JP2979183B2 - 軽石吸音板 - Google Patents
軽石吸音板Info
- Publication number
- JP2979183B2 JP2979183B2 JP30193795A JP30193795A JP2979183B2 JP 2979183 B2 JP2979183 B2 JP 2979183B2 JP 30193795 A JP30193795 A JP 30193795A JP 30193795 A JP30193795 A JP 30193795A JP 2979183 B2 JP2979183 B2 JP 2979183B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pumice
- absorbing plate
- sound
- sound absorbing
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Building Environments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】土木や建築などの分野に於ける建
設業界において、壁面や天井面などに用いる難燃性の吸
音板に関するものである。
設業界において、壁面や天井面などに用いる難燃性の吸
音板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】吸音材には、従来は岩綿やガラス綿、プ
ラスチックフォームなどが用いられてきていた。しか
し、近年では運搬上や施工上、或いは建築基準法などの
関係からそれら材料による工事が見直され、伸び悩んで
いる。このため、ごく最近では、無機質材の焼結による
多孔質セラミックス板や、岩石を砕いて粒状となし、合
成樹脂をバインダーとして固化させた、粒状岩石樹脂固
化吸音板などが見受けられるようになってきている。
ラスチックフォームなどが用いられてきていた。しか
し、近年では運搬上や施工上、或いは建築基準法などの
関係からそれら材料による工事が見直され、伸び悩んで
いる。このため、ごく最近では、無機質材の焼結による
多孔質セラミックス板や、岩石を砕いて粒状となし、合
成樹脂をバインダーとして固化させた、粒状岩石樹脂固
化吸音板などが見受けられるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】主要吸収機構としての
透過・熱変換・膜振動・共鳴吸収の中でも最重要視され
る熱変換特性に優れた材料には、連続気泡のプラスチッ
クフォームやガラス綿、岩綿などが挙げられている。本
発明は、大隅半島に広く分布し、多量に産出される細径
粒の軽石礫を用い、無機質の連続フォーム材である軽石
を骨材とした難燃性の吸音板に形成して提供し、関連業
界の一層の発展と、住宅や公共建築、新幹線や高速道
路、地下道、隧道などの防音壁として、その質的向上に
役立てる。
透過・熱変換・膜振動・共鳴吸収の中でも最重要視され
る熱変換特性に優れた材料には、連続気泡のプラスチッ
クフォームやガラス綿、岩綿などが挙げられている。本
発明は、大隅半島に広く分布し、多量に産出される細径
粒の軽石礫を用い、無機質の連続フォーム材である軽石
を骨材とした難燃性の吸音板に形成して提供し、関連業
界の一層の発展と、住宅や公共建築、新幹線や高速道
路、地下道、隧道などの防音壁として、その質的向上に
役立てる。
【0004】
【課題を解決するための手段】採取した軽石礫を適当な
大きさの粒に篩分けし、礫分けした軽石礫と熱硬化性合
成樹脂を適宜混ぜ合わせて、所定の型枠に入れて固化さ
せ、吸音板に成型する。軽石礫のサイズと樹脂との混合
割合による吸音率との関係を調べ、最適な成型条件の吸
音板を見出す。
大きさの粒に篩分けし、礫分けした軽石礫と熱硬化性合
成樹脂を適宜混ぜ合わせて、所定の型枠に入れて固化さ
せ、吸音板に成型する。軽石礫のサイズと樹脂との混合
割合による吸音率との関係を調べ、最適な成型条件の吸
音板を見出す。
【0005】
【作用】適量の熱硬化性合成樹脂をバインダーとし、連
続気泡を有する軽石礫を板状に成型した吸音板は、軽石
固有の気泡が合成樹脂で完全に覆われ、或いは気泡が樹
脂で完全に充填される様な事が無く、軽石同士が接着し
て成型され、安定した吸音特性を示している。軽石礫を
主材料としているため、多孔質セラミックス吸音板や粒
状岩石樹脂固化吸音板などに比べ、見掛けの比重が小さ
いので、それらの吸音板よりも軽量である。
続気泡を有する軽石礫を板状に成型した吸音板は、軽石
固有の気泡が合成樹脂で完全に覆われ、或いは気泡が樹
脂で完全に充填される様な事が無く、軽石同士が接着し
て成型され、安定した吸音特性を示している。軽石礫を
主材料としているため、多孔質セラミックス吸音板や粒
状岩石樹脂固化吸音板などに比べ、見掛けの比重が小さ
いので、それらの吸音板よりも軽量である。
【0006】
実施例1 採取した軽石礫を目開き1.19mmと2.36mmの篩を用い、そ
の範囲内に入る大きさの軽石礫に篩分け、篩分けした軽
石礫100部に対して、ポリウレタン系の2液型熱硬化
性合成樹脂を5〜30部の範囲で適宜混ぜ合わせ、30
cm角、厚さ25mmの型枠に入れ、振動を与えながら軽く
加圧して成型した。型枠には離型剤を塗布するか、或い
は薄いポリエチレンフィルムなどを用いれば脱型が容易
であった。混ぜ合わせてから5分程で硬化反応が急速に
現れ、20分後には脱型出来たので、成型作業が極めて
効率的である。
の範囲内に入る大きさの軽石礫に篩分け、篩分けした軽
石礫100部に対して、ポリウレタン系の2液型熱硬化
性合成樹脂を5〜30部の範囲で適宜混ぜ合わせ、30
cm角、厚さ25mmの型枠に入れ、振動を与えながら軽く
加圧して成型した。型枠には離型剤を塗布するか、或い
は薄いポリエチレンフィルムなどを用いれば脱型が容易
であった。混ぜ合わせてから5分程で硬化反応が急速に
現れ、20分後には脱型出来たので、成型作業が極めて
効率的である。
【0007】試作吸音板を鹿児島県工業試験場に持ち込
み、JIS A 1405管内法による、建築材料の垂
直入射吸音率測定法に基づいて、吸音率を測定した。目
開き1.19mmと2.36mmの篩で篩分けした軽石礫100部に
対し、熱硬化性合成樹脂15部を配合して成型した吸音
板の測定結果は表1に示す如くで、従来の吸音材に比
べ、優れた吸音効果の吸音板を得た。また、その他の配
合割合による測定結果もほぼ同じか、或いはこれに近い
結果であった。
み、JIS A 1405管内法による、建築材料の垂
直入射吸音率測定法に基づいて、吸音率を測定した。目
開き1.19mmと2.36mmの篩で篩分けした軽石礫100部に
対し、熱硬化性合成樹脂15部を配合して成型した吸音
板の測定結果は表1に示す如くで、従来の吸音材に比
べ、優れた吸音効果の吸音板を得た。また、その他の配
合割合による測定結果もほぼ同じか、或いはこれに近い
結果であった。
【0008】実施例2 目開き1.19mmの篩を通過した軽石礫を、目開き 0.6mmの
篩を用いて更に篩分けた。篩に残った軽石礫100部に
対し、ポリウレタン系の2液型熱硬化性合成樹脂を5〜
30部の範囲で適宜混ぜ合わせ、吸音板を試作した。試
作要領は実施例1の場合とほぼ同じであった。吸音効果
は未だテストしていないが、同様の効果が期待されてい
る。
篩を用いて更に篩分けた。篩に残った軽石礫100部に
対し、ポリウレタン系の2液型熱硬化性合成樹脂を5〜
30部の範囲で適宜混ぜ合わせ、吸音板を試作した。試
作要領は実施例1の場合とほぼ同じであった。吸音効果
は未だテストしていないが、同様の効果が期待されてい
る。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】次の効果が期待されている。 規格サイズの形状を有する優れた吸音特性と、難燃性
を具備した吸音板として提供できるので、土木や建築な
どの建設業界に於ける新しいニーズに応える事が出来
る。 施工現場での実状に応じ、適宜鋸断などの加工が容易
なので、各種施工現場でのニーズに直ちに対応出来る。 各種の接着剤はもとより、充填剤やピッチ、セメント
などによる接着も容易であり、型枠などへの組み込みに
よる壁面などのパネル形成も容易なので、音響関連のス
タジオや劇場、新幹線や高速道路などでの防音壁への適
用はもとより、地下道や隧道、住宅などでの新しい吸音
板として、今後の利用開発とその向上が期待される。
を具備した吸音板として提供できるので、土木や建築な
どの建設業界に於ける新しいニーズに応える事が出来
る。 施工現場での実状に応じ、適宜鋸断などの加工が容易
なので、各種施工現場でのニーズに直ちに対応出来る。 各種の接着剤はもとより、充填剤やピッチ、セメント
などによる接着も容易であり、型枠などへの組み込みに
よる壁面などのパネル形成も容易なので、音響関連のス
タジオや劇場、新幹線や高速道路などでの防音壁への適
用はもとより、地下道や隧道、住宅などでの新しい吸音
板として、今後の利用開発とその向上が期待される。
Claims (1)
- 【請求項1】 目開き 0.6mm以上、2.36mm以下の篩を用
い、適宜な大きさに篩分けした軽石礫と、熱硬化性の合
成樹脂を適宜混ぜ合わせ、板状に成型してなる軽石吸音
板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30193795A JP2979183B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 軽石吸音板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30193795A JP2979183B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 軽石吸音板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09119176A JPH09119176A (ja) | 1997-05-06 |
JP2979183B2 true JP2979183B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=17902911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30193795A Expired - Fee Related JP2979183B2 (ja) | 1995-10-25 | 1995-10-25 | 軽石吸音板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2979183B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP30193795A patent/JP2979183B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09119176A (ja) | 1997-05-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |