JP2979723B2 - 自動ピアノの音量調整装置 - Google Patents

自動ピアノの音量調整装置

Info

Publication number
JP2979723B2
JP2979723B2 JP3143626A JP14362691A JP2979723B2 JP 2979723 B2 JP2979723 B2 JP 2979723B2 JP 3143626 A JP3143626 A JP 3143626A JP 14362691 A JP14362691 A JP 14362691A JP 2979723 B2 JP2979723 B2 JP 2979723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volume
setting
automatic piano
maximum
minimum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3143626A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05113788A (ja
Inventor
善政 磯崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP3143626A priority Critical patent/JP2979723B2/ja
Publication of JPH05113788A publication Critical patent/JPH05113788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2979723B2 publication Critical patent/JP2979723B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動ピアノの音量調
整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】順次供給される演奏データに従ってピア
ノアクション等の機構を駆動し、楽曲を自動演奏する自
動ピアノが知られている。ここで、演奏データには、発
音すべき音に対応した鍵の鍵番号を指定するノートナン
バデータの他、打弦強度データ(以降、ベロシティデー
タと称する)等が含まれている。このベロシティデータ
は所定の関数に従って出力音量データに変換される。そ
して、出力音量データに応じた電圧がピアノアクション
を駆動するソレノイドに印加される。この結果、ベロシ
ティデータに応じた音量のピアノ音が発生される。
【0003】図6は、従来の自動ピアノにおけるベロシ
ティデータを出力音量データに変換する関数を示すグラ
フである。(a)はアップライトタイプの自動ピアノに
おける関数を示しており、(b)はグランドタイプの自
動ピアノにおける関数を示している。操作者は、所定の
操作子から整数の音量設定値を入力することができ、こ
の音量設定値をパラメータとする曲線が、ベロシティデ
ータと出力音量データとの関係を決定づける曲線として
選択される。従来は、これら音量設定値が設定されるこ
とにより、結果的にダイナミックレンジ(最大音量と最
小音量とのレベル差)が決まっていた。例えば、(a)
において音量設定値が「−1」の場合、ダイナミックレ
ンジはrの大きさとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の音量
設定においては、ダイナミックレンジが必ずしも音量設
定値に対して適切でないために、音量設定値を下げると
ソレノイドが充分に駆動されず、ハンマの挙動が不安定
になり、音が欠ける、連打できない、発音タイミングが
ずれる等の乱れが生じ、再生が上手く行かないことがあ
るという問題があった。また、再生すべき曲種、場所、
用途に応じたきめ細かな音量調整に対する操作者の要求
に対応できないという問題があった。
【0005】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、音量を下げた場合にも上手く再生でき、再生
すべき曲種、場所、用途に応じたきめ細かな音量調整が
可能な自動ピアノの音量調整装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上に述べた課題を解決するために、自動ピアノ再生時の
打弦強度相当値と操作子駆動力相当量との対応関係であ
る音量設定条件を記憶する記憶手段と、操作者が前記自
動ピアノ再生時の最小音量および最大音量をそれぞれ独
立に所望の値に設定する設定手段と、前記設定手段によ
って設定された最小音量および最大音量に応じて前記音
量設定条件を補正する補正手段とを具備することを特徴
としている。また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動ピアノの音量調整装置において、前記設定手段
は、最小音量の設定範囲と最大音量の設定範囲を異にす
ることを特徴としている。
【0007】
【作用】上述の構成によれば、操作者は前記自動ピアノ
再生時の最大音量および最小音量をそれぞれ独立に設定
でき、それによりダイナミックレンジが決まり、その範
囲内において出力音量が補正される。この場合におい
て、請求項2記載の発明によれば、最小音量と最大音量
がそれぞれ異なる設定範囲で設定される。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の2つの実
施例について説明する。図3(a)は、本実施例による
自動ピアノの音量調整装置において、操作者が最大音量
/最小音量の設定を行う部分の構成を示すブロック図で
ある(第1実施例および第2実施例共通)。1は表示パ
ネルであり、音量がディジタル表示される。2は操作パ
ネルであり、音量ボタン2a、マイナスボタン2b、プ
ラスボタン2cから構成される。操作者は、この操作パ
ネル2における各ボタンを操作することによって最大音
量/最小音量の設定を行う。また、3は不揮発性メモリ
であり、操作者により入力された最大音量/最小音量の
値が記憶される。
【0009】次に、この装置による最大音量/最小音量
の設定時の動作について説明する。まず、この装置に電
源が投入されると、表示パネル1に、例えば、図3
(a)に示すように“VOLUME 00”という現在の音量が
表示される。そして、操作者が、操作パネル2の音量ボ
タン2aを押したとする。この結果、表示パネル1に、
その時点における不揮発性メモリ3の記憶内容に基づ
き、例えば、図3(b)に示すように“MIN VOLUME 0
0”という最小音量の設定値が表示される。最小音量の
表示値は、操作者がプラスボタン2cあるいはマイナス
ボタン2bを押圧操作することによって増減させること
ができる。すなわち、操作者によってプラスボタン2c
が1回押される毎に、この表示値は1つずつ増加し、逆
に、マイナスボタン2bが押される毎に、この表示値は
1つずつ減少する。ただし、最小音量の設定範囲は「0
0」〜「50」なので、操作者は、この範囲で所望の値
を決定する。
【0010】ここで、表示値が所望の値に変更された
後、操作者により再び音量ボタン2aが押されたとす
る。この結果、その表示値が装置内部の不揮発性メモリ
3に記憶され、新しい最小音量の設定が完了する。ま
た、表示パネル1に、例えば、図3(c)に示すように
“MAX VOLUME 127”という最大音量の設定値が表示され
る。この「127」という値も最小音量の場合と同様に
最大音量の初期値であり、操作者は、プラスボタン2c
とマイナスボタン2bのボタン操作によって所望の値に
変更することができる。ただし、最大音量の設定範囲は
「64」〜「127」なので、操作者は、この範囲で所
望の値を決定する。
【0011】ここで、表示値が所望の値に変更された
後、操作者によりさらに音量ボタン2aが押されたとす
ると、この表示値が新しい最大音量として不揮発性メモ
リ3に記憶され設定が完了する。
【0012】以上のように、最大音量/最小音量の設定
が行われる。ここで、設定された情報は、上に述べたよ
うに不揮発性メモリ3に記憶されるので、電源を切って
も失われることはなく、再度設定を変えるまで有効とな
る。また、この設定は、上の説明のように必ずしも演奏
開始前に行われる必要はなく、演奏中において操作者は
演奏を聞きながら同様の操作によって行うことができ
る。
【0013】次に、自動ピアノ演奏中における第1実施
例によるこの装置の動作を説明する。図1は、第1実施
例によるこの装置における音量調整を行う部分のブロッ
ク図である。まず、操作者によって演奏開始命令が与え
られると、フロッピーディスクFDに記憶された演奏デ
ータが順次読み出される。これら演奏データの読み出し
によりMIDIイベントが発生し、この装置が起動され
る。
【0014】この装置が起動されると、最小音量リミッ
ターP1によって、この演奏データに含まれる打弦強度
を指定するベロシティデータV1に、不揮発性メモリ3
に記憶されている最小音量VMINが加算され、加算後
のベロシティデータV2が最大音量リミッターP2に渡
される。
【0015】次に、最大音量リミッターP2によって、
ベロシティデータV2は、不揮発性メモリ3に記憶され
ている最大音量VMAXと比較され、 V2 > VMA
X であれば、ベロシティデータV2に最大音量VMA
Xが代入され、出力音量変換器P3に渡される。一方、
V2 ≦ VMAX であれば、ベロシティデータV2は
そのまま出力音量変換器P3に渡される。
【0016】次に、出力音量変換器P3によって、べロ
シティデータV2は、音量設定値VPに基づいて出力音
量データVOに変換され、ソレノイド駆動信号生成器P
4に渡される。
【0017】次に、ソレノイド駆動信号生成器P4によ
って、この出力音量データVOに基づき、読み出された
演奏データに含まれるノートナンバデータNNによって
指定された鍵盤に対応する、ソレノイド駆動信号SPが
生成される。そして、パルス幅変調器P5によって、こ
のソレノイド駆動信号SPに応じたパルス幅変調が行わ
れ、この変調後のパルスSP2に対応した電圧DVが、
駆動トランジスターP6によってソレノイド駆動回路に
印加される。これにより、ソレノイドP8は駆動され
る。
【0018】ここで、第1実施例におけるベロシティデ
ータV1と出力音量データVOとの関係を、図4に示
す。このように、第1実施例においては、所望の音量設
定値に対応する曲線に適合するダイナミックレンジを、
操作者が最大音量/最小音量を設定することにより、決
定することができる。
【0019】次に、自動ピアノ演奏中における、第2実
施例によるこの装置の動作を説明する。図2は、第2実
施例によるこの装置における音量調整を行う部分のブロ
ック図である。本実施例における出力音量変換器P3と
レンジ圧縮器P7は、第1実施例における最小音量リミ
ッターP1、最大音量リミッターP2および出力音量変
換器P3に置き換わる部分であり、他の部分は同じ構成
になっている。
【0020】まず、出力音量変換器P3によって、ベロ
シティデータV1は、音量設定値VPに基づいて出力音
量データVO′に変換され、レンジ圧縮器P7に渡され
る。次に、レンジ圧縮器P7によって、この出力音量デ
ータVO′は次式によって補正され、出力音量データV
O″が求められ、ソレノイド駆動信号生成器P4に渡さ
れる。 VO″=(VMAX−VMIN)/7F・VO′+VMIN ここで、「7F」はフルレンジ(ダイナミックレンジの
最大値)の大きさを示しており、それに対する現在のダ
イナミックレンジの比をVO′に掛けている。この場
合、ベロシティデータV1と出力音量データVO″との
関係を示すグラフは、図5に示すように、操作者が最大
音量/最小音量を設定することにより定まったダイナミ
ックレンジに合う形に圧縮される。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、自動ピアノ再生時の打弦強度相当値と操作子駆動力
相当量との対応関係である音量設定条件を記憶する記憶
手段と、操作者が前記自動ピアノ再生時の最小音量およ
び最大音量をそれぞれ独立に所望の値に設定する設定手
段と、前記設定手段によって設定された最小音量および
最大音量に応じて前記音量設定条件を補正する補正手段
とを設けたので、操作者は、自動ピアノ再生時の最小音
量と最大音量を独立に設定することができ、再生すべき
曲種、場所、用途に適合したダイナミックレンジを設定
でき、出力音量はその範囲におさまるよう自動的に補正
されるので、従来よりきめ細かな音量調整ができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例による自動ピアノの音量
調整装置において、音量調整を行う部分のブロック図で
ある。
【図2】この発明の第2実施例による自動ピアノの音量
調整装置において、音量調整を行う部分のブロック図で
ある。
【図3】この発明の第1および第2実施例による自動ピ
アノの音量調整装置において、操作者が最大音量/最小
音量の設定を行う部分の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の第1実施例による自動ピアノの音量
調整装置において、ベロシティデータV1と出力音量デ
ータVOとの関係を示すグラフである。
【図5】この発明の第2実施例による自動ピアノの音量
調整装置において、ベロシティデータV1と出力音量デ
ータVO″との関係を示すグラフである。
【図6】従来の自動ピアノにおいて、ベロシティデータ
と出力音量データとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】 1 表示パネル 2 操作パネル 3 不揮発性メモリ P1 最小音量リミッター P2 最大音量リミッター P3 出力音量変換器 P4 ソレノイド駆動信号生成器 P5 パルス幅変調器 P6 駆動トランジスター P7 レンジ圧縮器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動ピアノ再生時の打弦強度相当値と操
    作子駆動力相当量との対応関係である音量設定条件を記
    憶する記憶手段と、 操作者が前記自動ピアノ再生時の最小音量および最大音
    をそれぞれ独立に所望の値に設定する設定手段と、 前記設定手段によって設定された最小音量および最大音
    量に応じて前記音量設定条件を補正する補正手段と、 を具備することを特徴とする自動ピアノの音量調整装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動ピアノの音量調整装
    置において、 前記設定手段は、最小音量の設定範囲と最大音量の設定
    範囲を異にすることを特徴とする自動ピアノの音量調整
    装置。
JP3143626A 1991-06-14 1991-06-14 自動ピアノの音量調整装置 Expired - Lifetime JP2979723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3143626A JP2979723B2 (ja) 1991-06-14 1991-06-14 自動ピアノの音量調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3143626A JP2979723B2 (ja) 1991-06-14 1991-06-14 自動ピアノの音量調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05113788A JPH05113788A (ja) 1993-05-07
JP2979723B2 true JP2979723B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=15343131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3143626A Expired - Lifetime JP2979723B2 (ja) 1991-06-14 1991-06-14 自動ピアノの音量調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2979723B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102077464A (zh) * 2008-07-11 2011-05-25 歌乐株式会社 声学处理装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102077464A (zh) * 2008-07-11 2011-05-25 歌乐株式会社 声学处理装置
CN102077464B (zh) * 2008-07-11 2014-02-26 歌乐株式会社 声学处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05113788A (ja) 1993-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5756910A (en) Method and apparatus for actuating solenoids in a player piano
JPH06118945A (ja) 自動ピアノのペダル駆動データ作成方法
US5410100A (en) Method for recording a data file having musical program and video signals and reproducing system thereof
US10978031B2 (en) Sound signal generation device, sound signal generation method and non-transitory computer readable medium storing sound signal generation program
JP2979723B2 (ja) 自動ピアノの音量調整装置
JPS6336066B2 (ja)
JPS6250914B2 (ja)
JPS6252391B2 (ja)
JP2677048B2 (ja) 自動ピアノの音量補正装置
JPS60100199A (ja) 電子楽器
JP2989360B2 (ja) ピアノの自動演奏装置
JP4165007B2 (ja) 楽音データ補正装置
US6355870B1 (en) Apparatus and method for reproduction of tune data
US7547839B2 (en) Performance data processing apparatus, performance data processing method, and computer readable medium containing program for implementing the method
US4020729A (en) Musical instrument with prerecorded tones on tape
JP3609045B2 (ja) 自動演奏装置
JP2660462B2 (ja) 自動演奏装置
JP3464301B2 (ja) 自動演奏装置
JPH043352Y2 (ja)
JP2525933B2 (ja) 音程制御装置
JPH0511593Y2 (ja)
JPH0119199Y2 (ja)
JP2774021B2 (ja) 自動演奏ピアノのソレノイド駆動方法
JP2621458B2 (ja) 波形読み出し装置
JP2591138B2 (ja) 波形データ読出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990817

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070917

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100917

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110917

Year of fee payment: 12