JP2968086B2 - 水溶性切削油の嫌臭気除去装置 - Google Patents
水溶性切削油の嫌臭気除去装置Info
- Publication number
- JP2968086B2 JP2968086B2 JP3119373A JP11937391A JP2968086B2 JP 2968086 B2 JP2968086 B2 JP 2968086B2 JP 3119373 A JP3119373 A JP 3119373A JP 11937391 A JP11937391 A JP 11937391A JP 2968086 B2 JP2968086 B2 JP 2968086B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- water
- tank
- soluble cutting
- circulation tank
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械等の切削部に
繰り返し流され使用される水溶性切削油が時間の経過に
伴って発生する嫌臭気等を効率良く除去するための嫌臭
気除去装置に関する。
繰り返し流され使用される水溶性切削油が時間の経過に
伴って発生する嫌臭気等を効率良く除去するための嫌臭
気除去装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】水溶性切削油は流動性に優れ取り扱いや
すいために、工作機械等の切削部に繰り返し流され使用
されるのに適している。そこで、工作機械等はこの水溶
性切削油が溜められるタンクを有し、このタンクの水溶
性切削油が繰り返し使用される。しかしながら、水溶性
切削油は大量の水を含むものであり、長期間の使用の間
に、この水にバクテリア等の微生物が繁殖し、やがて嫌
臭気を発生するようになる。そこで、工作機械等のタン
クに接続される嫌臭気除去装置が設けられる。
すいために、工作機械等の切削部に繰り返し流され使用
されるのに適している。そこで、工作機械等はこの水溶
性切削油が溜められるタンクを有し、このタンクの水溶
性切削油が繰り返し使用される。しかしながら、水溶性
切削油は大量の水を含むものであり、長期間の使用の間
に、この水にバクテリア等の微生物が繁殖し、やがて嫌
臭気を発生するようになる。そこで、工作機械等のタン
クに接続される嫌臭気除去装置が設けられる。
【０００３】従来のこの種の嫌臭気除去装置を、図５に
より説明する。図５において、１は工作機械であり、２
は工作機械１に内蔵され水溶性切削油３を溜めるタンク
であり、１００はタンク２に接続された嫌臭気除去装置
である。嫌臭気除去装置１００は、タンク２から一部の
水溶性切削油を循環させる吸入配管１０１と排出配管１
０２とを有し、遠心分離機１０３と、紫外線照射タンク
１０４と、混合機１０５とから成っている。吸入配管１
０１からの水溶性切削油は遠心分離機１０３で水と切削
油に分離され、水は配管１０６へ、切削油は配管１０７
へと流される。水配管１０６に対して紫外線照射タンク
１０４が接続され、水分中のバクテリア等の微生物が殺
菌される。殺菌後の水配管１０６′と油配管１０７は混
合機１０５に接続され、混合機１０５で再び水溶性切削
油とした後、排出配管１０２を経てタンク２に戻され
る。このように、水溶性切削油を一旦水と切削油に分離
する理由は以下の通りである。水溶性切削油は光の透過
率が低く又粘度も高いため、そのままでは紫外線照射効
率が悪く、切削油を分離することによって紫外線照射効
率を向上させるためである。
より説明する。図５において、１は工作機械であり、２
は工作機械１に内蔵され水溶性切削油３を溜めるタンク
であり、１００はタンク２に接続された嫌臭気除去装置
である。嫌臭気除去装置１００は、タンク２から一部の
水溶性切削油を循環させる吸入配管１０１と排出配管１
０２とを有し、遠心分離機１０３と、紫外線照射タンク
１０４と、混合機１０５とから成っている。吸入配管１
０１からの水溶性切削油は遠心分離機１０３で水と切削
油に分離され、水は配管１０６へ、切削油は配管１０７
へと流される。水配管１０６に対して紫外線照射タンク
１０４が接続され、水分中のバクテリア等の微生物が殺
菌される。殺菌後の水配管１０６′と油配管１０７は混
合機１０５に接続され、混合機１０５で再び水溶性切削
油とした後、排出配管１０２を経てタンク２に戻され
る。このように、水溶性切削油を一旦水と切削油に分離
する理由は以下の通りである。水溶性切削油は光の透過
率が低く又粘度も高いため、そのままでは紫外線照射効
率が悪く、切削油を分離することによって紫外線照射効
率を向上させるためである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた図
５の嫌臭気除去装置は、遠心分離機１０３や混合機１０
５等の回転機器を有し、機器構成が複雑となって高価な
ものとなるという問題点を有していた。また、タンク２
の水溶性切削油３の表面には混入した他の油分が浮き、
水溶性切削油３は空気から遮断されていると共に、図５
の嫌臭気除去装置は空気との接触が少ないクローズなシ
ステムであるため、水溶性切削油は酸欠状態になり、一
旦発生した嫌臭気成分が分解されることなく徐々に蓄積
されるという問題点も有していた。さらに、水溶性切削
油には工作機械から漏れ出した潤滑油等の他種混入油が
少しずつ混じるが、この他種混入油が除去されず蓄積さ
れていくという問題点も有していた。
５の嫌臭気除去装置は、遠心分離機１０３や混合機１０
５等の回転機器を有し、機器構成が複雑となって高価な
ものとなるという問題点を有していた。また、タンク２
の水溶性切削油３の表面には混入した他の油分が浮き、
水溶性切削油３は空気から遮断されていると共に、図５
の嫌臭気除去装置は空気との接触が少ないクローズなシ
ステムであるため、水溶性切削油は酸欠状態になり、一
旦発生した嫌臭気成分が分解されることなく徐々に蓄積
されるという問題点も有していた。さらに、水溶性切削
油には工作機械から漏れ出した潤滑油等の他種混入油が
少しずつ混じるが、この他種混入油が除去されず蓄積さ
れていくという問題点も有していた。
【０００５】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、簡単な機器構成により紫外線照射を効率よく行
うことができ、水溶性切削油の活性化もできる嫌臭気除
去装置を提供せんとするものである。さらに、他種混入
油も除去できる嫌臭気除去装置を提供せんとする。
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、簡単な機器構成により紫外線照射を効率よく行
うことができ、水溶性切削油の活性化もできる嫌臭気除
去装置を提供せんとするものである。さらに、他種混入
油も除去できる嫌臭気除去装置を提供せんとする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の嫌臭気除去装置は、工作機械等の水溶性切
削油を溜めるタンクに接続された循環ポンプ及び循環タ
ンクを備えて成る水溶性切削油の嫌臭気除去装置であっ
て、該循環タンクの下方に給油口及び空気等による気泡
を発生させる手段を設け、上方に排油口を設け、更に該
循環タンク内の気泡を含んだ上方に向かう流れの中に紫
外線ランプを挿入したものである。
に、本発明の嫌臭気除去装置は、工作機械等の水溶性切
削油を溜めるタンクに接続された循環ポンプ及び循環タ
ンクを備えて成る水溶性切削油の嫌臭気除去装置であっ
て、該循環タンクの下方に給油口及び空気等による気泡
を発生させる手段を設け、上方に排油口を設け、更に該
循環タンク内の気泡を含んだ上方に向かう流れの中に紫
外線ランプを挿入したものである。
【０００７】そして、循環タンクの排油口付近に液面を
形成し、該液面に対する加熱手段を循環タンクの内面に
設けると共に、循環タンク上方に気化された他種混入油
の排気口を設ける。また、循環タンクの給油口の手前に
別な又は一体的な旋回うず流による他種混入油の分離装
置を設ける。
形成し、該液面に対する加熱手段を循環タンクの内面に
設けると共に、循環タンク上方に気化された他種混入油
の排気口を設ける。また、循環タンクの給油口の手前に
別な又は一体的な旋回うず流による他種混入油の分離装
置を設ける。
【０００８】
【作用】循環タンク下方の給油口及び空気気泡発生手段
並びに上方の排油口によって、循環タンク内を上方に向
かう気泡を含んだ流れが生じ、気泡により流れは細かく
攪拌される。この攪拌流の中に紫外線ランプがあるた
め、紫外線照射効率が向上する。また、気泡により、水
溶性切削油に酸素が溶け込む。
並びに上方の排油口によって、循環タンク内を上方に向
かう気泡を含んだ流れが生じ、気泡により流れは細かく
攪拌される。この攪拌流の中に紫外線ランプがあるた
め、紫外線照射効率が向上する。また、気泡により、水
溶性切削油に酸素が溶け込む。
【０００９】そして、潤滑油等の他種混入油は比重が軽
いため排油口付近の液面に溜まり、加熱手段で気化し、
排気口から排出される。また、旋回うず流の分離装置で
比重が軽い他種混入油が簡単に分離され排出される。
いため排油口付近の液面に溜まり、加熱手段で気化し、
排気口から排出される。また、旋回うず流の分離装置で
比重が軽い他種混入油が簡単に分離され排出される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図１は本発明の第１実施例に係る嫌臭気除去装
置を示す図である。
明する。図１は本発明の第１実施例に係る嫌臭気除去装
置を示す図である。
【００１１】図１において、１は工作機械であり、２は
工作機械１に内蔵され水溶性切削油３を溜めるタンクで
あり、４Ａはタンク２に接続された嫌臭気除去装置であ
る。嫌臭気除去装置４Ａは、タンク２から一部の水溶性
切削油を循環させる吸入配管５と排出配管６とを有し、
循環ポンプ７と循環タンク８を直列接続したものであ
る。
工作機械１に内蔵され水溶性切削油３を溜めるタンクで
あり、４Ａはタンク２に接続された嫌臭気除去装置であ
る。嫌臭気除去装置４Ａは、タンク２から一部の水溶性
切削油を循環させる吸入配管５と排出配管６とを有し、
循環ポンプ７と循環タンク８を直列接続したものであ
る。
【００１２】循環タンク８は例えば円筒状タンクであ
り、その下方に給油口９及び空気管１０に挿入された発
泡石１１が設けられている。発泡石１１は、空気管１０
を介して、調整バルブ１２及び工場コンプレッサー等の
圧縮空気源１３やオゾン供給装置に接続され、これらが
気泡発生手段を構成する。なお、他の気泡発生手段とし
て、発泡石１１に代わりに金属タワシを用いるものでも
よく、ノズル付の空気管１０を循環タンク８下方に直接
導入するものでもよい。要するに、水溶性切削油中に細
かい気泡を発生させることができるものであればよい。
また、循環タンク８の上方には排油口１４が設けられ、
循環タンク８の上蓋から紫外線ランプ１５がシール状態
で挿入され、その発光部分は循環タンク８のほぼ中央で
発泡石１１の真上まで延伸している。
り、その下方に給油口９及び空気管１０に挿入された発
泡石１１が設けられている。発泡石１１は、空気管１０
を介して、調整バルブ１２及び工場コンプレッサー等の
圧縮空気源１３やオゾン供給装置に接続され、これらが
気泡発生手段を構成する。なお、他の気泡発生手段とし
て、発泡石１１に代わりに金属タワシを用いるものでも
よく、ノズル付の空気管１０を循環タンク８下方に直接
導入するものでもよい。要するに、水溶性切削油中に細
かい気泡を発生させることができるものであればよい。
また、循環タンク８の上方には排油口１４が設けられ、
循環タンク８の上蓋から紫外線ランプ１５がシール状態
で挿入され、その発光部分は循環タンク８のほぼ中央で
発泡石１１の真上まで延伸している。
【００１３】上述した構成の嫌臭気除去装置４Ａの作動
を以下に説明する。循環ポンプ７により、工作機械１の
タンク２から、吸入配管５を経て水溶性切削油３の一部
が循環タンク８の給油口９に送られる。そして、循環タ
ンク８の排油口１４に至る上方に向かう流れ１６が形成
される。この流れ１６の中に、発泡石１１からの細かい
気泡１７が混じる。この気泡１７は浮力により上昇しよ
うとするので、気泡１７と流れ１６の衝突・分散等によ
り、流れ１６は細かく攪拌される。したがって、粘度が
高く光の通りにくい水溶性切削油であっても、紫外線ラ
ンプ１５からの紫外線１８に当たる確率が大幅に上が
り、全体としての紫外線照射効率が向上する。さらに、
水溶性切削油の中に空気やオゾンの気泡１７を吹き込む
ので、水溶性切削油の酸欠状態が解消され、活性化す
る。その結果、嫌臭気成分の分解も促進される。さら
に、空気やオゾンの気泡による酸化及び凝集作用の働き
で、水溶性切削油３に混じったゴミ等が紫外線ランプ１
５の石英ガラス管等に付着するのを防止する。そして、
殺菌後の気泡１７を含む水溶性切削油は排出配管６を経
てタンク２に戻される。気泡はタンク２の中で空気とな
って解消される。しかし、泡となって残る場合には、排
出配管６又はタンク２に超音波消泡装置を付設すること
ができる。
を以下に説明する。循環ポンプ７により、工作機械１の
タンク２から、吸入配管５を経て水溶性切削油３の一部
が循環タンク８の給油口９に送られる。そして、循環タ
ンク８の排油口１４に至る上方に向かう流れ１６が形成
される。この流れ１６の中に、発泡石１１からの細かい
気泡１７が混じる。この気泡１７は浮力により上昇しよ
うとするので、気泡１７と流れ１６の衝突・分散等によ
り、流れ１６は細かく攪拌される。したがって、粘度が
高く光の通りにくい水溶性切削油であっても、紫外線ラ
ンプ１５からの紫外線１８に当たる確率が大幅に上が
り、全体としての紫外線照射効率が向上する。さらに、
水溶性切削油の中に空気やオゾンの気泡１７を吹き込む
ので、水溶性切削油の酸欠状態が解消され、活性化す
る。その結果、嫌臭気成分の分解も促進される。さら
に、空気やオゾンの気泡による酸化及び凝集作用の働き
で、水溶性切削油３に混じったゴミ等が紫外線ランプ１
５の石英ガラス管等に付着するのを防止する。そして、
殺菌後の気泡１７を含む水溶性切削油は排出配管６を経
てタンク２に戻される。気泡はタンク２の中で空気とな
って解消される。しかし、泡となって残る場合には、排
出配管６又はタンク２に超音波消泡装置を付設すること
ができる。
【００１４】なお、循環タンクは単なる円筒状に限ら
ず、横方向にジクザクに邪魔板が設けられその間を上に
向かって流れるようなタンクでもよく、その邪魔板の間
に複数の紫外線ランプを挿入するものでもよい。また、
循環タンクと循環ポンプは別に設けるのではなく、一体
的に設けるものでもよい。
ず、横方向にジクザクに邪魔板が設けられその間を上に
向かって流れるようなタンクでもよく、その邪魔板の間
に複数の紫外線ランプを挿入するものでもよい。また、
循環タンクと循環ポンプは別に設けるのではなく、一体
的に設けるものでもよい。
【００１５】図２は本発明の第２実施例に係る嫌臭気除
去装置４Ｂを示す図であり、図１と異なる点は、循環タ
ンク８の給油口９の手前に流量調整バルブ１９が設けら
れ、この流量調整バルブ１９の調整によって排油口１４
付近に液面２０が形成され、循環タンク８内部に加熱手
段としてのヒータ２１が設けられ、循環タンク８の上方
に排気口２２が設けられた点である。なお、ヒータ２１
に代わり紫外線ランプ１５の電極部１５ａを加熱手段と
して用いることもできる。また、排気口２２にファンを
接続することもできる。
去装置４Ｂを示す図であり、図１と異なる点は、循環タ
ンク８の給油口９の手前に流量調整バルブ１９が設けら
れ、この流量調整バルブ１９の調整によって排油口１４
付近に液面２０が形成され、循環タンク８内部に加熱手
段としてのヒータ２１が設けられ、循環タンク８の上方
に排気口２２が設けられた点である。なお、ヒータ２１
に代わり紫外線ランプ１５の電極部１５ａを加熱手段と
して用いることもできる。また、排気口２２にファンを
接続することもできる。
【００１６】図２の嫌臭気除去装置４Ｂに付加された上
述の手段の作動は以下の通りである。水溶性切削油に混
入した潤滑油等の他種混入油は比重が軽く、液面２０に
溜まろうとする。この液面２０付近の空気等がヒータ２
１及び／又は紫外線ランプ１５の電極部１５ａにより加
熱されることにより、他種混入油が気化し、排気口２２
から自然放出又はファンで強制排気される。この結果、
水溶性切削油の他種混入油も除去され、蓄積されること
がない。
述の手段の作動は以下の通りである。水溶性切削油に混
入した潤滑油等の他種混入油は比重が軽く、液面２０に
溜まろうとする。この液面２０付近の空気等がヒータ２
１及び／又は紫外線ランプ１５の電極部１５ａにより加
熱されることにより、他種混入油が気化し、排気口２２
から自然放出又はファンで強制排気される。この結果、
水溶性切削油の他種混入油も除去され、蓄積されること
がない。
【００１７】図３は本発明の第３実施例に係る嫌臭気除
去装置４Ｃを示す図であり、循環タンク８は形状が図２
と異なるものの同様の構造であり、同じ符号を付してそ
の説明を省略する。図２と異なる点は、循環タンク８の
給油口９と循環ポンプ７の間に分離装置２３Ａが設けら
れた点である。なお、３３はフィルターである。
去装置４Ｃを示す図であり、循環タンク８は形状が図２
と異なるものの同様の構造であり、同じ符号を付してそ
の説明を省略する。図２と異なる点は、循環タンク８の
給油口９と循環ポンプ７の間に分離装置２３Ａが設けら
れた点である。なお、３３はフィルターである。
【００１８】分離装置２３Ａは、半球底のタンク２４
と、蓋体２５と、蓋体２５中央に設けられた筒体２６と
からなっている。タンク２４の内面に下方に向かう整流
板２７が取付けられ、整流板２７に沿う複数の供給口２
８と下方のドレンバルブ２９が設けられている。蓋体２
５の延長部２５ａには混入油抜きバルブ３０が設けられ
ている。筒体２６はタンク下方まで延在しており、その
下端は流入口３１となっており、蓋体２５が突き出た部
分に流出口３２が設けられている。
と、蓋体２５と、蓋体２５中央に設けられた筒体２６と
からなっている。タンク２４の内面に下方に向かう整流
板２７が取付けられ、整流板２７に沿う複数の供給口２
８と下方のドレンバルブ２９が設けられている。蓋体２
５の延長部２５ａには混入油抜きバルブ３０が設けられ
ている。筒体２６はタンク下方まで延在しており、その
下端は流入口３１となっており、蓋体２５が突き出た部
分に流出口３２が設けられている。
【００１９】つぎに、上述した図３の嫌臭気除去装置４
Ｃにおける分離装置２３Ａの作動を以下に説明する。供
給口２８からの水溶性切削油は整流板２７に沿って下方
に向かううず流を形成し、水溶性切削油より比重の軽い
他種混入油は上昇し、蓋体２５の延長部２５ａに溜ま
る。タンク２４の下方に向かった水溶性切削油は、流入
口３１から流出口３２を経て循環タンク８へと流れる。
時々、バルブ３０を開き、溜まった他種混入油を抜き取
る。また、水溶性切削油に混入し凝集した微小なゴミ等
の異物は循環タンク８の液面２０に泡と共に溜まるの
で、ヒータ２１及び／又は電極部１５ａで加熱して一部
気化させ、排気口２２から自然放出させる。従って、水
溶性切削油の他種混入油のみならず、異物の一部分解も
行われる。
Ｃにおける分離装置２３Ａの作動を以下に説明する。供
給口２８からの水溶性切削油は整流板２７に沿って下方
に向かううず流を形成し、水溶性切削油より比重の軽い
他種混入油は上昇し、蓋体２５の延長部２５ａに溜ま
る。タンク２４の下方に向かった水溶性切削油は、流入
口３１から流出口３２を経て循環タンク８へと流れる。
時々、バルブ３０を開き、溜まった他種混入油を抜き取
る。また、水溶性切削油に混入し凝集した微小なゴミ等
の異物は循環タンク８の液面２０に泡と共に溜まるの
で、ヒータ２１及び／又は電極部１５ａで加熱して一部
気化させ、排気口２２から自然放出させる。従って、水
溶性切削油の他種混入油のみならず、異物の一部分解も
行われる。
【００２０】図４は本発明の第４実施例に係る嫌臭気除
去装置４Ｄを示す図であり、図３と異なる点は、分離装
置２３Ｂと循環タンク８が一体的となっている点であ
る。すなわち、分離タンク８が蓋体２５に直接挿入状態
で固定されている。そして、分離タンク８の下端が給油
口９ａとして解放されており、タンク２４からの水溶性
切削油を受け入れるようになっている。また、空気管１
０はタンク２４を介して配管されている。この図４の一
体型のものでも、図３と同様の作動となる。
去装置４Ｄを示す図であり、図３と異なる点は、分離装
置２３Ｂと循環タンク８が一体的となっている点であ
る。すなわち、分離タンク８が蓋体２５に直接挿入状態
で固定されている。そして、分離タンク８の下端が給油
口９ａとして解放されており、タンク２４からの水溶性
切削油を受け入れるようになっている。また、空気管１
０はタンク２４を介して配管されている。この図４の一
体型のものでも、図３と同様の作動となる。
【００２１】
【発明の効果】本発明の嫌臭気除去装置は、循環タンク
の下方に給油口及び気泡を発生させる手段を設け、上方
に排油口を設け、更に該循環タンク内の気泡を含んだ上
方に向かう流れの中に紫外線ランプを挿入したものであ
り、循環タンク内を上方に向かう気泡により流れは細か
く攪拌され、紫外線照射効率が向上するので、循環ポン
プ及び循環タンクという簡単な機器構成で水溶性切削油
中の微生物を効率よく殺菌することができる。また、循
環タンク内の気泡により、水溶性切削油に酸素が溶け込
むので、水溶性切削油が活性化し、嫌臭気成分の分解が
促進され、嫌臭気の除去効率もよくなる。
の下方に給油口及び気泡を発生させる手段を設け、上方
に排油口を設け、更に該循環タンク内の気泡を含んだ上
方に向かう流れの中に紫外線ランプを挿入したものであ
り、循環タンク内を上方に向かう気泡により流れは細か
く攪拌され、紫外線照射効率が向上するので、循環ポン
プ及び循環タンクという簡単な機器構成で水溶性切削油
中の微生物を効率よく殺菌することができる。また、循
環タンク内の気泡により、水溶性切削油に酸素が溶け込
むので、水溶性切削油が活性化し、嫌臭気成分の分解が
促進され、嫌臭気の除去効率もよくなる。
【００２２】そして、循環タンクの排油口付近に液面を
形成し、該液面に対する加熱手段を循環タンクの内面に
設けると共に、循環タンク上方に気化された他種混入油
の排気口を設けると、潤滑油等の他種混入油は比重が軽
いため排油口付近の液面に溜まり、加熱手段で気化し、
排気口から排出されるので、他種混入油の蓄積も防止す
ることができる。また、循環タンクの給油口の手前に別
な又は一体的な旋回うず流による他種混入油の分離装置
を設けると、比重が軽い他種混入油が簡単に分離され排
出されるので、他種混入油を確実に除去できる。
形成し、該液面に対する加熱手段を循環タンクの内面に
設けると共に、循環タンク上方に気化された他種混入油
の排気口を設けると、潤滑油等の他種混入油は比重が軽
いため排油口付近の液面に溜まり、加熱手段で気化し、
排気口から排出されるので、他種混入油の蓄積も防止す
ることができる。また、循環タンクの給油口の手前に別
な又は一体的な旋回うず流による他種混入油の分離装置
を設けると、比重が軽い他種混入油が簡単に分離され排
出されるので、他種混入油を確実に除去できる。
【図１】図１は本発明の第１実施例に係る嫌臭気除去装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図２】図２は本発明の第２実施例に係る嫌臭気除去装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図３】図３は本発明の第３実施例に係る嫌臭気除去装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図４】図４は本発明の第４実施例に係る嫌臭気除去装
置を示す図である。
置を示す図である。
【図５】図５は従来の嫌臭気除去装置を示す図である。
【符号の説明】 １ 工作機械 ２ タンク ３ 水溶性切削油 ７ 循環ポンプ ８ 循環タンク ９ 給油口 １１ 発泡石（気泡発生手段） １４ 排油口 １５ 紫外線ランプ ２０ 液面 ２２ 排気口 ２１ ヒータ（加熱手段） ２３Ａ，２３Ｂ 分離装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中元 章令 兵庫県西宮市芦原町９番52号 古野電気 株式会社内 (72)発明者 山本 雅一 兵庫県西宮市芦原町９番52号 古野電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−33839（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−122463（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−84092（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−104045（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B23Q 11/00,11/10 A61L 2/10 C10M 175/00
Claims (3)
- 【請求項１】 工作機械等の水溶性切削油を溜めるタン
クに接続された循環ポンプ及び循環タンクを備えて成る
水溶性切削油の嫌臭気除去装置であって、該循環タンク
の下方に給油口及び空気等による気泡を発生させる手段
を設け、上方に排油口を設け、更に該循環タンク内の気
泡を含んだ上方に向かう流れの中に紫外線ランプを挿入
したことを特徴とする水溶性切削油の嫌臭気除去装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の嫌臭気除去装置におい
て、循環タンクの排油口付近に液面を形成し、該液面に
対する加熱手段を循環タンクの内面に設けると共に、循
環タンク上方に気化された他種混入油の排気口を設けた
ことを特徴とする水溶性切削油の嫌臭気除去装置。 - 【請求項３】 請求項１記載の嫌臭気除去装置におい
て、循環タンクの給油口の手前に、循環タンクとは別な
又は一体的な、旋回うず流による他種混入油の分離装置
を設けたことを特徴とする水溶性切削油の嫌臭気除去装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3119373A JP2968086B2 (ja) | 1990-08-28 | 1991-04-22 | 水溶性切削油の嫌臭気除去装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2-227526 | 1990-08-28 | ||
| JP22752690 | 1990-08-28 | ||
| JP3119373A JP2968086B2 (ja) | 1990-08-28 | 1991-04-22 | 水溶性切削油の嫌臭気除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04226851A JPH04226851A (ja) | 1992-08-17 |
| JP2968086B2 true JP2968086B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=26457133
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3119373A Expired - Fee Related JP2968086B2 (ja) | 1990-08-28 | 1991-04-22 | 水溶性切削油の嫌臭気除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2968086B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100600940B1 (ko) * | 2002-04-13 | 2006-07-13 | 현대중공업 주식회사 | 자외선과 분사노즐 장치를 이용한 공업유체 재생장치 |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997003706A1 (fr) * | 1995-07-14 | 1997-02-06 | Croix-Rouge De Belgique | Procede et installation d'inactivation de contaminants presents dans des produits sanguins |
| JP2009226205A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-10-08 | Rex Industries Co Ltd | 機械油の脱臭方法及び脱臭装置 |
| JP2018171321A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 旭化成株式会社 | 循環液管理装置および循環液の管理方法 |
| CN108865400A (zh) * | 2018-09-13 | 2018-11-23 | 上海绿晟环保科技有限公司 | 一种切削废液再生回用处理装置及工艺 |
| MX2021011738A (es) * | 2019-03-28 | 2021-10-22 | Nbot Systems LLC | Sistemas de inyeccion de gas para optimizar la formacion de nanoburbujas en una solucion desinfectante. |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP3119373A patent/JP2968086B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100600940B1 (ko) * | 2002-04-13 | 2006-07-13 | 현대중공업 주식회사 | 자외선과 분사노즐 장치를 이용한 공업유체 재생장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04226851A (ja) | 1992-08-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5709799A (en) | Super ozonating water purifier | |
| US5554280A (en) | Filter system | |
| JP2968086B2 (ja) | 水溶性切削油の嫌臭気除去装置 | |
| JP2008296097A (ja) | 紫外線水処理方法及び装置 | |
| JP2000343095A5 (ja) | 活性汚泥処理装置及び活性汚泥処理方法 | |
| CN208345987U (zh) | 一种医院废水净化装置 | |
| JP2002052393A (ja) | 浄水装置 | |
| JP2003334432A (ja) | 気体溶解器及び水処理器それらを備えた水処理装置 | |
| JP2000185279A (ja) | 汚水処理方法とその装置 | |
| JP2008030009A (ja) | 汚れた廃水の清浄化処理方法および清浄化処理装置 | |
| DE9108712U1 (ja) | ||
| JP4651201B2 (ja) | 散気方法および散気装置 | |
| CN218435084U (zh) | 一种水处理工程用杀菌装置 | |
| JP2003010653A (ja) | 水処理装置 | |
| JPH09103607A (ja) | 深層曝気槽の消泡装置 | |
| JPH06185758A (ja) | 気体の除塵・除菌装置 | |
| JP3389056B2 (ja) | 排水処理装置 | |
| JP2002119961A (ja) | 浄水方法及び浄水装置 | |
| JP2572336B2 (ja) | 有機性汚水のろ過方法および装置 | |
| JPH08309336A (ja) | 水浄化装置 | |
| WO1993017722A1 (en) | Apparatus and process for cleaning ocular prostheses | |
| JP2002086167A (ja) | 有機物を含む廃水の浄化処理方法及びその装置 | |
| KR940004091Y1 (ko) | 정수 장치 | |
| JP2000027800A (ja) | 濾過機能を備えたエア式揚水ポンプ | |
| KR200195573Y1 (ko) | 전자선가속기를 사용하는 수처리 반응조 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |