JP2978019B2 - 循環流動床装置の燃焼室における熱伝達面配置構造 - Google Patents

循環流動床装置の燃焼室における熱伝達面配置構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭粒、炭化物粒等を
循環流動層で燃焼せしめて熱交換する循環流動床装置の
燃焼室の熱伝達面配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】流動層を利用した燃焼装置は、多様な燃
料を安定した条件下で効率よく燃焼することができる特
長を活かし、種々の分野で利用されているもので、通
常、図3および図4に示すように、粉体燃料を主体とす
る燃料を燃焼する燃焼室1と、ホットサイクロン2とシ
ール機構3からなる粒子循環系と、過熱器4、節炭器
5、空気予熱器6からなる後部対流伝熱構造の3つの主
要部とからなる。
【0003】この循環流動床装置の操業形態は、燃焼室
1に、循環粒子として、石炭粉,石炭灰,脱硫用の石灰
粉とが投入され、燃焼室の下部に2段に設置されたノズ
ルから、1次燃焼空気と2次燃焼空気が吹込まれて流動
床を形成する。循環粒子は、燃焼室を出たのち、ホット
サイクロン2で捕集され、ニューマチックバルブから形
成されるシール機構3を経て、燃焼室1へ再循環する。
一方、ホットサイクロン2を出た燃焼排ガスは、ダクト
を経て後流の対流伝熱部で熱交換後、バグフィルタで集
塵され誘引通風機を経て煙突から排出される。
【0004】この循環流動床装置は、炉内脱硫が可能で
あるためSOx の排出量の少なさに加えて、低温燃焼が
可能であるためにNOx の排出が少なく炉外の脱硫、脱
硝設備が不要である、瀝青炭から半無煙炭までの巾広い
石炭を使用でき燃料多様性を有し、さらには、設備自体
も信頼性において優れているという多くの利点があり、
化学,鉄鋼設備の自家発電用のボイラとして広く用いら
れるようになった。
【0005】この利点をより活かすために、操業上、構
造上の種々の改良が加えられており、例えば、特公昭5
7−28046号公報,特公昭59−13644号公
報,特開昭59−179290号公報,特開昭59−1
97724号公報等には、循環させる石炭粉の粒度を初
めとする操業条件を規定することによって操業効率を挙
げ得ることが開示されている。また、特開平2−122
826号公報,特開平3−95303号公報,特開平3
−102101号公報等には、後流側の対流伝熱構造の
改善が提案されている。
【0006】この循環流動床装置において、その全体の
熱交換の機能の略50%を司る燃焼室には、熱交換効率
を上げるために、図5に示すように水管からなる伝熱管
7を配列した伝熱板8が配置されている。
【0007】この伝熱板8の配置の形式としては、上記
図3に示すように、燃焼室1の壁面に沿って燃焼室を横
断して配置する形式のものと、燃焼室1の中部から壁面
に沿って垂直方向に突き抜けて設ける形式のものとがあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる形式
の伝熱板の配置構造を有する燃焼室においては、底部か
ら吹き上げられた粒子が伝熱板の下端に衝突する現象
と、粒子が伝熱板に沿って下降する現象が起きるため
に、伝熱板は粒子の衝突又は流下により伝熱板に摩耗が
発生するため、耐摩耗対策が必要となる。特に、図3及
び図4の伝熱板8の配置では、各伝熱板の上下に耐摩耗
処置が必要であり、且つ、粒子流れに直行する伝熱板を
数段使用することにより、粒子流れを乱し、乱れに伴う
粒子の伝熱板への衝突により摩耗を促進する結果とな
る。さらに、上方に突き抜けて設けられた伝熱板はサイ
クロンに流入する粒子の流れを阻害し、燃焼室からサイ
クロンを通じた粒子の循環を減らし、装置全体の操業効
率の低下をもたらすという問題がある。
【0009】本発明は循環流動床装置の燃焼室における
伝熱板の配置による問題を解消するもので、燃料粉末の
循環を阻害することなく、燃焼室における最大の熱交換
能力を有する伝熱板の配置構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の循環流動床装置
の燃焼室における熱伝達面配置構造は、複数の冷却水導
管を垂直に配列して板状の伝熱板を形成し、この伝熱板
燃焼室の内壁面に対して平行にそれぞれ1.0m以上
の一定の間隔をあけて複数段配列し、この配列した複数
伝熱板の下端を燃焼室の底部から5m以上の上方に、
また、上端をサイクロンとの連結通路の下面レベルと同
一または僅か下方に位置せしめ、さらに、これらの複数
の伝熱板を、それぞれの両端面と内壁面との間を300
mm以上間隔を設けて配列してなることを特徴とする。
【0011】その伝熱板の配置は、その端面と燃焼室の
内壁面との間に間隙を設けて配列し、さらには、平行に
複数配列した伝熱板相互の間の間隔が略一定とすること
がその目的達成には、さらに、効果的である。
【0012】
【作用】最高温度域の断面の略全域に伝熱板が配置され
ているので、燃焼室内の単位容積当たりの伝熱面積を最
大にでき、熱利用効率を最大で、且つ、コンパクトな構
造とすることができる。
【0013】また、サイクロンとの連結通路区域を避け
て設けることによって、サイクロンとの流体の循環を阻
害することがない。
【0014】さらに、伝熱板を燃焼室下部の粒子の濃厚
な部位のサイクロン入口へ粒子の流れの方向を変える領
域を避け、且つ、粒子流れが上方へ比較的均一に流れる
領域の全域に渡って上下方向に空隙なく設置することに
より粒子の流れを整流し、燃焼室断面全域の流動状態を
均一に形成し、装置全体の効率を上昇させ、且つ、伝熱
板の流れ方向の空隙による粒子流れの乱れに伴う摩耗を
防止する。
【0015】一般に循環流動床装置においては、燃焼室
内の粒子の流動を確保するために、底部の空塔速度は1
〜10m/sに維持されるが、この場合、燃焼室の底部
から5〜10mの燃焼室底部の領域はこれより上方の領
域に比べて粒子濃度が3〜5倍以上高いことが判った。
したがって、本領域に伝熱板を設置した場合、伝熱板が
相当の摩耗条件にさらされることになり、伝熱板の安定
稼動のためには、本領域への伝熱板設置を避けることが
必要となることが、研究により判った。
【0016】燃焼室上部のサイクロン入口の領域では、
天井部への粒子の衝突反転により粒子の濃度がその直下
の部位よりも最大2倍以下まで濃度が上昇することが研
究により判り、さらに、サイクロン入口への粒子流れの
反転により粒子流れが乱れ、摩耗上厳しい環境となる。
また、この領域に伝熱板を設置した場合、伝熱板の配置
によっては、サイクロン入口への粒子の流れを阻害する
ことも判った。したがって、本領域への伝熱板設置を避
けることにより伝熱板の摩耗を避け、且つサイクロンへ
の粒子の流入に従って全体の粒子循環を正常に維持する
ことができる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に係る循環流動床装置の燃焼
室1の実施例を、それに付随するホットサイクロン2と
シール機構3を有する粒子循環系と共に示す。また、図
2は図1に示すA−A線に沿って切断した水平断面を示
す。
【0018】燃焼室の壁面9は、水冷壁で構成され、耐
火物のライニングが施された底部10に配置された2段
の吹込みノズル11からは、予熱された燃焼用空気が供
給され、これによって、底部内には比較的高濃度粒子で
流動状態の活発なデンス・ベッドが形成され、その上方
は850〜900℃の高温域が形成される。
【0019】12は、この高温域内の略全面に垂直に、
且つ、それぞれが平行に複数個配置され、加熱粒子が通
過する空間に配置された伝熱部を示す。この伝熱部12
を構成するそれぞれの伝熱板8は、通常は炭素鋼又はス
テンレス鋼製の水冷却又は蒸気冷却の支持棒16によっ
て上下が支持されており、それぞれの伝熱板8の間は粒
子の上昇流を妨げない程度の最低約1.0m程度の間隔
を設けて設置されている。伝熱板8と燃焼室の壁面9と
の接合部は構造上空隙なしで設置することもできるが、
通常は粒子の間隔を妨げず、且つ、壁面9に沿って形成
される粒子の下降流れによる伝熱板8の端面付近の摩耗
を避けるために、支持棒の部位を除いて粒子の下降流の
約100mm以下の層厚さを避けて約300mm程度の
空隙を設けて設置する。しかも、この伝熱部12は上下
方に空間を残して配置され、その上端はホットサイクロ
ンとの連絡通路13の下面Lのレベルと略同一か、ある
いは、僅かに下方位置に設けられて燃焼室の上方に上方
空間14を形成している。これによって、燃焼室1を上
昇して来た粒体がホットサイクロン内に方向変換して導
入されるのに支障のないように配置されている。また、
その下端は燃焼室底部内に形成される高濃度の流動体に
よるデンス・ベッドによって摩耗が進まない程度の高さ
を有する下方空間15が形成されている。下方空間の粒
子の濃度は燃焼室の底部から5〜10mの領域を過ぎれ
ば急激に低下し、燃焼室の空塔速度に支配されるほぼ一
定の値となることが研究により判ったため、伝熱板8の
下端は底部から5〜10m以上の高さに設置することが
必要である。
【0020】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。
【0021】(1) 燃焼室内の単位容積当たりの伝熱
面積を最大にでき、熱利用効率を最大で、且つ、コンパ
クトな構造とすることができる。
【0022】(2) 粒体の衝突による伝熱板の摩耗を
最小限にすることができる。
【0023】(3) 流体の循環を阻害することがな
く、安定した操業が可能である。
【0024】(4) 燃焼室をコンパクトにできるため
に、流動層の層高、したがって、流動層の圧力損失を低
くすることが可能であり、このため、粒子を流動化させ
るための流動空気の圧力を低くでき流動空気用送風機の
動力を低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に基づく燃焼室を粒体循環系
とともに示す。
【図2】 図1をA−A線から見た水平断面の構造を示
す。
【図3】 従来の循環流動床装置の概要を示す。
【図4】 従来の循環流動床装置の他の形式の概要を示
す。
【図5】 伝熱板の構造を示す。
【符号の説明】
1 燃焼室 2 ホットサイクロン 3 シール機構 4 加熱器 5 節炭器 6 空気予熱器 7 伝熱管 8 伝熱板 9 壁面 10 底部 11 空気吹込
みノズル 12 伝熱部 13 ホットサイクロンとの連絡通
路 14 上方空間 15 下方空間 16 支持棒
フロントページの続き (72)発明者 日浦 文明 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製鐵株式会社 機械・プラント事 業部内 (72)発明者 俵 洋一 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製鐵株式会社 機械・プラント事 業部内 (72)発明者 上谷 順一 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新日本製鐵株式会社 機械・プラント事 業部内 (72)発明者 田中 幸政 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の 59 日鐵プラント設計株式会社内 (72)発明者 藤田 源治 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地の 59 日鐵プラント設計株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−220008(JP,A) 米国特許4753197(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F22B 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の冷却水導管を垂直に配列して板状
    の伝熱板を形成し、 この伝熱板を燃焼室の内壁面に対し
    て平行にそれぞれ1.0m以上の一定の間隔をあけて複
    数段配列し、この配列した 複数の伝熱板の下端を燃焼室の底部から5
    m以上の上方に、また、上端をサイクロンとの連結通路
    の下面レベルと同一または僅か下方に位置せしめ、 さらに、 これらの複数の伝熱板を、それぞれの両端面と内壁面と
    の間を300mm以上間隔を設けて配列してなることを
    特徴とする 循環流動床装置の燃焼室における熱伝達面配
    置構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4753197A (en) 1987-12-10 1988-06-28 The Babcock & Wilcox Company Tube support

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