JP2983349B2 - コンピュータ装置 - Google Patents

コンピュータ装置

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JP2983349B2 JP3234687A JP23468791A JP2983349B2 JP 2983349 B2 JP2983349 B2 JP 2983349B2 JP 3234687 A JP3234687 A JP 3234687A JP 23468791 A JP23468791 A JP 23468791A JP 2983349 B2 JP2983349 B2 JP 2983349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、バックライト付の液
晶表示装置を持つ、内蔵バッテリで駆動可能なコンピュ
ータ装置に関する。
【0003】
【従来の技術】ラップトップコンピュータ、ワークステ
ーション、及びワードプロセッサ等のコンピュータ装置
では、反射型液晶などの自己発光しない種類の画面表示
装置を除き、ディスプレイの表示輝度は、使用者が外部
環境の明るさに合わせ、輝度の手動調整を行っていた。
また、装置本体に内蔵するバッテリによる駆動可能なコ
ンピュータ装置に於いて、バッテリによる駆動時間は、
FDD/HDDなどの外部記憶装置の使用頻度、LCD
バックライトの輝度等の入出力、及びCPU周辺回路の
電力消費量に依存する。このため、これらの電力消費量
が増加すれば必然的にバッテリ駆動時間も減少するが、
これらはユーザのコントロールの手が届きにくい部分で
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した様に、従来の
バッテリ駆動によるコンピュータ装置では、システムの
駆動時間と電力消費量は相反する関係にあるが、両者の
関係は、駆動時間が電力消費量に一方的に依存するもの
となっていた。即ち、コンピュータ装置の駆動可能時間
も重要な利用技術の一つあるにも拘らず、ユースウェア
の向上が、ディスプレイの明るさなどの点に重きがおか
れていたため、使用者は常にバッテリ切れの可能性を考
えつつオペレーションを行なわなければならないといっ
た問題があった。
【0005】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
であり、駆動時間を優先に画面輝度を設定することによ
り駆動時間が電力消費量に一方的に依存することのない
バッテリ駆動のコンピュータ装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【発明の構成】
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、バックライト
付LCDを表示装置として持つバッテリで駆動可能なコ
ンピュータ装置において、システムの駆動時間を任意に
設定できるように使用者に対し駆動時間の設定を促し、
設定された駆動時間(Torg )が制御可能範囲であれ
ば、その設定された時間を入力する手段と、上記入力さ
れた駆動時間(Torg )をもとに所定時間毎にシステム
動作時間経過をカウントし残り駆動要求時間(Tremai
n)を得るタイマと、上記タイマより得られる残り駆動
要求時間(Tremain)とシステム全体に供給される回路
電流値(I)と上記内蔵バッテリの残存容量(PBatt)
とをもとに現在の表示装置の消費電力に従う駆動時の残
り駆動要求時間の不足分(TLack)を算出する手段と、
上記算出された不足分の時間 (TLack)をもとに表示装
置の供給電力量を決定し表示装置を制御する制御手段と
を具備することを特徴とする。また、本発明は上記コン
ピュータ装置に於いて、上記制御手段は、定時間毎に発
せられる割り込みの都度、残り駆動要求時間(Tremai
n)をカウントするステップと、残り駆動要求時間(Tr
emain)から内蔵バッテリの残存容量と回路電流値とに
従う駆動可能時間(PBatt/I)を差し引き、不足分の
時間(TLack)を算出するステップと、この不足分の時
間(TLack)とシステム全体に供給される回路電流値
(I)とをもとに現在供給しているバックライトに対す
る電流容量 (Pdisp)を調整する処理手段とを具備する
ことを特徴とする
【0008】
【作用】バッテリ駆動可能なコンピュータ装置における
バッテリ駆動時間は、FDD/HDD等内蔵する外部
記憶装置の使用頻度、LCDバックライト等表示装置の
輝度、その他の入出力装置、及びCPU周辺回路の電力
消費量の関数になる。駆動時間を支配するこれらの要素
のうち、表示装置の輝度に関しては、コンピュータ装置
本体の動作に影響無く電力消費を調整することができ
る。そこで、使用者がコンピュータ装置の駆動時間を任
意に設定し、その設定された駆動時間(Torg )が制御
可能範囲であれば、内蔵するバッテリの残存容量(PBa
tt)を検出し、タイマによって時間経過をカウントす
る。そして、表示装置の消費電力とコンピュータ装置全
体の消費電力とから内蔵バッテリによる残り駆動可能時
(PBatt/I)を判断し、更にその残り駆動可能時間
(PBatt/I)と残り駆動要求時間(Tremain)とから
不足分の時間(TLack)を算出して、その時間をもとに
表示装置の消費電力を決定し、制御する構成とした。こ
のことにより、駆動時間が電力消費量に一方的に依存す
ることのない、駆動可能時間を主、画面表示装置の輝度
など一部の電力消費量を従としてコンピュータ装置を実
現することができる。
【0009】上記の構成によれば、コンピュータ装置の
駆動時間の設定を行ない、画面表示装置の輝度を自動設
定することにより、制御可能範囲内での、希望する時間
だけの動作を保証することができる。特に、AC電源の
ない場所で使用する機会の多い、可搬型のパーソナルコ
ンピュータ装置等に於いて得られる効果は大きい。
【0010】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すブロック図であ
る。
【0011】図において、符号1は初期値パラメータ
(Torg )であり、システムの初期の駆動要求時間を規
定する。符号2はダウンカウンタであり、タイマ11の
一定割り込み間隔(Δt)毎に、駆動要求時間設定時に
於ける初期の駆動要求時間から現在までの時間を差し引
いた、システムの残り駆動要求時間(Tremain)を制御
回路6に与える。符号3はバッテリ残量パラメータ(P
Batt)であり、本体に内蔵するバッテリ12の残容量
(残る総電力容量)をパラメータとして制御回路6に渡
す。符号4はバックライト付表示装置13の電力パラメ
ータ(Pdisp)であり、表示装置のバックライトの消費
電力値上限(バックライト供給電流容量)を規定する。
符号5はシステムの消費電力パラメータ(Pother )で
あり、表示装置のバックライト以外のシステムの消費電
力(バックライト以外の供給電流容量)をパラメータと
して制御回路6に渡す。符号6はマイクロコンピュータ
を含むシステムの制御回路(CONT)であり、上述し
たパラメータ2,3,4,5に基づいて決定した、適当
な電力を表示装置13のバックライトに供給する。ま
た、それをパラメータとして電力パラメータ(Pdisp)
4にフィードバックする。
【0012】図2は図1に示す制御回路の処理フローを
示す図である。具体的には内蔵するマイクロコンピュー
タにプログラムされる内容である。図において、符号a
は残り駆動要求時間(Tremain)をカウントするステッ
プであり、タイマ11の割込み間隔(Δt)毎の割込み
発生の度に、ダウンカウンタ2でカウントダウンする。
符号bは駆動時間不足分(TLack)を算出するステップ
であり、残り駆動要求時間(Tremain)から、バッテリ
の残存容量(PBatt)とシステム全体の回路電流値
(I)とに従う残り駆動可能時間(PBatt/I)を引
き、不足分の時間(TLack)を算出する。符号cは、バ
ックライト供給電流容量(Pdisp)を算出するステップ
であり、現在供給しているバックライトへの電力容量を
調整する。調整量をΔPとすれば、ΔPは、図中I・T
Lackで表現される。
【0013】以下、本発明実施例の動作について詳細に
説明する。
【0014】図1の構成を持つコンピュータ装置の使用
者は、必要に応じて先ず駆動時間の初期設定を行う。シ
ステムは、バッテリ容量の初期値、表示装置の消費電
力、その他のシステムの消費電力とから、設定された駆
動時間が制御可能範囲内であれば、その初期値をパラメ
ータ(Torg )として記憶しておく。バッテリ残量はパ
ラメータ(PBatt)として制御回路6に引き渡される。
表示装置13のバックライトで消費される電力はパラメ
ータ(Pdisp)として、制御回路6に引き渡される。シ
ステムの、表示装置13のバックライト以外で消費され
る電力はパラメータ(Pother )として制御回路6に引
き渡される。制御回路6は上述したようにマイクロコン
ピュータを含み、その処理概要は図2にフローチャート
として示されている。
【0015】システムは、タイマ割り込みにより、一定
時間Δt毎に制御パラメータの調節を行う。FDD等、
バッテリの駆動時間を支配する要因をもつパラメータ
(Pother )の変動により、Δtの間に、残り駆動可能
時間(PBatt/I)と、残り駆動要求時間(Tremain)
は差異が生ずる。この駆動時間不足分を(TLack)とす
る。バックライトへの供給電力の調整分をΔPとすれ
ば、これは(I×TLack)として表現できるから、これ
を(Pdisp)から差し引き、新しいバックライトへの供
給電流容量パラメータとしてフィードバックする。
【0016】上述した本発明をラップトップコンピュー
タ等バッテリ駆動機器に組み込めば、バッテリ使用時の
動作を保証でき操作性が向上する。
【0017】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、コン
ピュータ装置の駆動時間の設定を行い、画面表示装置の
輝度を自動設定することにより、制御可能範囲内での希
望する時間だけの動作を保証することができる。本発明
は、特に、AC電源のない場所で使用する機会の多い、
可搬型のパーソナルコンピュータ装置等の小型電子機器
において大きな効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図。
【図2】図1に示す制御回路の動作フローを示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1…初期値、2…ダウンカウンタ、3…バッテリ残量パ
ラメータ、4…表示装置の電力パラメータ、5…システ
ムの消費電力パラメータ、6…制御回路、11…タイ
マ、12…バッテリ、13…バックライト付表示装置
(バックライト付ディスプレイ)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックライト付液晶表示装置を持つ、内
    蔵バッテリで駆動可能なコンピュータ装置において、シ
    ステムの駆動時間を任意に設定できるように使用者に対
    し駆動時間の設定を促し、設定された駆動時間が制御可
    能範囲であれば、その設定された時間を入力する手段
    と、上記入力された駆動時間をもとに所定時間毎に システム
    動作時間経過をカウントし残り駆動要求時間を得るタイ
    マと、上記タイマより得られる残り駆動要求時間とシステム全
    体に供給される回路電流値と上記内蔵バッテリの残存容
    量とをもとに現在の表示装置の消費電力に従う駆動時の
    残り駆動要求時間の不足分を算出する手段と上記算出された不足分の時間をもとに 表示装置の供給電
    力量を決定し表示装置を制御する制御手段とを具備する
    ことを特徴とするコンピュータ装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、定時間毎に発せられる
    割り込みの都度、残り駆動要求時間をカウントするステ
    ップと、残り駆動要求時間から内蔵バッテリの残存容量
    と回路電流値とに従う駆動可能時間を差し引き不足時間
    を算出するステップと、この不足時間に対応して現在供
    給しているバックライトに対する電流容量を調整する処
    理手段とを具備することを特徴とする請求項1記載のコ
    ンピュータ装置。
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