JP2979725B2 - 交流電圧の差電圧演算方法 - Google Patents

交流電圧の差電圧演算方法

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JP2979725B2 JP3147684A JP14768491A JP2979725B2 JP 2979725 B2 JP2979725 B2 JP 2979725B2 JP 3147684 A JP3147684 A JP 3147684A JP 14768491 A JP14768491 A JP 14768491A JP 2979725 B2 JP2979725 B2 JP 2979725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発電機と系統を接続
する遮断器によって発電機が系統に同期した状態で投入
するのに使用される自動同期投入装置、系統に事故が発
生した場合に系統の保護のために遮断された遮断器を僅
かの時間経過後に再度投入して事故が継続している場合
には再度遮断器を遮断する自動復旧装置又は保護継電装
置に自動同期投入装置や自動復旧装置の機能を追加した
装置であるネットワークリレーと称されている装置等に
おいて、遮断器両端の電圧の差を求めるために両端の交
流電圧の振幅の差及び位相の差を演算する交流電圧の差
電圧演算方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前述の交流電圧の差電圧演算を行う装置
では、アナログ演算又はディジタル演算によって遮断器
両端の2つの交流電圧の差が演算され、その値によって
遮断器が実際に投入状態にあるか遮断状態にあるかの判
断、投入又は遮断された時点の検出あるいは同期状態に
なったかどうかの判断などが行われる。
【0003】図5は従来の2つの交流電圧の差電圧を演
算する機能を備えた装置の回路図であり、この装置をこ
こでは差電圧演算装置3と称する。この図において、遮
断器1の両端の電圧が計器用変圧器21,22で計測さ
れて差電圧演算装置3に入力される。差電圧演算装置3
は外部回路と内部回路とを電気的に遮断するための絶縁
変圧器31,32、絶縁変圧器31,32の二次側に接
続されたアナログフィルタ33,34、サンプリング周
波数で決まるサンプリング時点ごとにアナログフィルタ
33,34の出力値を一時的に保持するサンプルホール
ド回路35,36、サンプルホールド回路35,36で
保持されている電圧値を所定の順序にしたがって選択し
取り出すマルチプレクサ37、アナログ値であるこのマ
ルチプレクサ37の出力をディジタルデータに変換する
A/D変換器38及びディジタル演算処理が行われるマ
イクロコンピュータとしてのプロセッサ39からなって
いる。
【0004】実際の前述の装置では2つの電気量だけで
なく電流などの計測値が入力される場合もありこれらに
対してもそれぞれ絶縁変圧器、アナログフィルタ及びサ
ンプルホールド回路が備えられているがこの図では省略
してある。なお、この回路構成はディジタル形保護継電
装置などディジタル形の装置に共通する構成であり、プ
ロセッサ39内で処理されるソフトウエアや図示しない
出力信号とその処理機器が装置の機能ごとに異なるもの
である。
【0005】アナログフィルタ33,34は外部から侵
入してくるノイズを除去するとともに、サンプリング特
有の誤差である折り返し誤差の要因になる高周波成分を
除去するための低域通過フィルタであるのが普通で、良
好な特性を得るために演算増幅器を使用したアナログフ
ィルタが使用される。計器用変圧器21,22や絶縁変
圧器31,32は電圧を変換するものであるがこれらは
それぞれに誤差があり、また、アナログフィルタ33,
34も同様に増幅率が完全に一致しているものではな
い。したがって、ディジタルデータに変換された後プロ
セッサ39によって遮断器1の両端の電圧の差を演算す
る際にこれらの誤差の相違が電圧差演算の大きな誤差に
なることがある。
【0006】測定される電圧は交流なのでその電圧差と
しては振幅の差及び位相差とがそれぞれ別個に演算され
る。サンプリングされたディジタルデータを基に電圧の
振幅や位相差を演算するアルゴリズムは種々あるが、こ
のようなディジタル形の装置では基本演算機能として備
えられている。したがって、2つの電圧の差を求める際
にはサンプリングされたディジタルデータの差演算を行
った後にその電圧の振幅を求める方法やそれぞれの電圧
の振幅と位相差を求めることによって位相差も考慮した
差電圧を求めるという方法が採用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、電力系統の自動
復旧装置などの遮断器投入条件に用いられる差電圧検出
レベルは、定格電圧の1〜2%程度が要求されることが
ある。その結果、差電圧演算誤差は検出レベルの10%
程度が望まれるため、定格電圧に対しては誤差が0.1
%レベルの高精度が要求されることになる。
【0008】差電圧誤差は計器用変圧器21,22から
マルチプレクサ37に至るハードウエアの誤差が累積さ
れる。計器用変圧器21,22や絶縁変圧器31,32
などは最大1%程度の誤差があり、アナログフィルタ3
3,34の特性も同様であるが、アナログフィルタ3
3,34の場合には経年変化によって増幅率が数パーセ
ント程度変化することもある。したがって、前述のよう
な誤差の小さな高精度の差電圧演算のためには変圧器や
増幅器に起因する誤差が極力小さくなるよう高精度の部
品を使用するなど高価なものになるという問題があり、
特にアナログフィルタ33,34の経年変化による特性
の変化を極小に維持するのは困難なために差電圧演算に
おける精度確保に重大な欠点になっているという問題が
ある。
【0009】この発明の目的は、計器用変圧器やアナロ
グフィルタなどの誤差による差電圧演算誤差を改善した
高精度の交流電圧の差電圧演算方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、遮断器の両端の交流電圧を測定
する電圧測定手段によってそれぞれ測定された2つの交
流電圧vR1,vR2の差電圧が、差電圧演算手段によって
振幅の差と位相の差に分けて演算される交流電圧の差電
圧演算方法において、誤差を補償するための補償式に含
まれる補償係数の演算を指令する差電圧補償係数演算指
令手段の指令に基づいて、差電圧補償係数演算手段によ
って前記遮断器が閉路の状態における前記2つの交流電
圧vT1,vT2の振幅VT1,VT2及び位相差ΔΦT を演算
してこれに基づいて補償式の所要の係数をあらかじめ演
算し記憶しておき、前記差電圧演算手段によって、前記
遮断器が任意の状態での振幅VR1,VR2の差ΔVR 及び
位相差ΔΦR の演算値を、前記補償式と前記補償係数に
基づいて補償し、補償された振幅の差ΔVRH、位相の差
ΔΦRHを出力するものとし、また、振幅VT1,VT2の差
ΔVT を振幅の和V TPで除した値を補償係数ηT とし
て、振幅の差の補償式が、振幅VR1,VR2の和VRPと前
記補償係数ηT の積を振幅VR1,VR2の差ΔVR から差
し引いた式又はこれと実質的に同一の演算値を得る式で
なるものとし、又は、振幅VT1,VT2の差ΔVT を振幅
の和VTPで除した値を補償係数ηT 、振幅VR1,VR2
差ΔVR を和VRPで除した値を係数ηR として、振幅の
差の補償式の分子が、係数ηR から補償係数ηT を差し
引いた値と振幅の和VRPとの積であり、分母が、1から
係数ηR と補償係数ηT との積を差し引いた式又はこれ
と実質的に同一の演算値を得る式でなるものとし、ま
た、位相差の補償式が、2つの交流電圧vR1,vR2の位
相差ΔΦR から補償係数としての位相差ΔΦT を差し引
いた式でなるものとする。
【0011】
【作用】この発明の構成において、差電圧補償係数演算
指令手段の演算指令に基づいて、補償式に含まれる補償
係数を演算する差電圧補償係数演算手段によって遮断器
が閉路の状態で電圧測定手段によって測定された2つの
交流電圧vT1、vT2の振幅VT1,VT2及び位相差ΔΦT
を演算すると、本来これらの交流電圧vT1,vT2は一致
しているので振幅の差ΔVT 、位相差ΔΦT は共に0に
なるべきであるが電圧測定手段の誤差によって0でない
値になる。これらの値に基づいて所定の補償式の所要の
係数をあらかじめ演算し記憶しておき、差電圧演算手段
による演算誤差を補償するための差電圧演算手段によっ
て、遮断器が任意の状態での振幅V R1,VR2の差ΔVR
及び位相差ΔΦR の演算値を、前述の補償式と補償係数
に基づいて補償して補償された振幅の差ΔVRH、位相の
差ΔΦRHを出力することにより、誤差の小さな差電圧の
演算が可能になる。
【0012】また、振幅VT1,VT2の差ΔVT を振幅の
和VTPで除した値を補償係数ηT とし、振幅の差の補償
式を、振幅VR1,VR2の和VRPと前記補償係数ηT の積
を振幅VR1,VR2の差ΔVR から差し引いた式にするこ
とにより、振幅の和VRPの変化も考慮した、より誤差が
小さくなる補償方法となる。
【0013】又は、振幅VT1,VT2の差ΔVT を振幅の
和VTPで除した値を補償係数ηT 、振幅VR1,VR2の差
ΔVR を和VRPで除した値を係数ηR として、振幅の差
の補償式の分子が、係数ηR から補償係数ηT を差し引
いた値と振幅の和VRPとの積であり、分母が、1から係
数ηR と補償係数ηT との積を差し引いた式にすること
により、理論的に導かれた補償式を基にした、より誤差
の小さな補償式となる。
【0014】また、電圧の位相差ΔΦT を補償係数と
て、位相差の補償式を、2つの交流電圧vR1,vR2の位
相差ΔΦR からこの補償係数としての位相差ΔΦT を差
し引いた式とすることにより、誤差の小さな位相差を演
算することができる。
【0015】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例を示す機能ブロック図である。
この図において、遮断器1の両端の電圧は電圧測定手段
101,102で測定される。一方、差電圧補償値係数
演算指令手段103は差電圧補償係数演算手段104に
対して差電圧補償係数の演算指令を発する。この演算指
令が発せられたときには電圧測定手段101,102で
測定された交流電圧を基にこれらの振幅の和と差及び位
相差が演算され、これらの値に基づいて後述の補償式に
使用する補償係数を演算する。補償係数の演算指令を発
する方式には後述のように種々の方式があり、どの方式
を採用するかについての一般的な制約はない。
【0016】演算指令の有無に係わらず差電圧演算手段
は2つの交流電圧の振幅の差及び位相差が演算され、更
に前述の補償式に基づいて補償された値が差電圧演算手
段105の演算結果として出力される。以下に各ブロッ
クについて更に詳細に説明する。
【0017】電圧測定手段101,102 遮断器1の両端の交流電圧を測定して差電圧補償係数演
算手段104及び差電圧演算手段105に入力するもの
で、前述の図5では計器用変圧器21と絶縁変圧器31
及びアナログフィルタ33が電圧測定手段101に相当
し、計器用変圧器22と絶縁変圧器32及びアナログフ
ィルタ34が電圧測定手段102に相当する。サンプル
ホールド回路35,36も電圧測定手段101,102
に含めてもよく、いずれにしても従来の差電圧演算装置
に備えられている手段である。
【0018】差電圧補償係数演算指令手段103 補償係数の演算指令を発する方式には次のようなものが
ある。 (1)装置の電源印加時に自動的に行う。 (2)外部から演算指令を入力する。 (3)遮断器閉路操作時に自動的に行う。 (4)定期的かつ自動的に行う。
【0019】実際にはこれらの一部又は全部を組み合わ
せて対象とする差電圧演算装置に最適な方式が採用され
ることになる。
【0020】差電圧補償係数演算手段104 振幅の差及び位相の差の演算誤差を補償するための補償
式に含まれる補償係数を演算する。この演算は図5のプ
ロセッサ39で実行されるソフトウエアで処理される。
【0021】遮断器1が「閉」のときその両端の電圧は
本来振幅、位相とも同じである。一方、電圧測定手段1
01,102を構成する前述のように計器用変圧器2
1,22、絶縁変圧器31,32及びアナログフィルタ
33,34には誤差があるためプロセッサ39内に記憶
されたこれら2つの電圧に対応するデータは一致すると
は限らない。したがって、本来一致すべき2つの値の違
いを求めてこれに基づいて差電圧の演算値を補償するこ
とによって演算誤差を小さくしようとするものである。
【0022】今、補償値演算時の系統の電圧の振幅をV
T 、プロセッサ39に記憶された2つの振幅に関するデ
ータをVT1、VT2、比例係数をそれぞれK1 、K2 とす
る。この比例係数K1 は計器用変圧器21、絶縁変圧器
31、アナログフィルタ33及びA/D変換器38の変
換係数を総合した比例係数であり、比例係数K2 も同様
である。なお、これらの回路が正常であればK1 、K2
とも1であるとする。これらK1 、K2 の実用上の変化
は0.9〜1.1の範囲を越えることはないとしてよ
い。 VT1=K1 T 、VT2=K2 T ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1)
【0023】これら2つの値の和VTPと差ΔVT は次式
となる。 VTP =VT1+VT2=(K1 +K2 )VT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2) ΔVT =VT1−VT2=(K1 −K2 )VT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3) 次の係数を定義する。 m1 =(K1 +K2 )/2、m2 =(K1 −K2 )/2 ‥‥‥‥‥‥(4) K1 ,K2 について解くと次式となる。 K1 =m1 +m2 、K2 =m1 −m2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(5) また、ΔVT のVTP に対する比をηT とする。すなわ
ち、 ηT =ΔVT /VTP=m2 /m1 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(6)
【0024】ちなみに、前述のK1 、K2 の変化範囲で
は、m1 ,m2 及びηT の取り得る範囲はそれぞれ、
0.9〜1.1、−0.1〜0.1、−0.1〜0.1
である。また、後述するように、このηT が差電圧補償
係数演算手段104による振幅の差演算時の補償係数で
ある。
【0025】差電圧演算時の遮断器両側の電圧をvR1
R2、これらが計測されてプロセッサ39に記憶された
ときの振幅をVR1,VR2とし、電圧vR1,vR2の振幅の
T に対する比率をそれぞれα、βとすると、次式が成
立する。 VR1=K1 αVT 、VR2=K2 βVT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(7)
【0026】VR1とVR2の和と差をそれぞれVRP、ΔV
R 、これらの比をηR とする次式となる。 VRP =VR1+VR2=(αK1 +βK2 )VT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(8) ΔVR =VR1−VR2=(αK1 −βK2 )VT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(9) ηR =ΔVR /VRP ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(10) ΔVR は何も補償しないときの振幅の差である。
【0027】以上の各値を使用して次の2つの補償式を
採用する。1)第1の補償式 ΔVRH=ΔVR −ηT RP ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(11) ここで、ΔVRHは補償された振幅の差である。この補償
式では事前に演算し記憶しておける補償係数はηT であ
る。
【0028】2)第2の補償式 ΔVRH={(ηR −ηT )/(1−ηR ηT )}VRP ‥‥‥‥‥‥(12) この補償式でも事前に演算することのできる補償係数は
ηT である。すなわち、2つの異なる補償式において、
遮断器が「閉」状態で事前に演算しておく補償係数はη
T である。この補償係数ηT の演算は前述のように、簡
単な加減乗除の演算で求めることができる。
【0029】位相差ΔΦの補償は遮断器1が「閉」の状
態での2つの交流電圧の位相差ΔΦ T とすると、補償式
として次式を採用する。 ΔΦH =ΔΦR −ΔΦT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(13)
【0030】差電圧演算手段105 振幅の差及び位相の差を所定の補償式に基づいて補償し
て演算誤差がなるべく小さくした差値を演算する。この
演算も差電圧補償係数値演算手段104と同様に図5の
プロセッサ39で実行されるソフトウエアで処理され
る。
【0031】遮断器1の一方の電圧の振幅の真の電圧を
それぞれV01,V02とすると、これらは次式で表され
る。 V01=αVT ,V02=βVT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(14) これらの差ΔV0 ,和V0P及びこれらの比η0 は次式と
なる。 V0P =αVT +βVT =(α+β)VT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(15) ΔV0 =αVT −βVT =(α−β)VT ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(16) η0 =ΔV0 /V0P=(α−β)/(α+β) ‥‥‥‥‥‥‥‥(17)
【0032】以下に、前述の補償式による補償方法の誤
差について検討する。1)振幅の差の第1の補償式の誤
差検討(2),(3),(6)式を書き直すと次式とな
る。 VTP =2m1 T ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(18) ΔVT =2m2 T ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(19) ηT =m2 /m1 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(20)
【0033】同じようにして(8),(9),(10)
式を書き直すと次式となる。 VRP =(αK1 +βK2 )VT ={(α+β)m1 +(α−β)m2 }VT =(1+ηT η0 )m1 0P ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(21) ΔVR =(αK1 −βK2 )VT ={(α−β)m1 +(α+β)m2 }VT =(η0 +ηT )m1 0P ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(22) ηR =ΔVR /VRP =(η0 +ηT )/(1+ηT η0 ) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(23)
【0034】これらを第1の補償式である(11)式
に代入し前式の関係を利用して整理すると結果的に次式
が得られる。 ΔVRH=ΔVR −ηT RP =(ηR −ηT )VRP ={(η0 +ηT )−ηT (1+ηT η0 )}m1 0P =(m1 −ηT 2 )ΔV0 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(24)
【0035】誤差率r1 を(ΔVRH/ΔV0 −1)で定
義すると、r1 は次式となる。 r1 =(m1 −ηT 2 )−1 =(m1 −1)−ηT 2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(26) この式の右辺第1項をra 、第2項をr1bとすると、r
a はm1 に係わる項、r 1bはm2 に係わる項である。r
a は後述の他の誤差率に共通である。r1bはm2 にηT
が掛け算されているが、ηTの最大はせいぜい0.2程
度なのでr1bはm 2 の5分の1を越えることはない。
【0036】なお、補償する前の振幅の差ΔVR の誤差
率をrRとすると、このrR は次式となる。 rR =ΔVR /ΔV0 −1 ={(α−β)m1 +(α+β)m2 }VT /{(α−β)VT }−1 =(m1 −1)+m2 /η0 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(27) =ra +rRb
【0037】ηT の最大も0.2程度であるから、rRb
はm2 の5倍を下回ることはない。つまり、第1の補償
式による振幅の差の補償はm2 に係わる誤差の補償に対
して有効であることが分かる。逆にm1 に係わる項に関
しては補償の効果はない。
【0038】2)振幅の差の第2の補償式の誤差検討最
初に第2の補償式である(12)式の誘導を行う。(2
2)、(23)の両式をη0 について解くと次式が得ら
れる。 η0 =(ηR +ηT )/(1−ηR ηT ) (17)式より、η0 =ΔV0 /V0Pであるから、これ
を上式に代入してΔV0 を求めると次式となる。 ΔV0 ={(ηR +ηT )/(1−ηR ηT )}V0P ‥‥‥‥‥‥(28)
【0039】ところで、V0Pは真の値であるが、実際に
て電圧測定遮断101,102によって得られる交流電
圧の振幅値は係数K1 、K2 が掛け算された値なのでV
0Pの値は不明である。したがって、これの代わりに実際
に求められるVRPを用いる。(28)式のV0Pの代わり
にVRPを用いたのが第2の補償式である(12)式であ
る。
【0040】前述のことから、(12)式の演算誤差は
0Pの代わりにVRPを用いたことによるものである。し
たがって、第2の補償式における誤差率をr2 とすると
(21)式から次式が得られる。 r2 =VRP/V0P−1 =(1+ηT η0 )m1 −1 =(m1 −1)+η0 2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(29) =ra +r2b
【0041】この式から明らかなように誤差率r2
(26)式の誤差率r1 の式に対して第2項のm2 に掛
け算される係数が異なるだけであり、またη0 の値の取
りうる範囲はηT と同程度なので補償の効果も同程度で
ある。例えば、m1 =1.1、m2 =0.1、η0 、η
T =0.1とすると、それぞれの誤差率は次のようにな
る。
【0042】rR =1.1 (ra =0.1、rrb
1.0 ) r1 =0.09(ra =0.1、r1b=−0.01) r2 =0.11(ra =0.1、r2b= 0.01) となる。この計算例からも分かるように第1及び第2の
補償式によって補償された振幅の差の演算結果の誤差は
殆ど第1の誤差率ra で決まり、第2の誤差率r Rbに大
きく影響される補償前の誤差が大幅に改善されたことに
なる。
【0043】図2はK1 =1.1、K2 =0.9、α=
1.1に固定してβを0.9から1.1に変化させたと
きの誤差率rR ,r1 ,r2 の値を示すグラフである。
この図の条件ではm1 =1なのでra =0であり、それ
ぞれ第2の項の誤差率rRb,r1b,r2bだけである。横
軸はβであり、縦軸は誤差率rR ,r1 ,r2 である。
縦軸の目盛りは、誤差率rR に対しては左側の目盛り
が、誤差率r1 ,r2 については右側の目盛りが適用さ
れる。
【0044】誤差率rR に対する左側の目盛りに対して
誤差率r1 ,r2 に対する右側の目盛りは1000倍に
拡大されている。すなわち、補償された振幅の差の誤差
率r 1 ,r2 は補償前の誤差率rR の1千分の1になっ
ていることを表す。ただ、この図の条件は、前述のよう
にra =0であるから、補償式による補償効果が最も顕
著な場合であるといえる。
【0045】図3は別の条件の計算における誤差率
R ,r1 ,r2 の値を示すグラフである。この図で
は、K1 =1.1、α=0.9、β=1.1としてK2
を0.9から1.1の間に変化させたものである。この
図の横軸はK2 であり、縦軸は誤差率で、左側の目盛り
が誤差率rR に対するもの、右側が誤差率r1 ,r2
対するものであり、右側の目盛りは左側の約5倍に拡大
されている。
【0046】この条件では、K2 の変化に伴ってra
0から0.1から変化し、誤差率r 1 ,r2 はこの誤差
率ra で殆ど決まってしまっている。そのため、この図
ではr1 とr2 とが一致する図となっている。
【0047】3)位相差の補償式の誤差 2つの交流電圧vR1,vR2の位相差ΔΦR の補償された
値ΔΦRHを求める補償式は(13)式に示すように、補
償係数としてのΔΦT を遮断器1の任意の状態での2つ
の交流電圧の位相差ΔΦR から差し引いた式である。周
知のようにそれぞれの交流電圧の位相Φ1 ,Φ2 そのも
のの意味はない。したがって、振幅の場合の振幅の和V
P に相当する位相の和ΦP は物理的に意味を持たない。
また、位相差ΔΦR に誤差が生ずる要因は2つの電圧測
定手段101,102に含まれるインダクタンスやキャ
パシタンスの回路定数の相違によるものが主であるが、
これらは増幅器の増幅率の相違にに比べて小さくかつ経
時的な変化も少ない。したがって,位相差ΔΦR の補償
が不要の場合もあり、また装置の製作時に測定した値を
基に演算した補償係数で補償するなどの採用も可能であ
り、振幅の差の補償と同一の方式で補償する必要はな
い。補償式による補償を行うにしても位相差の特殊性か
ら前述の(13)式で前述の振幅の差の補償式と同等の
補償効果を上げることができる。
【0048】図4は図1の差電圧補償係数演算手段10
4のフローチャートである。この図において、図1の差
電圧補償係数演算指令手段103から演算指令が出され
たことをステップ401でで確認し、ステップ402に
進む。演算指令が確認されない場合には待機の状態を維
持する。ステップ402で後述の差電圧演算条件1が成
立するかどうかを判定し、ステップ403で差電圧演算
条件2が成立するかどうかを判定し、どちらかの条件が
成立しない場合には以下のステップの実行を行わない。
【0049】差電圧演算条件1,2とも成立していると
きにステップ404に進み、前述の補償式に対応した補
償係数を演算し、ステップ405で古い補償係数に換え
て演算された新しい補償係数でメモリーを書き換える。
【0050】差電圧演算条件1は遮断器1が「閉」の状
態にあることであり、遮断器の制御装置に組み込まれて
いる補助接点の状態によって検出することができる。
【0051】差電圧演算条件2は、2つの交流電圧の振
幅の定格電圧に対する比率が所定の範囲内にあるときで
あり、この条件2が成立する範囲は定格電圧の80%〜
120%の範囲程度とするのが普通である。系統の電圧
は前述のように±10%の変動はあるが、これ以上の大
きな変動は生じないように制御されており、大きな電圧
変動があるときは何らかの異常が系統内に発生している
と考えられ、このときには電圧波形が歪むために高調波
が多く含まれることになり、この高調波によって振幅や
位相差の演算に大きな誤差が生ずることになるので、こ
のようなときには補償係数の演算は行わないことにする
のが妥当である。この差電圧演算条件2の成立の判定は
プロセッサ39内で電圧振幅値とあらかじめ設定されて
いる前述の範囲を設定する許容最小値、最大値との比較
によって行われる。
【0052】なお、差電圧演算条件1及び2の成立の可
否を判定する機能を差電圧補償係数演算指令手段103
の中に含めてこれらの条件が成立していると判定された
ときだけ補償係数演算指令をを出力し、差電圧補償係数
演算手段104の中からステップ402,403を除く
構成を採用することもできる。
【0053】なお、前述の実施例ではディジタル形の差
電圧演算装置についてのものであるが、補償値の演算な
どは単純な四則演算によるのでアナログ演算回路を用い
て構成することも可能である。
【0054】
【発明の効果】この発明は前述のように、差電圧補償係
数演算指令手段の演算指令に基づいて、補償式の補償係
数を演算する差電圧補償係数演算手段によって遮断器が
閉路の状態における2つの交流電圧vT1,vT2の振幅V
T1,VT2及び位相差ΔΦT を演算すると、本来これらの
交流電圧vT1,vT2は一致しているので振幅の差Δ
T 、位相差ΔΦT は共に0になるべきであるが電圧測
定遮断の誤差によって0でない値になる。これらの値に
基づいて所定の補償式の所要の係数をあらかじめ演算し
記憶しておき、差電圧演算手段による演算誤差を補償す
るための差電圧演算手段によって、遮断器が任意の状態
での振幅VR1,VR2の差ΔVR 及び位相差ΔΦ R の演算
値を、前述の補償式と補償係数に基づいて補償して補償
された振幅の差ΔVRH、位相の差ΔΦRHを出力すること
により、誤差の小さな差電圧の演算が可能になり、差電
圧演算装置による遮断器の開閉制御に関する信頼性が向
上するという効果が得られる。
【0055】また、振幅VT1,VT2の差ΔVT を振幅の
和VTPで除した値を補償係数ηT とし、振幅の差の補償
式を、振幅VR1,VR2の和VRPと前記補償係数ηT の積
を振幅VR1,VR2の差ΔVR から差し引いた式にするこ
とにより、振幅の和VRPの変化も考慮した、誤差がより
小さくなる補償式となる。
【0056】又は、振幅VT1,VT2の差ΔVT を振幅の
和VTPで除した値を補償係数ηT とし、振幅VR1,VR2
の差ΔVR を和VRPで除した値を係数ηR として、振幅
の差の補償式の分子を、係数ηR から補償係数ηT を差
し引いた値と振幅の和VRPとの積とし、分母を、1から
係数ηR と補償係数ηT との積を差し引いた式にするこ
とにより、理論的に導かれた補償式を基にした誤差のよ
り小さな補償式となる。
【0057】また、位相差の補償式を、2つの交流電圧
R1,vR2の位相差ΔΦR から補償係数としての前述の
位相差ΔΦT を差し引いた式とすることにより、誤差の
小さな位相差を演算することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す機能ブロック図
【図2】誤差率の計算結果の一例を示すグラフ
【図3】誤差率の計算結果の別の例を示すグラフ
【図4】差電圧補償係数演算手段を示すフローチャト
【図5】従来の差電圧演算装置を示す回路図
【符号の説明】
1 遮断器 101 電圧測定手段 102 電圧測定手段 103 差電圧補償係数値演算指令手段 104 差電圧補償係数値演算手段 105 差電圧演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 19/00 - 19/32 G01R 29/00 - 29/26 G01R 31/00 H02H 3/28 H02J 3/40 - 3/50

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遮断器の両端の交流電圧を測定する電圧測
    定手段によってそれぞれ測定された2つの交流電圧
    R1,vR2の差電圧が、差電圧演算手段によって振幅の
    差と位相差に分けて演算される交流電圧の差電圧演算方
    法において、誤差を補償するための補償式に含まれる補
    償係数の演算を指令する差電圧補償係数演算指令手段の
    指令に基づいて、差電圧補償係数演算手段によって前記
    遮断器が閉路の状態における前記2つの交流電圧vT1
    T2の振幅VT1,VT2及び位相差ΔΦT を演算してこれ
    に基づいて補償式の所要の係数をあらかじめ演算し記憶
    しておき、前記差電圧演算手段によって、前記遮断器が
    任意の状態での振幅VR1,V R2の差ΔVR 及び位相差Δ
    ΦR の演算値を、前記補償式と補償係数に基づいて補償
    し、補償された振幅の差ΔVRH、位相差ΔΦRHを出力す
    ることを特徴とする交流電圧の差電圧演算方法。
  2. 【請求項2】振幅VT1,VT2の差ΔVT を振幅の和VTP
    で除した値を補償係数ηT として、振幅の差の補償式
    が、振幅VR1,VR2の和VRPと前記補償係数η T の積を
    振幅VR1,VR2の差ΔVR から差し引いた式でなること
    を特徴とする請求項1記載の交流電圧の差電圧演算方
    法。
  3. 【請求項3】振幅VT1,VT2の差ΔVT を振幅の和VTP
    で除した値を補償係数ηT 、振幅VR1,VR2の差ΔVR
    を和VRPで除した値を係数ηR として、振幅の差の補償
    式の分子が、係数ηR から補償係数ηT を差し引いた値
    と振幅の和V RPとの積であり、分母が、1から係数ηR
    と補償係数ηT との積を差し引いた式でなることを特徴
    とする請求項1記載の交流電圧の差電圧演算方法。
  4. 【請求項4】振幅の差の補償式が、請求項2又は3の補
    償式と実質的に同一の演算値となる補償式であることを
    特徴とする交流電圧の差電圧演算方法。
  5. 【請求項5】2つの交流電圧の位相差の補償式が、2つ
    の交流電圧vR1,v R2の位相差ΔΦR からこの補償係数
    としての位相差ΔΦT を差し引いた式でなることを特徴
    とする請求項1、2、3又は4記載の交流電圧の差電圧
    演算方法。
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