JP2977186B2 - プレキャストコンクリート製梁部材 - Google Patents
プレキャストコンクリート製梁部材Info
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Description
筋によりせん断応力に対して補強したプレキャストコン
クリート製梁部材に関するものである。
形スラブ等、支持端の下端側が切り欠かれた形をし、切
欠き部において支持されるプレキャストコンクリート製
の梁部材は丈の小さい切欠き部分で支持されることか
ら、支持端付近のせん断耐力が低下するためこの支持端
をせん断応力に対して補強する必要がある。
方法に関しては不明な点が多く、日本建築学会の規準も
未整備であるため従来は図9,図10に示すように二段に
配筋された上端筋回りに閉鎖形せん断補強筋を密に入
れ、上端筋から下端筋に亘ってフック状の補強筋を配筋
する方法が採用されているが、配筋量が多いため配筋作
業性に難がある上、コンクリートの充填性を阻害し易
い。
に着目してなされたもので、支持端を補強筋で補強しな
がら、支持端における配筋作業性とコンクリートの充填
性のよい梁部材を提案するものである。
壊は曲げ応力とせん断応力の組み合わせ応力による斜引
張応力によって引き起こされることから、本発明では梁
部材の支持端付近の斜引張応力の方向に補強筋を配置す
ることにより簡素な構造でありながら有効に梁部材端部
を補強する。
端の上端から梁部材の下端へかけ、材軸に対して傾斜し
た部分と、梁部材の下端に沿う部分の連続する一本の鉄
筋からなり、梁部材の上端部分から下端部分に亘り、支
持端を経て配置される。
コンクリート中に生ずる斜引張応力(主応力)は支持端
付近で、下方から上方へかけて部材中央から端部へ向か
う向きに梁の軸線に対して45°前後の角度で分布するこ
とから、その分布の方向に単一の補強筋を配置すること
により支持端は効率的にせん断補強される。
れ、切欠き部における閉鎖形せん断補強筋を要さないこ
とにより配筋が簡素化され、配筋作業性とコンクリート
の充填性が向上する。
が下端より長く、支持端10の下端側が切り欠かれた形を
し、その切欠き部分において支持されるプレキャストコ
ンクリート製の梁部材1の支持端10を、せん断応力に対
して補強筋2を用いて補強したものである。
を拘束するスターラップ5が配筋される。支持端10寄り
に位置するスターラップ5は図3に示すように梁部材1
の端面の傾斜に沿い、鉛直に対して傾斜する場合もあ
る。
とステム12からなるT形スラブ板や図8に示すダブルT
形スラブ板の場合には更に図3,図4に示すようにフラ
ンジ11内にスラブ筋6が配筋される。またステム12の成
に応じて高さ方向の中間に必要により主筋7が配筋され
る。梁部材1は単独で梁として使用される他、現場打ち
コンクリートと一体化して合成床板となる。
筋し、上端筋3と下端筋4を2段に配筋した場合を示す
が、上端筋3と下端筋4は1段の場合もある他、上端筋
3は梁部材1が合成床板となる場合に後から配筋される
こともある。また梁部材1にプレストレスが導入される
場合には下端筋4に加えてPC鋼材が配置される、もし
くは下端筋4がPC鋼材に置き換えられる、あるいは2
段の下端筋4,4の内の一方がPC鋼材に置き換えられ
る。
1の上端に平行な部分21と、支持端10の上端から梁部材
1の下端へかけ、材軸に対して傾斜した部分22と、梁部
材1の下端に平行な部分23の連続する一本の鉄筋からな
り、断面では図2,図4に示すように梁部材1の上端部
分から下端部分に亘り、支持端10を経由して配置され
る。傾斜した部分22の傾斜は下方から上方へかけて梁部
材1中央から端部へ向かって付けられる。
はせん断補強がない場合に、斜引張応力の分布に従って
図14に示す支持端10側から梁部材1中央側へ順に入る傾
向があることから、補強筋2の傾斜した部分22を支持端
10から梁部材1の下端に亘り、且つ亀裂に直交する方向
に、すなわち斜引張応力の分布する方向に平行に向ける
ことが最も効果的である。梁部材1がT形スラブ板やダ
ブルT形スラブ板の場合、フランジ11の端部が支持端10
になり、補強筋2はフランジ11とステム12に跨って配置
されることもある。
せるために、梁部材1の側面の形状に従い、梁部材1の
上端に沿う部分21から傾斜した部分22にかけて補強筋2
をループ状に閉じる形で屈曲させているが、補強筋2は
支持端10を経由すればよいため支持端10部分で必ずしも
ループ状に屈曲する必要はなく、支持端10部分で往復さ
せることにより閉じずに屈曲する場合もある。
に示すように支持端10と中間部で支持し、その中間に集
中荷重を加えたときの、複数個の試験体の荷重とその作
用線上の変位の関係を示す。比較のために図9,図10に
示す従来形の荷重−変位関係を図16に、図11,図12に示
す切欠き部におけるせん断補強のない梁部材の部材中央
部における荷重−変位関係を図17に示す。
にスパイラル状のせん断補強筋を密に入れると共に、フ
ック状の補強筋8を入れた形であり、図11,図12は切欠
き部におけるせん断補強筋が一切ない、曲げ補強筋のみ
の梁部材である。
に前者のせん断補強された梁部材の場合には高いせん断
耐力を保有しているが、特に図15と図16の対比から、同
等の耐力を持ちながら補強筋2を配置した本発明の場合
には複数個の試験体の実験結果にばらつきが少なく、常
に安定した耐力を発揮することが分かる。
3回りのスパイラル状のせん断補強筋とフック状の補強
筋を配筋することなく、それを配筋した場合と同等のせ
ん断耐力を持つため、補強筋2回りに鉄筋が密集せず、
補強筋2は梁部材1の端部側から差し込むことにより容
易に配置できる。
に向けて一本の補強筋を配置しているため、簡素な構造
でありながら有効に梁部材端部を補強することができ、
同等のせん断耐力を得るのに従来形における上端筋回り
のせん断補強筋とフック状の補強筋を要さないため配筋
作業性とコンクリートの充填性が向上する。
る。
る。
ある。
示した断面図である。
る。
面図である。
グラフである。
グラフである。
グラフである。
ステム、2……補強筋、21……上端に沿った部分、22…
…傾斜した部分、23……下端に沿った部分、3……上端
筋、4……下端筋、5……スターラップ、6……スラブ
筋、7……主筋、8……補強筋。
Claims (1)
- 【請求項1】 支持端の下端側が切り欠かれた形をし、
その切欠き部において支持され、コンクリート中に前記
支持端付近をせん断補強する補強筋が配筋されたプレキ
ャストコンクリート製の梁部材であり、補強筋は梁部材
の上端に沿う部分と、支持端の上端から梁部材の下端へ
かけ、材軸に対して傾斜した部分と、梁部材の下端に沿
う部分の連続する一本の鉄筋からなり、梁部材の上端部
分から下端部分に亘り、支持端を経て配置されているプ
レキャストコンクリート製梁部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199907A JP2977186B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | プレキャストコンクリート製梁部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199907A JP2977186B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | プレキャストコンクリート製梁部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0941558A JPH0941558A (ja) | 1997-02-10 |
JP2977186B2 true JP2977186B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=16415593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7199907A Expired - Fee Related JP2977186B2 (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | プレキャストコンクリート製梁部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977186B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5091824B2 (ja) * | 2008-10-01 | 2012-12-05 | 大成建設株式会社 | プレキャスト壁部材およびプレキャスト梁部材 |
KR101303721B1 (ko) * | 2012-07-19 | 2013-09-10 | 에스에이치공사 | 헤디드 리브 피씨슬래브 및 그 시공방법 |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP7199907A patent/JP2977186B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0941558A (ja) | 1997-02-10 |
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