JP2977570B2 - 可変長符号化方法および可変長復号方法を実施するための装置 - Google Patents
可変長符号化方法および可変長復号方法を実施するための装置Info
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- H03M7/30—Compression; Expansion; Suppression of unnecessary data, e.g. redundancy reduction
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Description
実施するための符号装置および復号装置に関する。
ンプルから構成されている。これらの値は、各々が各値
ごとに一般に異なる所定の確率を有する事象である。可
変長を有する所定の符号を用いて、最も頻度の高い事象
を短い符号語で、また最も頻度の低い事象を長い符号語
で表わすことにより不均衡な確率の事象を符号化するこ
とは公知である。この符号化の方法はエントロピー符号
化として知られている。符号語は、連続的にシリアルに
伝送される2進語である。これらの符号語を復号するた
めには、可変長さにかかわらず、これら符号語を互にそ
れぞれ識別することが必要である。
呼ばれる図式により表わすことができる。この符号化ツ
リーは、根と、セグメントから成る枝分れした枝とを備
える。各セグメントは、2進数0または2進数1の値と
対応する。符号化ツリーは、その根から枝の末端までそ
のツリーをたどることにより、2進語を確率に応じて事
象と対応させる。尚、枝の末端は所定の事象と対応して
いる。事象に対応する符号語は、根から対象となる枝の
末端まで移動する間に通過した異なるセグメントと対応
する一連のビット列により構成される。
し、符号語の第1ビットの値に対応する第1セグメン
ト、次に符号語の第2ビットの値に対応する第2セグメ
ント等と、枝の末端(この末端は復号すべき事象に対応
する)に到達するまでたどることにより、復元すること
ができる。
し専用メモリを用いて、上記のような可変長符号を実現
する符号装置と復号装置を作成することは公知である。
符号化メモリは、符号化すべき値により構成されるアド
レスに符号語を持っている。復号メモリは符号語により
構成されるアドレスに事象をもっている。
ン変換による画像の符号化の結果得られる符号化係数に
ある。これらの係数は例えば12ビットで表示された値を
有する。従って、符号化読出し専用メモリは、12ビット
アドレス入力と16ビットデータ出力を有し、符号が16ビ
ットに固定した最大長さを有し、4キロ語(16ビット
語)の容量を与える。従って、復号用読出し専用メモリ
は、16ビットアドレス入力と12ビットデータ出力を備
え、64キロ語(12ビット語)の容量を与える。そのた
め、必要な読出し専用メモリの容量は比較的大きく、そ
の結果生産コストが高くなる。さらに、符号化すべき値
のダイナミックレンジはこの容量により制限されてしま
う。
の統計研究を行い、次に、本出願人により登録されてい
るフランス国特許出願第2,600,226号に特に記載された
アルゴリズムを応用することにより最適の符号を決定す
るというものである。
特性を有する事象について、最適のハフマン符号を得る
ことができるが、多数の他の符号化ツリーがあるため、
同系列の事象を符号化するコストは不適当なものであ
る。
る装置は、読出し専用メモリである。というのは、符号
装置の入力で事象を表わす2進語と、符号装置の出力に
おける2進符号語との間には何らの単純な数学的関係も
ないからである。同じ理由で、復号装置は読出し専用メ
モリから構成されている。このようなタイプの装置は、
一般的に大容量のメモリを要するという欠点がある。
布についてのみ最も効果的に活用することができる。事
象の確率が適宜変化すれば、別個の符号化ツリー一組の
使用を考慮することができ、符号装置に読出し専用メモ
リ一組を、復号装置には読出し専用メモリ一組を与え
る。しかし、この解決法には用いた読出し専用メモリの
容量が増加するという欠点がある。この解決法は従って
ハードウェアがコスト高となる。
ず、事象の統計的分布の変化に応じた符号化ツリーの変
化を可能にする符号化方法と復号方法を実施する装置を
提供することである。本発明の主旨は、ハフマン符号語
と事象が、事象の統計的特性が変化するとき、変数が容
易に変更できる単純な算術的および論理的法則により関
係づけられる符号化方法および復号方法を実施する装置
である。符号装置および復号装置は、作成が簡単で、安
価であり、復号化すべき可変長のダイナミックレンジを
制限しない算術論理装置を主な構成要素とする。
る連続した正またはゼロの整数値の列を符号化する可変
長符号化を行う装置であって、各値Eを符号化するた
め、 整数i0がEの関数であって、 i=1〜i0−1についての2n(i)−1の和がEよりも
小さく、 i=1〜i0についての2n(i)−1の和がE以上である 整数変数iの関数である整数n(i)に関して i=1〜i0−1についてのn(i)の和に等しい同じ
値をもつビット数Bを含む第1の2進語を決定する手段
と; i=1〜i0−1についての2n(i)−1の和とEとの差
に等しい値を持ち、 n(i0)に等しいビットB′を有する第2の2進語を
決定する手段と; このようにして決定した第1および第2の2進語を組
合せることにより符号語を構成する手段と; (i−1)が1(モジュロb)とb−1(モジュロb)
の間(両値を含む)の範囲内であれば、 n(1)が値aを、 n(i)が値n(i−1)をとり、 また、(i−1)が0(モジュロb)であれば、 n(i)が値n(i−1)+cをとる(ただし、a、
bおよびcは定められた整数定数である)処理を行う手
段と を備えることを特徴とする。
続した整数値の有限系列を符号化することも可能とな
る。
はさらに明確に理解され、他の詳細も明らかになるであ
ろう。
用いられるハフマン符号化ツリーの3つの実施例を示
し、 − 第4〜6図は、これら3つの符号化ツリーの実施
例のための本発明に従う復号方法を示し、 − 第7図は、相対整数値に対応する符号化ツリーを
示し、 − 第8図は、単一の符号化ツリーのための本発明に
従う符号装置の実施例の構成図を示し、 − 第9図は、数種の符号化ツリーのための本発明に
従う符号装置の第2の実施例の構成図を示し、 − 第10図は、1つもしくは複数の符号化ツリーのた
めの本発明に従う復号装置の第1の実施例の構成図を示
す。
において単調に減少すれば、本発明に従う方法は、あら
ゆる種類の事象を符号化するのに実施することができ
る。この場合、事象は連続した正またはゼロの整数値の
系列により容易に表わすことができる。初め、下記の説
明では、符号化すべき値は無視する。というのは、事象
の確率が減少するにつれて増大する数により符号化すべ
き各事象が表される事象の有限系列として符号化すべき
値を考えるからである。最も確率の高い事象は、事象N
o.0と呼び、他の事象は、事象No.1、No.2等と呼ぶ。符
号化すべき値が正またはゼロのような特殊な場合には、
符号化すべき事象の数と符号化すべき事象を成す値は一
致する。例えば、符号化すべき値が整数値0、1、2・
・・・、127であれば、これらの値の確率は減少してい
くので、2進値の系列:0、1、2・・・、127に本符号
化方法を直接応用する。
符号化ツリーを考慮することにより明らかになる。これ
ら符号化ツリーは、各々Nレベルを有し、i=1〜N−
1について各i番目のレベルが枝末端の数すなわち、i
の関数として算術法則により決定された事象の数をもっ
ている、N番目で最後のレベルは、上記の法則により決
定された数以下の事象の数を有する。
この中でツリーの根は図の上部に位置し、値1に対応す
るセグメントは左に向いているのに対し、値0に対応す
るセグメントは右に向かっている。従って、このツリー
は値1に対応するセグメントのみから成る枝で構成さ
れ、この枝はこの図において左に向かって最も遠いもの
である。この枝上で2つの連続したセグメントの間に、
値0に対応するセグメントが接続される分岐点すなわち
節がある。このセグメントは、黒い点およびその番号に
より表される事象に対応する自由端を持つことができ
る。あるいはそうでない場合、このセグメントは、値1
に対応するセグメントおよび値0に対応するセグメント
への分岐点で終わる。この第1図では、例えば最初のケ
ースは事象No.3に、また2番目のケースは事象No.1およ
び2に対応する。
造をもつツリーを構成するためには、各々が単純な法則
により決定された多数の事象を有するN個の分離された
部分集合の系列に、考えられる全ての事象を分割する。
この例では、第1の部分集合は事象No.0だけを含み、第
2の部分集合は事象No.1、No.2、No.3を第3の部分集合
は事象No.4〜No.10を含む等のようになる。これらの部
分集合の各々は、2n(i)-1個の事象を含み、n(i)は
所定の数列法則により、事象の部分集合のランクiの関
数である整数である。この符号化ツリーにおけるランク
i0の事象の部分集合の事象を表わす符号語の各々を構成
するのに必要なビット数はi=1〜i0について全ての数
n(i)の和に等しいことに留意しなければならない。
取る1ビットにより符号化されたNo.0を含み、ランクi
=2の部分集合は値100、101、110をそれぞれ取る3ビ
ットにより符号化されたNo.1〜No.3を含み、ランクi=
3の部分集合は値111000、・・・、111110を取る6ビッ
トにより符号化された事象No.4〜No.10を含む等となっ
ている。この図に示されるように、i0番目の部分集合の
各事象は6ビットの符号語で表わされており、これは、
第1の事象が値0のランクを持つという慣例により、同
じ部分集合の全事象に共通である3ビットの第1セクシ
ョンと、該部分集合内の事象ランクに対応する値をもつ
3ビットの第2セクションとにより構成される。例え
ば、第3部分集合の事象No.4〜No.10すべては、第1セ
クションと同様、111を含む符号語により符号化され
る。事象No.4は第2セクションが000の符号語により表
される。また、事象No.5は、第2セクションが001の符
号語により表され、事象No.6は、第2セクションが010
の符号語により表される。
1セクションは、Bビットから形成され、これらBビッ
トはすべて値1を有し、その数Bはi=1〜i0−1につ
いて数n(i)全部の和に等しい。第1部分集合すなわ
ちi0=1の特殊なケースでは、第1セクションはビット
を一切含まない。
から2n(i) 0−2の間を変化する。例えば、第3部分集合
について、第1図では第2セクションの値は000から110
の間を変化する。
象を含む分離された部分集合の系列に分割したというこ
とにより、符号語の第2セクションの考えられるすべて
の値を使用することが可能になる。当然、事象の集合が
2の累乗に等しくない事象の数を含む場合には、最後の
部分集合すなわちN番目の部分集合は、この部分集合に
対応する符号語の第2セクションの最大値より少ない事
象数を含み得る。
であってもよいが、符号化および復号は、この法則を単
純な方法すなわち算術論理演算で表わすことができれ
ば、単純な算術論理装置を用いることにより、実施がは
るかに簡単である。望ましい数列の法則は、初期値aを
有し、b個の部分集合に等しいステップごとの事象の数
cに等しい勾配をもつ線形の法則である。言い換える
と、n(i)は次の式: n(1)=a i−1が1(モジュロb)とb−1(モジュロb)の
間(両値を含む)の範囲内であれば、 n(i)=n(i−1); また、i−1=0(モジュロb)であれば、 n(i)=n(i−1)+c; (ただし、a、bおよびcは定められた整数定数であ
る)により与えられる。第1図に示した実施例では、a
=1、b=1およびc=1である。
定される。連続した整数値:0、1、2、・・・、Mの系
列に属する値Eを符号化するため、本発明に従う方法
は、 − Eの関数としてのビットの数Bを計算することに
より符号語の第1セクションを決定するものである。こ
のビット数は、系列: n(1) n(1)+n(2) n(1)+n(2)+n(3) n(1)+n(2)+n(4) ・・・等 の値のうち1つしか持つことができない。
れる事象が配置される部分集合のランクi0を決定するこ
とにより行う。
−1の和より完全に大きく、またi=1〜i0のとき2
n(i)−1の和より小さいか等しい値により構成される事
象を含む。この方法は、増大するiについて(2n(i)−
1)の和がEより大きくなるまで、この和とEを比較す
ることにより、i0を決定するものである。次に、i=1
〜i0−1について、n(i)の和に等しいBを下記のよ
うにして導く。
ることにより符号語の第2セクションを決定する。i0番
目の部分集合の第1事象がランク0を有すると仮定する
と、この部分集合中の値Eのランクは、Eからランクi
=1〜i=i0−1の部分集合に配置される事象すべての
合計数を引いたものに等しい。符号語の第2セクション
はこのランクを表わすのに必要な有効ビットだけではな
く、ゼロ値の無効ビットも含み、これらのビット数は、
符号語の第2セクションにおけるビット総数B′がn
(i0)に等しくなるような数である。例えば、第1図で
は、事象No.7は事象の第3部分集合において0から教え
て4に等しいランクを持つ。従って、B′=n(3)=
3ビットで、該符号語の第2セクションの値は4に等し
いので、この第2セクションは011により構成される。
持つ数列n(i)の法則に対応する別の符号化ツリーを
示す。このツリーでは、最初の2つの部分集合が単一の
事象No.0およびNo.1のみをそれぞれ含み。次の2つの部
分集合は各々3つの事象を含む。その次の2つの部分集
合は示されていないが、各々4つの事象を含む。この数
列の法則により、n(1)=1ビットを持つ符号語で表
されるランクi=1の部分集合の事象が得られ;ランク
i=2の部分集合の事象は、n(1)+n(2)=2ビ
ットを持つ符号語により表され;ランクi=3の部分集
合は、n(1)+n(2)+n(3)=4ビットを持つ
符号語により表され;ランクi=4の部分集合はn
(4)+n(3)+n(2)+n(1)=6ビットを持
つ符号語により表され;等のようになる。
持つ数列の法則に対応する符号化ツリーの第3の実施例
を示す。これは、単一の事象No.0を持つ第1の部分集
合;7つの事象No.1〜No.7を持つ第2の部分集合;24の事
象No.8〜No.31を持つ第3の部分集合;等を含む。
択し、値bは1〜3(両値を含む)の間で選択し、また
値cは0〜3(両値を含む)の間で選択するのが望まし
い。このようにして得られた数列の様々な法則は最適な
符号化ツリーを提供するものではないが、所定の応用に
ついて符号化のコストを最小限に抑えるツリーをこれら
の中から選択することが可能である。
が時間の経過により大幅に変化し得る画像符号化等の応
用に関する。これは、同数の事象について、符号語の数
個の集合を限定し、事象の様々な統計的分布について特
に低い符号化コストを実現するものである。所定時刻に
おける最良の符号化ツリーの選択は、所定時間で所定数
の事象を符号化するコストを計算し、様々な符号化ツリ
ーを同時に応用した後、符号化コストを最小限に抑える
のはどのツリーかを決定することにより実施する。
いられたかを示すために符号化データを伴う情報を伝え
ることは必要である。この付加情報は、例えば、明確に
言うならパラメータa、bおよびcの2進値から構成す
ることができる。
実施する。例えば、次のようなビット列: 11110011101101001 が第1図に示した符号化ツリーにより符号化され、復号
しなければならないと仮定する。
復号するためには、第1図のツリーにおいて、根から始
めて値1、1、1、0、0等にそれぞれ対応するセグメ
ントをたどるだけでよい。この経路は事象No.8で終わ
る。従って、最初の符号語は11100であり、事象No.8を
表わす。次の符号語を復号するためには、2進値11101
等について、根から始めてツリーを再びたどらなければ
ならない。
進値11101等から成る。
ップでは、復号すべき事象が発生する部分集合の配置を
し、第2ステップでは、該部分集合における全事象の中
から復号すべき事象のランクを見つける。
=1、c=1は、復号装置にn(1)=1であること、
従ってランクi=1の部分集合の事象は単一ビットによ
り符号化されるので、この部分集合にはただ1つの事象
しかないことを知らせることができる。この数列の法則
はまた、復号装置に、ランクi=2の部分集合の事象
が、n(1)+n(2)=2ビットを有し、常に1に等
しい値のn(1)=1ビットの第1セクションと、異な
る値を持ち得るn(2)=1ビットの第2セクションと
から成る符号語により表されること;ランクi=3の部
分集合の事象が、常に111に等しい値のn(1)+n
(2)=3ビットの第1セクションと、異なる値を持ち
得るn(3)=3ビットを含む第2セクションとから成
るn(1)+n(2)+n(3)=6ビットにより符号
化される等を知らせることができる。
て第1グループのビットが1、または111、または11111
1であるかどうかを検出し、n(1)ビット、n(2)
ビット、n(3)ビット等をそれぞれ有する個別のフィ
ールドの系列を符号化したデータの系列に分割し、値0
を少なくとも1ビット含むフィールドが見つかるまで、
増大するiについてこれらのフィールドにおけるビット
の値をテストすることにより実施する。この目的のた
め、本方法の実施例は、所定の数列の法則に従い1から
始まって増大する整列iについて、整数n(1)、・・
・、n(i)の系列を計算し;符号化データ系列のn
(1)+n(2)+・・・n(i)連続ビットから構成
されるフィールド値CH(i)を決定し;次に値2n(i)−
1と値CH(1)とを比較し;CH(i0)が、 の間に含まれるようにiの値i0を決定するものである。
これは、第1分岐点の探索と同等であり、この分岐点は
第1図に示したツリーが根から復号すべき事象へと通過
するとき、このツリー上で右向きにしなければならな
い。
た2進データ11110011101101001の系列に順次分割され
たi=1〜5のときのフィールドNo.iを示す。数列n
(i)の法則は、符号化のために用いられた法則と同じ
ものである。これらのフィールドにおけるビット数は、
次のような式: n(1)=a i−1が1(モジュロb)とb−1(モジュロb)の
間(両値を含む)にあるとき、 n(i)=n(i−1) i−1=0(モジュロb)であるとき、 n(i)=n(i−1)+c (ただし、a、bおよびcは符号化に用いられるものと
同じパラメータである) に従い計算する。この実施例では、a=1、b=1およ
びc=1である。
o.5は、それぞれ1、2、3、4、5のビット数を有す
る。フィールドNo.1およびフィールドNo.2は、各々2
n(i)−1の形の値、すなわち値1および11を有する2進
語によりそれぞれ構成される。また、フィールドNo.3
は、0に等しい2ビットを含んでいるので、2n(3)−1
=111に等しくない2進語100を持つ3ビットから構成さ
れる。従って、この実施例では、i0は3に等しく、n
(i0)は3に等しい。該符号語の第1セクションは従っ
て111により構成され、該符号語の第2セクションはフ
ィールドNo.3のビット、すなわち100により構成され
る。
内で復号すべき事象のランクに対応する。フィールドN
o.3が4に等しい値を有するので、部分集合の第1事象
が符号語の第2セクションについての値0に対応すると
いう事実を考慮に入れて、事象のランクは第3部分集合
内の第5ランクである。復号すべき事象の集合内の番号
を知るためには、第1および第2部分集合に含まれる事
象の総数に値4を加えるだけでよい。前に述べたよう
に、符号化ツリー中のランクiの各部分集合は、最後の
部分集合は例外となる可能性はあるが、2n(i)−1個の
事象を含む。その結果、復号すべき事象の数は、値4
と、部分集合No.2中の事象数(3に等しい)と、部分集
合No.1中の事象数(1に等しい)との和に等しい。これ
により、事象No.8を明示する合計数8が得られる。
めには、CH(i)が値1のn(i)ビットのフィールド
の値であるので、i=1〜i0−1について値CH(i)を
加えるだけでよいことに留意しなければならない。値0
の第1ビットが検出されたランクi0のフィールドのCH
(i0)の値を加えることも必要なので、復号すべき事象
の番号を得るため、i=1〜i0についてCH(i)すべて
を加えればよい。
化の結果起こる場合における同じ2進データ列の復号を
示したものである。パラメータa=1、b=2、c=1
を有する数列の法則に対応する値n(i)の系列は、
1、1、2、2、3、3、4、4等である。従って、フ
ィールドNo.1、No.2、No.3は、符号化データの1ビッ
ト、1ビットと2ビットによりそれぞれ構成される。こ
れらのフィールドは、1しか含まない。すなわち、これ
らフィールドは2n(i)−1の形をもつ値に対応する。ま
た、フィールドNo.4は2つの0を含み、その結果符号語
の第1セクションは1111により構成される。
引き出すことも可能である。符号語の第2セクション
は、フィールドNo.4すなわち00の2つのビットにより構
成される。従って、復号すべき事象は部分集合No.4中の
第1の事象である。1に等しい部分集合No.1中の事象数
は1に等しく、部分集合No.2中の事象数は2に等しく、
部分集合No.3中の事象数は3に等しいので、復号すべき
事象のランクは事象の集合中のランクNo.5であり、この
集合はNo.0から数えられる。
結果起こる場合における同じ2進データ列の復号を示す
ものであり、数列法則のパラメータはa=1、b=1お
よびc=2である。順次考えられる各フィールドにおい
てビットの数n(i)は、1、3、4、6等に等しい。
フィールドNo.1およびフィールドNo.2の値CH(i)は1
〜7にそれぞれ等しい、すなわち、2n(i)−1の形を有
する。フィールドNo.3は、この形ではなく、2進値0011
1すなわち7に等しい10進値を有する。従って、復号す
べき事象は、事象の第3部分集合において8番目であ
り、その数は考えられる事象の集合において15に等し
い。
数として減少する発生確率を有する連続した相対整数で
符号化および復号を行うことが可能になる。これらの変
形例が、平均値からの偏差:x−mを符号化することによ
り、平均値m上に中心値をもたないランダム変数xで符
号化を行うことが可能になる。最初のケースでは、正の
値と負の値が所定の絶対値ごとに同じ確率を持つと仮定
する。例えば、正の整数1、2、3、・・・、63が負の
整数値−1、−2、・・・、−63と同じ確率を持つと仮
定し、それらの確率がゼロ値の確率より小さく、上のよ
うな順序で減少すると仮定する。これらの値の符号化
は、予め事象番号を以下の表: に従い、上記の値と対応させることにより行う。
と対応させることは、メモリ中に格納した符号変換表を
必要とすることなく、非常に簡単に実施することができ
る。実際には、信号ビットおよび絶対値ビットにより各
相対値を表わし、信号ビットを最下位ビットの右側に配
置すれば充分である。
ットならびに値10(絶対値)の2つのビットにより表わ
す。これは101、すなわち8となる。
・、127の系列の場合には、すでに記述したように符号
化を行う。
値の確率と同一ではない確率を持つと仮定する。この方
法は、正の値、負の値およびゼロ値にそれぞれ対応する
3つの部分ツリーを有する符号化ツリーを用いるもので
ある。ゼロ値はこのような1つのセグメントもしくは2
つのセグメントにより構成される非常に短い部分ツリー
に対応する。
単調に減少するので、符号化すべき値と、符号化部分ツ
リーに用いられる事象番号との間の対応を確立しやすく
なる。例えば、符号化すべき相対整数値:−63、・・
・、0、・・・、+63を想定する。第1集合のパラメー
タ(a、b、c)により限定される第1の部分ツリーA-
は、事象No.0〜No.62について次のような対応: 値 事象 −1 No.0 −2 − − − −63 No.62 により作成する。
記載したように実施するが、絶対値と事象番号間に単位
ごとの体系的シフトが存在する。このシフトは加算器に
より単純に生成することができる。第2の部分集合
(a、b、c)により限定される第2の部分ツリーA
+は、No.0′〜No.62′と番号付けされた事象について、
次のような対応: 値 事象 +1 No.0′ +2 − − − +63 No.62′ により作成する。
記載したように行うが、値と事象番号の間には単位ごと
の体系的シフトが存在する。このシフトは加算器を用い
て簡単に生じさせることができる。
を持つ符号語により符号化され、この後に可変長の符号
語が続く。プレフィックスは、ゼロ値、第1の部分ツリ
ーA-または第2の部分ツリーA+のいずれかの選択を可能
にする。プレフィックスの2ビットの値は、それぞれゼ
ロ値、正の値および負の値の発生確率の関数として選択
する。第7図は考えられる3つのケースにおいて得られ
るツリーを示す。
らの符号化されたデータがゼロ値、正の値または負の値
を表わすか否かを知るため、符号化されたデータの最初
の2ビットにより構成されるプレフィックスを読出す。
第1のケースでは結論は高速である。第2および第3の
ケースでは、第1および第2集合のパラメータを用い
て、前述の復号方法を応用することが必要である。次
に、正確な絶対値を取戻すため、見い出された事象数に
単位を加えることが必要であり、最後にこの絶対値にプ
レフィックス値から導いた信号ビットを付与する必要が
ある。
発明に従う方法を実施するための符号装置1の実施例の
構成図である。この実施例は、符号化すべき正の整数値
を表わす2進値を受ける入力2と;減算器3と;直列−
並列変換装置4と;2つのバレルシフタ5および15と;比
較器6と;シーケンサ7と;符号語列をシリアルに供給
する出力8と;2つのレジスタ13および17と;加算器14
と;決定された数列法則に従い一連の整数値n(i)列
を計算するための計算手段16とを備える。
れ有する2つのマルチプレクサ9および11と;加算器10
と;レジスタ12とを備える。この手段16は、定数a、
b、cにより限定される数列の所定の法則に従い、1か
らインクリメントするiについて、値n(i)の系列を
計算する。この系列を計算する速度は、マルチプレクサ
9および11を制御し、かつレジスタ12を制御するシーケ
ンス7により定められる。このシーケンサはまたシフタ
5および15、レジスタ13および17、ならびに装置4を制
御する。
入力で値cを受取る。マルチプレクサ11の出力は、第2
入力でレジスタ12の出力により供給される値を受取る加
算器10の第1入力に接続する。加算器10の出力は、レジ
スタ12の入力に接続する。マルチプレクサ9の第1入力
はレジスタ12の出力に接続する。マルチプレクサ9の第
2入力は一定値aを受取る。マルチプレクサ9の出力は
計算手段16の出力を構成し、シフタ5の制御入力に一連
の値n(i)を供給する。レジスタ12のクロック入力お
よびゼロリセット入力はシーケンサ7の2つの出力にそ
れぞれ接続される。シーケンサ7の第1入力は、定数b
の値を受取る。シーケンサ7の第2入力は、比較器6の
出力に接続する。
タ12のゼロリセットを命令する。加算器10およびレジス
タ12は各値n(i)を計算するための累算器を形成す
る。第1の値n(i)を計算するために、シーケンサ7
は、マルチプレクサ9を制御して、マルチプレクサがこ
の値aを計算手段16の出力に伝送するようにする。iが
2(モジュロb)とb(モジュロb)の間(両値を含
む)のときの値n(i)について、シーケンサ7はマル
チプレクサ9を制御して、レジスタ12の出力により供給
された値を送らせ、さらにシーケンサ7はマルチプレク
サ11を制御して加算器10に値0を送るようにする。従っ
て、値n(i)はiの一連のb値について一定のままで
ある。シーケンサ7内部のカウンタにより数えられるi
が、(b+1)モジュロbに等しいとき、シーケンサ7
はマルチプレクサ11を制御して値cを加算器10の入力に
送らせる。各値n(i)について、iが何であれ、シー
ケンサ7は、レジスタ12のクラック入力を制御して、値
n(i)を格納する。
する。シフタ5は、計算手段16の出力に接続される第1
制御入力と;値1を連続的に受取るデータ入力と;加算
器14の第1入力に接続される出力とを備える。さらにシ
フタ5は、各新しい値n(i)についてシフタ5のゼロ
リセットを命令し、次に値1を持つn(i)の下位ビッ
トおよび値0を持つ16−n(i)の上位のビットの同時
出力を命令する、シーケンサ7の2つの出力に接続され
る2つの制御入力を備えている。
御入力と;値1を連続的に受取るデータ入力と;レジス
タ17の入力に接続された出力とを備える。さらにシフタ
15は、シーケンサ7の2つの出力に接続された2つの制
御入力を備えている。そのシーケンサ7は、符号化すべ
き各値のコーディングの開始時にシフタ15のゼロリセッ
トを命令し、次に値1を持つB(i−1)の下位ビット
および値0を持つ16−B(i−1)の上位ビット〔ただ
し、B(i−1)はn(1)+n(2)+・・・+n
(i−1)の和である〕の同時出力を命令する。各新し
い値n(1)、n(2)、・・・n(i−1)につい
て、シーケンサ7は、クロックパルスおよび有効化信号
をシフタ15に供給し、その出力が値1を持つn(1)、
n(2)、・・・、n(i−1)の追加ビットをそれぞ
れ供給できるようにする。
れ、レジスタ17の出力は装置4の入力に接続される。
る。加算器14の出力はレジスタ13の入力および比較器6
の第1入力に接続される。さらに、レジスタ13の出力は
減算器3の第1入力に接続される。減算器3の第2入力
は入力2に接続される。減算器3の出力は装置4の第2
入力に接続される。装置4の制御入力および出力は、シ
ーケンサ7の出力および符号装置1の出力8にそれぞれ
接続される。レジスタ13のクロック入力およびゼロリセ
ット入力はそれぞれシーケンサ7の2つの出力に接続さ
れる。比較器6の第2入力は、入力2に接続される。比
較器6の出力はシーケンサ7の入力に接続される。
力2に与えることにより、符号化する。各値の発生確率
は、値が増大するにつれ減少すると仮定する。所定の時
点で、値Eを入力2に与える。シーケンサ7はレジスタ
13のゼロリセットを命令し、次に計算手段16により値n
(1)の計算を命令する。シフタ5は、加算器14に値2
n(1)−1を供給する。レジスタ13の出力はゼロ値を供給
する。従って、加算器14の出力は値S(1)=2n(1)−
1を供給し、次に該値はレジスタ13中に格納される。レ
ジスタ13の出力は、2n(1)−1に等しい値S(1)を供
給する。比較器6は値S(1)およびEを比較する。S
(1)がEと等しいかそれより小さい場合には、比較器
6はシーケンサ7に論理信号を供給し、シーケンサが1
単位ずつiをインクリメントさせ、新しい値n(i)の
計算を命令するようにする。
びcの集合により決定した数列の法則に従い増大する一
連の値n(i)を供給するように命令するが、これは比
較器6が加算器14より供給された値S(i)の方が符号
化すべき値Eより大きいことを検出するまで行われる。
次にシーケンサ7は、このインクリメントを停止する。
シーケンサ7は、値iがインクリメントした毎に、Eの
方が加算器14により供給された値より小さいと比較器6
が検出しない限り、加算器14により供給された値S
(i)をレジスタ13中に記憶することを命令する。この
場合、値iはi0に達し;加算器14はS(i0)を供給する
が、レジスタ14はS(i0−1)を含み;値Eを表わす符
号語の第1部分を計算するために、減算器3が用いるの
は、上記の値S(i0−1)である。
は、値1を持つ下位(Bi0)ビットを有する2進語を供
給する。言い換えればこの語は値 を有する。レジスタ17は、シフタ15により予め決定され
た、すなわち値 を有する2進語を含む。実際、シーケンサ7は、iが値
i0に達するまで、各新しい値n(i)についてシフタ15
により供給される2進語のレジスタ17への書込みを制御
する。従って、レジスタ17に格納される最後に値は である。
構成する。この符号語は、レジスタ17により供給される
2進語の値1のビットから成る第1セクションと、減算
器3により計算されるEとS(i0−1)の差の2進値か
ら成る第2セクションとで構成される。装置4は符号語
をシリアルに出力8に供給する。
次の事象を処理できるようにする。この目的のため、符
号器はレジスタ12および13をゼロにリセットし、マルチ
プレクサ9をこれが値aを送る状態にリセットし、マル
チプレクサ9はiの値を数える内部カウンタをゼロにリ
セットする。
成させ、最終的に符号化コストが最小限の符号化ツリー
を選択する。本発明に従う符号装置の実施例の構成図を
示すものである。この実施例は、すでに記載し、第8図
に示した符号装置と同じであり、各々が異なるツリーに
対応する符号化を行う8つの符号器41〜48と;8つのFIFO
メモリ51〜58と;1ブロックの符号化コストを計算する8
つの装置61〜68と;シーケンサ69と;比較器70と;イン
ターブロックセパレータ・ジェネレータ71と;パラメー
タジェネレータ72と;出力73とを備える。各FIFOメモリ
51〜58は、16×16個の値のブロックの符号語に対応する
容量を有する。
の整数値列を受取る入力40にすべて接続する。符号器41
〜48の出力は、FIFOメモリ51〜58のデータ入力ならびに
1ブロックの符号化コストを計算する装置61〜68の入力
にそれぞれ接続する。これらの装置61〜68は比較器70お
よびシーケンサ69の入力にそれぞれ接続された出力を備
える。シーケンサ69は、メモリ51〜58中の書込みおよび
読出しを制御するため、これらメモリの制御入力に接続
された出力を備える。比較器70の出力はシーケンサ69の
入力に接続されている。シーケンサ69の2つの出力は、
ジェネレータ71およびジェネレータ72の制御入力にそれ
ぞれ接続されている。メモリ51〜58ならびにジェネレー
タ71および72の出力は並列に出力73に接続されている。
され、1つの符号化ツリーが、最小の符号化コスト基準
で8つのツリーから選択される。符号器41〜48は各事象
に対して符号語を同時に決定し;これらの符号語は、シ
ーケンサ69の制御下でFIFOメモリ51〜58中に同時に書込
まれ;計算装置61〜68は1つのブロックの符号化コスト
を同時に決定する。1つのブロックの符号化コストの計
算の終了時に、比較器70は最小の符号化コストを与えた
符号器を示す2進語をシーケンサ69に供給する。
パレータを伝送するように制御するが、このインターブ
ロックセパレータは、8つのツリーの1つにより供給さ
れる符号語のいかなる正当な連鎖によっても模倣できな
い2進語である。次に、シーケンサ69はジェネレータ72
が、最小の符号化コストを与えた符号化ツリーに対応す
るパラメータa、b、cの値を明確に伝送するようにジ
ェネレータ72を制御する。最後にシーケンサ69は、最小
の符号化コストに対応す単一のメモリ51〜58中に符号化
すべき値の完全ブロックに対応する符号語の読込みを制
御する。
される符号語、すなわち、8つのツリーから選択された
符号化ツリーに対応する符号語列を復号するための本発
明に従う復号装置の構成図を示す。この実施例は、入力
19と;インターブロックセパレータを検出する装置20
と;復号すべき16×16個の値のブロックに対応する容量
を備えるFIFOメモリ21と;シフトレジスタ22と;加算器
23と;レジスタ24と;パラメータメモリ25と;バレルシ
フタ26と;比較器27と;シーケンサ28と;計算手段29
と;出力30とを備える。
力、ならびにメモリ25の入力に接続される。装置20の出
力はシーケンサ28の入力に接続される。メモリ21の出力
はレジスタ22のシリアル入力に接続される。レジスタ22
の出力は加算器23の第1入力に接続される。加算器23の
第2入力はレジスタ24の出力に接続される。復号装置の
出力30はレジスタ24の出力に接続される。
る。比較器27の第2入力はレジスタ22の出力に接続され
る。比較器27の出力はシーケンサ28の入力に接続され
る。レジスタ22はシーケンサ29の2つの出力にそれぞれ
接続されたゼロリセット入力とクロック入力を備える。
メモリ21およびレジスタ24は各々シーケンサ28の出力に
それぞれ接続された制御入力を備える。パラメータメモ
リ25は、シーケンサ28の出力に接続されたアドレス入力
と、計算手段29に値aおよびcをそれぞれ供給するため
の計算手段29の第1および第2入力、ならびにシーケン
サ28に値bを供給するためのシーケンサ28の入力にそれ
それ接続された3つの出力とを備える。シフタ26は、連
続的な1の値を受取るデータ入力と、シーケンサ28の2
つの出力にそれぞれ接続されたゼロリセット入力および
クロック入力と;計算手段29の出力に接続された制御入
力とを備える。この出力はシーケンサ28の入力にも接続
されている。
つのマルチプレクサ31および32と:加算器33と;レジス
タ34とを備える。マルチプレクサ31の第1入力は手段29
の第1入力に接続される。マルチプレクサ31の第2入力
はレジスタ34の出力に接続され、この出力もまた加算器
33の第1入力に接続される。加算器33の第2入力はマル
チプレクサ32の出力に接続される。加算器33はレジスタ
34のデータ入力に接続される。マルチプレクサ31の出力
は手段29の出力を成す。マルチプレクサ32の第1入力は
連続的にゼロ値を受取り、第2入力は手段29の第2入力
に接続される。マルチプレクサ31および32、ならびにレ
ジスタ34はシーケンサ28の3つの出力にそれぞれ接続さ
れる制御入力を備える。
ックに対応する符号語より、インターブロックセパレー
タ検出装置20により認識されるインターブロックセパレ
ータ、ならびにパラメータa、bおよびcの明瞭な値が
先行する。パラメータの値は、シーケンサ28により供給
される制御信号の作用下で、メモリ25中に格納される。
メモリ25の3つの出力はそれぞれ計算手段29の第1およ
び第2入力にパラメータaの値とパラメータcの値をそ
れぞれ供給し;シーセンサ28の入力にパラメータbの値
を供給することにより、これらのパラメータの値で限定
される算術法則に従う一連の値n(i)の計算を可能に
する。シーケンサ28は、1から始まる整数値iを数え、
計算手段29中の値n(i)の系列の計算を制御するため
の内蔵カウンタを備える。計算手段29は第8図における
計算手段16と同様に機能する。
力に値n(i)を供給し;シーケンサ28は、シフタ26が
2n(i)−1に等しい値を持つ2進語を供給するようにシ
フタ26に制御信号を送る。この値は比較器27の第1入力
に与えられる。FIFOメモリ21は図示していないが、符号
化されたデータ伝送路の周波数を再現するための従来の
装置に接続された書込み制御入力を備える。この装置は
メモリ21における符号化データの記憶を制御するもので
あり、またシーケンサ28の出力に接続された読出し制御
入力を備える。値n(i)が計算されるごとに、シーケ
ンサ28はメモリ21に格納された符号語のn(i)ビット
の読出しをメモリ21に命令する。n(i)ビットはレジ
スタ22に順次格納される。この目的でシーケンサ28は、
レジスタ22のゼロリセットを命令し、次にレジスタ22の
シリアル入力に順次与えられたn(i)ビットの書込み
を命令する。
るが、そのn(i)の下位ビットが符号化されたデータ
ビットであり、また(16−n(i))の上位ビットはゼ
ロ値を有する。この2進語はCH(i)と示され、加算器
23の第1入力および比較器27の第2入力に与えられる。
する。シーケンサ28はiをインクリメントし、iがi0の
とき、値CH(i0)が より完全に小さくなるまでインクリメントする新しい値
n(i)を計算する。これは、iが値i0を取るとき、比
較器27により検出される。次にシーケンサ28は、iのイ
ンクリメントを止める。加算器23およびレジスタ24は、
1〜i0に変わるiに対して値CH(i)を累積し、レジス
タ24は、各新しい値iに対してシーケンサ28が該レジス
タに供給するクロック信号により制御される。従ってレ
ジスタ24の出力は、i=1〜i0−1に対するCH(i)=
2(i)−1とi0に対応する最後のフィールドの値との和に
等しい。従ってレジタ24は復号値Eを供給する。値E
は、復号装置の出力30に供給される。
他方で負の値を符号変する目的で、2つの個別の符号化
ツリーもしくは2つの個別な符号化ツリー群を用いるた
めに上記符号装置および復号装置を適合させることは、
当業者の能力の範囲内にある。
した正またはゼロの整数値列により容易に表すことので
きるいかなる種類の事象の符号化にも有利である。特
に、平均値の両側で確率が単調に減少する変数の値の場
合有利である。この説明は、符号変換読出し専用メモリ
を必要としないとき、容易であると考えられる。
ロックに対して行うコサイン変換により得た係数の符号
に適合できる。変換係数の値の統計分布は、1つの画像
要素ブロックから他のブロックへと変化する。従って、
画像要素の各ブロックに対して多分に異なる符号化ツリ
ーを用いて符号化を調整することが望ましい。このよう
に変換係数の可変長符号化は、各ブロックに対して最適
化されているが、従来のハフマン符号化は典型的とされ
る画像の所定数に対応する係数の値の統計分布に基づい
てしか最適化されていない。
例は、特に単純で、低価である。これにより、数個の最
適化ハフマン符号化ツリーを格納する読出し専用メモリ
を用いて実施するにはコストかかかり過ぎる適合符号化
が実施可能となる。
Claims (12)
- 【請求項1】発生の確率がその値に応じて減少する連続
した正またはゼロの整数値の列を符号化する可変長符号
化を行う装置であって、各値Eを符号化するため、 整数i0がEの関数であって、 i=1〜i0−1についての2n(i)−1の和がEよりも小
さく、 i=1〜i0についての2n(i)−1の和がE以上である 整数変数iの関数である整数n(i)に関して i=1〜i0−1についてのn(i)の和に等しい同じ値
をもつビット数Bを含む第1の2進語を決定する手段
と; i=1〜i0−1についての2n(i)−1の和とEとの差に
等しい値を持ち、n(i0)に等しいビット数B′を有す
る第2の2進語を決定する手段と; このようにして決定した第1および第2の2進語を組合
せることにより符号語を構成する手段と; (i−1)が1(モジュロb)とb−1(モジュロb)
の間(両値を含む)の範囲内であれば、 n(1)が値aを、 n(i)が値n(i−1)をとり、 また、(i−1)が0(モジュロb)であれば、 n(i)が値n(i−1)+cをとる(ただし、a、b
およびcは定められた整数定数である)処理を行う手段
と を備えることを特徴とする装置。 - 【請求項2】符号化すべき値の同系列について、符号化
すべき値の異なる統計的分布に対応する数個の符号語集
合であって、該集合の各々が異なる関数B(E)である
ビット数BおよびB′により限定され、かつ一組のパラ
メータの値により特性が決定される集合を決定する手段
と、 各符号語集合について、符号化すべき値の系列の符号化
コストを計算し、最小限のコストを与える符号語集合を
決定する手段、 この集合の符号語を用いて、符号化すべき値を符号化
し、その符号語集合に対応する関数B(E)のパラメー
タを表す語を付与する手段とを備えることを特徴とする
請求項1記載の符号化装置。 - 【請求項3】発生確率が、絶対値に応じて減少するが、
符号化すべき値の符号に関わらず等しい連続した相対整
数値の有限系列を符号化する可変長符号化を行う装置に
おいて、 連続した正またはゼロの整数値列により相対値列を表す
が、符号化すべき各値は、符号化すべき値の絶対値を表
すビットにより構成される上位ビットと、符号化すべき
値の符号ビットにより構成される下位ビットとを有する
2進語により表す手段と、 請求項1に記載した装置を備え、正もしくはゼロの整数
値列を符号化することを特徴とする装置。 - 【請求項4】発生確率が絶対値の関数として減少し、符
号化すべき値の符号の関数として変化する連続した相対
整数値の有限系列を符号化する可変長符号化を行う装置
において、 各々がその絶対値により表された符号化すべき正の値、
符号化すべき負の値およびゼロ値にそれぞれ対応する正
の連続した整数値およびゼロ値の2つの系列により、相
対値列を表す手段と、 これら2つの系列の符号化コストをそれぞれ最小限に抑
えるため、上記2つの正の値を、2つの異なる関数B
(E)であるビット数BおよびB′を用いて請求項1に
記載した装置により別々に符号化する手段と、 このようにして得られた各符号語に、その符号化された
値が正、負もしくはゼロであるかを示す2ビットの2進
語を付与する手段とを備えることを特徴とする装置。 - 【請求項5】請求項1記載の装置により符号化された正
またはゼロの連続した整数値列を復号する復号装置にお
いて、 各値を復号するために、 復号すべき第1ビットの中から、同じ予定値を有するビ
ットのみを含む第1の2進語てあって、そのビット数が
最大で、かつ符号化に用いられた関数B(E)であるビ
ット数BおよびB′により限定された整数値列の値の一
つに等しい第1の2進語を検索する手段と、 第1の2進語のビットに続くビットから構成される第2
の2進語であって、その数が、符号化に用いられた関数
B(E)、ならびに第1の2進語について決定されたビ
ット数から導かれる第2の2進語を決定する手段と、 関数B(E)により所定の第1の2進語のビット数、な
らびに第2の2進語の値に対応する整数値を加えること
により、復号値を決定する手段とを備えることを特徴と
する装置。 - 【請求項6】請求項1記載の装置により符号化された事
象を復号するための請求項5記載の復号装置であって、 第1の2進語のビット数に対応する予定整数値を決定す
るために、1から増大していく整数iについて、符号化
に用いられるものと同じ算術および論理法則に従い、一
連の整数n(i)列を計算する手段と、 復号すべきビット列のn(i)個の連続したビットから
構成される2進語の2進語CH(i)を決定するが、ここ
で、n(i)個のビットは各iの値について個別であ
り、 CH(i)を値2n(i-1)とそれぞれ比較する手段と、 CH(i0−1)が と等しくなるように、iの最大値i0を決定手段と、 1からi0(両値を含む)まで増大するiについて、値CH
(i)を加える手段とを備え、この和の値は、減少する
確率の順に配置された可能な復号値の集合において復号
すべき値のランクに対応することを特徴とする装置。 - 【請求項7】値の増大にともない確率が減少する連続し
た正またはゼロの整数値列を符号化するための請求項1
記載の符号化装置であって、 1から増大していく整数値iについて、所定の数列法則
に従い、整数値n(i)列を計算するための第1の計算
手段(16)と、 1からiまで増大する整数値uについて、(2n(u)−
1)の和と等しい整数値S(i)列を計算し、値S
(i)を符号化すべき値Eと比較し、EがS(i0−1)
より完全に大きく、S(i0)以下となるような値i0を決
定する第2の計算手段(5〜7、13、14)と、 所定の同一の値を有し、i=1〜i0−1についてn
(i)の和と等しいB(i0−1)個のビットを持つ2進
語を形成するための第3の計算手段(15、17)と、 所定の同一の値を有するB(i0−1)ビットの2進語に
より構成される第1セクションと、値がE−S(i0−
1)の2進語により構成される第2セクションとから成
る符号語を形成するための手段(3、4)と を備えることを特徴とする装置。 - 【請求項8】請求項7記載の符号化装置であって、上記
第1の計算手段(16)が、式: n(1)=a (i−1)(モジュロb)が1とb−1の間(両値を含
む)の範囲内であれば、 n(i)=n(i−1); また、(i−1)(モジュロb)=0であれば、 n(i)=n(i−1)+c; (ただし、a、bおよびcは定められた正の整数定数で
ある)に従い、1から増大する整数iについて、n
(i)を計算するための算術および論理回路(9〜13)
を備えることを特徴とする符号化装置。 - 【請求項9】請求項2記載の符号化装置であって、 各々が一組のパラメータの値により構成される複数の符
号語集合に従い、符号化すべき各値を符号化するための
請求項1記載の複数の符号化装置(41〜48)と、 符号語の各集合について、それぞれ符号化すべき値のブ
ロックを符号化するコストを計算するための複数の装置
(61〜68)と、 符号化すべき値の所定ブロックについて最小の符号化コ
ストを与える符号語の集合を決定するための手段(70)
と、 符号語の各集合について、符号化すべき値のブロックに
対応する符号化値を格納するための手段(51〜58)と、 格納手段(51〜58)から、最小の符号化コストを与える
符号語の集合に対応する符号化値を再読出しするための
手段(69、71、72)と、 これらの符号化値を伝送すると共に、最小の符号化コス
トを与える符号語の集合を限定する一組のパラメータの
値を前記符号化値に加えるための手段(72)とを備える
ことを特徴とする装置。 - 【請求項10】請求項1記載の装置により符号化された
値を復号するための請求項5記載の復号装置であって、 符号化値列のビットを格納するための手段(21)と、 1から増大する整数値について、符号化に用いたものと
同じ所定の算術論理法則に従い、整数値n(i)列を計
算するための第1の計算手段(29)と、 各値n(i)について値2n(i)−1を計算し、格納手段
(21)から、系列n(i)の各値について個別の符号化
値のn(i)個の連続したビットから構成されるフィー
ルドを読出し、該フィールドの値CH(i)を決定し、CH
(i0)が、 より完全に大きく、 より小さいか等しくなるようにiの値i0を決定する第2
の計算手段(22、26〜28)と、 1からi0まで増大するiについて、値CH(i)を加える
第3の計算手段(23、24)とを備え、この和の値が、減
少する確率の順に配置された可能な復号値の集合におい
て、復号すべき値のランクに対応することを特徴とする
装置。 - 【請求項11】請求項10記載の復号装置であって、上記
第1の計算手段(29)が、式: n(1)=a (i−1)(モジュロb)が1とb−1の間(両値を含
む)の範囲内であれば、 n(i)=n(i−1); また、(i−1)(モジュロb)=0であれば、 n(i)=n(i−1)+c; (ただし、a、bおよびcは定められた正の整数定数で
ある) に従い、1から増大する整数iについて、値n(i)を
計算するための算術および論理回路(31〜34)を備える
ことを特徴とする装置。 - 【請求項12】請求項2記載の装置により符号化された
値を復号する請求項10記載の復号装置であって、上記第
1の計算手段(29)が、符号化すべき値の各ブロックに
ついて変化する一組のパラメータの値の関数として値n
(i)の系列を計算し、該一組のパラメータの値は符号
化された値と共に伝送されることを特徴とする装置。
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