) Control device for a hydrostatic gear driven by a drive engine
JP2871909B2 (ja) 建設機械のアクチュエータ制御装置
JP3403535B2 (ja) 建設機械の制御装置
JP2889317B2 (ja) 圧力補償弁
JPH04119604U (ja) ロードセンシング油圧回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees