JP2968969B2 - 配線基板 - Google Patents

配線基板

Info

Publication number
JP2968969B2
JP2968969B2 JP1272554A JP27255489A JP2968969B2 JP 2968969 B2 JP2968969 B2 JP 2968969B2 JP 1272554 A JP1272554 A JP 1272554A JP 27255489 A JP27255489 A JP 27255489A JP 2968969 B2 JP2968969 B2 JP 2968969B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
copper
nickel layer
wiring board
diffusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1272554A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03134971A (ja
Inventor
信彦 宮脇
六郎 神戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Tokushu Togyo KK
Original Assignee
Nippon Tokushu Togyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Tokushu Togyo KK filed Critical Nippon Tokushu Togyo KK
Priority to JP1272554A priority Critical patent/JP2968969B2/ja
Publication of JPH03134971A publication Critical patent/JPH03134971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2968969B2 publication Critical patent/JP2968969B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、絶縁基板上の導体膜と、接合用部材とがろ
う付けによって接合される配線基板に関する。
[従来の技術] 配線基板の導体膜には、一般に抵抗値、コスト等の面
から、主として銅を用いている。
一方、配線基板の導体膜には、搭載される電気部品と
の接続を行うピンやリード、あるいは封止用キャップを
装着するためのリング等の接合用部材が、ろう付けによ
って接合される。
そして、このろう付けのろう材には、一般に、銀と銅
との共晶合金である銀ろうが用いられている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、銀ろうを用いて導体膜の表面に接合用部材
を接合する際、ろう付け温度が上昇すると、導体膜の銅
の拡散作用が高くなる。このため、導体膜の銅が銀ろう
中に拡散し、銀ろうの融点が高くなり、ろう材が固まっ
てしまう。つまり、ろう付け温度が上昇すると、銀ろう
が導体膜の表面で流れにくくなる。すると、導体膜と接
合用部材との接合面積が小さくなり、接合強度が低下す
る。
このため、従来では、ろう付け温度の範囲が非常に狭
く(最適温度から±10℃)、ろう付け温度の管理が、非
常に困難であった。
本発明の目的は、ろう付け温度の管理が容易な配線基
板の提供にある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明の配線基板は、
次の技術的手段を採用する。
配線基板は、絶縁基板と、この絶縁基板の表面に形成
され、少なくとも表面が銅の導体膜と、この導体膜の表
面に、銅を含有するろう材によって接合されるピン、リ
ード、リング等の接合用部材とを備える。
そして、前記導体膜は、少なくとも前記接合用部材の
接合される表面に、ニッケルの含有率が50重量%以上の
ニッケル層を備え、かつニッケル層の厚みは0.2〜0.7μ
mの間に形成する。
[作用] ニッケルは、銅の拡散を抑える働きがある。また、ニ
ッケルは、銅を含有するろう材に対して、濡れ性に優れ
る。
このため、上記のように構成された配線基板は、接合
用部材を導体膜に、銅を含有したろう材で接合する際、
従来、銅の拡散によりろうの流れが悪くなった温度に達
しても、溶けたろう材は、ニッケル層の表面を固まるこ
となく流れる。
つまり、従来であれば銅の拡散によってろう材が固ま
る温度であっても、ろう材はニッケル層の表面を流れ、
良好なろう付けが行われる。
また、ニッケル層の厚みを、0.2〜0.7μmの間に形成
することにより、導体膜の銅の拡散がろう材に影響する
のを防ぎ、かつろう材表面の平滑性を保つ。
[発明の効果] 本発明は、以上の作用で説明したように、従来であれ
ば銅の拡散によってろう材が固まる温度であっても、ろ
う材はニッケル層の表面を流れ、良好なろう付けが行わ
れるため、従来に比較して、ろう付け温度の範囲が広が
る。つまり、ろう付け温度の管理が容易となる。
また、ろう付け温度の範囲が広がったことにより、ろ
う付け不良の発生確率が抑えられる。この結果、ろう付
けによる接合面積が大きく、接合強度の高い配線基板
を、安定して提供することができる。
さらに、請求項2のTi層は、上記請求項1の効果の他
に、絶縁基板との密着性を向上させることができ、ま
た、ニッケル層はTiの拡散を防止する効果を有する。
[実施例] 次に、本発明の配線基板を、図に示す一実施例に基づ
き説明する。
(第1実施例の構成) 第1図は配線基板の要部断面図を示す。
配線基板1は、絶縁基板2と、絶縁基板2の表面に形
成された導体膜3と、この導体膜3の表面に、銀ろう
(ろう材)4によって接合されたピン(接合用部材)5
とを備える。
○絶縁基板2は、ろう付け温度に耐えられる絶縁材料
で、例えばアルミナセラミックス、ガラスセラミック
ス、窒化アルミニウム等によりなる。
○導体膜3は、抵抗値の小さな導電層6と、この導電層
6を絶縁基板2の表面に密着するための下地膜7とから
なる。そして導電層6の表面のピン5が接合される表面
に、ニッケル層8を備える。
下地膜7は、ろう付け温度に耐えられる下地で、Ti、
Mo、Cuの順で絶縁基板2の表面に形成されてなる。この
Ti、Mo、Cuの3層よりなる下地膜7は、スパッタリング
や、蒸着など周知の薄膜形成技術により、絶縁基板2の
表面に形成されている。なお、Tiは約0.2〜0.3μm、Mo
は約0.3μm、Cuは約0.5μmの厚さに形成されている。
また、Tiは絶縁基板2との接着性を向上させるもので、
MoはTiの拡散防止のバリヤで、Cuは導電層6との接着性
を向上させるものである。
なお、下地膜7を、薄膜形成技術によって形成した例
を示したが、Mo、Wなどを用いた厚膜形成技術によって
形成しても良い。
導電層6は、導電性に優れ、コスト的に安価な銅で、
下地膜7の表面に、電気メッキ法によって、約2〜20μ
mの厚さに形成されている。
ニッケル層8は、上述のように、接合用部材であるピ
ン5が接合される導電層6の表面に形成されている。こ
のニッケル層8の製造過程の一例を、簡単に説明する。
まず、導電層6の表面に、マスキングレジストを、ス
クリーン印刷技術を用いてろう付けがなされる部分を除
いて、選択的に塗布する。次に、マスキングレジストの
塗られていない部分に、ニッケル層8を電気メッキ法に
よって形成する。この時、ニッケル層8の厚さは、0.2
〜0.7μmの範囲に管理する(好適には0.5μm)。最後
にマスキングレジストを除去する。この技術によって、
ピン5がろう付けられる部分に、ニッケル層8を選択的
に形成することができる。
なお、ニッケル層8の成分は、ニッケルが主体の合
金、または純ニッケルで、少なくともニッケルの含有率
が、50重量%以上のものをさす。
○ピン5は、他の電気部品等と接続される電気的な接続
手段で、銀ろう4を用いて、ニッケル層8にろう付け接
合される。なお、銀ろう4の成分は、銀が72重量%、銅
が28重量%の周知の共晶ろう付けである。
○次に、ろう付け時について説明する。
銀ろう4のろう付け温度は、約800℃以上である。そ
して、従来、導電層6の表面に直接ピン5を接合したも
のは、導電層6の銅の拡散、および下地膜7のTiの拡散
によって銀ろう4の流れが悪くなるため、温度スケジュ
ールにもよるが、上限が約820℃であった。つまり、従
来では、ろう付け温度を800〜820℃の狭い範囲に管理す
る必要があった。
しかるに、導電層6の表面にニッケル層8を形成する
ことにより、ろう付け温度を従来の温度より上げても、
導電層6の銅の拡散、および下地膜7のTiの拡散が、ニ
ッケル層8によって、銀ろう4に達するのが防がれる。
このため、銀ろう4の硬化は発生せず、溶けた銀ろう4
は、ニッケル層8の表面を固まることなく流れる。つま
り、従来であれば導電層6の銅や下地膜7のTiの拡散に
よって銀ろう4が固まる温度であっても、導電層6の銅
および下地膜7のTiの拡散はニッケル層8によって銀ろ
う4に触れるのが防がれるため、銀ろう4はニッケル層
8の表面を流れ、良好なろう付けが行われる。
そして、ニッケル層8上の流れ、導電層6の表面に至
った銀ろう4は、導電層6の銅の拡散によって硬化し、
流れが止まる。つまり、ろう流れを防止するダム(下述
する、高融点ガラスをパターン状に焼き付ける技術)を
形成することなく、銀ろう4が不要な箇所へ流れるのを
防ぐことができる。この結果、ろう流れ防止用ダムを形
成することが必要でなくなる。
なお、ろう付け温度を約900℃より上昇させると、導
電層6の銅の拡散、および下地膜7のTiの拡散が盛んに
なり、ニッケル層8によるバリヤ効果が薄れ、銀ろう4
の流れが悪くなる。
(実施例の効果) 本実施例では、ろう付けの温度の管理幅を、従来に比
較して、約倍に広げることができる。つまり、本実施例
により、ろう付けの温度管理が、従来に比較して容易と
なる。
また、ろう付け温度の範囲が広がったことにより、ろ
う付け不良の発生確率が抑えられる。この結果、外観が
良く、ろう付けによる接合面積が大きく、接合強度の高
い配線基板1を、安定して提供することができる。
さらに、従来では、ピン5が接合されるまでの間に、
表面の銅が酸化し、導電層6の表面に酸化膜が形成され
る問題点を備えていた。しかるに、本実施例では、ピン
5の接合される導電層6の表面に、ニッケル層8が形成
されるため、ピン5の接合される導電層6の表面に酸化
膜が形成されるを防ぐことができる。
なお、ニッケル層8の厚みは、次に述べる理由から、
0.2〜0.7μmの範囲内とした。ニッケル層8の厚みが0.
2μmより薄く設けると、銅の拡散を抑制する効果が十
分に得られず、銀ろう(ろう材)4の流れが悪くなる。
また、ニッケル層の厚みが0.7μmより厚く設けると、
ニッケル層の金属の粒界の隙間などに局部的に銅の拡散
が集中し、その結果、銀ろう4の流れが不均一となり、
銀ろう4の表面の平滑性が悪くなる。
(第2実施例) 第2図に第2実施例を示す。
上記第1実施例では、ピン5の接合される導体膜3の
表面に、選択的にニッケル層8を形成した例を示した
が、本実施例では、導体膜3の全面にニッケル層8を形
成したものである。
本実施例では、導体膜3の全面に、ニッケル層8を電
解メッキ法によって厚さ0.2〜0.7μmの範囲内に形成す
る。
その後、ピン5など接合用部材がろう付けされる部分
を除いて、高融点ガラスをスクリーン印刷し、焼き付け
る。これによって、銀ろう4の流れが、不要な箇所へ流
れるのを防ぐろう流れ防止用ダム9が、ピン5などの接
合用部材がろう付けされる部分の周囲に形成される。
本実施例によって、ニッケル層8を導体膜3の表面に
選択的に形成する技術が不要となる利点を備える。
(第3実施例) 第3図に第3実施例を示す。
本実施例は、封止キャップ10の周囲の台座となるリン
グ(接合用部材)11を、導体膜3の表面に、銀ろう4に
よって接合したものである。
リング11は、集積回路(図示しない)の周囲に接合さ
れる。そして、リング11の接合される部分の導体膜3に
は、上記第1実施例、または第2実施例に示す技術によ
って、ニッケル層8が形成されている。
このため、リング11のろう付け時も、上記第1実施例
および第2実施例と同様の効果を得ることができる、 (変形例) 本発明は、集積回路用パッケージへの適用はもちろ
ん、一般に用いられる電気基板へ適用しても良い。
また、ろう材に銀ろうを用いた例を示したが、銅を含
むろう材であれば、たどえば銅ろうなど、他のろう材を
用いても良い。
上記実施例では、接合用部材の一例として、ピン5と
リング1とを示したが、リードなど他の接合用部材と導
体膜との接合に、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例を示す配線基板の要部断面図、第2
図は第2実施例を示す配線基板の要部断面図、第3図は
第3実施例を示す配線基板の要部断面図である。 図中 1……配線基板、2……絶縁基板、3……導体
膜、4……銀ろう(ろう材)、5……ピン(接合用部
材)、8……ニッケル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/48 - 23/50 H01R 4/02 H01R 9/09 H01R 43/02 H05K 3/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板と、 この絶縁基板の表面に形成され、少なくとも表面が銅の
    導体膜と、 この導体膜に、銅を含有するろう材によって接合される
    ピン、リード、リング等の接合用部材とを備える配線基
    板において、 前記導体膜は、少なくとも前記接合用部材の接合される
    表面に、ニッケルの含有率が50重量%以上のニッケル層
    を備え、かつ前記ニッケル層の厚みは、0.2〜0.7μmで
    あることを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】前記導体膜は、前記絶縁基板の表面に形成
    されたTi層を含むことを特徴とする請求項1に記載の配
    線基板。
JP1272554A 1989-10-19 1989-10-19 配線基板 Expired - Fee Related JP2968969B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1272554A JP2968969B2 (ja) 1989-10-19 1989-10-19 配線基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1272554A JP2968969B2 (ja) 1989-10-19 1989-10-19 配線基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03134971A JPH03134971A (ja) 1991-06-07
JP2968969B2 true JP2968969B2 (ja) 1999-11-02

Family

ID=17515524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1272554A Expired - Fee Related JP2968969B2 (ja) 1989-10-19 1989-10-19 配線基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2968969B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03134971A (ja) 1991-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3201957B2 (ja) 金属バンプ、金属バンプの製造方法、接続構造体
JP2763034B2 (ja) 半導体チップ・パッケージ
JPS58137231A (ja) 集積回路装置
US4268585A (en) Soldering to a gold member
EP0198354B1 (en) Method for brazing interconnect pins to metallic pads
JPS61142750A (ja) 絶縁基板
US3622385A (en) Method of providing flip-chip devices with solderable connections
US4755631A (en) Apparatus for providing an electrical connection to a metallic pad situated on a brittle dielectric substrate
JP2968969B2 (ja) 配線基板
US4921158A (en) Brazing material
JPH0669373A (ja) 配線基板とその製造方法
JPH07240434A (ja) バンプ電極、およびその製造方法
JP2767978B2 (ja) はんだパッドの製造方法とはんだパッド
JP2596227B2 (ja) セラミック多層配線基板
JP2581253B2 (ja) 混成集積回路基板
JPH0736429B2 (ja) セラミックス配線基板の製造方法
JPH03268385A (ja) はんだバンプとその製造方法
JPS60198761A (ja) ろう付け方法
JPH11307688A (ja) 配線基板及びその製造方法
JPH06283844A (ja) 絶縁回路基板
JPH08222573A (ja) 突起電極を有する電子部品及び突起電極の形成方法並びに突 起電極を有する電子部品のボンディング方法
JPH08330495A (ja) 配線基板
JP3297615B2 (ja) 半導体装置
JP3808358B2 (ja) 配線基板
KR950008697B1 (ko) Tab 테이프

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees