JP2981307B2 - 油圧駆動装置 - Google Patents

油圧駆動装置

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JP2981307B2
JP2981307B2 JP3176312A JP17631291A JP2981307B2 JP 2981307 B2 JP2981307 B2 JP 2981307B2 JP 3176312 A JP3176312 A JP 3176312A JP 17631291 A JP17631291 A JP 17631291A JP 2981307 B2 JP2981307 B2 JP 2981307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械等の油圧駆動
装置に係り、殊にこのような回路における複合操作性な
らびに省エネ性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベル等の建設機械は、例えばバ
ケット、ブーム、アーム等の操作用或いは走行用等の各
種アクチュエータを備え、これらのアクチュエータは、
それぞれ方向切換弁を介して供給される油圧ポンプ(好
ましくは可変容量ポンプ)からの圧油によって駆動され
るように構成されている。ところで、このような油圧作
業回路において、個々のアクチュエータの必要圧油量の
合計が油圧ポンプの吐出容量を超過すると、各アクチュ
エータへの油量の分配が良好に行われず、いわゆるアク
チュエータの複合操作性を低下させる。このため、この
ような問題点を解決するものとして、例えば特開昭60
−11706号に開示されるような技術が知られてい
る。これによれば、ポンプと各方向切換弁との間にそれ
ぞれ補助弁を設け、アクチュエータの同時操作時には低
負荷側のアクチュエータの開度を制限することにより、
アクチュエータの複合操作性を向上するよう構成されて
いる。しかしながら、前記技術においては、補助弁がポ
ンプと方向切換弁の間に設けられていることから、アク
チュエータの複合操作時に例えばキャビテーションが発
生する等の難点があった。そこで、本出願人は先に新規
な技術を開発し特許出願を行った(特願平2−2319
36号)。以下これについて簡単に説明する。
【0003】図6において、油圧駆動回路は、基本的に
は、吐出流量制御手段10を有する可変容量ポンプ12
からの吐出油が、吐出ライン14を通り、次いでそれぞ
れ分岐吐出ライン16,18、チェック弁20,22、
方向切換弁24,26、一方のアクチュエータライン例
えば28a,30a、アクチュエータ32,34、他方
のアクチュエータライン28b,30b、タンクライン
36,38を通り、そしてタンクライン40からタンク
42へ排出されるよう構成されている。しかるに、本技
術においては、各方向切換弁24,26にはそれぞれの
シリンダポートの圧力を検出する負荷圧力検出手段−単
位信号圧力ライン44,46と、これら負荷圧力の中の
最高圧力を最高信号圧力として選択する最高圧力選択手
段−チェック弁48,48および最高信号圧力ライン5
0とが設けられると共に、各タンクライン36,38に
はそれぞれ補助弁52,54が設けられ、そしてこれら
各補助弁には各方向切換弁の単位信号圧力ライン(負荷
圧力)44,46とばね52a,54a圧とが開方向に
最高信号圧力ライン50が閉方向に印加される(以上の
構成を、以下便宜上、複合操作装置56と称する)。更
に、吐出ライン14とタンク42との間をバイパスする
バイパスライン58には圧力補償付流量制御弁60と圧
力発生手段62とが設けられ、制御弁60には最高信号
圧力ライン50が印加されると共に、圧力発生手段62
の上流側圧力が制御ライン64を介して吐出流量制御手
段10に印加される(以上の構成を、以下便宜上、ポン
プ吐出流量制御装置66と称する)よう構成されてい
る。
【0004】そして、このような構成によれば、両アク
チュエータ32,34を同時駆動すべく両方向切換弁2
4,26を同時に作動すると、そしてこの場合アクチュ
エータ32の負荷圧が小さいとすると、ポンプ12から
の圧油は方向切換弁24を通りアクチュエータ32側へ
のみ流れようとし、これにより方向切換弁24のシリン
ダポート圧、すなわち単位信号圧力ライン44内の圧力
が低下する。しかるに、方向切換弁26においては圧油
は流動されないので、単位信号圧力ライン46内の圧力
は一定に、すなわちポンプ吐出圧力に維持される。した
がって、補助弁52は両端部に印加される低下された単
位信号圧力とポンプ吐出圧力を維持される最高信号圧力
ライン50内の圧力との差圧により、図において右行
し、タンクライン36が絞られる。したがって、アクチ
ュエータ32への供給圧が上昇し、これによりポンプ吐
出圧力が結果的に高負荷側のアクチュエータ34を駆動
し得る圧力まで上昇する。そしてこの時、ポンプ12の
吐出流量制御手段10はネガティブ流量制御であり、最
高信号圧力ライン50により制御される圧力補償付流量
制御弁60を通過するバイパス油によって発生するとこ
ろの圧力発生手段62上流側圧力(すなわち、ポンプ流
量制御装置66)により制御されているので、ポンプ1
2の吐出流量は、ポンプの吐出圧に関係なく、最高信号
圧力ライン50内の圧力、すなわち結果的には方向切換
弁24,26の開度(操作量)のみによって設定され
る。このように、本技術(以降、従来技術と称する)に
よれば、負荷の異なるアクチュエータを確実に同時操作
することができる。しかもこの場合、ポンプ吐出流量は
最高信号圧力を介して方向切換弁の操作量に対応される
ので作業性が向上すると共に、一方補助弁はこれに対応
する戻りタンクライン内に設定されているので油圧駆動
装置内のキャビテーションの発生が確実に防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の技術においても、なお以下に述べるような大き
な省エネ上の改良を行う余地がある。すなわち、前記従
来の技術においては、可変容量ポンプの吐出流量制御
は、前述したように、方向切換弁からの最高信号圧力に
より制御される圧力補償付流量制御弁と圧力発生手段
(ポンプ流量制御装置)を介して行われるが、この場
合、ポンプバイパスラインからはポンプ吐出圧油がポン
プ吐出流量を制御するために圧力発生手段を介してタン
クへ排出されるので、該圧力発生手段の上流側圧力は比
較的低圧であるものの、これがタンクへ放出される際の
圧損によりエネルギ損失が発生していた。
【0006】そこで、本発明の目的は、複合操作性に優
れると同時に、優れた省エネ性を達成することができる
油圧駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】先の目的を達成するため
に、本発明に係る油圧駆動装置は、吐出流量制御手段を
有する可変容量ポンプと、この可変容量ポンプによって
負荷される複数のアクチュエータと、前記可変容量ポン
プと前記複数のアクチュエータの間にそれぞれ設けられ
前記可変容量ポンプの吐出油をそれぞれのアクチュエー
タに供給すると共にそれぞれのアクチュエータからの戻
り油をタンクへ排出する複数の方向切換弁とから構成さ
れる油圧駆動装置において、前記複数の方向切換弁はク
ローズセンタ形に構成し、これら各方向切換弁にはその
それぞれのシリンダポートの圧力を検出する負荷圧力検
出手段と複数の方向切換弁を同時操作した状態で前記検
出された負荷圧力の中の最高圧力を最高信号圧力として
選択する最高圧力選択手段とを設け、一方、前記各方向
切換弁とタンクとの間を接続するそれぞれのタンクライ
ン上にこのライン内の開度を調整する補助弁を設け、こ
れら各補助弁にはこれらが設けられるそれぞれの方向切
換弁のシリンダポートの前記負荷圧力とばね力とを開方
向に、前記選択された最高信号圧力を閉方向に印加し、
更に、前記可変容量ポンプの吐出ラインとタンクとの間
をバイパスするバイパスライン上に圧力補償付流量制御
弁と流量検出手段とを設け、前記圧力補償付流量制御弁
には前記選択された最高信号圧力とばね力とを一側に印
加しかつポンプ吐出圧力を他側に印加し、前記流量検出
手段にはこれによって検出される前記バイパス通過流量
の減少、増加に対応して可変容量ポンプの吐出流量を増
加、減少させる制御信号を可変容量ポンプの前記吐出流
量制御手段へ印加する制御信号手段を設けることを特徴
とする。
【0008】この場合、バイパスライン通過流量の検出
信号ならびに制御信号手段の制御信号は共に電気信号に
より構成すれば好適である。
【0009】
【作用】本発明の油圧駆動装置においては、各方向切換
弁はクローズセンタ形に構成され、この切換弁には負荷
圧力検出手段(単位信号圧力ライン)と最高圧力選択手
段(最高信号圧力ライン)とが設けられ、補助弁には前
記単位および最高信号圧力がそれぞれ所定に印加され
る。すなわち、複合操作装置が設けられる。一方、バイ
パスライン上には、最高信号圧力により制御される圧力
補償付流量制御弁と制御信号手段とを有する流量検出手
段が設けられる。すなわち、ポンプ流量制御装置が設け
られる。しかるに、ここで、複合操作装置の構成は前記
従来技術の構成と同一であるが、しかしながら、ポンプ
吐出流量制御装置を形成する流量検出手段の制御信号手
段の構成は、従来技術の構成とはその作動を正反対に、
すなわちバイパス通過流量が増大(減少)するとポンプ
吐出流量を減少(増大)するよう構成されている。
【0010】したがって、本発明の油圧駆動装置によれ
ば、複合操作装置の作用により、優れた複合操作性が発
揮されることは明らかであるが、しかも更に、ポンプ流
量制御装置の作用により、バイパス通過流量が増大する
とポンプ吐出流量が減少するので、結果的に絞り捨て量
が最少に抑制され、優れた省エネ性が達成される。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係る油圧駆動装置の一実施例
を添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、
説明の便宜上、図6に示す従来の構造と同一の構成部分
には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略す
る。
【0012】先ず初めに、図1において、本発明の油圧
駆動装置は、前述したことからも判るように、図6に示
す従来技術において、ポンプ流量制御装置を新規に構成
したものである。したがって、以下の説明においては、
前記新規構成(技術)についてのみ説明するが、この前
に、重複するが基本的(全体的)構成と複合操作装置と
について簡単に説明する。すなわち、基本的構成は、可
変容量ポンプ12とチェック弁20,22とクローズセ
ンタ形方向切換弁24,26とアクチュエータ32,3
4とタンク42とからなり、一方複合操作装置56は、
負荷圧力検出手段−単位信号圧力ライン44,46と最
高圧力選択手段−チェック弁48,48、最高信号圧力
ライン50と補助弁52,54とから構成されている。
【0013】しかるに、本発明の新規技術、すなわちポ
ンプ流量制御装置70は、可変容量ポンプ12の吐出ラ
イン14とタンク42との間をバイパスするバイパスラ
イン58上に設けられる圧力補償付流量制御弁72と流
量検出手段74とから構成され、そして、圧力補償付流
量制御弁72にはその一側部に最高信号圧力ライン50
とばね72aの圧力が印加されると共に他側部にはポン
プ吐出力圧力ライン72bの圧力が印加される。一方、
流量検出手段74には吐出流量制御手段10へ制御信号
を印加する制御信号手段76が設けられる。なお、ここ
で、流量検出手段74は、好適には、通過流量をタービ
ンの回転数またはスプールのストローク量に変換し、次
いで前記回転数或いはストローク量を更に電気信号に変
換する形式のものから構成し、これにより、流量検出手
段74における圧損を極力抑制できるようにする。ま
た、制御信号手段76は、検出信号ライン78上の信
号、すなわちバイパス通過流量qの検出電気信号nを制
御信号ライン82上に制御電気信号iとして出力する演
算増幅器80と、制御電気信号iを制御油圧信号P
変換して吐出流量制御手段10に印加する電油変換弁8
4と、この電油変換弁84に操作圧油を供給する補助ポ
ンプ86手段とから構成される。しかるに、流量検出手
段74、演算増幅器80および電油変換弁84の特性
は、それぞれ図2,3,4に示されるようにポジティブ
に形成され、一方吐出流量制御手段10の特性は、図5
に示されるようにネガティブに形成されているので、こ
れにより、ポンプ吐出流量Qは、バイパス通過流量qの
減少、増加に対応して増加、減少する。
【0014】次に、このような構成からなる本発明の油
圧駆動装置の作動について説明する。なお、以下の説明
において、殊に複合操作装置56の作動は従来技術と同
一であるので一部重複する。
【0015】先ず、各方向切換弁24,26が中立状態
にある際には、各単位信号圧力ライン44,46はそれ
ぞれ単位タンクライン36,38、補助弁52,54を
経てタンクライン40へ接続され、また最高信号圧力ラ
イン50は微小絞り88を経てタンクライン58bに接
続されている。したがって、各補助弁52,54の両端
部に作用する信号圧力は同じ低圧タンクライン圧力とな
るので、各補助弁52,54は図示される全開位置にあ
る。一方、圧力補償付流量制御弁72においては、その
一端部に最高信号圧力ライン50の圧力が印加される
が、この圧力は前記低圧タンクライン圧力であるので、
他端部に印加される吐出圧力ライン72bのポンプ吐出
圧により、制御弁72は図において左行して開口し、し
たがって、可変容量ポンプ12からの吐出油は前記制御
弁72、ライン58a、流量検出手段74、タンクライ
ン58bを経てタンク42へ排出される。しかるに、こ
のバイパス通過流量qは、これが増加するとポンプ流量
制御装置70を介してポンプ吐出流量Qが減少するの
で、最小に抑制される。
【0016】次に、例えば方向切換弁26を左方へ操作
すると、可変容量ポンプ12からの吐出圧油は、吐出ラ
イン14、分岐吐出ライン18、チェック弁22を経て
アクチュエータライン30aへ接続され、またこれと同
時に単位信号圧力ライン46にも接続される。すると、
単位信号圧力ライン46内の圧力は、ばね54aの力と
協働して補助弁54に対して開方向に作用すると同時
に、チェック弁38、最高信号圧力ライン50を介して
各補助弁54,52に対して閉方向に作用する。この結
果、補助弁54は両端部に作用する信号圧が同一である
ので図示の全開位置を維持するが、他方の補助弁52は
信号圧を閉方向にのみ印加されるので閉じられる。なお
ここで、最高信号圧力ライン50内の前記圧力は、圧力
補償付流量制御弁72に対しても作用しているが、しか
るにこの圧力は、アクチュエータ34が作動され始める
までは絞り26内において圧損が発生しないことから、
ポンプ吐出圧、すなわち吐出圧力ライン72b内の圧力
と同一に維持されるので、前記制御弁72はばね72a
の力によって閉じられる。したがって、方向切換弁26
の操作当初においては、可変容量ポンプ12からの全吐
出圧油がアクチュエータライン30aへ送られ、そして
これによりアクチュエータ34が駆動される。ところ
で、このようにしてアクチュエータ34が駆動され始め
ると、すなわち方向切換弁26の絞り26a内にポンプ
吐出圧油が流動し始めると、絞り26a内に圧力降下が
発生し、この分だけ信号圧力ライン46,50内の圧力
が降下し、この結果圧力補償付流量制御弁72が開口す
ることとなる。
【0017】そこで、この制御弁72の開口について説
明する。今、方向切換弁26の絞り26a内における圧
力降下をΔp、信号圧力ライン46,50の圧力をp
(ライン内での圧損を無視する)、吐出圧力ライン72
bの圧力をPd(ポンプ吐出圧力)、前記圧力p,P
dが作用する制御弁72における面積をそれぞれa(同
一とする)、そしてばね72aの荷重をFとすると、P
d−p=Δpであるので、Δp・a>Fの状態になる
と、制御弁72が開口し、バイパスライン58内に流動
が発生する。したがって、流量検出手段74によってバ
イパス通過流量qが検出される。この時のアクチュエー
タ34への供給圧油量は、Q(ポンプ吐出流量)−qで
ある。しかるにこの場合、流量qが大きい(制御弁72
の開口面積が大きい)と、ポンプ流量制御装置70の作
用によりポンプ吐出流量Qが減少し、したがって絞り2
6a内通過流量(アクチュエータ34供給油量)が減少
し、圧力降下Δpが減少する。そして、この結果、Δp
・a<Fの状態になると、制御弁72の開口面積が減少
(流量qが減少)し、ポンプ吐出流量Qが増大し、圧力
降下Δpが増加する。そして結果的に、Δp・a=Fの
状態になるように、流量q,Qが設定される。
【0018】このように、本発明によれば、アクチュエ
ータに供給される油量Q−qは、絞り26aにおける圧
力降下Δp、すなわち方向切換弁の操作量のみによって
設定される。しかもここで、バイパス通過流量qは、す
なわちアクチュエータに供給されることなく絞り捨てら
れる圧油量は、方向切換弁の中立時(アクチュエータの
非作動時)に最大となるが、前記qは、これが増加する
と、前述したようにポンプ流量制御装置を介してポンプ
吐出流量Qを減少するよう作用するので、すなわち、バ
イパス通過流量qは常に最小となるよう制御されるの
で、従来の装置に比較して、油圧駆動装置全体の省エネ
性が大幅に向上する。
【0019】なお、方向切換弁26を操作してアクチュ
エータ34を駆動している前記状態において、他方のア
クチュエータ32を複合操作すべく方向切換弁24を操
作すると、この場合アクチュエータ32の負荷圧が小さ
いとすれば、複合操作装置56の作用により、前述した
従来技術と同様に、両アクチュエータ32,34が確実
に複合操作されると同時に、ポンプ吐出流量は、ポンプ
吐出圧に関係なく、方向切換弁の開度のみによって設定
されることは明らかであるので、改めて説明することを
省略する。なお、この場合においても、ポンプ流量制御
装置70は同様に作動することは勿論である。
【0020】また、実施例においては、アクチュエータ
が2つのみの場合について説明したが、3つ或いはそれ
以上のアクチュエータに対しても同様に本発明が適用さ
れ得ることは明らかである。更に、本発明は、前述した
油圧作動装置を単位油圧回路とし、この単位油圧回路を
合流弁を介して接続することにより複合油圧作動装置と
して構成することも可能である。
【0021】以上、本発明を好適な一実施例について説
明したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、
その精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更が
可能である。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る油圧
駆動装置は、可変容量ポンプにより複数のアクチュエー
タをそれぞれの方向切換弁を介して駆動する油圧駆動装
置において、各方向切換弁のそれぞれのタンクライン上
に補助弁を設け、各方向切換弁には負荷圧力検出手段と
最高圧力選択手段とを設けると共に、前記各補助弁には
前記両手段からの圧力を印加するようにして複合操作装
置を構成し、一方、ポンプ吐出ラインのバイパスライン
上に最高圧力選択手段からの圧力により制御される圧力
補償付流量制御弁と制御信号手段を有する流量検出手段
とを設けて、ポンプ流量制御装置を設けるよう構成した
ので、複合操作装置の作用によりアクチュエータの複合
操作性を確実に達成できると同時に、ポンプ流量制御装
置の作用により絞り捨て圧油量を抑制して油圧駆動装置
の省エネ性を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る油圧駆動装置の一実施例を示す油
圧回路図である。
【図2】図1に示す油圧回路図における流量検出手段の
特性線図である。
【図3】図1に示す油圧回路図における演算増幅器の特
性線図である。
【図4】図1に示す油圧回路図における電油変換器の特
性線図である。
【図5】図1に示す油圧回路図における吐出流量制御手
段の特性線図である。
【図6】従来の油圧駆動装置を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
10 吐出流量制御手段 12 可変容量ポ
ンプ 14 吐出ライン 16,18 分岐
吐出ライン 20,22 チェック弁 24,26 方向
切換弁 26a 絞り 28a,28b アクチュエータライン 30a,30b アクチュエータライン 32,34 アクチュエータ 36,38,40 タンクライン 42 タンク 44,46 単位
信号圧力ライン 48 チェック弁 50 最高信号圧
力ライン 52,54 補助弁 56 複合操作装
置 58 バイパスライン 58a ライン 58b タンクライン 70 ポンプ流量
制御装置 72 圧力補償付流量制御弁 74 流量検出手
段 76 制御信号手段 78 検出信号ラ
イン 80 演算増幅器 82 制御信号ラ
イン 84 電油変換弁 86 補助ポンプ
手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吐出流量制御手段を有する可変容量ポンプ
    と、この可変容量ポンプによって負荷される複数のアク
    チュエータと、前記可変容量ポンプと前記複数のアクチ
    ュエータの間にそれぞれ設けられ前記可変容量ポンプの
    吐出油をそれぞれのアクチュエータに供給すると共にそ
    れぞれのアクチュエータからの戻り油をタンクへ排出す
    る複数の方向切換弁とから構成される油圧駆動装置にお
    いて、 前記複数の方向切換弁はクローズセンタ形に構成し、こ
    れら各方向切換弁にはそのそれぞれのシリンダポートの
    圧力を検出する負荷圧力検出手段と複数の方向切換弁を
    同時操作した状態で前記検出された負荷圧力の中の最高
    圧力を最高信号圧力として選択する最高圧力選択手段と
    を設け、一方、前記各方向切換弁とタンクとの間を接続
    するそれぞれのタンクライン上にこのライン内の開度を
    調整する補助弁を設け、これら各補助弁にはこれらが設
    けられるそれぞれの方向切換弁のシリンダポートの前記
    負荷圧力とばね力とを開方向に、前記選択された最高信
    号圧力を閉方向に印加し、更に、前記可変容量ポンプの
    吐出ラインとタンクとの間をバイパスするバイパスライ
    ン上に圧力補償付流量制御弁と流量検出手段とを設け、
    前記圧力補償付流量制御弁には前記選択された最高信号
    圧力とばね力とを一側に印加しかつポンプ吐出圧力を他
    側に印加し、前記流量検出手段にはこれによって検出さ
    れる前記バイパス通過流量の減少、増加に対応して可変
    容量ポンプの吐出流量を増加、減少させる制御信号を可
    変容量ポンプの前記吐出流量制御手段へ印加する制御信
    号手段を設けることを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】バイパスライン通過流量の検出信号ならび
    に制御信号手段の制御信号は共に電気信号である請求項
    1記載の油圧駆動装置。
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