JP2977411B2 - 磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents
磁気ヘッドおよびその製造方法Info
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Description
ビネーションヘッドやシングルヘッドなどの磁気ヘッド
であって、磁気記録媒体との摺動面に現れるコア端部が
擬似ギャップとして機能するのを抑制できるようにした
磁気ヘッドおよびその製造方法に関する。
方式の回転ドラム装置およびこの回転ドラム装置に巻き
付けられる磁気テープを示す正面図、図7は磁気テープ
に対する磁気ヘッドの走査トラックを磁気テープの外面
側から示す説明図である。回転ドラム装置1は、固定ド
ラム2と回転ドラム3とから成り、この回転ドラム3に
複数の磁気ヘッドHが取付けられている。磁気テープT
は回転ドラム装置1に巻き付けられた状態で回転ドラム
装置1の回転軸に対して傾斜して走行する。回転ドラム
3の回転により、図7に示すように、磁気ヘッドHは磁
気テープTの記録面を傾斜した向きに走査する。このと
きの磁気テープTに形成されるトラックt1,t2,t
3,…は、交互に異なるアジマス角度の磁気ヘッドによ
り走査される。
される回転ドラム装置1に搭載されるコンビネーション
ヘッドHの構造を示す拡大平面図である。このコンビネ
ーションヘッドHでは、回転ドラム3に取付けられるヘ
ッドベース4の先端に一対のヘッドチップC1とC2が
取付けられている。例えば一方のヘッドチップが標準モ
ードの記録または再生用であり、他方のヘッドチップが
3倍モードの記録または再生用である。ヘッドチップC
1はC型コア5とI型コア6との組み合せから成り、そ
の接合部に磁気ギャップGが形成されている。コア5と
6は共にフェライトなどの強磁性材料により形成され、
それぞれのコア5と6に互いに接続されたコイル7と8
とが巻かれている。
プ摺動面を拡大して示している。ヘッドチップC1の磁
気テープ摺動面には、C型コア5のコア表面5aとI型
コア6のコア表面6aが現れており、両コア表面5aと
6aの接合部に現れる磁気ギャップGはトラックt1へ
の走査方向に対し所定のアジマス角度θを有している。
符号9で示しているのはガラスなどの非磁性材料であ
る。なお、ヘッドチップC1とヘッドチップC2とはそ
れぞれの磁気ギャップの幅寸法が標準モードと3倍モー
ドに対応して異なるものであるが、その構造は基本的に
同じであり磁気テープの走査方向に対して対称構造とな
っている。
製造する工程の説明図、図11はヘッドチップC1の部
分斜視図である。まず図10に示すように、C型コアブ
ロック5AとI型コアブロック6Aとが接合される。C
型コアブロック5Aには予め、接合面に巻線用穴となる
凹部5Bが形成され、さらに接合線Eaと直交する方向
へ所定間隔に複数の溝Fが加工され、この溝F内にガラ
ス材料9Aが充填されている。またI型コアブロック6
Aにも前記溝Fの一部となる複数の溝が形成され、この
溝内にガラス材料9Aが充填されている。この接合の際
に磁気ギャップを形成するための接合線Eaの部分に所
定厚さのガラス材料が介装され、また他の箇所にもガラ
ス材料が供給されて両コアブロック5Aと6Aとが接着
固定される。
おいて、コアブロック5Aの側面12に対してθだけ傾
斜した切断線L1,L1,…により切断する。切断され
た分割体は図11に示す形状となり、分割切断の前ある
いはその後に磁気テープ摺動面が曲面となるように研磨
され、図8と図9に示すヘッドチップC1が完成する。
図10に示すように、I型コアブロック6Aの側面6B
と接合線Eaとは平行であり、またθだけ傾斜した切断
線L1により分割切断されることにより、切断後の個々
のヘッドチップC1では、テープ摺動面に現れる磁気ギ
ャップGがアジマス角度θを有するものになり、さらに
コア表面6aの端部6bは前記磁気ギャップGと平行に
なる。
では、図9に示すように、磁気テープTへの走査方向
(X方向)の直交線に対して磁気ギャップGがアジマス
角度θを有し、トラックt1にはアジマス角度θにより
データの記録・再生が行われる。ところが、コンビネー
ションヘッドの場合には、図8に示すように、ヘッドチ
ップC1およびC2の前面が全長に渡って磁気テープT
と摺動するため、磁気ギャップGと同じ角度にて傾斜し
ているコア表面6aの端部6bも磁気テープに接触する
ことになる。この端部6bはトラックt1の記録アジマ
スに対して同じ角度θを有し、また本来の磁気ギャップ
Gとの距離が短いため、トラックt1に対して端部6b
が擬似ギャップとして機能する。例えば再生動作におい
ては、擬似ギャップとなる端部6bと本来の磁気ギャッ
プGとの距離に対応した低周波領域の信号を拾いやすく
なり、これが再生出力のノイズとなる。
号としては例えば130kHzのバースト信号がある。
本来このバースト信号はCRTなどの可視画面領域から
外れるものであるが、擬似ギャップとなる端部6bは磁
気ギャップGに対して時間差を有してこのバースト信号
を拾うため、バースト信号によるノイズが可視画面内に
現れる現象が発生する。そこで、従来はヘッドチップC
1とC2においてコア表面6aの端部6bを追加加工
し、端面6bの角度をθと逆アジマスとなる向きに切断
し、あるいは端面6bをR形状に加工して対処してい
る。そのため個々のヘッドチップC1,C2の加工工程
が増え、製造コストの上昇の原因になっている。
あり、磁気記録媒体への摺動面に現れるコア端部が擬似
ギャップとして機能する度合を低減し、ノイズの発生な
どを抑制できるようにした磁気ヘッドを提供することを
第1の目的としている。
加工を必要とせずに従来とほぼ同じ工程数にて製造でき
るようにした磁気ヘッドの製造方法を提供することを第
2の目的としている。
への摺動面に現れるコア端部の走査領域と、磁気ギャッ
プの走査領域との重なり範囲を減少させ、磁気ギャップ
が走査するトラックに対してコア端部が擬似ギャップと
して機能することを抑制し、これによりノイズの発生な
どを防止するものである。すなわち、本発明の磁気ヘッ
ドは、磁気記録媒体との摺接部に、磁気ギャップと、こ
の磁気ギャップと離れた位置にあって前記磁気ギャップ
とほぼ平行なコア端部とが現れており、前記磁気ギャッ
プと前記コア端部は、磁気ギャップが磁気記録媒体を走
査する領域と、コア端部が磁気記録媒体を走査する領域
との重なり幅が、トラック幅寸法の半分以下となる位置
に形成されていることを特徴とするものである。
簡単に製造できる。 (a)第1のコアブロックと第2のコアブロックを接合
し、コアブロック接合体を形成する工程、 (b)両ブロックの接合線が現れているコアブロック接
合体の上面にてこの接合線と直交し且つ前記第1のコア
ブロックから第2のコアブロックの側面に延びる溝を前
記接合線の延びる方向へ間隔を開けて加工し、前記溝で
挟まれている前記接合線を磁気ギャップとし、前記第2
のコアブロックの側面の角部に前記溝で挟まれ且つ前記
磁気ギャップと平行なコア端部を形成する工程、 (c)前記溝内に非磁性材料を充填する工程、 (d)前記コアブロック接合体を、前記溝の切り込み方
向に対して傾斜し且つ溝を通過する切断線により前記磁
気ギャップ及び前記コア端部を残すように個々の磁気ヘ
ッドを切断分割する工程。あるいは、以下の工程によっ
ても簡単に製造できる。 (e)第1のコアブロックと第2のコアブロックの接合
線がその上面に現れ、且つ前記接合線に対して直交する
非磁性材料が充填された溝が前記上面に形成されて前記
溝で挟まれている接合線が磁気ギャップとなるコアブロ
ック接合体を、前記接合線に対して傾斜し且つ溝を通過
する切断線により前記磁気ギャップを残すように個々の
磁気ヘッドへと切断分割する工程、 (f)前記個々の磁気ヘッドの第2のコアブロックを前
記磁気ギャップと平行で且つ前記溝を横断するように切
断して前記磁気ギャップと平行なコア端部を形成する工
程。
磁気記録媒体を走査する領域と、コア端部が磁気記録媒
体を走査する領域とが完全には重ならないため、磁気ギ
ャップが走査するトラックに対してコア端部が擬似ギャ
ップとして働くことを抑制でき、ノイズ発生などの問題
を減少させることができる。この擬似ギャップとしても
働きを抑制できる度合は、磁気ギャップとコア端部との
それぞれの走査領域の重なり量に依存する。前記両走査
領域を少しでもずらせば、擬似ギャップとしての働きを
抑制することが充分に可能であるが、最も好ましい実用
範囲はトラック幅の半分以下である。これにより、擬似
ギャップとして機能するコア端部が拾うノイズのレベル
を有効に減少させることができる。
では、コアブロックの接合線が現れている面にてこの接
合線と直交しさらに第2のコアブロックの側面に延びる
溝を加工し、その後に溝の切り込み方向に対して傾斜し
た切断線により切断分離する。これにより、所定のアジ
マス角度を有する磁気ギャップを形成でき、またこの磁
気ギャップと平行となるコア端部の走査領域と、前記磁
気ギャップの走査領域との重なり量をトラック幅の半分
以下とすることができる。あるいは、請求項3記載の磁
気ヘッドの製造方法では、従来の磁気ヘッドの製造方法
によって製造された磁気ヘッドの第2のコアブロックの
一部を切断することで、同様なコア端部を得ることがで
きる。
る。図1は、本発明の磁気ヘッドの一実施例となるヘッ
ドチップを示す斜視図、図2はその磁気テープ摺動面を
トラックと対比させて示した拡大正面図である。図1に
示すヘッドチップCaは、例えば図8に示すようなVT
R用のコンビネーションヘッドにおいて、標準モードま
たは3倍モードの再生用として使用される。このヘッド
チップCaは、巻線用穴21cが形成されたC型コア2
1と、I型コア22とが接合されたものである。
広幅のコア表面21aと、同じくC型コア21の細幅の
コア表面21bと、I型コア22の細幅のコア表面22
aとが現れている。前記細幅のコア表面21bとコア表
面22aの幅寸法は同じであり、両コア表面21bと2
2aとの接合部に所定厚さのガラス材料が介在した磁気
ギャップGが形成されている。前記コア表面21bと2
2aは、C型コア21とI型コア22が溝加工されるこ
とにより細幅に形成されたものであり、それぞれのコア
表面21bと22aの両側には溝加工部分に充填された
ガラス23,23の表面23a,23aが現れている。
は、細幅で且つ幅寸法一定のコア表面21bとコア表面
22aが、磁気テープへの走査方向(X方向)に対して
角度θだけ傾斜している。磁気ギャップGは、コア表面
21bと22aに対して幅方向へ直交して形成されてお
り、よってこの磁気ギャップGは走査方向(X方向)の
直交線に対してアジマス角度θを有することになる。ま
た細幅で且つ幅寸法一定のコア表面22aの図示右側の
端部22bは、磁気ギャップGと平行であり、この端部
22bも走査方向(X方向)の直交線に対して角度θだ
け傾いている。細幅のコア表面22aが走査方向(X方
向)に対して傾斜している結果、コア表面22aの端部
22bの幅方向中心O2は、磁気ギャップGの幅方向中
心すなわち磁気ギャップGが走査するトラック(図2で
はt3)の幅方向中心O1に対し、トラック横断方向へ
δだけ位置ずれしている。その結果、磁気ギャップGが
磁気テープを走査する領域と、端部22bが走査する領
域とが完全には重ならないようにずれている。
ヘリカルスキャンし、再生動作が行われる際、磁気ギャ
ップGは、いずれかのトラック(図2ではt3)を所定
のアジマス角度θを有して走査する。このときコア表面
22aの端部22bの走査領域が、隣接する逆アジマス
のトラックt2方向へずれているため、コア表面22a
の端部22bが、再生中のトラックt3にかかる幅寸法
が小さくなる。よって端部22bの角度θがトラックt
3のアジマスに一致していても、この端部22bにより
構成される擬似ギャップが拾う低周波信号の出力が減少
し、再生出力へのノイズとしての影響を減少できること
になる。このノイズを減少できる度合は、端部22bの
幅方向中心O2の位置ずれ量δに依存する。コア表面2
2aの傾斜角度θは磁気ギャップGのアジマス角度から
規格上決められることになるため、コア表面22aの長
さ寸法を調整することにより前記位置ずれ量δを任意に
決めることができる。
とするトラックt3から少しでもずれていれば、低周波
ノイズの低減の効果を充分に発揮でき、このことからす
れば、位置ずれ量δはトラック幅Wtの0.1倍、0.
2倍または0.3倍程度でもよい。また低周波ノイズを
最大に低減するためには、前記位置ずれ量δをトラック
幅Wtに一致させればよく、これにより端部22bは逆
アジマスのトラックt2に一致して走査することにな
る。また再生しようとするトラックt3の隣々接のトラ
ックt1は、トラックt3と同じアジマスであるため、
端部22bがこの隣々接のトラックt1と完全に一致す
ると、端部22bが隣々接のトラックt1から低周波信
号を拾うことになる。よって位置ずれ量δの最大限度は
トラック幅Wtの2倍未満であり、例えば位置ずれ量δ
の許容値はトラック幅Wtの1.9倍、1.8倍、また
は1.7倍程度である。最も好ましい実用範囲は、コア
表面22aの端部22bと角度θのアジマスのトラック
t3またはt1との重なり寸法がトラック幅Wtの半分
以下である。すなわち前記位置ずれ量δの最も好ましい
範囲は、トラック幅Wtの0.5倍以上で且つ1.5倍
以下である。
プCaの製造方法の一例を説明する。C型コアブロック
21Aは、その側面の中央部に巻線用穴21cとなる凹
部21Bが形成されたもので、このC型コアブロック2
1AとI型コアブロック22Aは、共にフェライトなど
の強磁性材料により形成されている。図3に示すように
両コアブロック21Aと22Aが接合されるが、このと
き磁気ギャップGとなる接合面Eに、所定厚さのガラス
材料が挟まれる。また前記凹部21B内の縁部Jなどに
ガラス材料が塗布され、これらのガラス材料により両コ
アブロック21Aと22Aは互いに接着固定される。
1Aと22Aとの接合体において、その図示上面からコ
アブロック22Aの側面22Bに及ぶ複数の溝Fを所定
ピッチにて加工する。この溝Fの切り込みは、図示上面
における溝中心Faがコアブロック21Aの縁部21C
および接合線Eaと直交し、またコアブロック22Aの
側面22Bにおいては、溝中心Fbがコアブロック22
Aの下縁部22Cと直交する向きとする。また、溝Fは
巻線用穴を横切るように形成してもよいし、巻線用穴を
避けるように形成してもよい。この溝Fの加工によりコ
アブロック接合体の上面には、互いに細幅で幅寸法が一
定のコア表面21bと22aが現れ、またコア表面21
bと22aとの接合線Eaの部分に磁気ギャップGが形
成される。そして、上記溝F内に、非磁性材料例えばガ
ラス材料23Aを充填する。
La,La,…により切断する。この切断線Laは、コ
アブロック21Aの端側面21Dに対してθだけ傾斜し
た向きであり、且つ溝F内を通過するものである。この
切断線La,La,…によりコアブロックの接合体が切
断分離される工程の前あるいは後に、接合線Eaが現れ
ている面が曲面となるように研磨される。これにより、
図1と図2に示すヘッドチップCaが製造される。すな
わち、図4に示すように、接合線Eaと直交する溝Fを
コアブロック22Aの側面22Bまで延ばし、且つθだ
け傾斜した切断線Laにより切断分割することにより、
テープ走査方向に対して傾斜した細幅のコア表面21b
と22aを形成でき、また互いに平行な磁気ギャップG
とコア表面22aの端部22bとが、テープ走査方向に
対しθだけ傾斜し、またギャップGの幅方向中心に対し
端部22bの幅方向中心がトラック横断方向へずれたも
のとなる。上記の製造方法により、コア表面22aの端
部22bを追加加工することなく、この端部22bの擬
似ギャップの働きを低減できるヘッドチップCaを簡単
に得ることができる。
と図4に示す製造工程によってのみ製造されるものでは
なく、図10に示した従来の製造方法によっても製造す
ることが可能である。図10に示す方法において、コア
ブロックの接合体の上面に、溝Fを接合線Eaと直交す
る向きに形成し、これをθだけ傾斜した切断線L1によ
り切断分割すると、図5に示す分割体(図11のものと
同じ)が形成される。この分割体を製造した後に、磁気
ギャップGと平行な切断線Lbによりコア22の一部を
切断する。この切断により、一定幅寸法のコア表面22
aが形成され、しかもこのコア表面22aは磁気ギャッ
プGの走査方向に対して傾斜したものになる。また切断
線Lbにより切断されたコア表面22aの端部22bは
磁気ギャップGに対してトラック横断方向へ位置ずれし
た形状となる。
のC1で示すものに相当するヘッドチップについて示し
たが、図8のC2で示すものに相当するヘッドチップで
あっても同じ構造で且つ同じ方法で製造できる。またヘ
ッドチップCaが再生用として使用される場合について
示したが、記録用として使用する場合においても、コア
表面22aの端部22bの擬似ヘッドとしての働きによ
り、磁気テープに低周波ノイズが書込まれるのを防止で
きる。
うなVTR用のコンビネーションヘッドに限られず、コ
ア表面22aの端部22bが磁気テープTに当たるもの
であれば、他の用途の磁気ヘッドにおいても効果を奏す
ることができる。また、回転ドラム装置を使用したヘリ
カルスキャン方式に限られず、例えば逆アジマスの磁気
ギャップが隣接して配置された固定ヘッドにおいても有
効である。
なく磁気ディスクである場合に、この磁気ディスクを走
査する磁気ヘッドであってもよい。この場合、通常は磁
気ギャップGはアジマス角度θを有しない磁気ヘッドが
使用されるが、コア端部と磁気ギャップとが完全には重
ならない走査範囲に設けられることにより、磁気ギャッ
プが走査するトラックに対してコア端部が擬似ギャップ
として働く度合を減少させることができ、擬似ギャップ
が同じトラックから信号を拾うことによるノイズ発生な
どを防止できる。このときの磁気ヘッドの製造方法とし
ては例えば、両コアブロック21Aと22Aを接着固定
後、複数の溝Fを傾斜するように形成し、溝F内に非磁
性材料を充填した後、コアブロック接合体を縁部21C
および接合線Eaと直交するように切断すればよい。
とコア端部との走査領域の重なり部分の幅寸法がトラッ
ク幅の半分以下であるため、磁気ギャップが走査するト
ラックに対してコア端部が擬似ギャップとして機能する
のを充分に抑制でき、ノイズ発生などを防止できる。
ドの製造方法と同工程数の製造方法により、請求項1記
載の磁気ヘッドを簡単に製造できるようになる。請求項
3記載の発明では、従来の磁気ヘッドの製造方法に一工
程追加することで、請求項1記載の磁気ヘッドを製造で
きるようになる。
ーションヘッド用のヘッドチップを示す斜視図、
トラックとの関係で示す拡大正面図、
図、
であり、コアブロックの接合体への溝加工方向と切断線
の方向を示す斜視図、
法を示す斜視図、
テープを示す正面図、
ープ外面側から示す拡大正面図、
平面図、
ッドチップの従来例を示す拡大正面図、
であり、コアブロックの接合体の斜視図、
離された分割体の斜視図、
Claims (3)
- 【請求項1】 磁気記録媒体との摺接部に、磁気ギャッ
プと、この磁気ギャップと離れた位置にあって前記磁気
ギャップと平行なコア端部とが現れており、前記磁気ギ
ャップと前記コア端部は、磁気ギャップが磁気記録媒体
を走査する領域と、コア端部が磁気記録媒体を走査する
領域との重なり幅が、トラック幅寸法の半分以下となる
位置に形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】(a)第1のコアブロックと第2のコアブ
ロックを接合し、コアブロック接合体を形成する工程、 (b)両ブロックの接合線が現れているコアブロック接
合体の上面にてこの接合線と直交し且つ前記第1のコア
ブロックから第2のコアブロックの側面に延びる溝を前
記接合線の延びる方向へ間隔を開けて加工し、前記溝で
挟まれている前記接合線を磁気ギャップとし、前記第2
のコアブロックの側面の角部に前記溝で挟まれ且つ前記
磁気ギャップと平行なコア端部を形成する工程、 (c)前記溝内に非磁性材料を充填する工程、 (d)前記コアブロック接合体を、前記溝の切り込み方
向に対して傾斜し且つ溝を通過する切断線により前記磁
気ギャップ及び前記コア端部を残すように個々の磁気ヘ
ッドを切断分割する工程、を有して、前記磁気ギャップが磁気記録媒体を走査する
領域と、前記コア端部が磁気記録媒体を走査する領域と
の重なり幅が、トラック幅寸法の半分以下となる磁気ヘ
ッドを製造する方法。 - 【請求項3】(e)第1のコアブロックと第2のコアブ
ロックの接合線がその上面に現れ、且つ前記接合線に対
して直交する非磁性材料が充填された溝が前記上面に形
成されて前記溝で挟まれている接合線が磁気ギャップと
なるコアブロック接合体を、前記接合線に対して傾斜し
且つ溝を通過する切断線により前記磁気ギャップを残す
ように個々の磁気ヘッドへと切断分割する工程、 (f)前記個々の磁気ヘッドの第2のコアブロックを前
記磁気ギャップと平行で且つ前記溝を横断するように切
断して前記磁気ギャップと平行なコア端部を形 成する工
程、 を有して、前記磁気ギャップが磁気記録媒体を走査する
領域と、前記コア端部が磁気記録媒体を走査する領域と
の重なり幅が、トラック幅寸法の半分以下となる磁気ヘ
ッドを製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5148710A JP2977411B2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5148710A JP2977411B2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06338013A JPH06338013A (ja) | 1994-12-06 |
JP2977411B2 true JP2977411B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=15458872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5148710A Expired - Lifetime JP2977411B2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977411B2 (ja) |
-
1993
- 1993-05-26 JP JP5148710A patent/JP2977411B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH06338013A (ja) | 1994-12-06 |
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