JP2978144B2 - ダミー内蔵同軸コネクター - Google Patents

ダミー内蔵同軸コネクター

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JP2978144B2
JP2978144B2 JP10078537A JP7853798A JP2978144B2 JP 2978144 B2 JP2978144 B2 JP 2978144B2 JP 10078537 A JP10078537 A JP 10078537A JP 7853798 A JP7853798 A JP 7853798A JP 2978144 B2 JP2978144 B2 JP 2978144B2
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和美 田續
栄次 田中
久 三沢
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATVなどにお
ける電気信号を伝送するための分配器や直列ユニットな
どの機器の入力端子あるいは出力端子として用いられ、
同軸ケーブル等の先端に設けられた同軸プラグと連結さ
れる同軸コネクターであって、同軸プラグが接続されな
いときは自動的に終端されるダミー内蔵同軸コネクター
に関する。
【0002】
【従来の技術】CATV信号やテレビ信号等の高周波信
号が入出力される分配器や直列ユニット等の入力/出力
端子として用いられる同軸コネクターに、例えばテレビ
などに信号を送る同軸ケーブルの先端に設けられた同軸
プラグが連結されることにより、同軸コネクターおよび
同軸プラグを介してテレビ等に信号が伝送されるように
なる。この際に、テレビ等の機器が設置されていない場
合は、分配器や直列ユニットなどの機器の出力端子には
同軸プラグは接続されず、いわゆる空き端子となる。空
き端子とされた同軸コネクターにおいては、その中心導
体が解放されているため、周囲の雑音が飛び込むおそれ
が生じる。ただし、ホーム共聴や電波障害等の共聴シス
テムでよく行われているテレビ再送信などの場合には、
隣接するチャンネルを用いて伝送される信号がほとんど
ないため、空き端子のままでも、他に配備されているテ
レビへの障害等の発生はあまり問題となっていない。
【0003】しかしながら、近年導入されつつある多チ
ャンネル伝送、双方向CATVなどのCATVシステム
の場合には、使用するチャンネル数が多いため、隣接す
るチャンネルにも信号の伝送が行われており、空き端子
のままにしておくと、インピーダンス不整合や飛び込ん
だ雑音により他に配備されているテレビなどに障害等が
発生するという問題があった。
【0004】例えば、2分配器の一方の端子Aが空き端
子とされている場合、端子Aの出力方向のVSWR(電
圧定在波比)が無限大となるため、端子Aよりの反射波
により信号に位相ずれが生じ、信号が劣化するようにな
る。すると、他方の端子Bに接続されたテレビ等にゴー
ストが発生するようになる。さらに、位相ずれにより振
幅変動も発生することになり、周波数特性が劣化するた
め、チャンネルによっては障害が発生することになる。
また、BS・CS−IF伝送時には、衛星放送信号がF
M変調とされているため、トランケーションノイズが発
生されたり、エネルギー拡散除去不良等を発生する。な
おCATVにおいてもFM変調とされているため、同様
の障害が発生するおそれがある。
【0005】さらに、双方向CATVシステムの2分配
器の一方の端子Aが空き端子とされており、同軸芯線が
むき出しとされていると、同軸芯線に外部雑音が乗り、
多数の端末の空き端子に乗った雑音が累積されてセンタ
へ上がって行くことになる。これを流合雑音と称してい
る。また、雑音は同軸芯線だけに乗るものではなく、同
軸ケーブルそのものにも乗るようになり、多数本の同軸
ケーブルからの雑音が合成されると、同様に流合雑音が
発生し、双方向通信の場合はこの流合雑音のため上り回
線が使用できなくなるおそれがあった。
【0006】そこで、この様な障害が発生しないよう
に、従来は、空き端子にダミー抵抗が内蔵されているダ
ミープラグを装着するようにしていた。この様なダミー
プラグは実公平6−17363号公報などに記載されて
いる。ところで、分配器や直列ユニット等の電気信号を
伝送するための機器の出力端子から受信側の機器類に接
続されている同軸プラグを取り外した際に、この様なダ
ミープラグをその空き端子に取り付けることは、ユーザ
においては必ずしも行われるものではない。特に、一般
家庭では従来からの習慣として空き端子があってもダミ
ープラグを取り付ける必要性を認識することができない
ことから、ダミープラグを空き端子に取り付けることは
ほとんど行われていない。
【0007】そこで、分配器や直列ユニットなどの機器
の出力端子を空き端子のままにしておいても、内蔵した
終端抵抗により障害が発生しないようにした同軸コネク
ターが本出願人により特願平7−345090号として
提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した終端抵抗を内
蔵する同軸コネクターにおいては、空き端子とした際
に、内蔵されている終端抵抗により終端されるようにな
るため、空き端子のままの状態としても障害が発生する
ことはない。ところが、上記終端抵抗を内蔵する同軸コ
ネクターにおいては、空き端子とされた際に自動的に終
端抵抗を接続するために金属製のスプリングを内蔵する
ようにしている。すると、スプリングが金属製とされて
いることから同軸コネクターの電気的特性が劣化するよ
うになるという問題点があった。
【0009】また、スプリングに必要とされる付勢力か
ら、スプリングを構成するピアノ線等の線材の径は約
0.5mm以上の径が必要となる。しかしながら、スプ
リングを構成する線材の径を0.5mm以上とすると、
終端抵抗を載置している基板に形成されたプリントパタ
ーンとスプリングとが接触するおそれが生じ、空き端子
とされていない際にも終端されるおそれが生じてしまう
ようになる。そこで、本発明は、分配器や直列ユニット
などの機器の出力端子を空き端子のままにしておいて
も、内蔵した終端抵抗により障害が発生しないと共に、
電気的特性が良好で誤動作を防止することができるよう
にしたダミー内蔵同軸コネクターを提供することを第1
の目的としている。また、本発明は同軸プラグが一体と
されているダミー内蔵同軸コネクターを提供することを
第2の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明のダミー内蔵同軸コネクターは、略円
筒状の導電性の本体部と、該本体部の前面を閉塞するよ
うに配置され、該本体部内を摺動可能とされた可動絶縁
体と、前記本体部の略中心軸に沿うよう内部に配置さ
れ、該本体部に同軸プラグが装着された際に、該同軸プ
ラグの中心コンタクトを挟持する挟持片を備える導電性
の中心導体と、該中心導体が固着されていると共に、前
記本体部の後部に固着される絶縁性の蓋体と、接点パタ
ーンが一面に形成され、他面にダミー抵抗が接続された
プリントパターンが形成され、前記接点パターンと前記
プリントパターンとがスルーホールにより接続されてい
るプリント基板からなり、前記中心導体が略中央に形成
された貫通孔内に挿通されると共に、該貫通孔内に前記
中心導体に接触される前記第2パターンが形成されてい
る前記本体部内に配設されるスイッチ基板と、該スイッ
チ基板に形成されている前記接点パターンが、前記本体
部の内部に形成された段部に接触するよう前記スイッチ
基板を付勢していると共に、2重スリーブ状となるよう
連接された第1筒体部と第2筒体部からなる絶縁性の弾
性体とを備え、前記本体部に同軸プラグが装着されてい
ない状態において、前記弾性体により前記スイッチ基板
が付勢されることにより、前記本体部の段部と前記接点
パターンとが接触して前記中心導体が前記スイッチ基板
に設けられているダミー抵抗により終端されると共に、
前記本体部に同軸プラグが装着された際に、前記可動絶
縁体が前記同軸プラグにより押されて内側に移動するこ
とにより、前記スイッチ基板がスライドし、前記本体部
の段部と前記接点パターンとの接触が解除されるように
している。
【0011】上記第2の目的を達成するために、本発明
の同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクターは、略
円筒状の一方の半部によりコネクター本体が形成され、
残る他方の半部によりプラグ本体が形成されると共に、
略中央に貫通孔が形成されている一体とされたコネクタ
ー本体とプラグ本体からなる導電性の本体部と、該コネ
クター本体の前面を閉塞するように配置され、前記貫通
孔内を摺動可能とされた可動絶縁体と、前記貫通孔の略
中心軸に沿うよう貫通孔内に配置され、前記コネクター
本体に同軸プラグが装着された際に、該同軸プラグの中
心コンタクトを挟持する挟持片を備える導電性のコネク
ター中心導体と、該コネクター中心導体を延伸するよう
該中心導体の後端部に固着されると共に、前記プラグ本
体の貫通孔内に配置されるプラグ中心導体とからなる中
心導体と、該中心導体が、前記貫通孔の略中心軸に沿う
ように、前記コネクター中心導体とプラグ中心導体との
固着部近傍を支持すると共に、前記貫通孔内に固着され
る絶縁性の蓋体と、接点パターンが一面に形成され、他
面にダミー抵抗が接続されたプリントパターンが形成さ
れ、前記接点パターンと前記プリントパターンとがスル
ーホールにより接続されているプリント基板からなり、
前記中心導体が略中央に形成された貫通孔内に挿通され
ると共に、該貫通孔内に前記中心導体に接触される前記
第2パターンが形成されている前記本体部内に配設され
るスイッチ基板と、該スイッチ基板に形成されている前
記接点パターンが、前記貫通孔内に形成された段部に接
触するよう前記スイッチ基板を付勢していると共に、2
重スリーブ状となるよう連接された第1筒体部と第2筒
体部からなる絶縁性の弾性体とを備え、前記コネクター
本体に同軸プラグが装着されていない状態において、前
記弾性体により前記スイッチ基板が付勢されることによ
り、前記貫通孔内の段部と前記接点パターンとが接触し
て前記中心導体が前記スイッチ基板に設けられているダ
ミー抵抗により終端されると共に、前記コネクター本体
に同軸プラグが装着された際に、前記可動絶縁体が前記
同軸プラグの中心コンタクトにより押されて内側に移動
することにより、前記スイッチ基板がスライドし、前記
貫通孔内の段部と前記接点パターンとの接触が解除され
るようになされている。
【0012】また、前記ダミー内蔵同軸コネクターおよ
び同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクターにおい
て、前記可動絶縁体の前面に、前記本体部の前面を閉塞
する柔軟な材質からなる閉塞体が設けられており、前記
本体部に同軸プラグが装着されていないときには該閉塞
体により、前記本体部の前面が完全に閉塞されるように
してもよい。さらに、前記ダミー内蔵同軸コネクターお
よび同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクターにお
いて、前記弾性体をシリコンゴム製としてもよいもので
ある。
【0013】さらにまた、前記ダミー内蔵同軸コネクタ
ーおよび同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクター
において、前記弾性体は、前記スイッチ基板と前記蓋体
との間に配設されており、2重スリーブ状となるよう連
接された第1筒体部と第2筒体部のうちのいずれか一方
の筒体部における前記蓋体側に位置する後半部が除去す
るようにしてもよい。さらにまた、前記ダミー内蔵同軸
コネクターおよび同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コ
ネクターにおいて、前記可動絶縁体の外周面にリング状
の突起部が一体に形成されているリング部が固着されて
おり、前記本体部内を前記可動絶縁体が移動する際に該
リング部の突起部が前記本体部の内周面を摺動するよう
にしてもよい。
【0014】このような本発明によれば、ダミー内蔵同
軸コネクターに同軸プラグが装着されていない時には、
絶縁性の弾性体による付勢力により中心導体がプリント
基板に設けられたダミー抵抗を介して本体部に接続され
る。従って、中心導体はダミー抵抗によりインピーダン
スマッチングがとられるように終端されると共に、金属
製のスプリングが内蔵されないので、空き端子とされて
もダミー内蔵同軸コネクターのVSWRは小さい値とな
る。また、中心導体に飛び込んだ雑音等はダミー抵抗に
より終端されるようになるため、センタに上っていくこ
とはなく他に受信機器に受信障害を与えることを防止す
ることができる。
【0015】さらに、この空き端子となっているダミー
内蔵同軸コネクターに同軸プラグを装着すると、絶縁性
の弾性体による付勢力に抗して中心導体と本体部との電
気的接続がオフされる。これにより、中心導体をダミー
抵抗により終端する回路は開かれることになる。そし
て、ダミー内蔵同軸コネクターの中心導体が同軸プラグ
の中心コンタクトに接続されるので、ダミー内蔵同軸コ
ネクターの中心導体に入力された電気信号は同軸プラグ
の中心コンタクトを介して、同軸プラグに伝達されるよ
うになる。また、ダミー内蔵同軸コネクターの前面が柔
軟な閉塞体により閉塞されていることから、空き端子と
された際に内部に塵埃が侵入することを防止することが
できる。
【0016】さらにまた、前記弾性体は、前記スイッチ
基板と前記蓋体との間に配設されており、2重スリーブ
状となるよう連接された第1筒体部と第2筒体部のうち
のいずれか一方の筒体部における前記蓋体側に位置する
後半部を除去するようにしてもよい。このように2重ス
リーブ状となるよう弾性体を構成している筒体部のいず
れか一方の蓋体側に位置する後半部を除去することによ
り、押圧された際に第1筒体部と第2筒体部とを連接す
る連接部と、2重スリーブ状とされていない筒体部が局
部的に変形するようになり、スイッチ基板の平行状態を
維持しながら安定して移動することができるようにな
る。
【0017】さらにまた、前記可動絶縁体の外周面にリ
ング状の突起部が一体に形成されているリング部が固着
されており、前記本体部内を前記可動絶縁体が移動する
際に該リング部の突起部が前記本体部の内周面を摺動す
るようにしてもよい。このようにリング状の突起部が一
体に形成されているリング部を可動絶縁体の外周面に固
着することにより、可動絶縁体の外周と本体部内周面と
がリング状の突起部のみで接触するようになることか
ら、可動絶縁体の摩擦係数を極力小さくすることができ
る。このため、弾性体の必要とする付勢力を小さくする
ことができ、1重スリーブ状の弾性体としてもその仕様
を十分満足することができる。
【0018】さらにまた、ダミー内蔵同軸コネクターと
一体に同軸プラグを備えるようにすると、ダミーを内蔵
していない通常の同軸コネクターに同軸プラグを備える
ダミー内蔵同軸コネクターを装着することにより、不使
用とされている同軸コネクターを終端することができ
る。したがって、従来のダミーを内蔵していない同軸コ
ネクターを備える端末機器においても流合雑音の発生を
防止することができると共に、上記した種々の作用効果
を奏することができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のダミー内蔵同軸コネクタ
ーの第1の実施の形態の構成例を図1および図2に示
す。図1は本発明のダミー内蔵同軸コネクターの実施の
形態の構成を示す分解斜視図であり、図2は組立後のダ
ミー内蔵同軸コネクターの断面図である。これらの図に
示すように、ダミー内蔵同軸コネクター1は電気信号、
特に高周波信号が入出力される機器、たとえば分配器や
直列ユニットの筐体に取り付けられる。このダミー内蔵
同軸コネクター1は、図1に示すように可動絶縁体11
と、本体部10と、中心導体12と、スイッチ基板13
と、弾性体14と、蓋体15とから構成されている。
【0020】各部の構成の詳細は後述するものとし、図
1を参照しながら本発明のダミー内蔵同軸コネクター1
の組立順序を説明する。まず、中心導体12にスイッチ
基板13を挿入し、次いで弾性体14を中心導体12に
挿入する。次いで、この状態において蓋体15に中心導
体12を圧入して中心導体アセンブリを組み立てる。そ
して、本体部10の前側から可動絶縁体11を挿入し、
次いで、本体部10の後側から組み立てた中心導体アセ
ンブリを挿入固定する。これにより、ダミー内蔵同軸コ
ネクター1を組み立てることができる。以下、図1,図
2を参照しながらダミー内蔵同軸コネクター1の詳細構
成を説明する。
【0021】ダミー内蔵同軸コネクター1は、円筒状と
された金属製の本体部10を備え、その外周面にはネジ
部10−2が形成されている。また、この本体部10の
前側からは可動絶縁体11が挿入されて、本体部10か
ら抜け出ないように係止されている。この可動絶縁体1
1の前面には、柔軟な弾性体からなる閉塞体16が一体
に嵌め込まれて固着されている。また、本体部10の外
周の後部には、ダミー内蔵同軸コネクター1を筐体に取
り付けた際に、筐体に当接するリング状の鍔部10−1
が形成されている。
【0022】前記可動絶縁体11はポリカーボネイト等
の樹脂製とされており、その詳細構成が図3(a)
(b)(c)に示されているが、本体部10に可動絶縁
体11が挿入・係止された際に、ダミー内蔵同軸コネク
ター1の前面は閉塞体16により閉塞されるようにな
り、本体部10の内部に塵埃が侵入することが防止され
る。さらに、可動絶縁体11が本体部10の前側から挿
入された際に、図3(b)に示すように、その後部から
延伸された延伸部11−2の先端に形成されている係合
部11−3が、本体部10の内側に形成された突出部1
0−3の上面に形成されているリング状の第2段部10
−5に係合される。これにより、可動絶縁体11を本体
部10内に挿入した際に、可動絶縁体11は本体部10
から抜け出ることがないように係止されると共に、本体
部10に対し摺動可能に配設されるようになる。
【0023】この延伸部11−2はスリ割り部11−4
により4つに分割されているため、延伸部11−2は弾
力を有するようになる。このため、係合部11−3は弾
性的にリング状の第2段部10−5に係合するようにな
る。また、可動絶縁体11の延伸部11−2が形成され
ている後面が、前記本体部10内に形成されている突出
部10−3の前面である第1段部10−4に当接したと
きに、可動絶縁体11の移動は停止される。このよう
に、可動絶縁体11の摺動範囲が規制されることにより
可動絶縁体11が押し込まれ過ぎてダミー内蔵同軸コネ
クター1が破損されることを防止している。
【0024】また、この可動絶縁体11の前面にはエラ
ストマー等の柔軟な弾性材からなる閉塞体16が一体に
成形されている。この閉塞体16は、図3(a)(b)
に示すように裏側からは6本の突部16−1が突出する
形状とされている。そして、可動絶縁体11の前面に閉
塞体16を一体成形した際に、この突部16−1が可動
絶縁体11の前面に形成された凹部内に密着するよう成
形されることにより、閉塞体16と可動絶縁体11とが
一体化されている。この閉塞体16の前面の略中央には
テーパ状の凹部からなる案内部16−2が形成されてい
る。この案内部16−2は、本体部10の外周に形成さ
れているネジ部10−2に螺着されるよう図示しない同
軸プラグが装着された際に、同軸プラグの中心コンタク
トが挿通される部位である。なお、中心コンタクトを挿
通しやすくするために、案内部16−2に切り込みを設
けるようにしてもよい。
【0025】図1,図2に戻り、本体部10の内部略中
央にはプリント基板からなるスイッチ基板13が収納さ
れている。このスイッチ基板13の一面は、通常は図2
に示すように本体部10の内側から突出するよう形成さ
れている突出部10−3の後面の第3段部10−6に当
接されている。このスイッチ基板13の詳細構成を図4
(a)(b)に示すが、スイッチ基板13の略中央には
貫通孔13−1が形成されている。また、図4(a)は
スイッチ基板13の一面の構成を示しており、図4
(b)はスイッチ基板13の他面の構成を示している。
図示するように、スイッチ基板13の一面には第1パタ
ーン13−2と第2パターン13−3とが形成されてお
り、前記第3段部10−6にスイッチ基板13が当接さ
れた際に、第1パターン13−2が第3段部10−6に
接触されるようになる。
【0026】なお、第2パターン13−3は貫通孔13
−1に沿って形成されている。また、スイッチ基板13
の他面には図4(b)に示すように第3パターン13−
5、第4パターン13−6、第5パターン13−7が形
成されている。第3パターン13−5は、貫通孔13−
1に沿って形成されており、スルーホールにより一面に
形成されている第2パターン13−3に接続されてい
る。さらに、第4パターン13−6はスルーホール13
−4により一面に形成された第1パターン13−2と接
続されている。そして、第4パターン13−6と第5パ
ターン13−7との間にダミー抵抗17−1が半田付け
され、第5パターン13−7と第3パターン13−5と
の間にはコンデンサ17−2が半田付けされる。なお、
これらのパターンは本体部10との間に浮遊容量が生じ
ないように必要最小限の長さとされている。
【0027】スイッチ基板13の貫通孔13−1内には
中心導体12が挿通されており、挿通により中心導体1
2と、第2パターン13−3および第3パターン13−
5とを接続しているスルーホールとが接触されて相互に
接続されている。従って、図2に示す状態においては中
心導体12がスイッチ基板13の第3パターン13−5
−コンデンサ17−2−第5パターン13−7−ダミー
抵抗17−1−第4パターン13−6−スルーホール1
3−4−第1パターン13−2を介して本体部10に電
気的に接続される。本体部10は機器の筐体に取り付け
られているため、結局のところ、図2に示す状態におい
ては中心導体12がダミー抵抗17−1,17−1を介
して筐体にアースされるようになる。
【0028】また、中心導体12は真鍮やリン青銅等の
金属板を折り曲げ加工して金メッキすることにより作成
されており、中心導体12はポリカーボネイト等の樹脂
製とされた蓋体15内に圧入されることにより、図2に
示すように本体部10の略中央部に配設されている。こ
の蓋体15は本体部10の後面から挿入されて、本体部
10の後端のカシメ部10−8をカシメることにより、
第4段部10−7とカシメ部10−8間で挟持されるよ
うになり、本体部10内に固着される。
【0029】この蓋体15の詳細構成を図5(a)
(b)に示す。図5(a)は蓋体15を半断面図で示す
平面図であり、同図(b)は右側面図である。これらの
図に示すように、蓋体15は本体部10の後面を閉塞す
る蓋部15−4と、蓋体15の中央部から突出するよう
形成されている円筒部15−1とから構成されている。
この円筒部15−1内に形成された中心導体圧入孔15
−8に、中心導体12の後部が圧入されることにより蓋
体15と中心導体12とが固着される。この際に、貫通
孔15−5を介して中心導体12の端子部12−2が外
部へ引き出される。また、蓋部15−4には第1リング
部15−2と第2リング部15−3とが2重となるよう
に形成されており、この第1リング15−2と第2リン
グ部15−3とにより、第1凹部15−6と第2凹部1
5−7がそれらの間に形成される。
【0030】この第1凹部15−6と第2凹部15−7
には、図2に示すように弾性体14の後縁が収納され
る。この弾性体14は、例えばシリコンゴム製とされて
おり、図2に示すようにスイッチ基板13の後面と蓋体
15との間に介在され、スイッチ基板13の第1パター
ン13−2が本体部10の内周面に形成された第3段部
10−6に接触するよう押圧している。この弾性体14
の詳細構成を図6(a)(b)に示すが、スイッチ基板
13を平行移動させ易くすると共に、復元力を向上する
ために、第1筒体部14−1と第2筒体部14−2との
2重スリーブ構成とされている。そして、第1筒体部1
4−1と第2筒体部14−2とは、ほぼ中央部に形成さ
れた連接部14−3により連結されている。
【0031】さらに、第1筒体部14−1の前縁、略中
央、後縁の外周面は厚みが厚くされて、さらにスイッチ
基板13を平行移動させ易くされている。また、前縁と
後縁の外周部は角がカットされている。これは、次の理
由による。本発明のダミー内蔵同軸コネクター1に同軸
プラグが装着された際に、同軸プラグの前面により可動
絶縁体11が押圧され、可動絶縁体11の延伸部11−
2の先端が当接されたスイッチ基板13が図2における
右方向へ移動される。これにより、弾性体14がその弾
性力に抗して圧縮されるようになる。この際に、第1筒
体部14−1の前縁の角を図6(a)に示すようにカッ
トしていると、スイッチ基板13の外周縁と本体部10
の内周面との間に第1筒体部14−1の前縁が挟み込ま
れない方向に第1筒体部14−1が折れ曲がり圧縮され
るようになる。
【0032】なお、ダミー内蔵同軸コネクター1に同軸
プラグが装着された際に、前記したように同軸プラグの
前面により可動絶縁体11が押圧され、可動絶縁体11
の延伸部11−2の先端が当接されたスイッチ基板13
が図2における右方向へ移動される。これにより、スイ
ッチ基板13に形成された第1パターン13−2と本体
部10に形成された第3段部10−6との接続が絶たれ
て、中心導体12のダミー抵抗17−1,コンデンサ1
7−2による終端は解除されるようになる。従って、同
軸プラグ装着時にインピーダンスのミスマッチングが生
じないと共に、伝達すべき信号の減衰は生じないように
なる。
【0033】また、第2筒体部14−2のスイッチ基板
13側の端部を第1筒体部14−1から離れるように折
り曲げるようにして、スイッチ基板13の姿勢を安定に
保持できるようにしている。さらに、この構成により、
スイッチ基板13の弾性体14に当接する面に半田付け
されているダミー抵抗やコンデンサ等の部品を、第1筒
体部14−1と第2筒体部14−2との間に配設するこ
とができるようになる。さらにまた、第2筒体部14−
2の前縁の角を図示するようにカットしている。これ
は、弾性体14がスイッチ基板13により圧縮された際
に、第2筒体部14−2の前縁がスイッチ基板13に形
成されている貫通孔13−1に挟み込まれない方向に第
2筒体部14−2が折れ曲がり圧縮されるようにするた
めである。
【0034】なお、弾性体14の全長は、本体部10内
に装着された際に若干圧縮される長さに形成されてお
り、これにより、圧縮状態で本体部10内に取り付けら
れるため、ダミー内蔵同軸コネクター1が空き端子状態
とされた際にスイッチ基板13を付勢することができ、
第3段部10ー6と確実に接触させることができるよう
になる。
【0035】次に、図7(a)から(g)に中心導体1
2の詳細構成図を示している。図7(a)は中心導体1
2の上面図であり、同図(b)はそのA−A線で切断し
た断面図であり、同図(c)は平面図であり、同図
(d)はその左側面図、同図(e)は右側面図、同図
(f)はB−B線で切断した断面図である。さらに、同
図(g)は断面図である。これらの図に示すように、中
心導体12の左半分には、同軸プラグが装着された際
に、同軸プラグの中心コンタクトを狭持する1対の狭持
片12−3と、スイッチ基板13の貫通孔13−1の内
面に形成されたスルーホールに接触される1対の接触片
12−4が形成されている。
【0036】また、1対の狭持片12−3と1対の接触
片12−4とは、それぞれ所定の弾性を保持するように
断面が山形となるように(図7(f)参照)折り曲げら
れている。従って、1対の狭持片12−3と1対の接触
片12−4とが形成されている基部12−1の断面形状
は略6角形とされている。そして、基部12−1から後
方に端子部12−2が形成されており、この端子部12
−2は、蓋体15に形成された貫通孔15−5に挿通さ
れて外部へ引き出されている。この際に、貫通孔15−
5の後縁に係合する一対の係合片12−5が端子部12
−2の両側に形成されており、この係合片12−5が貫
通孔15−5の出口に係合されることにより中心導体1
2の蓋体15に対する抜け止めが行われる。
【0037】次に、本発明のダミー内蔵同軸コネクター
の第2の実施の形態の構成例を図8ないし図11に示
す。図8は第2の実施の形態におけるダミー内蔵同軸コ
ネクターの詳細構成を示す断面図である。第2の実施の
形態のダミー内蔵コネクター100においては、第1の
実施の形態のダミー内蔵同軸コネクター1にくらべて可
動絶縁体および弾性体の構成を変更するようにしてい
る。このダミー内蔵同軸コネクター100は、第1の実
施の形態のダミー内蔵同軸コネクター1と同様に本体部
10と、可動絶縁体21と、中心導体12と、スイッチ
基板13と、弾性体24と、蓋体15とから構成されて
いる。
【0038】以下、図8ないし図11を参照しながら第
2の実施の形態のダミー内蔵同軸コネクター100の詳
細構成を説明する。ダミー内蔵同軸コネクター100
は、円筒状とされた金属製の本体部10を備え、その外
周面にはネジ部10−2が形成されている。また、この
本体部10の前側からは可動絶縁体21が挿入されて、
本体部10から抜け出ないように係止されている。この
可動絶縁体21の前面には、柔軟な弾性体からなる閉塞
体26が一体に嵌め込まれて固着されている。また、本
体部10の外周の後部には、ダミー内蔵同軸コネクター
100を筐体に取り付けた際に、筐体に当接するリング
状の鍔部10−1が形成されている。
【0039】前記可動絶縁体21はポリカーボネイト等
の樹脂製とされており、その詳細構成が図9(a)
(b)(c)に示されているが、本体部10に可動絶縁
体21が挿入・係止された際に、ダミー内蔵同軸コネク
ター100の前面は閉塞体26により閉塞されるように
なり、本体部10の内部に塵埃が侵入することが防止さ
れる。さらに、可動絶縁体21が本体部10の前側から
挿入された際に、図9(b)に示すように、その後部か
ら延伸された延伸部21−2の先端に形成されている係
合部21−3が、図8に示す本体部10の内側に形成さ
れた突出部10−3の上面に形成されているリング状の
第2段部10−5に係合される。これにより、可動絶縁
体21を本体部10内に挿入した際に、可動絶縁体21
は本体部10から抜け出ることがないように係止される
と共に、本体部10に対し摺動可能に配設されるように
なる。
【0040】この延伸部21−2は十字状に形成された
スリ割り部21−4により4つに分割されており、延伸
部21−2は弾力を有している。このため、係合部21
−3は弾性的に本体部10の内周面に形成されたリング
状の第2段部10−5に係合するようになる。また、可
動絶縁体21において延伸部21−2が形成されている
後面が、前記本体部10の内周面に形成されている突出
部10−3の前面である第1段部10−4に当接したと
きに、可動絶縁体21の移動は停止される。このよう
に、可動絶縁体21の摺動範囲が規制されることにより
可動絶縁体21が本体部10内に押し込まれ過ぎてダミ
ー内蔵同軸コネクター100が破損されることを防止し
ている。
【0041】さらに、可動絶縁体21は本体部10内に
摺動可能に配設されるが、この際に可動絶縁体21に形
成された摺動部21−1が本体部10の内周面を摺動す
るようになる。この摺動部21−1に形成されたリング
状の溝内にはリング状とされたリング部27が一体成形
されている。このリング部27はエラストマー等の柔軟
な弾性材からなり、リング部27の外周面には図示する
ようにリング状の突起部27−1が成形されている。そ
して、可動絶縁体21が移動する際には、この突起部2
7−1が本体部10の内周面を摺動するようになる。こ
の際、突起部27−1の摺動面積は小さくされるので、
可動絶縁体21の摺動時の摩擦係数を小さくすることが
でき、可動絶縁体21を容易に移動することができるよ
うになる。
【0042】また、この可動絶縁体21の前面にはリン
グ部27と同一材料からなる閉塞体26が、リング部2
7が一体成形される際に同時に一体成形されている。こ
の閉塞体26は、本体部10内に塵埃等が入り込んで接
点の接触不良が生じないように本体部10の前面を閉塞
する部材である。そして、図9(a)(b)に示すよう
に閉塞体26の裏面には3本の突部26−1が略等間隔
に形成されるよう成形される。そして、可動絶縁体21
の前面に閉塞体26が一体成形された際に、この3本の
突部26−1が可動絶縁体21の前面に形成された凹部
内に密着されるよう成形されることにより、閉塞体26
と可動絶縁体21とが一体化される。なお、可動絶縁体
21の摺動部21−1には図9(c)に示すように合計
4つのテーパ状とされた連接孔21−6が形成されてお
り、この連接孔21−6によりリング27が一体成形さ
れている溝と閉塞体26の突部26−1が一体成形され
ている凹部とが連接されている。これにより、可動絶縁
体21に閉塞体26とリング部27とを同時に一体成形
することができる。
【0043】また、閉塞体26の前面にはリング状突起
部26−3が形成されていると共に、その略中央にはテ
ーパ状の凹部からなる案内部26−2が形成されてい
る。このリング状突起部26−3は、図11に示すよう
に本体部10の外周面に形成されているネジ部10−2
に螺着されるよう同軸プラグ30が装着された際に、同
軸プラグ30の前面に当接される部分となる。したがっ
て、リング状突起部26−3を形成することにより、メ
ーカや種類が異なることによる同軸プラグ30の形状の
違いを吸収して、確実に可動絶縁体21を摺動すること
ができるようになる。また、案内部26−2は同軸プラ
グ30の中心コンタクト32が中心導体12への挿通を
案内する部位である。なお、中心コンタクト32を挿通
しやすくするために、案内部26−2に切り込みを設け
るようにしてもよい。
【0044】図8に戻り、本体部10の内部略中央には
プリント基板からなるスイッチ基板13が収納されてい
る。このスイッチ基板13の一面は、通常は図8に示す
ように本体部10の内側から突出するよう形成されてい
る突出部10−3の後面である第3段部10−6に当接
されている。このスイッチ基板13の詳細構成は前記し
た図4(a)(b)に示すとおりであるのでその詳細説
明は省略するが、スイッチ基板13の略中央には中心導
体12が挿通される貫通孔13−1が図4に示されるよ
うに形成されている。また、スイッチ基板13の一面に
は金属製の第3段部10−6に接触される第1パターン
13−2が形成されており、貫通孔13−1ないには導
電体が被着されたスルーホールが形成されている。
【0045】さらに、スイッチ基板13の他面に形成さ
れたプリントパターンにはダミー抵抗17−1,コンデ
ンサ17−2が半田付けされている。そして、スイッチ
基板13の貫通孔13−1内に挿通された中心導体12
と、スルーホールとが接触されて電気的に接続されてい
る。これにより、中心導体12がスイッチ基板13に配
設されたダミー抵抗17−1,コンデンサ17−2およ
び第1パターン13−2を介して、スイッチ基板13が
接触している本体部10の第3段部10−6に電気的に
接続される。金属製の本体部10は機器の筐体に取り付
けられているため、結局のところ、図8に示す状態にお
いては中心導体12がダミー抵抗17−1,コンデンサ
17−2を介して筐体にアースされるようになる。すな
わち、同軸プラグ30がダミー内蔵同軸コネクター10
0に装着されないときには、ダミー内蔵同軸コネクター
100は自動的に終端された状態となる。
【0046】また、中心導体12は真鍮やリン青銅等の
金属板を折り曲げ加工して金メッキすることにより作成
されており、中心導体12の後部がポリカーボネイト等
の樹脂製とされた蓋体15内に圧入されて一体化される
ことにより、図8に示すように本体部10の略中央部に
配設されるようになる。この蓋体15は本体部10の後
面から挿入されて、本体部10の後端のカシメ部10−
8をカシメることにより、第4段部10−7とカシメ部
10−8間で挟持されるようになり、本体部10の後端
部に固着される。
【0047】この蓋体15および中心導体12の詳細構
成は前記した図5(a)(b)あるいは図7(a)〜
(g)に示すとおりであるのでその説明は省略する。そ
して、図8に示すように本体部10に固着された蓋体1
5とスイッチ基板13の後面の間に挟持されるように弾
性体24が配設されている。この弾性体24は、例えば
シリコンゴム製とされており、スイッチ基板13の後面
を蓋体15に対して押圧することにより、スイッチ基板
13の第1パターン13−2を本体部10の内周面に形
成された第3段部10−6に接触させている。この弾性
体24の詳細構成を図10(a)(b)に示すが、スイ
ッチ基板13を安定して平行移動させ易くするように、
その前半部は第1筒体部24−1と第2筒体部24−2
との2重スリーブ構成とされており、その後半部は第2
筒体部24−2のみの1重スリーブで構成されている。
また、第1筒体部24−1と第2筒体部24−2とは、
ほぼ中央部に形成された連接部24−3により連結され
ている。
【0048】さらに、第1筒体部24−1の前縁、略中
央の外周面は厚みが厚くされて、さらにスイッチ基板1
3を平行移動させ易くされている。また、前縁の外周部
は角がカットされている。これは、次の理由による。本
発明のダミー内蔵同軸コネクター100に同軸プラグ3
0が装着された状態を図11に示すが、同軸プラグ30
がダミー内蔵同軸コネクター100に装着されると、図
示するように同軸プラグ30における中心コンタクト3
2を支持する絶縁保持部33の前面により可動絶縁体2
1の前面に装着された閉塞体26が押圧され、可動絶縁
体21が内部に押し込まれる。これにより、可動絶縁体
21における延伸部21−2の先端が当接されたスイッ
チ基板13が図11における右方向へ移動される。これ
により、弾性体24がその弾性力に抗して図示するよう
に圧縮される。この際に、第1筒体部24−1の前縁の
角を図10(a)に示すようにカットしていると、スイ
ッチ基板13の外周縁と本体部10の内周面との間に第
1筒体部24−1の前縁が挟み込まれない方向に第1筒
体部24−1が圧縮されるようになる。
【0049】また、この際に弾性体24における変形す
る部分は、図11に示すように連接部24−3と第2筒
体部24−2の後半部が局部的に変形するようになる。
このため、2重スリーブ構造とされた前半部の変形は少
なくなり、平行状態を維持したままスイッチ基板13を
移動することができるようになる。なお、ダミー内蔵同
軸コネクター100に同軸プラグ30が装着された際
に、前記したように同軸プラグ30の前面により可動絶
縁体21が押圧され、可動絶縁体21の延伸部21−2
の先端が当接されたスイッチ基板13が図11に示すよ
うに右方向へ移動される。これにより、スイッチ基板1
3に形成された第1パターン13−2と本体部10に形
成された第3段部10−6との接触が絶たれて、中心導
体12のダミー抵抗17−1,コンデンサ17−2によ
る終端は解除されるようになる。従って、同軸プラグ3
0の装着時にインピーダンスのミスマッチングが生じな
いと共に、伝達すべき信号の減衰も生じないようにな
る。
【0050】また、第2筒体部24−2のスイッチ基板
13側の端部を第1筒体部24−1から離れるように折
り曲げるようにして、スイッチ基板13の姿勢を安定に
保持できるようにしている。さらに、この構成により、
スイッチ基板13の弾性体14に当接する面に半田付け
されているダミー抵抗やコンデンサ等の部品を、第1筒
体部24−1と第2筒体部24−2との間に配設するこ
とができるようになる。さらにまた、第2筒体部24−
2の前縁の角を図示するようにカットしている。これ
は、弾性体24がスイッチ基板13により圧縮された際
に、第2筒体部24−2の前縁がスイッチ基板13に形
成されている貫通孔13−1に挟み込まれない方向に第
2筒体部24−2が圧縮されるようにするためである。
【0051】このように第2の実施の形態における弾性
体24は、前半部を2重スリーブ状に形成すると共に、
後半部を1重スリーブ状としているので、弾性体24が
圧縮される際に1重スリーブとされた後半部が主に圧縮
されるようになり、前半部の変形を極力抑制することが
できる。このため、スイッチ基板13を安定して移動す
ることができると共に、スイッチ基板13を第3段部1
0−6に安定して接触することができるようになる。な
お、弾性体24の後半部を1重スリーブ状としても前述
したように可動絶縁体21の摩擦係数が小さくされてい
るため、確実に可動絶縁体21を移動させることができ
る。また、図10に示す例では第1筒体部24−1の後
半部を切除するようにしたが、これに替えて第2筒体部
24−2の後半部を切除するようにしてもよい。
【0052】また、弾性体24の全長は、本体部10内
に装着された際に若干圧縮される長さに形成されてお
り、これにより、圧縮状態で本体部10内に取り付けら
れるため、ダミー内蔵同軸コネクター100が空き端子
状態とされた際にスイッチ基板13を付勢することがで
き、第3段部10ー6と確実に接触させることができる
ようになる。なお、本発明のダミー内蔵同軸コネクター
1,100の本体部10を単体で構成することに替え
て、金属製の筐体に一体に形成するようにしてもよい。
この場合、図8に示すように筐体内に配設されたプリン
ト基板50に中心導体の後端を直接ハンダ付けして接続
することができる。また、プリント基板50は筐体に形
成されたボス部51により支持されるようになる。
【0053】次に、本発明のダミー内蔵同軸コネクター
の第3の実施の形態の構成例を図12ないし図15に示
す。この本発明の第3の実施の形態におけるダミー内蔵
同軸コネクターは、同軸プラグを一体に備えるようにさ
れたものである。図12は第3の実施の形態における同
軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクター200の詳
細構成を示す断面図、図13はその左側面図である。図
12に示す第3の実施の形態の同軸プラグを備えるダミ
ー内蔵コネクター200においては、第2の実施の形態
のダミー内蔵同軸コネクター1の後端部に同軸プラグを
一体に設けるようにしたものであるが、第1の実施の形
態のダミー内蔵同軸コネクター1の後端部に同軸プラグ
を一体に設けるようにしたものであってもよい。この同
軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクター200は、
コネクター本体111と、プラグ本体112からなる本
体部110と、可動絶縁体121と、コネクター中心導
体112−1とプラグ中心導体112−2からなると中
心導体112と、スイッチ基板113と、弾性体124
と、蓋体115とから構成されている。
【0054】以下、図12および図13を参照しながら
第3の実施の形態の同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸
コネクター200の詳細構成を説明する。同軸プラグを
備えるダミー内蔵同軸コネクター200は、円筒状とさ
れた金属製の本体部110を備え、コネクター本体11
1と、プラグ本体112からなる本体部110には貫通
孔130が全長に亘り形成されている。さらに、コネク
ター本体111の外周面にはネジ部111−2が形成さ
れ、プラグ本体112の内周面にもネジ部112−1が
形成されている。また、このコネクター本体111の前
側からは可動絶縁体121が挿入されて、コネクター本
体111から抜け出ないように係止されている。この可
動絶縁体121の前面には、柔軟な弾性体からなる閉塞
体126が一体に嵌め込まれて固着されている。
【0055】前記可動絶縁体121はポリカーボネイト
等の樹脂製とされており、その詳細構成は、前記図3に
示す可動絶縁体11と同様の構成とされているが、前記
図9(a)(b)(c)に示す可動絶縁体21と同様の
構成としてもよい。コネクター本体111に可動絶縁体
121が挿入・係止された際には、同軸プラグを備える
ダミー内蔵同軸コネクター200の前面は閉塞体126
により閉塞されるようになり、本体部110の内部に塵
埃が侵入することが防止される。この可動絶縁体121
の構成は上述した可動絶縁体11と同様とされているの
で省略するが、コネクター本体111の前側から貫通孔
130内に挿入された際に、その後部から延伸された延
伸部の先端に形成されている係合部が、コネクター本体
111の内側に形成された貫通孔130内の突出部11
1−3の上面に形成されているリング状の第2段部11
1−5に係合される。これにより、可動絶縁体121を
貫通孔130内に挿入した際に、可動絶縁体121は貫
通孔130内から抜け出ることがないように係止される
と共に、コネクター本体111に対し摺動可能に配設さ
れるようになる。
【0056】この可動絶縁体121における延伸部は、
前記図3に示すように十字状に形成されたスリ割り部に
より4つに分割されて、延伸部は弾力を有するようにさ
れている。このため、延伸部に形成された係合部が弾性
的に貫通孔130内に形成されたリング状の第2段部1
11−5に係合するようになる。また、可動絶縁体12
1において延伸部が形成されている後面が、貫通孔13
0内に形成されている突出部111−3の前面である第
1段部111−4に当接したときに、可動絶縁体121
の移動は停止される。このように、可動絶縁体121の
摺動範囲が規制されることにより可動絶縁体121がコ
ネクター本体111内に押し込まれ過ぎてダミー内蔵同
軸コネクター200が破損されることを防止している。
【0057】なお、可動絶縁体121の前面には閉塞体
126が一体成形されている。この閉塞体126は、本
体部110内に塵埃等が入り込んで接点の接触不良が生
じないように本体部110の前面を閉塞する部材であ
る。この閉塞体126の構成は前記図9(a)(b)に
示す閉塞体26と同様の構成とされている。この閉塞体
126の前面にはリング状突起部が形成されていると共
に、その略中央にはテーパ状の凹部からなる案内部が形
成されている。このリング状突起部は、コネクター本体
111の外周面に形成されているネジ部111−2に螺
着されるよう同軸プラグが装着された際に、同軸プラグ
の前面に当接される部分となる。したがって、リング状
突起部を形成することにより、メーカや種類が異なるこ
とによる同軸プラグの形状の違いを吸収して、確実に可
動絶縁体121を摺動することができるようになる。ま
た、案内部は同軸プラグの中心コンタクトをコネクター
中心導体112−1へ挿通させる案内をする部位であ
る。なお、中心コンタクトを挿通しやすくするために、
案内部に十字状等の切り込みを設けるようにしてもよ
い。
【0058】図12および図13に戻り、コネクター本
体111の内部略中央にはプリント基板からなるスイッ
チ基板113が収納されている。このスイッチ基板11
3の一面は、通常は図12に示すように貫通孔130の
内側から突出するよう形成されている突出部111−3
の後面である第3段部111−6に当接されている。こ
のスイッチ基板113の詳細構成は前記した図4(a)
(b)に示すスイッチ基板13と同様の構成とされてい
るのでその詳細説明は省略するが、スイッチ基板113
の略中央にはコネクター中心導体112−1が挿通され
る貫通孔が図4に示されるように形成されている。ま
た、スイッチ基板113の一面には金属製の第3段部1
11−6に押圧されて接触される第1パターンが形成さ
れており、貫通孔内には導電体が被着されたスルーホー
ルが形成されている。
【0059】さらに、スイッチ基板113の他面に形成
されたプリントパターンには終端用のダミー抵抗やコン
デンサが半田付けされている。そして、スイッチ基板1
13の貫通孔内に挿通されたコネクター中心導体112
−1と、スルーホールとが接触されて電気的に接続され
ている。これにより、コネクター中心導体112−1が
スイッチ基板113に配設されたダミー抵抗,コンデン
サおよび第1パターンを介して、スイッチ基板113が
接触している貫通孔130内の第3段部111−6に電
気的に接続される。ここで、プラグ本体112が機器に
設置された同軸コネクターに取り付けられていると、本
体部110は金属製とされているため、図12に示す状
態においては中心導体112がダミー抵抗,コンデンサ
を介して機器の筐体にアースされるようになる。すなわ
ち、ダミー内蔵同軸コネクター200が空き端子とされ
ているときには、ダミー内蔵同軸コネクター200は自
動的に終端された状態となる。
【0060】また、コネクター中心導体112−1は真
鍮やリン青銅等の金属板を折り曲げ加工して金メッキす
ることにより作成されており、コネクター中心導体11
2−1の後部には、金メッキ等されたプラグ中心導体1
12−2が嵌着されている。このようにして構成された
中心導体112が、ポリカーボネイト等の樹脂製とされ
た蓋体115内に圧入されて一体化される。この中心導
体が圧入されて固着された蓋体115は、プラグ本体1
12側から貫通孔130内に挿入されて、貫通孔130
内に形成されたカシメ部112−3をカシメることによ
り、貫通孔130内に固着される。これにより、図12
に示すように本体部110の略軸芯に沿って中心導体1
12が配設されるようになる。
【0061】この蓋体115の詳細構成は前記した図5
(a)(b)に示す蓋体15と同様の構成とされている
のでその説明は省略する。次に、プラグ中心導体112
−2の詳細構成を図14(a)(b)に示す。図14
(a)はプラグ中心導体112−2の構成を示す半断面
図、同図(b)は右側面図である。これらの図に示すよ
うに、プラグ中心導体112−2は金属製とされてお
り、先端が尖った棒状の中心コンタクト131と、中心
コンタクト131と一体に形成されている鍔部132
と、鍔部132から後方に延伸している円筒状の嵌入部
133とから構成される。
【0062】このプラグ中心導体112−2が、コネク
ター中心導体112−1に嵌着されることにより、中心
導体112が構成されるが、コネクター中心導体112
−1の詳細構成を図15(a)(b)(c)(d)に示
す。図15(a)はコネクター中心導体112−1の上
面図、同図(b)はその正面図、同図(c)はその左側
面図、同図(d)はその右側面図である。これらの図に
示すようにコネクター中心導体112−1は、同軸プラ
グが装着された際に、同軸プラグの中心コンタクトを狭
持する1対の狭持片136と、スイッチ基板113の貫
通孔の内面に形成されたスルーホールに接触される1対
の接触片135が形成されている。
【0063】また、1対の狭持片136と1対の接触片
135とは、それぞれ所定の弾性を保持するように断面
が山形となるように(図7(f)参照)折り曲げられて
いる。従って、1対の狭持片136と1対の接触片13
5とが形成されている嵌着部137の断面形状は図15
(b)に示すように略6角形とされている。そして、嵌
着部137には図14に示すプラグ中心導体112−2
における嵌入部133が、鍔部132に嵌合部137の
端縁が当接するまで圧入されて、コネクター中心導体1
12−1とプラグ中心導体112−2とが一体化されて
いる。
【0064】図12および図13に戻り、貫通孔130
内に固着された蓋体15とスイッチ基板113の後面の
間に挟持されるように弾性体124が配設されている。
この弾性体124は、例えばシリコンゴム製とされてお
り、スイッチ基板113の後面を蓋体115に対して押
圧することにより、スイッチ基板113の第1パターン
を貫通孔130内の内周面に形成された第3段部111
−6に接触させている。この弾性体124の詳細構成
は、前記図10(a)(b)に示す弾性体24と同様の
構成とされているので、その詳細説明は省略するが、ス
イッチ基板113を安定して平行移動させ易くするよう
に、その前半部は第1筒体部と第2筒体部との2重スリ
ーブ構成とされており、その後半部は第2筒体部のみの
1重スリーブで構成されている。また、第1筒体部と第
2筒体部とは、ほぼ中央部に形成された連接部により連
結されている。
【0065】ここで、コネクター本体111に同軸プラ
グが装着されると、同軸プラグにおける中心コンタクト
を支持する絶縁保持部の前面により可動絶縁体121の
前面に装着された閉塞体126が押圧され、可動絶縁体
121が内部に押し込まれる。これにより、可動絶縁体
121における延伸部の先端が当接されたスイッチ基板
113が図12における右方向へ移動される。これによ
り、弾性体124がその弾性力に抗して圧縮される。こ
の際に、スイッチ基板113の外周縁と貫通孔130の
内周面との間に第1筒体部の前縁が挟み込まれない方向
に第1筒体部が圧縮されるようになる。
【0066】これにより、スイッチ基板113に形成さ
れた第1パターンと貫通孔130内に形成された第3段
部111−6との接触が絶たれて、中心導体112にお
けるダミー抵抗,コンデンサによる終端作用が解除され
るようになる。従って、同軸プラグの装着時にインピー
ダンスのミスマッチングが生じないようになると共に、
伝達すべき信号の減衰も生じないようになる。また、第
2筒体部のスイッチ基板113側の端部は、第1筒体部
から離れるように折り曲げられるので、スイッチ基板1
13の姿勢を安定に保持できるようになる。さらに、こ
の構成により、スイッチ基板113の弾性体124に当
接する面に半田付けされているダミー抵抗やコンデンサ
等の部品を、第1筒体部と第2筒体部との間に配設する
ことができるようになる。なお、弾性体124として、
前記図6に示す構成の弾性体14を使用するようにして
も良い。
【0067】以上説明した本発明の第3の実施の形態の
同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクター200に
おいては、プラグ本体112の内周面にはネジ部112
−1が設けられており、このネジ部112−1を機器等
に設けられている同軸コネクターのネジ部に螺着するこ
とにより、ダミー内蔵同軸コネクター200を同軸コネ
クターに取り付けることができる。これにより、取り付
けられた機器等に設けられている同軸コネクターにおい
て、終端対策がなされていない場合であっても、取り付
けたダミー内蔵同軸コネクター200により終端対策を
することができるようになる。
【0068】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、ダミー内蔵同軸コネクターに同軸プラグが装着され
ていない時には、絶縁性の弾性体による付勢力により中
心導体がプリント基板に設けられたダミー抵抗を介して
本体部に接続される。従って、中心導体はダミー抵抗に
よりインピーダンスマッチングがとられるように終端さ
れると共に、金属製のスプリングが内蔵されていないの
で、空き端子とされてもダミー内蔵同軸コネクターのV
SWRを小さい値とすることができる。また、中心導体
に飛び込んだ雑音等はダミー抵抗により終端されるよう
になるため、センタに上っていくことはなく他の受信機
器に受信障害を与えることを防止することができる。
【0069】さらに、この空き端子となっているダミー
内蔵同軸コネクターに同軸プラグを装着すると、絶縁性
の弾性体による付勢力に抗して中心導体と本体部との電
気的接続がオフされる。これにより、中心導体をダミー
抵抗により終端する回路は開かれることになる。そし
て、ダミー内蔵同軸コネクターの中心導体が同軸プラグ
の中心コンタクトに接続されるので、ダミー内蔵同軸コ
ネクターの中心導体に入力された電気信号は同軸プラグ
の中心コンタクトを介して、同軸プラグに伝達されるよ
うになる。また、ダミー内蔵同軸コネクターの前面が柔
軟な閉塞体により閉塞されていることから、空き端子と
された際に内部に塵埃が侵入することを防止することが
できる。
【0070】さらにまた、2重スリーブ状となるよう弾
性体を構成している筒体部のいずれか一方の蓋体側に位
置する後半部を除去することにより、押圧された際に第
1筒体部と第2筒体部とを連接する連接部と、2重スリ
ーブ状とされていない筒体部が局部的に変形するように
なり、スイッチ基板の平行状態を維持しながら安定して
移動することができるようになる。さらにまた、リング
状の突起部が一体に形成されているリング部を可動絶縁
体の外周面に一体成形することにより、可動絶縁体の外
周と本体部内周面とがリング状の突起部のみで接触する
ようになることから、可動絶縁体の摩擦係数を極力小さ
くすることができる。このため、弾性体の必要とする付
勢力を小さくすることができ、1重スリーブ状の弾性体
としてもその仕様を満足することができる。
【0071】さらにまた、ダミー内蔵同軸コネクターと
一体に同軸プラグを備えるようにすると、ダミーを内蔵
していない通常の同軸コネクターに同軸プラグを備える
ダミー内蔵同軸コネクターを装着することにより、同軸
コネクターの不使用持に終端することができるようにな
る。したがって、従来のダミーを内蔵していない同軸コ
ネクターを備える端末機器においても流合雑音の発生を
防止することができると共に、上記した種々の作用効果
を奏することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第1の実
施の形態の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第1の実
施の形態の構成を示す断面図である。
【図3】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第1の実
施の形態における可動絶縁体の詳細構成を示す図であ
る。
【図4】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第1の実
施の形態におけるスイッチ基板の詳細構成を示す図であ
る。
【図5】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第1の実
施の形態における蓋体の詳細構成を示す図である。
【図6】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第1の実
施の形態における弾性体の詳細構成を示す図である。
【図7】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第1の実
施の形態における中心導体の詳細構成を示す図である。
【図8】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第2の実
施の形態の構成を示す断面図である。
【図9】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第2の実
施の形態における可動絶縁体の詳細構成を示す図であ
る。
【図10】本発明のダミー内蔵同軸コネクターの第2の
実施の形態における弾性体の詳細構成を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態のダミー内蔵同軸
コネクターに同軸プラグが装着された際の構成を示す断
面図である。
【図12】本発明の同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸
コネクターの第3の実施の形態の構成を示す断面図であ
る。
【図13】本発明の同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸
コネクターの第3の実施の形態の構成を示す左側面図で
ある。
【図14】本発明の同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸
コネクターの第3の実施の形態におけるプラグ中心導体
の詳細構成を示す図である。
【図15】本発明の同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸
コネクターの第3の実施の形態におけるコネクター中心
導体の詳細構成を示す図である。
【符号の説明】 1,100,200 ダミー内蔵同軸コネクター 10,110 本体部 11,21,121 可動絶縁体 12,112 中心導体 13,113 スイッチ基板 14,24,124 弾性体 15,115 蓋体 16,26,126 閉塞体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−161903(JP,A) 特開 昭60−127678(JP,A) 特開 昭63−26976(JP,A) 特開 昭63−4579(JP,A) 特開 平8−78103(JP,A) 特開 平8−124630(JP,A) 実開 平2−150685(JP,U) 実開 平4−61881(JP,U) 実開 昭62−12278(JP,U) 実開 昭59−138182(JP,U) 実開 昭64−38782(JP,U) 実開 平1−112581(JP,U) 実開 平1−113979(JP,U) 実開 平1−126776(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 17/04 H01R 13/66 H01R 31/06 H04N 5/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状の導電性の本体部と、 該本体部の前面を閉塞するように配置され、該本体部内
    を摺動可能とされた可動絶縁体と、 前記本体部の略中心軸に沿うよう内部に配置され、該本
    体部に同軸プラグが装着された際に、該同軸プラグの中
    心コンタクトを挟持する挟持片を備える導電性の中心導
    体と、 該中心導体が固着されていると共に、前記本体部の後部
    に固着される絶縁性の蓋体と、 接点パターンが一面に形成され、他面にダミー抵抗が接
    続されたプリントパターンが形成され、前記接点パター
    ンと前記プリントパターンとがスルーホールにより接続
    されているプリント基板からなり、前記中心導体が略中
    央に形成された貫通孔内に挿通されると共に、該貫通孔
    内に前記中心導体に接触される前記第2パターンが形成
    されている前記本体部内に配設されるスイッチ基板と、 該スイッチ基板に形成されている前記接点パターンが、
    前記本体部の内部に形成された段部に接触するよう前記
    スイッチ基板を付勢していると共に、2重スリーブ状と
    なるよう連接された第1筒体部と第2筒体部からなる絶
    縁性の弾性体とを備え、 前記本体部に同軸プラグが装着されていない状態におい
    て、前記弾性体により前記スイッチ基板が付勢されるこ
    とにより、前記本体部の段部と前記接点パターンとが接
    触して前記中心導体が前記スイッチ基板に設けられてい
    るダミー抵抗により終端されると共に、前記本体部に同
    軸プラグが装着された際に、前記可動絶縁体が前記同軸
    プラグにより押されて内側に移動することにより、前記
    スイッチ基板がスライドし、前記本体部の段部と前記接
    点パターンとの接触が解除されるようにしたことを特徴
    とするダミー内蔵同軸コネクター。
  2. 【請求項2】 前記可動絶縁体の前面に、前記本体部の
    前面を閉塞する柔軟な材質からなる閉塞体が設けられて
    おり、前記本体部に同軸プラグが装着されていないとき
    には該閉塞体により、前記本体部の前面が完全に閉塞さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のダミー内蔵同
    軸コネクター。
  3. 【請求項3】 前記弾性体がシリコンゴム製とされてい
    ることを特徴とする請求項1記載のダミー内蔵同軸コネ
    クター。
  4. 【請求項4】 前記弾性体は、前記スイッチ基板と前記
    蓋体との間に配設されており、2重スリーブ状となるよ
    う連接された第1筒体部と第2筒体部のうちのいずれか
    一方の筒体部における前記蓋体側に位置する後半部が除
    去されていることを特徴とする請求項1記載のダミー内
    蔵同軸コネクター。
  5. 【請求項5】 前記可動絶縁体の外周面にリング状の突
    起部が一体に形成されているリング部が固着されてお
    り、前記本体部内を前記可動絶縁体が移動する際に該リ
    ング部の突起部が前記本体部の内周面を摺動するように
    したことを特徴とする請求項1記載のダミー内蔵同軸コ
    ネクター。
  6. 【請求項6】 略円筒状の一方の半部によりコネクター
    本体が形成され、残る他方の半部によりプラグ本体が形
    成されると共に、略中央に貫通孔が形成されている一体
    とされたコネクター本体とプラグ本体からなる導電性の
    本体部と、該コネクター本体の前面を閉塞するように配
    置され、前記貫通孔内を摺動可能とされた可動絶縁体
    と、 前記貫通孔の略中心軸に沿うよう貫通孔内に配置され、
    前記コネクター本体に同軸プラグが装着された際に、該
    同軸プラグの中心コンタクトを挟持する挟持片を備える
    導電性のコネクター中心導体と、該コネクター中心導体
    を延伸するよう該コネクター中心導体の後端部に固着さ
    れると共に、前記プラグ本体の貫通孔内に配置されるプ
    ラグ中心導体とからなる中心導体と、 該中心導体が、前記貫通孔の略中心軸に沿うように、前
    記コネクター中心導体とプラグ中心導体との固着部近傍
    を支持すると共に、前記貫通孔内に固着される絶縁性の
    蓋体と、 接点パターンが一面に形成され、他面にダミー抵抗が接
    続されたプリントパターンが形成され、前記接点パター
    ンと前記プリントパターンとがスルーホールにより接続
    されているプリント基板からなり、前記中心導体が略中
    央に形成された貫通孔内に挿通されると共に、該貫通孔
    内に前記中心導体に接触される前記第2パターンが形成
    されている前記本体部内に配設されるスイッチ基板と、 該スイッチ基板に形成されている前記接点パターンが、
    前記貫通孔内に形成された段部に接触するよう前記スイ
    ッチ基板を付勢していると共に、2重スリーブ状となる
    よう連接された第1筒体部と第2筒体部からなる絶縁性
    の弾性体とを備え、 前記コネクター本体に同軸プラグが装着されていない状
    態において、前記弾性体により前記スイッチ基板が付勢
    されることにより、前記貫通孔内の段部と前記接点パタ
    ーンとが接触して前記中心導体が前記スイッチ基板に設
    けられているダミー抵抗により終端されると共に、前記
    コネクター本体に同軸プラグが装着された際に、前記可
    動絶縁体が前記同軸プラグの中心コンタクトにより押さ
    れて内側に移動することにより、前記スイッチ基板がス
    ライドし、前記貫通孔内の段部と前記接点パターンとの
    接触が解除されるようにしたことを特徴とする同軸プラ
    グを備えるダミー内蔵同軸コネクター。
  7. 【請求項7】 前記可動絶縁体の前面に、前記本体部の
    前面を閉塞する柔軟な材質からなる閉塞体が設けられて
    おり、前記コネクター本体に同軸プラグが装着されてい
    ないときには該閉塞体により、前記コネクター本体の前
    面が完全に閉塞されていることを特徴とする請求項6記
    載の同軸プラグを備えるダミー内蔵同軸コネクター。
  8. 【請求項8】 前記弾性体がシリコンゴム製とされてい
    ることを特徴とする請求項6記載の同軸プラグを備える
    ダミー内蔵同軸コネクター。
  9. 【請求項9】 前記弾性体は、前記スイッチ基板と前記
    蓋体との間に配設されており、2重スリーブ状となるよ
    う連接された第1筒体部と第2筒体部のうちのいずれか
    一方の筒体部における前記蓋体側に位置する後半部が除
    去されていることを特徴とする請求項6記載の同軸プラ
    グを備えるダミー内蔵同軸コネクター。
  10. 【請求項10】 前記可動絶縁体の外周面にリング状の
    突起部が一体に形成されているリング部が固着されてお
    り、前記貫通孔内を前記可動絶縁体が移動する際に該リ
    ング部の突起部が前記貫通孔の内周面を摺動するように
    したことを特徴とする請求項6記載の同軸プラグを備え
    るダミー内蔵同軸コネクター。
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