JP2969774B2 - 組合せ電気接点 - Google Patents
組合せ電気接点Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は大気中で電気を開閉する気中しゃ断器用の電
気接点の改良に関するものである。
気接点の改良に関するものである。
最近、気中しゃ断器においては小型高性能化の趨勢に
あり、これに伴い電気接点材料に対する要求性能も厳し
くなってきており、その性能向上は緊急の課題である。
あり、これに伴い電気接点材料に対する要求性能も厳し
くなってきており、その性能向上は緊急の課題である。
従来の気中しゃ断器用電気接点の構成には次のような
ものがある。すなわち、可動接点、固定接点共にAg−
酸化物系合金からなるもの、可動接点、固定接点共に
Ag−WC合金からなるもの、可動接点がAg−WC合金から
なり、固定接点がAg−WC−Gr(Gr;グラファイト)から
なるもの、である。
ものがある。すなわち、可動接点、固定接点共にAg−
酸化物系合金からなるもの、可動接点、固定接点共に
Ag−WC合金からなるもの、可動接点がAg−WC合金から
なり、固定接点がAg−WC−Gr(Gr;グラファイト)から
なるもの、である。
しかしながら、上記〜の気中しゃ断器用接点に
は、それぞれ次のような問題がある。
は、それぞれ次のような問題がある。
まずのAg−酸化物系接点では、定格及び過負荷電流
での開閉時のアークによって接点の表層に酸化物が凝集
し、接触抵抗が増大することと、しゃ断電流により酸化
物組織が破壊され溶着に至ることがある等の問題、 のAg−WC接点では、定格及び過負荷電流でき開閉時
のアークによって、WCが大気中の酸素で酸化され接触抵
抗が著しく増大する等の問題、 のAg−WC接点とAg−WC−Gr接点の組合せでは、定格
及び過負荷電流での開閉時、機械的強度と耐熱強度の弱
いAg−WC−Gr接点が一方的に著しく消耗する等の問題、
がある。
での開閉時のアークによって接点の表層に酸化物が凝集
し、接触抵抗が増大することと、しゃ断電流により酸化
物組織が破壊され溶着に至ることがある等の問題、 のAg−WC接点では、定格及び過負荷電流でき開閉時
のアークによって、WCが大気中の酸素で酸化され接触抵
抗が著しく増大する等の問題、 のAg−WC接点とAg−WC−Gr接点の組合せでは、定格
及び過負荷電流での開閉時、機械的強度と耐熱強度の弱
いAg−WC−Gr接点が一方的に著しく消耗する等の問題、
がある。
本発明はこのような現状に鑑みなされたものであり、
従来の気中しゃ断器用接点における諸問題点を解決し
て、接触抵抗や消耗の増大、耐溶着性の不足等の改善を
課題とし、実用性に優れた気中しゃ断器用接点を提供を
意図するものである。
従来の気中しゃ断器用接点における諸問題点を解決し
て、接触抵抗や消耗の増大、耐溶着性の不足等の改善を
課題とし、実用性に優れた気中しゃ断器用接点を提供を
意図するものである。
上記課題を解決する気中しゃ断器用の組合せ接点とし
て、本発明はCd0.5〜20重量%、Sn0.5〜10重量%、In0.
5〜10重量%から選ばれる1種以上と残部がAgからなり
内部酸化法で製造されたAg−酸化物系合金からなる可動
接点と、Gr1〜5重量%と残部がAgからなり粉末法で製
造されたAg−Gr合金からなる固定接点とが相対向されて
成ることを特徴とする。
て、本発明はCd0.5〜20重量%、Sn0.5〜10重量%、In0.
5〜10重量%から選ばれる1種以上と残部がAgからなり
内部酸化法で製造されたAg−酸化物系合金からなる可動
接点と、Gr1〜5重量%と残部がAgからなり粉末法で製
造されたAg−Gr合金からなる固定接点とが相対向されて
成ることを特徴とする。
本発明はAg−酸化物系可動接点とAg−Gr系固定接点を
組合せることにより、接触抵抗が低く、消耗が少なく、
耐溶着性の向上を実現した気中しゃ断器用接点である。
組合せることにより、接触抵抗が低く、消耗が少なく、
耐溶着性の向上を実現した気中しゃ断器用接点である。
可動接点にAg−酸化物系合金を用いた理由は、アーク
の走行性が良く耐熱性が優れているので、定格及び過負
荷電流やしゃ断電流の開閉時に発生するアークによる接
点消耗を軽減するためである。
の走行性が良く耐熱性が優れているので、定格及び過負
荷電流やしゃ断電流の開閉時に発生するアークによる接
点消耗を軽減するためである。
一方、固定接点にAg−Gr系合金を用いる理由は次の通
りである。定格及び過負荷電流の開閉時に大気中の酸素
とGrが反応してCOガスが発生する。このCOガスは、Ag−
酸化物系可動接点が開閉時に発生するアークにより生成
する酸化物を還元して分解する作用を有し、これにより
接触抵抗を低下させる効果が得られる。また、Grの潤滑
性による、しゃ断電流での耐溶着性向上の効果も得られ
るためである。
りである。定格及び過負荷電流の開閉時に大気中の酸素
とGrが反応してCOガスが発生する。このCOガスは、Ag−
酸化物系可動接点が開閉時に発生するアークにより生成
する酸化物を還元して分解する作用を有し、これにより
接触抵抗を低下させる効果が得られる。また、Grの潤滑
性による、しゃ断電流での耐溶着性向上の効果も得られ
るためである。
本発明における酸化物系可動接点は、Cd0.5〜20重量
%、Sn0.5〜10重量%、In0.5〜10重量%から選ばれる1
種以上と残部Agを内部酸化法により合金としたものであ
る。Cd0.5重量%未満、Sn0.5重量%未満、In0.5重量%
未満では耐熱性が不足して、これに対向する固定接点と
してAg−Gr系接点を用いる本発明では、しゃ断電流テス
トにおいて接点の消耗が著しくなり、好ましくない。
%、Sn0.5〜10重量%、In0.5〜10重量%から選ばれる1
種以上と残部Agを内部酸化法により合金としたものであ
る。Cd0.5重量%未満、Sn0.5重量%未満、In0.5重量%
未満では耐熱性が不足して、これに対向する固定接点と
してAg−Gr系接点を用いる本発明では、しゃ断電流テス
トにおいて接点の消耗が著しくなり、好ましくない。
また、Cdが20重量%を越える、Snが10重量%を越え
る、Inが10重量%を越える、のいずれかの場合には、Ag
−Gr系接点のGrが酸素と反応してできるCOガスによって
も酸化物の抑制が抑えきれず、接触抵抗が増大してしま
い好ましくない。
る、Inが10重量%を越える、のいずれかの場合には、Ag
−Gr系接点のGrが酸素と反応してできるCOガスによって
も酸化物の抑制が抑えきれず、接触抵抗が増大してしま
い好ましくない。
本発明のAg−Gr固定接点として、Gr1〜5重量%と残
部Ag粉末を混合した原料粉末を加圧成形した後に焼結
し、得られた焼結体を再加圧した粉末法による合金を用
いる。Grは合金中に均一に分散しており、その粒径は0.
1〜5μであることが望ましい。Grが1重量%未満で
は、アークでGrが大気中の酸素と反応して発生するCOガ
スの量が少なく、Ag−酸化物系接点における酸化物の凝
集を分解できない。また、Grが5重量%を越えると、Ag
中でのGr割合が多すぎて機械強度が低下し、定格及び過
負荷電流テストで接点が著しく消耗し、なくなってしま
うので好ましくない。
部Ag粉末を混合した原料粉末を加圧成形した後に焼結
し、得られた焼結体を再加圧した粉末法による合金を用
いる。Grは合金中に均一に分散しており、その粒径は0.
1〜5μであることが望ましい。Grが1重量%未満で
は、アークでGrが大気中の酸素と反応して発生するCOガ
スの量が少なく、Ag−酸化物系接点における酸化物の凝
集を分解できない。また、Grが5重量%を越えると、Ag
中でのGr割合が多すぎて機械強度が低下し、定格及び過
負荷電流テストで接点が著しく消耗し、なくなってしま
うので好ましくない。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこ
れに限定されるところはない。
れに限定されるところはない。
実施例 可動接点は表−1に示す組成(重量比)で、750℃、1
atmの条件で内部酸化法にて製造した、Cd,Sn,Inが完全
に酸化したAg−酸化物系合金を材料として作成した。D
−2P〜6Pは本発明、D−1とD−7は本発明の範囲外で
ある。サイズは8×5×2mmである。
atmの条件で内部酸化法にて製造した、Cd,Sn,Inが完全
に酸化したAg−酸化物系合金を材料として作成した。D
−2P〜6Pは本発明、D−1とD−7は本発明の範囲外で
ある。サイズは8×5×2mmである。
尚Ag−Inのみ及びAg−Snのみの組成については、完全
な内部酸化が出来なかった為、試料の作成は出来なかっ
た。
な内部酸化が出来なかった為、試料の作成は出来なかっ
た。
固定接点は、表−2に示す組成(重量比)で平均粒径
4μのAg粉と、粒径が0.1〜5μのGrを混合し、得られ
た原料粉末を2t/cm2の圧力で加圧成形した後、成形体を
水素雰囲気中で温度850℃で5時間焼結し、次にこの焼
結体を5t/cm2の圧力で再加圧した合金を材料として作成
した。G−12P〜14Pは本発明、G−11とG−15は本発明
外である。サイズは8×6×1.6mmである。
4μのAg粉と、粒径が0.1〜5μのGrを混合し、得られ
た原料粉末を2t/cm2の圧力で加圧成形した後、成形体を
水素雰囲気中で温度850℃で5時間焼結し、次にこの焼
結体を5t/cm2の圧力で再加圧した合金を材料として作成
した。G−12P〜14Pは本発明、G−11とG−15は本発明
外である。サイズは8×6×1.6mmである。
以上で得られた可動接点と固定接点を表−3のように
組合わせて100A定格の配線用しゃ断器に鑞付で接合し
て、これらの組合わせ接点について下記条件で過負荷,
耐久,短絡,しゃ断テストの評価試験を行った。得られ
た結果を表−3に併せて示す。
組合わせて100A定格の配線用しゃ断器に鑞付で接合し
て、これらの組合わせ接点について下記条件で過負荷,
耐久,短絡,しゃ断テストの評価試験を行った。得られ
た結果を表−3に併せて示す。
表−3から明らかなように、本発明の電気接点はいず
れの場合も合格する優れた性能を有している。
れの場合も合格する優れた性能を有している。
(テスト条件) 過負荷テスト; AC220V 600A pf0.5 50回開閉 耐久テスト; AC220V 100A pf0.5 6000回開閉 短絡しゃ断テスト; AC220V 5000A pf0.5 O−COテスト 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明の電気接点はいずれのテス
トにも合格した。本発明は接触抵抗や消耗の増大が抑え
られ、耐溶着性が向上した実用性の大きな気中しゃ断器
用の組合せ電気接点である。
トにも合格した。本発明は接触抵抗や消耗の増大が抑え
られ、耐溶着性が向上した実用性の大きな気中しゃ断器
用の組合せ電気接点である。
Claims (1)
- 【請求項1】Cd0.5〜20重量%、Sn0.5〜10重量%、In0.
5〜10重量%から選ばれる1種以上と残部がAgからなり
内部酸化法で製造されたAg−酸化物系合金からなる可動
接点と、Gr1〜5重量%と残部がAgからなり粉末法で製
造されたAg−Gr合金からなる固定接点とが相対向されて
成る気中しゃ断器用の組合せ電気接点。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10749090A JP2969774B2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 組合せ電気接点 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10749090A JP2969774B2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 組合せ電気接点 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH046719A JPH046719A (ja) | 1992-01-10 |
JP2969774B2 true JP2969774B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14460534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10749090A Expired - Fee Related JP2969774B2 (ja) | 1990-04-25 | 1990-04-25 | 組合せ電気接点 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2969774B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102294331A (zh) * | 2011-08-19 | 2011-12-28 | 江西旭阳雷迪高科技股份有限公司 | 一种单晶硅原料的清洗方法 |
-
1990
- 1990-04-25 JP JP10749090A patent/JP2969774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH046719A (ja) | 1992-01-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |