JP2977700B2 - ホール素子回路 - Google Patents

ホール素子回路

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JP2977700B2
JP2977700B2 JP5109987A JP10998793A JP2977700B2 JP 2977700 B2 JP2977700 B2 JP 2977700B2 JP 5109987 A JP5109987 A JP 5109987A JP 10998793 A JP10998793 A JP 10998793A JP 2977700 B2 JP2977700 B2 JP 2977700B2
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速人 内藤
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホール素子を用いた回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、例えばブラシレスモータ等のモ
ータにおいては、モータ主軸の駆動用位置データ信号の
検出が行われている。このデータの検出は、モータ主軸
端部に、図7に展開して示されるようなN極とS極とが
交互に着磁された円筒状のモータ駆動用マグネットを、
このモータ駆動用マグネットの対向位置に、相数分(3
相モータなら3個)のホール素子を、それぞれ設け、
ータ駆動用マグネットの回転による磁界の変化をホール
素子によって検出することにより行われている。
【0003】 このホール素子を用いた回路を示したの
が図6である。同図において、符号Hは図示されないマ
グネットに対向配置されるホール素子を示しいる。こ
のホール素子Hの電源入力端子の一方には分圧抵抗Rを
介して電源VOCが、他方にはグランド電源がそれぞれ
接続されており、このホール素子Hの両出力端子から、
図7に示されるような180°位相差の正弦波様の電圧
信号a,bが得られるようになっている。そして、この
電圧信号a,bが相数分それぞれ検出されて図示されな
い制御装置に伝送され、これらデータに基づいてフィー
ドバック制御等がなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
路においては、以下の問題点がある。すなわち、ホール
素子Hからは上記電圧信号a,bの1種類しか得られな
いので、用途が狭いという問題がある。このように用途
が狭いと、例えばブラシレスモータ等にあっては、FG
(周波数発電機)用信号も必要となるが、ホール素子H
からは上記電圧信号a,bの1種類しか得られず、ホー
ル素子Hの他にFG信号用の着磁、センサ等が必要とな
るので、高コスト化が引き起こされてしまう。
【0005】そこで本発明は、2種類の信号が得られ、
用途が拡大されるホール素子回路を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のホール素子回路
は上記目的を達成するために、磁界の近傍にホール素子
を配置し、そのホール素子を用いて上記磁界の変化を検
出するホール素子回路において、上記ホール素子の電源
入力端子と電源との間に分圧抵抗を接続して、この分圧
抵抗とホール素子の電源入力端子との接続点から、前記
磁界の変化によるホール素子の入力抵抗変化に従って生
じる信号を、取り出すことを特徴ととている。
【0007】
【作用】このような手段におけるホール素子回路によれ
ば、ホール素子は磁界の変化を受けるとその入力抵抗が
変化し、分圧抵抗とホール素子の電源入力端子との接続
点から信号を取り出すと、ホール素子出力の倍の周波数
の信号が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示すホール素子回
路の構成図であり、従来技術で説明したのと同一なもの
に対しては同一符号を付し、ここでの説明は省略する。
この第1の実施例のホール素子回路が従来技術のそれと
違う第1の点は、ホール素子Hの電源入力端子と電源V
ccとの間に接続される分圧抵抗Rと、ホール素子Hの電
源入力端子との接続点から、信号を取り出すようにした
点である。
【0009】ここで、ホール素子Hは磁界の変化を受け
るとその入力抵抗が変化するので、分圧抵抗Rとホール
素子Hの電源入力端子との接続点から信号を取り出す
と、図2に示されるような電圧信号cが得られることに
なる。この電圧信号cは、ホール素子Hの出力信号(従
来技術で説明したもの)a,bに対して、図より明らか
なように倍の周波数の信号となっている。
【0010】 このように、本実施例においては、モー
タ駆動用マグネットMに対向してホール素子Hを配置
し、このホール素子Hの電源入力端子と電源VOCとの
間に分圧抵抗Rを接続して、この分圧抵抗Rとホール素
子Hの電源入力端子との接続点から、磁界の変化による
ホール素子Hの入力抵抗変化に従って生じる信号を、取
り出すようにしたので、従来のホール素子出力の他に、
ホール素子出力の倍の周波数の信号が得られるようにな
り、従って用途を拡大することが可能となっている。従
って、例えばブラシレスモータ等にあっては、この高周
波信号をFG用信号として使用すれば、従来必要とされ
ていたFG信号用の着磁、センサ等が不要となるので、
低コスト化が図れるようになっている。
【0011】ここで、ホール素子Hの材質としては、I
nSb(インジュームアンチモン)やGaAs(ガリウ
ム砒素)等が用いられている。
【0012】なお、分圧抵抗Rを、電源GNDとホール
素子Hの電源入力端子との間に接続し、この分圧抵抗R
とホール素子Hの電源入力端子との接続点から信号を取
り出すように構成しても、上記と同様な効果を得ること
ができるというのはいうまでもない。
【0013】また、この第1の実施例のホール素子回路
が従来技術のそれと違う第2の点は、ホール素子Hの両
出力端子間に抵抗値の等しい分圧抵抗Ra ,Rb を接続
し、この分圧抵抗Ra ,Rb の接続点から、信号を取り
出すようにした点である。
【0014】ここでも同様に、ホール素子Hは磁界の変
化を受けるとその入力抵抗が変化するので、分圧抵抗R
,Rの接続点から信号を取り出すと、図2に示され
るような電圧信号dが得られることになる。この電圧信
号dも、ホール素子Hの出力信号a,bに対して倍の周
波数となっており、先に説明した効果と同様な効果が得
られることになる。
【0015】図3は本発明の第2の実施例を示すホール
素子回路の構成図である。この第2の実施例のホール素
子回路においては、ホール素子Hを2個用い、これらホ
ール素子H,Hを電源Vcc,GND間において直列に接
続し、分圧抵抗R,Rをホール素子H,Hの電源入力端
子と電源Vcc,GNDとの間にそれぞれ接続して、これ
ら分圧抵抗R,Rと、ホール素子H,Hの電源入力端子
との接続点及びホール素子H,H間から信号を取り出す
と共に、第1の実施例と同様に、ホール素子Hの両出力
端子間に抵抗値の等しい分圧抵抗Ra ,Rb を接続し、
この分圧抵抗Ra ,Rb の接続点からも信号を取り出す
ように構成してある。
【0016】このように構成しても、第1の実施例と同
様な効果、すなわち従来のホール素子出力の他に、ホー
ル素子出力の倍の周波数の信号c,dが得られるように
なり、用途を拡大することが可能となるという効果を得
られるというのはいうまでもない。
【0017】図4は本発明の第3の実施例を示すホール
素子回路の構成図である。この第3の実施例のホール素
子回路が第2の実施例のそれと違う点は、ホール素子
H,Hを電源Vcc,GND間の分圧抵抗R,R間におい
て並列に接続した点である。
【0018】このように構成しても、第2の実施例と同
様な効果を得ることができるというのは勿論である。
【0019】図5は本発明の第4の実施例を示すホール
素子回路の構成図である。この第4の実施例のホール素
子回路においては、電源Vcc,GND間を抵抗R1 ,R
2 により分圧し、この分圧抵抗R1 ,R2 との接続点を
トランジスタQのベースに接続すると共に、このトラン
ジスタQのエミッタを、一方の電源入力端子が電源GN
D接続されるホール素子Hの他方の電源入力端子に接続
した点、すなわち抵抗R1 ,R2 により分圧された電圧
をホール素子Hの電源入力端子にトランジスタQから供
給するようにした点である。
【0020】このように構成すると、ホール素子Hは所
謂定電圧トランジスタQによりバイアスされることにな
るが、先に説明したようにホール素子Hは磁界の変化を
受けるとその入力抵抗が変化するので、ホール素子バイ
アス電流IH が変化することになり、従って図2にc,
dで示されるような信号と同様な信号を、定電圧トラン
ジスタQのコレクタ電流信号eとして得ることができる
ようになる。
【0021】なお、定電圧回路は図5に示されるものに
限定されものではなく、他の構成に代えることも勿論可
能である。
【0022】以上本発明者によってなされた発明を各実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記各実施
例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形可能であるというのはいうまでもなく、例
えば、上記各実施例においては、ホール素子Hの材質と
して、InSb(インジュームアンチモン)やGaAs
(ガリウム砒素)等を用いるようにしているが、これら
に限定されるものではない。
【0023】また、上記各実施例においては、ホール素
子を1個または2個用いた場合についての例が述べられ
ているが、3個以上用いた場合にも勿論適用できる。
【0024】さらにまた、上記各実施例においては、マ
グネットMを移動させる(回転させる)ことにより磁界
を変化させるタイプの例が述べられているが、ホール素
子Hを移動させることにより磁界を変化させるタイプに
対しても同様に適用可能である。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のホール素子
回路によれば、磁界の近傍にホール素子を配置し、その
ホール素子を用いて上記磁界の変化を検出するホール素
子回路において、上記ホール素子の電源入力端子と電源
との間に分圧抵抗を接続して、この分圧抵抗とホール素
子の電源入力端子との接続点から、磁界の変化によるホ
ール素子の入力抵抗変化に従って生じる信号を、取り出
すようにしたので、獣性のホール素子出力の他に、ホー
ル素子出力の倍の周波数の信号が得られるようになり、
従って用途を拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すホール素子回路の
構成図である。
【図2】図1中の各出力波形をマグネットに対応して表
した図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示すホール素子回路の
構成図である。
【図4】本発明の第3の実施例を示すホール素子回路の
構成図である。
【図5】本発明の第4の実施例を示すホール素子回路の
構成図である。
【図6】従来技術を示すホール素子回路の構成図であ
る。
【図7】図6中のホール素子の出力波形をマグネットに
対応して表した図である。
【符号の説明】
H ホール素子 M マグネット Q 定電圧トランジスタ R,Ra ,Rb ,R1 ,R2 分圧抵抗 Vcc,GND 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 33/07 G01B 7/00 G01D 5/245 H01L 43/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界の近傍にホール素子を配置し、その
    ホール素子を用いて上記磁界の変化を検出するホール素
    子回路において、 上記 ホール素子の電源入力端子と電源との間に分圧抵抗
    を接続して、 この分圧抵抗とホール素子の電源入力端子との接続点か
    ら、前記磁界の変化によるホール素子の入力抵抗変化に
    従って生じる信号を、取り出すことを特徴とするホール
    素子回路。
  2. 【請求項2】 磁界の近傍にホール素子を配置し、その
    ホール素子を用いて上記磁界の変化を検出するホール素
    子回路において、 上記 ホール素子の両出力端子間に抵抗値の等しい分圧抵
    抗を接続して、 この分圧抵抗の接続点から、前記磁界の変化によるホー
    ル素子の入力抵抗変化に従って生じる信号を、取り出す
    ことを特徴とするホール素子回路。
  3. 【請求項3】 磁界の近傍にホール素子を配置し、その
    ホール素子を用いて上記磁界の変化を検出するホール素
    子回路において、 上記 ホール素子の電源入力端子に定電圧回路から定電圧
    を供給して上記ホール素子をバイアスし、 前記 磁界の変化によるホール素子の入力抵抗変化に従っ
    て生じるホール素子バイアス電流I の変化信号を、取
    り出すことを特徴とするホール素子回路。
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