JP2983475B2 - 自動車用ウインドモールの製造装置 - Google Patents

自動車用ウインドモールの製造装置

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JP2983475B2
JP2983475B2 JP8263933A JP26393396A JP2983475B2 JP 2983475 B2 JP2983475 B2 JP 2983475B2 JP 8263933 A JP8263933 A JP 8263933A JP 26393396 A JP26393396 A JP 26393396A JP 2983475 B2 JP2983475 B2 JP 2983475B2
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広義 伊村
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Tokiwa Chemical Industries Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
ウインドガラスの周縁部に装着されて、そのウインドガ
ラス周縁部と車体との間の隙間を隠蔽するための自動車
用ウインドモールの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のウインドモールにおいては、ウ
インドガラスの両側縁部から車体側方への雨水等の回り
込みを防止するために、フロントピラーに沿うサイドモ
ール部ではガラス上方への突出高さを車体ルーフ部に沿
うアッパーモール部よりも大きくして雨水捕集用のドリ
ップ溝を形成するようにし、これらガラス上方への突出
高さが異なるアッパーモール部とサイドモール部とを一
体に押出成形したいわゆる可変断面形状タイプのものが
知られている。
【0003】このようなウインドモールの製造技術とし
て例えば特公平8−25385号公報では、図9,10
に示すようにヘッド部101と脚部102とを分離した
状態で同時に押出成形し、サイドモール部となる部分で
は押出成形型103の後段側でガイドローラ104にて
両者を融着接合する一方、アッパーモール部となる部分
では図11,12に示すように押出成形型103の出口
付近でサイドモール部では必須のドリップ溝105に相
当する部分の脚部102の一部をフレーム106に支持
させたワイヤ状のカッター107で捨て生地108とし
て切除し、その後段側でヘッド部101と脚部102と
をガイドローラ104で圧着接合するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のウ
インドモールの製造技術では、分離した状態で押出成形
したヘッド部101と脚部102とをガイドローラ10
4で加圧して貼り合わせるようにしているため、成形直
後のヘッド部101がその加圧力のために変形してしま
うおそれがあり、モールの形状精度の向上に限界があ
る。
【0005】また、同時に押出成形されたヘッド部10
1と脚部102との間でカッター107で切除された切
除部(捨て生地)108が発生するが、この切除部10
8はヘッド部101や脚部102のように長手方向に引
き出すことができず、ヘッド部101と脚部102の間
から側方に排出せざるを得なくなる。その結果、生産中
に切除部108がヘッド部101や脚部102に付着し
てモールの一部として巻き込まれてしまうおそれがあ
り、その切除部108が巻き込まれた部分は不良品とな
るために材料歩留まりの低下と生産性の低下をもたらす
結果となって好ましくない。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、押出成形されるウインドモールの形状精度
の向上を図りながら、切除部の付着によるトラブルを未
然に防止して、材料歩留まりの向上と生産性の向上とを
可能にしたウインドモールの製造装置を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ウインドガラスの周縁部に沿って装着されてその長
手方向で断面形状が変化する長尺なウインドモールにし
て、ウインドガラスの端面とこれに対向する車体パネル
側の支持面との間に位置する脚部と、この脚部からウイ
ンドガラス側に突出してそのウインドガラスの上面に圧
接するガラスリップと、ガラスリップの上端に支柱部を
介して結合されるヘッド部とを有し、ウインドモールの
うち車体側のピラーサイド部に沿うサイドモール部で
は、前記ガラスリップとヘッド部との間の距離および両
者のなす角度を支柱部の高さとともにそのサイドモール
部の上方から下方に向かって漸次大きくなるように連続
的に変化させることにより、それらガラスリップとヘッ
ド部および支柱部とによって囲まれる部分にドリップ溝
が形成されている一方、ウインドモールのうち車体側の
ルーフ部に沿うアッパーモール部では、前記ドリップ溝
が実質的に消失していてヘッド部とガラスリップとが重
合一体化されている構造のウインドモールを製造する装
置であることを前提としている。
【0008】そして、上記製造装置は、前記サイドモー
ル部における最大高さ部分の支柱部とヘッド部とが一体
となった形状に相当する第1の押出口を有し、この第1
の押出口から第1の中間成形体を押出成形するベース口
金と、前記ベース口金の出口側に配置されるとともにス
ライド駆動手段によって前記支柱部の高さ方向にスライ
ド駆動される可動ベースと、この可動ベースに回転可能
に支持されるとともにカッター駆動手段によってモール
長手方向と直交する平面内で回転駆動され、ベース口金
から押し出された第1の中間成形体のうちアッパーモー
ル部に相当する部分の支柱部の全部を切除する一方で、
サイドモール部に相当する部分の支柱部の一部を切除し
つつその切除量を連続的に変化させるカッターと、前記
カッターに対し所定距離隔てて対向配置されるとともに
前記可動ベースとともにスライド駆動されるように該可
動ベースに一体に連結され、かつ前記ガラスリップと脚
部とが一体となった形状に相当する第2の押出口を有し
て、前記支柱部切除後の第1の中間成形体を案内しつつ
第2の押出口金から第2の中間成形体を前記第1の中間
成形体と重合するように押出成形する可動口金とを備え
たことを特徴としている。
【0009】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明における可動口金には、支柱部切除後の第
1の中間成形体を案内するガイド溝が形成されているこ
とを特徴としている。
【0010】したがって、本発明では、ヘッド部と支柱
部とが一体となった第1の中間成形体がベース口金から
押出成形され、その直後に支柱部の全部また一部がカッ
ターで切除され、これにより長手方向において第1の中
間成形体の断面形状が上記切除量の度合いに応じて変化
することになる。
【0011】そして、カッターの後段側でガラスリップ
と脚部とが一体となった均一断面形状の第2の中間成形
体が第1の中間成形体と重合するように可動口金から押
出成形され、結果的には第1,第2の中間成形体が相互
に融着接合されて長手方向で断面形状が変化するウイン
ドモールが成形される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜6は本発明の代表的な実施
の形態を示す図であって、特に図4〜6に示すように、
自動車のフロントガラス1の周縁部に装着される樹脂製
のウインドモール2は、そのフロントガラス1のうち車
体ルーフ側の上縁部に沿って配設される均一断面形状の
アッパーモール部3と、同じくフロントガラス1のうち
フロントピラー側の両側縁部のいわゆるピラーサイド部
に沿って配設されて、その上部から下部に至るにしたが
って断面形状が漸次大きくなるように変化するサイドモ
ール部4とから構成されていて、アッパーモール部3は
フロントガラス1の上部コーナー部に沿って湾曲するコ
ーナーモール部5を含んでいる。そして、これらアッパ
ーモール部3とサイドモール部4は後述する可変断面押
出成形法によって互いに連続したひも状の一本のものと
して成形される。
【0013】前記サイドモール部4は、フロントガラス
1の端面1aと車体パネル6との間の隙間に位置するこ
とになる脚部7と、脚部7の上端からフロントガラス1
の上面側に向けて一体に突出形成されたガラスリップ8
と、脚部7から反ガラスリップ8側に向けて一体に突出
形成された補助リップ9と、脚部7の下端からガラスリ
ップ8と同方向に一体に突出形成されたアンカー部10
とを備えていて、前記脚部7とガラスリップ8およびア
ンカー部10とによって断面略コ字状のガラス嵌合溝1
1が形成されている。そして、このガラス嵌合溝11に
フロントガラス1の端部が嵌合される。
【0014】また、サイドモール部4は、ガラスリップ
8の上端にはリブの如き支柱部12を介してヘッド部1
3が一体に形成されていて、さらにヘッド部13からは
車体パネル6に圧接することになるパネルリップ14が
一体に突出形成されているほか、そのヘッド部13の幅
方向中央部には装飾用フィルム15が埋設されている。
なお、ヘッド部13には金属あるいはガラス繊維等から
なる芯線16が埋設されていて、ウインドモール2その
ものの長手方向での伸びを抑制している。
【0015】そして、前記支柱部12とガラスリップ8
およびヘッド部13の三者により断面略コ字状の雨水捕
集用のドリップ溝17が形成されており、このドリップ
溝17の深さ(高さ)は支柱部12の高さとともにサイ
ドモール部4の上端から下端に向かって連続的且つ滑ら
かに漸増している。
【0016】より詳しくは、サイドモール部4では、図
4,5に示すように、その上端から下端に向かって支柱
部12の高さとともにドリップ溝17の深さが漸増して
いるとともに、ガラスリップ8に対してヘッド部13が
捩られるようにして両者のなす角度θもまた漸増するよ
うになり、これによりサイドモール部4の上端から下端
に至るにしたがってドリップ溝17の容積すなわち雨水
捕集量が漸増する形状となっている。
【0017】ここで、前記パネルリップ14や補助リッ
プ9のほか、ガラス嵌合溝11を形成しているガラス当
接部18については、脚部7や支柱部12等と同一材質
のものとして形成してもよいが、特に脚部7や支柱部1
2等が硬質樹脂製のものとして形成される場合には、パ
ネルリップ14や補助リップ9およびガラス当接部18
については軟質樹脂にて形成するのが望ましく、この場
合にもこれらパネルリップ14や補助リップ9およびガ
ラス当接部18は公知の同時押出成形法により脚部7お
よび支柱部12等と一体のものとして成形することがで
きる。
【0018】一方、アッパーモール部3では、図4,6
に示すように、脚部7やヘッド部13、パネルリップ1
4および補助リップ9の形状がサイドモール部4側と共
通であるものの、ガラスリップ8とヘッド部13との間
のドリップ溝17が支柱部12とともに実質的に消失し
ていて、ガラスリップ8とヘッド部13とが互いに重合
するように融着一体化された均一断面の形状となってい
る。
【0019】したがって、以上のようなウインドモール
2の構造によれば、車体装着時にフロントピラーに沿っ
て配設されることになるサイドモール部4では、図4,
5に示すようにガラスリップ8と支柱部12およびヘッ
ド部13との間に雨水捕集用のドリップ溝17が形成さ
れ、このドリップ溝17もまた支柱部12の高さ変化と
併せてサイドモール部4の下端に至るにしたがってその
容積が漸増する形状となっており、これによりフロント
ガラス1に付着した雨水がドリップ溝17で捕集されて
車体側面に回り込むのが防止され、それらの雨水はドリ
ップ溝17に沿ってフロントガラス1の下方にスムーズ
に流下することになる。
【0020】図1〜3には上記のウインドモール2を押
出成形するための押出成形装置の構造が示されている。
【0021】図1〜3に示すように、ベース口金19と
可動口金20とが所定の間隔を隔てて配置されていると
ともに、ベース口金19の前面側(出口側)に可動ベー
ス21とカッター22とが配置されていて、その可動ベ
ース21に対し可動口金20が4本のタイロッド23を
介して一体に連結されている。
【0022】ベース口金19には第1の押出口24が形
成されており、この第1の押出口24の形状は図4,5
に示すサイドモール部4のうちガラスリップ8より上方
の支柱部12とヘッド部13およびパネルリップ14を
含む形状、すなわちサイドモール部4のうち支柱部12
の高さが最も大きい部位の断面形状と一致している。
【0023】また、ベース口金19には二つの押出機2
5,26が接続されており、例えば一方の押出機25か
らは支柱部12等の素材となる硬質樹脂材料が供給され
るとともに、他方の押出機26からはパネルリップ14
の素材となる軟質樹脂材料が供給される。
【0024】前記ベース口金19の出口側に配置された
可動ベース21はそのベース口金19の出口側の面に密
着していて、タイロッド23を介して連結された可動口
金20とともにスライド駆動手段たる直動型のアクチュ
エータ27の出口ロッド28に連結されている。これに
より、可動ベース21は可動口金20とともにアクチュ
エータ27によってベース口金19に対し昇降駆動され
るようになっている。
【0025】可動ベース21の中央部には円形状の支持
穴29が形成されており、この支持穴29に同じく円板
状のカッター22が嵌合されている。カッター22は、
上記の支持穴29と、可動ベース21の前面側に配置し
た4つのベアリング30とによって回転可能に支持され
ていて、このカッター22も可動ベース21とともにベ
ース口金19の出口側の面に密着している。カッター2
2の中央部には矩形状の窓部31が開口形成されてい
て、この窓部31を通して第1の押出口24を外部に臨
ませるようになっているとともに、その窓部31の中央
部には断面ウエッジ状のカッターブレード32が架橋的
に配置されていて、その切刃33の先端がベース口金1
9の出口側の面に密着もしくは近接している。
【0026】また、可動ベース21にはカッター駆動手
段たる直動型のアクチュエータ34が設けられていて、
このアクチュエータ34の出力ロッド35は長穴36と
ピン37とを介してカッター22に連結されている。こ
れにより、カッター22はアクチュエータ34の伸縮作
動に応じてモール押出方向と直交する平面内で回転する
ことができるようになっている。つまり、カッター22
は可動ベース21や可動口金20とともに昇降動作可能
であると同時に、可動ベース21に対し単独で回転可能
となっている。
【0027】したがって、カッターブレード32がベー
ス口金19に対し最下降位置(図5のP1位置)となる
ようにカッター22の位置を保持した状態で第1の押出
口24から所定の樹脂材料を押し出す一方で、その押出
動作と並行してカッター22を最下降位置P1から最上
昇位置(図5のP2位置)に向かって所定速度で連続的
に上昇させることにより、その押し出された直後の支柱
部12の一部が捨て生地38として切除されて、支柱部
12の高さが漸次変化する第1の中間成形体39として
サイドモール部4における支柱部12とヘッド部13お
よびパネルリップ14が押出成形されることになる。
【0028】もちろん、カッターブレード32をベース
口金19に対し最上昇位置P2から最下降位置P1に連続
的に下降させた場合でも全く同様に第1の中間成形体3
9を押出成形することができる。
【0029】逆に、カッターブレード32がベース口金
19に対し最上昇位置P2となるようにカッター22の
位置を保持した状態で第1の押出口24から所定の樹脂
材料を押し出すことにより、押し出された直後の支柱部
12のほとんどがカッター22により切除されて、第1
の中間成形体39として支柱部12のないヘッド部13
とパネルリップ14すなわちアッパーモール部3のヘッ
ド部13とパネルリップ14とが押出成形されることに
なる。
【0030】一方、可動口金20はアクチュエータ27
の出力ロッド28に連結されて支持されており、この可
動口金20にはサイドモール部4およびアッパーモール
部3に共通する形状の押出口、すなわち脚部7とガラス
リップ8、アンカー部10および補助リップ9を含む形
状の第2の押出口40が形成されていて、この第2の押
出口40の一部は可動口金20の上面に開口していると
ともに、その開口部に連続するようにして傾斜したガイ
ド溝41が形成されている。
【0031】したがって、この可動口金20では、第2
の押出口40から所定の樹脂材料を押し出すことによ
り、アッパーモール部3とサイドモール部4とに共通の
脚部7とガラスリップ8、アンカー部10および補助リ
ップ9を含む形状の第2の中間成形体42が押出成形さ
れることになる。
【0032】また、上記可動口金20にはベース口金1
9と同様に二つの押出機43,44がフレキシブルパイ
プ45を介して接続されており、例えば一方の押出機4
3からは脚部7等の素材となる硬質樹脂材料が供給され
るとともに、他方の押出機44からは補助リップ9等の
素材となる軟質樹脂材料が供給される。
【0033】以上のように構成された押出成形装置によ
りウインドモール2の成形を行う場合には、ベース口金
19の第1の押出口24に図5,6に示す芯線16と装
飾用フィルム15とを引き通してこれを一定速度で引っ
張る一方、これら芯線16および装飾用フィルム15の
送り出し動作に同期して第1の押出口24から硬質およ
び軟質の樹脂材料を押し出して第1の中間成形体39を
成形するとともに、可動口金20の第2の押出口40か
らは同じく硬質および軟質の樹脂材料を押し出して第2
の中間成形体42を成形し、可動口金20で成形された
第2の中間成形体42の上に第1の中間成形体39を重
合させて両者を融着一体化させながらウインドモール2
の成形を行う。
【0034】より詳しくは、ベース口金19における第
1の押出口24の形状は前述したようにサイドモール部
4のうち支柱部12の高さが最も大きい部分であって且
つその支柱部12とヘッド部13およびパネルリップ1
4を含む形状と一致していることから、その形状に応じ
た第1の中間成形体39がベース口金19の第1の押出
口24から一旦は押し出されるものの、そのベース口金
19の第1の押出口24の直後にはカッター22が配置
されているために、一旦押し出された中間成形体39の
うちカッター22より下の部分は捨て生地38として切
除されて回収され、第1の中間成形体39としてはカッ
ター22より上の部分のみが残されて可動口金20側に
送り出される。
【0035】ここで、図5に示すように、ベース口金1
9に対してカッター22のカッターブレード32を最上
昇位置P2に保持させておくことにより、第1の押出口
24から押し出された第1の中間成形体39のうち支柱
部12に相当する部分が全て捨て生地38として切除さ
れて、第1の中間成形体39としてはヘッド部13とパ
ネルリップ14とが残るのみとなり、結果的にカッター
22を動かさないかぎり支柱部12を有しないアッパー
モール部3のヘッド部13とパネルリップ14とが第1
の中間成形体39として連続的に押出成形される。
【0036】さらに、上記の第1の中間成形体39の押
出動作に同期して、アクチュエータ27を起動して可動
ベース21を可動口金20とともに所定速度で下降させ
ると、カッター22により切除されて捨て生地38とな
る量が徐々に減少し、結果的には可動口金20側に送り
出される第1の中間成形体39にも支柱部12が付帯す
るようになるとともに、その支柱部12の高さが徐々に
高くなる。これによって、図4,5に示したように、支
柱部12の高さが長手方向で漸次変化するところのサイ
ドモール部4のヘッド部13と支柱部12およびパネル
リップ14が連続的に押出成形される。
【0037】この時、カッター22を可動ベース21や
可動口金20とともにアクチュエータ27の作動により
所定速度で下降させるのと同時に、アクチュエータ34
を起動してカッター22を徐々に図1,2の反時計回り
方向に回転させる。これにより、カッターブレード32
の傾きすなわちそのカッターブレード32による支柱部
12の切断面Q1の傾きが変化し、図5に示すように、
当初P2位置にあった切断面Q1がP12位置を経てP1
置まで連続的に変化する過程では、a1寸法よりもa2
法の法が大きくなるとともに、a11寸法よりもa12寸法
の法が大きくなり、さらに(a2/a1)<(a12
11)の関係となる。その結果、後述するように第1の
中間成形体39が切断面Q1をもって第2の中間成形体
42と融着接合されたときのヘッド部13とガラスリッ
プ8とのなす角度θが徐々に大きくなる。
【0038】このようにしてカッター22で切除された
後の第1の中間成形体39は、その切断面Q1をガイド
溝41で案内されながら可動口金20上に送給される一
方、可動口金20における第2の押出口40からはアッ
パーモール部3およびサイドモール部4に共通する形
状、すなわち脚部7とガラスリップ8、アンカー部10
および補助リップ9を含む形状の第2の中間成形体42
が押出成形されるために、これら第1,第2の中間成形
体39,42が重合して融着接合面Q2(切断面Q1)に
て互いに融着一体化されることで長手方向で断面形状が
異なるウインドモール2が連続的に押出成形される。
【0039】このとき、第1の中間成形体39はその切
断面Q1がガイド溝41と摺接することによって第1の
中間成形体39自体の姿勢が制御され、結果的に第1の
中間成形体39は切断面Q1の傾きに応じてねじりが加
えられながらその切断面Q1の全面で第2の中間成形体
と密着することから、サイドモール部4では図5に示す
角度θが連続的に変化することになる。
【0040】すなわち、アッパーモール部3では支柱部
12を有しないために、第1の中間成形体39側のヘッ
ド部13と第2の中間成形体42側のガラスリップ8と
が直接融着して図6に示す所定の断面形状に成形される
一方、サイドモール部4では第1の中間成形体39側の
支柱部12と第2の中間成形体側42の脚部7とが融着
して、図5に示す所定の断面形状に成形される。
【0041】以上の説明から明らかなように本実施形態
によれば、ベース口金19と可動口金20の押出口2
4,40からのそれぞれの押出動作に同期して、カッタ
ー22を可動口金20とともに上下動させながら単独で
所定量だけ回転変位させることにより、図5,6に示す
ように、支柱部12が介在することなくヘッド部13と
ガラスリップ8とが密着した均一断面形状のアッパーモ
ール部3と、支柱部12の高さが連続的に変化するサイ
ドモール部4とが一体となった長尺なウインドモール2
が連続的に押出成形されることになる。
【0042】ここで、上記のカッター22のカッターブ
レード32の形状は図2に示したように必ずしも直線状
である必要はなく、例えば図7,8に符号52,62で
示すように一部または全部を円弧状に形成してもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、支柱部
とヘッド部とが一体となった第1の中間成形体をベース
口金から押し出して、そのベース口金の出口側で支柱部
に相当する部分の一部または全部をカッターで切除した
上、カッターの後段側で第1の中間成形体と重合するよ
うに可動口金から第2の中間成形体2を押し出して両者
を融着接合するようにしたものである。したがって、ウ
インドモールの融着接合に従来のようにガイドローラが
関与していないので、ウインドモールが変形することな
くその形状精度が向上する。また、第1の中間成形体は
カッターで切除される捨て生地部分と二分されるだけで
あるので、その捨て生地部分の排出が容易で、従来のよ
うに捨て生地部分が他の製品部領域に付着してからみ付
くことがなく、結果的に材料歩留まりの向上と生産性の
向上が図れる。
【0044】また、請求項2に記載の発明のように、可
動口金に第1の中間成形体を案内するガイド溝を形成す
ることにより、第1の中間成形体側の切断面とガイド溝
との摺接によってその第1の中間成形体の姿勢が制御さ
れ、第1,第2の中間成形体同士の融着接合精度が一段
と向上する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態を示す図で、ウイ
ンドモールの押出成形装置の要部斜視図。
【図2】図1に示す押出成形装置の要部拡大図。
【図3】図1の要部断面説明図。
【図4】図1に示す装置によって製造されたウインドモ
ールの装着時の要部斜視図。
【図5】図4に示すウインドモールにおけるアッパーモ
ール部の拡大断面図。
【図6】図4に示すウインドモールにおけるサイドモー
ル部の拡大断面図。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す要部斜視図。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す要部斜視図。
【図9】従来のウインドモールの成形方法を示す説明
図。
【図10】図9のA−A線に沿う断面図。
【図11】従来のウインドモールの成形方法を示す説明
図。
【図12】図11のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…フロントガラス 2…ウインドモール 3…アッパーモール部 4…サイドモール部 6…車体パネル 7…脚部 8…ガラスリップ 12…支柱部 13…ヘッド部 17…ドリップ溝 19…ベース口金 20…可動口金 21…可動ベース 22…カッター 24…第1の押出口 27…アクチュエータ(スライド駆動手段) 32…カッターブレード 34…アクチュエータ(カッター駆動手段) 38…捨て生地 39…第1の中間成形体 40…第2の押出口 41…ガイド溝 42…第2の中間成形体 Q1…切断面 Q2…融着接合面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長橋 雄二 千葉県千葉市稲毛区長沼町330番地 鬼 怒川ゴム工業株式会社内 (72)発明者 広川 隆志 千葉県印旛郡白井町河原子261−5 ト キワケミカル工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−143729(JP,A) 特開 平5−177690(JP,A) 特開 平5−213059(JP,A) 特開 平6−226814(JP,A) 特開 平6−270224(JP,A) 特開 平8−39650(JP,A) 特開 平8−156584(JP,A) 特開 平8−183331(JP,A) 特公 平8−25385(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドガラスの周縁部に沿って装着さ
    れてその長手方向で断面形状が変化する長尺なウインド
    モールにして、 ウインドガラスの端面とこれに対向する車体パネルとの
    間に位置する脚部と、 この脚部からウインドガラス側に突出してそのウインド
    ガラスの上面に圧接するガラスリップと、ガラスリップ
    の上端に支柱部を介して結合されるヘッド部とを有し、 ウインドモールのうち車体側のピラーサイド部に沿うサ
    イドモール部では、前記ガラスリップとヘッド部との間
    の距離および両者のなす角度を支柱部の高さとともにそ
    のサイドモール部の上方から下方に向かって漸次大きく
    なるように連続的に変化させることにより、それらガラ
    スリップとヘッド部および支柱部とによって囲まれる部
    分にドリップ溝が形成されている一方、 ウインドモールのうち車体側のルーフ部に沿うアッパー
    モール部では、前記ドリップ溝が実質的に消失していて
    ヘッド部とガラスリップとが重合一体化されている構造
    のウインドモールを製造する装置であって、 前記サイドモール部における最大高さ部分の支柱部とヘ
    ッド部とが一体となった形状に相当する第1の押出口を
    有し、この第1の押出口から第1の中間成形体を押出成
    形するベース口金と、 前記ベース口金の出口側に配置されるとともにスライド
    駆動手段によって前記支柱部の高さ方向にスライド駆動
    される可動ベースと、 この可動ベースに回転可能に支持されるとともにカッタ
    ー駆動手段によってモール長手方向と直交する平面内で
    回転駆動され、ベース口金から押し出された第1の中間
    成形体のうちアッパーモール部に相当する部分の支柱部
    の全部を切除する一方で、サイドモール部に相当する部
    分の支柱部の一部を切除しつつその切除量を連続的に変
    化させるカッターと、 前記カッターに対し所定距離隔てて対向配置されるとと
    もに前記可動ベースとともにスライド駆動されるように
    該可動ベースに一体に連結され、かつ前記ガラスリップ
    と脚部とが一体となった形状に相当する第2の押出口を
    有して、前記支柱部切除後の第1の中間成形体を案内し
    つつ第2の押出口金から第2の中間成形体を前記第1の
    中間成形体と重合するように押出成形する可動口金、 とを備えたことを特徴とする自動車用ウインドモールの
    製造装置。
  2. 【請求項2】 前記可動口金には、支柱部切除後の第1
    の中間成形体を案内するガイド溝が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の自動車用ウインドモールの
    製造装置。
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