JP2973193B2 - 段ボ−ル用ステ−プラ− - Google Patents

段ボ−ル用ステ−プラ−

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JP2973193B2
JP2973193B2 JP10022669A JP2266998A JP2973193B2 JP 2973193 B2 JP2973193 B2 JP 2973193B2 JP 10022669 A JP10022669 A JP 10022669A JP 2266998 A JP2266998 A JP 2266998A JP 2973193 B2 JP2973193 B2 JP 2973193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として段ボ−ルの
蓋などを作業現場において、手軽に封緘できるようにし
た主として携帯式(簡易タイプ)の段ボ−ル用ステ−プ
ラ−に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のステ−プラ−に関する先行技術
は少ないものの、広く一般的に知られている例として実
開昭61−195981号公報に記載された携帯式の封
緘機がある。この種の携帯式の封緘機は農作業の現場な
どにおいて、段ボ−ル箱内に野菜や果実が収納された
後、蓋などを封緘するために利用されることで広く知ら
れている。
【0003】この種の従来例は、針の駆動は作業者の労
力に負うており、ハンドルを押し下げることにより、シ
ヤッタを降下させると同時に一対のアンビルを回動さ
せ、針を下方に押し下げるとともにアンビルを介して針
の両側脚部を内側へ折曲させて段ボ−ル箱の蓋などの封
緘を行うようにしている。
【0004】したがって、駆動源に制約を受けることの
ない点で評価できるものの、労力を駆動源としているた
め、作業者にとってその作業が甚だ煩雑なことはもとよ
り、作業の非能率化を回避できなかったし、長時間の作
業を継続することに困難性があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
前記した従来例の欠点を解消しようとするものであっ
て、この発明の目的は、段ボ−ル箱の蓋などの封緘作業
の煩雑さの解消と作業の能率化の向上化を図ること、さ
らに駆動源として電動源の採用を可能にすることのほ
か、電動源を採用することによって生ずる二次的な課題
も併せて解決することにある。
【0006】ここに、二次的な課題とは、電動源を採用
することにより何らかの制御をしない限り、針の打ち込
み作動が連続的に行われることになるが、この発明の目
的は電動源を採用するものの、針の作動を任意にかつ断
続的に行うことができるようにすることなどにある。
【0007】この種のステ−プラ−は、封緘作業時にお
いて1本毎の針を段ボ−ルの蓋などの所要箇所毎に打ち
込むことによって行うものであるから、針の打ち込み作
業を作業者の意思にしたがい、針を1本毎に任意にかつ
断続的に行うことのできることを必須とする。
【0008】ところが、駆動源として電源を採用するこ
とにより、前記したように何らかの制御手段を採用しな
い限り、針を1本毎に任意にかつ断続的に打ち込む作業
を制御できない。そこで、この発明は駆動源として電動
源を採用するものの、針の打ち込み作業を1本毎に確実
にかつ断続的に行うことのできる段ボ−ル用ステ−プラ
−を提供しようとするものである。
【0009】換言すれば、1本毎の針の打ち込み動作を
制御するシヤッタおよび一対のアンビルの起動から停止
に至る動作を1サイクル(1周期)毎に制御することに
ある。その他に、電動源の駆動によって発生する騒音の
抑制を図ることや、クラッチ機構などによるアンビルな
どの制御手段の簡素化を図ることなどを発明の目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用効果】請求項1
記載の発明の段ボ−ル用ステ−プラ−は、シヤッタの降
下と併せて左右一対のアンビルがシヤッタの下方におい
て回動自在なものであって、針用のマガジン内にマガジ
ンの長手方向に移動自在に収納された針群のうちシヤッ
タ寄りの針をシヤッタにより降下させ、降下された針の
両側を内側に回動する一対のアンビルにより押圧させ、
シヤッタの降下と一対のアンビルの内側への回動により
針の両側を内側へ折曲させて段ボ−ルを封緘する段ボ−
ル用ステ−プラ−であって、電動源とモ−タを制御する
スイッチが設けられ、モ−タにクラッチ機構が連設さ
れ、クラッチ機構に動力伝達機構が連設され、前記のス
イッチ、クラッチ機構および動力伝達機構にモ−タの電
気回路の開閉とクラッチ機構および動力伝達機構の起動
から停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ断続的
に制御する制御手段が接続され、動力伝達機構に被動力
伝達機構が連設され、被動力伝達機構にシヤッタおよび
一対のアンビルが連設され、針用のマガジン内にマガジ
ンの長手方向に移動自在に収納された針群のうちその先
端の針がシヤッタ寄りに臨ませてなる段ボ−ル用ステ−
プラ−において、内側に対向させて第1の内側突起と第
2の内側突起を備えた回動体が設けられるともに回動体
の一端にスイッチ用の接触部が、他端に復元用のばね材
が装着され、回動体の傍らに押ボタンが設けられ、内側
に内側突起を、外側に外側突起を備え、かつ凹部を備え
た回転自在なスリ−ブが設けられるとともにこのスリ−
ブが前記した回動体の内側に回転自在に設けられ、回動
体の第1の内側突起がスリ−ブの凹部に臨ませられ、回
動体の第2の内側突起とスリ−ブの外側突起が当接され
るようにした制御手段を備えてなることを特徴とするも
のである。
【0011】
【0012】請求項2記載の発明の段ボ−ル用ステ−プ
ラ−は、シヤッタの降下と併せて左右一対のアンビルが
シヤッタの下方において回動自在なものであって、針用
のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在に収納さ
れた針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタにより降下
させ、降下された針の両側を内側に回動する一対のアン
ビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対のアンビル
の内側への回動により針の両側を内側へ折曲させて段ボ
−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−であって、電動
源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、回転軸を備
えた主クラッチ部材がモ−タに連設されるとともに、回
転軸を備えた従クラッチ部材が前記した主クラッチ部材
の回転軸に連設され、主クラッチ部材と従クラッチ部材
の夫々の回転軸の外周にかけてコイルばねが装着され、
かつそのコイルばねの一端が主クラッチ部材の外周に装
着されたスリ−ブの一側に固定され、コイルばねの他端
が従クラッチ部材の外周において固定されてなるクラッ
チ機構が設けられ、前記したクラッチ機構がモ−タに連
設され、クラッチ機構に動力伝達機構が連設され、前記
のスイッチ、クラッチ機構および動力伝達機構にモ−タ
の電気回路の開閉とクラッチ機構おび動力伝達機構の起
動から停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ断続
的に制御する制御手段が接続され、動力伝達機構に被動
力伝達機構が連設され、被動力伝達機構にシヤッタおよ
び一対のアンビルが連設され、針用のマガジン内にマガ
ジンの長手方向に移動自在に収納された針群のうちその
先端の針がシヤッタ寄りに臨ませてなることを特徴とす
る段ボ−ル用ステ−プラ−において、内側に対向させて
第1の内側突起と第2の内側突起を備えた回動体が設け
られるともに回動体の一端にスイッチ用の接触部が、他
端に復元用のばね材が装着され、回動体の傍らに押ボタ
ンが設けられ、内側に内側突起を、外側に外側突起を備
え、かつ凹部を備えた回転自在なスリ−ブが設けられる
とともにこのスリ−ブが前記した回動体の内側に回転自
在に設けられ、回動体の第1の内側突起がスリ−ブの凹
部に臨ませられ、回動体の第2の内側突起とスリ−ブの
外側突起が当接されるようにした制御手段を備えてなる
ことを特徴とするものである。
【0013】ここで、段ボ−ル用ステ−プラ−用の針に
は、マガジン内の収納状態がコ字状である場合と水平な
場合を含む。段ボ−ル用ステ−プラ−には、シヤッタに
より降下されると併せて一対のアンビルによりコ字状の
針の両側が内側に折曲されることによって段ボ−ルの蓋
などを封緘するものや、水平な針をシヤッタに併設され
た一対の押圧部材とアンビル側に設けられた一対のガイ
ド部材を介して予めコ字状に形成し、さらにアンビルに
より内側へ折曲することにより封緘するものも含む。
【0014】ここで、電動源とは、通常の電気エネルギ
−の総称を意味するものであって、充電式であるか否か
を問わず蓄電池のほか移動式の発電機をも含む。
【0015】動力伝達機構とは、具体的には回転自在な
クランクを備えた駆動軸であるが、クランクを備えた駆
動軸に制約する趣旨ではなく、必要なことは動力を伝達
できる機構の全てを含む。
【0016】また、電気回路の開閉と動力伝達機構の起
動から停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ断続
的に制御する制御手段とは、モ−タと動力伝達機構の起
動から停止に至る作動の1周期を制御するものである。
【0017】電気回路の開閉を任意にかつ断続的に1サ
イクル毎に制御できるものであれば、経済性や複雑化を
無視するならば非接触式の近接スイッチやリレ−スイッ
チなどの制御手段を採用することも発明者は予定してお
り、単なる制御手段の置換にすぎないものとして容易に
理解されるであろう。
【0018】 したがって、請求項1及び2記載の発明
は、前記した構成上の相違があるものの、基本的にステ
−プラ−用の針を段ボ−ル箱の蓋などに打ち込む作業を
手作業によることなく、電動源を利用して実施でき、そ
の上、電動源を駆動源として採用するものの、針の打ち
込みが連続的に行われることなく、作業者の意思にした
がい必要に応じてその作業を任意にかつ断続的に行うこ
とができる。また、前記した制御手段を作動させること
により、電動源を介してモ−タが駆動され、その駆動エ
ネルギ−は任意にかつ断続的に動力伝達機構に伝達さ
れ、伝達されたエネルギ−はさらに被動力伝達機構を介
してシヤッタ−および一対のアンビルに伝達される。
【0019】かくして、マガジン内に収納された針群の
うち、シヤッタ−寄りの1本毎の針が前記した制御手段
の作動に呼応し、シヤッタによって降下されると同時に
左右一対のアンビルの回動に追従して針の両側が内側に
向けて折曲され、段ボ−ル箱の蓋などのに打ち込まれる
ことにより封緘作業を行うことができる。
【0020】この場合、シヤッタおよび一対のアンビル
に連設された被動力伝達機構は制御手段を作動させるこ
とにより、1サイクル毎にシヤッタとアンビルの起動か
ら停止を確実に実施できるので、針の打ち込み作業を1
本毎に確実に行うことができる。
【0021】よって、1本毎の針の作動(降下と折曲)
に対応して起動とその停止を任意にかつ断続的に行うこ
とができるから、針の降下と折曲が連続的に行われるこ
となく、作業者の意思にしたがって確実に任意にかつ断
続的に電動源を利用して1本毎の針の打ち込み作業を実
施することができる。
【0022】 したがって、段ボ−ル箱の蓋などの封緘
作業を従来のように手作業による労力に依存することな
く、電動源を採用して実施できるから、作業の煩雑さを
解決できることのほか封緘作業の能率化の向上を図るこ
とができることのほか、押ボタンを回動体に向けて押圧
することにより、回動体が回動する。その結果、回動体
が変位することにより、スイッチ用の接触部がスイッチ
に接触することにより、スイッチがONの状態となり、
モ−タを回転させることができ、スリ−ブの回転制御と
コイルばねの縮小状態と伸長状態を制御させることがで
きるから、モ−タの回転力をクラッチ機構や動力伝達機
構などに対して1サイクル毎の作動に呼応して伝達でき
るなどの作用効果を奏する。
【0023】請求項3記載の発明の段ボ−ル用ステ−プ
ラ−は、 シヤッタの降下と併せて左右一対のアンビル
がシヤッタの下方において回動自在なものであって、針
用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在に収納
された針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタにより降
下させ、降下された針の両側を内側に回動する一対のア
ンビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対のアンビ
ルの内側への回動により針の両側を内側へ折曲させて段
ボ−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−であって、電
動源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、モ−タに
クラッチ機構が連設され、クラッチ機構に動力伝達機構
が連設され、前記のスイッチ、クラッチ機構および動力
伝達機構にモ−タの電気回路の開閉とクラッチ機構およ
び動力伝達機構の起動から停止に至る1サイクル毎の作
動を任意にかつ断続的に制御する制御手段が接続され、
動力伝達機構に被動力伝達機構が連設され、被動力伝達
機構にシヤッタおよび一対のアンビルが連設され、針用
のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在に収納さ
れた針群のうちその先端の針がシヤッタ寄りに臨ませて
なる段ボ−ル用ステ−プラ−において、一端に押ボタン
を備えた制御体がスイッチに向けて弾装され、外側に外
側突起を、内側に第1の内側突起と第1の内側突起に対
向させて第2の内側突起を備えた回動体が回動自在に設
けられ、この回動体の外側突起が前記した制御体に臨ま
せられ、内側に内側突起を、外側に外側突起を備え、か
つ外側に凹部を備えたスリ−ブが回動体の内側に回転自
在に設けられ、回動体の第1の内側突起がスリ−ブの凹
部に臨ませられ、回動体の第2の内側突起と外側突起が
スリ−ブの回転により当接されるようにしてなる制御手
段を備えてなることを特徴とするものである。
【0024】ここで、モ−タの電気回路の開閉とクラッ
チ機構おび動力伝達機構の起動から停止に至る作動を任
意にかつ断続的に1サイクル毎に制御する制御手段と
は、モ−タの起動から停止に至る1サイクル毎の動作を
任意にかつ断続的に制御できる機能を備え、またクラッ
チ機構および動力伝達機構の起動から停止に至る動作を
1サイクル毎に任意にかつ断続的に行う機能を備えたも
のを意味する。
【0025】さらにいえば、1本毎の針の打ち込み作業
に際してシヤッタとアンビルが1本毎の針に追従して1
サイクル毎に作動し、作動の終了後は確実にその作動を
停止させる機能を備えたものといえる。
【0026】 したがって、請求項3記載の発明は、前
記した請求項1記載の発明が奏する作用効果のほかに、
回動体の制御のため、外側突起を備えた制御体がスイッ
チに向けて弾装されているから、回動体の操作を確実に
行うことができる。
【0027】 請求項4記載の発明の段ボ−ル用ステ−
プラ−は、シヤッタの降下と併せて左右一対のアンビル
がシヤッタの下方において回動自在なものであって、針
用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在に収納
された針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタにより降
下させ、降下された針の両側を内側に回動する一対のア
ンビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対のアンビ
ルの内側への回動により針の両側を内側へ折曲させて段
ボ−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−であって、電
動源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、回転軸を
備えた主クラッチ部材がモ−タに連設されるとともに、
回転軸を備えた従クラッチ部材が前記した主クラッチ部
材の回転軸に連設され、主クラッチ部材と従クラッチ部
材の夫々の回転軸の外周にかけてコイルばねが装着さ
れ、かつそのコイルばねの一端が主クラッチ部材の外周
に装着されたスリ−ブの一側に固定され、コイルばねの
他端が従クラッチ部材の外周において固定されてなるク
ラッチ機構が設けられ、前記したクラッチ機構がモ−タ
に連設され、クラッチ機構に動力伝達機構が連設され、
前記のスイッチ、クラッチ機構および動力伝達機構にモ
−タの電気回路の開閉とクラッチ機構おび動力伝達機構
の起動から停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ
断続的に制御する制御手段が接続され、動力伝達機構に
被動力伝達機構が連設され、被動力伝達機構にシヤッタ
および一対のアンビルが連設され、針用のマガジン内に
マガジンの長手方向に移動自在に収納された針群のうち
その先端の針がシヤッタ寄りに臨ませてなる段ボ−ル用
ステ−プラ−において、一端に押ボタンを備えた制御体
がスイッチに向けて弾装され、外側に外側突起を、内側
に第1の内側突起と第1の内側突起に対向させて第2の
内側突起を備えた回動体が回動自在に設けられ、この回
動体の外側突起が前記した制御体に臨ませられ、内側に
内側突起を、外側に外側突起を備え、かつ外側に凹部を
備えたスリ−ブが回動体の内側に回転自在に設けられ、
回動体の第1の内側突起がスリ−ブの凹部に臨ませら
れ、回動体の第2の内側突起と外側突起がスリ−ブの回
転により当接されるようにしてなる制御手段を備えてな
ることを特徴とするものである。
【0028】 したがって、請求項4記載の発明は、前
記した請求項1記載の発明が奏する作用効果のほかに、
次の作用効果を奏する。まず、スイッチを入れることに
より電気回路が閉じてモ−タが回転を始める。次に段ボ
−ルの蓋などに針を打ち込むため、蓋の所定の位置にシ
ヤッタ側の針を配置させる。
【0029】スリ−ブはモ−タの回転力を受けて回転し
ようとするが、前記した制御手段により制御されること
によって、スリ−ブに負荷がかかり、両回転軸の外周に
装着されたコイルばねに負荷がかかる。
【0030】つまり、コイルばねの他側は固定され、一
側はたとえばスリ−ブの一側の内側突起により支持され
ているから、回転エネルギ−による負荷を受けて両回転
軸の外周に縮小状態で巻き付けられたコイルばねはわず
かながら強制的に伸長することになり、コイルばねと両
回転軸の間に間隙が発生し、モ−タの回転力はコイルば
ねを通じて主クラッチ部材に伝達されないので、主クラ
ッチ部材は空転する。
【0031】他方、スリ−ブの回転は前記した制御手段
により回転が抑制されている。そこで、スリ−ブを回転
できるようにするため、制御手段によってスリ−ブを制
御することにより、回転できる状態にする。
【0032】かくして、スリ−ブを回転自在にすること
により、負荷がなくなるため伸長していたコイルばねは
復元し、両回転軸の外周に密着状態となる。
【0033】その結果、スリ−ブ、コイルばね、主クラ
ッチ部材、従クラッチ部材にモ−タの回転力が伝達さ
れ、さらに動力伝達機構を通じて被動力伝達機構を介し
てシヤッタやアンビルに伝達され、針の降下と回動が行
われ、針の打ち込み作業が行われる。
【0034】そして、打ち込み作業の終了時に呼応して
スリ−ブが前記した制御手段により制御され、1サイク
ルの作動を停止し、モ−タの回転を停止する。
【0035】したがって、請求項4記載の発明は、クラ
ッチ機構がコイルばねにより制御されているから、作動
時の騒音を抑制できるし、一般的なクラッチ機構に比較
して、狭隘なスペ−ス内に採用できるから、クラッチ機
構の簡素化を図ることができ、この種の携帯式のステ−
プラ−に要求される軽量化の課題にも対応することがで
きる。
【0036】 その上、クラッチ機構の主クラッチ部材
と従クラッチ部材は分離して設けられているから、コイ
ルばねやスリ−ブを必要とするものの、この種の携帯式
のステ−プラ−に要請されるシヤッタとアンビルの起動
と停止を1サイクル毎に作業者の意思にしたがい、確実
にクラッチ機構などを任意にかつ断続的に制御できるの
で針が連続的に打ち込まれることがないことのほか、押
ボタンを回動体に向けて押圧することにより、回動体が
回動する。その結果、回動体が変位することにより、ス
イッチ用の接触部がスイッチに接触することにより、ス
イッチがONの状態となり、モ−タを回転させることが
でき、スリ−ブの回転制御とコイルばねの縮小状態と伸
長状態を制御させることができるから、モ−タの回転力
をクラッチ機構や動力伝達機構などに対して1サイクル
毎の作動に呼応して伝達できる。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】 したがって、請求項4記載の発明は、請
求項1および2記載の発明の奏する作用効果のほかに、
回動体の制御のため、外側突起を備えた制御体がスイッ
チに向けて弾装されているから、回動体の操作を確実に
行うことができる。
【0042】 請求項5記載の発明の段ボ−ル用ステ−
プラ−は、シヤッタの降下と併せて左右一対のアンビル
がシヤッタの下方において回動自在なものであって、針
用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在に収納
された針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタにより降
下させ、降下された針の両側を内側に回動する一対のア
ンビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対のアンビ
ルの内側への回動により針の両側を内側へ折曲させて段
ボ−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−において、電
動源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、スイッチ
の接触子は弾装されたものであって、回転軸を備えた主
クラッチ部材がモ−タに連設されるとともに、回転軸を
備えた従クラッチ部材が前記した主クラッチ部材の回転
軸に連設され、主クラッチ部材と従クラッチ部材の夫々
の回転軸の外周にかけてコイルばねが装着され、コイル
ばねの一側に、外側突起を備え、かつ凹部を備えた円筒
状のスリ−ブが回転自在に設けられ、コイルばねの一端
がスリ−ブの一側に固定され、コイルばねの他端が従ク
ラッチ部材の外周において固定され、内側突起を備えた
回動体がスリ−ブの外周においてその円周方向の一部を
支点として回動自在に設けられ、回動体の内側突起がス
リ−ブの凹部に臨むことができるように制御されたクラ
ッチ機構と、スイッチの傍らにスイッチ制御部材が自由
状態に設けられ、スイッチ制御部材から前記したクラッ
チ機構にかけてクラッチ制御部材が発条体を介して弾装
されるとともにスイッチ制御部材の他側がクラッチ制御
部材の発条体側において支持され、前記したクラッチ制
御部材の発条体側に長孔が設けられるとともに長孔を境
にして発条体と反対側の位置に制御片が設けられ、スイ
ッチ制御部材の傍らにスイッチ制御部材と連設させた操
作部材が回動自在に設けられ、操作部材の他側の傍らに
一側に被規制部を、他側に前記したクラッチ制御部材の
制御片に対応する被制御部を備えた作動リンクがクラッ
チ制御部材の下方において操作部材の回動作用を受けて
回動自在に設けられ、前記した作動リンクの一側の傍ら
に規制片が設けられ、操作部材と作動リンクの前記した
長孔側が長孔の下方において共通な連結軸を介して連結
されるとともにその連結軸が長孔内に遊嵌されてなるク
ラッチ制御機構が設けられ、クラッチ制御機構のクラッ
チ制御部材が前記したクラッチ機構の回動体の支軸と反
対位置の円周上に連結されてなる制御手段が設けられ、
クラッチ機構に動力伝達機構が連設され、前記のスイッ
チ、クラッチ機構および動力伝達機構にモ−タの電気回
路の開閉とクラッチ機構および動力伝達機構の起動から
停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ断続的に制
御する制御手段が接続され、動力伝達機構に被動力伝達
機構が連設され、被動力伝達機構にシヤッタおよび一対
のアンビルが連設され、針用のマガジン内にマガジンの
長手方向に移動自在に収納された針群のうちその先端の
針がシヤッタ寄りに臨ませてなることを特徴とする段ボ
−ル用ステ−プラ−。
【0043】 請求項5記載の発明によるステ−プラ−
により段ボ−ルに針Nを1本毎打ち込む要領を作用効果
とともに説明する。
【0044】操作部材117をスイッチ80の接触子8
1が有する弾発力や発条体143に抗してスイッチ80
側に押すことにより、支軸121を支点として操作部材
119が反時計方向に回動される。
【0045】このとき、作動リンク127は連結軸13
1を介して操作部材119に連結されているから、操作
部材119の回動作用を受けるとともに、作動リンク1
27はクラッチ制御部材141の長孔137に誘導され
つつ、作動リンク127の被制御部128が規制片14
7に向けて移動され、規制片147に当接する。
【0046】そして、被制御部128が規制片147に
より移動が規制されることと相待って操作部材119の
回動作用により、作動リンク127は規制片147との
当接部によって支えられながら、クラッチ機構30側に
向けて移動しつつ、反時計方向に回動する(図9ないし
図11を参照)。
【0047】かくして、クラッチ制御部材141から作
動リンク127に向けて設けられた制御片133に作動
リンク127の被制御部135が当接することにより、
作動リンク127の作動がクラッチ制御部材141に伝
達され、クラッチ制御部材141に連結されたクラッチ
制御機構30の回動体44を支軸97を支点として回動
させる(図9ないし図11を参照)。
【0048】回動体44が支軸97を支点として回動す
ることにより、スリ−ブ51の凹部99に臨んでいた回
動体44の内側突起49は凹部99から脱出し、スリ−
ブ51と回動体44の係合状態が解除され、スリ−ブ5
1は自由に回転できる状態に準備される。
【0049】この場合、作動リンク127は反時計方向
に回動しているから、クラッチ制御部材141の制御片
133と作動リンク127の被制御部135との係合状
態は解除されている状態となっている(図11および図
12を参照)。
【0050】他方、スリ−ブ51が自由に回転できる状
態に準備される前に、クラッチ制御部材141の発条体
143側を支点としてクラッチ制御部材141に支持さ
れたスイッチ制御部材115はクラッチ制御部材141
のクラッチ機構30側への作動応力を受けて反時計方向
に回動されることにより、スイッチ制御部材115の一
側がスイッチ80の接触子81側に向け、接触子81の
有する弾発力に抗して僅かながら回動することにより通
電状態となる(図11を参照)。
【0051】この点をクラッチ機構30側から観察する
と、回動体44の内側突起49がスリ−ブ51の凹部9
9内に嵌合した状態では、スリ−ブ51に負荷がかかっ
ているから、スリ−ブ51の内側に設けられた主クラッ
チ部材32と従クラッチ部材34の両回転軸36、38
に巻き付けられたコイルばね50には負荷がかかってい
る。
【0052】コイルばね50の一端はスリ−ブ51の一
側に固定され、その他側は従クラッチ部材34に固定さ
れているから、回転軸36、38の外周に縮小状態で巻
き付けられたコイルばね50はスリ−ブ51の回転によ
りその回転応力を受けることなく伸長し、コイルばね5
0と両回転軸36、38の間に間隙が発生するので、モ
−タ22の回転力はコイルばね50を介して主クラッチ
部材32に伝達されないため主クラッチ部材32は空転
状態になっている(シャッタ10の起動前)。
【0053】しかし、前記したとおりクラッチ制御部材
141が操作部材119や作動リンク127の作用を受
けてクラッチ機構30側に移動される結果、回動体44
が反時計方向に回動されることにより、スリ−ブ51の
凹部99から回動体44の第1の内側突起49が脱出す
る結果、スリ−ブ51が回転できる状態となるためスリ
−ブ51に対する負荷がなくなり伸長していたコイルば
ね50は復元し両回転軸36、38の外周に密着状態と
なる。
【0054】そこで、スリ−ブ51が回動体44の回動
方向と反対方向に1サイクル回転することにより、その
回転エネルギ−は動力伝達機構70や被動力伝達機構7
4を介してアンビル12などに作用し、1本の針Nの打
ち込みが行われる。
【0055】他方、スリ−ブ51が1サイクル回転する
ことにより、回動体44の内側突起49がスリ−ブ51
の凹部99内に嵌合し、スリ−ブ51の回転が停止され
るので、アンビル12などが作動が停止し、さらに針N
が打ち込まれることがない。
【0056】このようにして1本の針Nの打ち込み作業
が終了すると、クラッチ制御部材141の制御片133
と作動リンク127の被制御部135との係合状態は解
除されているから、クラッチ制御部材141はクラッチ
制御部材141を引っ張っている発条体143の復元力
により発条体143側に復帰される。
【0057】かくして、クラッチ制御部材141の復帰
に追従してスイッチ制御部材115は、発条体143側
を支点として時計方向に大きく回動するから、スイッチ
制御部材115のスイッチ80側はスイッチ80から離
れることになる。
【0058】そして、この場合、操作部材119(押し
ボタン)を誤操作などにより押しつづけていても、スイ
ッチ80の接触子81はスイッチ制御部材115側に弾
発力が奏するように設けられていることにより、その接
触子81の弾発力を超えて強く押さない限り、通電する
ことがないので誤って針Nの2度打ちを行うことを回避
できる。
【0059】かくして、ステ−プラ−用針Nの降下と折
曲を行うシヤッタ10と一対のアンビル12、12の起
動から停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ断続
的にできる。
【0060】 請求項6記載の発明の段ボ−ル用ステ
−プラ−は、請求項1、2、3、4または5記載の発明
において、モ−タとクラッチ機構との間に減速機構が設
けられてなることを特徴とするものである。
【0061】 したがって、請求項1ないし5記載の作
用効果を奏することのほか、モ−タとクラッチ機構との
間に減速機構が設けられてなるから、モ−タのトルクを
増加させて出力を動力伝達機構などに伝達することがで
きる。
【0062】請求項7記載の発明の段ボ−ル用ステ−プ
ラ−は、請求項1、2、3、4または6記載の発明にお
いて、電動源が蓄電池であることを特徴とするものであ
る。
【0063】したがって、請求項1ないし7記載の発明
の作用効果を奏することのほか、電動源が蓄電池である
から、電動源が充電式の蓄電池であるか否かを問わず、
電線ケ−ブルを必要としないので、電動源から離れた遠
隔地たとえば電線ケ−ブルの接続が困難な農場において
段ボ−ル箱内に野菜や果実の収納した後に蓋を封緘する
作業に際して利便性にすぐれる。
【0064】 請求項8記載の発明の段ボ−ル用ステ−
プラ−は、請求項5記載の発明において、 操作部材に
第2のスイッチ制御部材が連設され、第2のスイッチ制
御部材に対向させて安全機構が併設されてなることを特
徴とするものである。
【0065】したがって、針の打ち込み時の途中でその
作動が停止するようなことが生じても、通電が解除され
るから、モ−タ22の回転が停止されモ−タに負荷がか
かって焼きつくようなことがない。
【0066】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態のその1を
図面参照して以下に説明する。図1は、この発明の段ボ
−ル用ステ−プラ−の側面図であり、要部が破断して表
されている。図2は、図1の要部の拡大断面図、図3は
段ボ−ル用ステ−プラ−のヘッド内部とホルダ−、マガ
ジンらの位置関係を示す部分断面図、図4は段ボ−ル用
ステ−プラ−のヘッド内部を示す説明図、図5はクラッ
チ機構などの制御手段の実施の形態その1の説明図であ
って非通電時を表しており、図6はないし図8はクラッ
チ機構などの制御手段を示す実施形態その2の説明図、
図9ないし図14はクラッチ機構などの制御手段を示す
実施形態その3の説明図であって、図9は制御手段の非
通電時を示す説明図、図10は図9の要部の拡大側面
図、図11は通電時の制御手段を示す説明図、図12は
図11の要部の拡大側面図、図13は制御手段の復元時
を示す説明図、図14は図13の要部の拡大側面図、図
15は安全機構を示す説明図である。
【0067】この発明の実施の形態において、次の構成
は従来から知られているこの種のステ−プラ−の構成と
相違しない。シヤッタ10の降下と併せて左右一対のア
ンビル12、12がシヤッタ10の下方において回動自
在なものであり、シヤッタ10とアンビル12はリンク
13を介して連結されている(図3、図4を参照)。さ
らに、針用のマガジン15(図1を参照)内に押圧部材
(図示を省略)を介してシヤッタ10側に向けて移動自
在に針N群が収納されている。
【0068】そして、1本の針Nの打ち込み終了毎にマ
ガシン15内の1本の針Nがシヤッタ10側に押出され
る機能を備えていることは従来のステ−プラ−と同一で
ある。マガジン15内に収納された針N群のうちシヤッ
タ10寄りの針Nを1本毎シヤッタ10により降下さ
せ、降下された針Nの両側脚部を、内側に回動される一
対のアンビル12により強制的に折曲できるようにした
ものである。
【0069】シヤッタ10の降下と一対のアンビル1
2、12の内側への回動により針Nの両側脚部を内側へ
折曲させることにより段ボ−ル(図示を省略)を封緘す
る段ボ−ル用ステ−プラ−Sである。符号「90」は、
マガジン15を支持するホルダであり、「11」はヘッ
ドである。なお、この発明は、主として段ボ−ルの封緘
を目的とするものの、段ボ−ルのほか、クラフト紙など
の箱類や他の紙類の封緘に適用することも予定されてい
る。
【0070】この発明の実施の形態は、従来のこの種の
ステ−プラ−の針Nの打ち込み作業が人手によりハンド
ルを操作することにより行うようにしたもの(実開昭6
1−195981号公報参照)を電動源20により実施
できるようにしたものである。
【0071】そこで、この実施の形態では、電動源20
にモ−タ22が接続されている。図1に示す例では、使
用の場所に制約を受けないようにするために蓄電池によ
る直流電気を電動源20とすることを好ましい例として
挙げられているが、通常使用される工場用または家庭用
の交流電気を使用し、電線ケ−ブル(図示を省略)を接
続させることにより交流電気を電動源20としてもよ
い。
【0072】蓄電池以外の電動源20としてさらに発電
機による導電流を採用することも発明者は予定してい
る。交流電気の導入が容易な工場内や作業場において作
業する場合では、ケ−ブルを接続しても作業の困難性は
ない。
【0073】モ−タ22には減速機構24が連設される
ことにより、モ−タ22のトルクを増加させて出力を後
工程側に伝達できるようにしてある。しかし、モ−タ2
2に高トルクモ−タを採用するならば、モ−タの回転力
の減速制御を考慮する必要性がないから、減速機構24
を省略してもよい。
【0074】減速機構24の一側にはクラッチ機構30
が連設され、クラッチ機構30の一側には動力伝達機構
70として動力伝達軸が連設されている(図1、図2を
参照)。
【0075】このクラッチ機構30は、モ−タ22の回
転エネルギ−を動力伝達機構70に伝達するに際して任
意にかつ断続的に伝達する目的のものである。この種の
ステ−プラ−Sは、前記したとおり、作業者の意思にし
たがって1本毎の針の打ち込み作業を断続的に行うこと
を必須とする。したがって、シヤッタ10や一対のアン
ビル12、12が1サイクル毎に起動し、確実に停止す
ることが要請される。
【0076】そこで、クラッチ機構30を採用しない場
合は、モ−タ22の電気回路の開閉を1サイクル毎に制
御する制御手段(図示を省略)によってモ−タ22が制
御され、前記したようにシヤッタ10や一対のアンビル
12、12の1サイクル毎の起動と停止を行うことがで
きるようにしてある。
【0077】他方、クラッチ機構30を採用する場合
は、そのクラッチ機構30とともに制御手段60に工夫
が凝らしてあるから、以下にその詳細を説明する。ま
ず、このクラッチ機構30の詳細を図2、図5ないし図
8を参照して説明すると、モ−タ22に連結される主ク
ラッチ部材32と主クラッチ部材32に連結される従ク
ラッチ部材34が設けられている。そして、これらの両
クラッチ部材32、34には夫々内側に動力伝達機構7
0の具体例である動力伝達軸を挿入できるようにするた
め、支持孔を有する回転軸36、38が設けられてい
る。
【0078】また、両回転軸36、38の外周には後述
するコイルばね50を掛け渡して装着できるようにする
ために断面L字状の段部35、33が外側寄りの基部に
夫々形成され、これらの両段部35、33間にコイルば
ね50を密着できるようにしてある。
【0079】次に前記したクラッチ機構30とスイッチ
80さらに動力伝達機構70を制御する制御手段60に
ついて説明する(図1、図2、図5を参照)。この発明
の実施の形態その1の制御手段60では、前記したとお
り、スイッチ80、クラッチ機構30および動力伝達機
構70を共通な制御手段60により制御するようにして
いることを特徴とするが、構成の複雑化や経済性を無視
するならば、スイッチ80、クラッチ機構30および動
力伝達機構70を独立した制御機構(たとえばリレ−ス
イッチ・継電器)を利用し、独立したそれぞれの制御手
段を有機的に結合させることも発明者は予定している。
【0080】この制御手段60は、前記したように、ス
イッチ80、クラッチ機構30および動力伝達機構70
にモ−タ22の電気回路の開閉とクラッチ機構30の作
動の制御を1サイクル毎に行う機能を備えたものであっ
て、動力伝達機構70や被動力伝達機構94を介して作
動するシヤッタ10や一対のアンビル12、12を1本
の針Nの打ち込み毎に対応して1サイクル毎に作動を制
御するものである。
【0081】図5を参照すると明らかなように、内側に
対向させて第1の内側突起49と第2の内側突起42を
備えた円筒状の回動体44が円周上の一端を支軸97を
介して回動自在に設けられている。そして、この回動体
44の一端にスイッチ用の接触部81がスイッチ80に
向けて設けられ、他端にスイッチ80側に向けて回動後
の回動体44を原位置に復帰させるための復元用のばね
材95が装着され、回動体44の傍らに押ボタン93が
設けられている。
【0082】他方、内側に内側突起41を、外側に外側
突起45(図5において図面に表した符号「45」によ
る外側突起は図面上外側に突起していないが、作図上の
便宜のものである)を備え、かつ外側に凹部99を備え
た回転自在な円筒状のスリ−ブ51が設けられている。
【0083】そしてこのスリ−ブ51が前記した回動体
44の内側に多少を間隙を設けて回転自在に設けられ、
回動体44の第1の内側突起49がスリ−ブ51の凹部
99に臨ませてある。
【0084】さらに、スリ−ブ51の内側と主クラッチ
部材32の回転軸36の外周の間に多少の間隙を設けて
コイルばね50の一側が装着され、このコイルばね50
の一側は前記した主クラッチ部材32の回転軸36に形
成された段部35に支持されている。
【0085】他方、従クラッチ部材34側において前記
したコイルばね50の他側が従クラッチ部材34の回転
軸38に形成された段部33に支持されている。
【0086】そして、このコイルばね50の一側つまり
スリ−ブ51側は自由状態に支持されているものの、ク
ラッチ機構30の回転時にはコイルばね50が回転軸3
6の外周に密着できるようにするためコイルばね50側
に設けられたスリ−ブ51の内側突起41により固定さ
れており、従クラッチ部材34側のコイルばね50の他
側は回転軸38上に設けられた突起53によって固定さ
れている。コイルばね50の一側がスリ−ブ51に設け
られた内側突起41により支持されているが、内側突起
41に代えてスリ−ブ51に小孔を設け、コイルばね5
0の一側端をその小孔内に挿入して固定してもよい。要
すれば、コイルばね50の両側は、一側がスリ−ブ51
に、他側が従クラッチ部材34に固定されておればよ
い。
【0087】また、コイルばね50の従クラッチ部材3
4側はコイルばね50の外周に設けられたメタル55に
よっても支持され、メタル55は固定部材57により従
クラッチ部材34の他側に固定されている。
【0088】主クラッチ部材32の回転軸36と動力伝
達機構70との間には、ベアリング100が挿入されて
いる。
【0089】なお、図2に示されている符号「85」、
「87」は主クラッチ部材32や動力伝達機構70をハ
ウジング内に固定するための固定手段である。
【0090】動力伝達機構70を介してシヤッタ10や
一対のアンビル12、12にモ−タ22の回転エネルギ
−を昇降エネルギ−に変換して伝達するため、クランク
71が動力伝達機構70の他側に設けられ、連結具72
を介して被動力伝達機構74が連結され、この被動力伝
達機構74に知られているようにシヤッタ10が連結さ
れ、さらにシヤッタ10の下方に一対のアがンビル1
2、12が回動自在に設けられている(図1、図2を参
照)。
【0091】そこで、実施の形態その1による制御手段
60により、作用効果を説明すると、押ボタン93を回
動体44に向けて押すことにより、回動体44はばね材
95に抗して反時計方向に回動するとともにスイッチ用
の接触部81がスイッチ80に接触して通電状態を設定
することになるが、その前に回動体44の第1の内側突
起49がスリ−ブ51の凹部99から脱出することよ
り、スリ−ブ51は時計方向に回転自在な状態に準備さ
れる。
【0092】接触子81がスイッチ80に接触して通電
が開始されることにより、スリ−ブ51の回転が可能に
なる。前記したコイルばね50はスリ−ブ51や主クラ
ッチ部材32などの回転作用を受けて主クラッチ部材3
2、従クラッチ部材34の周囲に密着状態となるから、
回転エネルギ−はコイルばね50により制御された主ク
ラッチ部材32、従クラッチ部材34を介して動力伝達
機構70や被動力伝達機構74に伝達され、シャッタ1
0やアンビル12、12の作動により針Nの打ち込みが
行われる。
【0093】他方、スリ−ブ51が時計方向に1サイク
ル回転することにより、スリ−ブ51の外側突起45は
回転し、図面上、回動体44の第2の内側突起42の右
側に存在した外側突起45は、1回転し、回動体44の
第2の内側突起42の左側に当接することにより、回動
体44を時計方向に回動させる。
【0094】そして、回動体44の時計方向への回動
は、ばね材95の復元力によっても助けられるととも
に、スリ−ブ51の凹部99内に回動体44の第1の内
側突起49が嵌合されるから、スリ−ブ51の回転が停
止され、スイッチ用の接触部81がスイッチ80にから
離れ通電状態が停止され、針Nの打ち込みが作業者の意
思にしたがって、任意にかつ断続的に終了する。
【0095】次に実施の形態その2の制御手段60を図
6ないし図8を参照して説明する。この例の基本的構成
は、先に図5を参照して説明した実施の形態と本質的に
相違しないから、相違する点について言及し共通する構
成については、原則的に先の説明を援用する。一側に押
ボタン93を、他側に接触子81を備えたスイッチ制御
体112にスプリング95が装着されることにより、そ
の制御体112がスイッチ80に向けて弾装されてい
る。
【0096】そして、外側に外側突起110を、内側に
第1の内側突起49と第1の内側突起に対向させて第2
の内側突起42を備えた回動体44がその円周上の一端
の支軸97を支点として回動自在に設けられている。こ
の回動体44の外側突起110は前記した該制御体11
2に連結されている。
【0097】したがって、押ボタン93をスプリング9
5の弾発力に抗して押すことにより、該制御体112は
スイッチ80側に進行し、接触子81がスイッチ80に
接触しモ−タ22に電気を供給することになるが、回動
体44は前記した外側突起110を介して該制御体11
2に連結されているから、回動体44は支軸97を支点
として反時計方向に回動し、また停止時には押ボタン9
3側に復帰回動するように構成されている。
【0098】他方、内側に内側突起41を、外側に外側
突起45を備え、かつ外側に凹部99を備えた回転自在
なスリ−ブ51が設けられとともにこのスリ−ブ51が
前記した回動体44の内側に回転自在に設けられ、回動
体44の第1の内側突起49がスリ−ブ51の凹部99
に臨ませられ、回動体44の第2の内側突起42とスリ
−ブの外側突起45が当接されるようにしてなることは
先の実施の形態と同一である。
【0099】また、スリ−ブ51の内側にコイルばね5
0が設けられ、コイルばね50がクラッチ機構30の両
側の回転軸36、38上に装着されていること、クラッ
チ機構30に動力伝達機構70が連設され、両者の間に
ベアリング100が挿入されていることも先の実施の形
態と共通である。
【0100】なお、この発明の実施の形態では、充電式
の蓄電池を採用しており、蓄電池とモ−タ22は電線に
より接続され、このステ−プラ−Sのハウジングの所定
の個所に差し込みプラグを設け、その込みプラグを充電
器に接続することにより充電できるように配慮してあ
る。
【0101】モ−タ22と充電式の蓄電池の接続を着脱
式の構成とすることにより、蓄電池のみをステ−プラ−
Sの本体から外して充電できるようにすることも発明者
らは予定している。
【0102】そこで、この発明の実施の形態の作用を図
を参照して説明する。起動前は、シヤッタ10は上昇し
ている状態であって、モ−タ22やクラッチ機構30ら
も当然のことであるが、停止している。まず、押ボタン
93を押すことにより接触子81がスイッチ80に接触
し、モ−タ22がONとなり回転を開始するが、シヤッ
タ10やアンビル12、12の作動を作業者の意思にし
たがって任意にかつ断続的に行うことができるようにす
るため、モ−タ22の回転力が直ちにクラッチ機構30
などに伝達しないように配慮されている。このことは、
モ−タ22の回転に伴い勝手にシヤッタ10らが作業者
の意思に反して起動することは安全性に欠けるからであ
る。
【0103】クラッチ機構30を構成している主クラッ
チ部材32と従クラッチ部材34の両回転軸36、38
の外周にはコイルばね50が装着され、主クラッチ部材
32側はスリ−ブ51の内側突起41により固定され、
他方、従クラッチ部材34側は突起53やメタル55に
よって固定され、コイルばね50は両回転軸36、38
の外周に常態では伸長した状態で装着されている。
【0104】スリ−ブ51はモ−タ22の回転エネルギ
−を受けて回転しようとするが、回動体44の第1の内
側突起49がスリ−ブ51の凹部99内に嵌合している
から、スリ−ブ51に負荷がかかっており、回転しな
い。
【0105】つまり、コイルばね50の他側は固定さ
れ、一側はスリ−ブ51の内側突起41により固定され
ているから、コイルばね50は回転軸36、38の外周
に伸長した状態となっている(コイルばね50の径が大
きく膨張した状態である)。
【0106】したがって、コイルばね50と回転軸3
6、38との間に間隙が発生しているから、モ−タ22
の回転力はコイルばね50によって制御された主クラッ
チ部材32に伝達できなく、主クラッチ部材32は空転
状態にある(シヤッタ10などの起動前)。この状態
は、未だ作業者が作業を行う意思をこのステ−プラ−S
に表示していない時期である。
【0107】スリ−ブ51の凹部99内には回動体44
の第1の内側突起49が嵌合しているから、スリ−ブ5
1の回転が抑制されている(図6を参照)。
【0108】そこで、スリ−ブ51を回転できるように
する必要があるが、押ボタン93に連結された制御体1
12と回動体44は回動体44に設けられた外側突起1
10により連結されているから、押ボタン93を引続き
押すことにより、接触子81がスイッチ80に接触する
こととともに徐々に回動体44が支軸97を支点として
矢印A方向に回動される(図6、図7を参照)。
【0109】かくしてスリ−ブ51の凹部99内に嵌合
されていた回動体44の第1の内側突起49は、その凹
部99から脱出する結果、スリ−ブ51に負荷がかから
なくなるからスリ−ブ51は回転し、伸長していたコイ
ルばね50は主クラッチ部材32、従クラッチ部材34
に巻き付けられ、両回転軸36、38の外周に密着状態
となる。
【0110】その結果、コイルばね50の縮小により制
御された主クラッチ部材32、従クラッチ部材34を介
してモ−タ22の回転力が伝達され、さらにクラッチ機
構30の回転エネルギ−は動力伝達機構70、被動力伝
達機構74を介してシヤッタ10やアンビル12、12
に伝達され、針Nの降下と回動が行われ、針Nの打ち込
み作業が行われることになる。
【0111】そして、打ち込み終了時に呼応してスリ−
ブ51の1回転時にスリ−ブ51の外側突起45が回動
体44の第2の内側突起42に当接し、回動体44を矢
印B方向へ回動させることにより、制御体112を原位
置に復帰させるようにして接触子81をスイッチ80か
ら離すことによりモ−タ22の回転が停止される。
【0112】他方、スリ−ブ51の1回転の終了と併せ
てスリ−ブ51の凹部99内に回動体44の第1の内側
突起49が嵌合することになって、スリ−ブ51の回転
が強制的に抑制されるので、シヤッタ10やアンビル1
2、12の作動を停止でき、妄動してシヤッタ10らが
起動することはない。このようにして、シヤッタ10や
アンビル12、12の1サイクル毎の作動が作業者の意
思にしたがって確実に行われる。
【0113】この発明の実施の形態その3の制御手段6
0を図9ないし図14をを参照して説明する。針Nの打
ち込み作業を1サイクル毎に行うための制御手段60に
ついて実施の形態1および2により、スイッチ80およ
びクラッチ機構30などから構成されていることを先に
説明した。
【0114】そして、先に説明した実施の形態の制御手
段60を構成する主たる要素はクラッチ機構30とその
クラッチ機構30のうち、外側突起110を備えた回動
体44を回動させるためのスイッチ制御体112などか
らなるものである(図6ないし図8を参照)。
【0115】そこで、発明者らは、制御手段60につい
て前記した実施の形態のほかにクラッチ機構30を制御
するためのスイッチ制御機構149についても工夫を凝
らしているから、更にこの例を図9ないし図14を参照
して説明する。
【0116】この例は、先の発明の実施の形態のうち、
前記したように回動体44を回動させるためのスイッチ
制御体112(図6ないし図8を参照)などの制御機構
についてその構成が相違することのほか、スイッチ80
およびクラッチ機構30の構成は、基本的に同一である
から、同一の構成については断りのない限り、先の説明
を援用し相違する点についてのみを原則的に説明する。
【0117】もっとも、この実施の形態においては、前
記した実施の形態と異なり、回動体44に設けられた第
2の内側突起42やスリ−ブ51に設けられた外側突起
45を省略してもよい。この実施の形態では、後述する
ように回動体44の復帰作用は、発条体143によって
いるからである。もちろん、発条体143による復帰作
用のほか第2の内側突起42と外側突起45が当接する
ことにより復帰作用を助けることも予定されているか
ら、この実施の形態では補助的な役割をしているもので
ある。
【0118】図1、図9ないし図14図を参照して明ら
かなように、一般的には段ボ−ル用ステ−プラのハンド
ルに接触子81を備えたスイッチ80が設けられてい
る。接触子81は好ましくは、後述するスイッチ制御部
材115側に向けて弾装されていることが希望される。
【0119】そして、接触子81の傍らに長手方向に板
状であってかつ好ましくは弾性体によるスイッチ制御部
材115が自由状態に設けられている。スイッチ制御部
材115の一側であるスイッチ80の接触子81側は自
由状態に設けられ、その他側は後述するクラッチ制御部
材141の基端(図面上の上方端)に支持されている。
【0120】ここに支持されているとは、クラッチ制御
部材141の基端にスイッチ制御部材115の他側が固
定されている場合と、単に当接されている場合を含む。
【0121】したがって、スイッチ制御部材115はそ
の他側を基準に後述するクラッチ制御部材141の作動
に追従することと自己の有する弾発力により僅かではあ
るものの、図面上の上下方向に移動自在である。
【0122】このスイッチ制御部材115は後述する操
作部材119の応力を受けてスイッチ80側へ押される
ことにより、接触子81にその一部が接触することにな
るものの、応力が解放されることにより接触子81から
離れ、原位置に復元するものである。
【0123】操作部材119の回動作用によりスイッチ
制御部材115をスイッチ80側に向けて移動できるよ
うにするため、スイッチ制御部材115の傍らにスイッ
チ制御部材115に沿わせ、押ボタン117を備えた操
作部材119が設けられ、スイッチ制御部材115から
操作部材119にかけて張り出された連結部材123に
より操作部材119に設けられた支軸121を介してス
イッチ制御部材115が操作部材119に連結されてい
る。
【0124】スイッチ制御部材115が操作部材119
とともに常態では接触子81側に移動しないよう操作部
材119の押ボタン117を操作したときにのみ移動す
るよう発条体125の一端が操作部材119に装着さ
れ、その他端はハウジングに装着され、スイッチ制御部
材115と操作部材119は常態では符号「Y」方向に
引っ張られている。
【0125】前記した操作部材119は、スイッチ制御
部材115の制御を行うことのほか後述する作動リンク
127やクラッチ制御部材141の制御を行う機能も備
えているものである。
【0126】操作部材119を操作することにより、接
触子81がスイッチ80に接触し、モ−タ22がONと
なり回転するように構成されているが、モ−タ22の回
転力が直ちにクラッチ機構30に伝達されることなく、
前記したとおりシャッタ10やアンビル12、12の作
動を作業者の意思に従って任意にかつ断続的に行うこと
ができるように以下のように制御されている。
【0127】操作部材119の他側の傍らに平面から見
て略L字状の作動リンク127が設けられ、この作動リ
ンク127の角部が操作部材119と共通の連結軸13
1を介して連結されているものの自由状態に支持されて
いる。この作動リンク127は発明の目的の一つである
軽量化を図るため、面積を小さくしL字状を呈している
ものの、その形状は問わない。
【0128】そして、この作動リンク127の一側から
他側に向け対角線方向にかけて前記した発条体125や
後述する発条体143の弾発力に比較して弾発力の弱い
発条体145が図示のように設けられ、作動リンク12
7は符号「Z」方向に常時引っ張られている。この発条
体145の一端は作動リンク127に固定され、その他
側はハウジングに固定されている。
【0129】作動リンク127は操作部材119の回動
に追従して僅かに回動しつつ、クラッチ機構30側に移
動するものであるが、その移動を制御するためその一側
の被規制部128の傍らに規制片147が設けられてい
る。
【0130】そして作動リンク127の他側寄りには後
述する制御片133を制御するための段部などによる被
制御部135が後述する制御片133に対応して設けら
れている。
【0131】スイッチ制御部材115の他側とスイッチ
機構30にかけてスイッチ制御部材115側に長孔13
7を備え、クラッチ機構30側にクラッチ機構30の回
転体44に連結させる連結部材139を備え、長孔13
7と連結部材139との間に作動リンク127に達する
長さの制御片133を備えたクラッチ制御部材141が
作動リンク127上に重ねるように設けられている(図
10、図12および図14を参照)。
【0132】そして、クラッチ制御部材141の長孔1
37内に操作部材119と作動リンク127を連結させ
た連結軸131が自由状態に遊嵌され、長孔137側の
端には発条体143が装着され、常態ではクラッチ制御
部材141は矢印「X」方向に引っ張られて、前記した
各部材の結合によりクラッチ制御手段149が設けら
れ、前記したクラッチ機構30とクラッチ制御手段14
9が結合されることにより制御機構60が設けられてい
る。
【0133】そこで、この発明の他の実施の形態につい
てその作用を制御機構60の作用を主として説明する
と、操作部材117をスイッチ80の接触子81が有す
る弾発力や発条体143、125に抗してスイッチ80
側に押すことにより、支軸121を支点として操作部材
119が反時計方向に回動される。この場合、作動リン
ク127に前記した発条体143、125の弾発方向と
反対方向に向けて弾発力を有する発条体145が装着さ
れているが、前記したとおりこの発条体145の弾発力
は発条体143、125の弾発力より弱いものであるか
ら、操作部材119の回動作用に影響しない。
【0134】このとき、作動リンク127は連結軸13
1を介して操作部材119に連結されているから、操作
部材119の回動作用を受けるとともに、作動リンク1
27はクラッチ制御部材141の長孔137に誘導され
つつ、作動リンク127の被制御部128が規制片14
7に向けて移動され、規制片147に当接する。
【0135】そして、被制御部128が規制片147に
より移動が規制されることと相待って操作部材119の
回動作用により、作動リンク127は規制片147との
当接部によって支えられながら、クラッチ機構30側に
向けて移動しつつ、反時計方向に回動する(図9ないし
図11を参照)。
【0136】かくして、クラッチ制御部材141から作
動リンク127に向けて設けられた制御片133に作動
リンク127の被制御部135が当接することにより、
作動リンク127の作動がクラッチ制御部材141に伝
達され、クラッチ制御部材141に連結された連結部材
139や外側突起110を介してクラッチ機構30の回
動体44を支軸97を支点として回動させる(図9ない
し図11を参照)。
【0137】回動体44が支軸97を支点として回動す
ることにより、スリ−ブ51の凹部99に臨んでいた回
動体44の内側突起49は凹部99から脱出し、スリ−
ブ51と回動体44の係合状態が解除され、スリ−ブ5
1は自由に回転できる状態に準備される。この場合、作
動リンク127は反時計方向に回動しているから、クラ
ッチ制御部材141の制御片133と作動リンク127
の被制御部135との係合状態は解除されている状態と
なっている(図11および図12を参照)。
【0138】他方、スリ−ブ51が自由に回転できる状
態に準備される前に、クラッチ制御部材141の発条体
143側を支点としてクラッチ制御部材141に支持さ
れたスイッチ制御部材115はクラッチ制御部材141
のクラッチ機構30側への作動応力を受けて反時計方向
に回動されることにより、スイッチ制御部材115の一
側がスイッチ80の接触子81側に向け、接触子81の
有する弾発力に抗して僅かながら回動することにより通
電状態となる(図11を参照)。
【0139】この点をクラッチ機構30側から観察する
と、回動体44の内側突起49がスリ−ブ51の凹部9
9内に嵌合した状態では、スリ−ブ51に負荷がかかっ
ているから、スリ−ブ51の内側に設けられた主クラッ
チ部材32と従クラッチ部材34の両回転軸36、38
に巻き付けられたコイルばね50にも負荷がかかってい
る。
【0140】コイルばね50の一端はスリ−ブ51の一
側に固定され、その他側は従クラッチ部材34に固定さ
れているから、回転軸36、38の外周に縮小状態で巻
き付けられたコイルばね50はスリ−ブ51の回転によ
る回転応力を受けることがないので伸長し、コイルばね
50と両回転軸36、38の間に間隙が発生するので、
モ−タ22の回転力はコイルばね50を介して主クラッ
チ部材32に伝達されないため主クラッチ部材32は空
転状態になっている(シャッタ10の起動前)。
【0141】しかし、前記したとおりクラッチ制御部材
141が操作部材119や作動リンク127の作用を受
けてクラッチ機構30側に移動される結果、回動体44
が反時計方向に回動されることにより、スリ−ブ51の
凹部99から回動体44の第1の内側突起49が脱出す
る結果、スリ−ブ51が回転できる状態となるためスリ
−ブ51に対する負荷がなくなり伸長していたコイルば
ね50は復元し両回転軸36、38の外周に密着状態と
なる。
【0142】そこで、スリ−ブ51が回動体44の回動
方向と反対方向に1サイクル回転することにより、その
回転エネルギ−は動力伝達機構70や被動力伝達機構7
4を介してアンビル12などに作用し、1本の針Nの打
ち込みが行われる。
【0143】他方、スリ−ブ51が1サイクル回転する
ことにより、回動体44の内側突起49がスリ−ブ51
の凹部99内に嵌合し、スリ−ブ51の回転が停止され
るので、アンビル12などが作動が停止し、さらに針N
が打ち込まれることがない。
【0144】このようにして1本の針Nの打ち込み作業
が終了すると、クラッチ制御部材141の制御片133
と作動リンク127の被制御部135との係合状態は解
除されているから、クラッチ制御部材141はクラッチ
制御部材141を引っ張っている発条体143の復元力
により発条体143側に復帰される。また、クラッチ制
御部材141の復帰時には、操作部材119に装着され
た発条体125の弾発力もまた復帰に寄与する。
【0145】かくして、クラッチ制御部材141の復帰
に追従してスイッチ制御部材115は、発条体143側
を支点として時計方向に大きく回動するから、スイッチ
制御部材115のスイッチ80側はスイッチ80から離
れることになる。
【0146】そして、この場合、操作部材119の押し
ボタン117を誤操作などにより押しつづけていても、
スイッチ80の接触子81はスイッチ制御部材115側
に弾発力が奏するように設けられていることにより、そ
の接触子81の弾発力を超えて強く押さない限り、通電
することがないので誤って連続的に針Nの2度打ちを行
うことを回避できる。
【0147】かくして、ステ−プラ−用針Nの降下と折
曲を行うシヤッタ10と一対のアンビル12、12の起
動から停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ断続
的にできる。
【0148】この発明の実施の形態は、上記の例のほ
か、アンビルなどの作動時における不測のトラブルによ
る弊害を防止することについて配慮されている。たとえ
ば、針Nが作動時におい何等かの原因により打ち込まれ
ることなく、段ボ−ルの途中で停止した場合、モ−タ2
2などに負荷がかかることが回避できない。この場合、
モ−タ22が焼きつくおそれがあるが、この発明ではこ
のような場合に備えて押しボタン117を作業者が離す
ことにより、通電状態が解除できる安全機構が採用され
ているからこの点を図15を参照して説明する。
【0149】前記した操作部材119の押ボタン117
側に第2のスイッチ制御部材149が設けられ、このス
イッチ制御部材149に対向して接触子151を備えた
第2のスイッチ153が設けられている。
【0150】この第2のスイッチ153はスイッチ制御
部材149が接触子151に接触したときに通電状態が
停止され、反対にスイッチ制御部材149が接触子15
1から離れたときに通電状態が開始できる機能を備えた
ものである。
【0151】第1のスイッチ制御部材115は前記した
とおり、水平な板状のものであるが、これに対して操作
部材117に連設された第2のスイッチ制御部材149
は、平面から見て略ヘの字状に設けられている。
【0152】つまり、第1のスイッチ制御部材115が
スイッチ80側に移動したときには第2のスイッチ制御
部材115が第2のスイッチ153から離れることので
きるようにするためである。
【0153】したがって、この実施の形態では、第1の
スイッチ80および第2のスイッチ153の両者が通電
状態にある場合にのみモ−タ22が駆動するように配慮
されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の段ボ−ル用ステ−プラ−の側面図で
あり、要部が破断して表されている。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】段ボ−ル用ステ−プラ−のヘッド内部とホルダ
−、マガジンらの位置関係を示す部分断面図である。
【図4】段ボ−ル用ステ−プラ−のヘッド内部を示す説
明図である。
【図5】非通電時の制御手段の実施の形態を示す説明図
である。
【図6】制御手段の実施の形態その2を示す説明図であ
り、開始前を示している。
【図7】制御手段の実施の形態その2を示す説明図であ
り、作動時を示している。
【図8】制御手段の実施の形態その2を示す説明図であ
り、停止直前を示している。
【図9】非通電時の制御手段の実施の形態その3を示す
説明図である。
【図10】図9の要部の拡大側面図である。
【図11】通電時の制御手段の実施の形態その3を示す
説明図である。
【図12】図11の要部の拡大側面図である。
【図13】制御手段の実施の形態その3の復元時を示す
説明図である。
【図14】図13の要部の拡大側面図である。
【図15】安全機構を示す説明図である。
【符号の説明】
10 シヤッタ 12 アンビル N ステ−プラ−用針 S ステ−プラ− 20 電動源 22 モ−タ 24 減速機構 30 クラッチ機構 32 主クラッチ部材 34 従クラッチ部材 36 主クラッチ部材の回転軸 38 従クラッチ部材の回転軸 41 スリ−ブの内側突起 42 回動体の第2の内側突起 44 回動体 45 スリ−ブの外側突起 49 回動体の第1の内側突起 50 コイルばね 51 スリ−ブ 60 制御手段 70 動力伝達機構 74 被動力伝達機構 80 スイッチ 81 接触子 93 押ボタン 95 復元用ばね 99 スリ−ブの凹部 110 回動体の外側突起 112 制御体 115 スイッチ制御部材 119 操作部材 127 作動リンク 128 被規制部 131 連結軸 133 制御片 135 被制御部 137 長孔 141 クラッチ制御部材 143 発条体 147 規制片 149 クラッチ制御部材 153 第2のスイッチ制御部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−29480(JP,A) 特開 平7−91459(JP,A) 特開 昭60−23119(JP,A) 特開 平3−148424(JP,A) 特開 平5−278728(JP,A) 特開 平6−278051(JP,A) 実開 昭62−114225(JP,U) 特公 昭60−49772(JP,B2) 特公 昭42−19220(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B31B 1/68 301 B25C 5/15 B65B 51/05

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シヤッタの降下と併せて左右一対のアン
    ビルがシヤッタの下方において回動自在なものであっ
    て、針用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在
    に収納された針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタに
    より降下させ、降下された針の両側を内側に回動する一
    対のアンビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対の
    アンビルの内側への回動により針の両側を内側へ折曲さ
    せて段ボ−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−であっ
    て、電動源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、モ
    −タにクラッチ機構が連設され、クラッチ機構に動力伝
    達機構が連設され、前記のスイッチ、クラッチ機構およ
    び動力伝達機構にモ−タの電気回路の開閉とクラッチ機
    構および動力伝達機構の起動から停止に至る1サイクル
    毎の作動を任意にかつ断続的に制御する制御手段が接続
    され、動力伝達機構に被動力伝達機構が連設され、被動
    力伝達機構にシヤッタおよび一対のアンビルが連設さ
    れ、針用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在
    に収納された針群のうちその先端の針がシヤッタ寄りに
    臨ませてなる段ボ−ル用ステ−プラ−において、 内側に対向させて第1の内側突起と第2の内側突起を備
    えた回動体が設けられるともに回動体の一端にスイッチ
    用の接触部が、他端に復元用のばね材が装着され、 回動体の傍らに押ボタンが設けられ、 内側に内側突起を、外側に外側突起を備え、かつ凹部を
    備えた回転自在なスリ−ブが設けられるとともにこのス
    リ−ブが前記した回動体の内側に回転自在に設けられ、
    回動体の第1の内側突起がスリ−ブの凹部に臨ませら
    れ、回動体の第2の内側突起とスリ−ブの外側突起が当
    接されるようにした制御手段を備えてなることを特徴と
    する段ボ−ル用ステ−プラ−。
  2. 【請求項2】 シヤッタの降下と併せて左右一対のアン
    ビルがシヤッタの下方において回動自在なものであっ
    て、針用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在
    に収納された針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタに
    より降下させ、降下された針の両側を内側に回動する一
    対のアンビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対の
    アンビルの内側への回動により針の両側を内側へ折曲さ
    せて段ボ−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−であっ
    て、電動源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、回
    転軸を備えた主クラッチ部材がモ−タに連設されるとと
    もに、回転軸を備えた従クラッチ部材が前記した主クラ
    ッチ部材の回転軸に連設され、主クラッチ部材と従クラ
    ッチ部材の夫々の回転軸の外周にかけてコイルばねが装
    着され、 かつそのコイルばねの一端が主クラッチ部材の外周に装
    着されたスリ−ブの一側に固定され、コイルばねの他端
    が従クラッチ部材の外周において固定されてなるクラッ
    チ機構が設けられ、 前記したクラッチ機構がモ−タに連設され、クラッチ機
    構に動力伝達機構が連設され、 前記のスイッチ、クラッチ機構および動力伝達機構にモ
    −タの電気回路の開閉とクラッチ機構おび動力伝達機構
    の起動から停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ
    断続的に制御する制御手段が接続され、 動力伝達機構に被動力伝達機構が連設され、被動力伝達
    機構にシヤッタおよび一対のアンビルが連設され、針用
    のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在に収納さ
    れた針群のうちその先端の針がシヤッタ寄りに臨ませて
    なることを特徴とする段ボ−ル用ステ−プラ−におい
    て、 内側に対向させて第1の内側突起と第2の内側突起を備
    えた回動体が設けられるともに回動体の一端にスイッチ
    用の接触部が、他端に復元用のばね材が装着され、 回動体の傍らに押ボタンが設けられ、 内側に内側突起を、外側に外側突起を備え、かつ凹部を
    備えた回転自在なスリ−ブが設けられるとともにこのス
    リ−ブが前記した回動体の内側に回転自在に設けられ、 回動体の第1の内側突起がスリ−ブの凹部に臨ませら
    れ、回動体の第2の内側突起とスリ−ブの外側突起が当
    接されるようにした制御手段を備えてなることを特徴と
    する段ボ−ル用ステ−プラ−。
  3. 【請求項3】 シヤッタの降下と併せて左右一対のアン
    ビルがシヤッタの下方において回動自在なものであっ
    て、針用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在
    に収納された針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタに
    より降下させ、降下された針の両側を内側に回動する一
    対のアンビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対の
    アンビルの内側への回動により針の両側を内側へ折曲さ
    せて段ボ−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−であっ
    て、電動源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、モ
    −タにクラッチ機構が連設され、クラッチ機構に動力伝
    達機構が連設され、前記のスイッチ、クラッチ機構およ
    び動力伝達機構にモ−タの電気回路の開閉とクラッチ機
    構および動力伝達機構の起動から停止に至る1サイクル
    毎の作動を任意にかつ断続的に制御する制御手段が接続
    され、動力伝達機構に被動力伝達機構が連設され、被動
    力伝達機構にシヤッタおよび一対のアンビルが連設さ
    れ、針用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在
    に収納された針群のうちその先端の針がシヤッタ寄りに
    臨ませてなる段ボ−ル用ステ−プラ−において、 一端に押ボタンを備えた制御体がスイッチに向けて弾装
    され、外側に外側突起を、内側に第1の内側突起と第1
    の内側突起に対向させて第2の内側突起を備えた回動体
    が回動自在に設けられ、この回動体の外側突起が前記し
    た制御体に臨ませられ、内側に内側突起を、外側に外側
    突起を備え、かつ外側に凹部を備えたスリ−ブが回動体
    の内側に回転自在に設けられ、回動体の第1の内側突起
    がスリ−ブの凹部に臨ませられ、回動体の第2の内側突
    起と外側突起がスリ−ブの回転により当接されるように
    してなる制御手段を備えてなることを特徴とする段ボ−
    ル用ステ−プラ−。
  4. 【請求項4】 シヤッタの降下と併せて左右一対のアン
    ビルがシヤッタの下方において回動自在なものであっ
    て、針用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在
    に収納された針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタに
    より降下させ、降下された針の両側を内側に回動する一
    対のアンビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対の
    アンビルの内側への回動により針の両側を内側へ折曲さ
    せて段ボ−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−であっ
    て、電動源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、回
    転軸を備えた主クラッチ部材がモ−タに連設されるとと
    もに、回転軸を備えた従クラッチ部材が前記した主クラ
    ッチ部材の回転軸に連設され、主クラッチ部材と従クラ
    ッチ部材の夫々の回転軸の外周にかけてコイルばねが装
    着され、かつそのコイルばねの一端が主クラッチ部材の
    外周に装着されたスリ−ブの一側に固定され、コイルば
    ねの他端が従クラッチ部材の外周において固定されてな
    るクラッチ機構が設けられ、前記したクラッチ機構がモ
    −タに連設され、クラッチ機構に動力伝達機構が連設さ
    れ、前記のスイッチ、クラッチ機構および動力伝達機構
    にモ−タの電気回路の開閉とクラッチ機構おび動力伝達
    機構の起動から停止に至る1サイクル毎の作動を任意に
    かつ断続的に制御する制御手段が接続され、動力伝達機
    構に被動力伝達機構が連設され、被動力伝達機構にシヤ
    ッタおよび一対のアンビルが連設され、針用のマガジン
    内にマガジンの長手方向に移動自在に収納された針群の
    うちその先端の針がシヤッタ寄りに臨ませてなる段ボ−
    ル用ステ−プラ−において、 一端に押ボタンを備えた制御体がスイッチに向けて弾装
    され、外側に外側突起を、内側に第1の内側突起と第1
    の内側突起に対向させて第2の内側突起を備えた回動体
    が回動自在に設けられ、この回動体の外側突起が前記し
    た制御体に臨ませられ、内側に内側突起を、外側に外側
    突起を備え、かつ外側に凹部を備えたスリ−ブが回動体
    の内側に回転自在に設けられ、回動体の第1の内側突起
    がスリ−ブの凹部に臨ませられ、回動体の第2の内側突
    起と外側突起がスリ−ブの回転により当接されるように
    してなる制御手段を備えてなることを特徴とする段ボ−
    ル用ステ−プラ−。
  5. 【請求項5】 シヤッタの降下と併せて左右一対のアン
    ビルがシヤッタの下方において回動自在なものであっ
    て、針用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在
    に収納された針群のうちシヤッタ寄りの針をシヤッタに
    より降下させ、降下された針の両側を内側に回動する一
    対のアンビルにより押圧させ、シヤッタの降下と一対の
    アンビルの内側への回動により針の両側を内側へ折曲さ
    せて段ボ−ルを封緘する段ボ−ル用ステ−プラ−におい
    て、 電動源とモ−タを制御するスイッチが設けられ、スイッ
    チの接触子は弾装されたものであって、 回転軸を備えた主クラッチ部材がモ−タに連設されると
    ともに、 回転軸を備えた従クラッチ部材が前記した主クラッチ部
    材の回転軸に連設され、 主クラッチ部材と従クラッチ部材の夫々の回転軸の外周
    にかけてコイルばねが装着され、 コイルばねの一側に、外側突起を備え、かつ凹部を備え
    た円筒状のスリ−ブが回転自在に設けられ、 コイルばねの一端がスリ−ブの一側に固定され、コイル
    ばねの他端が従クラッチ部材の外周において固定され、 内側突起を備えた回動体がスリ−ブの外周においてその
    円周方向の一部を支点として回動自在に設けられ、 回動体の内側突起がスリ−ブの凹部に臨むことができる
    ように制御されたクラッチ機構と、 スイッチの傍らにスイッチ制御部材が自由状態に設けら
    れ、 スイッチ制御部材から前記したクラッチ機構にかけてク
    ラッチ制御部材が発条体を介して弾装されるとともにス
    イッチ制御部材の他側がクラッチ制御部材の発条体側に
    おいて支持され、 前記したクラッチ制御部材の発条体側に長孔が設けられ
    るとともに長孔を境にして発条体と反対側の位置に制御
    片が設けられ、 スイッチ制御部材の傍らにスイッチ制御部材と連設させ
    た操作部材が回動自在に設けられ、 操作部材の他側の傍らに一側に被規制部を、他側に前記
    したクラッチ制御部材の制御片に対応する被制御部を備
    えた作動リンクがクラッチ制御部材の下方において操作
    部材の回動作用を受けて回動自在に設けられ、 前記した作動リンクの一側の傍らに規制片が設けられ、 操作部材と作動リンクの前記した長孔側が長孔の下方に
    おいて共通な連結軸を介して連結されるとともにその連
    結軸が長孔内に遊嵌されてなるクラッチ制御機構が設け
    られ、 クラッチ制御機構のクラッチ制御部材が前記したクラッ
    チ機構の回動体の支軸と反対位置の円周上に連結されて
    なる制御手段が設けられ、 クラッチ機構に動力伝達機構が連設され、前記のスイッ
    チ、クラッチ機構および動力伝達機構にモ−タの電気回
    路の開閉とクラッチ機構および動力伝達機構の起動から
    停止に至る1サイクル毎の作動を任意にかつ断続的に制
    御する制御手段が接続され、動力伝達機構に被動力伝達
    機構が連設され、被動力伝達機構にシヤッタおよび一対
    のアンビルが連設され、 針用のマガジン内にマガジンの長手方向に移動自在に収
    納された針群のうちその先端の針がシヤッタ寄りに臨ま
    せてなることを特徴とする段ボ−ル用ステ−プラ−。
  6. 【請求項6】 モ−タとクラッチ機構との間に減速機構
    が設けられてなることを特徴とする請求項1、2、3、
    4または5記載の段ボ−ル用ステ−プラ−。
  7. 【請求項7】 電動源が蓄電池であることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5または6記載の段ボ−ル用ス
    テ−プラ−。
  8. 【請求項8】 操作部材に第2のスイッチ制御部材が連
    設され、第2のスイッチ制御部材に対向させて安全機構
    が併設されてなることを特徴とする請求項5記載記の段
    ボ−ル用ステ−プラ−。
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