JP2982173B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2982173B2
JP2982173B2 JP1104255A JP10425589A JP2982173B2 JP 2982173 B2 JP2982173 B2 JP 2982173B2 JP 1104255 A JP1104255 A JP 1104255A JP 10425589 A JP10425589 A JP 10425589A JP 2982173 B2 JP2982173 B2 JP 2982173B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた
遊技盤と、主として該遊技盤上に設けられた電気的遊技
装置と、前記遊技盤の裏側に配置された機構板に設けら
れ、且つ電気的駆動源の作動によって払出される景品玉
数を異ならせることが可能な景品玉払出装置と、前記電
気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路と、前記
景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御回路と、を
備えた弾球遊技機に関するものである。
[従来の技術] 従来、遊技盤に設けられた入賞装置(入賞口を含む)
に入賞した入賞玉によって発せられる信号に基づいて作
動する電気的駆動源の駆動によって1個単位、あるいは
相対的に少ない所定個数単位で景品玉を払出す景品玉払
出装置を備えた弾球遊技機が市場に提供されていた。こ
のような景品玉払出装置を有する弾球遊技機において
は、遊技盤の交換により遊技内容が変化して1個の入賞
玉に対応して払出される景品玉数が異なる場合に備え
て、景品玉数の設定がある程度自由にでき易いように電
気的駆動源によって作動される景品玉払出装置の構造と
なっている。このため、景品玉払出装置を駆動するため
に払出装置制御回路が設けられるが、この払出装置制御
回路が構成される基板が主として遊技盤に設けられる電
気的遊技装置、例えば、可変表示装置、可変入賞球装
置、入賞球装置内の可動装置、及びランプ、スピーカー
等の動作を制御する遊技装置制御回路が設けられる基板
とは、異なる回路基板収納ケースに納められて弾球遊技
機に取付けられていた。
[発明が解決しようとする課題] このため、前回の遊技内容と払出される景品玉数が異
なる遊技内容を有する遊技盤を交換する際には、遊技装
置制御回路基板を収納する回路基板収納ケースと、払出
装置制御回路を収納する回路基板収納ケースとを交換し
なければならず、その交換作業に手間がかかるという問
題があった。また、遊技装置制御回路基板だけを交換し
て払出装置制御回路基板を交換しないというミスも生
じ、この場合には、交換された遊技内容において予定し
ていない景品玉数が払出されるという問題があった。
この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、遊技盤の交換の際に、遊技装
置制御回路及び払出装置制御回路の交換作業の手間がか
からず、且つ遊技内容と払出景品玉数とが確実に一致す
る弾球遊技機を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するために、この発明に係る弾球
遊技機は、 遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊技盤と、 主として該遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、 前記遊技盤の裏側に配置された機構板に設けられ、且
つ電気的駆動源の作動によって払出される景品玉数を異
ならせることが可能な景品玉払出装置と、 前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路
と、 前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御回路
と、を備え、 前記遊技装置制御回路と前記払出装置制御回路とを1
つの回路基板上に構成して弾球遊技機に対して着脱可能
に設けられる1つの回路基板収納ケースに収納し、 該回路基板収納ケース内に収納された各制御回路と前
記電気的遊技装置及び景品玉払出装置とを電気的に接続
・切り離し可能な接続部材で接続すると共に、前記遊技
盤の交換時に前記遊技装置制御回路と前記払出装置制御
回路とを含む回路基板収納ケースの全体を交換し得るこ
とを特徴とするものである。
[作 用] 遊技盤保持枠から古い遊技盤を取り外して新たな遊技
盤を取付けた際に、回路基板収納ケースも交換し、その
回路基板収納ケースに納められた遊技装置制御回路の外
部端子と電気的遊技装置とを接続部材で接続し、払出装
置制御回路の外部端子と景品玉払出装置とを接続部材で
接続することにより、遊技内容と景品玉の払出数がマッ
チした弾球遊技機を完成することができる。すなわち、
この発明に係る弾球遊技機においては、1つの回路基板
収納ケースの取付交換作業だけであるため、手間がかか
らず、また、遊技装置制御回路を交換すれば、自動的に
払出装置制御回路も交換されるので、遊技内容と払出さ
れる景品玉数とが確実に一致する。
[実施例] 以下、図面を参照して、この発明の実施例について説
明する。
まず、第1図ないし第3図を参照して、この実施例が
適用される弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機に
ついて説明する。第1図は、パチンコ遊技機の正面図で
あり、第2図は、パチンコ遊技機の背面概略図であり、
第3図は、機構盤を開放して遊技盤を取り外した状態を
示す背面斜視図である。図において、パチンコ遊技機1
の外枠2には、額縁状の前面枠3が開閉自在に軸支さ
れ、該前面枠3には、扉保持枠4が周設され、該扉保持
枠4には、ガラス板5a,5b(第8図参照)を有するガラ
ス扉枠5及び前面扉板6が一側を軸支されて開閉自在に
取り付けられている。ガラス扉枠5の後方であって、前
記前面枠3の裏面の遊技盤保持枠42(第3図参照)に
は、遊技盤12が取付部材43a〜43c及び固定部材44によっ
て着脱自在に設けられている。また、前面扉板6の表面
には、排出された景品玉を貯留し、かつ打玉を発射位置
に一個宛供給する打球供給皿7が固定されている。打球
供給皿7の上流側には、後述する景品玉払出装置90から
払出された景品玉が流出する景品玉出口8が形成される
とともに、その下方の内部空間には、遊技に関連する効
果音を発生するスピーカー9が内蔵されている。また、
前面扉板6の裏面であって前記打球供給皿7の下流側に
は、発射位置に打玉を1個づつ供給する打球供給装置7a
(第8図参照)が取付けられている。
前記前面枠3の下方部には、打球発射機構の一部を構
成する操作ハンドル11や、前記打球供給皿7に貯留しき
れなかった景品玉を貯留するための余剰玉受皿10が設け
られている。このうち、前記操作ハンドル11に対応する
ように前記前面枠3の裏面には、第2図に示すように打
球発射装置85が取り付けられている。打球発射装置85
は、取付基板86に集約して設けられ、駆動源としての打
球モータ87と、該打球モータ87の回転により往復回動し
て打玉を弾発する打球杆88と、該打球杆88の往復回動に
連動して上下動し、打球供給装置7aの玉送り部材を動作
させる玉送り摺動杆89とから構成されている。
前記遊技盤12の表面には、発射された打玉を誘導する
ための打玉誘導レール13aと、該打玉誘導レール13aによ
って誘導された打玉が落下するための遊技領域14を区画
する遊技領域形成レール13bがほぼ円状に植立されてい
る。遊技領域14のほぼ中央には、複数のドラム状の可変
表示部16a〜16cを有する可変表示装置15が設けられてい
る。可変表示装置15には、後述する開閉板22の開成回数
を表示する開成回数表示器18が設けられるとともに、該
開成回数表示器18の左右に前記可変表示部16a〜16cが可
変表示中あるいは開閉板22が開成中に後述する始動入賞
口26a〜26cに打玉が入賞して記憶したことを表示(最高
4個まで)する始動入賞記憶表示器17が設けられてい
る。更に、可変表示装置15の最上部には、通常の入賞口
19も設けられている。なお、前記可変表示部16a〜16c
は、それぞれに対応するドラム駆動モータ192a〜192c
(図示せず;第9図の回路図に表示)によって可変表示
され、その停止時の表示態様は、ドラム位置検出器191a
〜191c(図示せず;第9図の回路図に表示)によって検
出される。
前記可変表示装置15の下方に入賞空間21を有する可変
入賞球装置20が設けられている。入賞空間21は、遊技盤
12の表面に対して下端を軸にして開放自在な開閉板22に
よって覆われており、その内部が中央の特定入賞口23と
左右の通常入賞口24a,24bとの3つに区画されている。
そして、可変入賞球装置20のの開閉板22は、前記可変表
示装置15の可変表示部16a〜16cの識別情報の組み合せが
所定の特定表示状態となったときに、特定遊技状態とな
り、所定期間(例えば、20秒経過するまで、あるいは10
個の入賞玉が発生するまで)開放するように設定され、
その開放している間中遊技領域14を落下する打玉を受止
めるようになっている。そして、入賞空間21内に設けら
れた特定入賞口23に入賞すると、再度上記した開放状態
を繰り返し、特定入賞口23に入賞玉が発生することを条
件として最高10回繰り返すことができるようになってい
る。また、入賞空間21の下方には、開閉板22の1回の開
放中に入賞した入賞玉数を表示する入賞個数表示器25が
設けられている。また、前記開閉板22は、第2図に示す
ようにソレノイド37によって駆動され、前記特定入賞口
23には、特定入賞玉検出器38が設けられて打玉を検出す
るようになっている。更に、可変入賞球装置20の入賞空
間21に入賞した全ての打玉を検出するために入賞個数検
出器39も設けられている。
また、可変入賞球装置20の下方には、前記可変表示部
16a〜16cの可変表示を許容する始動入賞口26a〜26cが設
けられている。この始動入賞口26a〜26cのうち真ん中に
設けられる始動入賞口26aに打玉が入賞すると、それに
よって払出される景品玉数は、他の入賞領域に打玉が入
賞した際に払出される景品玉数よりも少なくなるように
設定されている。また、始動入賞口26a〜26cには、第2
図に示すように始動入賞玉検出器40a〜40cが一体的に設
けられ、始動入賞口26a〜26cに入賞した打玉を検出して
いる。しかして、一般的に上記した始動入賞口26a〜26c
のうち中央の始動入賞口26aに打玉が一番入賞し易く、
次いで、左側の始動入賞口26bに打玉が入賞し易く、右
側の始動入賞口26cが一番入賞し難い位置となってい
る。これは、遊技盤12のセンターラインに大型の入賞球
装置が配置されるのが一般的であるため、そのセンター
の入賞球装置に打玉が誘導されるように障害釘等が植立
されるためである。したがって、一番入賞し易い中央の
始動入賞口26aに入賞した打玉によって払出される景品
玉数だけを他の入賞口に入賞した打玉によって払出され
る景品玉数よりも少なくなるように設定している。
更に、遊技領域14には、前記可変表示装置15の左右側
方及び下部側方に通常入賞口27a,27b,28a,28bが設けら
れている。
なお、この実施例では、始動入賞口26aに打玉が入賞
した場合には、7個の景品玉が払出され、他の入賞領域
に打玉が入賞した場合には、13個の景品玉が払出される
ようになっている。もちろん、始動入賞口26aに入賞す
る確率に応じてこれらの払出される景品玉数の設定を変
えることは差し支えない。
また、遊技領域14には、落下する打玉の流下速度や方
向を変化せしめる風車や多数の障害釘が設けられるとと
もに、前記した特定遊技状態になったときに点灯又は点
滅して遊技者にその旨を報知する遊技効果ランプ30a,30
bが設けられている。この遊技効果ランプ30a,30bと同じ
効果を奏するものとして前記前面枠3の上部に設けられ
る枠ランプ31a,31bがある。なお、これらにランプ類
は、特定遊技状態となったときだけでなく、前記可変表
示装置15が動作しているときにも異なる態様で点灯、あ
るいは点滅して遊技の雰囲気を盛り上げるようになって
いる。更に、遊技領域14の最下方には、上記したいずれ
の入賞領域にも入賞しなかった打玉が遊技盤12の後方に
導かれるアウト口29が設けられている。
また、遊技領域14の外側であって、遊技盤12の一側
(図示左側)上部には、後述する玉整列樋62上に景品玉
が不足してきたことを報知する玉切れ表示ランプ33と1
個の入賞玉に対応する景品玉が払出されたことを報知す
る払出表示ランプ32とが設けられ、他側上部(図示右
側)には、未払いの景品玉数を表示する払出未処理玉数
表示器34が設けられている。
次に、第2図を参照してパチンコ遊技機1の背面の構
造について説明する。前記遊技盤12の裏面には、前記各
入賞領域に入賞した入賞玉を左右に振分けながら下方に
誘導する誘導径路が形成された入賞玉集合カバー体35a,
35bが固定されている。この入賞玉集合カバー体35a,35b
は、上下2つに分割されて固定されるが、上部の入賞玉
集合カバー体35aのほぼ中央には、前記可変表示装置15
の駆動機構を収納する駆動部収納ボックスが後方に突出
するように開口が開設され、更に、その下方には、可変
入賞球装置20の開閉板22を開閉駆動するためのソレノイ
ド37が固定されている。なお、可変入賞球装置20の裏側
には、前記特定入賞口23に打玉が入賞したことを検出す
る特定入賞玉検出器38や、前記入賞空間21に入賞した入
賞玉を計数するための入賞個数検出器39も設けられてい
る。また、前記入賞玉集合カバー体35aの裏面上部に
は、遊技盤12に設けられる前記したスイッチやランプ及
び駆動源等から延びる配線を中継する中継端子基板36が
取り付けられている。
また、前記中央の始動入賞口26aに対応する位置に下
部の入賞玉集合カバー体35bを前後方向に貫通する誘導
部材41が設けられている。誘導部材41は、始動入賞口26
aに入賞した打玉を入賞玉集合カバー体35bの後方へ誘導
するとともに、後述する第2の入賞玉集合樋58に落下さ
せるようになっている。
ところで、遊技盤12は、前記したように遊技盤保持枠
42によって着脱自在に保持されるが、ここで第3図を参
照して遊技盤保持枠42の構造について説明すると、遊技
盤保持枠42は、下方の支持板部45aと該支持板部45の両
端部から立上がる枠部45bとが合成樹脂によって一体的
に形成され、枠部45bに形成された収容段部47にて前記
遊技盤12を収納するようになっている。また、枠部45b
の左右には、遊技盤12の後面を押圧して遊技盤12を収容
段部47に固定する取付部材43a〜43cが回転自在に設けら
れている。なお、図示の実施例においては、遊技盤12の
下方を押圧固定するために支持板部45aの中央にも固定
部材44が設けられている。また、前記収容段部47には、
位置決め突起48a,48bが上下に突設され、その位置決め
突起48a,48bに遊技盤12に穿設した位置決め孔51a,51bを
嵌合させることにより遊技盤12の正確な取付位置を規制
している。なお、前記支持板部45aの一側上部には、前
記景品玉出口8に対応する連通口46が突設して設けら
れ、この連通口46に対応するように遊技盤12の一側下方
が切り欠けられているので、この点からも遊技盤12の正
確な取付位置が規制される。また、枠部45b及び支持板
部45aの一側上下には、後述する機構板53を着脱開閉自
在に軸支するための機構板軸支部材49a,49bが固定され
ている。更に、枠部45b及び支持板部45aの適宜位置に
は、機構板53に設けられる固定部材54a〜54cと係合して
機構板53を固定する固定具50a〜50cが取付けられてい
る。
一方、遊技盤保持枠42に固定される遊技盤12には、前
記したように位置決め孔51a,51bが穿設されるととも
に、前記取付部材43a〜43cに対応する位置に金属製の保
護板52a〜52cが取着されている。この保護板52a〜52c
は、取付部材43a〜43cの締付け機能を長期的に保持する
ために設けられるものである。なお、上記実施例におけ
る遊技盤保持枠42は、遊技盤12を収納するような構造に
したが、その構造は、遊技盤12が着脱自在に固定される
ものであればどのようなものでもよく、又、機構板53も
着脱自在でれば、必ずしも開閉自在でなくてもよい。
また、パチンコ遊技機1の背面には、機構板53が開閉
自在に取付けられている。この機構板53は、前記遊技盤
12に設けられた入賞口からの入賞玉を処理して、その入
賞玉に対応する所定個数の景品玉を排出するための各種
の機構が設けられるものである。しかして、機構盤53に
は、前記したように機構盤53を閉じた状態で係止する固
定部材54a〜54cによって前記遊技盤保持枠42に固定支持
されるようになっている。更に、機構板53のほぼ中央に
は、窓開口55が開設され、この窓開口55の下方位置の仕
切壁56の前後に第1の入賞玉集合樋57と第2の入賞玉集
合樋58が形成されている。第1の入賞玉集合樋57は、前
記した各種の入賞口のうち始動入賞口26aを除く入賞口
に入賞した入賞玉が誘導されるもので、機構板53の前面
側に形成される。また、第2の入賞玉集合樋58は、始動
入賞口26aだけに対応するもので、始動入賞口26aに入賞
した入賞玉を誘導するものである。なお、第2の入賞玉
集合樋58は、窓開口55の下縁である前記仕切壁56に沿っ
て機構板53の後面側に形成されるものである。第1の入
賞玉集合樋57及び第2の入賞玉集合樋58に誘導された入
賞玉は、その流下末端に設けられる第1の入賞玉検出器
59及び第2の入賞玉検出器60によってそれぞれ検出され
る。第1の入賞玉検出器59によって検出された検出信号
は、記憶され、その検出信号数に「13」を掛けた数の景
品玉が払出される。また、第2の入賞玉検出器60によっ
て検出された検出信号も記憶され、その検出信号数に
「7」を掛けた数の景品玉が払出される。
機構板53の後面側には、パチンコ遊技機設置台の図示
しない補給機構から補給される景品玉を遊技者に払い出
すための各種の機構が設けられている。これらの機構に
ついて、以下説明すると、機構板53の上部には、景品玉
タンク61が固定されている。この景品玉タンク61には、
上記した補給機構から多量の景品玉が補給されるように
なっている。
景品玉タンク61の下方には、景品玉を整列させるため
の玉整列樋62が設けられている。この玉整列樋62は、景
品玉が2列に整列して自然流下するように傾斜して取り
付けられる。また、玉整列樋62の上流側底面には、景品
玉量感知板63が揺動自在に設けられ、景品玉が載置して
いないときに揺動してその下方に設けられる検出器64a,
64bをONさせる。検出器64aは、前記玉切れ表示ランプ33
に接続されており、これが作動することにより景品玉タ
ンク61及び玉整列樋62に景品玉が不足してきたことを遊
技者に報知するようになっている。また、検出器64b
は、図示しない管理コンピュータと接続され、これが作
動することにより前記した図示しない補給機構から景品
玉タンク61に景品玉の補給指令を行うものである。更
に、景品玉量感知板63には、リンク機構65a,65bを介し
て打球発射位置へ打球を供給する打球供給装置7aに連動
しており、これがため、景品玉量感知板63が揺動するこ
とにより打球の供給が停止され、遊技を中断するように
なっている。この遊技を中断させる制御は、必ずしも必
要なものではないが、この制御を行う場合、遊技の中断
は、景品玉が景品玉タンク61に補給されることにより解
除される。なお、パチンコ遊技機1が打ち止め状態とな
ったときには、前記検出器64bの信号があっても景品玉
の補給は、行われないようにされている。
玉整列樋62の下流部は、2列になって流下してきた景
品玉を1列に整流させるようになっているとともに、そ
の末端に屈曲樋66が接続されるように取り付けられてい
る。この屈曲樋66は、玉整列値62を流下してきた景品玉
の流下方向を180度転換させるとともに、連続して流下
している景品玉の玉圧を弱めるためにある。また、屈曲
樋66の下流側は、垂直樋67となっているが、その垂直樋
67の直前の水平部分には、「く」字状に形成された玉欠
乏感知レバー68が揺動自在に設けられている。この玉欠
乏感知レバー68は、景品玉が載置しているときには、そ
の後端が跳ね上げられて、その後端と当接する玉切れ検
出器69のアクチュエータを押圧しているが、景品玉が欠
乏すると、その後端が垂下して玉切れ検出器69のアクチ
ュエータの押圧を解除する。そして、玉切れ検出器69の
アクチュエータが押圧されない状態になると、後述する
景品玉払出装置90の景品玉払出モータ103(ステッピン
グモータで構成される)の駆動が停止され、景品玉の払
出動作が停止されるようになっている。なお、パチンコ
遊技機1が打ち止め状態となった後に前記玉切れ検出器
69がOFFとなったときに入賞玉の記憶がある場合、すな
わち未だ払出されていない景品玉があるときには、その
景品玉の払出が終了するまで景品玉タンク61に景品玉を
補給するようにしてもよい。
更に、屈曲樋66の屈曲部には、営業終了時等に景品玉
タンク61及び玉整列樋62に残留している景品玉を抜出す
玉抜装置70が設けられ、該玉抜装置70が作動されたとき
に前記屈曲部に連接するように形成された玉抜通路71を
介して、景品玉がパチンコ遊技機1外に排出されるよう
になっている。
屈曲樋66の下流側には、景品玉払出装置90が接続され
ている。景品玉払出装置90は、屈曲樋66から誘導される
景品玉を1個単位で払出すもので前記第1の入賞玉検出
器59及び第2の入賞玉検出器60の検出信号に基づいて、
算出される景品玉を連続的に払出すようになっている。
なお、景品玉払出装置90の構造については、後に詳述す
る。
景品玉払出装置90から払出された景品玉は、景品玉放
出通路72に排出される。景品玉放出通路72には、その下
端に誘導開口73が開設され、この誘導開口73が前記打球
供給皿7に連通している。また、誘導開口73の一側に
は、余剰玉通路75と連絡するための連絡樋74が設けら
れ、余剰の景品玉を余剰玉通路75に誘導するようになっ
ている。この余剰玉通路75は、その下端が前面枠3の裏
面に取付られる接続樋80に接続され、余剰の景品玉を前
記余剰玉受皿10に誘導するようになっている。また、余
剰玉通路75の一側側壁には、第1満タン感知板76が下端
を中心にして揺動自在に設けられている。しかして、第
1満タン感知板76は、景品玉によって余剰玉通路75内が
満杯になったときに該景品玉に押圧されて揺動し、スラ
イド線杆77を介して前記した打球供給装置7aの玉送り部
材の動作を固定して打玉を打球発射位置に供給しないよ
うにしている。また、前記連絡樋74の上流側にも第2満
タン感知板78が上端を中心に揺動自在に設けられ、この
第2満タン感知板78の対向する位置に満タン検出器79が
設けられている。そして、第2満タン感知板78が揺動さ
れたときに満タン検出器79がONとなり、前記景品玉払出
装置90の景品玉払出モータ103の駆動を停止させるよう
になっている。したがって、払出された景品玉が余剰玉
通路75に充満すると、まず第1満タン感知板76が動作し
て打球の弾発ができなくなり、その後記憶された入賞玉
に基づいて払出された景品玉が連絡樋74にも充満する
と、第2満タン感知板78が動作して景品玉の払出も行わ
れなくなる。なお、前記第1満タン感知板76がないもの
であってもよい。
更に、機構板53には、前記アウト口29から排出される
アウト玉を誘導するアウト玉誘導樋81が取り付けられ、
このアウト玉誘導樋81に誘導されたアウト玉がその流下
端であるアウト玉放出口82から前記玉抜通路71と合流し
てパチンコ遊技機1外に排出されるようになっている。
また、機構板53には、前記景品玉払出装置90からの配線
及び前記満タン検出器79等の配線を中継する中継端子基
板83や、前記可変表示装置15及び可変入賞玉装置20を制
御する遊技装置制御回路や後述する景品玉払出装置90を
制御する払出装置制御回路を含む回路基板を収納する回
路基板収納ケース110や、パチンコ遊技機1の電源を供
給するためのターミナルボックス84が取り付けられてい
る。
次に、第4A図ないし第4C図を参照して前記景品玉払出
装置90の構造について説明する。
景品玉払出装置90は、第4A図に示すように、前記機構
板53に取り付ける取付板91と、電気的駆動源としての景
品玉払出モータ103を取り付けるモータ取付板97によっ
て構成される。取付板91には、前記垂直樋67に連続する
供給通路92が形成され、該供給通路92の下流側に景品玉
の方向を後述する玉載置部99に向けて変化させる流路変
更部93(第4C図参照)が形成されている。流路変更部93
のさらに下方には、供給通路92の最先端のパチンコ玉の
下部1点を支持する玉支持部101bが形成され、該玉支持
部101bの下方に、スプロケット105が収納されるスプロ
ケット収納部94が形成されている。また、スプロケット
収納部94の一側には、景品玉の排出通路95も形成されて
いる。排出通路95の上流部には、スプロケット105によ
って押出されて払出される景品玉を検出する払出景品玉
検出器96(例えば、近接スイッチ)が設けられている。
一方、モータ取付板97の上部には、前記供給通路92を
流下してきたパチンコ玉を下方に向けてガイドするガイ
ド部98が突設され、このガイド部98の下方にパチンコ玉
1個が載置される玉載置部99が構成されている。玉載置
部99は、前記ガイド部98の下部側面に形成された玉受壁
100と、該玉受壁100の下方であって、前記玉支持部101b
と対応するように位置してパチンコ玉の他方の下部1点
を支持する玉支持部101aと、パチンコ玉の一方の下部1
点を支持する前記玉支持部101bとから構成されている。
つまり、玉載置部99は、供給通路92で待機している景品
玉の玉圧を受け止める機構と、最先端のパチンコ玉の下
部を2点で支持する機能を有するものである。なお、モ
ータ取付板97及び取付板91には、それぞれの玉支持部10
1a,101bから排出通路95に向けて円弧状のガイドリブ102
a,102b(102aは図示せず)が突設され、玉載置部99に載
置されていたパチンコ玉が排出通路95に排出されるまで
の間、その流下をガイドするようになっている。また、
モータ取付板97の後面には、パルス信号がある毎に所定
角度回転するステッピングモータからなる景品玉払出モ
ータ103が取り付けられ、そのモータ軸104は、モータ取
付板97の前面に貫通して位置し、その先端には、外周に
複数の爪部106を有するスプロケット105が固着されてい
る。スプロケット105の爪部106は、パチンコ玉の外周面
と係合するように凹状に形成されており、その爪部106
が前記玉支持部101a,101bの間に挿入された位置配置と
なっている。このとき、第4C図に示されるように、爪部
106の凹部の低部が玉支持部101a,101bより低い位置とな
っているので、玉載置部99に載置されているパチンコ玉
は、玉支持部101a,101bで支持された状態となり、スプ
ロケット105には、玉圧が掛からないようになってい
る。なお、景品玉払出モータ103は、ステッピングモー
タでなく通常のモータであってもよい。
上記した景品玉払出装置90の近傍には、中継端子基板
107が設けられ、この中継端子基板107に前記払出景品玉
検出器96及び景品玉払出モータ103が接続されている。
また、中継端子基板107には、中継端子(雄型コネク
タ)108a,108bが設けられ、この中継端子108a,108bと前
記回路基板収納ケース110内に収納される回路基板141に
構成される払出装置制御回路用の雄型コネクタ143とが
接続部材である配線156によって接続される。また、中
継端子基板107には、前記回路基板141に設けられる記憶
手段(この場合、後述するRAM163)に記憶されている入
賞玉に関連する情報の記憶値をリセットするリセットス
イッチ150が設けられている。これは、打ち止め状態と
なって遊技機の機能が停止した後、再度遊技機の打ち止
め状態を解除しようとしたときに、数値情報が記憶手段
に残留していると、その情報に基づいて景品玉が払出さ
れてしまうため、これを防止するために設けられるもの
である。したがって、遊技機の打ち止めを解除しようと
する場合には、遊技場の店員が前面枠3を開放してリセ
ットボタン150を押圧する必要がある。
なお、景品玉払出装置としては、電気的駆動源によっ
て作動され、且つ払出数が変更可能であればよく、例え
ば、ソレノイドでスプロケットのロックを外して自然落
下で景品玉の払出制御する形式のものや、ソレノイドの
作動で相対的に少ない(例えば、2〜3個)景品玉を収
納する収納部を駆動させて払出す形式のものや、払出数
を変更するストッパーをソレノイドで駆動して払出す形
式のものでもよい。
ところで、上記した中継端子基板107及び前記入賞玉
集合カバー体35aに設けられる中継端子基板36と接続部
材(配線156)で接続される回路基板141が収納される回
路基板収納ケース110は、前記したように機構板53の裏
面に取付けられるが、この構成について第5図ないし第
8図を参照して説明する。まず、第5図において、回路
基板収納ケース110は、機構板53の裏面にビスで固定さ
れた上部取付部材112と下部取付部材115によって簡単に
着脱自在に取付けられるようになっている。上部取付部
材112は、機構板53に突設された上部取付部111に固定さ
れるが、その前面に弾性止め具113が固定されている。
この弾性止め具113は、後述する係止曲折片135aと弾性
的に係合するようになっている。また、上部取付部材11
2の一側下辺に係合部114が形成され、この係合部114に
後述するビス128aが嵌入されて回路基板収納ケース110
の上部位置を規制する。一方、前記下部取付部材115に
は、係止溝116が形成され、この係止溝116に後述する係
止曲折片135bが嵌込まれて回路基板収納ケース110を支
持する。また、係止溝116の一側には、規制片117が形成
され、前記係止曲折片135bの端部と当接して回路基板収
納ケース110の下部位置を制御する。
上部取付部材112及び下部取付部材115は、上記のよう
な構造となっているので、まず、回路基板収納ケース11
0を取り外す場合には、上部取付部材112の弾性止め具11
3を持ち上げながら回路基板収納ケース110を手前側に引
き、係止曲折片135aと弾性止め具113との係合を解除し
た後、回路基板収納ケース110を持ち上げることにより
他方の係止曲折片135bを係止溝116から抜出すことによ
り簡単に取り外すことができる。逆に回路基板収納ケー
ス110を取付ける場合には、まず、他方の係止曲折片135
bを係止溝116に差し込み、それと同時に係止曲折片135b
の端部を規制片117と当接するまで移動させ(第5図で
右方向に移動させる)、その後、回路基板収納ケース11
0の上部を押圧して弾性止め具113と係止曲折部135aとを
係合させる。このとき、ビス128aが係合部114に案内係
合されるようになっている。この動作によって回路基板
収納ケース110が簡単に取付けられる。なお、回路基板
収納ケース110の取付方法は、上記実施例に限定され
ず、少なくとも着脱可能に構成されていれば、どのよう
な方法であってもよい。また、その設置場所も機構板53
の裏面側に限らず、例えば入賞玉集合カバー体35a,35b
の裏面側に設けられたものでもよい。
次に、回路基板収納ケース110の構成について主とし
て第6図を参照して説明すると、回路基板収納ケース11
0は、下方及び一側前方が開放した箱枠状の第1分割体1
18と、ほぼ平板状の第2分割体132とから構成され、第
2分割体に遊技装置制御回路及び払出装置制御回路が形
成された回路基板141が固定され、その上方から第1分
割体118で被覆する形で回路基板141が収納されるように
なっている。
前記第1分割体118は、上面板119と該上面板119から
下方に曲折された側面板120a〜120cとから構成され、そ
れぞれに回路基板141が作動することによって発生する
熱を外部に放出する放熱穴121が形成されている。ま
た、前方の開口部にも前面板119から下方に曲折する短
い曲折部122が形成されている。更に、前記側面板120a
〜120cのうち左右の側面板120a,120bは、前方に延設さ
れた形で突設され、その先端に内側に向う曲折部123a,1
23bが形成されている。そして、この曲折部123a,123bに
係合穴124a,124bが穿設されている。係合穴124a,124b
は、第2分割体132の後述する係合片138a,138bが差し込
まれて第1分割体118と第2分割体132の前方部分を結合
させるものである。一方、前記側面板120a,120bの後方
には、取付穴127a,127b(ただし、127aは、図示せず)
が形成され、この取付穴127a,127bを第2分割体132の後
述する取付穴136a,136bに対応させてビス128a,128b(た
だし、128aは、図示せず)で螺着することにより第1分
割体118と第2分割体132の後方部分を結合させるもので
ある。なお、ビス128a,128bを螺着した後には、いずれ
か一方、又は両方のビス128a,128bの上から封印紙129を
貼付することにより、不正に制御回路を改造できないよ
うにしてもよい。この場合、封印紙29の材質としては、
開封した場合に、その一部が残留するようなものが好適
であり、また、その図柄も真似のできないものが好まし
い。
前記曲折部122と側面板120a,120bの延設部とで配線引
出開口125が形成され、この配線引出開口125の上部及び
一側側面を囲むようにカバー部材126が被覆される。そ
して、他側の開口から接続部材としての配線156が外部
に引出されるようになっている。なお、カバー部材126
は、配線156の先端である雌型コネクタ155を回路基板14
1の後述する雄型コネクタ143を差し込んだ後に、取付穴
130を介してビス131で第1分割体118に固定されるよう
になっている。
前記第2分割体132は、上面板133と、該上面板133の
両サイドから下方に僅かに曲折される側面板134a,134b
と、該側面板134a,134bから外側に曲折される係止曲折
片135a,135bとから構成される。係止曲折片135a,135b
は、前記したように上記取付部材112及び下部取付部材1
15と係合して回路基板収納ケース110を機構板53に係止
するためのものである。また、側面板135a,135bの後部
には、前記取付穴127a,127bに対応する取付穴136a,136b
(ただし、136aは、図示せす)が形成される。また、上
面板133の前方には、上方向に曲折される立上がり側面
板137が形成され、この立上がり側面板137の両端には、
前記係合穴124a,124bと係合する係合片138a,138bが突設
されている。
また、上面板133の前方には、取付片139a,139bが突設
され、後方には、係止片140a,140bが突設されている。
この取付片139a,139b及び係止片140a,140bは、上面板13
3のやや内側に位置するように突設されるとともに、回
路基板141を載置するような構造となっている。すなわ
ち、回路基板141の四隅に穿設された取付穴144a〜144d
のうち、後方に穿設された取付穴144c,144dを係止片140
a,140bに載置して係止させた後、前方に穿設された取付
穴144a,144bを取付片139a,139bに載置してビス145で螺
着することにより回路基板141を第2分割体132に固定す
ることができる。なお、回路基板141は、LSI、コンデン
サー、抵抗等の電気部品142が実装されたプリント配線
基板で構成されるが、少なくとも前記配線引出開口125
に対する位置に外部に接続される配線156の雌型コネク
タ155と連結される雄型コネクタ143が位置するように構
成されなければならない。なお、回路基板141の詳細な
構成は、後に詳述する。
上記のように構成される回路基板収納ケース110を組
み立てるには、まず回路基板141の取付穴144c,144dを係
止片140a,140bに載置して係止し、その後、取付穴144a,
144bを取付片139a,139bに載置してビス145で螺着するこ
とにより回路基板141を第2分割体132に固定する。そし
て、その後、第1分割体118の係合穴124a,124bを第2分
割体132の係合片138a,138bに差し込み、取付穴127a,127
bを取付穴136a,136bに対応させてビス128a,128bで螺着
することにより第1分割体118と第2分割体132とを固定
する。このような状態で、配線156の雌型コネクタ155を
回路基板141の雄型コネクタ143に差し込み、その後、カ
バー部材126をビス131で固定することにより回路基板収
納ケース110を完成することができる。なお、封印紙129
は、完成した後に貼付すればよい。上記したように、こ
の実施例においては、回路基板141を第2分割体132に固
定する際、及び第1分割体118と第2分割体132を連結す
る際にも、前方又は後方のいずれか一方を係止又は係合
させ、その後、いずれか他方をビスで螺着することによ
り確実に固定することができ、前方及び後方にすべてを
固定する方法に比較して極めて簡単に相互の部材を固定
することができる。
ところで、前記回路基板141は、第7図にその詳細が
示されているが、回路基板141の表面及び裏面の周囲に
は、グランドライン146が形成されている。このグライ
ンドライン146は、前記一方の取付穴144c,144dにおいて
係止片140a,140bと導通しないように切欠部148が設けら
れ、前記他方の取付穴144a,144bにおいては、ビス145を
螺着したときに第2分割体132と導通するように延在部1
47が形成されている。これによりグランドライン146と
回路基板収納ケース110全体とが導通するようになって
いる。また、表面及び裏面に形成されたグラインドライ
ン146は、多数の導通部149を介して相互に導通してお
り、これにより例えば、機構板53と第2分割体との間で
放電が生じ、その放電電圧が取付穴144a,144bに取付け
られるビス145を介して回路基板141に流れ込んでも、そ
の電流は、何度も導通部149を潜り抜けてグラインドラ
イン146の表面と裏面とを巡回し、後述するMPU161、RAM
163、ROM162に到達するまで長い距離を通るので、その
間に電圧降下が生じて放電によるノイズからMPU161、RA
M163、ROM162の誤動作を防止するものである。なお、前
記グラインドライン146とMPU161、RAM163、ROM162、電
気部品142等の電源入力部との間には、バイパスコンデ
ンサ(電界コンデンサ、例えばタンタルコンデンサとノ
ンポーラコンデンサとで構成される周知のもの)151が
設けられて、ノイズ防止が図られ、また、MPU161、RAM1
63、ROM162は、グラインドライン146と回路基板収納ケ
ース110との接点である前記取付穴144a,144bから最も遠
い位置に配置されるようになっている。また、前記景品
玉払出装置90近傍の中継端子基板107に設けたリセット
スイッチ150も回路基板141上に設けてもよい。
上記のような構造を有する回路基板収納ケース110を
機構板53の裏面に取付けると、第8図に示すように、機
構板53と第2分割体132の上面板133との間に第1空間15
2が形成され、第2分割体132の上面板133と回路基板141
との間に第2空間153が形成され、回路基板141と第1分
割体118の上面板119との間に第3空間154がそれぞれ形
成される。しかして、第1空間152があるため、機構板5
3で発生する静電気等が回路基板収納ケース110に伝達さ
れにくく、また、第2空間153と第3空間154とでは、空
間の容量が異なるため、空間内の空気の暖まる速度が異
なり、その温度差で第2空間153と第3空間154とを連通
するように対流が生じ、この対流によって発生した熱を
効果的に放熱穴121から放熱することができる。
また、上記した回路基板141は、1組のMUP161、ROM16
2、RAM163で遊技装置制御回路と払出装置制御回路を構
成するものを示したが、それぞれの制御回路に対してMP
U、ROM、RAM等を形成し、必要に応じて内部的に接続し
て1つの回路基板収納ケース110に納めてもよく、ま
た、それぞれの制御回路毎に回路基板を構成し、その2
つの回路基板を1つの回路基板収納ケース110に納めて
もよい。要は、回路基板の構成がどのようなものであっ
ても、1つの回路基板収納ケース110に納めてあればよ
い。
以上、説明した回路基板141に形成される制御回路を
示すと第9図のように表わされる。第9図は、ブロック
構成によって示される回路図であって、制御中枢として
のマイクロコンピュータ160を含む。マイクロコンピュ
ータ160は以下に述べるようなパチンコ遊技機1の全体
の動作を制御する機能を有する。このために、マイクロ
コンピュータ160は、たとえば、数チップのLSIで構成さ
れており、その中には制御動作を所定の手順で実行する
ことのできるMPU161と、MPU161の動作プログラムデータ
を格納するROM162と、必要なデータの書込みおよび読出
しができるRAM163とを含む。更に、マイクロコンピュー
タ160は、入力信号を受けてMPU161に入力データを与え
る入力回路164と、MPU161からの出力データを受けて外
部に出力する出力回路165と、MPU161から音データを受
けるサウンドジェネレータ166と、電源投入時にMPU161
にリセットパルスを与えるパワーオンリセット回路167
と、MPU161にクロック信号を与えるクロック発生回路16
8と、クロック発生回路168からのクロック信号を分周し
てリセットパルスを定期的にMPU161に与えるパルス分周
回路(定期リセット回路)169と、MPU161からのアドレ
スデータをデコードするアドレスデコード回路170を含
む。MPU161はパルス分周回路169から定期的に与えられ
る割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実行
することが可能となる。またアドレスデコード回路170
はMPU161からのアドレスデータをデコードし、ROM162、
RAM163、入力回路164、出力回路165、サウンドジェネレ
ータ166にそれぞれチップセレクト信号を与える。な
お、この実施例では、ROM162は、その内容の書き換え、
すなわち必要が生じた場合には、その中に格納されたMP
U161のためのプログラムデータを変更することができる
ようにプログラマブルROMが用いられる。そしてMPU161
はROM162内に格納されたプログラムデータに従って、か
つ以下に述べる各制御信号の入力に応答して、可変表示
装置15、可変入賞球装置20、景品玉払出装置90等に対し
て制御信号を与える。
マイクロコンピュータ160には、入力信号として、次
のような信号が与えられる。まず、始動入賞口26a〜26c
のそれぞれに対応して設けられた始動入賞玉検出器40a
〜40cの検出信号は検出回路171に与えられ、マイクロコ
ンピュータ160に始動入賞玉検出信号が与えられる。特
定入賞玉検出機38で検出された検出信号は検出回路172
に与えられ、繰返し判定信号としてマイクロコンピュー
タ160に与えられる。入賞個数検出器39で検出された検
出信号は検出回路173に与えられ、入賞玉数計数信号と
してマイクロコンピュータ160に与えられる。可変表示
装置15内に設けられるドラム位置検出器191a〜191cの検
出信号は検出回路174に与えられ、マイクロコンピュー
タ160に各ドラムの絶対位置を判定するためのステップ
カウンタをリセットするための信号として与えられる。
入賞玉検出器59(以下、入賞玉検出器Aという)及び入
賞玉検出器60(以下、入賞玉検出器Bという)の検出信
号は、検出回路175に与えられ、得点信号としてマイク
ロコンピュータ160に与えられる。払出景品玉検出器96
の信号は、検出回路176に与えられ、遊技者に払出され
た景品玉数信号としてマイクロコンピュータ160に与え
られる。玉切れ検出器69の信号は、検出回路177に与え
られ、景品玉払出モータ103の停止信号としてマイクロ
コンピュータ160に与えられる。満タン検出器79の信号
は、検出回路178に与えられ、景品玉払出モータ103の停
止信号としてマイクロコンピュータ160に与えられる。
また、リセットスイッチ150の検出信号は、検出回路187
に与えられ、RAM163内に記憶された入賞玉数に関連する
数値情報をリセットするリセット信号としてマイクロコ
ンピュータ160に与えられる。
また、マイクロコンピュータ160は以下の回路又は装
置に制御装置を与える。まず、モータ駆動回路179を介
して景品玉払出モータ103に駆動信号を与える。セグメ
ントLED駆動回路180を介して払出未処理玉数表示器34に
表示駆動信号を与える。ランプ駆動回路181を介して払
出表示ランプ32又は玉切れ表示ランプ33に点灯信号を与
える。モータ駆動回路182を介して可変表示装置15の可
変表示部16a〜16cを回転させるドラム駆動モータ192a〜
192c(ステッピングモータ)に駆動信号を与える。ラン
プ駆動回路183を介して遊技効果ランプ30a,30b及び枠ラ
ンプ31a,31bに点灯、あるいは点滅信号を与える。LED駆
動回路184を介して始動入賞記憶表示器17又は入賞個数
表示器25に点灯信号を与える、セグメントLED駆動回路1
85を介して開成回数表示器18に表示駆動信号を与える。
ソレノイド駆動回路186を介して可変入賞球装置20の開
閉板22のソレノイド37に駆動信号を与える。更に、アン
プ188を介してスピーカー9から効果音を報知させる。
なお、上記構成の各回路には、電源回路189から所定の
直流電圧が供給されるが、この電源回路189には、第7
図に示すようにノイズを減少させるためにチョークコイ
ル190が設けられている。
次に、第10A図ないし第10C図を参照して、上記制御回
路の具体的な動作について説明する。まず、第10A図に
は、実施例の動作の全体を示すメインルーチンが表わさ
れている。まず、電源が投入されると、マイクロコンピ
ュータ160は、RAM163内にエラーが生じているか否かを
判別し(ステップS1)、RAMエラーがあると判別した場
合には、初期データをセットする(ステップS2)。な
お、ステップS1の処理は、常に行われているので、マイ
クロコンピュータのプログラム暴走時にもエラー特定が
なされ、ステップS2の初期データがセットされる。更
に、ステップS1においてエラー判定されなかった場合
や、ステップS2で初期データがセットされた場合には、
複数ある入賞玉検出器に不正や故障等が生じたときにセ
ットされるアラームフラグがセットされているか否かが
判別され(ステップS3)、アラームフラグがセットされ
ていないと判別された場合には、遊技を制御するための
ゲーム制御処理が行われる(ステップS4)。次いで、ス
テップS3でアラームフラグがセットされていると判別さ
れた場合や、ステップS4でゲーム制御処理が行われた後
には、この実施例の要部であるゲーム制御処理によって
発生した得点に基づく景品玉払出制御処理が行われる
(ステップS5)。上記ゲーム制御処理及び景品玉払出制
御処理で処理されたデータを出力した(ステップS6)
後、パルス分周回路169からの定期リセット信号待ちを
し、リセット信号があった場合には、再度、上記したス
テップS1からの処理を繰り返す。したがって、メインル
ーチンは、パルス分周回路169から発生するリセット信
号がある毎に1回行われる。そして、一般的にパルス分
周回路169からは、4msec毎に1回のリセット信号が発生
されるので、メインルーチンは、4msecに1回行われる
ことになる。
ところで、前記ステップS4のゲーム制御処理の内容
は、第10B図に示される通りである。すなわち、遊技に
関連した音・ランプコントロール処理が行われる(ステ
ップS7)。次いで、始動入賞記憶・入賞個数・開成回数
等の表示器のコントロール処理が行われ(ステップS
8)、その後、特定入賞玉検出器38及び入賞個数検出器3
9の故障等により、V・10アラームフラグがセットされ
ているか否かが判別され(ステップS9)、セットされて
いれば、遊技を中断すべく以下のステップS10〜ステッ
プS14の処理をすることなく、ステップS15に進む。一
方、V・10アラームフラグがセットされていないと判別
された場合には、可変表示装置15のドラム駆動モータ19
2a〜192cのコントロール処理が行われ(ステップS1
0)、可変入賞球装置20の開閉板22のソレノイド37のコ
ントロール処理が行われ(ステップS11)、各検出器、
すなわち、特定入賞玉検出器38、始動入賞玉検出器40a
〜40c、及びドラム位置検出器191a〜191cの動作をチェ
ックするチェック処理が行われる(ステップS12〜ステ
ップS14)。そして、その後、入賞個数検出器39の動作
をチェックするチェック処理が行われて(ステップS1
5)、ゲーム制御処理が終了し、サブルーチンに戻る。
また、前記ステップS5の景品玉払出制御処理の内容
は、第10C図に示される通りである。すなわち、まず、
景品玉払出に関する音・ランプコントロール処理が行わ
れる(ステップS16)。音・ランプコントロール処理の
次には、払出未処理玉数表示器34のコントロール処理が
行われる(ステップS17)。以下、景品玉払出モータ103
のコントロール処理(ステップS18)、払出景品玉検出
器96のチェック処理(ステップS19)、入賞玉検出器A
のチェック処理(ステップS20)、入賞玉検出器Bのチ
ェック処理(ステップS21)が順次行われて、景品玉払
出制御処理が終了し、サブルーチンに戻る。
以上、実施例に係るパチンコ遊技機1の構成及び動作
について説明してきたが、この実施例によれば、遊技盤
12に設けられる可変表示装置15や可変入賞球装置20や遊
技効果ランプ30a,30b等の遊技装置の動作を制御する遊
技装置制御回路と、景品玉払出装置90の動作を制御する
払出装置制御回路とを含む回路基板141が1つの回路基
板収納ケース110に収納されているので、遊技盤保持枠4
2から古い遊技盤12を取り外して新たな遊技盤12を取付
けた際に、回路基板収納ケース110も交換し、その回路
基板収納ケース110に納められた遊技装置制御回路の外
部端子と電気的遊技装置とを接続部材である配線156
(この場合、コネクタ155、157及び中継端子基板36、10
7を含む)で接続し、払出装置制御回路の外部端子と景
品玉払出装置90とを接続部材で接続することにより、遊
技内容と景品玉の払出数がマッチしたパチンコ遊技機1
を完成することができる。すなわち、この実施例に係る
パチンコ遊技機1においては、1つの回路基板収納ケー
ス110の取付交換作業だけであるため、手間がかから
ず、また、遊技装置制御回路を交換すれば、自動的に払
出装置制御回路も交換されるので、遊技内容と払出され
る景品玉数とが確実に一致する。
なお、上記実施例の変形例として以下のようなものが
考えられる。
上記実施例では、払出景品玉数の異なる2種類の入
賞口を備えたものを示したが、払出景品玉数をすべて同
一にしてもよいし、あるいは3種類以上であってもよ
い。また、遊技状態に応じて払出景品玉数を変化させる
ようにしてもよい。例えば、可変表示装置15が予め定め
る表示になったこと(大当り状態)に基づいて、大当り
制御期間中の払出景品玉数を通常時に比べて多くするよ
うにしてもよい。
景品玉の払出制御においては、所定個数の払出が終
了したら一定時間間隔を置いて次の所定個数の払出を開
始するようにしてもよいし、時間間隔を置くことなく、
払出未処理玉カウンタが「0」になるまで連続的に払出
すようにしてもよい。この場合には、払出景品玉数が複
数種類になっているものであっても、払出未処理玉カウ
ンタを共通の1個のカウンタで構成しても良い。
景品玉払出制御に関し異常が生じた場合に、ゲーム
制御を中断し、そのときの遊技状態を記憶するようにし
てもよい。
ゲーム制御に用いる入賞玉検出器を景品玉払出制御
に兼用するようにしてもよい。例えば、上記実施例にお
いて始動入賞玉検出器40aを景品玉払出制御にも用いる
ようにすれば、第2の入賞玉検出器60は不要になる。ま
た、入賞個数検出器39を景品玉払出制御にも用いるよう
にすれば、入賞個数検出器39に関する不正(引き抜き、
ずらし等)をより有効に防止することができる。
入賞玉検出器59、60に異常が生じた場合には、入賞
玉集合樋57、58で集合される入賞玉を貯留できるように
してもよい。また、払出景品玉検出器96に異常が生じた
場合には、景品玉排出通路を切り換えて景品玉が遊技者
に払出されないようにしてもよい。
上記実施例では、払出未処理玉数、すなわち、払出
の終了していない景品玉数を記憶表示させるようにした
が、景品玉数の代わりに入賞玉数を累積加算してその値
を記憶表示させるようにしてもよい。
入賞玉検出器59、60の下端に入賞玉検出器59、60が
OFFのとき入賞玉を停止させる停止装置を設け、入賞玉
検出器59、60がONし、且つ景品玉払出装置から所定個数
の景品玉の払出動作が終了する毎に、停止装置で停止さ
れていた入賞玉を1個づつ排出するようにしてもよい。
遊技盤上に設けられた複数の入賞口への入賞の繰合
せに基づいて得点が発生する、いわゆるアレンジボール
式パチンコ遊技機であってもよい。この場合、組合せの
成立に応じて付与される得点を累積加算して記憶し表示
させるようにすれば良い。
[発明の効果] 以上、説明したところから明らかなように、この発明
に係る弾球遊技機は、遊技装置の動作を制御する遊技装
置制御回路と、景品玉払出装置の動作を制御する払出装
置制御回路とを含む回路基板が1つの回路基板収納ケー
スに収納されるように構成されるので、遊技盤保持枠か
ら古い遊技盤を取り外して新たな遊技盤に交換する際
に、回路基板収納ケースも交換し、その回路基板収納ケ
ースに納められた遊技装置制御回路の外部端子と電気的
遊技装置とを接続部材で接続し、払出装置制御回路の外
部端子と景品玉払出装置とを接続部材で接続することに
より、遊技内容と景品玉の払出数がマッチした弾球遊技
機を完成することができる。すなわち、この発明に係る
弾球遊技機において、1つは回路基板収納ケースの取付
交換作業だけであるため、手間がかからず、また、遊技
装置制御回路を交換すれば、自動的に払出装置制御回路
も交換されるので、遊技内容と払出される景品玉数とが
確実に一致する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の
正面図、第2図は、パチンコ遊技機の背面概略図、第3
図は、機構板を開放して遊技盤を取り外した状態を示す
パチンコ遊技機の背面斜視図、第4A図〜第4C図は、景品
玉払出装置正面又は側面断面図、第5図は、回路基板収
納ケースの取付状態を示す斜視図、第6図は、回路基板
収納ケースの分解斜視図、第7図は、回路基板の正面
図、第8図は、回路基板収納ケースを機構板に取付けた
状態での断面図、第9図は、回路基板に形成される遊技
装置制御回路及び払出装置制御回路のブロック構成の回
路図、第10A図〜第10c図は、遊技装置制御回路及び払出
装置制御回路の動作を示すフロー図である。 1……パチンコ遊技機(弾球遊技機) 12……遊技盤 42……遊技盤保持枠、53……機構板 90……景品玉払出装置 110……回路基板収納ケース 141……回路基板 160……マイクロコンピュータ 電気的遊技装置として、 9……スピーカー 15……可変表示装置 20……可変入賞球装置 30a,30b……遊技効果ランプ 31a,31b……枠ランプ 接続部材として、 156……配線 143、155、157……コネクタ 36、107……中継端子基板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤保持枠に着脱自在に取付けられた遊
    技盤と、 主として該遊技盤上に設けられた電気的遊技装置と、 前記遊技盤の裏側に配置された機構板に設けられ、且つ
    電気的駆動源の作動によって払出される景品玉数を異な
    らせることが可能な景品玉払出装置と、 前記電気的遊技装置を駆動制御する遊技装置制御回路
    と、 前記景品玉払出装置を駆動制御する払出装置制御回路
    と、を備えた弾球遊技機において、 前記遊技装置制御回路と前記払出装置制御回路とを1つ
    の回路基板上に構成して弾球遊技機に対して着脱可能に
    設けられる1つの回路基板収納ケースに収納し、 該回路基板収納ケース内に収納された各制御回路と前記
    電気的遊技装置及び景品玉払出装置とを電気的に接続・
    切り放し可能な接続部材で接続すると共に、前記遊技盤
    の交換時に前記遊技装置制御回路と前記払出装置制御回
    路とを含む回路基板収納ケースの全体を交換し得ること
    を特徴とする弾球遊技機。
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