JP2976208B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2976208B2
JP2976208B2 JP2134127A JP13412790A JP2976208B2 JP 2976208 B2 JP2976208 B2 JP 2976208B2 JP 2134127 A JP2134127 A JP 2134127A JP 13412790 A JP13412790 A JP 13412790A JP 2976208 B2 JP2976208 B2 JP 2976208B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、遊技領域に配設される電気的役物装置と、
当該電気的役物装置の制御を行う役物制御手段とを備
え、遊技媒体を用いて所要の遊技を実行可能な遊技機に
関するものである。
〈従来の技術〉 パチンコ遊技を実行可能な遊技機であるパチンコ機の
前面側に配される遊技盤の遊技領域には、複雑な動作を
する変動入賞装置や数字等よりなる複数の記号を変換表
示する可変表示装置等の電気的役物装置を設け、これら
電気的役物装置の動作は、プリント基板上にマイクロ・
プロセッサ等の集積回路や各種電気部品を多数配列して
なる制御基板を収納ケース内に収納して構成された役物
制御手段によって制御されており、該役物制御手段が可
変表示装置や変動入賞装置等の役物装置を適宜制御する
ことによって、通常遊技状態とは異なる遊技状態(補助
遊技状態や特別遊技状態等)を生ぜしめるのである。
すなわち、比較的多くの遊技利益(賞球)を獲得可能
な特別遊技状態や、この特別遊技状態へ移行するための
遊技条件となる補助遊技状態の発生確率等を、予め設定
された制御データに基づいて役物制御手段が適宜に制御
し、比較的容易に多量の遊技球を獲得できるパチンコ機
や、遊技球の獲得が比較的困難なパチンコ機等を意図的
に設定し、パチンコ遊技の興趣を高めるのである。
また、近来の遊技店では、各パチンコ機の稼動状態を
管理装置等において集中的に把握するために、種々の遊
技情報を管理装置へ送信する信号出力装置を各パチンコ
機毎に別途設けるようにしたものや、各入賞口に入賞し
た入賞球の総数を検出するセーフ球検出器等を各パチン
コ器毎に設け、各種球検出器から管理装置へ所定の検出
情報を送信するようにしたもの等がある。
すなわち、店内に設置された各パチンコ機における遊
技情報を管理装置において集中的に管理し、特定の遊技
者が所定数程度の遊技球を獲得したと想定される場合に
は、当該遊技者が遊技を行っているパチンコ機を一旦使
用停止させる「打止め」というシステムを採用する場合
もある。
また、従来よりパチンコ店等に納品された遊技機に対
して、監督機関等により、制御基板に設けられているRO
M(制御プログラム等を固定的に記憶させた集積回路)
のチェックが行われている。これは、所定の検査機関で
許可を受けた遊技機として機能するための遊技制御プロ
グラムを改竄した違法なROMに取り替えられていないか
を確認するもので、許可を受けた遊技機のマスターROM
(許可した遊技機の適正な遊技制御プログラム等をROM
に記憶保持させたもの)を監督機関が所有しており、実
際に遊技店で使用されている遊技機の制御基板に設けら
れているROMをソケットから取り外し、ROMチェッカー等
の機器でマスターROMと遊技機から取り外したROMとの記
憶内容を比較照合して、制御基板に取り付けられている
ROMの正当性をチェックするものである。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上述したような各種電気的役物装置の
動作制御を役物制御手段によって行うパチンコ機の設置
台数が多い場合には、全パチンコ機の集中管理を行うた
めに管理装置が必要とする情報量は膨大となり、一時に
多数のパチンコ機から情報伝送がなされたような場合に
は過負荷となって、管理装置自体の処理機能に負担をか
けることにもなりかねない。
このようなことから、予め定めた所定タイミングで各
パチンコ機等から遊技情報を管理装置へ送信させるよう
に構成し、管理装置の処理機能を越える過負荷がかかる
ことを回避することも考えられるが、当該パチンコ機等
に対して不正な行為が行われている場合など、早急に対
処しなければならない異常状態が生じた場合に、管理装
置への送信タイミングを待っていたのでは間に合わない
ような事態も想定できる。
また、遊技制御プログラムを記憶保持するROMを演算
制御手段(CPU)等の一体化させたワンチップ・マイク
ロコンピュータを用いて遊技制御を行うことも考えられ
るものの、監督機関等が、遊技店で使用されている遊技
機の遊技制御プログラムの正当性をチェックする際、旧
来のようにROMのみを制御基板から取り外してROMチェッ
カーで比較照合するようなわけには行かず、監督機関等
により遊技制御プログラムの正当性を確認することが困
難になってしまう。
そこで、本発明は、遊技機で遊技制御に用いられる遊
技制御プログラム等が改竄されることを抑止でき、しか
も遊技制御プログラムの正当性を簡便に確認できる遊技
機の提供を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、遊技領域にお
ける遊技の進行を制御する遊技制御プログラムが書き込
まれる遊技制御プログラム記憶保持手段(例えば、EPRO
M78)と、上記遊技制御プログラム記憶保持手段に記憶
された遊技制御プログラムを実行処理する遊技実行処理
手段(例えば、CPU81)と、上記遊技実行処理手段が遊
技制御プログラムを実行する際の変動データを記憶する
ための変動データ記憶手段(例えば、RAM80)と、外部
と遊技に係わる遊技データをシリアル通信する通信手段
(例えば、シリアル入力端子90,シリアル制御回路91,シ
リアル出力端子92等)と、を一体的に集約構成したワン
チップ・マイクロコンピュータ(62)を備える遊技機
(例えば、パチンコ機1)であって、上記ワンチップ・
マイクロコンピュータの遊技プログラム記憶保持手段に
記憶されている遊技制御プログラムを上記通信手段を介
して外部に送出する遊技制御プログラム読出処理手段
(例えば、第2識別手段を備えるCPU81)を備え、上記
遊技制御プログラム読出処理手段は、上記通信手段を介
して送信されてきた指令に内包される正当性の判断要素
に基づき当該指令の正当性を判断すると共に、送信指令
が遊技プログラム記憶保持手段に記憶保持されている遊
技制御プログラムの送出指令であった場合には、通信手
段を介して遊技制御プログラムを外部へ送出することを
特徴とする。
〈作用〉 斯く構成した遊技機によれば、遊技制御プログラムが
書き込まれる遊技制御プログラム記憶保持手段をワンチ
ップ・マイクロコンピュータに内蔵することで、プログ
ラム記憶保持手段のみを取り替えることができなくな
る。また、ワンチップ・マイクロコンピュータが遊技制
御プログラム読出処理手段を備えることで、所定の認証
データが通信手段を介して外部より送信されてきた指令
に内包される判断要素に基づいて当該指令の正当性を判
断し、遊技制御プログラムの送出指令が正当であれば、
通信手段を介して遊技制御プログラムを外部へ送出する
処理が行われる。
〈実施例〉 次に、本発明の一実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。
パチンコ機1は第1図に示すごとく、額縁状の前面状
2へ球供給皿3等を設けると共に、前面枠2の窓部を後
方から塞ぐように遊技盤4を設けてある。また、前面枠
2の上部適所には当該パチンコ機1が特別遊技状態にあ
ることを示すための特別遊技状態表示ランプ5を設けて
ある。
上記遊技盤4は前面側にガイドレール6で囲まれた遊
技部7を有し、該遊技部7内に各種の入賞具8…や風車
9…及び多数の釘10…等を適宜に配設すると共に、当該
遊技部7のほぼ中央部には可変表示装置11を配設し、可
変表示装置11に設けた可変表示器12と、打止め表示手段
たる打止め表示部13が遊技者に良好に視認されるように
してある。
また、可変表示装置11の適宜下方には変動入賞装置14
を、該変動入賞装置14と可変表示装置11との間には第1
始動スイッチ15aを内部に有する第1始動口16を、変動
入賞装置14の左右翼部にはそれぞれ内部に第2始動スイ
ッチ15b,第3始動スイッチ15cを有する第2始動口17、
第3始動口18を夫々設けてあり、遊技部7の中央下部に
は各種入賞具8や第1〜第3始動口16〜18に入賞しなか
った遊技球を遊技盤4の裏面側へ導くためのアウト口19
を開設してある。
上記した可変表示装置11は、第3図、第4図に示すよ
うに、遊技盤4に取り付けるための取付基板20の前面の
ほぼ中央部に可変表示器12を設け、この可変表示器12よ
りも適宜上方には鎧部21を突出状に形成し、該鎧部21の
上部には上部入賞口22を、鎧部21の前面側には打止め表
示部13を設けるようにしてあり、この打止め表示部13は
透光性の表示板13aの裏面側から打止め表示用発光体13b
…を発光させることで、表示板13aに書した「打止め」
等の文字が照らし出されるように構成してある。
また、上記可変表示器12の適宜下方には例えば4個の
記憶表示用発光体23…を並設し、上記第1〜第3始動口
16〜18に入賞した入賞球の数を最大4個まで記憶表示す
るようにしてあると共に、所要位置に適数設けた装飾用
ランプ24を適宜に点灯もしくは点滅させることによっ
て、当該パチンコ機1が補助遊技状態または特別遊技状
態にあることを遊技者に知らせるようにしてある。
可変表示器12は例えば第1可変表示部12a、第2可変
表示部12b、第3可変表示部12cの3つの可変表示部から
構成されるようにしてあり、該第1〜第3可変表示部12
a〜12cは縦横に整列配置した多数の可変表示用発光体25
…を適宜に点灯もしくは消灯することによって、各可変
表示部12a〜12cに所望の図柄や英数字等を表示できるよ
うにしてある。
この可変表示器12の可変表示方法は例えば第5図
(a)〜(h)に示すダイナミック点灯動作によるもの
とし、以下ダイナミック点灯による可変表示器12の可変
表示について詳述する。
例えば5×7ドットマトリクスLEDより構成した第1
〜第3可変表示部12a〜12cにおいて、各可変表示用発光
体25…の横一列を7段に分けて直列接続した接続線の一
端部をセグメントポインタS1〜S7とし、各可変表示用発
光体25…の縦一列を5列に分けて直列接続した接続線の
一端部をデジットポインタD1〜D5とし、点灯させたい可
変表示用発光体25が接続されている接続ポイントのデジ
ットポインタへ例えばスイッチング素子Tr1を介して給
電すると共に、点灯させたい可変表示用発光体25が接続
されている接続ポイントのセグメントポインタから例え
ばスイッチング素子Tr2を介して接地点へ通電可能とす
ることで、該当する接続ポイントの可変表示用発光体25
を点灯させることができるのである。なお、全可変表示
体25…はデジットポインタからセグメントポインタへ順
方向電流が流れるように接続するものとしてある(第5
図(a))。また、デジットポインタD1〜D4にも図示を
省略したスイッチング素子Tr1を、セグメントポインタS
2〜S7にも図示を省略したスイッチング素子Tr2を夫々接
続してある。
ここで、例えば第5図(b)に示すように数字の
「4」を点灯表示させる場合、第5図(c)に示す所定
位置の可変表示用発光体25(図中○で囲んだLED)のみ
を点灯させればよい。
しかして、本実施例に係る可変表示方法たるダイナミ
ック点灯においては、各デジットポインタ毎に可変表示
体25…の発光を行うものとしてあり、該当するデジット
ポインタに接続されたスイッチング素子Tr1をオンさせ
ると共に、該デジットポインタにおける点灯用LEDを点
灯させるように、該当するLEDのセグメントポインタに
接続されたスイッチング素子Tr2をオンさせる。かくす
ることによって、該当するLEDのデジットポインタより
電圧印加されると共に、セグメントポインタがアースさ
れ、当該LEDを点灯させる順方向電流が流れるのであ
る。
すなわち、「4」を可変表示部に表示するためには、
まずデジットポインタD1より電圧印加すると共にセグメ
ントポインタS3,S4をアースし(第5図(d))、次い
でデジットポインタD2より電圧印加すると共にセグメン
トポインタS3,S5をアースし(第5図(e))、次いで
デジットポインタD3より電圧印加すると共にセグメント
ポインタS3,S6をアースし(第5図(f))、次いでデ
ジットポインタD4より電圧印加すると共にセグメントポ
インタS1,S2,S3,S4,S5,S6,S7をアースし(第5図
(g))、最後にデジットポインタD5より電圧印加する
と共にセグメントポインタS3をアースすればよいのであ
る(第5図(h))。なお、第5図(d)〜(h)にお
いて、デジットポインタ及びセグメントポインタの“0"
は各スイッチング素子のオフ状態を示し、“1"は各スイ
ッチング素子のオン状態を示すものである。
なお、本実施例における可変表示器12の表示方法たる
ダイナミック点灯においては、セグメントポインタに接
続されたスイッチング素子Tr2を同時に複数選択してオ
ンさせられるが、デジットポインタに接続されたスイッ
チング素子Tr1は例えばデジットポインタD1からデジッ
トポインタD2、デジットポインタD3、デジットポインタ
D4、デジットポインタD5、デジットポインタD1…の順に
切り換えられるので、デジットポインタD1→デジットポ
インタD5の切り換え時間を極く微小な時間(例えば1m
S)毎に行うものとすることによって、遊技者の視覚に
残像現象を生ぜしめることができ、全可変表示用発光体
25…の同時点灯をも疑似的に行うことが可能である。し
たがって、上記打止め表示部13によって行うものとした
「打止め」の文字による打止め表示を、この可変表示器
12の第1〜第3可変表示部12a〜12cによって文字表示さ
せるように構成すれば、より明瞭な打止め表示を行うこ
とができる。
また、ダイナミック点灯による可変表示器12の表示方
法においては、該当するデジットポインタへの出力と、
該デジットポインタラインにおける点灯用LEDに対する
セグメントポインタを特定することによって、可変表示
器12の表示を行うことができるので、表示出力の際に扱
うデータ数を小ならしめることで、各制御部における負
担を軽減することが可能となる。
さらに、本実施例におけるダイナミック点灯において
は、セグメントポインタS1〜S7の“0"(オフ)、“1"
(オン)をバイオリ7ビットの2進コードとして扱うこ
とにより、セグメントポインタS1〜S7のオン・オフ情報
を16進コードたるセグメントデータとして得るようにし
てある。すなわち、第5図(d)におけるセグメントデ
ータは“0001100"=“0C"となり、第5図(e)〜
(h)におけるセグメントデータも同様にして、“1
4"、“24"、“7F"、“04"として与えられる。
変動入賞装置14は第6図に示すように、遊技盤4に取
り付ける第1基板26の前面側ほぼ中央へ上部適所が開成
する球受体27を突出状に設け、該球受体27の上部開成部
たる横長な球通過口28を開設し、該球通過口28の左右縁
部には球通過口28への球流下路を閉塞可能な球受扉29,2
9を回動可能に軸着してあり、これら球受扉29は第2基
板30に取り付けられたソレノイド等によりなる駆動源31
と所望のクランク機構によって連結してある。
上記駆動源31の非駆動時には球通過口28への球流下路
を阻む第1状態にある1対の球受扉29,29は、駆動源31
が駆動することによって左右に所定角度だけ回動し、球
通過口28へ至る球流下路が開成され、球通過口28への入
賞が可能な第2状態に変換される。すなわち、駆動源31
を適宜駆動させることによって、該変動入賞装置14は遊
技者にとって不利な第1状態から遊技者にとって有利な
第2状態に変換駆動されるのである。
また、球受体27の前面側適所には透光性部材32を設け
てあり、該透光性部材32の背面側に配設した7セグメン
トの可変表示器等よりなる継続回数表示器33及び入賞個
数表示器34の表示内容がパチンコ機1の前面側から視認
可能な状態となるようにしてある。
そして、上記継続回数表示器33は球通過口28の中央部
に設けた継続入賞球検出器35が特別遊技中に入賞球を検
出することによって継続更新されたサイクル数たる継続
回数を表示し、入賞個数表示器34は変動入賞装置14が第
2状態に変換した際に球通過口28内に入賞した入賞球を
検出する入賞個数検出器36が検出した入賞個数を表示
し、遊技者が特別遊技中の遊技状態を把握できるように
してある。
第7図に示すようにパチンコ機1の裏面側に設けた裏
機構盤37には球貯留タンク38、球導出樋39、賞球排出装
置40、賞球排出樋41、打球発射機構42等を所要位置に配
設してあり、例えば上記賞球排出樋41の背面側に着脱可
能に設けた電気的制御装置43によって動作制御されるこ
とで、遊技盤4の入賞具8等に入賞した入賞球数に応じ
て所定数の賞球を排出するのである。
また、アウト口19から遊技盤4の裏面側に導通かれた
遊技球が通過する通過路の適所にはアウト球検出器44を
設け、各種入賞具8…や第1〜第3始動口16〜18、変動
入賞装置14の球通過口28等のアウト口19以外から遊技盤
4の裏面側へ導かれた遊技球が通過する通過路の適所に
はセーフ球検出器45を設けてあり、遊技盤4の遊技部7
内に弾球された遊技球のうち、セーフになったセーフ球
の総数とアウトになったアウト球の総数を検出できるよ
うにしてある。
また、例えばパチンコ機1の裏面上部には打球発射機
構42や入賞球処理装置(図示省略)等の電動装置に電源
を供給する電源ターミナル部46を設けてあり、電源コー
ド47を介して商用周波数100Vの電源が供給される電源タ
ーミナル部46と上記電気的制御装置43とを図示省略の電
源供給線によって接続し、電気的な駆動源を有する賞球
排出装置40や打球発射機構42へ電源を供給するようにし
てあると共に、各種の検出器や可変表示装置11等の電気
的遊技機器を制御するための電源を電気的制御装置43に
供給するようにしてある。
この電気的制御装置43は集積回路や各種電気部品を有
する制御基板48を函状の上蓋部材49及び底蓋部材50によ
って形成される収納ケース51内に収納したもので、収納
ケース51には制御基板48の電気部品から発生する熱を外
部へ放出するための放熱孔52を設けてある。
また、制御基板48の片側面と上蓋部材49の内面との
間、及び制御基板48の他側面と底蓋部材52の内面との間
にはそれぞれ空間部が形成されるように、制御基板48を
収納ケース51内に収納することで電気的制御装置43を構
成してあると共に、例えば制御基板48と底蓋部材50の間
には金属製のシールド板53を介在せしめ、シールド板53
の板面より制御基板48側へ突出して制御基板48の片面に
当接する当接片53aによって、シールド板53と制御基板4
8との間に空間部が形成されるようにしてある。
なお、シールド板53の制御基板48側にはウレタン等に
よって形成された緩衝材53bを設けてあり、制御基板48
を衝撃から保護すると共に、制御基板48がシールド板53
に当接することで制御基板48の回路がショートすること
を防止できるようにしてある。
また、電気的制御装置43は、制御基板48の両面と、収
納ケース51の内面との間に空間を形成すると共に、ケー
ス内の両空間部を連通せしめることによって、収納ケー
ス51内には温度差による空気の自然対流が生じ、該自然
対流によって制御基板48に設けた集積回路や各種電気部
品の放熱を効果的に行わせ、放熱孔52より昇温化した空
気ケース外へ放出することによって、ケース内の温度が
上昇するのを極力防止できるのである。しかも、シール
ド板87を制御基板48と裏機構盤37の背面との間に介在さ
せることによって、プラスチック等の素材から形成され
た賞球排出樋41と合金製の遊技球との摩擦により発生す
る静電気の影響を制御基板48が受けて、誤動作すること
を極力防止できる。
さらに、例えば底蓋部材50の側面適所に設けた取付片
50aには係止部材54を設けてあり、上記遊技盤4の裏面
側に設けた賞球排出樋41の背面に係止部材54と係脱自在
な係止部を設けることによって、電気的制御装置43を裏
機構盤37の賞球排出樋41へ着脱自在な状態で取り付ける
ことができる。
制御基板48の第1領域48aには電力増幅器55a、定電圧
発生器55b、放熱体55c、大容量コンデンサ56、コイル57
等によりなる電源領域58と、所望の音声を生成するサウ
ンド・ジェネレータ59、該音声信号を適宜増幅・出力す
るアンプ60等によりなる音声領域61、演算制御手段、制
御データ記憶手段、変動データ記憶手段等を一体的に組
んだワンチップ・マイクロコンピュータ62、該ワンチッ
プ・マイクロコンピュータ62へ基本パルス信号たるクロ
ックを供給する水晶発振器63等よりなる論理領域64等を
設け、第1領域48a内の集積回路や各種電気部品は裏面
のプリント配線によって機能的に接続してある。
制御基板48の第2領域48bには駆動制御および入力信
号変換等が可能なように電力増幅器65a,65b等より構成
した変換領域66と、各電気的遊技機器と接続するための
ケーブルの端部に設けられたコネクタと係脱可能なコネ
クタピン67…を整列配置してなる接続領域68等を設け、
第2領域48b内の集積回路や各種電気部品は裏面のプリ
ント配線によって機能的に接続してある。
そして、第1領域48aと第2領域48bとは図示を省略し
た裏面配線等によって機能的に接続してあり、各種検出
器等からの入力信号に応じて可変表示装置11や変動入賞
装置14等の電気的遊技機器の動作制御を行うようにして
ある。
また、第1領域48a内の電源領域58と第2領域48b内の
接続領域68とは制御基板48の相対向する端縁部に形成し
てあり、電源領域58が上部に、接続領域68が下部に位置
するように電気的制御装置43を賞球排出樋41等の背面に
取り付ける。このように、電気的制御装置43の制御基板
48の上部に第1領域48a内の電源領域58を位置させるこ
とで、比較的熱発生量の高い電源領域58から発される熱
で温度上昇した熱気によって、制御基板48上に配設され
た他の集積回路や電気部品によって構成される論理領域
64や変換領域66等の他の領域が熱せられることを防止で
きる。すなわち、集積回路や各種電気部品が昇温化する
ことによって誤動作することを防ぎ、電気的制御装置43
による電気的遊技機器の制御動作を安定させることがで
きる。
また、第2領域48bの接続領域68を制御基板48の下部
に位置させることで、裏機構盤37に設けた賞球排出機構
からのこぼれ球によって接続領域68のコネクタピン67か
ら接続線の接続端子が抜けたり、各コネクタピン67間が
短絡させられてショートしたりする危険性を可及的小な
らしめ、電気的制御装置43による電気的遊技機器の制御
動作を安定させることができる。
すなわち、これらの相乗効果によって電気的制御装置
43の安定動作を期すことができ、極めて信頼性の高いパ
チンコ機1を提供することが可能となる。
なお、本実施例においては、上蓋部材63と底蓋部材50
の形状を適宜に定めることによって、接続領域68のみを
収納ケース51の下部より露出させ、コネクタピン67と接
続用コネクタとの着脱が容易に行えるようにしてあり、
日常のメンテナンスや修理の際の作業を能率良く行える
ようにしてある。
次に、制御基板48の概略構成を第10図に基づいて説明
する。
後に詳述するワンチップ・マイクロコンピュータ62は
制御データ記憶手段、変動データ記憶手段、演算制御手
段等をシリコン・ウエハ等の単一基材内に集積状態に設
けたもので、該ワンチップ・マイクロコンピュータ62に
は第1〜第3始動スイッチ15a〜15c、継続入賞球検出器
35、入賞個数検出器36、アウト球検出器44、セーフ球検
出器45等からフィルタ69を介して信号入力され、これら
の入力情報に応じた制御指令信号を出力する。
水晶発振器63は所定幅の発振パルスをワンチップ・マ
イクロコンピュータ62へ供給し、入力された発振パルス
を基にワンチップ・マイクロコンピュータ62は内部処理
のタイミング及び制御指令信号の出力動作等を行う。
ワンチップ・マイクロコンピュータ62から出力された
各制御指令信号は第1ドライバ70を介して、可変表示装
置11、変動入賞装置14の駆動源31、打止め表示用発光体
13b、記憶表示用発光体23、継続回数表示器33、入賞個
数表示器34等へ出力される。これらの他に、図示を省略
した特別遊技状態表示ランプ5や装飾用ランプ24等の各
種表示ランプへの出力も行う。
また、ワッチップ・マイクロコンピュータ62から出力
された音声出力指令信号はサウンド・ジェネレータ59へ
入力され、サウンド・ジェネレータ59は該指令信号に応
じた音声信号を生成してアンプ60へ出力し、アンプ60に
よって適宜増幅された音声信号がスピーカ71へ供給され
る。
なお、通信端子72を介して当該パチンコ機1外部の管
理装置等とデータの送受信を行う場合には、通信用の第
2ドライバ73によって送信信号もしくは受信信号を適宜
に処理する。この第2ドライバ73は電気的制御装置43と
外部とのアイソレーション(電気的絶縁)を行うため
に、可変表示装置11や変動入賞装置14等への出力を行う
第1ドライバ70とは別途に設けてある。
電源ターミナル部46より電源供給された電源領域58
は、駆動電力生成回路74によって適宜変圧(例えば20ボ
ルト)した駆動電力を音声領域61や変換領域66等へ電源
供給すると共に、論理電力生成回路75内で更に変圧(例
えば5ボルト)した論理電力をワンチップ・マイクロコ
ンピュータ62へ電源供給する。なお、ワンチップ・マイ
クロコンピュータ62へ供給される論理電力は一旦電源監
視回路76へ送られ、適正な論理電力がワンチップ・マイ
クロコンピュータ62へ供給されているかの監視を行う。
上記ワンチップ・マイクロコンピュータ62は第11図の
ブロック図に示すごとく構成してあり、初期制御命令記
憶手段たるマスクROM(masked ROM)77、遊技制御プロ
グラム記憶保持手段たるEPROM(erasable programmable
ROM)78、収集データ記憶手段たるEEPROM(electrical
ly erasable programmable ROM)79、変動データ記憶手
段たるRAM80、遊技実行処理手段たるCPU81等を備え、デ
ータバスやアドレスバス等の各種内部バス82によって、
所望のデータや制御命令等の送受信が行えるようにして
ある。
そして、入力端子83から単一基材たるワンチップ・マ
イクロコンピュータ62内へ入力された遊技データ等の入
力信号は、入力制御回路84を介して内部バス82からRAM8
0やCPU81等へ導かれ、CPU81から出力された各種の制御
指令信号は出力制御回路85を介して出力端子86から外部
へ出力される。単一基材たるワンチップ・マイクロコン
ピュータ62の内外で入出力を行うための端子として、外
部からの入力および外部への出力を行える入出力端子87
やREAD端子88、WRITE端子89等を他に設けてある。
通信端子72から第2ドライバ73を介して電気的制御装
置43内へ入力されたシリアル信号たる受信データは、シ
リアル入力端子90を介してワンチップ・マイクロコンピ
ュータ62内のシリアル制御回路91へ供給され、該シリア
ル制御回路91によってパラレル信号に変換された後、内
部バス82を介してCPU81へ供給される。また、外部へ送
信信号を送信する場合には、シリアル制御回路91によっ
て送信データをシリアル信号に変換した後、シリアル出
力端子92から第2ドライバ73へ出力し、通信端子72を介
して外部たる管理装置等へ送信される。このように、ワ
ンチップ・マイクロコンピュータ62においては、シリア
ル制御回路91とシリアル入力端子90及びシリアル出力端
子92とが協働することで、チップ外部と遊技に係わる遊
技データをシリアル通信する通信手段として機能するの
である。
発振制御回路93は振動子接続端子94を介して水晶発振
器63より入力される発振パルスを一定時間幅の基本クロ
ックとして出力し、該基本クロックによってCPU81の実
行速度は決定される。なお、この発振制御回路93は基本
クロック出力端子95を介してワンチップ・マイクロコン
ピュータ62外へ基本クロックを出力するものとしてあ
り、サウンド・ジェネレータ59が行う音声出力処理の処
理タイミング等に寄与する。
前記発振制御回路93より出力される基本クロックは計
時制御回路96にも入力され、該計時制御回路96は入力さ
れた一定時間幅の基本クロック数を計数することによっ
て経過時間を計測し、この経過時間に基づいてCPU81は
内部処理を実行すると共に、可変表示装置11や変動入賞
装置14等の各種電気的遊技機器を駆動または停止させる
ための制御命令を出力する。
さらに、ワンチップ・マイクロコンピュータ62にはCP
U81の暴走を監視制御する暴走監視制御手段なる暴走監
視制御回路97、CPU81が動作制御するための回路を選択
的に指定する選択指定回路98、記憶内容の書換えが可能
なEPROM78及びEEPROM79の記憶内容を書換えるための書
換え用電源供給回路99等の他に、ワンチップ・マイクロ
コンピュータ62自体の制御動作(後に詳述する)を選択
する制御動作選択手段たるモード入力制御回路100を設
けてあり、該モード入力制御回路100は第1モード設定
端子101及び第2モード設定端子102より入力された第1
モード設定信号、第2モード設定信号が予め定められた
適正な入力信号であった場合にのみ、所定の動作選択信
号をCPU81へ送信する。
上記モード入力制御回路100には第1、第2モード設
定端子から入力さるモード設定信号の入力制御を行うモ
ード設定信号入力制御部100aを設けてあり、該モード設
定信号入力制御部100aを動作させることによって、モー
ド入力制御回路100への各モード設定信号の入力を無効
にすることができる。すなわち、モード設定信号入力制
御部100aによってモード入力制御回路100へのモード設
定信号を無効とすることで、ワンチップ・マイクロコン
ピュータ62自体の制御動作をワンチップ・マイクロコン
ピュータ62外部から選択することが不可能となる。
なお、上記実施例においてはモード制御回路100に設
けたモード設定信号入力制御部100aによってモード入力
制御回路100へのモード設定信号を無効とするように構
成したが、例えば第1,第2モード設定端子101,102から
モード入力制御回路100への信号路をハード的に切断す
るように構成することで、モード設定信号がモード入力
制御回路100へ入力されることのないようにしてもよ
い。
また、単一基材たるワンチップ・マイクロコンピュー
タ62内へはリセット端子103及び外部割込端子104を介し
てリセット信号および外部割込信号が入力され、これら
の信号によってCPU81がリセットもしくは割込処理を行
い、RAMバックアップ端子105からRAMバックアップ用の
電源をRAM80へ供給し、電源端子106及び接地端子107を
介してワンチップ・マイクロコンピュータ62内へ論理電
力が供給されるようにしてある。
次に、ワンチップ・マイクロコンピュータ62に設けた
各種記憶手段を第12図(a)に基づいて詳述する。
マスクROM77には初期制御命令を製造段階で固定的に
記憶させてあり、該初期制御命令は第1,第2モード設定
端子101,102から入力されたモード設定信号に応じてモ
ード入力制御回路100が出力する動作選択信号による各
種動作制御をCPU81が行うために必要な制御命令であ
り、ワンチップ・マイクロコンピュータ62が通常状態に
おける動作制御を行うための基本制御命令をワンチップ
・マイクロコンピュータ62へ書き込み可能にするための
制御命令も含まれている。
EEPROM79にはEPROM78への書込み及びEPROM78に書き込
んだ記憶内容の読出しを行うためのEPROM書込み・読み
出し制御命令を記憶させ、このEPROM書込み・読み出し
制御命令がEEPROM79に記憶されていなければ、上記マス
クROM77の初期制御命令によるEPROM78への基本制御命令
の書込みを実行できないようにしてある。すなわち、ワ
ンチップ・マイクロコンピュータ62の製造業者が当該ワ
ンチップ・マイクロコンピュータ62に基本制御命令を書
込むユーザーへワンチップ・マイクロコンピュータ62を
納入する前に、各ワンチップ・マイクロコンピュータ62
のEEPROM79へEPROM書込み・読み出し制御命令を書き込
むようにすれば、在庫管理と改竄防止に好適である。
なお、このEEPROM79は電源が絶たれても記憶内容を保
持する不揮発性のメモリーであるから、ワンチップ・マ
イクロコンピュータ62が通常状態における動作制御を行
えるように起動されることでEPROM書込み・読み出し制
御命令が不要になった際には、遊技結果や制御内容等の
収集データを記憶する収集データ記憶手段として用い
る。収集データはワンチップ・マイクロコンピュータ62
が所定回数(後に詳述)の遊技制御を行った間の遊技結
果や制御内容を1件分として、例えば30件分の収集デー
タをEEPROM79へ記憶できるようにしてある。そして、30
件分の記憶領域全てに収集データが記憶されると、最先
に記憶させた収集データを消去して最新の収集データを
記憶させ、収集データが絶えず更新されるようにしてあ
る。
EPROM78はワンチップ・マイクロコンピュータ62が通
常状態における動作制御を行うための基本制御命令を記
憶するもので、第1,第2モード設定信号によって書込み
モードが選択されると、マスクROM77の初期制御命令
と、EEPROM79のEPROM書込み・読み出し制御命令とをCPU
81を実行することによって、外部から入力される基本制
御命令がEPROM78に書き込まれ、第1,第2モード設定信
号によって読出しモードが選択されると、マスクROM77
の初期制御命令と、EEPROM79のEPROM書込み・読み出し
制御命令とをCPU81が実行することによって、EPROM78内
の記憶内容(例えば書き込みモード設定時に書き込まれ
た基本制御命令)を読み出すことが可能となる。なお、
基本制御命令がEPROM78に書込まれただけではCPU81が当
該基本制御命令を実行可能な状態になっておらず、CPU8
1による基本制御命令の実行を可能にするための制御命
令を含む起動制御命令を実行しなければならない。
また、上述したようにRAM80は電源が絶たれることに
よって記憶内容が消去される揮発性のメモリーであり、
ワンチップ・マイクロコンピュータ62が通常状態におけ
る動作制御を行えるように起動された際には、各種検出
器等から入力される遊技結果等の変動データを一時的に
記憶したり、管理装置等の外部と通信する際のバッファ
等として機能する。しかし、ワンチップ・マイクロコン
ピュータ62が通常状態に起動される前には起動制御命令
の読み込みに用いるものとしてあり、第1,第2モード設
定信号によって起動モードが選択された場合には、RAM8
0への起動制御命令の書込みが可能な状態になる。
なお、本実施例においては起動制御命令を揮発性のメ
モリーたるRAM80に書き込むようにしたので、起動制御
命令が書き込まれると、起動制御命令の実行制御命令を
含む初期制御命令を記憶するマスクROM77や該制御命令
の実行処理を行うCPU81等よりなる起動制御命令実行手
段によって起動制御命令を実行させ、ワンチップ・マイ
クロコンピュータ62が通常状態に起動されるようにして
ある。
また、EPROM78に書き込まれた基本制御命令を実行可
能な状態にするために、RAM80に書き込まれた起動制御
命令を実行することで、RAM80より起動制御命令が消去
された後には、RAM80内に収集データ記憶領域、メモリ
パッド書き込み領域、通信処理領域、ゲーム処理領域等
が形成される(第12図(b)参照)ものとしてあり、後
述する各処理において使用する各種の変動データを基本
制御命令の実行に基づいて適宜に記憶・消去する。
そして、起動制御命令が実行されることによって、モ
ード入力制御回路100のモード設定信号入力制御部100a
が第1,第2モード設定端子101,102からモード入力制御
回路100へ入力される各モード設定信号を無効にし、EEP
ROM79に書き込まれたEPROM書込み・読出し制御命令を消
去し、RAM80の起動制御命令自体を消去する。すなわ
ち、起動制御命令が実行された後は、ワンチップ・マイ
クロコンピュータ62内のEPROM78から基本制御命令を読
み出すことが一切不可能となる。
次に、ワンチップ・マイクロコンピュータ62を初期状
態から使用可能状態にするまでの一連の流れを、第13図
(a),(b)に示す実施例のフローチャートによって
詳細に説明する。
まず、ワンチップ・マイクロコンピュータ62はエラー
モード(後に詳述する)が設定されているか否か、基本
制御命令が実行可能な状態たる実行モードにあるか否か
を判断し、いずれのモードにも設定されていなければ、
第1,第2モード設定端子101,102を読み込み、当該端子
より第1,第2モード設定信号が入力されていれば、これ
ら第1,第2モード設定信号の組み合わせによって選択さ
れたモードを判定し、以下に行う処理概要を判断する。
なお、本実施例における各モードの判定に際しては、
第1モード設定信号と第2モード設定信号の入力“1"と
非入力“0"に応じて、第1表に示す各モード選択される
ものとしてある。
上記したモード設定端子読込み処理を行うことによっ
て、書込みモードが選択されていると判断すれば、ワン
チップ・マイクロコンピュータ62は予め定められた適正
な入力信号たる第1パスワードを外部に対して要求す
る。この第1パスワードの要求に応じて例えばシリアル
入力端子90から入力された入力信号が、第1パスワード
であるか否かを第1識別手段によって判断し、当該入力
信号が第1パスワードであれば、書換え用電源供給回路
99からEPROM78へ書込み電源を供給し、EPROM78へ基本制
御命令を書き込み、当該書込み処理が終了すれば、書換
え用電源供給回路99からEPROM78への書込み電源供給を
停止する。
しかして、適正な第1パスワードが入力されなかった
場合にはエラーモードを設定するものとしてあり、当該
エラーモードが設定されることによって他の処理が不可
能な状態になる。
すなわち、当該ワンチップ・マイクロコンピュータ62
の製造者より適正な第1パスワードを知得した正規のユ
ーザのみが基本制御命令をEPROM78へ書き込むことがで
きるのであって、第1パスワードを知らない者が所望改
竄を目的として基本制御命令をEPROM78へ書き込もうと
した場合には、適正な入力信号たる第1パスワードを入
力できないので、エラーモードが設定されてしまい、EP
ROM78へ所望改竄を施した基本制御命令を書き込むこと
は不可能となる。
また、モード設定端子読込み処理を行うことによっ
て、読出しモードが選択されていると判断すれば、ワン
チップ・マイクロコンピュータ62は予め定められた適正
な入力信号たる第2パスワードを外部に対して要求す
る。この第2パスワードの要求に応じて例えばシリアル
入力端子90から入力された入力信号が、第2パスワード
であるか否かを第2識別手段によって判断し、当該入力
信号が第2パスワードであれば、EPROM78の読出し処理
を行い、遊技制御プログラム記憶保持手段としてのEPRO
M78の記憶内容たる基本制御命令(遊技領域における遊
技の進行を制御する遊技制御プログラム)を外部から読
み出せるようにするのである。ようするに、ワンチップ
・マイクロコンピュータ62の外部よりシリアル入力端子
90を介して送出されてきた指令信号が正当性の判断要素
である第2パスワードを含んでいた場合にのみ、基本制
御命令の読出し指令が正当であるものと判断して、シリ
アル出力端子92を介して遊技制御プログラムを外部へ送
出するのである。なお、適正な第2パスワードが入力さ
れなかった場合には、上記第1識別手段と同様にエラー
モードを設定し、他の処理が不可能な状態にする。
すなわち、当該ワンチップ・マイクロコンピュータ62
の製造者より適正な第2パスワードを知得した正規のユ
ーザのみがEPROM78から基本制御命令を読み出すことが
できるのであって、第2パスワードを知らない者が所望
改竄を目的として基本制御命令をEPROM78から読み出そ
うとした場合には、適正な入力信号たる第2パスワード
を入力できないので、エラーモードが設定されてしま
い、EPROM78から基本制御命令を読み出すことはでき
ず、正規の基本制御命令に所望改竄を施すことは不可能
となる。
なお、本実施例においては、誤った第1パスワード、
第2パスワードが入力された場合にはエラーモードを設
定することで、再度のパスワード入力が不可能になるよ
うに構成するものとしたが、このようなエラーモードを
設定するまでもなく、第1パスワード、第2パスワード
の入力判定のみによって、各制御動作を行うように構成
しても十分な改竄防止と為し得るのである。
すなわち、これらの第1,第2パスワードは電気的信号
の諸特性を組み合わせることでほぼ無限に想定でき、第
1,第2モード設定端子101,102への入力信号を適宜変え
てパスワードの入力試行を繰り返すだけで、パスワード
を発見することは事実上不可能であるため、第1パスワ
ード及び第2パスワードを知らない者がEPROM78に書込
まれた正規の基本制御命令を一旦読み出し、所望改竄を
施した基本制御命令をEPROM78に書き込むことはできな
いのである。
パスワードの具体例は例えば第14図(a)〜(d)に
示すようなもので、シリアル入力によるパスワードにお
いては、第14図(a)に示す適宜な時間間隔(図中A,B,
C)をあけて一定時間幅のパルス(ハイ・レベル)を入
力するもの、第14図(b)に示す所定時間幅(図中A,B,
C)のパルス(ハイ・レベル及びロー・レベル)を所定
数入力するもの(第14図(b))、例えば8ビットのパ
ラレル入力によるパスワードにおいては、第14図(c)
や第14図(d)に示すようなものが挙げられる。
これら入力信号の判定に際しては、例えば入力パルス
のオン・オフを数字(本実施例においては16進数)に対
応させ、この数字の組み合わせによって各パスワードで
あるか否かを判断させるようにしてもよく、このように
数字の組み合わせとしてパスワードを構成するものとす
れば、各パスワードの設定を容易に行うことができる。
すなわち、第14図(a)においては入力パルスが8桁
のバイナリコード“10001000"と判定され、当該コード
の16進表示の“88"がパスワードにおける第1の入力数
字と解析し、次いで入力される“01001000"を第2の入
力数字“78"と、“10010000"を第3の入力数字“90"と
夫々解析する。そして、各入力数字が予め設定されたパ
スワードと一致すれば、適正なパスワードと判定するの
である。
このように、1つのパスワードに対して組み合わせる
入力数字の数を増やせば、入力数字の組み合わせによっ
て得られるパスワードの数は天文学的な数字になるた
め、上記したようにパスワードの入力試行のみによって
パスワードを見い出すことは事実上不可能なのである。
また、第14図(b)に示すパスワードにおいては、
“11100011"を第1の入力数字“E3"と、次いで入力され
る“00110011"を第2の入力数字“33"と、“11000011"
を第3の入力数字“C3"と夫々解析する。なお、本実施
例においては入力されるパルスを入力順にバイナリコー
ドの8桁目、7桁目、…、2桁目、1桁目として解する
ものとしたが、入力順に1桁目、2桁目、…、7桁目、
8桁目と解するように構成してもよい。
パラレル入力による入力信号を数字に対応させたパス
ワードの具体例は第14図(c),(d)に示すようなも
ので、それぞれ第1入力をバイナリコードの1桁目に対
応させ、以下第2入力をバイナリコードの2桁目に、第
3入力をバイナリコードの3桁目に、第4入力をバイナ
リコードの4桁目に、第5入力をバイナリコードの5桁
目に、第6入力をバイナリコードの6桁目に、第7入力
をバイナリコードの7桁目に、第8入力をバイナリコー
ドの8桁目に対応させた16進数としてパスワードの入力
数字を構成するものとしてある。
第14図(c)においては最先の入力パルス群より得た
“11011001"を第1の入力数字“D9"と解析し、次いで入
力される入力パルス群“00000000"を第2の入力数字“0
0"と、“10110111"を第3の入力数字“B7"と、“000000
00"を第4の入力数字“00"と、“01010001"を第5の入
力数字“51"と、“00000000"を第6の入力数字“00"
と、“11100001"を第7に入力数字“E1"と夫々解析し、
例えば偶数の入力数字は“00"となるようにしてある。
第14図(d)においては最先の入力パルス群より得た
“10101010"を第1の入力数字“AA"と解析し、次いで入
力される入力パルス群“11011111"を第2の入力数字“D
F"を、“01011011"を第3の入力数字“5B"と、“111011
01"を第4の入力数字“ED"と、“00101000"を第5の入
力数字“28"と、“00100000"を第6の入力数字“20"と
夫々解析し、多数の入力数字の組み合わせよりなるパス
ワードを短時間で入力することができる。
また、パスワードにおけるHレベルとLレベルとのレ
ベル差も判断要素とすれば、パスワードの組み合わせ数
は更に膨大なものとなり、パスワードの特定が一層困難
になる。なお、第14図(a)〜(d)に示したパスワー
ドは一具体例であって、第1,第2識別手段が判断する適
正な入力信号はこれらに限定されるものではない。
また、本実施例における上記第1識別手段および第2
識別手段は例えばマスクROM77とEEPROM79とCPU81と書き
換え用電源供給回路99とによって構成するものとしてあ
り、外部より入力された入力信号が適正な第1パスワー
ドもしくは第2パスワードであるか否かをCPU81がマス
クROM77内の初期制御命令及びEEPROM79のEPROM書込み・
読み出し制御命令に基づいて判断し、当該入力信号が適
正な第1パスワードもしくは第2パスワードであると判
定された場合には、CPU81が書き換え用電源供給回路99
を動作制御して、EPROM78への基本制御命令書込み処理
を行ったり、EPROM78内の記憶内容(基本制御命令)を
外部へ出力したりするのである。
また、モード設定端子読込み処理を行うことによっ
て、起動モードが選択されていると判断すれば、ワンチ
ップ・マイクロコンピュータ62は予め定められた適正な
入力信号たる第3パスワードを外部に対して要求する。
この第3パスワードの要求に応じて例えばシリアル入力
端子90より入力された入力信号が、第3パスワードであ
るか否かを第3識別手段によって判断し、当該入力信号
が第3パスワードであれば、RAM80へ起動制御命令を書
込み、起動制御命令実行手段によって起動処理を行う。
すなわち、EPROM78に書込んだ基本制御命令が実行可能
な状態たる実行モードに設定すると共に、モード入力制
御回路100のモード設定信号入力制御部100aを作動させ
ることによって、第1,第2モード設定端子101,102から
入力される第1,第2モード設定信号が無効となるように
し、EEPROM79からEPROM書込み・読出し制御命令を、RAM
80から起動制御命令を夫々消去するのである。
すなわち、第3パスワードを知らない者が起動制御命
令をRAM80へ書き込むことは不可能であり、当該ワンチ
ップ・マイクロコンピュータ62の製造者より適正な第3
パスワードを知得した正規のユーザのみが起動制御命令
をRAM80へ書き込むことができるのである。この第3パ
スワードは上記第1,第2パスワードと同様に電気的信号
の諸特性を組み合わせることでほぼ無限に想定できるの
で、入力試行によって第3パスワードを見い出すことは
事実上不可能であり、適正な第3パスワードが入力され
ない限り、EPROM78に書き込まれた正規の基本制御命令
を実行可能な状態にする起動制御命令をRAM80に書き込
むことはできない。したがって、第1パスワード、第2
パスワードを知得した者がEPROM78内に書き込まれた基
本制御命令に所望改竄を施したとしても、第3パスワー
ドを知らなければ、当該基本制御命令を実行可能な状態
にするための実行モード設定処理を包含する起動制御命
令をRAM80に書き込むと共に、当該起動処理を行うこと
はできないのである。なお、第3パスワードの入力判定
においても、異ったパスワードが入力された場合にはエ
ラーモードを設定するものとしてある。
しかも、EPROM78に書き込まれた基本制御命令を実行
可能な状態にする起動処理を行うことによって、EEPROM
79に書き込まれたEPROM書込み・読出し制御命令およびR
AM80に書き込まれた起動制御命令を消去すると共に、モ
ード入力制御回路100のモード設定信号入力制御部100a
を作動させるので、各モードを選択するための第1,第2
モード設定信号の入力が無効となってモード入力制御回
路100による動作選択自体が不可能になる。また、たと
えモード設定信号入力制御部100aが正常に作動しなかっ
た場合にも、EEPROM79に書き込まれたEPROM書込み・読
出し制御命令が消去されているので、EPROM78に書き込
まれている正規の基本制御命令を読み出したり、所望改
竄を施した基本制御命令をEPROM78に書き込んだりする
ことも不可能である。
なお、本実施例においては、電源が絶たれることによ
って記憶内容を失う揮発性メモリたるRAM80に起動制御
命令を書き込むようにしたので、起動制御命令が書き込
まれると直ちに当該起動制御命令を実行するものとした
が、例えば起動制御命令を不揮発性メモリに書き込み、
必要に応じて当該起動制御命令を読み出すことができる
ように構成し、また必要に応じて起動制御命令実行手段
を動作させるようにしてもよい。
また、本実施例においては、制御動作選択的にワンチ
ップ・マイクロコンピュータ62へ入力する第1〜第3パ
スワードはシリアル入力端子90を介して入力するものと
したが、パラレル構成のパスワード等においては必要な
入力信号数分の端子をパスワード入力専用端子群として
別途設けるように構成してもよい。
上述したように、ワンチップ・マイクロコンピュータ
62に第1〜第3識別手段と制御動作選択手段と起動制御
命令実行手段とを設けることで、基本制御命令が実行可
能な状態なる実行モード設定前には、適正な入力信号た
る第1,第2,第3パスワードが入力されることによって作
動する第1,第2識別手段を設けることで改竄防止と為
し、基本制御命令を実行可能な状態たる実行モードに設
定する際には起動制御命令実行手段による起動処理を行
うことで改竄防止と為す。
したがって、これら第1,第2,第3識別手段と起動制御
命令実行手段との相乗効果により、パチンコ店に納入さ
れる前および納入された後にも基本制御命令の改竄が不
可能となり、改竄防止に極めて有用なパチンコ機の電気
的制御装置とすることができる。
なお、上記第3識別手段は例えばマスクROM77とCPU81
とによって構成するものとしてあり、外部より入力され
た入力信号が適正な第3パスワードであるか否かをCPU8
1でマスクROM77内の初期制御命令に基づいて判断し、当
該入力信号が適正な第3パスワードであると判定された
場合には、RAM80への起動制御命令書込み処理を行うの
である。
また、正規の第1〜第3パスワードが入力されなかっ
た場合に設定されるエラーモードの解除に際しては、例
えば製造時もしくはユーザ納入前にEEPROM79へEPROM書
き込み・読出し制御命令を書き込むのと同様にして、EE
PROM79に書き込まれてしまったエラーモードを書き換え
ることによって、当該ワンチップ・マイクロコンピュー
タ62を通常状態に戻すことが可能である。
上記起動制御命令に基づいて起動処理を行う起動制御
命令実行手段は例えばマスクROM77とRAM80とCPU81とに
よって構成するものとしてあり、外部よりRAM80に起動
制御命令が書き込まれると、CPU81がマスクROM77内の初
期制御命令に基づいて起動制御命令の実行開始を判断
し、当該起動制御命令に従ってCPU81が起動処理を行う
のである。
上記のようにしてワンチップ・マイクロコンピュータ
62が実行モードに設定されると、電気的制御装置43は電
源投入後に実行モードであることを判断して、通常の遊
技処理等よりなる実行処理を行うのである。
実行処理の概要は第15図のゼネラルフローに示すごと
く、RAM80のシステム領域および各種ハードウエアを初
期化するシステムの初期化処理を行う。システムの初期
化に際しては、まずRAM80の各記憶領域内の全記憶要素
を“00"の状態にすることでクリアし、RAM80に設けた収
集データ記憶領域、メモリパッド書き込み領域、通信処
理領域、ゲーム処理領域等の各領域を新規なデータの蓄
積が可能なように初期状態とし、計時制御回路96によっ
て構成されるシステムタイマを初期化し、シリアル入出
力端子90,91を介して入出力される入出力信号を一時的
に記憶するシリアル制御回路91の通信ポートたる入力ポ
ート及びポート及び出力ポートを初期化することで、外
部との送受信が可能な状態にする。また、後述するデー
タ伝送処理において、当該パチンコ機1がデータ伝送可
能な状態に立ち上がったことを管理装置等の外部へ知ら
せるための判断基準とするための電源投入フラグをセッ
トし、更に上記RAM80のクリア処理で初期状態にされた
メモリパッド書き込み領域に固定データたるメモリパッ
ドをセットし、先に初期化したシステムタイマをスター
トさせる。
上記したシステムの初期化が適正に行われると、シス
テムタイマが計時する2mS毎にデータ伝送処理、データ
収集処理、ゲート処理を並列的に起動処理する。これら
各処理の他に、システムタイマが計時する1mS毎に起動
されて各種検出スイッチの入力処理や各種発光源への出
力処理を行うタイマ処理、管理装置等から送信されるデ
ータの受信処理や外部への送信処理を行う通信処理、当
該パチンコ機1の電源オフ時や不慮の事故等によって電
源電圧が降下した際に起動されるフェイル処理を、夫々
の起動条件に応じて処理する。
また、システムタイマが計時する2mS毎に起動される
ゲーム処理はタイマ処理によって得られた入賞球情報に
基づいてシーケンス処理を行い、データ収集処理は各種
検出データ及びゲーム処理によって行われた処理内容等
のデータを収集すると共に、当該収集データに基づいて
遊技機器制御用の制御データの変更を行い、データ伝送
処理は通信処理によって受信された受信データを解析す
ると共に、解析された受信データの各コマンドに応じて
各種データの送信を行う。
次に、データ収集処理を行うためのワンチップ・マイ
クロコンピュータ62の構成概略を第17図に示すブロック
図によって詳細に説明する。
ワンチップ・マイクロコンピュータ62には所定の確率
で特別遊技が発生するように、電気的遊技機器を動作制
御する遊技機器制御手段108を設けてあり、遊技機器制
御用の制御データたる遊技確率を設定する遊技機器制御
データ設定部109より供給される遊技確率に基づいて、
上記遊技機器制御手段108は可変表示装置11の可変表示
器12に特別遊技開始条件たる特別態様の表示内容が形成
されるように動作制御し、遊技機器制御データ設定部10
9が設定した遊技確率に応じた所定の確率で特別遊技を
発生させる遊技制御が行えるのである。
遊技機器制御データ設定部109は例えば遊技確率算出
手段110、遊技確率修正手段111、外部調整要求手段112
より構成してあり、当該パチンコ機1の外部たる管理装
置113から入力される所定数値の「設定割数」に応じ
て、遊技確率算出手段110は可変表示装置11の動作制御
用の制御データたる遊技確率を算出し、この遊技確率に
基づいて遊技機器制御手段108が可変表示装置11の動作
制御を行うのである。この遊技確率算出手段110が遊技
確率を算出する算出法については後に詳述するが、電気
的遊技機器を実際に制御した結果として得られる遊技デ
ータを用いて遊技確率を算出することで、当該パチンコ
機1の個性に応じた制御データが得られるようにしてあ
る。
なお、電気的遊技機器を動作制御した結果として実際
に得られる遊技データが存在しない場合には、固定デー
タとして予め設定した仮想の遊技情報に基づき、遊技確
率算出手段110が所定の演算を行うことで暫定的な遊技
確率を算出し、この遊技確率によって遊技機器制御手段
108が可変表示装置11の動作制御を行う。また、管理装
置113より設定割数が入力されない場合には、固定デー
タとして予め記憶させてある所定数値を例えば遊技確率
算出手段110が読み出し、当該数値を設定割数(例えば1
0割)および遊技確率(例えば1/200)とすることで、遊
技機器制御手段108が可変表示装置11の動作制御を行え
るようにするのである。
上記のように算出された遊技確率によって可変表示装
置11を制御した結果、実際に得られた遊技結果たる遊技
データとしてアウト球検出器44、セーフ球検出器45から
入力されたアウト球検出情報、セーフ球検出情報に基づ
いて、遊技割数算出手段114が所定の演算を行い、当該
演算結果たる遊技割数を算出する。遊技割数は例えば遊
技盤4の遊技部7へ弾球された全遊技球数に対する賞球
数の比で求めるものとしてあり、この遊技割数によっ
て、パチンコ店は遊技客がパチンコ遊技に費やした投資
に対する遊技客への褒賞を概算でき、営業上の収支を概
括的に掌握できるのである。
すなわち、所望の遊技割数が得られるような遊技確率
で遊技機器の制御を行うために設定するのが設定割数で
あり、本実施例においては「設定割数」を「実現させた
い遊技割数」に等しい数値として取扱うものとしてあ
る。
なお、設定割数と遊技割数との関係は本実施例に限定
されるものではなく、遊技確率算出手段の算出方を適宜
に定めることによって、両者の関係を任意に変えること
ができる。また、遊技割数も全遊技球数に対する賞球数
の比に限定されるものではなく、パチンコ店における営
業上の収支を概括的に掌握できるものであればよい。
上記のようにして遊技割数算出手段114が算出した遊
技割数と、該遊技割数が得られた際の設定割数および各
種検出器から得られたデータ群たる遊技データとを実績
データとし、この実績データを一括して記憶可能な実績
データ記憶領域を有する遊技結果記憶手段115をワンチ
ップ・マイクロコンピュータ62内に設けてあり、この遊
技結果記憶手段115は例えば第2表に示す記憶容量(総
計26バイト)の実績データを併せて1レコードとし、最
大30件分の実績データを記憶可能なように、30レコード
の実績データ記憶領域を有するものとしてある。
本実施例においては、この遊技結果記憶手段115をEEP
ROM79及びRAM80によって構成するものとし、各種検出器
より入力される各種の遊技データはRAM80の遊技データ
記憶領域に記憶させながら逐次更新させ、後述する所定
の条件が満たされた時点で、RAM80に蓄積した実績デー
タをEERPOM79に蓄積させるものとしてあり、30レコード
全ての実績データ記憶領域に実績データが蓄積される
と、最先に記憶させた実績データの蓄積されている実績
データ記憶領域に最新の実績データを記憶させること
で、遊技結果記憶手段115内の蓄積データが古い実績デ
ータから最新の実績データに逐次更新されてゆくのであ
る。
なお、遊技結果記憶手段115における蓄積データの更
新法は本実施例に限定されるものではなく、例えば最新
の実績データにおける設定割数と同一の設定割数を有す
る実績データが蓄積されている実績データ記憶領域に当
該最新の実績データを蓄積させ、設定割数毎に実績デー
タが更新されるように構成してもよい。
上記遊技割数算出手段114が算出した遊技割数は遊技
機器制御データ設定部109の遊技確率修正手段111へ供給
され、遊技確率修正手段111は遊技機器制御データとし
て用いた設定割数と遊技割数算出手段114が算出した遊
技割数とから所定の演算を行い、遊技割数を設定割数に
近づけるように、可変表示装置11の動作制御を遊技機器
制御手段108に行わせるための遊技確率を修正する。す
なわち、遊技確率算出手段110が所定の算出法によって
算出した遊技確率に基づいて可変表示装置11の動作制御
を行っている遊技機器制御手段108へ修正の施された新
たな遊技確率を遊技確率修正手段111が供給すること
で、遊技機器制御手段108が遊技制御を行うための制御
データたる遊技確率が設定変更されるのである。
したがって、遊技確率修正手段111による遊技確率の
修正が施される度に、実際の遊技データより得られる遊
技割数は設定割数に近づくこととなり、管理装置113よ
り設定割数の変更があるまで、遊技確率修正手段111に
よる遊技確率の修正が重ねて行われ、この累積的学習に
よって、当該設定割数を実現する上で最適な遊技確率に
近づけることができるのである。
よって、釘調整等がパチンコ機ごとに異るために、所
定の算出法によって遊技確率算出手段110が算出した遊
技確率で可変表示装置11の動作制御を行っただけでは設
定割数を実現不可能な場合においても、遊技確率が累積
的に修正されることで、当該パチンコ機1において得ら
れる遊技割数を設定割数に限りなく近づけるのに最適な
遊技確率を得ることが可能となる。
外部調整要求手段112は上記遊技確率修正手段111と同
様に、可変表示装置11の動作制御用に遊技機器制御手段
108へ供給した遊技確率を遊技確率算出手段110が算出す
る際に用いた設定割数と、当該設定割数に基づく遊技デ
ータから遊技割数算出手段114が算出した遊技割数とを
比較し、設定割数に対して遊技割数が修正可能な誤差範
囲内にあるか否かを判断し、遊技割数が修正可能な誤差
範囲を越えた場合には、可変表示装置11の動作制御だけ
では所望の設定割数を実現不可能であるとして、遊技盤
4に設けた各種入賞具への入賞確率を変えるように釘10
の角度調整等を外部から当該パチンコ機1に施すことを
要求するための外部調整要求信号を管理装置113へ送信
すると共に、所望表示手段よりなる外部調整表示手段を
作動させる。
したがって、遊技確率修正手段111による遊技確率の
修正だけは遊技割数を設定割数に近づけることが不可能
であると想定される場合には、当該パチンコ機1に対し
て迅速な対応を取ることが可能となる。
なお、本実施例においては、後述するデータ収集処理
によって設定割数と遊技割数とが修正可能な誤差範囲に
あるかどうかの判断処理を行い、遊技割数が誤差範囲を
越えていると判断された場合に外部調整要求コードを送
信バッファにセットすることで、外部調整要求信号が管
理装置113へ送信されるものとしてある。
また、外部調整表示手段はパチンコ機1に設けられた
各種の装飾用ランプ等を適宜に点灯あるいは点滅させた
り、パチンコ機1の適所に設けた外部調整要求表示用の
ランプを点灯あるいは点滅させる等の視覚的表示手段に
よるものとすることで、パチンコ店の店員等が外部調整
を行う際に、外部調整を要求した当該パチンコ機1を明
瞭に識別することが可能となり、外部調整を要求してい
ないパチンコ機に対して外部調整を施すような人為的ミ
スを未然に防止することができる。なお、外部調整表示
手段は発光表示に限定されるものではなく、機械的な駆
動源によって稼動する可動部材をパチンコ機1の適所に
設け、該可動部材を稼動させることによって、他のパチ
ンコ機と外部調整を要求した当該パチンコ機とを識別可
能なようにしてもよい。
上記遊技確率算出手段110には実績データ選択手段116
を設けてあり、電気的制御装置43が遊技制御を継続して
ゆく過程で遊技結果記憶手段115に実績データが蓄積さ
れ、管理装置113より設定割数が入力された場合に実績
データ選択手段116は動作するのである。そして、管理
装置113より入力された設定割数と同一もしくは極めて
近い数値の遊技割数を有する実績データが存在するかど
うかを判断し、該当する実績データが存在する場合、設
定割数に最も近い遊技割数が得られる実績データを選択
して、当該実績データの遊技確率を遊技確率算出手段11
0に供給するのである。
すなわち、単に遊技確率算出手段110が管理装置113よ
り入力された設定割数を基に算出した遊技確率ではな
く、実際の遊技結果たる遊技データより算出された遊技
割数を基に算出した遊技確率によって、遊技機器制御手
段108に可変表示装置11の動作制御を行わせるので、管
理装置113より新たな設定割数が入力される度に遊技確
率算出手段110によって遊技確率を算出し、当該遊技確
率を遊技確率修正手段111によって累積的に修正してゆ
く必要がなく、極めて短時間で所望の設定割数を実現さ
せ得る遊技確率を設定することができる。
なお、本実施例においては、実績データをRAM80からE
EPROM79へ蓄積する際に、遊技データを基に遊技確率修
正手段111が修正した遊技確率を他の実績データと共に
実績データ記憶領域へ蓄積するものとしてあるので、実
績データ選択手段116が選択した実績データ中の遊技割
数を基に、改めて遊技確率算出手段110に遊技確率を算
出させることなく、当該実績データ中の遊技確率を用い
て遊技機器制御手段108に可変表示装置11の遊技制御を
行わせるものとしてある。
上述したように、ワンチップ・マイクロコンピュータ
62に設けた遊技機器制御手段108、遊技機器制御データ
設定部109、遊技割数算出手段114、遊技結果記憶手段11
5が相互に関連性を持って機能することにより、各パチ
ンコ機の遊技盤の個性に左右されることなく、パチンコ
店が設定した設定割数に遊技割数を近づけるような遊技
機器制御を行えると共に、遊技確率を設定変更させるこ
とによって遊技割数を設定割数に近づけることが可能か
否かも判断可能な電気的制御装置43を備える、極めて有
用なパチンコ機1とすることができる。
なお、ワンチップ・マイクロコンピュータ62に設けた
遊技機器制御手段108、遊技機器制御データ設定部109、
遊技確率算出手段110、遊技確率修正手段111、外部調整
要求手段112、遊技割数算出手段114及び実績データ選択
手段116は、演算処理機能を有するCPU81及び基本制御命
令を固定的に記憶させてあるEPROM78等が相互に機能し
合うことによって構成されるものとしてある。
また、本実施例においては、遊技確率算出手段110に
実績データ選択手段116を設けるものとし、遊技結果記
憶手段115に実績データが蓄積された状態で、かつ管理
装置113より新たな設定割数が入力された場合にのみ実
績データ選択手段116が動作するものとしたが、実績デ
ータ選択手段116を遊技確率算出手段110より独立させて
設けると共に、実績データの蓄積量等の諸条件に基づい
て遊技確率算出手段110あるいは実績データ選択手段116
を選択的に動作させる動作選択部を別途設け、この動作
選択部が設定割数の設定変更に応じて遊技確率算出手段
110あるいは実績データ選択手段116を適宜に動作させる
ように構成してもよく、遊技結果記憶手段115に蓄積さ
れた実績データを用いて遊技確率を算出するための構成
は上記実施例に限定されるものではない。
次に、本発明の要旨たるデータ伝送処理および通信処
理を行うためのワンチップ・マイクロコンピュータ62の
構成概略を第18図に示すブロック図によって詳細に説明
する。
上記データ収集処理用の構成と同様に、可変表示装置
11の動作制御を行う遊技機器制御手段108に制御データ
たる遊技確率を供給する遊技機器制御データ設定部109
と、遊技機器制御手段108による遊技制御によって得ら
れた遊技データより遊技割数を算出する遊技割数算出手
段114と、実績データを蓄積する遊技結果記憶手段115と
を機能的に結合させると共に、外部たる管理装置113よ
り入力された各種信号を適宜に遊技機器制御手段108や
遊技機器制御データ設定部109へ供給する。
しかして、上記構成に係るワンチップ・マイクロコン
ピュータ62には、管理装置113より入力された制御信号
に応じた動作制御を行う通信手段117を設けてあり、こ
の通信手段117は予め定めた遊技状態たる特別遊技の発
生時には、特別遊技発生回数および当該特別遊技が発生
するまでの試行回数等を特別遊技発生データとして、管
理装置113へ自発的にデータ送信するのである。そし
て、電気的制御装置43より送信されたこの特別遊技発生
データを受信することにより、管理装置113は当該パチ
ンコ機1が特別遊技状態にあることを知ることができ
る。
なお、試行回数とは可変表示器12の第1〜第3可変表
示部12a〜12cによる可変表示を行った回数のことであ
り、詳しくは、第1〜第3始動口16〜18に遊技球が入賞
することに伴って可変表示装置11の可変表示器12を動作
させる補助遊技が開始された際に、第1〜第3可変表示
器12a〜12cの可変表示を開始してから、適宜な時間の後
に第1〜第3可変表示部12a〜12cを全て停止させ、更
に、停止した第1〜第3可変表示部12a〜12cの表示内容
によって特別態様が形成されたか否かの判断を行うまで
の一連の処理を「1回の試行」と呼び、これは後述する
ゲーム処理内のデジタル処理に該当する。
また、管理装置113から発された遊技結果要求信号を
受信した通信手段117は、例えば遊技結果記憶手段115に
蓄積されている最新の実績データを管理装置113へ送信
し、次いで遊技結果要求信号を受信した際には、先に送
信した実績データの次に新しい実績データを送信する。
すなわち、管理装置113より遊技結果要求信号が入力さ
れる度に、新しい実績データから古い実績データへ順次
送信してゆくのである。なお、遊技結果要求信号に応じ
て実績データを送信した後に、新たな実績データが蓄積
され、更にその後に遊技結果要求信号を受信した場合に
は、まず新たな実績データを送信し、更に次の遊技結果
要求信号を受信すると、既に送信した実績データの送信
は行わず、送信済み実績データの前に蓄積された実績デ
ータを送信するものとしてあり、管理装置113へ同じ実
績データを再送信することがないようにしてある。
そして、管理装置113より発された遊技機器制御指令
信号たる「打止め信号」や「打止め解除信号」等を受信
した場合には、当該遊技機器制御指令信号に基づいて各
種電気的遊技機器の動作制御を行う遊技機器制御手段10
8に遊技機器制御指令信号を供給する。例えば打止め信
号が入力された遊技機器制御手段108は可変表示装置11
に設けた打止め表示部13による打止め表示を行うと共
に、図示を省略した遊技球の弾球機構を動作不可能とす
ることで打止め処理を実行する。打止め解除信号が入力
された遊技機器制御手段108は打止め表示部13による打
止め表示を解除すると共に、遊技球の弾球機構を動作可
能状態にすることで打止め解除処理を実行する。
すなわち、当該パチンコ機1を「打止め」や「打止め
解除」にする場合、パチンコ機自らが打止め処理や打止
め解除処理を実行するので、パチンコ店の店員が人為的
操作によって当該パチンコ機に打止め表示を施したりす
る必要はない。なお、上記打止め処理や打止め解除処理
は後述するデータ伝送処理において、「打止めコード」
もしくは「打止め解除コード」を受信した場合に“打止
めフラグ”がセットあるいはリセットされることによっ
て行われるものとしてある。
さらに、管理装置113より発された制御データ設定変
更指令信号たる新たな設定割数を受信した通信手段117
は、この新たな設定割数に基づいて遊技機器制御データ
たる遊技確率を算出する遊技機器制御データ設定部109
に新たな設定割数を供給する。設定割数が供給されるこ
とによって、遊技機器制御データ設定部109内の遊技確
率算出手段110もしくは実績データ選択手段116が動作
し、遊技結果記憶手段115内に当該設定割数を実現する
ために適当な実績データがあれば、実績データ選択手段
116が選択した実績データ中の遊技確率によって遊技制
御を行い、適当な実績データがなければ、遊技確率算出
手段110が所定の算出法によって、当該設定割数に応じ
た遊技確率を算出する。すなわち、遊技機器制御データ
たる設定割数を変更する場合、当該パチンコ機1の電気
的制御装置43の設定変更をパチンコ店の店員が人為的操
作によって行う必要がないのである。
上述したように、電気的制御装置43のワンチップ・マ
イクロコンピュータ62に上記構成の通信手段117を設け
ることによって、当該パチンコ機1と管理装置113との
間で双方向通信が可能となり、予め定めた特別遊技状態
になった場合には、特別遊技発生に関する特別遊技発生
データを自発的に管理装置113へ送信し、管理装置113か
ら遊技結果要求信号が入力された場合には、遊技結果記
憶手段115より所定の実績データを読み出して管理装置1
13へ送信するので、電気的制御装置43が収集しているデ
ータであって、管理装置113においても必要とされる遊
技データたる試行回数、特別遊技発生回数、接続回数、
セーフ球検出回数、アウト球検出回数、第1始動スイッ
チオン回数、第2始動スイッチオン回数、第3始動スイ
ッチオン回数、継続入賞球数、変動入賞装置への入賞個
数に関しては、電気的制御装置43のデータ収集用に設け
た各種検出器とは別途に設けた検出器から得る必要がな
い。しかも、電気的制御装置43内で演算処理することに
よって得られる遊技確率や遊技割数も実績データとして
管理装置113へ送信されるので、管理装置113内で遊技デ
ータの再処理を行う必要がなく、効率の良い情報収集を
行うことが可能となる。
さらに、打止め信号や打止め解除信号、制御データ設
定変更指令信号たる設定割数を管理装置113より当該パ
チンコ機1へ送信することによって、各信号の指令内容
に応じた電気的遊技機器の動作制御や、可変表示装置11
制御用の遊技確率の設定変更等を直接指令することがで
きるので、当該指令内容を人為的操作によって行った場
合に生じる人為的なミスを防ぎ、これらのミスによって
パチンコ店と遊技者との間にトラブルが起きることを未
然に防止することができるのである。
なお、上記通信手段117は入力制御回路84、出力制御
回路85、シリアル制御回路91、演算処理機能を有するCP
U81、基本制御命令を固定的に記憶させてあるEPROM78等
が相互に機能し合うことによって構成されるものとして
ある。
次に、第19図〜第46図に示すフローチャートによっ
て、第15図に示した各処理における制御概要の流れを説
明する。
フェイル処理は電源オフ時や不慮の事故等によってワ
ンチップ・マイクロコンピュータ62に供給される電源電
圧が所定値以下になると起動されもので、揮発性メモリ
たるRAM80の記憶内容保持が不可能となった場合には、
当該RAM80内に記憶させてある収集データをEEPROM79に
セーブするのである。
収集データのセーブに際しては、まず当該収集データ
を収納するためのEEPROM79内の実績データ収納領域を特
定するセーブアドレスを算出し、セーブアドレスに該当
する実績データ収納領域へ収集データをセーブする。そ
して、全ての実績データ(26バイト)がセーブされたか
否かを判断し、未セーブのデータがあれば再び収集デー
タのセーブを行う。
そして、フェイル処理が実行された後はCPU81がダウ
ンしてしまうために、電源電圧が通常状態に復旧するま
で他の処理を行うことはできず、電源電圧が所定値に復
旧した際には、電源監視回路76より論理電力が供給され
て、前述した電源投入時と同様にシステムの初期化を行
う。
なお、RAM80のメモリ保持に必要な電源供給が遮断さ
えた場合には、システムの初期化においてメモリパッド
書き込み領域に書き込んだメモリパッドが破壊されるた
めに、EPROM78内の基本制御命令内に含まれるメモリパ
ッド書き込み用データとは異った内容に変化しているこ
とから、RAM80内の記憶内容が破壊されていることを判
断できる。このメモリパッドは外部からのノイズによっ
てRAM80の記憶内容が破壊された場合等においても、当
該状態を検知するのに有効であり、RAM80の記憶内容を
鑑定する上で重要な判断要素となる。
タイマ処理は1mS毎のタイマ割込で起動され、可変表
示装置11や変動入賞装置14への各種制御信号の出力、管
理装置113への各種伝送信号の出力を行う出力処理、及
び各種検出器からの検出情報の収集、管理装置113から
の各種入力信号受信を行う入力処理を主に行う。
タイマ処理を起動させるための割り込みタイマはタイ
マ処理が起動されることによって初期化され、当該タイ
マ処理の起動後に1mSが経過すると、再びタイマ処理を
起動させる。
そして、上記割り込みタイマの初期化を行った後に行
う出力処理は、まず可変表示装置11の可変表示器12を構
成する可変表示用発光体25…たる全LEDをオフにするこ
とで一旦消灯し、可変表示器12における表示用の点灯ラ
インを特定するためのデジットポインタを更新し、当該
デジットポインタに対するセグメントデータを取り出
す。
次いで、当該パチンコ機1に不正行為があるか否かを
判断し、もし不正中であれば、可変表示器12への点灯情
報を出力しないための消灯情報を出力し、不正がなけれ
ば、可変表示装置を点灯させるためのセグメントデータ
を所定の出力制御回路85へ出力する。なお、この不正中
か否かの判断については、後述するゲーム処理内の不正
処理において不正状態が検出された場合にセットされる
“不正発生フラグ”によって判断するものとしてある。
上記可変表示器12への出力処理を行った後、変動入賞
装置14等の遊技盤4に配した各種電気的遊戯機器への各
出力データを該当する出力用ポートたる出力制御回路85
へ出力する。
出力処理が終わると、後述する通信処理、データ伝送
処理、ゲーム処理等において使用する各種のディレイタ
イマを更新し、この更新後に入力処理用ディレイタイマ
が2mSを計時したか否かを判断し、未だ2mS経過していな
ければタイマ処理を終了するが、この判断時において2m
Sを経過していれば入力処理を行う。なお、この場合に
おけるディレイタイマの更新とは、各種ディレイタイマ
のカウントアップもしくはカウントダウンを1mS毎に行
うことであり、例えばタイマ処理が1mS毎に起動される
度に所定フラグのセット及びリセットを繰り返すことに
よって、当該フラグの状態が当該ディレイタイマによる
計時開始時と同一になった場合に2mS経過と判断するの
である。
入力処理においては、まずゲーム用スイッチたる第1
〜第3始動スイッチ15a〜15c、継続入賞球検出器35、入
賞個数検出器36から夫々の検出情報を読み込み、これら
の検出情報たる入力信号のチャタリング除去処理を行
い、次いで収集用スイッチたるアウト球検出器44、セー
フ球検出器45から夫々の検出情報を読み込み、これらの
検出情報たる入力信号のチャタリング除去処理を行う。
各種ゲーム用スイッチ及び収集用スイッチより読み込
んだ各種検出情報のチャタリング除去処理(SWIN)にお
いては、まず入力信号のレベル変化時におけるチャタリ
ングの除去を行い、チャタリング除去後の入力信号を他
の各処理で使用可能な形式に整えて蓄積する。すなわ
ち、チャタリング除去後の入力信号から現在の論理状態
(入力信号の判定結果)を算出し、現状態(入力信号の
物理状態たる信号レベル)及びアクティブ状態(入力信
号のレベル変化)をRAM80のゲーム処理領域にストアす
るのである。
入力処理の終了後には2mS経過フラグをセットするこ
とにより、入力処理用のディレイタイマをリセットし、
再び入力処理用のディレイタイマによる2mSの計時を開
始して、タイマ処理を終了する。
通信処理は管理装置113とのデータ送受信を行うもの
で、特別遊技の発生等に伴う特別遊技開始データや不正
発生に伴う不正データの自発的送信を行うための送信割
り込みが為されているか否か、更に管理装置113へ送信
すべき送信データがあるか否かを判断し、これらが満た
されていれば送信処理を行う。次いで、管理装置113か
ら発された各種データ信号(打止めコード、打止め解除
コード、実績データ要求コード、設定割数)を受信する
ことに基づく受信割り込みがあるか否かを判断し、受信
割り込みがある場合には受信処理を行った後、通信処理
を終了する。
送信処理に際しては、まず送信用のデータが一時的に
収納される送信バッファにおいて当該送信データが収納
されている格納アドレスを、予め設定してある読み込み
ポインタより算出し、該格納アドレスに収納してある送
信データを取り出して、通信手段117の出力ポートたる
シリアル制御回路91へ出力する。シリアル制御回路91へ
出力された送信データはシリアル出力端子92を介して管
理装置113へ出力される。そして、出力すべきデータ件
数から“1"減算することによってデータ数を更新し、最
後に格納アドレスを算出するための読み込みポインタを
更新することで、次回の送信割り込みによって送信処理
を行うための送信データが収納される格納アドレスを更
新するのである。なお、この送信処理によって送信する
送信データは後述するデータ伝送処理中の特別遊技発生
データ送信処理もしくは不正データ送信処理によって、
送信バッファにおける所定格納アドレスに登録されるの
である。
受信処理に際しては、管理装置113よりシリアル入力
端子90を介して通信手段117の入力ポートたるシリアル
制御回路へ入力された受信データを読み込み、当該受信
データを一時的に収納する受信バッファに格納領域の空
きがあるか否かを判断し、格納領域に空きがなければ受
信処理を一旦終了し、受信バッファに空きができるまで
受信データの格納は行わない。
受信バッファへの格納が可能であれば、予め設定して
ある書き込みポインタより受信データの格納アドレスを
算出し、この格納アドレスに該当する格納領域に受信デ
ータをセーブし、受信したデータ件数に“1"加算するこ
とによってデータ数を更新し、次に受信した受信データ
をセーブする格納アドレスを算出するための書き込みポ
インタを更新する。なお、この受信処理において受信バ
ッファに登録された各種受信データ(打止めコード、打
止め解除コード、実績データ要求コード、設定割数)
は、後述するデータ伝送処理において解析され、各信号
コードに応じた処理が適宜に為される。
データ伝送処理はシステムタイマが計時する2mS毎に
起動され、上記通信処理中の送信処理によって管理装置
113へ送信する送信データを送信バッファへ送信すると
共に、管理装置113より発された受信データ(打止めコ
ード、打止め解除コード、実績データ要求コード、設定
割数)の解析を行い、当該受信コマンドに応じた制御処
理を行う。
データ伝送処理が起動されると、まず各種検出器(S
W)の入力判定を行うと共に、後述するデジタル処理に
おいてセットされる特別遊技開始フラグの有・無によっ
て特別遊技開始動作か否かを判定し、特別遊技が発生し
ていれば特別遊技発生データの送信処理を行い、さらに
継続入賞球検出器35や入賞個数検出器36等において不正
が発生したか否かを判定し、不正があれば不正データの
送信処理を行う。
各種検出器の入力判定に際しては、第1始動スイッチ
15a、第2始動スイッチ15b、第3始動スイッチ15c、継
続入賞球検出器35、入賞個数検出器36、アウト球検出器
44、セーフ球検出器45について入力判定を行い、検出情
報があった場合には当該検出器の検出情報を記憶するRA
M80のデータ収集領域の該当カウンタのカウント数に
“1"加算することで遊技データを更新し、全ての検出器
の入力判定が終了すると、上記タイマ処理の入力処理に
おいてストアされた入力信号のアクティブ状態たる「立
ち上がりエッジ情報」をクリアする。
特別遊技発生データ送信処理に際しては、まず当該情
報を格納するための格納領域が送信バッファにあるか否
かを判断し、格納領域に空きがなければ特別遊技発生デ
ータの送信は行わない。当該情報を格納可能な格納領域
があれば、特別遊技の発生を示す「大当たりコード」
と、前回の特別遊技発生から今回の特別遊技発生迄に行
った試行回数たる「デジタルの回転数」と、「特別遊技
の発生回数」とを送信バッファの格納領域に格納するこ
とで、管理装置113への送信データとして登録する。さ
らに、特別遊技の発生に伴ってゲーム処理(後に詳述す
る)中に付された“大当たり動作開始フラグ”をクリア
する。
不正データ送信処理に際しても、上記特別遊技データ
送信処理と同様に、まず当該情報を格納するための格納
領域があるか否かを判断し、格納領域がなければ不正デ
ータの送信処理は行わない。当該情報を格納可能な格納
領域があれば、当該パチンコ機1に不正が発生したこと
を示す「不正コード」と、行われている不正の種類を種
別コードとして示す「不正状態コード」とを送信バッフ
ァに登録する。さらに、不正発生に伴ってゲーム処理中
にセットされた“不正発生フラグ”をクリアする。
なお、上記した特別遊技発生データ送信処理および不
正データ送信処理において各送信データを送信バッファ
に登録する際には、予め定めた書き込みポインタより送
信データを格納する格納領域の書き込みアドレスを算出
し、このアドレスに該当する格納領域に各送信データを
セーブすると共に、データ数を更新し、書き込みポイン
タを更新する。
データ伝送処理において、管理装置113への送信処理
が終了すると、受信バッファに格納されている受信デー
タの取り出しを行う。すなわち、上記通信処理中の受信
処理によって受信バッファに受信データが登録されてい
るか否かを判断し、受信データが登録されていれば、読
み込みポインタより受信データの格納アドレスを算出し
て、当該アドレスより受信データを取り出し、データ数
および読み込みポインタを更新する。
そして、管理装置113より送信された受信データのコ
マンドが「打止めコード」であるか、「打止め解除コー
ド」であるか、「実績データ要求コード」であるか、新
たな「設定割数」であるかを判定し、「打止めコード」
受信時には打止め処理を、「打止め解除コード」受信時
には打止め解除処理を、「実績データ要求コード」受信
時には実績データ送信処理を、「設定割数」受信時には
設定割数の記憶処理をそれぞれ行う。
打止めコード受信時の打止め処理においては“打止め
フラグ”をセットし、当該フラグがセットされることに
よって、可変表示装置11に設けた打止め表示部13による
打止め表示や、遊技球弾球機構の停止等の処理が為され
ると共に、RAM80内の収集データをEEPROM79に書き込む
のである。
打止め解除処理に際しては、まず遊技結果たる実績デ
ータが蓄積されるEEPROM79が正常か否かを判断し、EEPR
OM79が正常でなければ実績データ記憶領域を有するEEPR
OM79の登録領域を初期化し、予め固定データとして記憶
させてある。1/200を遊技確率として、10割を設定割数
として、夫々RAM80の収集データ記憶領域にセットす
る。そして、上記打止め処理においてセットした打止め
フラグをリセットすることにより、通常の遊技制御を行
える状態に復帰させるのである。
また、EEPROM79が正常と判断された場合には、管理装
置113より発された受信データとして設定割数を受信し
たか否かを判断し、設定割数を受信していれば、上記通
信処理で受信した設定割数を後述する設定割数の記憶処
理において記憶処理する際にセットされる設定割数受信
フラグをリセットし、RAM80の収集データ記憶領域内に
遊技割数があるか否かの判断を行う。
ここで、遊技割数が有る場合には、新規の設定割数に
基づく遊技データを新規の実績データとして登録する際
に、EEPROM79に登録してある設定割数変更前の実績デー
タがリライトによって消去されることのないように、EE
PROM79の実績データ記憶領域たる登録領域を変更し、新
規の設定割数に基づく収集データ収集用の収集データ記
憶領域を初期化し、更にEEPROM79に蓄積された複数の実
績データ群から当該設定割数に最適な遊技確率を算出
し、上記処理によって初期化したRAM80の収集データ記
憶領域に新たな遊技確率および新たな設定割数をセット
する。そして、通常の遊技制御を行えるように打止めフ
ラグをリセットする。
また、新たな設定割数は受信しているが、遊技割数が
RAM80の収集データ記憶領域にない場合には、EEPROM79
へ最後に格納した実績データを最新データとしてRAM80
の収集データ記憶領域にコピーし、収集データ記憶領域
内にコピーした実績データの設定割数を管理装置113よ
り受信した設定割数に置換し、前述したと同様に実績デ
ータ群を基に遊技確率を算出し、この新たな遊技確率を
収集データ記憶領域にセットする。そして、通常の遊技
制御を行えるように打止めフラグをリセットする。
管理装置113より新たな設定割数を受信していない場
合には、まず遊技割数がRAM80の収集データ記憶領域に
あるか否かの判断をし、設定割数が有ればEEPROM79より
最新データを収集データ記憶領域にコピーした後、設定
割数変更前の実績データをリライトによって消去するこ
とがないように、新規な収集データを実績データとして
EEPROM79に登録するための登録領域を変更し、コピーし
た実績データ中の設定割数に基づいてEEPROM79内の実績
データ群より新たな遊技確率を算出し、この遊技確率を
収集データ記憶領域にセットする。そして、通常の遊技
制御を行えるように打止めフラグをリセットする。
また、管理装置113より入力された設定割数も遊技割
数も無い場合には、EEPROM79へ最後に格納した実績デー
タを最新データとしてRAM80の収集データ記憶領域にコ
ピーし、当該実績データ内の設定割数および遊技割数に
よって遊技機器制御を行うものとする。そして、通常の
遊技制御を行えるように打止めフラグをリセットする。
これらの処理は前述した遊技確率算出手段110によっ
て行うものであり、打止め解除に際してはRAM80内の収
集データは使用せず、「打止め」処理が行われた際にRA
M80からEEPROM79に書き込んだ実績データを再び読み込
んで、当該実績データ中の遊技確率を遊技機器制御用の
制御データとしたり、継続して遊技データの収集を行っ
たりするのである。
しかし、EEPROM79の記憶内容が損傷を受ける等して、
「打止め」処理が行われる際にRAM80からEEPROM79に書
き込んだ実績データ内に「設定割数」及び「遊技確率」
が記憶されていない場合には、固定データとして予め記
憶させてある所定数値「1/200」,「10」を、RAM80内の
収集データ記憶領域に登録し、これらに基づいて可変表
示装置11の動作制御を行うものとしてある。
ここで、例えばEPROM78に記憶させてある「仮想の遊
技データ」および上記した設定割数、遊技確率の初期設
定値についての一具体例を説明する。
例えばパチンコ店における営業時間を「10時間」と仮
想し、 営業時間中に当該パチンコ機1が使用される度合たる
稼動率を「70%(0.7)」と仮想し、 このパチンコ機1が使用された際、1分間に遊技部7
内へ弾球される遊技球数(セーフ球検出数+アウト球検
出数)を「100個/分」と仮想し、 1回の特別遊技が発生することで遊技者が得る賞球数
を「1300個/回」と仮想し、 第1〜第3始動口16〜18へ入賞することによって行わ
れる。補助遊技の発生回数たる試行回数を「4.5回/
分」と仮想する。
これらの仮想データより、まず1日に当該パチンコ機
1において遊技部内に弾球される全遊技球数を概算する
と、 が得られる。
次いで、遊技確率を1/200とした場合に、1日におけ
る特別遊技の発生回数を概算すると、 が得られる。
このようにして求めた1日の特別遊技発生回数より、
1日に特別遊技の発生に伴って遊技者が獲得する賞球数
を概算すると、 が得られる。
なお、1個の入賞球に対する賞球数を13個とした場合
には、本実施例における遊技割数の算出式は、 で表され、遊技割数“10割”を実現するためには、「セ
ーフ球数×13=42000」が満たされなければならない
が、特別遊技の発生に伴って遊技者が獲得する賞球数
(12285個)以外の賞球数は、遊技盤に配設される各種
入賞具8…の配設数・配設位置、釘10の配列等に大きく
左右されるため、容易に特定することはできない。
しかしながら、本実施例において使用するパチンコ機
1に対しては、 で得られる賞球数が、特別遊技の発生以外で獲得され得
る妥当な賞球数となり、設定割数10割は遊技確率1/200
で実現可能なのである。
こように、EEPROM79に登録した収集データが破壊され
ていたような場合には、このようにして設定された初期
制御データに基づいて、打止め解除後のデータ収集を新
たに開始する。なお、初期状態における電源投入時に
は、EEPROM79に収集データが蓄積されていないので、管
理装置113より設定割数が入力されない場合には、同様
にして初期制御データを設定して電気的遊技機器の動作
制御を行う。
また、EEPROM79内に実績データが蓄積されていない
が、管理装置113より新たな設定割数が入力された場合
の遊技確率算出法について説明する。
新たな設定割数に変更する前の遊技割数が蓄積されて
いないので、固定データ中の設定割数「10割」を遊技割
数と仮想し、 1日に当該パチンコ機1において遊技部内に弾球され
る全遊技球数を42000個/日と概算する。
ここで、例えば「新たな設定割数」を“A"、“A"を実
現可能な「セーフ球数」及び「アウト球数」をそれぞれ
“S1",“01"とし、「仮想された遊技割数(10割)」を
“B"、“B"を実現可能な「セーフ球数」及び「アウト球
数」をそれぞれ“S2",“02"とすると、次のような関係
式が成立する。
ここで、両割数“A",“B"を算出するに際して、遊技
部内に弾球される全遊技球数は等しいものとし、「S1
01=S2+02=42000」であれば、上式は次のように整理
できる。
この式において、右辺『(s1−S2)×13』は「新たな
設定割数Aを実現する上で必要な賞球数」から「仮想さ
れた遊技割数Bを実現する上で必要な賞球数」を減じた
ものであり、設定割数の変化に伴って増減した賞球数の
変化量に該当する。
したがって、新たな設定割数を実現するために変化さ
せるべき賞球数は、 で得られる。
この「変化させるべき賞球数」を1回の特別遊技によ
って排出される賞球数(1300個)で除すれば、当該変化
させるべき賞球数が何回分の特別遊技に該当するかが求
められる。
すなわち、設定割数の変更に伴って、変化させるべき
賞球数の増減を調整するために変化させるべき特別遊技
の発生回数は、 で得られる。
したがって、上記のようにして求めた「変化させるべ
き特別遊技発生回数」に予め設定された設定値たる「仮
想された特別遊技発生回数」(9.45)を加算することに
よって、当該新たな設定割数を実現するための特別遊技
発生回数を求めることができる。そして、この特別遊技
発生回数を試行回数で除することによって、新たな設定
割数を実現するための遊技確率が算出されるのである。
すなわち、求める遊技確率は、 として求めることができる。
このように、予め設定された仮想の遊技データを用い
ることによって、EEPROM79内に実績データが蓄積されて
いない場合でも、管理装置113より入力された新たな設
定割数を実現するための遊技確率を算出するのである。
打止め解除コードと共に新たな設定割数を受信した場
合であって、打止め処理時に登録した実績データがEERP
MO79内に記憶されている場合には、仮想の遊技データを
用いずに、EEPROM79より読み出した実績データに基づい
て遊技確率を算出すればよい。
なお、上記した遊技確率の算出法は一例であって、遊
技確率の算出法はこれらに限定されるものではない。
実績データ要求コードを受信した場合に行う実績デー
タ送信処理に際しては、まず送信用の実績データを送信
のために一時格納する送信バッファがあるか否かを判断
し、送信バッファに空きがなければ実績データの送信処
理は行わない。実績データ送信のために当該情報を格納
可能な送信バッファがあれば、管理装置113より発され
た実績データ要求コードに対する実績データの送信であ
ることを意味する実績データ送信コードを送信バッファ
に登録すると共に、管理装置113へ送信する実績データ
を送信バッファへ登録する。そして、1レコード分の実
績データ(26バイト)を全て送信バッファに登録し終わ
ると、実績データ送信処理を終了する。
管理装置113より発させら新たな「設定割数」を受信
した場合に行う設定割数の記憶処理に際しては、設定割
数を受信したことの受信記憶たる設定割数受信フラグを
セットして、この設定割数をRAM80の通信領域たる受信
バッファに一時的に記憶する。ここでセットされた設定
割数受信フラグは上記打止め解除処理において行う設定
割数受信記憶の有無の判断に用いるものであり、受信バ
ッファに記憶させた設定割数は上記受信処理によってRA
M80の収集データ記憶領域へ正式に登録される。
これら管理装置113より送信された各種のコマンドに
基づく一連の処理が終了した後には、電源投入時におけ
るシステムの初期化処理による電源投入フラグがセット
されているか否かを判断し、電源投入フラグがセットさ
れていなければ、データ伝送処理を終了する。
電源投入フラグがセットされていた場合には、電源投
入フラグをリセットすると共に、「遊技機器制御開始コ
ード送信要求」を管理装置113へ送信する。
すなわち、電源投入による起動後に始めて行うデータ
伝送処理においては、システムの初期化で行った電源投
入フラグがセットされた状態であり、このフラグをリセ
ットすると共に、「遊技機器制御開始コード送信要求」
を管理装置113へ送信することによって、当該パチンコ
機1が制御可能な状態に起動されたことを管理装置113
に知らせるのである。
なお、本実施例においては、遊技機器制御開始コード
送信要求を受信した管理装置113が送信する遊技機器制
御開始コードによって、電気的制御装置43は上記打止め
解除処理と同様な内容の処理を行うものとしてあり、遊
技機器制御に必要な設定割数および遊技確率を特定し
て、RAM80の収集データ記憶領域にこれらの設定割数お
よび遊技確率をセットすると共に、当該新規な収集デー
タをEEPROM79に登録する際の登録領域を必要に応じて変
更する。
データ収集処理においては、まずセーフ球の総数とア
ウト球の総数が“1000"以上になったか否かを判定し、
“1000"以上になっていれば遊技割数の算出を行う。す
なわち、当該パチンコ機1の遊技部7内に弾球された全
遊技球数が千個に達した時点で、各種検出器より収集し
た収集データに基づいて遊技割数を算出するのである。
次いで、デジタルの回転数たる試行回数が“2万”回
に達したか否かを判定し、“2万”回以上であれば遊技
確率変更処理および収集データ登録処理を行う。
遊技確率変更処理に際しては、例えば試行回数が2万
回に達したと判定された時点でRAM80内に収納されてい
る遊技割数(例えば2万回を判定する前に、セーフ球の
総数とアウト球の総数が“1000"以上になった時点で算
出した遊技割数)と、予め設定された設定割数とを比較
し、遊技割数が設定割数よりも小であれば遊技確率を上
げるように変更し、遊技割数が設定割数よりも大であれ
ば遊技確率を下げるように変更する。
この遊技確率変更処理は前述した遊技確率修正手段11
1よって行うものであり、例えば以下のようにして遊技
確率の修正を行う。
全試行回数(例えば2万回)を行う間に実績データと
して蓄積された遊技データに基づき、まず特別遊技発生
に伴って第2状態に変換駆動された変動入賞装置14に入
賞した入賞球により排出された賞球数の平均を求める。
すなわち、当該変動入賞装置14に入賞した入賞球を検
出する入賞個数検出器36のオン回数を計数記憶してある
実績データ中の「変動入賞装置への入賞個数」に、当該
入賞球によって排出される「賞球数」を乗算すること
で、変動入賞装置14に入賞した入賞球により排出された
賞球の総数を求めることができ、この総数を特別遊技の
発生回数で除することによって、1回の特別遊技発生に
伴って第2状態に変換駆動された変動入賞装置14に入賞
した入賞球により排出された賞球数の平均値たる「特別
遊技における平均賞球数」を算出できるのである。
次に、当該遊技データより算出した遊技割数から、上
記した遊技確率算出法と同様にして、変化させるべき賞
球数を算出する。
上記のようにして得られた「変化させるべき賞球数」
に相当する賞球を増減させるために、特別遊技の発生回
数を増減させるものとすると、「変化させるべき特別遊
技の発生回数」は次のようにして求めることができる。
したがって、求める遊技確率は「特別遊技の発生回
数」に「変化させるべき特別遊技の発生回数」を加算
し、この値を「試行回数」で除することによって得られ
る。
以上、遊技確率の修正法の一具体例について説明した
が、遊技確率の修正法は上記のものに限らず、実際の遊
技結果たる実績データを基にして、遊技割数を設定割数
に近づけ得るように遊技確率を修正可能な方法であれば
よい。
また、遊技確率の修正を行う際のタイミングは、試行
回数2万回を基準として動作する遊技確率修正手段111
に限らず、例えばセーフ球の総数とアウト球の総数との
和が“1000"になった時点で算出される遊技割数と、当
該遊技機器制御用の設定割数とを比較し、この設定割数
と遊技割数との差が大幅に相違する場合に修正動作を行
うように構成してもよい。
また、収集データ登録処理に際しては、書き込みポイ
ンタより当該収集データを登録するための登録アドレス
を算出し、算出された登録アドレスに該当する実績デー
タ収集領域へ試行回数2万回を越えた収集データをセー
ブする。1レコード分(26バイト)のデータが全て実績
データ収集領域にセーブされると、次回の収集データを
登録するための収集データ記憶領域に該当する登録アド
レスを変更するために、登録アドレス算出用の書き込み
ポインタを更新する。
上記の各処理が終了すると、設定割数と遊技割数との
差を算出し、この差が遊技確率の設定変更のみによって
縮減可能な誤差範囲か否かを判断し、誤差範囲であれば
データ収集処理を終了する。しかし、設定割数と遊技割
数との差が予め設定した誤差範囲を越えていた場合に
は、遊技確率を変えることによる遊技機器制御の変更だ
けでは遊技割数を設定割数に近づけることは不可能であ
るとして、外部調整要求コードを送信バッファに登録す
る。すなわち、釘調整等の外部調整を当該パチンコ機1
に施さなければ、設定割数の実現が不可能であることを
管理装置113に送信するのである。なお、第38図に示す
フローチャートにおいては省略したが、外部調整要求コ
ードの送信を行うと共に、当該パチンコ機1に設けた外
部調整表示手段を作動させるように構成することも可能
である。
上記実施例におけるデータ収集処理においては、試行
回数“2万回”を越えた時点で遊技確率の変更を行う際
に、収集データの登録処理を併せて行うものとしたが、
所定の条件が満たされた時点で逐次収集データをEEPROM
79の実績データ記憶領域へ登録するように構成してもよ
い。このように、遊技確率修正前に適宜実績データを蓄
積するように構成すれば、実績データの変動状況につい
ての記録にもなり、有用な実績データの蓄積方法とする
ことができる。
次に、装置電源のオン・オフ毎に行われるフェイル処
理に際して、RAM80内に収集されている収集データをEEP
ROM79の実績データ記憶領域へ蓄積するように構成した
一具体例について説明する。
例えば起動直後におけるEEPROM79の第1実績データ記
憶領域たるレコード1の設定割数蓄積領域に仮想データ
たる“10"を、同レコード1の遊技確率蓄積領域に仮想
データたる“1/200"を予め収納しておき、当該パチンコ
機1が起動された際には、これらの初期データがRAM80
の収集データ記憶領域にコピーされるものとする。そし
て、管理装置113より設定割数が送信されなかった場合
には、打止め解除処理において詳述したように、仮想デ
ータに基づいて遊技機器制御を行い、管理装置113より
発された設定割数を受信した場合には、遊技確率選出手
段110によって当該設定割数を実現するための遊技確率
を算出して、この算出された遊技確率に基づいて遊技機
器制御をおこなう。
なお、EEPROM79への書き込み・読み出し用の登録領域
を指定するための登録ポインタは、ワンチップ・マイク
ロコンピュータ62の起動処理を行う際に、第1実績デー
タ記憶領域に設定されるものとしてある。
上記のようにして起動された後に収集した遊技データ
は、当該パチンコ機1の装置電源が絶たれる際に、設定
割数および遊技確率を読み出した実績データ記憶領域
(レコード1)に蓄積する。このとき、RAM80に収集さ
れた収集データ内に遊技割数が蓄積されていた場合に
は、EEPROM79への登録領域を次の実績データ記憶領域
(レコード2)に変更する。すなわち、当該パチンコ機
1の稼動中に遊技部内へ弾球された遊技球が1000個を越
え、この遊技データに基づいて算出した遊技割数が蓄積
されている場合には、この収集データを有効な実績デー
タとしてEEPROM79のレコード1へ正規に登録し、その後
に収集された収集データはレコード2に蓄積されるので
ある。そして、再び電源投入された場合には、登録ポイ
ンタの設定されているレコード2より実績データを読み
出し、当該実績データに基づいて遊技機器制御を行い、
以下同様にして収集データをEEPROM79の実績データ記憶
領域に蓄積してゆく。
また、電源投入時に管理装置113より新たな設定割数
が入力された場合には、EEPROM80内に蓄積されている他
の実績データをサーチし、新たな設定割数と同じ設定割
数に基づいて収集された実績データが存在すれば、その
実績データをRAM80にコピーする。そして、この収集デ
ータより新たな遊技確率を算出し、RAM80の収集データ
記憶領域内の設定割数および遊技確率以外のデータを全
てクリアして、新規に遊技データの収集を行う。
また、新たな設定割数に該当する実績データがEEPROM
79に蓄積されていなかった場合には、電源投入時に読み
出した実績データから遊技確率を算出し、この実績デー
タ中に遊技割数が蓄積されていなければ、この実績デー
タを更新させながら遊技データの収集を継続して行う。
なお、この実績データ中に遊技割数が蓄積されていた場
合には、設定割数変更前の実績データを新たな収集デー
タによって消去することのないように、実績データ登録
用の登録ポインタを変更しておくものとする。
このようにして、同一の設定割数に基づく遊技データ
が複数の実績データ記憶領域に順次蓄積されてゆき、こ
れら同一の設定割数に基づく遊技データ中の試行回数が
通算で2万回を越えると、前述のごとく遊技確率を新た
に算出して変更するのである。なお、長期間に渡って設
定割数の変更が為されなかった場合には、試行回数が2
万回、4万回、6万回…と増え、同一の設定割数に基づ
いて遊技確率の修正を複数回行うことが想定されるが、
このような場合に遊技確率修正用の遊技データとして、
EEPROM79に蓄積された当該設定割数による全実績データ
を用いる場合と、最新の2万回分の試行回数についての
実績データのみ用いる場合とがある。
また、試行回数が2万回に達する前に設定割数が変更
された場合には、遊技確率の修正は行われないが、当該
設定割数に基づく実績データがEEPROM79内に蓄積されて
いる限り、当該パチンコ機1において再びこの設定割数
に設定変更された場合、新たな設定割数に対する遊技確
率を算出する際の実績データとして、実績データ選択手
段116によって当該実績データが選択されるので、設定
割数変更に伴う遊技確率算出の際の有用なデータとな
る。
上記のように、所定条件(電源のオン・オフ)が満た
される毎に収集データをEEPROM79に登録するようにすれ
ば、パチンコ機1の遊技盤交換時等に各入賞口への入賞
確率を調節するための釘調整用データとして用いること
ができると共に、日毎に異なるパチンコ機1の稼動率
や、この稼動率の変動に基づく収集データの変動状況等
についての情報も得ることができる。
なお、遊技盤交換に伴う釘調整は、交換時からある程
度日数が経つと行われなくなるのが通常であり、日毎の
収集データを特に必要としなくなった場合には、所定回
数(2万回に限らない)の試行回数を経過した時点でEE
PROM79に登録するようにしたり、或いは試行回数2万回
を経過して遊技確率の修正が施されるまで、同一の収集
データを継続更新してゆき、収集データを正規に登録し
ないように、RAM80内の収集データをEEPROM79に登録す
る際の登録条件を適宜に設定変更可能なように構成して
もよい。
2mS毎に起動されて所定のシーケンス処理を行うゲー
ム処理は、上記タイマ処理によって検出・処理された各
種検出器の検出情報を読み込むと共に、該入賞球等に応
じた遊技機器制御を行う。
ゲーム処理においては、まずRAM80が正常であるか否
かを、RAM80内のメモリパッド書き込み領域に書き込ん
だ固定データたるメモリパッドによって判定し、このメ
モリパッドの内容がEPROM78に固定データとして記憶さ
れているメモリパッド書き込み用のデータと相違する場
合には、外部ノイズ等によってRAM80の記憶内容が変化
しているものとして、RAM80の異常を検出する。
そして、RAM80に異常があるものと認められる場合に
は、RAM80内の記憶データに信頼性が無いものとして、R
AM80の全記憶領域をクリアし、このRAMクリア処理中に
遊技機器制御用の制御信号を出力していた場合には、全
ての出力をリセットすると共に、未処理分の遊技制御用
記憶としてセットされている各種のフラグをクリアする
ことで、RAM80を初期状態にセットする。
次いでRAM80の収集データ記憶領域より遊技確率を読
み込み、前回のゲーム処理における遊技確率と異ってい
る場合には、可変表示器12の表示内容を決定する上で大
きく関与する乱数を再設定し、当該遊技確率に応じた確
率で特別遊技の開始条件たる特別態様が可変表示器12の
可変表示部12a〜12cの表示内容に形成されるように変更
する。
そして、上記タイマ処理によって検出・処理された各
種検出器の検出情報をSW(スイッチ)読込処理によって
読み込むと共に、このSW読込処理において読み込んだ各
種検出器の検出情報が不正によるものか否かを判定する
ための不正処理を行う。
SW読込処理に際しては、まず上記タイマ処理によって
ストアされた第1〜第3始動スイッチ15a〜15cの検出情
報を読み込み、いづれかの始動スイッチに入賞球が入賞
していれば、始動スイッチ入賞数を更新すると共に、セ
ーフ記憶に“1"加算する。なお、セーフ記憶が4以上で
あった場合にはセーフ記憶の加算は行わない。したがっ
て、第1〜第3始動口16〜18へ短時間に5個以上の遊技
球が入賞しても、可変表示装置11を作動させることによ
って行う補助遊技開始条件の記憶たるセーフ記憶は“4"
が限度となるために、RAM80の収集データ記憶領域内に
蓄積された「第1〜第3始動スイッチのオン回数」の合
計値と、補助遊技によって可変表示装置11を実際に作動
させたデジタルの回転数たる「試行回数」とは異った値
となることがある。
以下、入賞個数検出器36、継続入賞球検出器35、セー
フ球検出器45、アウト球検出器44の入力判定を夫々行
い、各検出器に入力があると判定すれば、入賞個数、継
続入賞球数、セーフ球数、アウト球数が夫々更新する。
不正処理に際しては、まず入賞個数検出器36に不正が
発生しているか否かを判定する。
ここで、入賞個数検出器36は常時ハイレベルの信号を
電気的制御装置43へ送信し、入賞球を検出した場合にの
みローレベルの検出信号を電気的制御装置43へ送信する
検出器であり、電気的制御装置43内では入賞個数検出器
36より入力された信号を反転させて入力判定するものと
してあるので、入賞個数検出器36内に遊技球が停留して
いる状態もしくは入賞個数検出器36と電気的制御装置43
とを結ぶ結線コードの断線やコネクタの抜け等が生じた
状態になると、ハイレベル(“H"レベル)の検出信号が
ワンチップ・マイクロコンピュータ62へ供給され続ける
ことになる。
そこで、入賞個数検出器36からの入力信号が“H"レベ
ルか否かの判定を行い、当該検出信号が“H"レベルであ
ればオープン不正フラグ(後に詳述する)がセットされ
た状態なるオープン不正中か否かを判定して、オープン
不正中でなければオープン不正判定用のオープン不正タ
イマをセットする。そして、このオープン不正タイマに
よる計時時間が例えば2秒を経過すると、入賞個数検出
器36に異常があるものとして、オープン不正中であるこ
とを判定するためのオープン不正フラグをセットすると
共に、上記データ伝送処理によって不正検出情報を管理
装置113へ送信するための不正発生情報たる不正発生フ
ラグをセットする。
なお、オープン不正タイマのセット後に入賞個数検出
器36からの入力信号がローレベルになると、オープン不
正タイマを初期化すると共に、オープン不正フラグがセ
ットされていれば、オープン不正フラグをリセットす
る。
次いで、後述する特別遊技処理においてセットされる
通過不正監視フラグがセットされているか否かを判定
し、通過不正監視フラグがセットされていなければ、後
述する特別遊技処理においてセットされるノーカウント
不正フラグがセットされているか否かの判定を行う。
特別遊技中に継続入賞球検出器35がオンすることで通
過不正監視フラグがセットされている場合には、まず入
賞個数検出器36が入賞球を検出したか否かを判定し、入
賞球が検出されていなければ通過不正タイマをセットす
る。そして、通過不正タイマが計時する2秒の間に入賞
個数検出器36より入力がなければ、通過不正が発生した
ものとして、通過不正フラグ及び不正発生フラグをセッ
トする。
すなわち、通過不正とは継続入賞球検出器35をオンさ
せた入賞球が例えば2秒の間に入賞個数検出器36に達し
なかった場合に検出される不正であり、正当な入賞球に
依らないで、特定周波数の電磁波を放射する等の不正行
為によって継続入賞球検出器35をオンさせたような場合
に検出させるのである。
なお、通過不正タイマが計時する2秒の間に入賞個数
検出器36が入賞球を検出した場合には、通過不正監視フ
ラグ及び通過不正フラグをリセットすると共に、通過不
正タイマを初期化する。
また、ノーカウント不正フラグがセットされていた場
合には、入賞個数検出器36が入賞球を検出したか否かを
判定し、該入賞球が検出されればノーカウント不正フラ
グをリセットする。
このノーカウント不正は、後述する特別遊技処理が開
始されることに伴い、所定時間継続して球受扉29,29が
開成される変動入賞装置14に遊技球が全く入賞しなかっ
た場合に検出される不正状態であり、ノーカウントフラ
グのセットと共に、不正発生フラグもセットされる。
上記した各不正判定により、不正発生フラグがセット
されている場合には、当該パチンコ機1が不正状態にあ
るものとして、不正表示を行う。なお、不正表示は特定
の不正表示ランプを点灯あるいは点滅させたり、各種の
装飾用ランプを点滅あるいは点灯させたり、所定の表示
内容を表示した表示部材等を変換表示させたりといっ
た、視覚的表示手段によって適宜に行うことで、パチン
コ点の従業員が不正の発生した当該パチンコ機1を明瞭
に識別可能なようにしてある。また、不正表示の代りに
不正音を発するようにし、聴覚的に識別可能なように構
成してもよい。
不正処理による不正検出で、当該パチンコ機1が不正
状態にある場合には、不正原因が全て除去されるまで他
の処理は行わないものとしてあり、不正原因が全て除去
された場合には、不正原因発生時の遊技状態に復帰す
る。
不正が無かった場合および不正原因が除去された場合
には、補助遊技たるデジタル処理中か否かを判定し、デ
ジタル処理中でなければ第1〜第3始動スイッチ15a〜1
5cへの入賞記憶たるセーフ記憶があるか否かを判断す
る。
ここで、セーフ記憶がある場合にはデジタル処理を開
始すると共に、セーフ記憶から“1"減算し、試行回数を
更新する。セーフ記憶が無ければこれらの処理は行わな
い。
なお、本ゲーム処理においては、補助遊技や後述する
特別遊技処理等の各処理内容に適合するような音声出力
および表示出力を適宜に行うと共に、起動される2mS毎
に乱数更新を行うものとしてある。
デジタル処理が開始されると、特別遊技処理中か否
か、及び可変表示器12の停止動作中か否かの判定を行
い、どちらにも該当しなければオートストップ規定時間
が経過したか否かを判断し、オートストップ規定時間が
経過すると、第1〜第3可変表示部12a〜12cの停止図柄
決定のための乱数読込み処理を行うと共に、可変表示器
12の停止動作を開始する。
なお、乱数読込み処理は、2mS毎に更新される乱数を
読み込んで、この乱数を基に可変表示器12の第1〜第3
可変表示部12a〜12cの停止図柄を所定の算出法によって
決定するものである。
上記のようにして可変表示器12の停止動作が開始され
ることによって停止動作中と判断され、デジタル停止処
理が行われる。
デジタル停止処理に際しては、まず第1可変表示部12
aが停止したか否かを判定し、未だ停止状態になってい
なければ、当該判定時における第1可変表示部12aの表
示内容が、乱数読み込み処理によって決定された停止図
柄に合致するか否かを判定し、表示中の表示内容が停止
図柄でなければ、更にデジタル停止処理を継続し、第1
可変表示部12aの表示内容が停止図柄に一致した時点で
第1可変表示部12aを停止させる。
なお、本実施例における可変表示装置11の表示方法は
上述したように、デジットポインタとセグメントデータ
とによって所望の可変表示用発光体25…を逐次更新させ
ながら点灯表示させてゆくものであるから、ここでいう
「第1可変表示部12aの停止」とは、当該表示内容を変
更しないように表示更新するものである。
第1可変表示部12aが停止すると、第2可変表示部12b
が停止したか否かを判定し、上記第1可変表示部12aの
停止動作と同様にして第2可変表示部12bを停止させ、
次いで第3可変表示部12cを停止させる。
なお、可変表示器12の表示内容は上記タイマ処理によ
って逐次更新されてゆくので、デジタル停止処理におい
ては、更新された表示内容と停止図柄とが一致した場合
に当該図柄を停止させるものとし、表示内容と停止図柄
が一致するまでの所要時間が、第1〜第3可変表示部12
a〜12cの停止タイミングにおける遅延時間となるように
してある。
すなわち、第50図のタイムチャートに示すように、デ
ジタル処理が開始された時点からオートストップ規定時
間が経過した際に、例えば第1可変表示部12aの表示内
容が“0"、第2可変表示部12bの表示内容が“8"、第3
可変表示部12cの表示内容が“9"であった場合におい
て、乱数読み込み処理によって決定された第1可変表示
部12aの停止図柄が“3"、第2可変表示部12bの停止図柄
が“8"、第3可変表示部12cの停止図柄が“1"であった
場合には、第1可変表示部12aにおける表示内容が“0"
から“3"に変わるまでの時間が第1遅延時間Taに相当
し、第1可変表示部12aの停止時点における表示内容が
“1"である第2可変表示部12bにおいては、表示内容が
“1"から“8"に変わるまでの時間が第2遅延時間Tbに相
当し、第2可変表示部12bの停止時点における表示内容
が“9"である第3可変表示部12cにおいては、表示内容
が“9"から“1"に変わるまでの時間が第3遅延時間Tcに
相当する。
かく構成することによって、単純に予測できない不特
定な遅延時間を設けることができ、パチンコ遊技の興趣
を高めることができる。なお、上述した各遅延時間とは
別途に、各可変表示部毎に適宜な固定時間を設定し、オ
ートストップ規定時間と固定時間と遅延時間とを合わせ
て停止タイミングをとるように構成すれば、偶発的に各
可変表示部が極めて僅少な時間差で停止してしまうこと
を防止できる。
上記のような処理を行うことで、第1〜第3可変表示
部12a〜12cにより構成した可変表示部12の表示内容3桁
全てが停止すると、デジタル停止処理を終了し、第1〜
第3可変表示部12a〜12cの停止図柄が所定の態様を構成
して成る「大当り」か否かを判定する。
図柄の判定結果が「大当り」に該当しなかった場合に
は、デジタル処理を終了し、第1〜第3始動スイッチ15
a〜15cへの入賞記憶たるセーフ記憶が有るか否かを判定
し、セーフ記憶が有れば再びデジタル処理を開始する。
図柄の判定結果が「大当り」であった場合には、特別
遊技開始フラグをセットし、特別遊技処理を開始する。
なお、ここでセットする特別遊技開始フラグは特別遊技
発生情報として機能し、このフラグがセットされること
により、データ伝送処理における特別遊技発生データ送
信処理が実行され、特別遊技開始データが管理装置113
へ送信されるのである。
特別遊技処理の開始に際しては、まず変動入賞装置14
の駆動源31を駆動させることによって、球通過口28を閉
塞状態にある球受扉29,29を左右に開成させ、球通過口2
8への入賞を可能ならしめる第2状態に変換駆動させる
のである。
そして、特別遊技における1サイクルの終了条件とな
る「予め定めた所定時間たる動作時間(例えば25秒)の
経過」もしくは「入賞個数検出器36によって検出された
入賞個数が10個」のうち、最先の条件が満たされるまで
変動入賞装置14を第2状態に保持するのである。
上記した最先の条件が満たされた時点で当該サイクル
は終了するが、このサイクル中に継続入賞球検出器35が
入賞球を検出していた場合には、改めて特別遊技中のサ
イクルが更新され、このサイクル更新による継続は例え
ば最大10回まで可能なものとしてある。
以下、上記した特別遊技における1サイクル中の処理
概要について詳述する。
当該サイクルの開始に伴って、変動入賞装置14の駆動
源31がオン状態であるか否かを判断し、当該サイクル開
始直後においては第1状態にある変動入賞装置14の駆動
源31を駆動させて、球通過口28への入賞が可能な第2状
態に変換する。そして、球通過口28へ入賞した入賞球を
検出する入賞個数検出器36が入賞球を検出したか否かを
判断し、入賞個数検出器36に入力があれば、入賞個数を
カウントする入賞個数カウンタのカウント数に“1"を加
算する。
次いで、現在実行中のサイクルが継続回数10回目に該
当するか否かを継続カウンタのカウント数によって判断
し、継続カウントが“10"でなければ、サイクルの継続
更新条件たる継続入賞球検出器35が入賞球を検出したか
否かの判定を行う。ここで、継続入賞球検出器35に入力
があれば、上記継続回数カウントのカウント数に“1"加
算すると共に、図示を省略した継続ランプを点灯し、継
続入賞球検出器35に対して為された不正を検出するため
の通過不正監視をフラグをセットする。
なお、1サイクル中に有効な継続入賞球は1個だけで
あり、継続入賞球に対する特典は次回以降のサイクルへ
持ち越せないものとしてあるので、継続入賞球検出器35
が“2"以上の入賞球を検出しても、上記継続入賞球検出
時の処理を行うことがないように、例えば継続ランプが
オン状態にあるか否かを判定し、継続ランプがオン状態
にあると判定した場合には、継続入賞球検出器35の入力
判定を行わせないものとしてある。
そして、動作時間が終了したか否かを判定し、未だ動
作時間が経過していなければ、入賞個数検出器36が検出
した入賞球数が10個になったか否かを判定することで、
当該サイクルの終了条件が満たされたか否かを判定す
る。終了条件が満足されなければ、入賞個数表示器34に
よる入賞個数表示および継続回数表示器33による継続回
数表示を更新し、上記したと同様な特別遊戯処理を行
う。
しかして、当該サイクルの終了条件が満たされた場合
には、変動入賞装置14の駆動源31をオフにすることで、
変動入賞装置14を第1状態に復せしめると共に、入賞個
数カウンタのカウント数をクリアする。なお、当該サイ
クルの終了条件が「動作時間の終了」であった場合に
は、入賞個数検出器36が検出した入賞個数たる入賞個数
が“0"であるか否かを判断し、入賞個数が“0"であった
場合には、ノーカウント不正フラグおよび不正発生フラ
グをセットすることによって、上記不正処理のノーカウ
ント不正検出に供する。
次いで、特別遊技中におけるサイクル更新の判断条件
として、継続入賞球検出器35が入賞球を検出することに
よってオンされる継続ランプがオン状態にあるか否かを
判断し、ここで継続ランプがオン状態であれば、サイク
ル更新に伴って継続ランプを消灯し、入賞個数表示およ
び継続回数表示を更新する。しかし、継続ランプがオン
状態でなければ、特別遊技中のサイクル更新は為され
ず、継続カウンタのカウント数をクリアして、特別遊技
処理自体を終了させるのである。
各サイクル毎に継続入賞球検出器35が継続入賞球を検
出し、特別遊技中におけるサイクルの更新継続回数が10
回に達した場合には、各サイクルの更新毎に“1"加算さ
れる継続回数カウンタのカウント数が“10"であるため
に、継続入賞球検出器35の入力判定は行わず、入賞個数
検出器36による入賞球の検出のみを行い、最先のサイク
ル終了条件が満たされた時点で、変動入賞装置14を第1
状態に戻すように駆動源31をオフにし、当該サイクル中
に入賞個数検出器36によって検出された入賞球数なる入
賞個数が“0"でなければ、継続カウントをクリアして、
特別遊技処理を終了する。
なお、上記したゲーム処理は一具体例であり、デジタ
ル処理において判断する可変表示器12の図柄判定に際し
て、隣接する可変表示部(例えば第1可変表示部12aと
第2可変表示部12b)の表示内容が一致する場合を「小
当り」とすることで、特別遊技とは異る遊技処理(例え
ば変動入賞装置14を極く短時間だけ第2状態に変換駆動
させる)を行うように構成すれば、パチンコ遊技の興趣
を一層高めることができる。
また、本実施例においては、各種の遊技情報を実績デ
ータとして不揮発性のEEPROM79へ累積記憶させるものと
したが、例えば電源オフ時にもRAM80へ常時バックアッ
プ電源を供給可能なように構成すれば、遊技中にRAM80
に収集した各種データをそのままRAM80内に保存するこ
とができるので、フェイル処理等によって収集データを
他のメモリに書き換える時間が不要となる。
<発明の効果> 以上説明したように本発明によれば、遊技制御プログ
ラムが書き込まれる遊技制御プログラム記憶保持手段を
ワンチップ・マイクロコンピュータに内蔵することで、
プログラム記憶保持手段のみを取り替えることができな
くなるので、不正な遊技制御プログラムを記憶保持した
ROMチップに交換して不当な遊技を行うように遊技機を
改竄するような不正行為が不可能となる。
また、ワンチップ・マイクロコンピュータが遊技制御
プログラム読出処理手段を備えることで、所定の認証デ
ータが通信手段を介して外部より送信されてきた指令に
内包される判断要素に基づいて当該指令の正当性を判断
し、遊技制御プログラムの送出指令が正当であれば、通
信手段を介して遊技制御プログラムを外部へ送出する処
理が行われるので、正当性の判断要素を内包する指令信
号を送出可能な外部機器等からワンチップ・マイクロコ
ンピュータの通信手段を介して遊技制御プログラムの送
出指令を送信すれば、簡便に遊技制御プログラムを読み
出すことが可能になると共に安全性も担保され、遊技プ
ログラム記憶保持手段から読み出した遊技プログラムが
正当なものであるか否かを容易に判断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はパチ
ンコ機の正面図、第2図は遊技盤の遊技部の拡大図、第
3図は可変表示装置の正面図、第4図は可変表示装置の
前面側俯瞰斜視図、第5図(a)〜(h)は可変表示装
置の表示方式を説明するための可変表示部概略図、第6
図は変動入賞装置の前面側俯瞰図、第7図はパチンコ機
の背面図、第8図は電気的制御装置の分解斜視図、第9
図は制御基板の斜視図、第10図は電気的制御装置の概略
構成を示すブロック図、第11図はワンチップ・マイクロ
コンピュータの構成概略を示すブロック図、第12図
(a)は通常状態に起動される前のワンチップ・マイク
ロコンピュータにおける構成概略図、第12図(b)はRA
Mの記憶領域概略構成図、第13図(a),(b)はワン
チップ・マイクロコンピュータを通常状態に起動させる
ための処理概要の流れを示すフローチャート、第14図
(a),(b)はシリアル入力によるパスワードの入力
信号例を示す図、第14図(c),(d)はパラレル入力
によるパスワードの入力信号例を示す図、第15図および
第16図は本システムの構成概略を示すゼネラル・フロー
チャート、第17図はデータ伝送処理およびデータ収集処
理を行うためのワンチップ・マイクロコンピュータの概
略構成ブロック図、第18図はタイマ処理および通信処理
を行うためのワンチップ・マイクロコンピュータの概略
構成ブロック図、第19図および第20図はフェイル処理の
流れを示すフローチャート、第21図〜第24図はタイマ処
理の流れを示すフローチャート、第25図〜第27図は通信
処理の流れを示すフローチャート、第28図〜第37図はデ
ータ伝送処理の流れを示すフローチャート、第38図〜第
40図はデータ収集処理の流れを示すフローチャート、第
41図〜第49図はゲーム処理の流れを示すフローチャー
ト、第50図は可変表示器の第1〜第3可変表示部の停止
タイミングを示すタイムチャートである。 図中、1はパチンコ機、4は遊技盤、7は遊技部、11は
可変表示装置、14は変動入賞装置、43は電気的制御装
置、62はワンチップ・マイクロコンピュータ、77はマス
クROM、78はEEPROM、78はEPROM、79はEEPROM、108は遊
技機器制御手段、109は遊技機器制御データ設定部、110
は遊技確率算出手段、111は遊技確率修正手段、113は管
理装置、114は遊技割数算出手段、115は遊技結果記憶手
段、117は通信手段である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技領域における遊技の進行を制御する遊
    技制御プログラムが書き込まれる遊技制御プログラム記
    憶保持手段と、 上記遊技制御プログラム記憶保持手段に記憶された遊技
    制御プログラムを実行処理する遊技実行処理手段と、 上記遊技実行処理手段が遊技制御プログラムを実行する
    際の変動データを記憶するための変動データ記憶手段
    と、 外部と遊技に係わる遊技データをシリアル通信する通信
    手段と、 を一体的に集約構成したワンチップ・マイクロコンピュ
    ータを備える遊技機であって、 上記ワンチップ・マイクロコンピュータの遊技プログラ
    ム記憶保持手段に記憶されている遊技制御プログラムを
    上記通信手段を介して外部に送出する遊技制御プログラ
    ム読出処理手段を備え、 上記遊技制御プログラム読出処理手段は、 上記通信手段を介して送信されてきた指令に内包される
    正当性の判断要素に基づき当該指令の正当性を判断する
    と共に、送信指令が遊技プログラム記憶保持手段に記憶
    保持されている遊技制御プログラムの送出指令であった
    場合には、通信手段を介して遊技制御プログラムを外部
    へ送出することを特徴とする遊技機。
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