JP2986324B2 - ダイエット・糖尿病用食品 - Google Patents

ダイエット・糖尿病用食品

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイエット・糖尿病用
食品に関し、詳しくは水溶性食物繊維および不溶性カル
シウム化合物を含有するダイエット・糖尿病用食品に関
する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年、食
生活が豊かになったことに伴い、肥満の増加が大きな問
題となっている。肥満は糖尿病等の各種成人病の原因と
なる場合が多く、美容上も好ましくない。肥満の多くは
エネルギーの過剰摂取が原因であり、有効な予防や治療
の基本となるものは摂取エネルギーを低減することであ
る。しかし、このようなダイエット志向の食事は強い空
腹感を伴うために、これを長期間継続することが難し
く、空腹感をどのように軽減させるかということが大き
な課題である。
【0003】一方、胃に対する機械的伸展刺激が空腹感
を軽減させることは、経験的に知られており、これを利
用した低エネルギーでかさの多い食物繊維を食品に配合
する方法などが検討されてきた。食物繊維によって空腹
感を軽減するためには、食物繊維が長時間胃に滞留する
ことが必要である。胃内滞留時間はその粘度が高くなる
と共に長くなるが、逆に粘度が高くなると、嗜好性が悪
くなるという問題があった。また、糖尿病の治療におい
ては、患者の耐糖能が低下しているため、通常の食事を
摂取させると、血糖値の急激な上昇をきたす。そのた
め、必要とするエネルギー相当分の食事を何回かに分け
て摂取させたり、少糖類の摂取を制限するなどの食事療
法が行われてきたが、これらの方法は患者や家族にとっ
て大きな負担である。さらに、血糖降下剤などの薬物療
法は副作用の懸念があり、長期間の使用は好ましくな
い。
【0004】これらの問題を解決するための技術とし
て、本出願人は先に特開平4−23968号公報に見ら
れるような食品用組成物を完成させた。しかしながら、
先の出願においては、摂取量の低減による体重増加抑制
効果,澱粉等の消化抑制効果,ヒトの耐糖能改善効果等
についての明確な知見が得られていなかった。また、水
溶性食物繊維と不溶性カルシウム化合物の配合比につい
ては、先の出願における配合比率の範囲(1:0.1〜
1:10)では、食品によってはざらつき,味(天然由
来のカルシウム源では不純物等による苦味を生じるもの
がある)等の面から嗜好性が低下する場合があり、また
カルシウム粒子のために見た目が損なわれる場合もあ
り、さらに不必要なカルシウムの多量摂取を避けるため
にも、不溶性カルシウム化合物の配合比率を下げること
が望まれていた。
【0005】したがって、本発明の第1の目的は、胃内
滞留時間が長く低エネルギー、かつ嗜好性に優れ、しか
も摂取が不足しがちな食物繊維とカルシウムを含有する
肥満の治療または予防に使用されるダイエット用食品を
提供することにある。また、第2の目的は、糖質の消化
を抑制することにより、耐糖能が低下している糖尿病患
者の血糖値の急激な上昇を抑制させる糖尿病用食品を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するべく鋭意研究を重ねた結果、所定の水溶性食
物繊維および不溶性カルシウム化合物を食品中に含有さ
せることにより、著しい効果が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は水溶性食物繊維および
第2燐酸カルシウムを、重量比で水溶性食物繊維1に対
し第2燐酸カルシウムを0.01〜0.58の割合で含有
することを特徴とするダイエット・糖尿病用食品を提供
するものである。
【0008】本発明において水溶性食物繊維としては各
種のものを使用できるが、特にアルギン酸またはその塩
(ナトリウム塩,カリウム塩等)が適している。また、
不溶性カルシウム化合物としては第2燐酸カルシウムが
好適である
【0009】これらのカルシウム化合物は中性領域では
不溶性もしくはほとんど溶解せず、中性の溶液状で該水
溶性食物繊維と混合しても、ゲル化しない。水溶性食物
繊維と不溶性カルシウム化合物の配合量については、重
量比で水溶性食物繊維1に対し、不溶性カルシウム化合
物が0.01以上であれば、本発明の食品が胃液と接触し
た際に、ゲル状となる。しかし、不溶性カルシウム化合
物の割合が0.01未満の場合には、十分なゲル化は起こ
らない。一方、不溶性カルシウム化合物の割合が多すぎ
ても、ざらつき感を生じるため、好ましくない。したが
って、不溶性カルシウム化合物の添加量の上限は通常水
溶性食物繊維1に対し0.58である。
【0010】本発明の食品を摂取すると、胃中でゲル化
することにより、胃での滞留時間が長くなり、空腹感を
軽減することができる。そのため、摂取量が減少し、ま
た糖や脂質の吸収が遅延することにより、体重増加を抑
制することができ、ダイエット用食品として用いること
ができる。その上、本発明の食品を摂取しても、血糖値
の急激な上昇を抑制するため、糖尿病用食品として用い
ることができる。
【0011】本発明の食品は呈味性が低いため、各種の
甘味料,調味料,香辛料等により、その嗜好性を高める
ことができ、各目的に応じ適宜配合することにより、い
かなる食品にも用いることができる。
【0012】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明を限定するものではない。 実施例1 成長期ラットを用いた本発明の食品の体重増
加抑制効果 目的 アルギン酸ナトリウムの水溶液は、カルシウムイオンに
よりゲル化する。本実験では餌料中のアルギン酸ナトリ
ウムと第2燐酸カルシウムの含有量の比率を変えてラッ
トに摂取させ、体重増加に及ぼす影響を観察した。
【0013】方法 1)試験動物 生後4週令のSD系雄性ラット(日本クレア)を用い、
固型飼料(MF、オリエンタル酵母社製)で4日間予備
飼育の後、試験を開始した。試験開始時の体重と血清脂
質濃度をもとに5群(1群6匹)に群分けした。 2)試験飼料,飼育条件 試験飼料は、ラードを脂質源とした高脂肪食とし、各群
毎に以下のようにセルロースパウダーを食物繊維源であ
るアルギン酸ナトリウムに置き換えることにより添加し
た。各群のアルギン酸ナトリウムの量は、0、0.3、
1、3、5%とした(以下、各群を対照、AC0.3%、
AC1%、AC3%、AC5%と記載することがあ
る。)。また、カルシウムは第2燐酸カルシウムを飼料
100g中カルシウム含量520mgの割合で添加し
た。なお、0.3、1、3、5%各群のアルギン酸ナトリ
ウムと第2燐酸カルシウムの重量比は、それぞれ1:5.
8、1:1.75、1:0.58、1:0.35となる。飼料
の組成を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】飼育は室温25℃、12時間の明暗サイク
ル(8:00〜20:00)の飼育室で個別ケージによ
り行い、飼料および飲料水(蒸留水)は、自由摂取とし
た。 3)試験方法 ラットを試験飼料で15日間飼育し、体重と飼料摂取量
を測定した。試験終了時には、15時間絶食の後、エー
テル麻酔下で解剖し、副睾丸脂肪組織と腎周囲脂肪組織
を摘出し、それぞれの重量を測定した。
【0016】結果 1)体重曲線、体重増加量 図1に示すように、体重は試験飼料摂取開始後のいずれ
の時点でもアルギン酸ナトリウムの含有率の高い群が低
値であり、AC3%、AC5%では、試験飼料開始1日
目から試験終了時まで対照に比し有意(1日目P<0.0
1、2日目以降P<0.001)に低値を示した。さら
に、試験食開始の早い時期には、AC0.3%、AC1%
でも有意(AC0.3%、4日目P<0.05、AC1%2
日目P<0.001、4日目P<0.01、6日目から8日
目P<0.05、絶食時P<0.05)に低値を示した。図
2に示すように、体重増加量においては、15日間の試
験期間を通じて、AC3%、AC5%の群で対照に比
し、有意に低値を示した(P<0.001)。
【0017】2)副睾丸脂肪重量、腎周囲脂肪重量 図3,4に示すように、解剖時の脂肪組織重量は、副睾
丸脂肪および腎周囲脂肪共に、総重量,体重100gあ
たりの換算重量のどちらもが、対照に比し、AC3%、
AC5%の群で有意に低値を示した(P<0.001)。
また、AC0.3%、AC1%の群でも有意ではなかった
ものの、低値傾向を示した。 3)飼料摂取量 図5に示すように、15日間の試験期間を通じて、AC
1%、AC3%、AC5%の群で対照に比し有意に低値
を示した(AC1%においてP<0.01、AC3%およ
びAC5%においてP<0.001)。
【0018】考察 アルギン酸ナトリウムと水不溶性カルシウム化合物の混
合物は、ラットの飼料摂取量を減少させ、体重増加を抑
制する効果があり、飼料中のアルギン酸ナトリウム含量
の上昇に伴い、その効果は強く発現した。また、解剖時
の腎周囲脂肪、副睾丸脂肪重量も低値傾向にあった。こ
のことは摂取された食物の余剰エネルギーが体脂肪とし
て貯蔵されることを抑制しているものと考えられる。以
上の結果より、本発明の食品は肥満に対して有効な食品
であると考える。
【0019】実施例2 本発明の食品の食事性糖および
脂質の吸収遅延に及ぼす影響 目的 本発明の食品の糖および脂質の吸収遅延に及ぼす影響を
実験的に確認するため、糖尿病モデルラットを用い、本
発明の食品を含有する飼料負荷後の血糖値および血中ト
リグリセライドを測定した。
【0020】方法 6週令のSD系雄性ラット(日本クレア)にエーテル麻
酔下で頚静脈よりストレプトゾトシン(STZ)をラッ
ト1匹あたり13.3mg(50mg/Kg体重)投与し
た後、2週間予備飼育し、I型糖尿病(IDDM)モデ
ルを作成した。飼育20日目(16時間の絶食の後)に
体重をもとに2群(1群10匹)に分け、1匹あたり5
gの飼料負荷試験を行った。試験飼料は、実施例1で使
用した対照、AC5%の群と同様である。経時的に尾静
脈より採血、血糖値とトリグリセライド値を測定した。
採血時間は飼料負荷直前(0h),飼料負荷3時間後
(3h),5時間後(5h),7時間後(7h),9時
間後(9h)の5時点で行った。飼料は、飼料負荷後3
時間で食べ終えていることを確認した。血糖値およびト
リグリセライドの測定には、それぞれ臨床検査薬(和光
純薬社製)のグルコース CII−テストワコーとトリグ
リセライド E−テストワコーを用い、その測定方法に
基づき分光光度計にて測定した。
【0021】結果 1)血糖値 図6に示すように、対照に比べ、飼料負荷7時間後まで
はいずれの時点でもAC5%では、有意(3h P<0.
05、5h P<0.001、7h P<0.01)に低値
を示した。 2)トリグリセライド 図7に示すように、対照に比べ、AC5%では飼料負荷
後全ての時点において有意(3h, 5h, 7h P<0.
001、9h P<0.05)に低値を示した。
【0022】考察 本発明の食品を摂取すると、同時に摂取した糖や脂質を
包み込むとともに、胃内滞留時間を遅延させるため、こ
れらの栄養素の吸収を遅らせることが確認された。ま
た、境界型やII型糖尿病(NIDDM)の初期には、食
後の血糖値の上昇よりインスリンの分泌のパターンが遅
れることがわかっており、糖の吸収が緩やかであれば、
血糖の上昇とインスリンの分泌の時間的なズレを少なく
し、結果的にインスリンの過剰分泌を抑えることができ
る。この作用により本発明の食品は糖尿病の進行を遅延
させることができる。
【0023】参考例1 ボランティアによる本発明の食
品の耐糖能改善作用 目的 本発明の食品の耐糖能改善作用を確認するため、健常人
ボランティアによるアルギン酸ナトリウムとカルシウム
入り飯(以下、A&Caと記載することがある)と、対照
飯のクロスオーバー摂取試験を行い、経時的に血糖値を
測定し、比較した。
【0024】方法 1)被験物質の調製 1−1)対照飯の調製 精白米250gをとぎ、ざるにあけ水を切る。水375
g(精白米重量の1.5倍)を加え、30分間浸水後、炊
飯器を用いて炊飯した。炊きあがったご飯の重量を測定
し、精白米100g相当量(糖質換算で75g)でおむ
すび2個を作った。 1−2)A&Ca飯の調製 精白米250gを水洗し、ざるにあけ水を切る。炊飯器
に牛骨カルシウム1.875gを測りとり水10gで懸濁
し、予め調製した1%アルギン酸ナトリウム水溶液37
8.75gを加えて均一に混合した後(アルギン酸ナトリ
ウムとカルシウムの重量比は、1:0.5)、水洗した精
白米を加え30分間浸水させ、通常と同様に炊飯器で炊
飯した。炊きあがったご飯の重量を測定し、精白米10
0g相当量(糖質換算で75g)でおむすび2個を作っ
た。
【0025】2)被験者 糖代謝に異常を認めない男性1名、女性2名の計3名を
用いた。 3)血糖値の測定 早朝空腹時(12時間以上絶食後)に穿刺採血し、トー
エコーII(小玉製)で血糖値を測定し(0分)、被験物
質(おむすび2個)を摂取させた。摂取30分後と60
分後にも同様な方法で血糖値を測定した。また、一週間
後に同様の方法で、もう一方の被験物を摂取させ血糖値
を測定した。
【0026】結果 結果を表2および図8に示す。これらに示すように、対
照に比べA&Ca飯を摂取した方が、摂取前に比較し30
分後の血糖値の上昇が抑制された。
【0027】
【表2】
【0028】考察 本試験においては、個人によって程度の差はあるもの
の、3名ともにA&Ca飯が対照飯に比べ摂取後30分の
血糖値の上昇は抑制されており、消化が緩やかに行われ
ていることが確認された。これらのことより、本発明の
食品は耐糖能改善に有用な食品であることが示唆され
た。
【0029】参考例2 ご飯の人工消化試験(その1) サンプル 以下のようにサンプルを調製した。すなわち白米100
gに対し、アルギン酸ナトリウム1.5gを添加し、さら
に各サンプル毎に牛骨カルシウムを以下の通り添加し
た。各サンプルのカッコ内の数値はアルギン酸ナトリウ
ムと牛骨カルシウムとの重量比を示す。 ・A&Ca飯(1:0.5) ;750mg ・A&Ca飯(1:0.1) ;150mg ・A&Ca飯(1:0.05) ; 75mg ・A&Ca飯(1:0.01) ; 15mg ・A&Ca飯(1:0.005); 7.5mg ・A&Ca飯(1:0.001); 1.5mg ・A飯 ; 無添加 ・対照飯 ; 白米のみ
【0030】試験方法 計量したサンプル(ご飯3g)を口に入れ、15回咀嚼
し、37℃に加温した人工胃液15ml中に投入する。
5分間放置した後、全量を共栓付き三角フラスコに移
し、15mlの0.2Mリン酸Na緩衝液(pH7.0)と
混合する。37℃の恒温槽中で振蕩しながら5分間予備
的に加温の後、ラット小腸由来の消化酵素液1ml(ラ
ット小腸由来の消化酵素 10mg/ml 0.2Mリン
酸Na緩衝液)を加え、人工消化試験を行った。10分
後に200μlをサンプリングし、蒸留水800μlを
加え、沸騰水浴中で5分間加熱し酵素を失活させた。水
冷後、2500rpmで5分間遠心分離し、上清500
μlをサンプリングした。DNS試薬1.5mlを加え、
5分間沸騰水浴中で加熱後水冷し、蒸留水で2倍に希釈
して540nmの分光光度計で澱粉の分解物である二糖
類と単糖類の生成量を測定した。
【0031】結果 結果を図9に示す。図に示すように、対照飯やA飯に比
べA&Ca飯(1:0.01)乃至A&Ca飯(1:0.
5)には明らかな消化抑制効果が見られた。
【0032】参考例3 うどんの人工消化試験 サンプル 以下のようにサンプルを調製した。すなわち小麦粉10
0gに対し、アルギン酸ナトリウム3gを添加し、さら
に各サンプル毎に牛骨カルシウムを以下の通り添加し
た。各サンプルのカッコ内の数値はアルギン酸ナトリウ
ムと牛骨カルシウムとの重量比を示す。 ・A&Caうどん(1:0.5) ;1.5g ・Aうどん ; 無添加 ・対照うどん ; 小麦粉のみ
【0033】試験方法 計量したサンプル(うどん5g)を口に入れ、15回咀
嚼し、37℃に加温した人工胃液15ml中に投入す
る。以下、参考例2と同様に人工消化試験を行った。な
お、測定は経時的(0、5、10、15、20分後)に
行った。 結果 結果を図10に示す。図に示すように、対照うどんやA
うどんに比べA&Caうどん(1:0.5)には明らかな
消化抑制効果が見られた。
【0034】参考例4 ご飯の人工消化試験(その2) サンプル 以下のようにサンプルを調製した。すなわち白米100
gに対し、アルギン酸ナトリウム1.5gを添加し、さら
に各サンプル毎に牛骨カルシウムを以下の通り添加し
た。各サンプルのカッコ内の数値はアルギン酸ナトリウ
ムと牛骨カルシウムとの重量比を示す。 ・A&Ca飯(1:0.5) ;750mg ・対照飯 ;白米のみ
【0035】試験方法参考例2 と同様に人工消化試験を行った。ただし、消化
酵素としてα−アミラーゼ(A−6255、Sigma
社製)を0.4ml(50unit/37℃)使用した。
なお、測定は経時的(0、5、10、15、20分後)
に行った。 結果 結果を図11に示す。図に示すように、対照飯に比べA
&Ca飯(1:0.5)には明らかな消化抑制効果が見ら
れた。
【0036】
【発明の効果】本発明の食品を摂取すると、胃中でゲル
化することにより、胃での滞留時間が長くなり、空腹感
を軽減する。そのため、摂取量が減少し、体重増加を抑
制することができる、ダイエットを長期間継続するため
に好適な食品である。また、糖や脂質の吸収が遅延する
ことにより、耐糖能が低下している糖尿病患者の血糖値
の急激な上昇を抑制するため、糖尿病用食品としても好
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラットの体重の変化を示すグラフである。
【図2】 ラットの体重増加量を示すグラフである。
【図3】 ラットの副睾丸脂肪重量の総重量および体重
100gあたりの換算重量を示すグラフである。
【図4】 ラットの腎周囲脂肪重量の総重量および体重
100gあたりの換算重量を示すグラフである。
【図5】 ラットの飼料摂取量を示すグラフである。
【図6】 ラットの血糖値の変化を示すグラフである。
【図7】 ラットのトリグリセライドの変化を示すグラ
フである。
【図8】 ヒトの血糖値の変化を示すグラフであり、A
は被験者No.1, Bは被験者No.2, Cは被験者No.3を示
す。
【図9】 ラット小腸由来の消化酵素を用いたご飯の人
工消化試験における消化状態を示すグラフである。
【図10】 ラット小腸由来の消化酵素を用いたうどん
の人工消化試験における消化状態の変化を示すグラフで
ある。
【図11】 α−アミラーゼを用いたご飯の人工消化試
験における消化状態の変化を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 33/06 A61K 33/06 (72)発明者 足立 堯 埼玉県坂戸市千代田5−3−1 明治製 菓株式会社 生物科学研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−74072(JP,A) 特開 平4−23968(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/30 - 1/308 A61K 31/715 - 31/735 A61K 33/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性食物繊維および第2燐酸カルシウ
    ムを、重量比で水溶性食物繊維1に対し第2燐酸カルシ
    ウムを0.01〜0.58の割合で含有することを特徴と
    するダイエット・糖尿病用食品。
  2. 【請求項2】 水溶性食物繊維が、アルギン酸またはそ
    の塩である請求項1記載のダイエット・糖尿病用食品。
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