JP2967329B2 - 廃プラスチックの処理方法 - Google Patents
廃プラスチックの処理方法Info
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- JP2967329B2 JP2967329B2 JP6321170A JP32117094A JP2967329B2 JP 2967329 B2 JP2967329 B2 JP 2967329B2 JP 6321170 A JP6321170 A JP 6321170A JP 32117094 A JP32117094 A JP 32117094A JP 2967329 B2 JP2967329 B2 JP 2967329B2
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- waste plastic
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Coke Industry (AREA)
- Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は既存のコークス炉を用い
る廃プラスチックの処理方法に関するものである。
る廃プラスチックの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既存コークス炉を用いる廃プラスチック
の処理方法としては、例えば特開昭48―34901号
公報ではコークス製造用装入炭に廃プラスチックを配合
しコークスを製造する方法が提案されている。
の処理方法としては、例えば特開昭48―34901号
公報ではコークス製造用装入炭に廃プラスチックを配合
しコークスを製造する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コークス炉の副産物で
あるタール、軽油、ガスはコークスとともに、付加価値
の高い製品である。
あるタール、軽油、ガスはコークスとともに、付加価値
の高い製品である。
【0004】廃プラスチックの処理方法としては、例え
ば特開昭48―34901号公報ではコークス製造用装
入炭に廃プラスチックを9〜23wt%配合しコークス
を製造する方法を提案している。
ば特開昭48―34901号公報ではコークス製造用装
入炭に廃プラスチックを9〜23wt%配合しコークス
を製造する方法を提案している。
【0005】廃プラスチックをコークス製造用装入炭に
配合した場合、目標コークス強度を確保するため廃プラ
スチック量に上限が存在する。目標コークス強度を確保
し、かつ多量の廃プラスチックをコークス炉で処理する
方法はない。
配合した場合、目標コークス強度を確保するため廃プラ
スチック量に上限が存在する。目標コークス強度を確保
し、かつ多量の廃プラスチックをコークス炉で処理する
方法はない。
【0006】本発明は多量の廃プラスチックをコークス
炉で処理することにより、目標コークス強度を確保しつ
つ、付加価値の高い、タール、軽油、ガスを多く得る方
法を提供することを目的としている。
炉で処理することにより、目標コークス強度を確保しつ
つ、付加価値の高い、タール、軽油、ガスを多く得る方
法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、コークス製造用装入炭、または廃プラス
チックを0.1〜1.0wt%配合したコークス製造用
装入炭をコークス炉に装入後、装入口から前記装入炭の
上の炉頂空間部に、廃プラスチックを装入し、前記装入
炭の乾留中に廃プラスチックを熱分解してタール、軽
油、ガスとして回収する事を特徴とする。
に本発明では、コークス製造用装入炭、または廃プラス
チックを0.1〜1.0wt%配合したコークス製造用
装入炭をコークス炉に装入後、装入口から前記装入炭の
上の炉頂空間部に、廃プラスチックを装入し、前記装入
炭の乾留中に廃プラスチックを熱分解してタール、軽
油、ガスとして回収する事を特徴とする。
【0008】またコークス製造用装入炭、または廃プラ
スチックを0.1〜1.0wt%配合したコークス製造
用装入炭をコークス炉に装入後から乾留終了まで、コー
クス炉の炉頂空間部へ通じる供給装置より廃プラスチッ
クを供給し、前記装入炭の乾留中に廃プラスチックを熱
分解してタール、軽油、ガスとして回収する事を特徴と
する廃プラスチックの処理方法である。
スチックを0.1〜1.0wt%配合したコークス製造
用装入炭をコークス炉に装入後から乾留終了まで、コー
クス炉の炉頂空間部へ通じる供給装置より廃プラスチッ
クを供給し、前記装入炭の乾留中に廃プラスチックを熱
分解してタール、軽油、ガスとして回収する事を特徴と
する廃プラスチックの処理方法である。
【0009】上記廃プラスチックは、ポリエチレン、ポ
リエチレンテレフタレートなどのプラスチックの廃棄物
である。
リエチレンテレフタレートなどのプラスチックの廃棄物
である。
【0010】ポリ塩化ビニールなど塩素を含むプラスチ
ックが入っていると加熱した際に腐食性のある塩化水素
が生成するので塩素を含有しないプラスチックが好まし
い。
ックが入っていると加熱した際に腐食性のある塩化水素
が生成するので塩素を含有しないプラスチックが好まし
い。
【0011】
【作用】廃プラスチックの乾留生成物の歩留を石炭乾留
生成物歩留測定装置で測定した。第1表に示すようにタ
ール、ガスがかなり多い。また石炭から得られる軽油の
歩留は1%程度であるが、廃プラスチックから得られる
軽油の歩留は5wt%と比較的多い。
生成物歩留測定装置で測定した。第1表に示すようにタ
ール、ガスがかなり多い。また石炭から得られる軽油の
歩留は1%程度であるが、廃プラスチックから得られる
軽油の歩留は5wt%と比較的多い。
【0012】一方廃プラスチックをコークス製造用装入
炭に配合した時のコークス強度と廃プラスチック配合率
の関係を検討した結果、図1に示すように廃ポリエチレ
ンを1.0wt%まで配合してもコークス強度は低下し
ないが1.0wt%超配合するとコークス強度が低下す
ることが判明した。
炭に配合した時のコークス強度と廃プラスチック配合率
の関係を検討した結果、図1に示すように廃ポリエチレ
ンを1.0wt%まで配合してもコークス強度は低下し
ないが1.0wt%超配合するとコークス強度が低下す
ることが判明した。
【0013】廃プラスチックの配合率が0.1wt%の
場合は、殆ど効果がない事から廃プラスチックの配合率
の下限は0.1wt%とした。このことからコークス製
造用装入炭への廃プラスチックの配合率は0.1〜1.
0wt%とした。
場合は、殆ど効果がない事から廃プラスチックの配合率
の下限は0.1wt%とした。このことからコークス製
造用装入炭への廃プラスチックの配合率は0.1〜1.
0wt%とした。
【0014】上記のようにコークス強度下限値を維持す
るためコークス製造用装入炭への配合率の上限は1.0
wt%である。
るためコークス製造用装入炭への配合率の上限は1.0
wt%である。
【0015】本発明者は炉頂空間部で乾留中に廃プラス
チックを熱分解すれば、より多くの廃プラスチックを処
理してより多くのタール、軽油、ガスを得ることができ
ると考えた。
チックを熱分解すれば、より多くの廃プラスチックを処
理してより多くのタール、軽油、ガスを得ることができ
ると考えた。
【0016】例えば、炉幅430mm、炉高6.5m、
炉長15.7mの炭化室を有するコークス炉に装入炭を
装入した時、装入炭上に高さ0.35mの空間部があ
る。これが炉頂空間部である。
炉長15.7mの炭化室を有するコークス炉に装入炭を
装入した時、装入炭上に高さ0.35mの空間部があ
る。これが炉頂空間部である。
【0017】乾留中の炉頂空間部の温度は700〜85
0℃であり、廃プラスチックを熱分解するために充分な
温度がある。
0℃であり、廃プラスチックを熱分解するために充分な
温度がある。
【0018】炉頂空間部へ廃プラスチックを装入する方
法としては、装入炭、または廃プラスチックを0.1〜
1.0wt%配合した装入炭を装入後、図2に示す供給
装置を用いて炉頂空間部に廃プラスチックを装入する。
法としては、装入炭、または廃プラスチックを0.1〜
1.0wt%配合した装入炭を装入後、図2に示す供給
装置を用いて炉頂空間部に廃プラスチックを装入する。
【0019】炉頂空間部に1tの廃プラスチックを装入
すると、廃プラスチックを5wt%程度配合した時と同
量の廃プラスチックの処理が可能になる。
すると、廃プラスチックを5wt%程度配合した時と同
量の廃プラスチックの処理が可能になる。
【0020】また装入炭、または廃プラスチックを0.
1〜1.0wt%配合した装入炭を装入後、乾留終了時
点まで、図2に示す供給装置を用いて炉頂空間部に廃プ
ラスチックを供給すると、更に多くの廃プラスチックを
処理する事が可能になる。
1〜1.0wt%配合した装入炭を装入後、乾留終了時
点まで、図2に示す供給装置を用いて炉頂空間部に廃プ
ラスチックを供給すると、更に多くの廃プラスチックを
処理する事が可能になる。
【0021】炉頂空間部に1t/hrの供給速度で19
時間廃プラスチックを供給する場合、廃プラスチックを
79wt%配合した場合と同量の廃プラスチックの処理
が可能になる。
時間廃プラスチックを供給する場合、廃プラスチックを
79wt%配合した場合と同量の廃プラスチックの処理
が可能になる。
【0022】
【実施例1】炉幅430mm、炉高6.5m、炉長1
5.7mのコークス炉に水分5%、無水基準の揮発分が
27%の装入炭を24トン装入し、炉温1220℃の条
件で操業している時、石炭装入後、装入炭上の炉頂空間
部に廃ポリエチレンを1トン装入し乾留した。この時の
乾留生成物の収量を第2表に示す。石炭のみを乾留した
場合に比べ、タール、軽油、およびガスを多く回収でき
た。
5.7mのコークス炉に水分5%、無水基準の揮発分が
27%の装入炭を24トン装入し、炉温1220℃の条
件で操業している時、石炭装入後、装入炭上の炉頂空間
部に廃ポリエチレンを1トン装入し乾留した。この時の
乾留生成物の収量を第2表に示す。石炭のみを乾留した
場合に比べ、タール、軽油、およびガスを多く回収でき
た。
【0023】
【実施例2】炉幅480mm、炉高6.5m、炉長1
5.7mのコークス炉に水分5%、無水基準の揮発分が
27%の装入炭を24トン装入し、1220℃で操業し
ている時、装入炭上の炉頂空間部に廃ポリエチレンを石
炭装入後より1t/hrの供給速度で19時間供給し
た。この時の乾留生成物の収量を第3表に示す。石炭の
みを乾留した場合に比べタール、軽油、およびガスを多
く回収できた。
5.7mのコークス炉に水分5%、無水基準の揮発分が
27%の装入炭を24トン装入し、1220℃で操業し
ている時、装入炭上の炉頂空間部に廃ポリエチレンを石
炭装入後より1t/hrの供給速度で19時間供給し
た。この時の乾留生成物の収量を第3表に示す。石炭の
みを乾留した場合に比べタール、軽油、およびガスを多
く回収できた。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】本発明の廃プラスチックの処理方法によ
り廃プラスチックを処理し、かつ付加価値の高いター
ル、軽油、ガスを回収できるため、工業的価値が大き
い。
り廃プラスチックを処理し、かつ付加価値の高いター
ル、軽油、ガスを回収できるため、工業的価値が大き
い。
【図1】コークス強度と廃プラスチック配合率の関係を
示す図である。
示す図である。
【図2】廃プラスチックを供給する装置を示す図であ
る。
る。
1 上昇管 2 ドライメーン 3 炉頂空間部 4 装入炭(またはコークス) 5 バルブ 6 中継ホッパー 7 供給ホッパー
Claims (2)
- 【請求項1】 コークス製造用装入炭、または廃プラス
チックを0.1〜1.0wt%配合したコークス製造用
装入炭をコークス炉に装入後、装入口から前記装入炭の
上の炉頂空間部に、廃プラスチックを装入し、前記装入
炭の乾留中に廃プラスチックを熱分解してタール、軽
油、ガスとして回収する事を特徴とする廃プラスチック
の処理方法。 - 【請求項2】 コークス製造用装入炭、または廃プラス
チックを0.1〜1.0wt%配合したコークス製造用
装入炭をコークス炉に装入後から乾留終了まで、コーク
ス炉の炉頂空間部へ通じる供給装置より廃プラスチック
を供給し、前記装入炭の乾留中に廃プラスチックを熱分
解してタール、軽油、ガスとして回収する事を特徴とす
る廃プラスチックの処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6321170A JP2967329B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 廃プラスチックの処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6321170A JP2967329B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 廃プラスチックの処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08157834A JPH08157834A (ja) | 1996-06-18 |
JP2967329B2 true JP2967329B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=18129582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6321170A Expired - Lifetime JP2967329B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 廃プラスチックの処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2967329B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1069680C (zh) * | 1998-01-23 | 2001-08-15 | 中国科学院山西煤炭化学研究所 | 一种煤热解与焦化过程中增油减水的方法 |
JP3129711B2 (ja) | 1998-07-29 | 2001-01-31 | 新日本製鐵株式会社 | 石炭のコークス化と、塩素含有樹脂または塩素含有有機化合物、あるいはそれらを含む廃プラスチックの処理を並行して行う方法 |
JP4486672B2 (ja) * | 1998-07-29 | 2010-06-23 | 新日本製鐵株式会社 | 石炭のコークス化と廃プラスチックの処理を並行して行いつつタール及び/または軽油を製造する方法 |
JP3095739B2 (ja) | 1998-08-28 | 2000-10-10 | 新日本製鐵株式会社 | 樹脂または有機化合物、あるいはそれらを含む廃プラスチックの処理方法 |
JP4199637B2 (ja) | 2003-10-21 | 2008-12-17 | 新日本製鐵株式会社 | 廃棄プラスチックの再利用方法及び成型方法 |
-
1994
- 1994-12-01 JP JP6321170A patent/JP2967329B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08157834A (ja) | 1996-06-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990722 |