JP2967590B2 - 記録媒体駆動装置 - Google Patents

記録媒体駆動装置

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JP2967590B2
JP2967590B2 JP2402994A JP40299490A JP2967590B2 JP 2967590 B2 JP2967590 B2 JP 2967590B2 JP 2402994 A JP2402994 A JP 2402994A JP 40299490 A JP40299490 A JP 40299490A JP 2967590 B2 JP2967590 B2 JP 2967590B2
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rotating
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重男 安藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はVTR等に使用される磁
気テープなどの、帯状の記録媒体を走行駆動する記録媒
体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、超音波電気入力によ
り発生する弾性体の進行波を利用して帯状記録媒体を走
行駆動する装置の発明がなされている(特開昭63−1
93359号参照)。その構造を図5を用いて概略的に
説明する。円柱状の圧電素子101の片側(外側)の面
に弾性体102を取り付け、更に、反対側(内側)の面
に電極109を取り付ける。これを固定片106を介し
て固定軸104に装着する。圧電素子101はこの電極
109に超音波電気入力を印加することによって上記弾
性体102の表面に進行波を発生させるようある方向に
分極処理されている。更に、弾性体102の進行波が発
生する面に記録媒体1をピンチローラ105により圧着
させる。かくして記録媒体1を走行駆動する仕組みであ
る。なお、ピンチローラ105は回転自在に支持されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭63−19
3359号に於ては、以下の事が問題となる。第1に、
記録媒体1を弾性体102に圧着させるためのピンチロ
ーラ105が必要となる。かつ、このピンチローラ10
5を適切な圧力で圧着させる複雑な機構が必要となる。
第2にこの方法では面積の小さい圧着部の摩擦力で記録
媒体1を走行駆動するため、圧着部に相当な圧力が係り
記録媒体にダメージを与える可能性がある。第3にこの
方法に於ては、記録媒体の駆動速度を変化させることが
困難であると考えられる。そのため速度制御を行うこと
が容易ではない。第4に、電極への超音波電気入力のた
めの高周波の交流電圧や電流等が高周波の故に記録媒体
の記録、特に磁気記録に対して悪影響を及ぼす可能性が
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、モータで駆
動される回転ローラの円筒状側面のほぼ全周に電極を設
け、上記回転ローラに対して記録媒体が或る範囲で巻き
付くように上記記録媒体及び上記回転ローラを配置し、
上記回転ローラの円筒状側面の電極に直流電圧を印加す
ることにより上記記録媒体と上記回転ローラを静電吸着
させつつモータで上記回転ローラを回転させることによ
り上記記録媒体を走行駆動する。
【0005】
【作用】本発明に於ては、静電気による吸着力を利用す
ることによりピンチローラなどの圧着装置を必要としな
いため、圧着することによる記録媒体のダメージが発生
しない。更に、モータ駆動であるために記録媒体駆動速
度を容易に変化させることができ、かつ速度制御も容易
に行うことができる。また、静電気であるため(高周波
でないため)に磁気記録された記録媒体に悪影響を与え
ない。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例を示す斜視図である。回転軸8
に支持された回転ローラ2の円筒状側面にはほぼ全周に
電極3が設けられている。記録媒体1は予め、回転ロー
ラ2に対して或る範囲で巻き付くように配置されてい
る。上記電極3に直流電圧を印加すると、上記記録媒体
1の絶縁性のフィルムは静電気力により上記回転ローラ
2に吸着される。この状態で上記回転ローラ2を駆動用
モータ9により矢印14の方向に駆動することにより上
記記録媒体1を矢印15の方向に走行駆動させる。前記
直流電圧は、電源から回転しない接触子5と、それと接
触しながら上記回転ローラ2と一緒に回転する接触子
6、更に導線7を経て回転ローラ2の円筒状側面の電極
3に印加される。
【0007】図2の(a)は本発明の一実施例に於ける
回転ローラ2の外周部の断面図である。電極3は絶縁体
4に覆われている。これにより電極3と記録媒体1は絶
縁され、かつ、回転ローラ外周部の電極3による凹凸が
なくなる。図2の(b)は本発明の他の実施例に於ける
回転ローラ2の外周部の断面図である。電極3は絶縁体
などで覆われていない。これは記録媒体1の電極3との
接触面が絶縁されている場合に可能である。更に、電極
3による凹凸をなくすように回転ローラ2に電極3をそ
の厚み量だけ埋め込むことも考えられる。
【0008】図3の(a)は本発明の一実施例に於ける
上記回転ローラ2の側面の電極3の展開図である。図に
示すように電極3は相互にかみ合う櫛形をしている。こ
こで電極有効幅dは、記録媒体1の幅Dと等しいかまた
は大きくする。但し、矢印16は回転軸の方向を示す。
図3の(b)は本発明の他の実施例の電極3の展開図で
ある。櫛状の電極3の歯は回転ローラの回転軸に対して
直角方向(すなわち円周方向)に実質的に360°にわ
たって延び相互にかみ合う。これら以外でも二つの電極
が全周に渡り相対する形状であれば問題はなく、電極幅
を記録媒体の幅より小さくする事も可能である。
【0009】図4は、VTRに本発明の記録媒体駆動装
置を用いた場合の、上記回転ローラ2を含めた記録再生
装置全体の配置関係を示す概略平面図である。供給リー
ル13から出た磁気テープ17が記録再生を行う回転ヘ
ッドを有するシリンダー11に巻き付けられ、更に上記
回転ローラ2を経て巻取りリール10に巻取られるよう
に配置されている。ここで、テープガイド12は磁気テ
ープ17が上記回転ローラ2にある程度巻き付くように
配置されている。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、圧着機構が必要なく記
録媒体にダメージを与えない記録媒体駆動装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録媒体駆動装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】本発明の記録媒体駆動装置の回転ローラの外周
部の種々な態様を示す断面図である。
【図3】本発明の記録媒体駆動装置の回転ローラにおけ
る電極部の種々な態様を示す展開図である。
【図4】VTRにおける本発明の記録媒体駆動装置の配
置関係を示す概略平面図である。
【図5】従来の記録媒体駆動装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 回転ローラ 3 電極 4 絶縁体 5 回転しない接触子 6 回転する接触子 7 導線 8 回転軸 9 駆動用モータ 10 巻取りリール 11 シリンダ 12 テープガイド 13 供給リール 14 回転ローラの回転方向 15 記録媒体の走行方向 16 回転軸の方向

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ、紙などの帯状記録媒体を走
    行駆動する記録媒体駆動装置に於て、円筒状側面のほぼ
    全周に電極を有する回転ローラと上記回転ローラを駆動
    するモータとを有し、上記記録媒体が上記回転ローラに
    巻き付くように、上記回転ローラ及び上記記録媒体を配
    置し、上記回転ローラの前記電極に電圧を印加すること
    により発生する静電気力で上記記録媒体を上記回転ロー
    ラに吸着させながら、上記回転ローラを上記モータで回
    転させることにより上記記録媒体を走行駆動させること
    を特徴とする記録媒体駆動装置。
JP2402994A 1990-12-18 1990-12-18 記録媒体駆動装置 Expired - Fee Related JP2967590B2 (ja)

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JPH04216348A JPH04216348A (ja) 1992-08-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB201213406D0 (en) 2012-07-27 2012-09-12 Ibm Transport system for transporting magnetic tape
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JP2014030580A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Hitachi Maxell Ltd ミスト発生装置

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