JP2986818B2 - 土木・建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

土木・建設機械の油圧駆動装置

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JP2986818B2 JP1292371A JP29237189A JP2986818B2 JP 2986818 B2 JP2986818 B2 JP 2986818B2 JP 1292371 A JP1292371 A JP 1292371A JP 29237189 A JP29237189 A JP 29237189A JP 2986818 B2 JP2986818 B2 JP 2986818B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は油圧ショベル等の土木・建設機械に備えら
れ、アクチユエータに生じる振動を減衰する機能を有す
る土木・建設機械の油圧駆動装置に関する。
〈従来の技術〉 第10図は従来の土木・建設機械の油圧駆動装置の第1
の例を示す回路図である。この従来の第1の例は、固定
容量油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1から吐出される
圧油によつて駆動するアクチユエータ、例えば負荷体で
あるブーム2aを駆動するブームシリンダ2と、油圧ポン
プ1からブームシリンダ2に供給される圧油の流れを制
御する方向切換弁3とを備えるとともに、ポンプ圧Pdを
一定に保つアンロード弁4を備えている。このアンロー
ド弁4は摺動自在なスプール5と、このスプール5を図
示左方向に付勢するばね6を有している。スプール5の
一方の端部を形成する受圧部7にはポンプ圧Pdが導か
れ、他方の端部を形成する受圧部8にはブームシリンダ
2の負荷圧PLSが導かれ、このスプール5はポンプ圧Pd
と負荷圧PLSとの差圧Pd−PLSによる力とばね6の力fと
がつり合うように作動する。なお、受圧部7,8の受圧面
積は等しく、例えば値Aaに設定されている。
この従来の第1の例にあっては、アンロード弁4のス
プール5のつり合いにおいて、ポンプ圧Pdと負荷圧PLS
との差圧Pd−PLSによる力がばね6の力fよりも小さい
とき、すなわち、 Pd<PLS+(f/Aa) (1) であるとき、スプール5は同第10図の左方に移動する傾
向となつてタンク9への排出通路が閉じられ、ポンプ圧
Pdは増加する。また、ポンプ圧Pdが高くなつて、差圧Pd
−PLSによる力がばね6の力よりも大きくなったとき、
すなわち、 Pd>PLS+(f/Aa) (2) のとき、スプール5は同第10図の右方に移動する傾向と
なつてタンク9への排出通路が開かれ、ポンプ圧Pdが減
少する。
このようなアンロード弁4のスプール5の動作によ
り、ポンプ圧Pdと負荷圧PLSとの差圧による力とばね6
の力fとがつり合う状態、すなわち、 Pd=PLS+(f/Aa) (3) となるようにポンプ圧Pdが制御される。
第11図は従来の土木・建設機械の第2の例を示す回路
図である。この第2の例では、アクチユエータ例えばブ
ームシリンダ2、このブームシリンダ2の駆動を制御す
る方向切換弁3を備えるとともに、圧油を供給する油圧
ポンプを可変容量油圧ポンプ1aによつて構成してあり、
ポンプ流量制御手段が油圧ポンプ1aの押しのけ容積を制
御する制御用アクチユエータ10と、この制御用アクチユ
エータ10の駆動を制御する流量調整弁11とから成つてい
る、流量調整弁11は摺動自在なスプール12と、このスプ
ール12を図示左方向に付勢するばね13を有している。ス
プール12の一方の端部を形成する受圧部14にはポンプ圧
Pdが導かれ、他方の端部を形成する受圧部15にはブーム
シリンダ2の負荷圧PLSが導かれ、このスプール12はポ
ンプ圧Pdと負荷圧PLSとの差圧Pd−PLSによる力とばね13
による力fとがつり合うように作動する。なお、受圧部
14,15の受圧面積は互いに等しい値Aaに設定されてい
る。
この従来の第2の例にあつては、流量調整弁11のスプ
ール12のつり合いにおいて、ポンプ圧Pdと負荷圧PLS
の差圧Pd−PLSによる力がばね13の力fよりも小さいと
き、すなわち上述の式(1)である。
Pd<PLS+(f/Aa) が成り立つとき、スプール12は同第11図の左方向に移動
する傾向となつて、制御用アクチユエータ10の大径室10
aがタンク9に連通する。これにより、制御用アクチユ
エータ10の小径室10bに導かれるポンプ圧Pdによつて当
該制御用アクチユエータ10のピストン10cが同第11図の
右方向に移動し、油圧ポンプ1aの押しのけ容積が増加す
るように制御され、吐出流量が大きくなる。このように
吐出流量が大きくなると、方向切換弁における圧力損失
も増加し、これにより、ポンプ圧Pdが大きくなる。そし
て、ポンプ圧Pdが大きくなつてスプール12のつり合いに
おいて、差圧Pd−PLSによるばね力がばね13による力f
よりも大きくなったとき、すなわち上述の式(2)であ
る Pd>PLS+(f/Aa) が成り立つとき、流量調整弁11のスプール12は同第11図
の右方向に移動する傾向となつて、制御用アクチユエー
タ10の大径室10aとタンク9との連通が遮断されるとと
もに、小径室10bと大径室10aが連通し、これらの大径室
10a、小径室10bの双方にポンプ圧Pdが与えられ、それぞ
れの受圧面積によりピストン10cは同第11図の左方に移
動し、油圧ポンプ1aの押しのけ容積が減少するように制
御され、吐出流量が小さくなる。
このような流量調整弁11のスプール12、及び制御用ア
クチユエータ10のピストン10cの動作により、流量調整
弁11のスプール12においてはポンプ圧Pdと負荷圧PLS
の差圧による力とばね13による力fとがつり合うよう
に、すなわち、上述の式(3)である Pd=PLS+(f/Aa) が成り立つように、ポンプ圧Pdが制御される。
第12図は従来の土木・建設機械の油圧駆動装置の第3
の例を示す回路図である。この第3の例は、前述した第
11図に示す従来の第2の例とほぼ同等の可変容量油圧ポ
ンプ1a、ブームスリンダ2、ポンプ流量制御手段を構成
する制御用アクチユエータ10及び流量調整弁11を備える
とともに、方向切換弁3aを電磁弁によつて構成してあ
り、方向切換弁3aの駆動を指令する指令信号x1を出力す
る操作装置16と、この操作装置16から出力される指令信
号x1を処理して方向切換弁3aを駆動する駆動信号iを出
力する制御装置17を備えている。制御装置17は、上記の
指令信号x1を入力する入力部17aと、第13図に示す各関
数関係18,19,20を記憶する記憶部17bと、第13図に示す
関数関係18,19,20を読み出し、指令信号x1に対応するス
プール変位y、このスプール変位yに対応する流量Q、
この流量Qに対応する駆動信号iを求める演算を行なう
演算部17cと、この演算部17cの演算で求められた駆動信
号iを出力する出力部17dとを備えている。
この従来の第3の例にあっても、方向切換弁3aの駆動
は操作装置16から出力された指令信号x1に対応する駆動
信号iすなわち電気信号で制御されるものの、油圧ポン
プ1aの流量を制御する流量制御手段は前述した第11図に
示す従来の第2の例と同等であることから、ポンプ圧Pd
が、上記の式(3)すなわち、 Pd=PLS+(f/Aa) となるように制御される。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、上記の従来の第1〜3の例に示すようなシ
リンダ系において生じる信号の減衰特性を考えた場合、
仮に第10図に示す従来の第1の例を取り上げて説明する
と以下のようになる。今、 負荷体すなわちブーム2aの質量:m 油圧シリンダすなわちブームシリンダ2の作動による変
位:x ブームシリンダ2の作動速度:Δx ブームシリンダ2の加速度:ΔΔx 重力加速度:g ブームシリンダ2に供給される流量:Q(P) ブームシリンダ2のボトム室内の圧力:P 圧力Pの変化率:ΔP ブームシリンダ2のピストンの受圧面積:A ブームシリンダ2のボトム室内の体積:V ブームシリンダ2のボトム室内に導かれる圧油の体積弾
性率:k とすると、 mΔΔx=AP−mg (4) (V/k)ΔP=Q(P)−AΔx (5) が成立し、これらの(4),(5)式からΔΔx,Δxを
消去して整理すると、 ΔΔP−(k/V){dQ(P)/dP}ΔP +(A2k/mV)P=(Ak/V)g (6) となる。この式(6)は良く知られた理論により、 {dQ(P)/dP}>0 (7) ならば発振的であり、 {dQ(P)/dP}<0 (8) ならば減衰的である。
このような前提技術に立って前述した第10図に示す従
来の第1の例について考えると、ポンプ圧Pdは前述の式
(3)から Pd=PLS+(f/Aa) の関係によつて制御され、すなわち、 Pd−PLS=f/Aa (9) の関係によって制御される。
一方、ブームシリンダ2に供給される流量、すなわち
方向切換弁3を通過する流量Q(P)は、方向切換弁3
のスプールの開口面積をa、比重量をγ、流量係数をc
とすると、 であり、また P=PLS (11) であるから、式(10)と式(11)とから、 が成立する。この(12)式を微分すると、右辺は定数な
ので、 dQ(P)/dP=0 (13) となる。この式(13)は、一度振動が起きると減衰せず
に自由振動が続くことを示している。そして、ブームシ
リンダ2の内部の減衰係数は小さく、現実に減衰性能は
きわめて悪い。
すなわち、ブームシリンダ2の作動に際して方向切換
弁3を急操作した時などに、このブームシリンダ2に3
〜4Hzの振動が発生し、減衰性能がきわめて悪いことか
らシリンダ制御精度が低下し、オペレータの意図する操
作の実現が困難になりやすい。
なお、上記では第10図に示す従来の第1の例について
説明したが、第11図に示す従来の第2の例、第12図に示
す従来の第3の例のいずれも従来の第1の例と同様に前
述の式(3)の関係で制御され、したがって第1の例と
同等の問題がある。
本発明は、上記した従来技術における実情に鑑みてな
されたもので、dQ(P)/dP<0を実現させ、アクチユ
エータにおける振動の減衰を可能にすることができる土
木・建設機械の油圧駆動装置を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 この目的を達成するために、本発明のうちの請求項1
に対応する第1の発明は、油圧ポンプと、この油圧ポン
プから吐出される圧油によつて駆動するアクチユエータ
と、油圧ポンプからアクチユエータに供給される圧油の
流れを制御する方向切換弁と、両端に受圧部を具備する
スプールを有し、ポンプ圧とアクチユエータの負荷圧と
の差圧に応じて作動してポンプ圧を一定に保つアンロー
ド弁とを備えた土木・建設機械の油圧駆動装置におい
て、上記差圧と、上記アンロード弁の上記スプールの上
記両端のそれぞれの受圧部の面積に係る値とポンプ圧と
に基づく関数との和が一定値となるように、当該アンロ
ード弁の当該スプールの両端の受圧部の面積を設定した
構成にしてある。
また、本発明のうちの請求項3に対応する第2の発明
は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油
によつて駆動するアクチユエータと、油圧ポンプからア
クチユエータに供給される圧油の流れを制御する方向切
換弁と、両端に受圧部を具備するスプールを有し、ポン
プ圧とアクチユエータの負荷圧との差圧に応じて作動し
てポンプ圧を一定に保つアンロード弁とを備えた土木・
建設機械の油圧駆動装置において、負荷圧を減圧してア
ンロード弁のスプールの受圧部に与える減圧弁を備え、
上記差圧と、当該減圧弁の両端のそれぞれの受圧部の面
積に係る値とポンプ圧とに基づく関数との和が一定値と
なるように、当該減圧弁の両端の受圧部の面積を設定し
た構成にしてある。
また、本発明のうちの請求項4に対応する第3の発明
は、可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧ポンプか
ら吐出される圧油によつて駆動するアクチユエータと、
可変容量油圧ポンプからアクチユエータに供給される圧
油の流れを制御する方向切換弁と、ポンプ圧とアクチユ
エータの負荷圧との差圧を一定に保つ流量となるように
ポンプ吐出流量を制御するポンプ流量制御手段とを備え
た土木・建設機械の油圧駆動装置において、上記ポンプ
流量制御手段が、一方の端部にポンプ圧が与えられる受
圧部を有し他方の端部にアクチユエータの負荷圧が与え
られる受圧部を具備するスプールを備えた流量制御弁
と、この流量制御弁の駆動に応じて作動し可変容量油圧
ポンプの押しのけ容積を制御する制御用アクチユエータ
とから成るとともに、負荷圧を減圧して上記流量調整弁
の上記スプールの端部を形成する受圧部に与える減圧弁
を備え、上記差圧と、当該減圧弁の両端の受圧部の面積
に係る値とポンプ圧とに基づく関数との和が一定値とな
るように、当該減圧弁の両端の受圧部の面積を設定した
構成にしてある。
また、本発明のうちの請求項5に対応する第4の発明
は、油圧源と、この油圧源から供給される圧油によって
駆動するアクチユエータと、油圧源からアクチユエータ
に供給される圧油の流れを制御する方向切換弁と、この
方向切換弁の駆動を指令する指令信号を出力する操作装
置と、この操作装置から出力される指令信号に応じて方
向切換弁を駆動する駆動信号を出力する制御装置とを備
え、油圧源がポンプ圧とアクチユエータの負荷圧との差
圧を一定に保つ流量を供給する土木・建設機械の油圧駆
動装置において、アクチユエータの駆動に関与する駆動
圧力を検出する圧力検出装置を備えるとともに、上記制
御装置が、あらかじめ上記駆動圧力をパラメータとする
関数を記憶する記憶部と、上記圧力検出装置で検出され
た圧力の値に対応する上記関数の値を求め、この関数の
値に基づき所定の演算をおこなう演算部と、この演算結
果に基づく駆動信号を出力する出力部とを含み、上記圧
力検出装置で検出された圧力の値が大きくなるにしたが
つて上記方向切換弁の開口量を小さくするように当該方
向切換弁の動作を制御する構成にしてある。
〈作用〉 本発明のうちの第1の発明は、上記のように差圧すな
わちポンプ圧Pdとアクチユエータの負荷圧PLSとの差圧P
d−PLSと、アンロード弁のスプールの両端のそれぞれの
受圧部の面積に係る値とポンプ圧Pdとに基づく関数との
和が一定値となるように、当該アンロード弁の当該スプ
ールの受圧部の面積を設定した構成にしてあることか
ら、ポンプ圧Pdが増加しポンプ圧Pdの関数の値が増加し
たときは、アンロード弁が上述の差圧が減少するように
作動し、したがつて当該差圧の関数であるアクチユエー
タに供給される流量 は減少する傾向となり、これにより{dQ(P)/dP}<
0とすることができ、アクチユエータの優れた減衰性能
を得ることができる。
また、第2の発明は、ポンプ圧Pdが増加しポンプ圧Pd
に基づく関数の値が増加したときは、減圧弁が作動する
ことに伴つてアンロード弁が上述の差圧が減少するよう
に作動し、これにより{dQ(P)/dP}<0とすること
ができ、アクチユエータの優れた減衰性能を得ることが
できる。
また、第3の発明は、第1の発明と同様に、ポンプ圧
Pdが増加しポンプ圧Pdの関数の値が増加したときは、減
圧弁により負荷圧が減圧されてポンプ流量制御手段の流
量調整弁のスプールの端部を形成する受圧部に与えら
れ、これにより当該ポンプ流量調整手段が差圧を減少さ
せるように作動し、したがつて当該差圧の関数であるア
クチユエータに供給される流量は減少する傾向となり、
これにより{dQ(P)/dP}<0とすることができ、ア
クチユエータの優れた減衰性能を得ることができる。
また、第4の発明は、圧力検出装置によつて検出され
るアクチユエータの駆動に関与する駆動圧力が大きくな
るにしたがつて方向切換弁の開口量、すなわち開口面積
cを小さくするように制御されるので、アクチユエータ
に供給される流量 は減少する傾向となり、これによって{dQ(P)/dP}
<0とすることができ、アクチユエータの優れた減衰性
能を得ることができる。
〈実施例〉 以下、本発明の土木・建設機械の油圧駆動装置の実施
例を図に基づいて説明する。
第1図は本発明のうちの第1の発明を示す第1の実施
例の回路図、第2図は第2の発明を示す第2の実施例の
回路図で、前述した従来の第1の例を示す第10図に対応
させて描いてある。
これらの第1,2図において前述した第10図と同等のも
のは同等の符号で示してある。すなわち、第1,2図に示
すものも第10図に示すものと同等の固定容量油圧ポンプ
1と、方向切換弁3と、負荷体例えばブーム2aを駆動す
るアクチユエータ例えばブームシリンダ2と、タンク9
とを備えている。
また、これらの第1図に示す第1の実施例、第2図に
示す第2の実施例のいずれも、両端に受圧部を具備する
スプール(5a,5)を有し、ポンプ圧Pdとアクチユエータ
の負荷圧PLSとの差圧Pd−PLSに応じて作動してポンプ圧
Pdを一定に保つアンロード弁(4a,4)を備えている。
そして、第1図に示す第1の実施例は、アンロード弁
4aのスプール5aの負荷圧PLSが与えられる受圧部8aの受
圧面積をポンプ圧Pdが与えられる受圧部7aの受圧面積に
比べて小さく設定する設定手段によつて構成してある。
すなわち、アンロード弁4のスプール5aの受圧部7aの受
圧面積をAaとし、受圧部8aの受圧面積をAbとし、 Aa−Ab=ΔA(>0) (14) すなわち、 Ab=Aa−ΔA (15) の関係にあらかじめ設定してある。
この第1の実施例では、アンロード弁4aのスプール5a
の受圧部8aの受圧面積を仮にAaと考えた場合には現実に
は上記式(15)からこの受圧部8aの−ΔAの受圧面積に
ブームシリンダ2のボトム室の圧力Pすなわち負荷圧P
LSが作用すると考えることができ、すなわち受圧部8aの
受圧面積をAaと考え、この受圧面積8aに負荷圧PLSが作
用するとともにばね6の力fが作用し、一方、対向する
受圧部7aには受圧面積Aaにポンプ圧Pdが作用し、合わせ
て仮想的な受圧面積ΔAに負荷圧PLS、すなわちポンプ
圧Pdの関数であるブームシリンダ2のボトム室の圧力が
Pが作用すると考えることができる。このアンロード弁
4aのスプール5aにおけるつり合いを数式で表すと、 (Pd−PLS)・Aa+ΔA・P=f (16) すなわち、 Pd−PLS+(ΔA/Aa)・P=f/Aa (17) となる。すなわち、ポンプ圧Pdとブームシリンダ2の負
荷圧PLSとの差圧Pd−PLSと、アンロード弁4aのスプール
5aの両端のそれぞれの受圧部7a,8aの面積に係る値であ
るΔA/Aaとポンプ圧Pdに応じた圧力Pとに基づく関数と
の和が一定値f/Aaとなるように、アーロード弁4のスプ
ール5aの両端の受圧部7a,8aの面積を設定した構成にし
てある。
このように構成した第1の実施例にあっては、ポンプ
圧Pdの増加に伴って(ΔA/Aa)・Pが増加すると、差圧
Pd−PLSは減少し、前述した式(10),(11)から明ら
かなようにブームシリンダ2に供給される流量Q(P)
が減少し、したがって、dQ(P)/dP<0となり、振動
減衰性能が得られる。これにより、ブームシリンダ2の
高い制御精度が得られ、オペレータの意図するブームシ
リンダ2の操作に対する優れた追従性が得られる。
また、第2図に示す第2の実施例は、アンロード弁4
の受圧部7,8の受圧面積を共に等しくAaに設定してある
とともに、ブームシリンダ2の負荷圧を減圧してアンロ
ード弁4のスプール5の受圧部8に与える減圧弁21を設
けた構成にしてある。
上記減圧弁21は、そのスプールの製作上の容易性、及
び作動上ドレン接続回路を設ける必要があることを考慮
して、二次圧PLS′が与えられる受圧部21aの受圧面積S1
を、一次圧PLSが与えられる受圧部21bの受圧面積S2とタ
ンク圧PTが与えられる受圧部21cの受圧面積S3との和に
等しく設定してある。また、受圧面積S1と、S2の関係
は、前述の第1の実施例で述べた受圧面積ΔA,Aaを考慮
して、ΔA/Aa=1−S2/S1となるように設定してある。
この第2の実施例では、減圧弁21のスプールに作用す
る力のつり合いから、 S1・PLS′=S2・PLS+S3・PT (18) が成立する。ここで、PT=0と考えると、 PLS′=(S2/S1)・P2S (19) となる。一方、アンロード弁4のスプール5に作用する
力のつり合いから、 Pd−PLS′=f/Aa (20) となる。この式(20)に上記の式(19)を代入し、PLS
=0を考慮し、整理すると、 Pd−PLS+(1−S2/S1)・P=f/Aa (21) となる。ここで上記の式(21)中の(1−S2/S1)は、
あらかじめΔA/Aaに設定してあることから、この式(2
1)は式(17)に等しくなる。
したがって、この第2の実施例も第1の実施例と同様
にdQ(P)/dP<0を実現でき、振動減衰性能が得ら
れ、第1の実施例と同等の効果を奏する。
第3図は本発明のうちの第3の発明を示す第3の実施
例の回路図である。この第3図は従来の第2の例を示す
第11図に対応させて描いてある。
この第3図において前述した第11図と同等のものは同
等の符号で示してある。すなわち、第3図に示すもの
も、第11図に示したものと同等の可変容量油圧ポンプ1a
と、方向切換弁3と、負荷体例えばブーム2aを駆動する
アクチユエータ例えばブームシリンダ2と、タンク9と
を備え、また第11図に示すものと同等の流量調整弁11を
備えている。
また、この第3図に示す第3の実施例も、ポンプ圧Pd
と、アクチユエータすなわちブームシリンダ2の負荷圧
PLSとの差圧Pd−PLSを一定に保つ流量となるようにポン
プ吐出流量を制御するポンプ流量制御手段を備えてい
る。
そして、この第3図に示す第3の実施例は、上述した
ポンプ流量制御手段が、一方の端部にポンプ圧Pdが与え
られる受圧部14を有し、他方の端部にアクチユエータす
なわちブームシリンダ2の負荷圧PLSが減圧して与えら
れる受圧部15を具備するスプール12を備えた流量調整弁
11と、この流量調整弁11の駆動に応じて作動し可変容量
油圧ポンプ1aの押しのけ容積を制御する制御用アクチユ
エータ10とから成るとともに、ブームシリンダ2の負荷
圧を減圧して流量調整弁11のスプール12の受圧部15に与
える減圧部21を備えている。
この第3の実施例では、減圧弁21の受圧部21aの受圧
面積S1を受圧部21bの受圧面積S2と受圧部21cの受圧面積
S3との和に等しく設定してあるとともに、受圧面積S1と
S2の関係を前述したΔA/Aa=1−S2/S1に設定してあ
る。したがつて、前述した第2の実施例に係る式(1
8),(19),(20),(21)が流量調整弁11のスプー
ル12に作用する力のつり合いから成立し、結局、この第
3の実施例でも前述した第1の実施例における式(1
7)、すなわち、 Pd−PLS+(ΔA/Aa)・P=f/Aa が成立する。
したがつて、この第3の実施例も第1の実施例と同様
にdQ(P)/dP<0を実現でき、振動減衰性能が得ら
れ、第1の実施例と同等の効果を奏する。
第4図は本発明のうちの第4の発明を示す第4の実施
例の回路図、第5図は第4の実施例に備えられる制御装
置の記憶部に記憶される関数関係、および演算処理を示
す図、第6図、第7図、第8図、第9図はそれぞれ本発
明の第4の発明を示す第5、第6、第7、第8の実施例
を示す回路図である。
これらの第4図〜第9図に示す第4〜第8の実施例
は、ポンプ圧Pdとアクチユエータの負荷圧PLSとの差圧P
d−PLSを一定に保つ流量を供給する油圧源33と、この油
圧源33から供給される圧油によって駆動するアクチユエ
ータ例えばブームシリンダ2と、油圧源33からブームシ
リンダ2に供給される圧油の流れを制御する電磁制御式
の方向切換弁3aと、この方向切換弁3aの駆動を指令する
指令信号すなわちレバー変位x0を出力する操作装置34
と、この操作装置34から出力されるレバー変位x0に応じ
て方向切換弁3aを駆動する駆動信号を出力する制御装置
28とを備えている。また、ブームシリンダ2の駆動に関
与する駆動圧力Pを検出する圧力検出装置35を備えてお
り、上述の制御装置28が、圧力検出装置35で検出された
圧力Pの値が大きくなるにしたがつて方向切換弁3aの開
口量を小さくするように当該方向切換弁3aを駆動する駆
動信号を出力する手段を含んでいる。すなわち、制御装
置28は操作装置34のレバー変位x0及び圧力検出装置35で
検出された圧力Pを入力する入力部32と、第5図に示す
ように、レバー変位x0の増加に伴つて方向切換弁3aのス
プール変位yが増加する関係であるレバー変位x0とスプ
ール変位yとの関数関係36と、スプール変位yの増加に
伴つてポンプ吐出流量Qが増加する関係であるスプール
変位yと流量Qの関数関係37と、圧力検出装置35で検出
された圧力Pの値が大きくなるにしたがつて小さい値を
とる係数αとの関数関係である圧力Pと係数αとの関数
関係38と、目標流量Q0の増加にしたがつて大きな値をと
る駆動信号iの関数である目標流量Q0と駆動信号iとの
関数関係39とをあらかじめ記憶する記憶部30と、関数関
係36から操作装置34のレバー変位x0に対応する方向切換
弁3aのスプール変位yを求め、関数関係37からスプール
変位yに対応するポンプ流量Qを求め、関数関係38から
圧力検出装置35で検出された圧力Pに対応する係数αを
求め、さらに上述のようにして求められたポンプの流量
Qと係数αとを乗算して目標流量Q0を求め、関数関係39
から目標流量Q0に対応する駆動信号iを求める演算を行
なう演算部31と、この演算部31で求められた駆動信号i
を方向切換弁3aの駆動部に出力する出力部32とを備えて
いる。
そして、特に第4図に示す第4の実施例は、圧力検出
装置35がポンプ圧Pdを検出するもの(すなわちP=Pd)
であるとともに、油圧源33が、可変容量油圧ポンプ1a
と、ポンプ圧Pdとブームシリンダ2の負荷圧PLSとの差
圧Pd−PLSに応じて作動する流量調整弁11と、この流量
調整弁11の駆動に応じて作動し油圧ポンプ1aの押しのけ
容積を制御する制御用アクチユエータ10とを含む構成に
してある。
このように構成した第4の実施例では、圧力検出装置
35で検出されたポンプ圧Pdすなわち圧力Pの値が大きい
ものであるとき、制御装置28の演算部31で求められる係
数αが第5図の関数関係38から小さくなり、したがって
関数関係37から求められた流量Qと係数αとの積である
目標流量Q0が上述のポンプ圧Pdに応じて減少し、この目
標流量Q0に対応する駆動信号iが方向切換弁3aに出力さ
れて、この方向切換弁3aの開口量が目標流量Q0に相当す
るように保たれ、当該目標流量Q0に相当する流量Q
(P)がブームシリンダ2に供給される。それ故、この
第4の実施例にあつても、ポンプ圧Pdの増加に伴つてブ
ームシリンダ2に供給される流量Q(P)が減少し、dQ
(P)/dP<0となり、振動減衰性能が得られ、前述の
各実施例と同等の効果を奏する。
第6図に示す第5の実施例は、圧力検出装置35がロー
ドセンシング圧、すなわちブームシリンダ23の負荷圧P
LSを検出する構成にしてある。すなわちこの場合、第5
図に示す圧力Pは負荷圧PLSとなる。その他の構成は前
述した第4図に示す第4の実施例と同等である。この第
5の実施例にあっても、ポンプ圧Pdが増加すると負荷圧
PLSが増加することから第4の実施例と同様にブームシ
リンダ2に供給される流量Q(P)が減少し、dQ(P)
/dP<0となり、第4の実施例と同等の効果を奏する。
第7図に示す第6の実施例は、圧力検出装置35がブー
ムシリンダの圧油供給ポートの圧力を検出する構成にし
てある。その他の構成は前述した第6図に示す第5の実
施例と同等である。ブームシリンダ2の圧油供給ポート
の圧力は負荷圧PLSに相当するものであり、結局、この
第6の実施例も第5の実施例と同等の作用効果を奏す
る。
第8図に示す第7の実施例は、油圧源33が固定容量油
圧ポンプ1と、ポンプ圧Pdとブームシリンダ2の負荷圧
PLSとの差圧Pd−PLSに応じて駆動し、ポンプ圧Pdを一定
に保つアンロード弁4とから成っている。その他の構成
は前述した第4図に示す第4の実施例と同等である。こ
のように構成したものも前述した各実施例と同等の作用
効果を奏する。
第9図に示す第8の実施例は、油圧源33が可変容量油
圧ポンプ1aと、ポンプ圧Pdとブームシリンダ2の負荷圧
を含む回路の最大負荷圧PLSとの差圧Pd−PLSに応じて作
動する流量調整弁11と、この流量調整弁11の駆動に応じ
て作動し油圧ポンプ1aの押しのけ容積を制御する制御用
アクチユエータ10と、方向切換弁3aの上流側の圧と下流
側の圧との差圧、すなわち前後差圧を一定に保つように
制御する圧力補償弁40とを含む構成にしてある。その他
の構成は前述した第4図に示す第4の実施例と同等であ
る。
このように構成した第8の実施例にあっては、ブーム
シリンダ2と図示しない他のアクチユエータとの複合駆
動に際して、油圧ポンプ1aの流量はポンプ圧Pdと回路の
最大負荷圧PLSとの差圧によつて制御され、また圧力補
償弁40の作用により図示しない他のアクチユエータの負
荷圧の変化による影響を受けることなく方向切換弁3aを
駆動してブームシリンダ2に安定した流量Q(P)を供
給できる。そして、ポンプ圧Pdが大きくなつたときには
前述した第4図に示す第4の実施例と同様に、方向切換
弁3aの開口量が小さくなるように制御され、ブームシリ
ンダ2に供給される流量Q(P)が減少し、dQ(P)/d
P<0となり、前述の各実施例と同等の効果を奏する。
〈発明の効果〉 本発明は以上にように構成してあることから、dQ
(P)/dP<0を実現させ、アクチユエータにおける振
動の減衰を可能にすることができ、したがって従来に比
べてシリンダ制御精度が向上し、オペレータの意図する
操作を確実に行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の土木・建設機械の油圧駆動装置のうち
の第1の発明を示す第1の実施例の回路図、第2図は第
2の発明を示す第2の実施例の回路図、第3図は本発明
のうちの第3の発明を示す第3の実施例の回路図、第4
図は本発明のうちの第4の発明を示す第4の実施例の回
路図、第5図は第4の実施例に備えられる制御装置の記
憶部に記憶される関数関係、及び演算処理を示す図、第
6図、第7図、第8図、第9図はそれぞれ本発明の第4
の発明を示す第5の実施例、第6の実施例、第7の実施
例、第8の実施例を示す回路図、第10図は従来の土木・
建設機械の油圧駆動装置の第1の例を示す回路図、第11
図は従来の第2の例を示す回路図、第12図は従来の第3
の例を示す回路図、第13図は従来の第3の例を構成する
制御装置の記憶部に記憶される関数関係、及び演算処理
を示す図である。 1……固定容量油圧ポンプ、1a……可変容量油圧ポン
プ、2……ブームシリンダ、2a……ブーム、3,3a……方
向切換弁、4,4a……アンロード弁、5,5a……スプール、
6……ばね、7,7a,8,8a……受圧部、9……タンク、10
……制御用アクチユエータ、10a……大径室、10b……小
径室、10c……ピストン、11……流量調整弁、12……ス
プール、13……ばね、14,15……受圧部、21……減圧
弁、21a,21b,21c……受圧部、28……制御装置、29……
入力部、30……記憶部、31……演算部、32……出力部、
33……油圧源、34……操作装置、35……圧力検出装置、
40……圧力補償弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 落合 正巳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (56)参考文献 特開 昭55−126106(JP,A) 特開 平1−250602(JP,A) 特開 昭60−14604(JP,A) 特開 昭61−266801(JP,A) 特開 昭63−13901(JP,A) 特開 昭62−159802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 11/00 F15B 11/05 E02F 9/22

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油によつて駆動するアクチユエータと、油圧ポン
    プからアクチユエータに供給される圧油の流れを制御す
    る方向切換弁と、両端に受圧部を具備するスプールを有
    し、ポンプ圧とアクチユエータの負荷圧との差圧に応じ
    て作動してポンプ圧を一定に保つアンロード弁とを備え
    た土木・建設機械の油圧駆動装置において、上記差圧
    と、上記アンロード弁の上記スプールの上記両端のそれ
    ぞれの受圧部の面積に係る値とポンプ圧とに基づく関数
    との和が一定値となるように、当該アンロード弁の当該
    スプールの両端の受圧部の面積を設定したことを特徴と
    する土木・建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】上記アンロード弁のスプールの負荷圧が与
    えられる受圧部の受圧面積をポンプ圧が与えられる受圧
    部の受圧面積に比べて小さく設定したことを特徴とする
    請求項(1)記載の土木・建設機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出さ
    れる圧油によって駆動するアクチユエータと、油圧ポン
    プからアクチユエータに供給される圧油の流れを制御す
    る方向切換弁と、両端に受圧部を具備するスプールを有
    し、ポンプ圧とアクチユエータの負荷圧との差圧に応じ
    て作動してポンプ圧を一定に保つアンロード弁とを備え
    た土木・建設機械の油圧駆動装置において、負荷圧を減
    圧してアンロード弁のスプールの受圧部に与える減圧弁
    を備え、上記差圧と、当該減圧弁の両端のそれぞれの受
    圧部の面積に係る値とポンプ圧とに基づく関数との和が
    一定値となるように、当該減圧弁の両端の受圧部の面積
    を設定したことを特徴とする土木・建設機械の油圧駆動
    装置。
  4. 【請求項4】可変容量油圧ポンプと、この可変容量油圧
    ポンプから吐出される圧油によって駆動するアクチユエ
    ータと、可変容量油圧ポンプからアクチユエータに供給
    される圧油の流れを制御する方向切換弁と、ポンプ圧と
    上記アクチユエータの負荷圧との差圧を一定に保つ流量
    となるようにポンプ吐出流量を制御するポンプ流量制御
    手段とを備えた土木・建設機械の油圧駆動装置におい
    て、上記ポンプ流量制御手段が、一方の端部にポンプ圧
    が与えられる受圧部を有し他方の端部にアクチユエータ
    の負荷圧が与えられる受圧部を具備するスプールを備え
    た流量調整弁と、この流量調整弁の駆動に応じて作動し
    可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を制御する制御用ア
    クチユエータとから成るとともに、負荷圧を減圧して上
    記流量調整弁の上記スプールの端部を形成する受圧部に
    与える減圧弁を備え、上記差圧と、当該減圧弁の両端の
    受圧部の面積に係る値とポンプ圧とに基づく関数との和
    が一定値となるように、当該減圧弁の両端の受圧部の面
    積を設定したことを特徴とする土木・建設機械の油圧駆
    動装置。
  5. 【請求項5】油圧源と、この油圧源から供給される圧油
    によつて駆動するアクチユエータと、油圧源からアクチ
    ユエータに供給される圧油の流れを制御する方向切換弁
    と、この方向切換弁の駆動を指令する指令信号を出力す
    る操作装置と、この操作装置から出力される指令信号に
    応じて方向切換弁を駆動する駆動信号を出力する制御装
    置とを備え、上記油圧源がポンプ圧とアクチユエータの
    負荷圧との差圧を一定に保つ流量を供給する土木・建設
    機械の油圧駆動装置において、上記アクチユエータの駆
    動に関与する駆動圧力を検出し、電気信号を出力する圧
    力検出装置を備えると共に、上記制御装置が、あらかじ
    め上記駆動圧力をパラメータとする関数を記憶する記憶
    部と、上記圧力検出装置で検出された圧力の値に対応す
    る上記関数の値を求め、この関数の値に基づき所定の演
    算をおこなう演算部と、この演算結果に基づく駆動信号
    を出力する出力部とを含み、上記圧力検出装置で検出さ
    れた圧力の値が大きくなるにしたがつて上記方向切換弁
    の開口量を小さくするように当該方向切換弁の動作を制
    御することを特徴とする土木・建設機械の油圧駆動装
    置。
  6. 【請求項6】圧力検出装置は、ポンプ圧を検出する圧力
    検出装置であることを特徴とする請求項(5)記載の土
    木・建設機械の油圧駆動装置。
  7. 【請求項7】圧力検出装置は、油圧源に与えられる負荷
    圧を検出する圧力検出装置であることを特徴とする請求
    項(5)記載の土木・建設機械の油圧駆動装置。
  8. 【請求項8】圧力検出装置は、アクチユエータの圧油供
    給ポートの圧力を検出する圧力検出装置であることを特
    徴とする請求項(5)記載の土木・建設機械の油圧駆動
    装置。
  9. 【請求項9】油圧源が、可変容量油圧ポンプと、ポンプ
    とアクチユエータの負荷圧との差圧に応じて作動する流
    量調整弁と、この流量調整弁の駆動に応じて作動し可変
    容量油圧ポンプの押しのけ容積を制御する制御用アクチ
    ユエータとを含むことを特徴とする請求項(5)記載の
    土木・建設機械の油圧駆動装置。
  10. 【請求項10】油圧源が、固定容量油圧ポンプと、ポン
    プ圧とアクチユエータの負荷圧との差圧に応じて作動
    し、ポンプ圧を一定に保つアンロード弁とを含むことを
    特徴とする請求項(5)記載の土木・建設機械の油圧駆
    動装置。
  11. 【請求項11】油圧源が、方向切換弁の上流側の圧油の
    圧力と下流側の圧油の圧力との差圧が一定となるように
    制御する圧力補償弁を含むとともに、ポンプ圧と、アク
    チユエータの負荷圧のうちの最大負荷圧との差圧に応じ
    て作動する流量調整弁と、この流量調整弁の駆動に応じ
    て作動し、可変容量油圧ポンプの押しのけ容積を制御す
    る制御用アクチユエータとを含むことを特徴とする請求
    項(5)記載の土木・建設機械の油圧駆動装置。
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