JP2972901B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JP2972901B2 JP3166463A JP16646391A JP2972901B2 JP 2972901 B2 JP2972901 B2 JP 2972901B2 JP 3166463 A JP3166463 A JP 3166463A JP 16646391 A JP16646391 A JP 16646391A JP 2972901 B2 JP2972901 B2 JP 2972901B2
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和三郎 太田
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裕治郎 金子
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光を用いて磁
気記録を行い、磁気カー効果を利用して記録情報の読出
しを行うキュリー点書込タイプの光磁気記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録媒体は垂直磁気記録と磁気光
学効果(カー効果等)を利用するもので、従来の光記録
媒体と同様にレーザー光を用いて情報の記録、再生を行
うため記録容量が大きく、その上書き換えが可能であ
る。さらにヘッドと媒体が非接触で記録再生を行うこと
ができ、塵埃の影響を受けないための安定性にも優れて
いる。この光磁気記録媒体は、現在盛んに研究されてお
り、文書情報ファイル、ビデオ・静止画ファイル、コン
ピュータ用メモリ等への利用あるいはフロッピーディス
ク、ハードディスクの代替が期待され、既に商品化が行
われている。
【0003】従来の光磁気記録媒体は一般に透明基板上
に第1の透明薄膜、磁性薄膜、第2の透明薄膜及び反射
膜を順次積層した構成をとっている。このような構成で
は、再生出力の目安としてFOM(Figure Of Merit)
なる量が定義されており、その定義式はFOM=R・si
n θk)である。Rは媒体からの反射光の反射率を示
し、θkはカー回転角の大きさである。したがって、再
生出力を大きくするには、FOMを大きくできるように
R及びθkを大きくすることが重要である。そのために
は、第1の透明薄膜と磁性薄膜との間で光の多重効果を
利用してカー回転角をエンハンス(増大)させる方法が
とられ、公知技術となっている。また、磁性薄膜を光が
透過できる程度に薄くし、ファラデー効果をカー効果に
重量させる方法も併せてとられている。
【0004】一方、光磁気記録媒体において磁性薄膜を
支持する基板はポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等
のプラスチックやガラス等、一般に誘電性の材料で形成
される。このため光磁気記録媒体は一般に帯電しやす
い。光磁気記録媒体が帯電すると、微小な塵が静電気に
より外表面部に付着して情報の書込みや読出しの妨げに
なるし、帯電電荷が電子回路の誤動作の原因と成ったり
する。このような光磁気記録媒体の帯電を防止する目的
で光磁気記録媒体の外表面部分に帯電防止膜を設けるこ
とが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、情報処
理の高速化、ハードディスク等の代替に充分対応しうる
ためには、記録感度が良好で媒体性能指数FOMがより
高く、かつ帯電による上記のような不具合がないことが
望まれる。
【0006】そこで本発明は、このような従来技術の実
情に鑑みてなされたもので、磁気光学特性が充分確保さ
れると共に帯電防止特性及び信頼性が得られ、情報処理
の高速化、ハードディスク等の代替に充分対応しうる光
磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、透明基板の一方の面上に少なくと
も第1の透明薄膜、垂直磁気異方性を有する磁性薄膜、
第2の透明薄膜及び反射膜を順次形成するとともに、他
方の面上に反射防止膜を形成してなり、第1の透明薄膜
及び第2の透明薄膜の少なくとも一方がIn23膜、I
TO膜、SnO2膜及びZnO膜のうちいずれかの膜か
らなり、磁性薄膜がTbDyFeCo膜又はGdDyF
eCo膜からなり、反射防止膜が1層以上の透明導電膜
を含むことを特徴とする光磁気記録媒体が提供される。
【0008】以下本発明の構成を図面に従い詳述する。
図1は本発明による光磁気記録媒体の構成例を示す断面
図で、透明基板1上に第1の透明薄膜2、磁性薄膜3、
第2の透明薄膜4、反射膜5及びカバー層6を設けると
ともに、反射側の基板上に反射防止膜7を設けた構造を
有している。勿論、本発明はこの構成例に限定されるも
のではなく、種々の変形、変更が可能である。
【0009】基板1には光透過性に優れるポリカーボネ
ート(PC)やガラスもしくは2P(フォトポリマー)
基板を使用する。
【0010】基板1上に設ける第1の透明薄膜2は磁性
薄膜3を外界の湿気(つまり水分)などによる腐食から
防止するパッシベーション効果と、磁性薄膜3の反射カ
ー回転角を光の多重反射により増大させるエンハンスメ
ント効果を有する必要がある。このため、第1の透明薄
膜2としては,屈折率nを大きくでき、しかもパッシベ
ーション効果も十分であるSiN,In23,ITO、
SnO2,ZnO等が好ましく使用される。第1の透明
薄膜2の膜厚は600〜1200Åが適当である。
【0011】磁性薄膜3の構成材料としては、TbDy
FeCoもしくはGdDyFeCoを用いるが、下記の
条件を満足することが望ましい。 (イ)希土類金属の組成比が21〜26at%であるこ
と。 (ロ)キュリー点が130〜200℃であること。
【0012】前記(イ)に示す希土類金属の範囲は、補
償組成に対し希土類金属が低濃度側にある。希土類金属
の組成比が上記範囲内であると他の条件とあいまって高
感度化が図れるとともにジッターを少なくする事ができ
る。又、キュリー点は高感度化の点から上記(ロ)の範
囲にあるのが好ましい。磁性膜3の膜厚は150〜30
0Å程度が適当である。
【0013】第2の透明薄膜4は磁性薄膜3の腐食劣化
を防止するために設けられるもので、パッシベーション
効果が十分大きいSiN,In23,ITO,Sn
2,ZnO等が用いられ、膜厚は200〜500Å程
度が適当である。
【0014】反射膜5は磁気光学効果のエンハンスメン
トのために設けられるもので、A1、Au等の反射率の
大きい材料が用いられ、膜厚は300〜800Å程度が
適当である。
【0015】カバー層6は反射膜5以下の層の酸化腐食
の防止と損傷防止のために設けられるもので、紫外線硬
化型樹脂、熱可塑性樹脂、ホットメルトレジン等が用い
られ、膜厚は1〜100μm程度が適当である。
【0016】反射防止膜7の構造は、従来光学部品等に
おいて広く行われている反射防止膜の設計理論に則り、
それぞれ独自の屈折率を持つフッ化マグネシウム、一酸
化珪素、二酸化珪素、酸化チタン、酸化セリウム、酸化
アルミニウム等、従来の光学部品の反射防止膜として用
いられている透明絶縁性材料による膜と、n=2前後の
屈折率をもつIn23,ITO,SnO2,ZnO等の
無機材料による透明導電膜とを組合せて構成する。図2
に反射防止膜7の構成例を示す。透明導電膜Aと反射防
止膜B,B’とにより3層に構成されている。反射防止
膜B,B’は低屈折率薄膜であり、膜厚はλ/4(λは
レーザー波長)である。透明導電膜Aは高屈折率薄膜で
あり、膜厚はλ/2である。
【0017】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳しく説明す
る。
【0018】実施例1 ポリカーボネート基板上に、SiN膜を1000Å厚、
TbDyFeCo膜を200Å厚、In膜を35
0Å厚、Al膜を500Å厚に順次形成したのち、その
上に紫外線硬化樹脂(商品名SD301:大日本インキ
社製)を4μm厚に形成した。また、反対側の基板面上
にSiO膜(λ/4厚)、ITO膜(λ/2厚)及びS
iO膜(λ/4厚)からなる3層の反射防止膜を設
け、本発明の光磁気ディスクとした。ここでλ/4厚、
λ/2厚とは光学的膜厚nd(n:屈折率、d:膜厚)
を示す。紫外線化樹脂からなるカバー層はスピナーによ
り形成し、それ以外の膜はスパッタ又は蒸着により形成
した。
【0019】実施例2〜5 実施例1と同様にして表1に示す構成の光磁気ディスク
を得た。なお、表1中、ガラス2Pはガラス基板上に溝
付き2P樹脂層を形成したものである。
【0020】
【表1】
【0021】比較例1 ポリカーボネート基板上に、SiN膜を1200Å厚、
TbFeCo膜を250Å厚、SiN膜を350Å厚、
Al膜を600Å厚に順次形成した後、実施例1と同様
の紫外線硬化樹脂を4μm厚に形成するとともに反対側
の基板面上にはエポキシ系紫外線硬化樹脂(膜厚4μ
m)のみからなる反射防止膜を形成し、比較例の光磁気
ディスクとした。
【0022】比較例2 ポリカーボネート基板上にSiN膜を1000Å厚、T
bFeCo膜を250Å厚、SiN膜を300Å厚、A
l膜を500Å厚に順次形成したのち、その上に紫外線
硬化樹脂を4μm厚に形成した。また反対側の基板面上
にSiO膜(λ/4厚)、In(λ/2厚)及び
SiO膜(λ/4厚)からなる3層の反射防止膜を形
成し、比較例の光磁気ディスクとした。ここでλ/4
厚、λ/2厚とは光学的膜厚nd(n:屈折率、d:膜
厚)を示す。
【0023】以上のようにして作製した光磁気ディスク
について、反射率(R)、カー回転角(θk)、C/
N、キュリー温度(Tc)及び表面抵抗を測定するとと
もに、ヒートショック試験(Z/AD試験:電子部品が
高い相対湿度の下で温度変化を受けるような状態で使用
及び貯蔵する場合の適性を短時間で判定するための試験
で、JISの規格として判定されている)を行った。こ
れらの結果を表2に示す。なお、C/N測定の記録再生
条件は以下の通りである。 記録レーザーパワー:10mW以下(λ=770〜85
0nm) ディスク回転数:3600rpm 線 速:22.6m/sec 記録周波数のデューティ比:20〜50%
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、前記構成としたので以
下のような効果が得られる。 磁性薄膜をTbDyFeCo又はGdDyFeCo
で形成しているので、キュリー温度が低いため記録感度
が向上し、かつ反射防止膜を形成する事で反射率(R)
が増加し、かつ磁気光学効果のエンハンスメントが大き
くなり、カー回転角(θk)が増加する。したがって、
メディア性能指数FOMが向上し、C/Nが向上する。 第1及び第2の透明薄膜のうちの少なくとも一方を
ITO,In23,SnO2又はZnOで形成する事で
反射率(R)が増加し、メディア性能指数FOMが向上
し、C/Nが向上し、しかもこれらの材料は耐環境性が
良いので信頼性が向上する。 反射防止膜が一層以上の透明導電膜を含む事で帯電
防止効果と反射防止効果を兼ね備えたものとなり、かつ
これらに使用される材料は耐環境性が良いので信頼性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光磁気記録媒体の構成例を示す断
面図である。
【図2】反射防止膜の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 第1の透明薄膜 3 磁性薄膜 4 第2の透明薄膜 5 反射膜 6 カバー層 7 反射防止膜 A 透明導電膜 B,B’ 反射防止膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 政志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 金子 裕治郎 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 宮本 功 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 吉尾 利彦 鳥取県鳥取市北村10−3 リコーマイク ロエレクトロニクス株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−280054(JP,A) 特開 昭62−209750(JP,A) 特開 昭63−279446(JP,A) 特開 平3−34140(JP,A) 特開 平4−175639(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 521 G11B 7/24 535 G11B 7/24 534 G11B 7/24 538

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の一方の面上に少なくとも第1
    の透明薄膜、垂直磁気異方性を有する磁性薄膜、第2の
    透明薄膜及び反射膜を順次形成するとともに、他方の面
    上に反射防止膜を形成してなり、第1の透明薄膜及び第
    2の透明薄膜の少なくとも一方がIn23膜、ITO
    膜、SnO2膜及びZnO膜のうちいずれかの膜からな
    り、磁性薄膜がTbDyFeCo膜又はGdDyFeC
    o膜からなり、反射防止膜が1層以上の透明導電膜を含
    むことを特徴とする光磁気記録媒体。
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