JP2966634B2 - 空気調和装置の冷媒回収装置 - Google Patents

空気調和装置の冷媒回収装置

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JP2966634B2
JP2966634B2 JP4078867A JP7886792A JP2966634B2 JP 2966634 B2 JP2966634 B2 JP 2966634B2 JP 4078867 A JP4078867 A JP 4078867A JP 7886792 A JP7886792 A JP 7886792A JP 2966634 B2 JP2966634 B2 JP 2966634B2
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健 大久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内ユニットから延び
るユニット間配管に、室外ユニットを複数台並列につな
いで成る空気調和装置の冷媒回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数台の室内ユニットを並列に
配置すると共に、各室内ユニットにつながれるユニット
間配管に対し、圧縮機、及び室外熱交換器等を内蔵する
3台以上の室外ユニットを並列に接続してなるビル用の
マルチ形空気調和装置は知られている(例えば、特開平
2−85656号公報参照)。この種のマルチ形空気調
和装置は、装置の大容量システム化が図れるという利点
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マルチ
形空気調和装置は、複数台の室外ユニット及び室内ユニ
ット間を同一系の冷媒が流れるので、いくつかの室外ユ
ニットの運転を停止させると、その室外ユニットの室外
熱交換器などに冷媒が寝込んで、運転中の室外ユニット
の冷媒が不足して、ガス欠状態を引き起こすという問題
がある。
【0004】これを解消するため、冷媒の寝込んだ室外
ユニットからガス欠状態にある室外ユニットに冷媒を回
収する技術が提案されている。
【0005】しかし、これまでの提案ではとくに3台以
上の室外ユニットを備えたものにおいて、運転中の室外
ユニットに近い室外ユニットからの冷媒は、その距離が
短く、ユニット間配管の長さが短いために、有効に回収
できるが、遠い室外ユニットからの冷媒は、その距離が
長く、即ち、ユニット間配管の長さが長いために殆ど回
収できないという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、少なくとも3台以上の室
外ユニットを備えるマルチ形空気調和装置において、ガ
ス欠状態にある室外ユニットに対し、すべての室外ユニ
ットから冷媒を順に回収できるようにした空気調和装置
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、室外熱交換器と、圧縮機と、油分離器と
を有する3台以上の室外ユニットを備え、この室外ユニ
ットを室内ユニットから延びるユニット間配管に並列に
つなぐと共に、各室外ユニット間を流れる潤滑油量を調
整するためのバランス管を備えた空気調和装置におい
て、バランス管と室外熱交換器とをつなぐ第1の補助管
を設けると共に、この第1の補助管に、運転中において
冷媒不足に至った室外ユニットに運転停止中の室外ユニ
ットの冷媒を導くための開閉弁を設け、かつ冷媒不足の
室外ユニットに対し、残りの複数台の運転停止中の室外
ユニットの一台ずつから順に冷媒を導くために、開閉弁
の開閉を制御する制御器を設けたことを特徴とするもの
である。
【0008】また、各室外ユニットの冷媒管に夫々冷媒
調節容器を設け、この冷媒調節容器とバランス管とをつ
なぐ第2の補助管を設け、このバランス管と圧縮機の吐
出管とをつなぐ第3の補助管を設け、第2、第3の補助
管に、運転中において冷媒不足に至った室外ユニットの
高圧冷媒の一部を運転停止中の室外ユニットの冷媒調節
容器に送り込むと共に、この容器内の冷媒を追出して運
転中の冷媒不足に至った室外ユニットに導くための開閉
弁を設け、かつ冷媒不足に至った運転中の室外ユニット
に対し、残りの複数台の運転停止中の室外ユニットの一
台ずつから順に冷媒を導くために、開閉弁の開閉を制御
する制御器を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、いわゆるマルチ形空気調和装
置において、制御器を用いて開閉弁の開閉を制御するこ
とにより、冷媒の不足した運転中の室外ユニットに対
し、残りの運転停止中の室外ユニットの一台ずつから順
に冷媒を回収するので、近くの室外ユニットからだけで
はなく、遠くの室外ユニットからも冷媒を回収するの
で、全ての室外ユニットから冷媒をほぼ均等に回収でき
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1において、11 ,12 ,13 は室外ユ
ニットを示し、3は室内ユニットを示している。室外ユ
ニット11 は、アキュームレータ101 と、圧縮機11
1 と、油分離器121 と、四方弁131 と、室外熱交換
器141 と、室外電動式膨脹弁151 と、冷媒調節器1
1 とで構成されている。なお、171 は室外熱交換器
141 のファンである。室外ユニット12 ,13 につい
ては、以下の構成を含めて、室外ユニット11 と同じで
あるので、説明を省略する。また、室内ユニット3は、
室内熱交換器34と、電動式膨脹弁(以下、室内メカ弁
という)35とで構成される。この室内ユニット3から
は、ガス管5及び液管7からなるユニット間配管が延び
出し、このユニット間配管には、室外ユニット11 ,1
2 ,13が並列に接続される。
【0012】油分離器121 は、圧縮機111 から吐出
される冷媒中の潤滑油を分離するものであり、ここで分
離された潤滑油は戻し管211 ,221 を通じて圧縮機
111 に戻される。戻し管211 は2つの管路711
731 からなり、管路711には開閉弁B1 が設けら
れ、管路731 には開閉弁C1 が設けられる。また、油
分離器121 から開閉弁B1 に至る管路の途中は、チェ
ッキ弁を有する第4の補助管541 を通じて、アキュー
ムレータ101 から圧縮機111 に至る吸込み管路の途
中につながれている。
【0013】これによれば、室外熱交換器141 から四
方弁131 、第3の補助管531 、及び開閉弁A1 を経
て、後述するバランス管51に至る一連の管路、即ちバ
ランス管51と室外熱交換器141 とをつなぐ第1の補
助管が構成される。
【0014】室外ユニット11 ,12 ,13 の戻し管2
1 ,212 ,213 どうしは、バランス管51により
接続される。このバランス管51は、第3の補助管53
1 を通じて、四方弁131 とチェッキ弁181 との間に
つながれ、第3の補助管53 1 には第3の開閉弁A1
設けられる。そして、第3の開閉弁A1 が開いて、四方
弁131 が図示の位置に切り替わると、バランス管51
は室外熱交換器141に連通する。
【0015】冷媒調節器161 は、第2の補助管571
を通じて、バランス管51につながれ、第2の補助管5
1 には、第2の開閉弁D1 が設けられる。冷媒調節器
161 の液管7には開閉弁601 が設けられ、この開閉
弁601 は一方向性を有する電磁弁であり、図中で左か
ら右への流れを止めることはできない。
【0016】なお、図1において、T1 、T2 は、室内
熱交換器34の出入口温度を検知する温度センサであ
り、T3 、T4 は、室外熱交換器141 ,142 の出入
口温度を検知する温度センサである。
【0017】室外ユニット11 ,12 ,13 のそれぞれ
には、各種開閉弁の開閉を制御するための個別制御器6
1 ,612 ,613 が設けられ、室外ユニット11
2,13 は、この個別制御器611 ,612 ,613
により、それぞれ独立して運転制御される。そして、個
別制御器611 ,612 ,613 は集中制御器63につ
ながれ、この集中制御器63により、集中制御される。
【0018】これによれば、室外ユニットの台数や室内
ユニットの台数などの変化に対応する制御変更は、集中
制御器63の制御変更により対応することができるの
で、個別制御器611 ,612 ,613 に制御変更を加
える必要はなく、従って、個別制御器611 ,612
613 の種類は、予め6種類程度を準備しておけばよ
く、広範囲に亘る個別制御器611 ,612 ,613
兼用化が可能になる。
【0019】次に、作用を説明する。
【0020】冷房運転時の冷媒は、図2に示すように、
矢印で示す方向に流れる(室外ユニット11 参照)。こ
の場合には、室外ユニット11 が運転されて、室外電動
式膨脹弁151 は略全開で、室内メカ弁35は負荷に応
じて開度調整される。室外熱交換器141 は凝縮器とし
て作用し、室内熱交換器34は蒸発器として作用する。
即ち、室内熱交換器34からは冷風が送出され、冷房運
転が行われる。
【0021】暖房運転時の冷媒は、同図中で矢印と反対
の方向に流れる。この場合に、室外電動式膨脹弁1
1 、及び室内メカ弁35は負荷に応じて開度調整され
る。室外熱交換器141 は蒸発器として作用し、室内熱
交換器34は凝縮器として作用する。即ち、室内熱交換
器34からは温風が送出され、暖房運転が行われる。
【0022】ところで、いわゆるマルチ形空気調和装置
においては、運転中の室外ユニットのとなりの停止中の
室外ユニットに冷媒が寝込んだ際などに、運転中の室外
ユニットの冷媒が不足して、ガス欠の状態を引き起こす
恐れが生じる。
【0023】斯る場合に、本実施例によれば、冷房もし
くは暖房運転中の室外ユニットの冷媒不足時に冷媒の寝
込んだ室外ユニットから冷媒を導くための冷媒回収制御
が行われる。この場合には、集中制御器63、及び個別
制御器611 ,612 ,613 を介して各種制御弁を開
閉することにより行う。
【0024】この冷房運転時における冷媒回収制御を、
図3の処理フローを参照して説明する。まず、スタート
(S1)して、室外ユニットの全台数3台のうちの1台
が冷房運転されてる場合に(S2)、室内熱交換器34
の出入口温度差SHが、SH=T1 −T2 ≧5℃か、又
は室内メカ弁35の開度が、開度≧3/4かが判断され
る(S3)。即ち、S3では運転中の室外ユニットに冷
媒不足が生じているか否かが判断される。
【0025】S3で、NOであれば、冷媒不足はないか
ら、そのまゝ冷房制御を継続し、YESであれば、運転
中の室外ユニットは冷媒不足であるから、冷媒を回収で
きるような停止中の室外ユニットが有るか否かを確認す
る(S4)。
【0026】ここで、停止中の室外ユニット有りとなれ
ば、その室外ユニットからの冷媒回収制御を実行する
(S5)。
【0027】S5は、残り2台の室外ユニットのうちの
1台(室外ユニット12 )が停止中で、他の1台(室外
ユニット13 )が運転中の場合である。具体的には、図
2に示すように、冷媒不足の有る運転中の室外ユニット
1 の開閉弁C1 が開かれ、冷媒の寝込んだ停止中の室
外ユニット12 の開閉弁A2 が開かれる。まとめると図
5に示すようになり、ここでは他の開閉弁は閉じられ
る。なお、S3で冷媒不足がないとされたら、図中に示
すように、全ての開閉弁が閉じられる。
【0028】この開閉操作が行われると、そもそも運転
中の圧縮機111 の戻し管211 は低圧になるので、図
2に示すように、停止中の室外ユニット12 の室外熱交
換器142 などに寝込んだ冷媒は、室外熱交換器142
から冷房運転状態の四方弁132 、第3の補助管5
2 、及び開閉弁A2 を経て、バランス管51に至る一
連の管路を通じて、即ち第1の補助管を通じて、矢印で
示すように流れて、運転中の圧縮機111 の戻し管21
1 に流入する。
【0029】これによれば、冷房運転中の室外ユニット
1 の冷媒が不足することはなく、ガス欠状態が引き起
こされることはない。
【0030】ただし、上記制御のうちで、外気温度T0
が約10℃を越えている時には、冷媒の寝込んだ停止中
の室外ユニット12 における室外熱交換器142 のファ
ン172 を駆動することが望ましい。ファン172 を駆
動することにより冷媒のガス化が促進され、冷媒を回収
し易くなるからである。
【0031】S4にて、停止中の室外ユニット無しとな
れば、寝込み冷媒は無いのであるから、冷媒の不足して
いる室外ユニットの運転能力を低下させる(S6)。定
格の圧縮機であれば、運転を停止するし、インバータ搭
載の圧縮機であれば、周波数を下げ、圧縮機の回転数を
下げる。
【0032】上述の冷媒回収制御は、約3分間程度継続
させる(S7)。
【0033】3分が経過したら、再びS3と同じ判断を
行う(S8)。ここで判断がNOであれば、もはや冷媒
不足は解消されたのであるから、S5の冷媒回収制御は
終了し(S9)、YESであれば、いまだ冷媒不足は解
消されていないのであるから、S5の冷媒回収制御は継
続する(S10)。
【0034】しかし、S10では、冷媒回収制御の継続
を約3分間程度とし、それ以上経過したら冷媒回収制御
は終了する。S5とS10の制御時間は約6分間にも及
ぶので、その間に冷媒を回収できない筈はなく、仮にそ
れでも冷媒不足が起ったとすれば、もはや寝込み冷媒は
無いとみなせるから、S6と同様に、冷媒の不足してい
る室外ユニットの運転能力を低下させる(S11)。
【0035】ところで、上記の制御(S1〜S11)
は、停止中の室外ユニットの台数が1台の場合に限定さ
れている。これが2台になると、S1〜S11の制御で
は、運転中の室外ユニットに距離的に近い室外ユニット
から冷媒が優先的に回収されて、遠い室外ユニットから
は殆ど回収されないという不都合が生じる。
【0036】しかして、この実施例によれば、S4に
て、残り2台の室外ユニットのうちの2台共が停止中
(室外ユニット12 ,13 )の場合に、1台ずつ順に冷
媒を回収できる制御に特徴を有する。
【0037】S4にて、全台数n=3台のうちの2台共
が停止中となれば、図4を参照して、ASTOP=1を
カウントして(S12)、まず、そのカウントに1がイ
ンクリメントされる(S13)。そして、運転中の1台
目の室外ユニット11 に対して、停止中の2台目の室外
ユニット12 から冷媒を回収するための冷媒回収制御が
実行される(S14)。ここでの制御は上記のS5の制
御と全く同じである。またS15〜17の制御は、上記
のS7〜8の制御と同じである。
【0038】S17が終了したら、S18に移行して、
ここでは1をインクリメントして得た値が全台数n=3
台よりも小さいか否かが判断される。
【0039】この場合には、上記S13にて、インクリ
メントして得た値が2(<3)であるから、再びS13
に戻り、ここで再び1をインクリメントした後に、S1
4〜17を経て、運転中の室外ユニット11 に対して、
3台目の室外ユニット13 から冷媒を回収するための冷
媒回収制御が実行される。
【0040】具体的には、図2に示すように、冷房運転
中の室外ユニット11 の開閉弁C1が開かれ、冷媒の寝
込んだ停止中の室外ユニット13 の開閉弁A3 が開かれ
る。まとめると図5に示すようになり、ここでは他の開
閉弁は閉じられる。
【0041】この開閉操作が行われると、そもそも運転
中の圧縮機111 の戻し管211 は負圧になるので、図
2に示すように、停止中の室外ユニット13 の室外熱交
換器143 などに寝込んだ冷媒は、室外熱交換器143
から冷房運転状態の四方弁133 、第3の補助管5
3 、及び開閉弁A3 を経て、バランス管51に至る一
連の管路を通じて、即ち第1の補助管を通じて、矢印で
示すように流れて、運転中の圧縮機111 の戻し管21
1 に流入する。
【0042】これによれば、冷房運転中の室外ユニット
1 の冷媒が不足することはなく、ガス欠状態が引き起
こされることはない。
【0043】S17が終了したら、S18に移行する
が、今度はS13にてインクリメントして得た値が3
(<3)であるから、図3のS11に移行する。なお、
S16にて、運転中の室外ユニット11 に冷媒不足が無
しとされれば、図3のS9に移行して、冷媒回収制御を
終了する。
【0044】即ち、この実施例によれば、冷房運転中の
1台目の室外ユニット11 に冷媒不足が生じた場合に、
まず停止中の2台目の室外ユニット12 から冷媒が回収
され、その回収が終了してもなお冷房運転中の室外ユニ
ット11 に冷媒不足が生じている場合には、3台目の室
外ユニット13 から冷媒が回収されるので、近くに配置
される室外ユニットからだけでなく、全ての室外ユニッ
トからほぼ均等に冷媒を回収することができる、という
効果を奏する。
【0045】図6,7は暖房運転時の制御を示す。
【0046】図3,4の冷房運転時と異なっているの
は、冷媒不足の判断を、室外熱交換器の出入口温度差S
H=T3 −T4 の大小で判断していること(S21,S
23,S25)、及び冷媒回収制御において、冷媒回収
される室外熱交換器のファンを駆動しないことである
(S22,S24)。暖房運転時(冬期)にファンを駆
動すると、外気が寒いので、かえって冷媒が液化するか
らである。
【0047】また、暖房運転中において、停止中の室外
ユニット(例えば、室外ユニット12 )の四方弁は暖房
運転状態に設定され、停止中の室外ユニット12 の室外
熱交換器142 などに寝込んだ冷媒は、室外熱交換器1
2 、四方弁132 、アキュームレータ102 、第4の
補助管542 、開閉弁B2 を経て、バランス管51に至
る一連の管路を通じて、運転中の室外ユニット11 の圧
縮機111 の戻し管211 に流入する。
【0048】図8はさらに他の実施例を示している。
【0049】これによれば、冷房もしくは暖房運転中の
室外ユニット11 の冷媒不足時に、この室外ユニット1
1 の高圧冷媒の一部を冷媒の寝込んだ停止中の室外ユニ
ット12 の冷媒調節容器162 に送り込み、この冷媒調
節容器162 に貯留された冷媒を、運転中の室外ユニッ
ト11 の圧縮機111 に送り込む制御が行われる。
【0050】図9を参照して、まずスタート(S31)
して、冷房運転が行われている時に(S32)、室内熱
交換器34の出入口温度差SHが、SH=T1 −T2
5℃か、又は室内メカ弁35の開度が、開度≧3/4か
が判断される(S33)。
【0051】即ち、S33では運転中の室外ユニットに
冷媒不足が生じているか否かが判断される。S33で、
NOであれば、冷媒不足はないから、そのまゝ冷房制御
を継続し、YESであれば、運転中の室外ユニットは冷
媒不足であるから、冷媒を追出せるような停止中の室外
ユニットが有るか否かを確認する(S34)。
【0052】ここで、停止中の室外ユニット有りとなれ
ば、その室外ユニットからの冷媒追出制御を実行する
(S35)。
【0053】具体的には、図8を参照して、運転中の室
外ユニット11 の第3の開閉弁A1が開放されると共
に、冷媒の寝込んだ停止中の室外ユニット12 の第2の
開閉弁D2 、及び開閉弁602 が開放される。
【0054】すると、圧縮機111 から吐出される高圧
冷媒の一部が、チェッキ弁181 を経た後、第3の補助
管531 、及びバランス管51を通じて、停止中の室外
ユニット12 の冷媒調節容器162 に送り込まれ、この
冷媒調節容器162 に貯留された冷媒が、室内ユニット
3を経て、さらに液管5を経て、運転中の室外ユニット
1 の圧縮機111 の吸込み側に送り込まれる。
【0055】これによれば、運転中の室外ユニット11
の冷媒が不足することはなく、ガス欠状態が引き起こさ
れることはない。
【0056】S34にて、停止中の室外ユニット無しと
なれば、寝込み冷媒は無いのであるから、冷媒の不足し
ている室外ユニットの運転能力を低下させる(S3
6)。即ち、定格の圧縮機を内蔵した室外ユニットであ
れば、この圧縮機の運転を停止するし、インバータ搭載
の圧縮機を内蔵した室外ユニットであれば、この圧縮機
に与えられる周波数を下げ、圧縮機の回転数を下げる。
【0057】上述の冷媒追出制御は、約3分間程度継続
させる(S37)。
【0058】3分が経過したら、再びS3と同じ判断を
行う(S38)。ここで判断がNOであれば、もはや冷
媒不足は解消されたのであるから、S35の冷媒追出制
御は終了し(S39)、YESであれば、いまだ冷媒不
足は解消されていないのであるから、S35の冷媒追出
制御は継続する(S40)。
【0059】しかし、S40では、冷媒追出制御の継続
を約3分間程度とし、それ以上経過したら冷媒追出制御
は終了する。S35とS40の制御時間は約6分間にも
及ぶので、その間に冷媒を追出せない筈はなく、仮にそ
れでも冷媒不足が起ったとすれば、もはや寝込み冷媒は
無いとみなせるから、S36と同様に、冷媒の不足して
いる室外ユニットの運転能力を低下させる(S41)。
【0060】しかして、本実施例の特徴は、斯る制御下
S31〜S41にあって、図10に示すように、1台ず
つの室外ユニットから順に冷媒を追出すことにある。
【0061】同図において、S42〜S48の制御は、
図4のS12〜S18に相当する制御であり、図9のS
34にて、全台数n=3台のうちの2台共が停止中とな
れば、図10を参照して、ASTOP=1をカウントし
て(S42)、まず、そのカウントに1がインクリメン
トされる(S43)。そして、運転中の1台目の室外ユ
ニット11 に対して、停止中の2台目の室外ユニット1
2 から冷媒を追出すための冷媒追出制御が実行される
(S44)。ここでの制御は上記のS35の制御と全く
同じである。またS45〜47の制御は、上記のS37
〜38の制御と同じである。
【0062】S47が終了したら、S48に移行して、
ここでは1をインクリメントして得た値が全台数n=3
台よりも小さいか否かが判断される。
【0063】この場合には、上記S13にて、インクリ
メントして得た値が2(<3)であるから、再びS13
に戻り、ここで再び1をインクリメントした後に、S1
4〜17を経て、運転中の室外ユニット11 に対して、
3台目の室外ユニット13 から冷媒を回収するための冷
媒回収制御が実行される。
【0064】具体的には、図8に示すように、運転中の
室外ユニット11 の第3の開閉弁A1 が開放されると共
に、冷媒の寝込んだ停止中の室外ユニット13 の第2の
開閉弁D3 、及び開閉弁603 が開放される。
【0065】すると、圧縮機111 から吐出される高圧
冷媒の一部が、チェッキ弁181 を経た後、第3の補助
管531 、及びバランス管51を通じて、停止中の室外
ユニット13 の冷媒調節容器163 に送り込まれ、この
冷媒調節容器163 に貯留された冷媒が、室内ユニット
3を経て、さらに液管5を経て、運転中の室外ユニット
1 の圧縮機111 の吸込み側に送り込まれる。
【0066】これによれば、運転中の室外ユニット11
の冷媒が不足することはなく、ガス欠状態が引き起こさ
れることはない。
【0067】S47が終了したら、S48に移行する
が、今度はS43にてインクリメントして得た値が3
(<3)であるから、図9のS41に移行する。なお、
S46にて、運転中の室外ユニット11 に冷媒不足が無
しとされれば、図9のS39に移行して、冷媒追出制御
を終了する。
【0068】即ち、この実施例によれば、運転中の1台
目の室外ユニット11 に冷媒不足が生じた場合に、まず
停止中の2台目の室外ユニット12 から冷媒が回収さ
れ、その回収が終了してもなお運転中の室外ユニット1
1 に冷媒不足が生じている場合には、3台目の室外ユニ
ット13 から冷媒が回収されるので、近くに配置される
室外ユニットからだけでなく、全ての室外ユニットから
ほぼ均等に冷媒を回収することができる、という効果を
奏する。
【0069】図11,12は暖房運転時の制御を示す。
【0070】図9,10の冷房運転時と異なっているの
は、冷媒不足の判断を、室外熱交換器の出入口温度差S
H=T3 −T4 の大小で判断していること(S51,S
52,S53)にある。他の構成は同じである。
【0071】なお、上述した制御のうちで、暖房運転時
には図2に示す制御を行うことが効果的であり、冷房運
転時にはまず図8に示す制御を行った後にそれでも冷媒
回収が不十分である場合に、図2に示す制御を行うこと
が効果的である。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、3台以上の室外ユニットを有するマルチ形空
気調和装置において、運転中の室外ユニットの冷媒不足
時に残りの室外ユニットから順に1台ずつほぼ均等に冷
媒を回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和装置の一例を示す回路図
である。
【図2】図1に示した装置の冷房運転時における冷媒回
収動作を示す回路図である。
【図3】冷房時の処理を示すフローチャートである。
【図4】同じく、冷房時の処理を示すフローチャートで
ある。
【図5】冷房時の各種開閉弁の開閉状況を示す図であ
る。
【図6】暖房時の処理を示すフローチャートである。
【図7】同じく、暖房時の処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】他の実施例による冷媒回収の動作を示す系統図
である。
【図9】冷房時の処理を示すフローチャートである。
【図10】同じく、冷房時の処理を示すフローチャート
である。
【図11】暖房時の処理を示すフローチャートである。
【図12】同じく、暖房時の処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 ,12 ,13 室外ユニット 3 室内ユニット 5 ガス管 7 液管 101 ,102 ,103 アキュームレータ 111 ,112 ,113 圧縮機 141 ,142 ,143 室外熱交換器 211 ,212 ,213 戻し管 B1 ,B2 ,B3 開閉弁 C1 ,C2 ,C3 開閉弁 53 第3の補助管 A1 ,A2 ,A3 第3の開閉弁 57 第2の補助管 D1 ,D2 ,D3 第2の開閉弁 60 開閉弁 611 ,612 ,613 個別制御器 63 集中制御器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器と、圧縮機と、油分離器と
    を有する3台以上の室外ユニットを備え、この室外ユニ
    ットを室内ユニットから延びるユニット間配管に並列に
    つなぐと共に、前記各室外ユニット間を流れる潤滑油量
    を調整するためのバランス管を備えた空気調和装置にお
    いて、前記バランス管と前記室外熱交換器とをつなぐ第
    1の補助管を設けると共に、この第1の補助管に、運転
    中において冷媒不足に至った室外ユニットに運転停止中
    の室外ユニットの冷媒を導くための開閉弁を設け、かつ
    前記冷媒不足の室外ユニットに対し、残りの複数台の運
    転停止中の室外ユニットの一台ずつから順に冷媒を導く
    ために、前記開閉弁の開閉を制御する制御器を設けたこ
    とを特徴とする空気調和装置の冷媒回収装置。
  2. 【請求項2】 室外熱交換器と、圧縮機と、油分離器と
    を有する3台以上の室外ユニットを備え、この室外ユニ
    ットを室内ユニットから延びるユニット間配管に並列に
    つなぐと共に、前記各室外ユニット間を流れる潤滑油量
    を調整するためのバランス管を備えた空気調和装置にお
    いて、前記各室外ユニットの冷媒管に夫々冷媒調節容器
    を設け、この冷媒調節容器と前記バランス管とをつなぐ
    第2の補助管を設け、このバランス管と前記圧縮機の吐
    出管とをつなぐ第3の補助管を設け、第2、第3の補助
    管に、運転中において冷媒不足に至った室外ユニットの
    高圧冷媒の一部を運転停止中の室外ユニットの前記冷媒
    調節容器に送り込むと共に、この容器内の冷媒を追出し
    て運転中の前記冷媒不足に至った室外ユニットに導くた
    めの開閉弁を設け、かつ前記冷媒不足に至った運転中の
    室外ユニットに対し、残りの複数台の運転停止中の室外
    ユニットの一台ずつから順に冷媒を導くために、前記開
    閉弁の開閉を制御する制御器を設けたことを特徴とする
    空気調和装置の冷媒回収装置。
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