JP2977857B2 - 有機金属化合物 - Google Patents

有機金属化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、金属としてアルミニウム、ガリウムまたは
インジウムを含有する有機金属化合物に関するものであ
り、そして、該有機金属化合物を使用して気相からうす
いフィルムまたはエピタクシー被膜を沈着させることに
関するものである。
第III族から選ばれた元素のみまたは第III/V族の組み
合わせから選ばれた元素、例えば、砒化ガリウム、燐化
インジウムまたは燐化ガリウムによる被膜を沈着させる
ことにより、電気的、電子的、光学的あるいは光電子的
なスイッチング素子、化合物半導体およびレーザーを製
造することができる。これらの被膜の沈着は、気相から
行われる。
これらのフィルムの性質は、沈着条件および沈着フィ
ルムの化学的組成に依存する。
気相から沈着させる適当な方法としては、金属−有機
化学蒸着(MOCVD)法、物質をUV照射によって分解する
光−金属−有機気相(光−MOVP)法、レーザー化学蒸着
(レーザーCVD)法または金属−有機磁子スパッターリ
ング(MOMS)法のような多くの方法が、知られている。
その他の方法に対する利点は、標準条件下または低圧条
件下で被膜の成長をコントロールし得ることドーピング
を正確に調節し得ることおよび操作が簡単であることお
よび製造性に富むことである。
MOCVD法においては、1100℃以下の温度で分解する有
機金属化合物を使用して、金属を沈着させる。現在MOCV
D法に使用されている典型的な装置は、有機金属化合物
に対する供給管路を具備した“バブラー”、被覆される
基質を含有する反応室および有機金属化合物に対して不
活性でなければならないキヤリヤーガス源からなる。バ
ブラーは、好ましくは、有機金属化合物の融点以上であ
るが分解温度以下の一定の比較的低温度に保持される。
反応または分解室は、好ましくは、有機金属化合物が完
全に分解されそして金属が沈着されるようなより高い温
度、しかし1100℃以下の温度を有している。有機金属化
合物は、キヤリヤーガスにより蒸気状態に変換されそし
てキヤリヤーガスと一緒に分解室にフラッシュされる。
蒸気の流れは、容易に調節することができそしてその結
果、うすい被膜の成長を調節することもまた可能であ
る。
これまで、主として、例えばトリメチルガリウム、ト
リメチルアルミニウムまたはトリメチルインジウムのよ
うな金属アルキルが、気相沈着に使用されていた。しか
しながら、これらの化合物は非常に空気−感受性であ
り、自己可燃性でありそして場合によっては室温におい
てさえも分解する。それ故に、これらの化合物の製造、
輸送、貯蔵および使用に対して、複雑な予防手段が必要
である。例えばトリメチルアミンおよびトリフェニルホ
スフィンのようなルイス塩基と金属アルキルとのやや安
定な付加物も、また、知られている(例えば、GB 2,12
3,422、EP−A 108,469またはEP−A 176,537に記載され
ている)が、これらの化合物は、蒸気圧が低いことによ
り気相沈着に対しては、適合性が極めて制限されてい
る。蒸気圧が低いことの原因は、しばしば、二量体、三
量体または重合体が存在することによる。
本発明の目的は、取扱いが簡単であり、室温で安定で
ありそして種々の気相沈着法に適した十分に高い蒸気圧
を有する有機金属化合物を見出すことにある。
本発明者は、分子内的に安定化されたアルミニウム、
ガリウムおよびインジウムの有機金属化合物が、気相沈
着に非常に適しているということを見出した。
類似の化合物は、西独公開特許3,631,469(特開昭63
−83092号公報参照)により知られているが、該公開特
許に記載されている化合物は、すべて、分子中に1個の
ドナー原子を有しているにすぎない。これに対して、本
発明の化合物は、すべて、分子中に少なくとも2個のド
ナー原子を有している。
すなわち、本発明は、次式Iの有機金属化合物、およ
び、基質上に気相から、第III(M)族の典型元素また
は第III/V族の典型元素の組み合わせの金属を沈着させ
るためにこれらの物質を使用することに関するものであ
る。
(R1mM(X−Y) I 上記式において、 mは、2または3であり、 Mは、アルミニウム、ガリウムまたはインジウムであ
り、 Yは−NR3R4であり、 Xは−(CHR2−であり、 nは、1、2、3、4または5であり、 R2は、それぞれの場合において、Hであるかまたは1
〜7個のC原子を有するアルキル基であり、 R1、R3およびR4は、それぞれ相互に独立して、Hであ
るか、または、8個までのC原子を有するアルキル基で
ある。
さらに、本発明は、使用した有機金属物質が式Iの化
合物である有機金属化合物から、第III B族または第III
/V族の組み合わせの金属を気相沈着せしめることによっ
て、うすいフィルムおよびエピタクシー被膜を製造する
方法に関するものである。さらに、本発明は、例えば、
使用される反応条件下においてガス状である砒素、アン
チモンまたは燐の化合物の1種または2種以上を沈着方
法中に添加する化合物半導体の製造方法に関するもので
ある。
式Iの化合物は、窒素、燐、砒素、フッ素またはアン
チモン原子(ドナー原子)から電子−不足第III B族元
素への電子移行によって分子内的に安定化される。それ
故に、これらの化合物は、空気および酸素に対して安定
であり、もはや自己可燃性でなくそしてその結果取扱い
が簡単である。式Iの化合物は、2個または3個のドナ
ー原子を含有する。
しかしながら、本発明の化合物は、気相中において容
易に分解して金属を沈着することができる。式Iの化合
物は安定なそして容易に除去できる除去基を含有するの
で、結果として低い割合の炭素の導入を生じ、最終製品
の品質に対して大なる利点を有す。
上記の沈着フィルムは、純粋な第III B族元素または
第V族の元素との組み合わせから、何れの好ましい基質
上にも形成することができる。この沈着フィルムは、基
質および沈着技術によって、エピタクシー性を有するも
のにすることができる。
式Iにおいて、Mは、アルミニウム(Al)、ガリウム
(Ga)またはインジウム(In)、好ましくはGaまたはIn
である。
mは、好ましくは2である。
Yは、第一に好ましくは−NR3R4でありそして第二に
好ましくは−PR3R4または−AsR3R4である。
さらに、Yは、好ましくは、フッ素であるか、または
1〜4個のC原子を有するパーフルオロアルキル基、好
ましくはトリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、
ヘプタフルオロプロピル、ノナフルオロブチル、ウンデ
カフルオロペンチル、トリデカフルオロヘキシルまたは
ペンタデカフルオロヘプチルである。
さらに、Yは、N、PまたはAsのような第V族典型元
素の1種または2種以上の原子を含有する5員または6
員の複素環であってもよい。特に、以下の(1)〜
(5)の環は、好ましいものである。
上記式において、R5は、Hであるか、または、1〜8
個のC原子を有するアルキル基である。
式Iにおいて、Xは、好ましくは−(CHR2−(式
中、nは、1、2、3、4または5、好ましくは2、3
または4でありそしてR2は、H原子であるか、または、
部分的に、または、完全に、フッ素化されていてもよい
7個までのC原子を有するアルキル基、好ましくはメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、トリフルオロメチル、
テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチルまたはヘ
プタフルオロプロピルである)である。R2がアルキル基
または部分的にまたは完全にフッ素化されたアルキル基
である場合は、−(CHR2−中の1個のR2のみがアル
キル基でありそして存在し得る他のR2がHであることが
好ましい。
さらに、式Iの好ましい化合物は、Xがo−(CH2
−C6H4−(CH2−、1,2(CH2−C6H10−(C
H2−または1,2−(CH2−C5H8−(CH2
(式中、pおよびqは、それぞれ相互に独立して、0、
1、2または3、好ましくは0、1または2である)で
ある化合物である。
さらに、Xの好ましい例をX−Yとして表わすと以下
の基(1)〜(8)があげられる。
式(1)、(2)、(4)および(5)において、二
重結合は、また、他の可能な位置のいずれにあってもよ
い。
式Iにおけるpおよびqは、好ましくは、1または2
である。pおよびqの1つが0でありそして他の1つ
が、1または2である化合物が好ましい。
式Iにおける基R1、R3およびR4は、それぞれ、好まし
くは、1〜8個のC原子、好ましくは1〜5個のC原子
を有する直鎖状または分岐鎖状のアルキル基である。ア
ルキル基は、好ましくは直鎖状でありそしてしたがって
好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン
チル、さらにまた、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、イ
ソプロピル、第2ブチル、第3ブチル、2−メチルペン
チル、3−メチルペンチルまたは2−オクチルである。
アルキル基は、部分的にまたは完全に、フッ素化されて
いてもよくそして例えばモノフルオロメチル、ジフルオ
ロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、ト
リフルオロエチル、ペンタフルオロエチルまたはトリフ
ルオロプロピルである。
R1、R3および(または)R4が3〜8個のC原子を有す
るシクロアルキル基またはシクロアルケニル基である場
合は、これらは、好ましくはシクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキ
シル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シク
ロヘプチル、シクロヘプテニル、シクロヘプタジエニ
ル、シクロオクチル、シクロオクテニル、シクロオクタ
ジエニル、シクロオクタトリエニルまたはシクロオクタ
テトラエニルである。
R1、R3および(または)R4は、また、好ましくは、3
〜8個のC原子、好ましくは3〜5個のC原子を有する
アルケニル基である。したがって、これらは、好ましく
は、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、さらにヘキセ
ニル、ヘプテニルまたはオクテニルである。
さらに、式Iの好ましい化合物は、R1、R3および(ま
たは)R4がアリール基である化合物である。アリール基
は、好ましくはフェニル基である。このフェニル基は、
また、置換分を有する形態にあってもよい。これらの置
換分は、企図された目的に対して有意な効果を有してい
ないので、分解反応に対して不利な作用を有していない
すべての置換分が可能である。
上記の基(X−Y)は、2つまたは3つの数で存在す
ることができ、そして、それらは、異なる定義を有して
いてもよく、または同じ定義を有していてもよい。同じ
定義を有するものは好ましい。
次式9〜31の化合物は、式Iの特に好ましい化合物の
グループを形成する。
R1−Al[−(CH2−NR3R4 9 R1−Ga[−(CH2−NR3R4 10 R1−In[−(CH2−NR3R4 11 Al[−(CH2−NR3R4 12 Ga[−(CH2−NR3R4 13 In[−(CH2−NR3R4 14 R1−M[−(CH2−PR3R4 15 R1−M[−(CH2−AsR3R4 16 M[−(CH2−PR3R4 17 M[−(CH2−AsR3R4 18 R1M[o−C6H4−NR3R4 19 R1−Al[o−C6H4−F] 20 R1−Ga[o−C6H4−F] 21 R1−In[o−C6H4−F] 22 Al[o−C6H4−F] 23 Ga[o−C6H4−F] 24 In[o−C6H4−F] 25 R1−Al[o−C6H4−C2F5 26 R1−Ga[o−C6H4−C2F5 27 R1−In[o−C6H4−C2F5 28 R1−Al[o−C6H4−CF3 29 R1−Ga[o−C6H4−CF3 30 R1−In[o−C6H10−CF3 31 式Iの化合物の本発明による使用に対して、金属原子
と2、3、4または5個のC原子により金属と分離され
ている基Y中のそれぞれの異種原子との間の結合に基づ
く分子内安定化が、本質的に必要である。この分子内結
合は、式Iの化合物に対して、遊離金属アルキルと比較
して空気および酸素に対する有意なより高度な安定性を
与える。これらの化合物は、もはや自己可燃性でなくそ
してそれ故に簡単にかつ、過度な予防手段なしに取扱う
ことができる。
式Iの化合物は、上昇した温度で分解して相当する金
属を遊離するので、MOCVDエピタクシーおよびMOCVD法に
非常に適している。これらの化合物は、同様に、光−MO
VP,レーザーCVDまたはMOMSのような他の気相沈着法に適
している。
式Iの化合物は、それ自体既知のそして文献[例え
ば、G.Bhr、P.Burba、Methoden der Organischen Che
mie、VolumeX III/4、Georg Thieme Verlag、Stuttgart
(1970)]に精確に記載されている方法によって記載さ
れている反応に対して知られそして適当である反応条件
下で製造される。また、詳細には、記載されていないけ
れどもそれ自体既知の変法も使用することができる。
すなわち、式Iの化合物は、例えば、不活性溶剤中で
金属アルキルクロライドを適当なルイス塩基のアルキル
金属オルガニルまたはグリニヤール化合物と反応させる
ことにより製造することができる。
この反応は、好ましくは、不活性溶剤中で行われる。
適当な溶剤としては、この反応を妨害しないそして反応
の進行に係わらない溶剤はいずれもあげられる。反応温
度は、本質的に、類似の化合物の製造について文献によ
り知られている温度に相当する。
何れかの望ましい基質上にうすいフィルムまたはエピ
タクシー被膜を製造する本発明による方法においては、
式Iの安定化された有機金属化合物は、それ自体既知の
有機金属化合物の気相沈着法における出発化合物として
使用される。この反応条件は、文献から知られそして当
業者に知られている条件と同じように選択することがで
きる。
化合物半導体および電子成分および光電子成分の製造
に対しては、使用される反応条件下においてガス状であ
る砒素、アンチモンまたは燐の化合物、例えばAsH3、As
(CH3、PH3またはSbH3の1種または2種以上を、分
解室における沈着プロセス中の、本発明による方法にお
いて追加的に加える。本発明による方法の他の変法は、
沈着プロセス中に本発明の式Iの有機金属化合物に追加
的にドープを添加することである。使用されるドープ
は、鉄、マグネシウム、亜鉛またはクロムの揮発性の有
機金属化合物である。好ましい化合物の例は、Zn(C
H3、Mg(CH3またはFe(C5H5である。
さらに、沈着プロセス中に、他の有機金属化合物に対
して、ドープとして式Iの化合物を加えることができ
る。
本発明の方法によって製造された被膜は、電気的、光
学的、電子的および光電子的スイッチング素子、化合物
半導体またはレーザーの製造に対して使用することがで
きる。
熱力学的理由のために、現在使用されているエピタク
シー装置における基質上にエピタクシー被膜として沈着
することができるのは、使用した遊離金属アルキルのわ
ずかに約1〜10%にすぎないので、非常な感受性のため
に回収できない過剰の金属アルキルの分解は、相当な問
題である。これに反して、本発明の式Iの化合物は、そ
の高度な安定性のために、危険のない分解または価値あ
る第III B族の化合物の回収に対する新しい可能性を与
える。
以下の例は、本発明を詳細に説明しようとするもので
ある。温度は、いずれも、℃で示されており、m.p.は融
点を示しそしてb.p.は沸点を示す。
例 1 3−ジメチルアミノプロピルリチウム5g(53.7ミリモ
ル)を、ペンタン40mlに懸濁しそしてベンゼン20ml中の
メチルガリウムジクロライド4g(25.7ミリモル)の溶液
をこれに滴加する。この混合物を、はじめに室温で1時
間攪拌しそしてそれから6時間還流する。冷却後、塩化
リチウムおよび過剰のリチウム塩をフリットをとおして
去し、そして、溶剤を真空除去する。残留物を60℃の
油浴温度で真空中で昇華する。ビス(3−ジメチルアミ
ノプロピル)メチルガリウムが、m.p.52゜の白色の固体
として得られた。
同様にして、次の化合物を製造した。
ビス(3−ジメチルアミノプロピル)メチルインジウム ビス(3−ジメチルアミノプロピル)メチルアルミニウ
ム ビス(3−ジメチルアミノプロピル)エチルカリウム ビス(3−ジメチルアミノプロピル)エチルインジウム ビス(3−ジメチルアミノプロピル)エチルアルミニウ
ム ビス(3−ジメチルアミノプロピル)プロピルガリウム ビス(3−ジメチルアミノプロピル)プロピルインジウ
ム ビス(3−ジメチルアミノプロピル)プロピルアルミニ
ウム ビス(3−ジエチルアミノプロピル)メチルガリウム ビス(3−ジエチルアミノプロピル)メチルインジウム ビス(3−ジエチルアミノプロピル)メチルアルミニウ
ム ビス(2−ジメチルアミノエチル)メチルガリウム ビス(2−ジメチルアミノエチル)メチルインジウム ビス(2−ジメチルアミノエチル)メチルアルミニウム ビス(2−ジメチルアミノエチル)エチルガリウム ビス(2−ジメチルアミノエチル)エチルインジウム ビス(2−ジメチルアミノエチル)エチルアルミニウム ビス(4−ジメチルアミノブチル)メチルガリウム ビス(4−ジメチルアミノブチル)メチルインジウム ビス(4−ジメチルアミノブチル)メチルアルミニウム ビス(4−ジメチルアミノブチル)エチルガリウム ビス(4−ジメチルアミノブチル)エチルインジウム ビス(4−ジメチルアミノブチル)エチルアルミニウム トリス(3−ジメチルアミノプロピル)ガリウム トリス(3−ジメチルアミノプロピル)インジウム トリス(3−ジメチルアミノプロピル)アルミニウム トリス(2−ジエチルアミノエチル)ガリウム トリス(3−ジエチルアミノプロピル)インジウム トリス(2−ジメチルアミノエチル)アルミニウム トリス(4−ジメチルアミノブチル)ガリウム トリス(4−ジエチルアミノブチル)ガリウム トリス(4−ジエチルアミノブチル)インジウム トリス(4−ジメチルアミノブチル)アルミニウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビーテ・ベンツ ドイツ連邦共和国D‐6100ダルムシュタ ット、フランクフルテル、シュトラーセ 250 (72)発明者 ヘルベルト・シューマン ドイツ連邦共和国D‐6100ダルムシュタ ット、フランクフルテル、シュトラーセ 250 (72)発明者 ウーヴェ・ハルトマン ドイツ連邦共和国D‐6100ダルムシュタ ット、フランクフルテル、シュトラーセ 250 (72)発明者 ウイルフリート・ヴァッサーマン ドイツ連邦共和国D‐6100ダルムシュタ ット、フランクフルテル、シュトラーセ 250 (56)参考文献 特開 昭54−83435(JP,A) 特開 昭63−83092(JP,A) 特表 平3−502457(JP,A) S.B.MILLER et al. Journal of Organom etallic Chemistry, 170(1979)p.9−19 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 5/00 C07F 5/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式I (R1mM(X−Y) I [式中、mは、2または3であり、 Mは、アルミニウム、ガリウムまたはインジウムであ
    り、 Yは−NR3R4であり、 Xは−(CHR2−であり、 nは、1、2、3、4または5であり、 R2は、それぞれの場合において、Hであるかまたは1〜
    7個のC原子を有するアルキル基であり、 R1、R3およびR4は、それぞれ相互に独立して、Hである
    か、または、8個までのC原子を有するアルキル基であ
    る]の有機金属化合物。
  2. 【請求項2】基質上に気相から、第III(M)族の典型
    元素または第III/V族の典型元素の組み合せの金属を沈
    着させるために使用する請求項1記載の式Iの有機金属
    化合物。
  3. 【請求項3】エピタクシー被膜を沈着させるために使用
    する請求項1記載の式Iの有機金属化合物。
  4. 【請求項4】有機金属化合物からの気相沈着によって基
    質上にうすいフィルムを製造する方法であって、その有
    機金属化合物が請求項1記載の式Iの化合物であること
    を特徴とする方法。
  5. 【請求項5】使用される反応条件下でガス状である砒
    素、アンチモンまたは燐化合物の1種または2種以上を
    沈着プロセス中に供給し、化合物半導体、電気的、電子
    的、光学的又は光電子的材料用のうすいフィルムを製造
    することを特徴とする、請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】式Iの有機金属化合物のほかに、ドープを
    沈着プロセス中に添加することを特徴とする請求項4記
    載の方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の式Iの化合物を、他の有機
    金属化合物の沈着プロセス中にドープとして添加するこ
    とを特徴とする請求項4記載の方法。
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