JP2966404B1 - 廃プラスチック類の固形燃料の燃焼装置 - Google Patents

廃プラスチック類の固形燃料の燃焼装置

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JP2966404B1
JP2966404B1 JP10225448A JP22544898A JP2966404B1 JP 2966404 B1 JP2966404 B1 JP 2966404B1 JP 10225448 A JP10225448 A JP 10225448A JP 22544898 A JP22544898 A JP 22544898A JP 2966404 B1 JP2966404 B1 JP 2966404B1
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 廃プラスチック類の固形燃料を有害物質を発
生させることなく暖房用ヒーター等の燃焼装置の燃料と
して利用し、また一般家庭においての個別処理を可能に
して各自治体における廃棄物の処理負担を軽減できるよ
うにする。 【解決手段】 一般家庭、事業所等から廃棄した廃プラ
スチック類から固形燃料Fを形成する固形燃料化工程
と、固形燃料Fを一般家庭、事業所等に供給する燃料供
給工程と、一般家庭、事業所等において設置した燃焼装
置1によって固形燃料Fを燃料として燃焼使用する燃焼
工程とから成るものとする。またその燃焼装置1は、排
気煙突14を設けたヒーター筐体11と、このヒーター
筐体11内に区画形成した燃焼室21と、燃焼室21の
上部開口部に配置して、燃焼室21内で燃焼する固形燃
料Fから生じる燃焼煙を滞留燃焼させる焼煙盤31と、
調整開閉可能にした空気導入口44をヒーター筐体11
上部に位置させて設け、燃焼室21上方に空気供給口4
6を開口形成した空気導入盤41とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば各自治体で収
集処分する一般家庭ゴミ、特に廃プラスチック類を原料
として再生製造される廃プラスチック類固形燃料(Re
fuse Derived Fuel…RDF)を燃料
として例えば暖房用に燃焼使用するものとし、また廃棄
処理から燃料固形化、燃料としての再使用に至る一連の
処理を円滑に遂行でき得るようにした廃プラスチック類
固形燃料の利用方法及びその燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭から廃棄される一般廃棄物、各
産業施設、事業所等から廃棄される産業廃棄物その他は
近時、膨大な量となっており、その処理は大きな社会問
題となっている。産業廃棄物は事業所等において廃棄さ
れるときにその種別がある程度は限定され、また量的に
も纏まっているから、その処理には比較的に容易なもの
とはなっている。
【0003】これに反し一般廃棄物は、図3に示される
ようにその中には資源ゴミ、不燃ゴミ、可燃ゴミその他
が混在しているから、面倒ではあってもそれらを分別収
集して夫々に対応した処理方法が採用されているのが現
状である。すなわち資源ゴミはリサイクルされ、不燃ゴ
ミ中の金属、硝子、陶器類及び不燃ゴミとして収集され
るものの内プラスチック類中の一部は処分場で埋め立て
処理される。また可燃ゴミ及びプラスチック類中の一部
は焼却場で焼却処理され、更にプラスチック類中の残余
のものは一定形状の大きさ、重量のものとして固形燃料
(RDF)化されて例えば発電用その他の各種産業用の
スチーム燃料として利用されるものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがプラスチック
類を固形化してスチーム燃料として利用するに際し、こ
れらの利用はいずれも産業上の大型の施設におけるもの
とされていて、一般家庭等において広く使用されるよう
に一般大衆を対象として直接的に供給されていないので
あり、そのために大衆的な経済効果が得られないのが実
情である。また従来の一般的なヒーター等の燃焼装置の
燃料は、石炭、石油等の化石燃料や天然ガス等に依存し
ていて、しかも石油においては専ら輸入に頼っており、
石炭についてもその単位カロリー量が大きく、安価であ
るために近年は同様に輸入されているものであるから、
その世界的な変動の影響を受けやすく、その自立性が問
題とされているのである。
【0005】一方、近時における焼却処理をはじめとす
る塵芥等の各種廃棄物の最終処理は、それを収集してい
る各自治体内においての同一域内処理が望まれており、
他の地域に運搬してその最終処理を行なおうとしてもそ
れは当該地域住民等の反対によって極めて困難なものと
なっているのである。
【0006】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、マテリアルリサイクルに
適さない主として一般家庭から廃棄される一般廃棄物中
の廃プラスチック類をサーマルリサイクルに活用するも
のとし、廃プラスチック類を固形燃料(RDF)化して
有害物質を発生させることなく例えば暖房用ヒーター等
の燃焼装置の燃料として利用することで夫々の一般家庭
においての個別処理を可能にし、そうすることで各自治
体における廃棄物の処理負担を軽減できるようにし、ま
た廃プラスチック類からの固形燃料化に際する製造、流
通更には消費等に至る一連の処理をシステム的に構成で
き、廃プラスチック類を適正に利用することで環境保護
にも大きく寄与できるようにした廃プラスチック類の固
形燃料化利用方法及びその燃焼装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明に係る廃プラスチック類の固形燃料化利用
方法にあっては、一般家庭、事業所等から廃棄される廃
プラスチック類を選別、粉砕、圧縮、固形化等して固形
燃料Fを形成する固形燃料化工程と、固形燃料Fを一般
家庭、事業所等に供給する燃料供給工程と、一般家庭、
事業所等において設置されている燃焼装置1によって固
形燃料Fを燃料として燃焼使用する燃焼工程とから成る
ものであり、その際の処理ルートは一般家庭にて発生す
る廃プラスチック類を収集して固形燃料化し、その固形
燃料Fを一般家庭に再度供給することを主とするもので
ある。またその利用方法に直接使用される燃焼装置1に
あっては、排気出口13に排気煙突14との接続口が設
けられているヒーター筐体11と、このヒーター筐体1
1内に区画形成された燃焼室21と、燃焼室21の上部
開口部に配置され、燃焼室21内で燃焼される前記固形
燃料Fすなわち一般家庭から廃棄される廃プラスチック
類を固形化した固形燃料Fから生じる燃焼煙を滞留燃焼
させる焼煙盤31と、燃焼室21上方でヒーター筐体1
1上部に配された空気導入盤41とを備えて成り、空気
導入盤41は、ヒーター筐体11上部に位置させて空気
を導入するよう調整開閉可能にした空気導入口44を上
部に、燃焼室21上方に位置させて燃焼室21内に前記
空気を供給させるよう開口形成した空気供給口46を下
部に夫々設けてあるものである。焼煙盤31は、燃焼室
21の上部開口縁に載置される載置片32と、この載置
片32の内縁側に立設状に連設された二重筒によって形
成された排気案内部33と、この排気案内部33内に形
成した規制盤36にヒーター筐体11前面側に位置させ
て開口形成した空気導入口部37とから成るものとでき
る。空気導入盤41は、ヒーター筐体11の上部壁に着
脱自在に嵌め込まれるようにした載置盤42と、開放大
きさが調整されるようにスライド可能にした調整板43
を備えて載置盤42に開口形成した空気導入口44と、
この空気導入口44に連通して載置盤42下方に空洞状
に形成した空気案内供給路45と、空気案内供給路45
下端に、空気導入口部37に対向させて開口形成した空
気供給口46とから成るものとできる。
【0008】以上のように構成された本発明に係る廃プ
ラスチック類の固形化利用方法及びその燃焼装置にあっ
て、廃プラスチック類を固形化させることで燃料とされ
た固形燃料Fは、主として一般家庭更には事業所等に供
給されて燃焼装置1によって燃料として使用されること
で暖房用、各種の熱源として利用される。こうした廃棄
される過程から固形化され、また供給、燃焼使用される
過程に至る一連の処理によって廃プラスチック類の高度
な利用システムを構築させる。燃焼装置1における燃焼
室21の上部開口部に配置の焼煙盤31は、燃焼室21
内で投入された固形燃料Fがその上部側から燃焼される
とき、その空気導入口44を経て導入された空気導入盤
41からの新鮮な空気を空気導入口部37を経て燃焼室
21内部に導入させる。また燃焼室21内部で燃焼され
る固形燃料Fからの燃焼煙をヒーター筐体11の後面側
で規制盤36が一時的に滞留させて、燃焼煙中に含まれ
る未燃焼物を高温度で燃焼させ、その後に排気案内部3
3を経て排気煙突14側へ排出させる。空気導入盤41
は、ヒーター筐体11上部から燃焼室21内にヒーター
筐体11外の新鮮な空気をその量を調整させて供給導入
させ、燃焼室21内に投入されている固形燃料Fに対し
てその上部から下方に向かって順次に燃焼させる。この
ときの空気導入盤41の空気供給口46は、燃焼室21
の上方位置に向けられていることで、燃焼室21内への
空気供給を円滑にし、固形燃料F中に含まれているガス
を利用してその燃焼ガスが下方に流れるのを促進させ、
投入されている固形燃料Fの下部を順次に燃焼させる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、本発明にあっては図3に示され
るように主として一般家庭から廃棄される一般家庭ゴミ
中の、更には場合によっては各種産業施設、事業所等か
ら廃棄される不燃ゴミに含まれる廃プラスチック類を固
形燃料(RDF)化したものを例えば暖房用として使用
される暖房用ヒーターの如き燃焼装置1における燃料と
して利用するのであり、この燃焼装置1自体は、通常は
一般家庭更には企業団体等の廃棄物の発生源である夫々
の事業所等に主として設置されて使用されるものとして
ある。
【0010】廃プラスチック類を固形化して得られる固
形燃料Fは、選別された廃プラスチック類を粉砕した後
に所定圧力で加熱圧縮して所定径のノズル孔から強制的
に噴出させることでペレット状に形成されたものであ
り、例えば直径が50mm以下、長さが150mm以
下、水分が10%以下、灰分が20%以下、可燃物が7
0%以上、塩素分が3%以下、硫黄分が0.2%以下で
低位発熱量が4000Cal/g以上と成るように形
状、大きさ、成分等を調整することで形成されるように
なっている。なお廃プラスチック類に古紙を混入して圧
縮、成形して固形化するいわゆるRPFを固形燃料Fと
して利用することも可能である。
【0011】また燃焼装置1は図1、図2に示すよう
に、排気出口13に排気煙突14との接続口が設けられ
ているヒーター筐体11と、このヒーター筐体11内に
区画形成された燃焼室21と、燃焼室21の上部開口部
に配置され、燃焼室21内で燃焼される前記固形燃料F
から生じる燃焼煙を滞留燃焼させる焼煙盤31と、調整
開閉可能にした空気導入口44がヒーター筐体11上部
に位置させて設けられていると共に、燃焼室21上方に
空気供給口46が開口形成されている空気導入盤41と
を備えて成る。
【0012】ヒーター筐体11は耐熱性ある素材によっ
て例えばほぼ直方体ボックス状にして、室内空気の汚染
等を防止するようにほぼ密閉された気密性あるものとし
て形成されており、内部に区画形成されている燃焼室2
1下方に例えばヒーター筐体11自体の前面で引き出し
自在に装着される灰出しトレー12が下部に備えられて
いる。なおこのヒーター筐体11自体は熱効率が高い炭
素合金材を素材として形成されることで、室内外を問わ
ず幅広い用途のものとして利用できるものであり、鋳造
製とすることで一定した素材の厚板を使用できるもので
ある。
【0013】またヒーター筐体11自体の後面に設けた
排気出口13の接続口に排気煙突14が接続されてお
り、図示のようにこの排気煙突14の下端部には排気煙
突14内で落下貯留される煤煙等を排出させる開閉自在
な煤煙排出口15が形成されている。なお排気煙突14
の高さ及び長さは、燃焼室21内における固形燃料Fを
燃焼させるに足りる空気量が十分に供給され、また周囲
への排気の影響がない程度のものとなるようにされ、必
要があればその高さ、長さ等は調整され、また煤煙排出
口15を経て排気煙突14内側面等に付着の煤煙等が清
掃できるようにしてある。
【0014】燃焼室21はヒーター筐体11内における
前面側に位置させて上下部が開放されている例えば円筒
状にして形成されており、灰出しトレー12上に位置す
る燃焼室21自体の下部には目皿22が配置されてい
る。この燃焼室21自体は、固形燃料Fによる燃焼温度
が約800〜1000℃程度とされることを考慮して、
これに十分に耐えるような例えばステンレス鋼板等の高
融点の耐熱鋼材を素材として形成されている。
【0015】焼煙盤31は燃焼室21の上部開口部に配
装されるもので、燃焼室21の上部開口縁に載置される
載置片32と、この載置片32の内縁側に立設状に連設
された二重筒によって形成された排気案内部33と、こ
の排気案内部33内に形成した規制盤36にヒーター筐
体11前面側に位置するように、円形状を呈する規制盤
36に偏心させて開口形成した空気導入口部37とを備
えて成り、例えば鉄とクロム等の合金材であるステンレ
ス鋼板等の耐熱鋼材にて形成されている。
【0016】図示にあっての載置片32は、燃焼室21
の上部開口縁形状に対応してドーナツ板状に形成されて
おり、排気案内部33を燃焼室21の上部開口内に位置
決めさせるようにして燃焼室21の上部開口縁上でその
外方に張り出し状になるようにして載置される。
【0017】排気案内部33は燃焼室21内部における
周縁部分と連続しており、燃焼室21内において固形燃
料Fが燃焼するときはこの燃焼室21内に山積み状にし
て投入された中央部分の上部から着火されることで燃焼
されるものとしてあるから、燃焼後の排気炎、煙等を燃
焼室21の周囲壁に沿って上方に排気案内させるように
してある。排気案内部33自体は、図示例のように外側
筒部と内側筒部との内外二重の筒部材から形成され、外
側筒部の外周面におけるほぼ中央位置で載置片32の内
縁面に溶接等によって固着されており、外側筒部の下部
と内側筒部全域に小径な透孔34を開穿して内外で空気
流通を良好にすることで燃焼室21内部での燃焼、外部
への排気の円滑性が得られるように考慮してある。また
外側筒部と内側筒部とは例えばそれらの上部縁相互間の
周縁上に沿って適当間隔を隔てて配置した連結片35に
よってしっかりと連結されており、この連結片34自体
は内外側筒部の上下におけるいずれの位置であってもよ
いものである。
【0018】規制盤36は排気案内部33における内側
筒部の内周縁面に溶接等によって固着されており、この
規制盤36に設けた空気導入口部37はヒーター筐体1
1における前面側に位置するように偏心させて例えば円
形状にして開口形成してあって、燃焼室21内部に投入
した固形燃料Fの上部に対して新鮮な空気を導入させる
ようにしてある。もとよりこの空気導入口部37自体は
円形状に形成する場合に限らず、長円形状、達磨形状、
矩形状その他の形状に形成でき、いずれにしてもヒータ
ー筐体11の後面側の燃焼室21内に規制盤36自体に
よって燃焼煙等が一時的に滞留し、更に規制盤36下方
位置で、図1に示すように燃焼煙中に含まれる未燃焼物
を対流循環させて高温安定状態で燃焼させる滞留部分が
形成されるものとしてある。また図示のように空気導入
口部37におけるヒーター筐体11の後面側の縁部に下
方に向けて滞留区画片38を突設して滞留部分において
燃焼煙等が効率的に滞留するようにし、また空気導入口
部37を経ては燃焼煙が排気されないようにしてある。
なお必要があれば、図示のようにこの滞留区画片38に
多数の小径な透孔を開穿することもできる。
【0019】一方、空気導入盤41はヒーター筐体11
上部に配置されていて、燃焼室21内に投入した固形燃
料Fに対してその上方から新鮮な空気を供給するもの
で、焼煙盤31における空気導入口部37に向けられて
いる空気供給口46を備えている。すなわちヒーター筐
体11の上部壁に着脱自在に嵌め込まれるようにした載
置盤42と、開放大きさが調整されるようにスライド可
能にした調整板43を備えて載置盤42に開口形成した
空気導入口44と、この空気導入口44に連通して載置
盤42下方に空洞状に形成した空気案内供給路45と、
空気案内供給路45下端に、空気導入口部37に対向さ
せて開口形成した空気供給口46とから成っている。
【0020】空気案内供給路45は、後部に縦筒状部を
有する溝形部材を平板状の載置盤42の下面に一体的に
固着することで載置盤42下方に形成され、その縦筒状
部の下端開口部を空気供給口46としてある。溝形部材
及び載置盤42自体は例えば鋳物によって形成されるこ
とで耐熱性が考慮されたものとしてある。
【0021】載置盤42における空気導入口44はヒー
ター筐体11の前面側に、空気供給口46はヒーター筐
体11の後面側に夫々位置して設けられており、開放大
きさが調整された空気導入口44から導入されたヒータ
ー筐体11外部の新鮮な空気はヒーター筐体11内部に
導入されて燃焼室21上部の空気導入口部37を経て燃
焼室21内に取り入れられるようにしてある。
【0022】次に図3を参照して、主として一般家庭か
ら排出される廃棄物(ゴミ)を処理し、それを燃料とし
て利用する場合を説明すると、従来と同様に一般家庭か
ら分別されて廃棄される廃棄物中の廃プラスチック類を
収集し、それらの適当大きさとなる破砕処理、種別毎の
選別、成分調整等を経てある程度の不燃物・夾雑物等が
混入された状態で所定形状、大きさ、重量等に設定され
たペレット状の固形燃料Fを形成するのである。こうし
て形成された固形燃料Fは、例えば一般家庭、農業・窯
業・漁業・建設業等に従事する各種作業者等の居住施設
・作業施設等における屋内外場所、商店・販売所・民宿
・山小屋・国民宿舎・休息所等に供給搬入されるものと
され、それらの各種施設等において予め設置されている
ヒーターとしての燃焼装置1内に投入されて燃焼される
のである。
【0023】その燃焼に際し、燃焼装置1における燃焼
室21内に投入された固形燃料Fの上部に例えばライタ
ーによって直接に着火されるのであり、その着火には2
〜3秒で行なわれ、空気導入盤41における空気導入口
44からの空気量の供給調整によって燃焼室21の内で
上部から下方に向かって燃焼が進行し、安定した燃焼が
持続するものであり、燃焼速度の調整は空気導入口44
の開口大きさの設定によって行なうものである。燃焼、
焼却後の焼却灰は灰出しトレー12によって外部に排出
されるのであり、重量換算比で10%程度が残留され、
その焼却灰中にはアルミニウムその他の不燃物等が同じ
く5%程度が含まれているものであった。
【0024】なお本発明者が行なった燃焼実験によれ
ば、固形燃料Fの初期投入量が3Kgであるとその燃焼
が約2時間持続し、追加投入を1時間毎に約1Kg程度
で行なって10時間で10Kgを燃焼したものである。
その際、燃焼装置1自体の耐熱性は何等の問題もなく、
ヒーター筐体11の素材として鉄、炭素等の合金材から
成る耐熱鋼材を、燃焼室21の素材として鉄、クローム
等の合金材から成るステンレスを夫々使用した結果で
は、燃焼による酸化等の現象は生じなかった。また熱効
率は極めて良好であり、運転温度に対し躯体温度は約4
0%程度の熱伝導であることが測定されたと共に、ヒー
ター筐体11の安全性、耐久性等は良好であり、ヒータ
ー筐体11内部にガス圧は発生せず、しかもガス漏れも
観測されなかった。
【0025】特に燃焼室21上部開口に配置の焼煙盤3
1は、燃焼ガスの拡散を抑制し、燃焼ガス等の流路を規
制限定して、燃焼室21内に一時的に滞留させて一層燃
焼させるから、排気煙突14から排気される排煙は黒色
化せずにほぼ無色透明なものとなり、焼煙盤31を未使
用のものに比較して黒煙を大幅に削減しているものであ
る。また焼却灰と煤煙とは完全に分離して回収でき、焼
却灰は白色に近い黄土色で均一化され、煤煙の混入は認
められなかったものである。
【0026】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
これがため、従来、廃プラスチック類として収集された
後に固形状に燃料化された固形燃料Fを大規模な各種産
業施設においてのみで使用せずに、一般家庭、小規模な
事業所等において個別に設置される燃焼装置1によって
燃料として使用でき、その使用場所においての暖房用の
みならず、各種の熱源として利用できるものである。す
なわち廃プラスチック類を主とする原料から形成された
固形燃料Fを大規模な単位で集中的に使用せずに、個別
分散的に使用し、焼却灰として減容化することで埋め立
て等による最終処分に際する処分量が極めて少なくな
り、その最終処分場の延命化が図れるのである。また従
来の使用、その処理システムに比較して発生事業所にお
ける事業設備、運営コスト等が大幅に削減でき、固形燃
料F自体が廉価に製造できることと相俟ち、最終利用者
である一般大衆における購入コストも小さくでき、その
経済的効果を大きくすることも期待できるのである。
【0027】すなわちこれは本発明において、一般家
庭、事業所等から廃棄される廃プラスチック類を固形燃
料Fとなし、その固形燃料Fを廃プラスチック類の発生
場所である一般家庭、事業所等に供給して燃焼装置1に
よって燃焼使用するものとしたからであり、こうした処
理システムとすることで、収集業務を担当する各自治体
における処理負担を軽減できるのであり、新たな処理方
法の提案によって行なわれる処理システムとすることで
事業設備、運営コスト等を大幅に削減できるのである。
【0028】また燃焼装置1に形成した燃焼室21の上
部開口部には、ヒーター筐体11の前面側に位置した空
気導入口部37を開口形成した焼煙盤31を配置してあ
るから、燃焼室21内に投入された固形燃料Fがその上
部側から燃焼されるとき、空気導入口部37によって、
燃焼室21の空気導入盤41の空気導入口44を経て導
入された新鮮な空気を燃焼室21内部に導入させること
ができる。しかも焼煙盤31におけるヒーター筐体11
の後面側では、規制盤36が燃焼室21の上部開口を半
ば閉塞しているから、燃焼室21内部で燃焼される固形
燃料Fからの燃焼煙をヒーター筐体11の後面側で規制
盤36自体が一時的に滞留させるものとなり、燃焼煙中
に含まれる未燃焼物を高温度でほぼ完全に燃焼させるこ
とができ、その後に燃焼室21における周囲の上部に位
置することになる二重筒状の排気案内部33を経て排気
煙突14側へほぼ無色透明な状態と成して円滑に排出す
ることができるものである。
【0029】ヒーター筐体11の上部には、開閉調整さ
れる空気導入口44を備えた空気導入盤41を配装して
あるから、ヒーター筐体11上部から燃焼室21内に供
給するヒーター筐体11外の新鮮な空気の量を調整で
き、燃焼室21内の固形燃料Fの燃焼程度を微妙に調整
設定できるのである。しかも空気導入盤41には燃焼室
21の上方位置に向けられている空気供給口46を設け
てあるから、燃焼室21内に投入されている固形燃料F
に対してその上部から燃焼させることができ、また燃焼
室21内への空気供給を円滑にしていることで、固形燃
料F中に含まれているガスを利用させてその燃焼ガスの
下方への流れ込みを促進させて、投入されている固形燃
料Fの下部を順次に燃焼させることができる。
【0030】そればかりでなく、こうした廃プラスチッ
ク類のリサイクルによって化石燃料等の地球資源の節約
にも役立ち、しかも石炭コークス類、廃プラスチック類
等の燃料利用による焼却場における燃焼を原因とする黒
煙、炭酸ガス等の発生を削減できるのである。更には一
般家庭、事業所等で直接に固形燃料Fを利用すること
で、その燃焼排出ガスの排出量も利用者各自の自覚に委
ねられることによる環境保全、大気汚染防止等の意識の
向上、焼却灰及び煤塵等の保管処分に際する各自の責任
管理における自覚をも期待でき、地球温暖化等の環境破
壊を緩和するのにも役立つのである。そしてまた燃焼装
置1を含む処理システム全般に対する管理によって、固
形燃料Fの供給経路が明確にされ、供給者及び利用者の
責任範囲、利用状況の把握等が的確にもなるのである。
【0031】こうしたことから多くの個人利用者による
幅広い大衆的な経済効果が期待でき、また燃焼装置1の
材質となる耐熱材の調達は工業技術の発展によって容易
であり、統一規格での大量生産によって製造コストの節
約が見込まれるのである。しかも燃焼装置1自体は軽量
で、その移動携帯が簡単にできるために、火災に対処し
た場所を選定して設置使用できて極めて安全であり、更
には燃焼装置1の構造、燃料の改善等が簡単容易に対応
可能であるために、例えば各自治体における収集事業者
に関連した発生事業所独自の環境対策の立案等を容易に
策定できるものである。
【0032】更には各自治体における発生事業所におけ
る廃プラスチック類のリサイクル事業が促進されると同
時に製品としての固形燃料Fの安定供給が可能となるの
で、利用者の根強い需要が期待できるものである。しか
もそうした事業所に対する事業化の企画提案及び資料等
の提供、更には固形燃料Fの購入先となる企業団体等と
発生事業所との燃料売買契約の仲介をも可能にし、また
発生事業所の製造予定量と、利用先の購入予定量等との
調整によって発生事業所の製造設備に関して総合的な設
計管理と業務管理とを可能にするものでもある。
【0033】また燃料として利用するとき、化石燃料の
実勢価格は石炭換算で1t当たり5〜6万円程度である
のに対し、廃プラスチック類を原料とする固形燃料Fの
価格は1000〜5000円程度であり、その購入コス
トは1割以下である。そればかりでなく、燃焼装置1の
提供価格が例えば1基で6万円程度として、1日に10
Kg程度の固形燃料Fを燃焼使用すると、その1t当た
りの設備コストは600万円程度であるのに対し、大規
模なRDF設備においては1施設で150億円程度とし
て、1日に250t程度の固形燃料Fを燃焼使用する
と、同様にその1t当たりの設備コストは6000万円
程度となるから、本発明に係る燃焼装置1による設備コ
ストはその1割程度となるにすぎないものである。した
がって本発明による経済的な効果は従来のものと比較し
てもかなりの程度に削減できるものとなっているのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における燃焼装置の断面
図である。
【図2】同じく燃焼装置の要部分解斜視図である。
【図3】同じく廃プラスチック類を処分するに際しての
処理の流れを表わすフローチャート図である。
【符号の説明】
F…固形燃料 1…燃焼装置 11…ヒーター筐体 12…灰出しト
レー 13…排気出口 14…排気煙突 15…煤煙排出口 21…燃焼室 22…目皿 31…焼煙盤 32…載置片 33…排気案内部 34…透孔 35…連結片 36…規制盤 37…空気導入口部 38…滞留区画
片 41…空気導入盤 42…載置盤 43…調整板 44…空気導入
口 45…空気案内供給路 46…空気供給

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気出口に排気煙突との接続口が設けら
    れているヒーター筐体と、このヒーター筐体内に区画形
    成された燃焼室と、燃焼室の上部開口部に配置され、燃
    焼室内で燃焼されるよう一般家庭、事業所等から廃棄さ
    れる廃プラスチック類を選別、粉砕、圧縮、固形化等し
    て形成した固形燃料から生じる燃焼煙を滞留燃焼させる
    焼煙盤と、燃焼室上方でヒーター筐体上部に配された空
    気導入盤とを備えて成り、空気導入盤は、ヒーター筐体
    上部に位置させて空気を導入するよう調整開閉可能にし
    た空気導入口を上部に、燃焼室上方に位置させて燃焼室
    内に前記空気を供給させるよう開口形成した空気供給口
    を下部に夫々設けてあることを特徴とする廃プラスチッ
    ク類の固形燃料の燃焼装置。
  2. 【請求項2】 焼煙盤は、燃焼室の上部開口縁に載置さ
    れる載置片と、この載置片の内縁側に立設状に連設され
    た二重筒によって形成された排気案内部と、この排気案
    内部内に形成した規制盤にヒーター筐体前面側に位置さ
    せて開口形成した空気導入口部とから成る請求項1記載
    の廃プラスチック類の固形燃料の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 空気導入盤は、ヒーター筐体の上部壁に
    着脱自在に嵌め込まれるようにした載置盤と、開放大き
    さが調整されるようにスライド可能にした調整板を備え
    て載置盤に開口形成した空気導入口と、この空気導入口
    に連通して載置盤下方に空洞状に形成した空気案内供給
    路と、空気案内供給路下端に、空気導入口部に対向させ
    て開口形成した空気供給口とから成る請求項1または2
    記載の廃プラスチック類の固形燃料の燃焼装置。
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