JP2979058B2 - 結晶性芳香族ポリアミド繊維を水不溶性染料で染色する方法 - Google Patents
結晶性芳香族ポリアミド繊維を水不溶性染料で染色する方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の技術的背景 本発明の技術分野 本発明の関する技術分野は芳香族ポリアミド繊維であ
り、及びより詳細には該繊維の染色方法を目的としてい
る。
り、及びより詳細には該繊維の染色方法を目的としてい
る。
特に、本発明は結晶性ポリ(メタ−フェニレンイソフ
タルアミド)の繊維又はフィラメントの繊維構造物又は
トウをフィラメント上にパジング(pad)された水不溶
性染料で染色する方法である。トウはポリ(m−フェニ
レンイソフタルアミド)のガラス転移温度以下である
が、トウのフィラメントの表面上で染色材料を活性化さ
せる染料の染料−活性化温度以上の温度に蒸気を用いて
加熱され、そしてその後でポリ(m−フェニレンイソフ
タルアミド)のガラス転移温度以上であるが、事実上総
ての染色材料をトウのフィラメント中に拡散させる約16
5℃より高くない温度に蒸気を用いて加熱される。
タルアミド)の繊維又はフィラメントの繊維構造物又は
トウをフィラメント上にパジング(pad)された水不溶
性染料で染色する方法である。トウはポリ(m−フェニ
レンイソフタルアミド)のガラス転移温度以下である
が、トウのフィラメントの表面上で染色材料を活性化さ
せる染料の染料−活性化温度以上の温度に蒸気を用いて
加熱され、そしてその後でポリ(m−フェニレンイソフ
タルアミド)のガラス転移温度以上であるが、事実上総
ての染色材料をトウのフィラメント中に拡散させる約16
5℃より高くない温度に蒸気を用いて加熱される。
好適にはトウは最高約150゜ないし165℃の温度に加熱
される。
される。
本発明の方法により結晶性ポリ(メタ−フェニレンイ
ソフタルアミド)はキャリヤー又は膨潤剤を使用するこ
となく、比較的低温度、例えば165℃以下で、染色材料
の分解を伴うことなく、水不溶性染料で短時間に効率的
に染色できる。
ソフタルアミド)はキャリヤー又は膨潤剤を使用するこ
となく、比較的低温度、例えば165℃以下で、染色材料
の分解を伴うことなく、水不溶性染料で短時間に効率的
に染色できる。
先行技術の説明 芳香族ポリアミド繊維は当業者には周知である。それ
は高い引張り強度を有し、耐熱性且つ耐熱性であり、良
好な屈曲寿命(flex life)を有し、且つ保護用衣服、
及び多くの他の用途に有用な繊維布として成形するのに
特に適当な一因である高い融点を持っている。
は高い引張り強度を有し、耐熱性且つ耐熱性であり、良
好な屈曲寿命(flex life)を有し、且つ保護用衣服、
及び多くの他の用途に有用な繊維布として成形するのに
特に適当な一因である高い融点を持っている。
該芳香族ポリアミド繊維は製造された時に多くの望ま
しい性質を有しているが、それらは又特別な最終用途に
合致するよう繊維の性質を改善するために、所与の用途
に対し各種の工程で処理することを必要とすることが知
られている。例えば、染料、紫外線遮断剤、難燃剤、帯
電防止剤又は撥水剤のような各種の添加剤を、基本的製
造の際又は引き続き行われる性能水準を向上させる処理
工程において繊維中に添加することができる。
しい性質を有しているが、それらは又特別な最終用途に
合致するよう繊維の性質を改善するために、所与の用途
に対し各種の工程で処理することを必要とすることが知
られている。例えば、染料、紫外線遮断剤、難燃剤、帯
電防止剤又は撥水剤のような各種の添加剤を、基本的製
造の際又は引き続き行われる性能水準を向上させる処理
工程において繊維中に添加することができる。
本発明は以後“MPD−I繊維”と称されるポリ(メタ
−フェニレンイソフタルアミド)重合体の芳香族ポリア
ミド繊維を特に対象としている。例えば、スィーニ(Sw
eeny)の米国特許第3,287,324号中に詳細に記載されて
いる該繊維は、有用な性質を有している。しかしこれら
の繊維の染色が困難であることは当業者には周知であ
る。
−フェニレンイソフタルアミド)重合体の芳香族ポリア
ミド繊維を特に対象としている。例えば、スィーニ(Sw
eeny)の米国特許第3,287,324号中に詳細に記載されて
いる該繊維は、有用な性質を有している。しかしこれら
の繊維の染色が困難であることは当業者には周知であ
る。
この染色問題を解決するために各種の技術が開発され
た。例えば典型的な解決手段は1987年、5月29日出願の
同時係属出願第055,394号及び第055,394号により詳細に
記載されており、参照して参考とされたい。
た。例えば典型的な解決手段は1987年、5月29日出願の
同時係属出願第055,394号及び第055,394号により詳細に
記載されており、参照して参考とされたい。
これらの同時係属出願は、紡糸されたままの、未乾燥
の、水で膨潤した、又は触った感じがまだ湿潤している
MPD−I繊維を或範囲内の温度に加熱された蒸気で加熱
することにより、繊維を効果的に染色することが可能で
あるという驚くべき発見によて先行技術に見られた各種
の困難を解決している。特に該繊維は約110℃ないし140
℃の温度に加熱された蒸気で繊維の開放気孔(open por
e)中に染料を拡散させるのに充分な時間に亙り繊維を
加熱することにより、水溶性染料を用いて染色できるこ
とが見出された。紫外線遮断剤又は分散染料のような水
不溶性物質も水溶性染料と混合して、約110℃ないし150
℃の昇華温度において蒸気で加熱することにより繊維中
に送り込むことができる。
の、水で膨潤した、又は触った感じがまだ湿潤している
MPD−I繊維を或範囲内の温度に加熱された蒸気で加熱
することにより、繊維を効果的に染色することが可能で
あるという驚くべき発見によて先行技術に見られた各種
の困難を解決している。特に該繊維は約110℃ないし140
℃の温度に加熱された蒸気で繊維の開放気孔(open por
e)中に染料を拡散させるのに充分な時間に亙り繊維を
加熱することにより、水溶性染料を用いて染色できるこ
とが見出された。紫外線遮断剤又は分散染料のような水
不溶性物質も水溶性染料と混合して、約110℃ないし150
℃の昇華温度において蒸気で加熱することにより繊維中
に送り込むことができる。
更にこれらの繊維を引き続き約165℃の温度で再度加
熱し、繊維を潰し、染料をその場所に固定することがで
きることも見出された。この後者の段階は又繊維を結晶
化させ、進行性(progressive)の洗濯収縮に対して繊
維を安定化すると思われる。
熱し、繊維を潰し、染料をその場所に固定することがで
きることも見出された。この後者の段階は又繊維を結晶
化させ、進行性(progressive)の洗濯収縮に対して繊
維を安定化すると思われる。
この染色問題に対する別な解決はモウルズ(Moulds)
及びヴァンス(Vance)の英国特許第1,438,067号に示さ
れており、該特許は染色に先立って、未乾燥のMPD−I
繊維中にポリオキシエチレン ラウレート含浸剤を吸収
させる(imbibe)ことを教示している。含浸剤は乾燥に
際して水で膨潤した繊維が潰れることを防止する“構造
支柱”として役立つ。乾燥した繊維は引き続き水浴中で
容易に染色できるが、一方、含浸剤を用いずに乾燥した
対応する繊維はアセトフェノンのような染料キャリヤー
の使用が必要であることを含めて、遥かに苛酷な条件下
でのみ染色することができる。
及びヴァンス(Vance)の英国特許第1,438,067号に示さ
れており、該特許は染色に先立って、未乾燥のMPD−I
繊維中にポリオキシエチレン ラウレート含浸剤を吸収
させる(imbibe)ことを教示している。含浸剤は乾燥に
際して水で膨潤した繊維が潰れることを防止する“構造
支柱”として役立つ。乾燥した繊維は引き続き水浴中で
容易に染色できるが、一方、含浸剤を用いずに乾燥した
対応する繊維はアセトフェノンのような染料キャリヤー
の使用が必要であることを含めて、遥かに苛酷な条件下
でのみ染色することができる。
本発明は本質的に結晶性形態におけるMPD−I繊維を
染色する方法を含んでいる。これらの繊維は特に染色が
困難である。
染色する方法を含んでいる。これらの繊維は特に染色が
困難である。
各種の色をした結晶性MPD−I繊維を製造するため
に、再度種々な方法が開発された。かような工程の一つ
では、染料は技術上周知の基本的方法で、繊維を紡糸口
金中のオリフィスを通して押出す前に紡糸溶液中に混和
される。繊維は次いで結晶化される。
に、再度種々な方法が開発された。かような工程の一つ
では、染料は技術上周知の基本的方法で、繊維を紡糸口
金中のオリフィスを通して押出す前に紡糸溶液中に混和
される。繊維は次いで結晶化される。
この方法においては、繊維は結晶化の際極めて高い温
度に暴露され、紡糸混和(spin−in)された染料は該工
程に伴う高温で安定でなければならない。紡糸混和染料
として使用するのに充分安定であるのは二、三の染料、
主として或種の酸性染料だけである。
度に暴露され、紡糸混和(spin−in)された染料は該工
程に伴う高温で安定でなければならない。紡糸混和染料
として使用するのに充分安定であるのは二、三の染料、
主として或種の酸性染料だけである。
MPD−I繊維を染色するのに使用できる染料の種類に
関する制限も又技術上取り上げられた。例えばランゲン
フェルド(Langenfeld)の米国特許第3,558,267号及び
ケイト(Cate)等の米国特許第4,710,00号は、繊維の溶
剤又は強い膨潤剤である液体、又は液体の濃厚水溶液中
で染料の溶液を作り、得られる溶液中で繊維を加熱する
ことにより、結晶性MPD−I繊維を含むMPD−I繊維を染
色するために殆ど任意の普通の染料がMPD−I繊維を染
色するのに使用できることを開示した。結晶性MPD−I
繊維を着色するこの解決法に関する問題点は、溶剤又は
膨潤剤により通常繊維の性質が悪影響を受けることであ
る。又、染色後に残留する液体の回収又は無公害的な方
法でのその廃棄も問題である。
関する制限も又技術上取り上げられた。例えばランゲン
フェルド(Langenfeld)の米国特許第3,558,267号及び
ケイト(Cate)等の米国特許第4,710,00号は、繊維の溶
剤又は強い膨潤剤である液体、又は液体の濃厚水溶液中
で染料の溶液を作り、得られる溶液中で繊維を加熱する
ことにより、結晶性MPD−I繊維を含むMPD−I繊維を染
色するために殆ど任意の普通の染料がMPD−I繊維を染
色するのに使用できることを開示した。結晶性MPD−I
繊維を着色するこの解決法に関する問題点は、溶剤又は
膨潤剤により通常繊維の性質が悪影響を受けることであ
る。又、染色後に残留する液体の回収又は無公害的な方
法でのその廃棄も問題である。
最後に未着色の、結晶性MPD−I繊維を染色するため
に開発された技術上主要な慣例的方法は、陽イオン性染
料(又“塩基性”染料とも呼ばれる水溶性の染料)で数
%の膨潤剤を含む水性染色浴を用いて加圧容器中におい
て約121℃の温度で繊維を染色することであった。この
解決法は陽イオン性染料が事実上水溶液からMPD−I繊
維を染色するのに適当な唯一な染料であり、所望の色調
を得るためには通常数時間を要するという点に限界を有
している。更に膨潤剤を含む残りの染色浴を、無公害な
方法で廃棄することが問題である。又この方法はトウの
染色よりも繊維布の染色に一層適当である。
に開発された技術上主要な慣例的方法は、陽イオン性染
料(又“塩基性”染料とも呼ばれる水溶性の染料)で数
%の膨潤剤を含む水性染色浴を用いて加圧容器中におい
て約121℃の温度で繊維を染色することであった。この
解決法は陽イオン性染料が事実上水溶液からMPD−I繊
維を染色するのに適当な唯一な染料であり、所望の色調
を得るためには通常数時間を要するという点に限界を有
している。更に膨潤剤を含む残りの染色浴を、無公害な
方法で廃棄することが問題である。又この方法はトウの
染色よりも繊維布の染色に一層適当である。
従って現在MPD−I繊維に使用できない分散染料又は
他の染料を用いて事実上水性染色浴から結晶性MPD−I
トウを広範囲の色に着色し、しかも良好な繊維の性質を
保存する染色方法が長い間探求されてきた。多くの望ま
しい染料が高温では不安定であるので、かような染料を
比較的低温度、例えば165℃又はそれ以下の温度で染色
に使用する方法を開発することが特に希求された。及び
更に比較的短時間、例えば30分間又はそれ以内に結晶性
MPD−Iトウを連続的に染色できることが希望されてい
た。
他の染料を用いて事実上水性染色浴から結晶性MPD−I
トウを広範囲の色に着色し、しかも良好な繊維の性質を
保存する染色方法が長い間探求されてきた。多くの望ま
しい染料が高温では不安定であるので、かような染料を
比較的低温度、例えば165℃又はそれ以下の温度で染色
に使用する方法を開発することが特に希求された。及び
更に比較的短時間、例えば30分間又はそれ以内に結晶性
MPD−Iトウを連続的に染色できることが希望されてい
た。
本発明は結晶性MPD−I繊維を或温度範囲内に加熱さ
れた蒸気で加熱することにより、繊維を効果的に染色で
きるという驚くべき発見により、先行技術に見られるこ
れらの問題及び他の問題を解決するものである。特にか
ような結晶性繊維はトウをポリ(m−フェニレンイソフ
タルアミド)、例えばMPD−I繊維のガラス転移温度以
下であるが、繊維又はトウのフィラメントの表面上にパ
ジングされた染料を活性化する染料の染料活性化温度以
上の温度の蒸気で加熱し、その後でMPD−I繊維のガラ
ス転移温度以上ではあるが、165℃以上ではない温度の
蒸気で加熱して、事実上総ての染色材料をフィラメント
中に拡散させることにより、水不溶性染料で染色できる
ことが見出された。好適にはトウは最高約150℃ないし1
65℃の温度に加熱され、残留物の廃棄の問題を伴うこと
なく極めて短時間(例えば30分間以内)に染色される。
そうすることにより、本発明の方法は多種類の染料で結
晶性MPD−I繊維を染色する有効な、改良された方法を
科学技術に提供する。
れた蒸気で加熱することにより、繊維を効果的に染色で
きるという驚くべき発見により、先行技術に見られるこ
れらの問題及び他の問題を解決するものである。特にか
ような結晶性繊維はトウをポリ(m−フェニレンイソフ
タルアミド)、例えばMPD−I繊維のガラス転移温度以
下であるが、繊維又はトウのフィラメントの表面上にパ
ジングされた染料を活性化する染料の染料活性化温度以
上の温度の蒸気で加熱し、その後でMPD−I繊維のガラ
ス転移温度以上ではあるが、165℃以上ではない温度の
蒸気で加熱して、事実上総ての染色材料をフィラメント
中に拡散させることにより、水不溶性染料で染色できる
ことが見出された。好適にはトウは最高約150℃ないし1
65℃の温度に加熱され、残留物の廃棄の問題を伴うこと
なく極めて短時間(例えば30分間以内)に染色される。
そうすることにより、本発明の方法は多種類の染料で結
晶性MPD−I繊維を染色する有効な、改良された方法を
科学技術に提供する。
本発明の総括 本発明を要約して記載すれば、本発明は ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度より低い染料活性化温度を有する水不溶性染色材
料の1ないし20重量%の水性分散物をトウのフィラメン
トの表面上にパジングし、 ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度以下であるがトウのフィラメントの表面上の染色
材料を活性化する染料活性化温度以上である温度に蒸気
でトウを加熱し、及びその後で ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度以上であるが約165℃より高くない温度まで蒸気
でトウを加熱して事実上総ての染色材料をトウのフィラ
メント中に拡散させる工程から成る、結晶性ポリ(m−
フェニレンイソフタルアミド)フィラメント又は繊維を
染色する方法である。
移温度より低い染料活性化温度を有する水不溶性染色材
料の1ないし20重量%の水性分散物をトウのフィラメン
トの表面上にパジングし、 ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度以下であるがトウのフィラメントの表面上の染色
材料を活性化する染料活性化温度以上である温度に蒸気
でトウを加熱し、及びその後で ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度以上であるが約165℃より高くない温度まで蒸気
でトウを加熱して事実上総ての染色材料をトウのフィラ
メント中に拡散させる工程から成る、結晶性ポリ(m−
フェニレンイソフタルアミド)フィラメント又は繊維を
染色する方法である。
好適には、水不溶性染色材料の2ないし20重量%の水
性分散物をフィラメントの表面にパジングし、トウは約
150゜ないし165℃の最高温度まで加熱される。染色工程
は30分間より長くはかからず、及びキャリヤーの使用を
必要としない。
性分散物をフィラメントの表面にパジングし、トウは約
150゜ないし165℃の最高温度まで加熱される。染色工程
は30分間より長くはかからず、及びキャリヤーの使用を
必要としない。
好適な具体化の説明 本発明は芳香族ポリアミド繊維を染色する改良された
方法である。
方法である。
より詳細には、本発明の工程においては、水不溶性染
料が結晶性MPD−I合成繊維の繊維構造物中に拡散し、
その性質を向上させる。
料が結晶性MPD−I合成繊維の繊維構造物中に拡散し、
その性質を向上させる。
上に述べたように、本発明の関する繊維は商業的に入
手できる、結晶性ポリ(m−フェニレンイソフタルアミ
ド)MPD−I繊維である。重合体であるポリ(m−フェ
ニレンイソフタルアミド)の製造はスィーニの米国特許
第3,287,324号に記載されており、該特許は又重合体の
紡糸溶液の製造法及び紡糸溶液の繊維への押出、続く繊
維の配向法を開示している。重合体は主としてm−フェ
ニレンイソフタルアミドの繰り返し構造単位から成る
が、m−フェニレンテレフタルアミド単位のような他の
芳香族ポリアミド構造単位を少量含んでいてもよい。本
文で使用する“繊維”という用語は、多数のフィラメン
トを含むトウの形態であってもよい、連続したフィラメ
ントを包含する。
手できる、結晶性ポリ(m−フェニレンイソフタルアミ
ド)MPD−I繊維である。重合体であるポリ(m−フェ
ニレンイソフタルアミド)の製造はスィーニの米国特許
第3,287,324号に記載されており、該特許は又重合体の
紡糸溶液の製造法及び紡糸溶液の繊維への押出、続く繊
維の配向法を開示している。重合体は主としてm−フェ
ニレンイソフタルアミドの繰り返し構造単位から成る
が、m−フェニレンテレフタルアミド単位のような他の
芳香族ポリアミド構造単位を少量含んでいてもよい。本
文で使用する“繊維”という用語は、多数のフィラメン
トを含むトウの形態であってもよい、連続したフィラメ
ントを包含する。
本発明は結晶化した後にこれらのMPD−I繊維を染色
する方法を志向している。MPD−I重合体から紡糸され
た繊維の伸張及び加熱結晶化はアレキサンダー(Alexan
der)の米国特許第3,133,138号に開示されている。これ
らの結晶性MPD−I繊維は無定形の(非晶質の)MPD−I
繊維よりは染色が困難であり、普通の染色操作において
慣例であるように、比較的希薄な染料溶液が使用される
場合は特に困難である。本発明によれば、水不溶性染料
の比較的濃厚な(1−20、好適には2−20重量%)分散
物が結晶性MPD−Iフィラメントの表面上に被覆され、
比較的短い接触時間内に飽和蒸気雰囲気中で比較的低温
度(165℃、又はそれ以下)でフィラメント中に染色さ
れる。
する方法を志向している。MPD−I重合体から紡糸され
た繊維の伸張及び加熱結晶化はアレキサンダー(Alexan
der)の米国特許第3,133,138号に開示されている。これ
らの結晶性MPD−I繊維は無定形の(非晶質の)MPD−I
繊維よりは染色が困難であり、普通の染色操作において
慣例であるように、比較的希薄な染料溶液が使用される
場合は特に困難である。本発明によれば、水不溶性染料
の比較的濃厚な(1−20、好適には2−20重量%)分散
物が結晶性MPD−Iフィラメントの表面上に被覆され、
比較的短い接触時間内に飽和蒸気雰囲気中で比較的低温
度(165℃、又はそれ以下)でフィラメント中に染色さ
れる。
下記の染料活性化温度試験を用いて、MPD−Iのガラ
ス転移温度以下の染料活性化温度を有する水不溶性染料
が、本発明の工程において使用される。使用できる染料
の大部分は分散染料として業界に知られている(例え
ば、C.T.ディスパース・バイオレット33染料)。これら
の染料は使用できる染料の例である。
ス転移温度以下の染料活性化温度を有する水不溶性染料
が、本発明の工程において使用される。使用できる染料
の大部分は分散染料として業界に知られている(例え
ば、C.T.ディスパース・バイオレット33染料)。これら
の染料は使用できる染料の例である。
試験:染料活性化温度がMPD−Iのガラス転移温度以
下であることの確認。
下であることの確認。
本発明の目的のために、所与の染料がMPD−Iのガラ
ス転移温度以下の染料活性化温度を有しているか否か
は、未乾燥のMPD−I非晶質フィラメントのトウが所与
の染料により蒸気中で染色されるか否かを測定すること
によって決定される。多孔性で水で膨潤している未乾燥
のMPD−Iフィラメントは、フィラメント中の気孔が潰
れるMPD−Iのガラス転移温度で変化を受ける。これは
蒸気中で約150℃で起こる。染料活性化温度試験におい
て、未乾燥のMPD−Iフィラメントは、フィラメント上
にパジングされる染料の水性分散物又は溶液と共に気孔
が潰れる温度以下で蒸気中で加熱される。次いでまだ多
孔性のフィラメントを冷却し、水で洗浄し、フィラメン
トが染色されたか否かを目視的に検査される。その上に
パジングされた染料を有する未乾燥のフィランメントは
好適には130℃で15分間加熱されるが、もし染料活性化
温度が130℃より幾分高いと思われる時は、未乾燥のMPD
−Iフィラメントの気孔が潰れた状態にならない限り、
幾分高い温度も使用できる。未乾燥のMPD−Iフィラメ
ントのトウは米国特許同時係属出願番号第910,941号の
実施例1のパーラA中に記載されているようにして製造
され、参照して参考とされたい。
ス転移温度以下の染料活性化温度を有しているか否か
は、未乾燥のMPD−I非晶質フィラメントのトウが所与
の染料により蒸気中で染色されるか否かを測定すること
によって決定される。多孔性で水で膨潤している未乾燥
のMPD−Iフィラメントは、フィラメント中の気孔が潰
れるMPD−Iのガラス転移温度で変化を受ける。これは
蒸気中で約150℃で起こる。染料活性化温度試験におい
て、未乾燥のMPD−Iフィラメントは、フィラメント上
にパジングされる染料の水性分散物又は溶液と共に気孔
が潰れる温度以下で蒸気中で加熱される。次いでまだ多
孔性のフィラメントを冷却し、水で洗浄し、フィラメン
トが染色されたか否かを目視的に検査される。その上に
パジングされた染料を有する未乾燥のフィランメントは
好適には130℃で15分間加熱されるが、もし染料活性化
温度が130℃より幾分高いと思われる時は、未乾燥のMPD
−Iフィラメントの気孔が潰れた状態にならない限り、
幾分高い温度も使用できる。未乾燥のMPD−Iフィラメ
ントのトウは米国特許同時係属出願番号第910,941号の
実施例1のパーラA中に記載されているようにして製造
され、参照して参考とされたい。
実施例中に引用される特定の染料についての染料活性
化温度の測定法は下記に記載される: C.I.ディスパース・バイオレット33。約1.9デシテッ
クス(dtex)(1.7dpf)の線密度を有する未乾燥のMPD
−Iフィラメントの120キロテックス(1,100,000デニー
ル)のトウを、6g/のグァー(guar)・ガム増粘剤を
含み、25g/のC.I.ディスパース・バイオレット33染料
(水不溶性染料)の水性分散物で、203kPa(2気圧)の
圧力をかけ、12m/分の速度でトウをニップ・ロールの間
に供給することにより、ニップ・ロール上に含まれた水
性分散物を用いてパジングした。個々のフィラメントが
分散物で被覆されるように水性分散物でパジングされた
トウは、次いで蒸気室を通過し、そこで130℃の温度で1
5分間飽和蒸気に暴露された。室を出る時にトウは水で
洗浄された。フィラメント中への極めて良好な染料の消
耗が得られ、トウが濃いバイオレットの色調に染色され
ることが認められた。ディスパース・バイオレット33染
料は130℃において染料活性化温度にあるか又はそれよ
り高い温度にあると結論された。
化温度の測定法は下記に記載される: C.I.ディスパース・バイオレット33。約1.9デシテッ
クス(dtex)(1.7dpf)の線密度を有する未乾燥のMPD
−Iフィラメントの120キロテックス(1,100,000デニー
ル)のトウを、6g/のグァー(guar)・ガム増粘剤を
含み、25g/のC.I.ディスパース・バイオレット33染料
(水不溶性染料)の水性分散物で、203kPa(2気圧)の
圧力をかけ、12m/分の速度でトウをニップ・ロールの間
に供給することにより、ニップ・ロール上に含まれた水
性分散物を用いてパジングした。個々のフィラメントが
分散物で被覆されるように水性分散物でパジングされた
トウは、次いで蒸気室を通過し、そこで130℃の温度で1
5分間飽和蒸気に暴露された。室を出る時にトウは水で
洗浄された。フィラメント中への極めて良好な染料の消
耗が得られ、トウが濃いバイオレットの色調に染色され
ることが認められた。ディスパース・バイオレット33染
料は130℃において染料活性化温度にあるか又はそれよ
り高い温度にあると結論された。
C.I.ディスパース・ブルー56。未乾燥のMPD−Iフィ
ラメントのトウが25g/のC.I.ディスパース・ブルー56
染料(水不溶性染料)及び6g/のグァー・ガム増粘剤
の水性分散物でパジングされた以外は、C.I.ディスパー
ス・バイオレット33の場合の方法を繰り返した。トウを
130℃で15分間飽和蒸気に暴露し、次いで水で洗浄した
後、トウは濃い青色の色調に染色されたことが認められ
た。ディスパース・ブルー56染料は130℃において染料
活性化温度にあるか又はそれより高い温度にあると結論
された。
ラメントのトウが25g/のC.I.ディスパース・ブルー56
染料(水不溶性染料)及び6g/のグァー・ガム増粘剤
の水性分散物でパジングされた以外は、C.I.ディスパー
ス・バイオレット33の場合の方法を繰り返した。トウを
130℃で15分間飽和蒸気に暴露し、次いで水で洗浄した
後、トウは濃い青色の色調に染色されたことが認められ
た。ディスパース・ブルー56染料は130℃において染料
活性化温度にあるか又はそれより高い温度にあると結論
された。
C.I.ディスパース・ブルー79。未乾燥のMPD−Iフィ
ラメントのトウが25g/のC.I.ディスパース・ブルー79
染料(水不溶性染料)及び6g/のグァー・ガム増粘剤
の水性分散物でパジングされた以外は、C.I.ディスパー
ス・バイオレット33の場合の方法を再度繰り返した。ト
ウを130℃で15分間飽和蒸気に暴露し、次いで水で洗浄
した後、トウは濃い青色の色調に染色されたことが認め
られた。ディスパース・ブルー79染料は130℃において
染料活性化温度にあるか又はそれより高い温度にあると
結論された。
ラメントのトウが25g/のC.I.ディスパース・ブルー79
染料(水不溶性染料)及び6g/のグァー・ガム増粘剤
の水性分散物でパジングされた以外は、C.I.ディスパー
ス・バイオレット33の場合の方法を再度繰り返した。ト
ウを130℃で15分間飽和蒸気に暴露し、次いで水で洗浄
した後、トウは濃い青色の色調に染色されたことが認め
られた。ディスパース・ブルー79染料は130℃において
染料活性化温度にあるか又はそれより高い温度にあると
結論された。
C.I.ディスパース・イエロー42。未乾燥のMPD−Iフ
ィラメントのトウが25g/のC.I.ディスパース・イエロ
ー42染料(水不溶性染料)及び6g/のグァー・ガム増
粘剤の水性分散物でパジングされた以外は、C.I.ディス
パース・バイオレット33の場合の方法を再度繰り返し
た。トウを130℃で15分間飽和蒸気に暴露し、次いで水
で洗浄した後、トウは濃い黄色の色調に染色されたこと
が認められた。ディスパース・イエロー42染料は130℃
において染料活性化温度にあるか又はそれより高い温度
にあると結論された。
ィラメントのトウが25g/のC.I.ディスパース・イエロ
ー42染料(水不溶性染料)及び6g/のグァー・ガム増
粘剤の水性分散物でパジングされた以外は、C.I.ディス
パース・バイオレット33の場合の方法を再度繰り返し
た。トウを130℃で15分間飽和蒸気に暴露し、次いで水
で洗浄した後、トウは濃い黄色の色調に染色されたこと
が認められた。ディスパース・イエロー42染料は130℃
において染料活性化温度にあるか又はそれより高い温度
にあると結論された。
C.I.ディスパース・レッド60。未乾燥のMPD−Iフィ
ラメントのトウが25g/のC.I.ディスパース・レッド60
染料(水不溶性染料)及び6g/のグァー・ガム増粘剤
の水性分散物でパジングされた以外は、C.I.ディスパー
ス・バイオレット33の場合の方法を再度繰り返した。ト
ウを130℃で15分間飽和蒸気に暴露し、次いで水で洗浄
した後、トウは濃い赤色の色調に染色されたことが認め
られた。ディスパース・レッド60染料は130℃において
染料活性化温度にあるか又はそれより高い温度にあると
結論された。
ラメントのトウが25g/のC.I.ディスパース・レッド60
染料(水不溶性染料)及び6g/のグァー・ガム増粘剤
の水性分散物でパジングされた以外は、C.I.ディスパー
ス・バイオレット33の場合の方法を再度繰り返した。ト
ウを130℃で15分間飽和蒸気に暴露し、次いで水で洗浄
した後、トウは濃い赤色の色調に染色されたことが認め
られた。ディスパース・レッド60染料は130℃において
染料活性化温度にあるか又はそれより高い温度にあると
結論された。
C.I.ベーシック・レッド29。上記のC.I.ディスパース
・バイオレット33の場合の一般的方法を用いて、未乾燥
のMPD−Iフィラメントの120キロテックスのトウに、6g
/のグァー・ガム増粘剤を含むC.I.ベーシック・レッ
ド29染料(水溶性染料)を12m/分の速度及び203kPaの圧
力でパジングした。水溶液でパジングされたトウは蒸気
室中に入り、そこで130℃で15分間飽和蒸気に暴露され
た。フィラメント中への極めて良好な染料の消耗が得ら
れ、トウが濃い赤色の色調に染色されることが認められ
た。ベーシック・レッド29染料は130℃において染料活
性化温度にあるか又はそれより高い温度にあると結論さ
れた。
・バイオレット33の場合の一般的方法を用いて、未乾燥
のMPD−Iフィラメントの120キロテックスのトウに、6g
/のグァー・ガム増粘剤を含むC.I.ベーシック・レッ
ド29染料(水溶性染料)を12m/分の速度及び203kPaの圧
力でパジングした。水溶液でパジングされたトウは蒸気
室中に入り、そこで130℃で15分間飽和蒸気に暴露され
た。フィラメント中への極めて良好な染料の消耗が得ら
れ、トウが濃い赤色の色調に染色されることが認められ
た。ベーシック・レッド29染料は130℃において染料活
性化温度にあるか又はそれより高い温度にあると結論さ
れた。
簡単に記載すれば、重合体繊維のガラス転移温度
(Tg)は繊維が形成されている重合体の非晶質相に特徴
的なものである。明確に定まった温度というよりは比較
的狭い温度範囲内にある、ガラス転移温度以下では、繊
維はそれが始めに成形されたのと同じ構造形態に留まろ
うとする傾向がある。ガラス転移温度以上では、繊維は
応力の緩和、繊維内の気孔の潰れ、及び繊維が形成され
ている重合体の結晶化のような構造内の変化を受ける。
飽和蒸気内のポリ(メタ−フェニレンイソフタルアミ
ド)の場合、ガラス転移温度は約150℃である。
(Tg)は繊維が形成されている重合体の非晶質相に特徴
的なものである。明確に定まった温度というよりは比較
的狭い温度範囲内にある、ガラス転移温度以下では、繊
維はそれが始めに成形されたのと同じ構造形態に留まろ
うとする傾向がある。ガラス転移温度以上では、繊維は
応力の緩和、繊維内の気孔の潰れ、及び繊維が形成され
ている重合体の結晶化のような構造内の変化を受ける。
飽和蒸気内のポリ(メタ−フェニレンイソフタルアミ
ド)の場合、ガラス転移温度は約150℃である。
実施例 1 約1.65デシテックス(dtex)(1.5dpf)の線密度を有
する結晶性のMPD−Iフィラメントの60キロテックス(5
50,000デニール)のトウ(E.I.デュポン[du Pont de N
emours]社から450型ノメックス[Nomex] アラミド繊
維として入手できる)を、6g/のグァー・ガム増粘剤
を含む、25g/のC.I.ディスパース・バイオレット33染
料(水不溶性染料)の水性分散物で、203kPa(2気圧)
の圧力をかけ、12m/分の速度でトウをニップ・ロールの
間に供給することにより、ニップ・ロール上に含まれた
水性分散物を用いてパジングした。トウ上への水性分散
物の付着量は、トウの乾燥重量を基準として約50重量%
であった。トウは個々のフィラメントが分散物が被覆さ
れるように水性分散物でパジングされ、次いで蒸気室中
で飽和蒸気に暴露された。暴露の始めにはトウは周囲温
度であった。飽和蒸気は165℃の温度であった。トウが
蒸気によって加熱されるにつれて、その温度は上昇し、
C.I.ディスパース・バイオレット33染料の活性化温度を
通り、次いでMPD−Iトウのガラス転移温度以上に達し
た。合計15分間の暴露時間後、トウを水で洗浄した。フ
ィラメント中への極めて良好な染料の消耗が得られ、ト
ウが濃いバイオレットの色調に染色されることが認めら
れた。
する結晶性のMPD−Iフィラメントの60キロテックス(5
50,000デニール)のトウ(E.I.デュポン[du Pont de N
emours]社から450型ノメックス[Nomex] アラミド繊
維として入手できる)を、6g/のグァー・ガム増粘剤
を含む、25g/のC.I.ディスパース・バイオレット33染
料(水不溶性染料)の水性分散物で、203kPa(2気圧)
の圧力をかけ、12m/分の速度でトウをニップ・ロールの
間に供給することにより、ニップ・ロール上に含まれた
水性分散物を用いてパジングした。トウ上への水性分散
物の付着量は、トウの乾燥重量を基準として約50重量%
であった。トウは個々のフィラメントが分散物が被覆さ
れるように水性分散物でパジングされ、次いで蒸気室中
で飽和蒸気に暴露された。暴露の始めにはトウは周囲温
度であった。飽和蒸気は165℃の温度であった。トウが
蒸気によって加熱されるにつれて、その温度は上昇し、
C.I.ディスパース・バイオレット33染料の活性化温度を
通り、次いでMPD−Iトウのガラス転移温度以上に達し
た。合計15分間の暴露時間後、トウを水で洗浄した。フ
ィラメント中への極めて良好な染料の消耗が得られ、ト
ウが濃いバイオレットの色調に染色されることが認めら
れた。
実施例 2 結晶性MPD−Iフィラメントを6g/のグァー・ガム増
粘剤を含む、25g/のC.I.ディスパース・イエロー42染
料(水不溶性染料)の水性分散物でパジングする以外
は、実施例1を繰り返した。165℃の温度における合計1
5分間の暴露時間後、トウを水で洗浄した。フィラメン
ト中への極めて良好な染料の消耗が得られ、トウが濃い
黄色の色調に染色されることが認められた。
粘剤を含む、25g/のC.I.ディスパース・イエロー42染
料(水不溶性染料)の水性分散物でパジングする以外
は、実施例1を繰り返した。165℃の温度における合計1
5分間の暴露時間後、トウを水で洗浄した。フィラメン
ト中への極めて良好な染料の消耗が得られ、トウが濃い
黄色の色調に染色されることが認められた。
比較例 僅か130℃の温度の飽和蒸気を使用した以外は実施例
1及び2の方法を繰り返した。130℃での合計15分間の
暴露時間後、トウを水で洗浄した。大部分の染料は洗い
流され、そのためトウは各例共極めて淡い色調に染色さ
れただけであった。
1及び2の方法を繰り返した。130℃での合計15分間の
暴露時間後、トウを水で洗浄した。大部分の染料は洗い
流され、そのためトウは各例共極めて淡い色調に染色さ
れただけであった。
トウをC.I.ディスパース・バイオレット33染料分散物
の代わりに、6g/のグァー・ガム増粘剤を含む、25g/
のC.I.ベエーシック・レッド29染料(水溶性染料)の
水溶液でパジングした。165℃での合計15分間の暴露時
間後、トウを水で洗浄した。大部分の染料は洗い流さ
れ、そのためトウは各例共極めて淡い色調に染色された
だけであった。
の代わりに、6g/のグァー・ガム増粘剤を含む、25g/
のC.I.ベエーシック・レッド29染料(水溶性染料)の
水溶液でパジングした。165℃での合計15分間の暴露時
間後、トウを水で洗浄した。大部分の染料は洗い流さ
れ、そのためトウは各例共極めて淡い色調に染色された
だけであった。
本発明の主なる特徴及び態様は以下の通りである。
1. ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度より低い約130℃またはそれ以下で染料活性化温
度を有する水不溶性染色材料の1ないし20重量%の水性
分散物をトウのフィラメントの表面上にパジングし、 ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度以下であるがトウのフィラメントの表面上の染色
材料を活性化する染料活性化温度以上である温度まで蒸
気でトウを加熱し、及びその後で ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度以上であるが約165℃より高くない温度まで蒸気
でトウを加熱して事実上総ての染色材料をトウのフィラ
メント中に拡散させる工程から成る、結晶性ポリ(m−
フェニレンイソフタルアミド)フィラメントのトウを染
色する方法。
移温度より低い約130℃またはそれ以下で染料活性化温
度を有する水不溶性染色材料の1ないし20重量%の水性
分散物をトウのフィラメントの表面上にパジングし、 ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度以下であるがトウのフィラメントの表面上の染色
材料を活性化する染料活性化温度以上である温度まで蒸
気でトウを加熱し、及びその後で ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転
移温度以上であるが約165℃より高くない温度まで蒸気
でトウを加熱して事実上総ての染色材料をトウのフィラ
メント中に拡散させる工程から成る、結晶性ポリ(m−
フェニレンイソフタルアミド)フィラメントのトウを染
色する方法。
2.水不溶性染色材料の1しない20重量%の水性分散物が
トウのフィラメントの表面上にパジングされる、上記1
に記載の方法。
トウのフィラメントの表面上にパジングされる、上記1
に記載の方法。
3.トウが約150゜ないし165℃の最高温度まで加熱され
る、上記1に記載の方法。
る、上記1に記載の方法。
4.下記の: 結晶性ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)の繊
維を該繊維のガラス転移温度以下の温度で蒸気中で活性
化される水不溶性染料を含む水性分散物と接触させ、 約130℃で又は130℃以下で繊維のガラス転移温度以下
である染料活性化温度において繊維の表面上の水不溶性
染料を活性化するのに充分な時間に亙り蒸気で繊維を加
熱し、及びその後で 繊維のガラス転移温度以上の温度において蒸気で繊維
を加熱して染色材料をトウのフィラメント中に拡散させ
る、 工程を含む合成繊維を染色する方法。
維を該繊維のガラス転移温度以下の温度で蒸気中で活性
化される水不溶性染料を含む水性分散物と接触させ、 約130℃で又は130℃以下で繊維のガラス転移温度以下
である染料活性化温度において繊維の表面上の水不溶性
染料を活性化するのに充分な時間に亙り蒸気で繊維を加
熱し、及びその後で 繊維のガラス転移温度以上の温度において蒸気で繊維
を加熱して染色材料をトウのフィラメント中に拡散させ
る、 工程を含む合成繊維を染色する方法。
5.繊維が約165℃の温度において蒸気で加熱される、上
記4の記載の方法。
記4の記載の方法。
6.結晶性ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)繊維
がキャリヤーを使用することなく、水不溶性染料で30分
間以内に染色される、上記4に記載の方法。
がキャリヤーを使用することなく、水不溶性染料で30分
間以内に染色される、上記4に記載の方法。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06P 3/24 - 3/26 D01F 6/60
Claims (2)
- 【請求項1】ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)
のガラス転移温度より低い約130℃またはそれ以下の染
料活性化温度を有する水不溶性染色材料の1ないし20重
量%の水性分散物をトウのフィラメントの表面上にパジ
ングし、 ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転移
温度以下であるがトウのフィラメントの表面上の染色材
料を活性化する染料活性化温度以上である温度まで蒸気
でトウを加熱し、そしてその後で ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)のガラス転移
温度以上であるが約165℃より高くない温度まで蒸気で
トウを加熱して事実上総ての染色材料をトウのフィラメ
ント中に拡散させる 工程から成る、結晶性ポリ(m−フェニレンイソフタル
アミド)フィラメントのトウを染色する方法。 - 【請求項2】下記の: 結晶性ポリ(m−フェニレンイソフタルアミド)の繊維
を該繊維のガラス転移温度以下の温度で蒸気中で活性化
される水不溶性染料を含む水性分散物と接触させ、 約130℃で又はそれ以下で該繊維のガラス転移温度以下
である染料活性化温度において該繊維の表面上の水不溶
性染料を活性化するのに充分な時間に亙り蒸気で該繊維
を加熱し、そしてその後で 該繊維のガラス転移温度以上の温度であるが約165℃よ
り高くない温度まで蒸気で繊維を加熱して染色材料をト
ウのフィラメント中に拡散させる、 工程を含む合成繊維を染色する方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US15669488A | 1988-02-14 | 1988-02-14 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03167380A JPH03167380A (ja) | 1991-07-19 |
JP2979058B2 true JP2979058B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=22560649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1304929A Expired - Fee Related JP2979058B2 (ja) | 1988-02-14 | 1989-11-27 | 結晶性芳香族ポリアミド繊維を水不溶性染料で染色する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2979058B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-27 JP JP1304929A patent/JP2979058B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03167380A (ja) | 1991-07-19 |
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