JP2965553B1 - 残飯から飼料を造る方法と装置 - Google Patents

残飯から飼料を造る方法と装置

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JP2965553B1 JP10215273A JP21527398A JP2965553B1 JP 2965553 B1 JP2965553 B1 JP 2965553B1 JP 10215273 A JP10215273 A JP 10215273A JP 21527398 A JP21527398 A JP 21527398A JP 2965553 B1 JP2965553 B1 JP 2965553B1
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Abstract

【要約】 【課題】 一台のボイラーからの飽和蒸気と過熱蒸気を
利用して残飯を有効にリサイクル加工できるもので、広
範囲の家畜の餌として、また飼料原料として他の飼料と
混合利用でき、輸送等の取扱が衛生的に楽に行える飼料
を大量生産できるもので、また飼料の国内自給率を高め
得られるようにする。 【解決手段】 残飯から飼料を造る装置1は、外周部か
ら残飯等Z0が供給されると共に中心部から飽和蒸気S
1が供給され、残飯等をバラバラにする第1回転容器1
0と、それからバラバラに解かれた残飯等Z1を受ける
と共に過熱蒸気S2が供給され、バラバラの残飯等を乾
燥する第2回転容器20とから構成されている。各容器
10、20は、内部に螺旋状に配列された回転パドル羽
根35を有した回転ドラムから構成されており、飽和蒸
気S1及び過熱蒸気S2は、各回転羽根35及びその回
転軸33を通して供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レストランや旅館、
家庭等から出る残飯から家畜や養殖魚等の餌として利用
できる飼料を造る方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レストランや旅館、家庭等から排
出される残飯は、飯やおかず、汁、ラーメン、うどん、
サラダ等を含み、そのまま養豚の餌として利用された
り、発酵槽内での発酵によってコンポスト肥料としてリ
サイクルされていた。然し、近郊に農家や畜産家がいな
い大都市等では、残飯の殆どが焼却処分されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し、残飯をそのまま
養豚の餌として利用する場合、集めた状態の残飯は水分
が多すぎて余り良い肉ができなかった上に、夏場にはす
ぐ腐敗を起こして悪臭を発生させたり、蝿や鼠を大量発
生させる等、管理が大変であった。ところが、最近の生
活水準の向上に伴って、良質な肉の生産が急務に成り、
家畜の飼料は大部分、輸入のトウモロコシに頼ることに
成った。そこで、残飯はコンポストとして発酵槽内で発
酵させて肥料としてリサイクルする方法が注目されるよ
うになったが、完熟までに時間がかかり、土の中で酸素
や水分を吸収してCO2を発生しまた土の温度を下げる
傾向があって肥料効果が低く、長期的には土壌の地力を
低下させる等の問題があった。更に、残飯には塩分が含
まれていることが多く、また水分も多い為に焼却処分で
温度が上がらず、ダイオキシンの発生源に成る惧れがあ
った。
【0004】本発明は、上記に鑑み案出されたものであ
って、一台のボイラーから得られる飽和蒸気と過熱蒸気
とを利用して、飽和蒸気によって残飯等を早い段階で殺
菌や消毒を行って腐敗しにくくし且つ糊状にすることな
くバラバラに分散状に解き、次に過熱蒸気によって効率
的に乾燥して残飯を有効にリサイクル加工できるもの
で、ニワトリ、豚、牛、やぎ等広範囲の家畜の餌とし
て、また飼料原料として他の飼料と混合利用でき、輸送
等の取扱いが衛生的に楽に行える飼料を大量生産できる
もので、また飼料の国内自給率を高め得られるようにす
る残飯から飼料を造る方法と装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の残飯から飼料を造る方
法は、残飯等が供給される第1容器内において残飯等を
バラバラに解く工程と、バラバラに解かれた残飯等を上
記第1容器内から第2容器内に送る工程と、該第2容器
内においてバラバラの残飯等を乾燥する工程とから構成
されているものにおいて、上記残飯等をバラバラに解く
工程は、上記第1容器内に飽和蒸気を供給し、撹拌して
残飯等をバラバラに解き、上記バラバラの残飯等を乾燥
する工程は、上記第2容器内に過熱蒸気を供給ながらバ
ラバラの残飯等を乾燥することを特徴としている。従っ
て、塊状態に固まったり、もつれたりする粘着性の残飯
等でも、第1容器内において飽和蒸気の供給を受けるこ
とで水膜が撹拌手段や容器内面に形成されて付着が防止
されると共に、飽和蒸気により加水されて撹拌されると
該容器内で糊状に成ること無くバラバラに分散状に解か
れ、殺菌や消毒が行われ、腐敗しにくくなる。飽和蒸気
は、残飯に混入しているプラスチクトレー等を溶かすこ
とが無い。バラバラに解かれた残飯等は、第2容器内に
おいてもバラバラ状態で過熱蒸気の供給を受けて撹拌さ
れる為に乾燥が早く且つ完全に乾燥される。第1容器内
においてバラバラに解かれた残飯は第2容器内に定量供
給が可能に成る。得られた乾燥飼料は、大量生産が可能
で、また輸送等の取扱が衛生的に楽に行え、同時に残飯
の無害裏のリサイクルで飼料の国内自給率を高められ
る。その場合、飽和蒸気も過熱蒸気も一台のボイラーか
ら得られ、設備費や運転コストを安く抑えられる。
【0006】請求項2記載のように、請求項1記載の残
飯から飼料を造る方法において、更に、上記バラバラに
され乾燥された残飯等から、風力選別等で乾燥残飯とフ
ィルム、トレー及び木片等とを分離する工程から構成さ
れ、乾燥後においてそれらフィルム、トレー及び木片等
の分離が風力選別等で容易に且つ完全に行われ、飼料品
質が向上する。
【0007】
【0008】上記した目的を達成するために、本発明の
請求項3記載の残飯から飼料を造る装置は、残飯等をバ
ラバラにする第1容器と、該第1容器からバラバラに解
かれた残飯等を受け、バラバラの残飯等を乾燥する第2
容器とから構成されているものにおいて、上記第1容器
は、外周部から残飯等が供給されると共に中心部のパド
ル羽根から飽和蒸気が供給され、回転パドル羽根による
撹拌によって残飯等をバラバラに解き、上記第2容器
は、中心部のパドル羽根から過熱蒸気が供給され、回転
パドル羽根による撹拌によってバラバラの残飯等を乾燥
することを特徴としている。従って、第1容器内におい
て中心部から飽和蒸気の供給を受けることで水膜が容器
内面に形成されて外周部から供給されて来る粘着性の残
飯等でも容器内面に付着が防止されると共に、飽和蒸気
の供給を受けながら加水されて撹拌されると塊状態に固
まったり、もつれたりし易い残飯は該容器内でバラバラ
に解かれ、殺菌や消毒が行われ、腐敗しにくくなる。バ
ラバラに解かれた残飯等は、第2容器へ定量供給が可能
に成り、また第2容器内においてバラバラ状態で過熱蒸
気の供給を受けて撹拌される為に乾燥が早く且つ完全に
乾燥される。その乾燥飼料は、大量生産が可能で、また
輸送等の取扱が衛生的に楽に行え、同時に残飯の無害裏
のリサイクルで飼料の国内自給率を高められる。その場
合、飽和蒸気も過熱蒸気も一台のボイラーから得られ、
設備費や運転コストを安く抑えられる。
【0009】請求項4記載のように、請求項3記載の残
飯から飼料を造る装置において、上記第1及び第2容器
は、各々内部に、回転軸上に螺旋状に配列されたパドル
羽根を残飯溜り部に有した回転ドラムから構成されてお
り、上記飽和蒸気及び上記過熱蒸気は、各回転軸及び各
パドル羽根を通して供給され、第1容器では内側からの
飽和蒸気は、回転軸及び各パドル羽根の外面や容器内面
に水膜を形成して残飯の付着を防止でき、また螺旋状に
配列されたパドル羽根の回転によって回転ドラム内の残
飯溜り部において、残飯は個々に独立したパドル羽根に
よって主に撹拌を受け、ゆっくり送りをかけられなが飽
和蒸気の結露水でバラバラに解かれる。
【0010】第2容器でも、内側から過熱蒸気が容器内
に供給されてパドル羽根の回転によって主に撹拌を受
け、回転ドラム内の残飯溜り部で残飯はゆっくりと送り
をかけられながらくまなく乾燥される。回転軸及びパド
ル羽根は、残飯が回転ドラムの回転でその内面によって
連れ揚がり後に自重で落ちることでできる溜り部に設け
られている為に、溜った残飯に対して効率的に解きと乾
燥が行われる。
【0011】請求項5記載のように、請求項4記載の残
飯から飼料を造る装置において、上記回転ドラムは、両
端部において供給側及び排出側の固定端部ケーシングと
少なくとも左右一対のローラとによって回転可能に保持
されており、上記残飯等及び上記蒸気は、各々上記固定
端部ケーシングの端板の上側の投入口及び中心寄りのロ
ータリ継ぎ手から供給され、回転ドラムは主に左右一対
のローラとによって安定的に保持され、またドラムが回
転していても両端部の固定端部ケーシングの端板の上側
の投入口及び中心寄りのロータリ継ぎ手から無理無く残
飯及び蒸気が回転ドラム内部に供給される。
【0012】請求項6記載のように、請求項4記載の残
飯から飼料を造る装置において、上記排出側の固定端部
ケーシングは、上記バラバラにされた残飯からフィル
ム、トレー、木片、粉末等とを分離する風力選別機に接
続され、各容器の排出側において2回に渡って風力選別
機によってフィルム、トレー及び木片等の分離が行われ
て飼料品質を高めることができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の残飯から飼料を造る方法と装
置について実施例によって添付図を参照にして以下に詳
細に説明する。図1は本発明の代表実施例に係る残飯か
ら飼料を造る飼料製造機を概略示す立面図、図2は同飼
料製造機の部分右側面図、図3は同飼料製造機の回転軸
とパドル羽根の部分斜視図である。
【0014】図1から図3において、代表実施例の残飯
から飼料を造る飼料製造機1は、内部に飽和蒸気S1が
供給されて残飯等Z0をバラバラにする第1回転容器1
0と、内部にバラバラに成った残飯等Z1と過熱蒸気S
2が供給されてバラバラの残飯等Z1を水分10%以下
に乾燥する第2回転容器20と、それら回転容器10、
20内において残飯の撹拌と送りを行い且つ蒸気供給を
する回転体30と、回転容器10、20を回転可能に支
持する支持装置40と、容器回転駆動装置50と、選別
装置60とから構成されている。第1回転容器10と第
2回転容器20とは、基本的にほぼ同じ構造に成ってい
るが、上下に配置され且つ向きが逆になっている。残飯
Z0は、飯を主としているが、うどんやラーメン等の麺
類や、茶がら、コーヒーがら、果物や野菜の屑等も多
く、箸や包装フィルム、トレーも少ないが混入してい
る。乾燥残飯Z2は、そのままニワトリ等の飼料とし
て、またトウモロコシやビタミン等の添加物と混合され
る飼料原料として使用される。
【0015】第1回転容器10と第2回転容器20と
は、水平な円筒ドラム11;21と、ドラム両端を若干
覆うように供給側及び排出側の両端部に設けられた固定
端部ケーシング12、13;22、23と、ドラム1
1;21の外表面中間部の離れた2ケ所に取りつけられ
支持装置40の左右一対の支持ローラ41、41によっ
て支持されるリング16;26と、容器回転駆動装置5
0のピニオン51によって回転駆動力が伝達されるリン
グ歯車18;28とから構成されている。供給側固定端
部ケーシング12;22は、外側端板12A;22Aの
上側に残飯投入口14;24を、また中心寄りに回転体
用軸受31と回転体用駆動モータ32を設けている。ま
た排出側固定端部ケーシング13;23は、外側端板1
3A;23Aの下側に処理済み残飯の排出用コンベヤC
5、C5を、また中心寄りの回転体用軸受31に蒸気供
給用ロータリ継ぎ手15;25を設けている。固定端部
ケーシング12、13;22、23の内側端板12B、
13B;22B、23Bには、ドラム端を入れて蒸気漏
れを防ぐシール付き円形開口が形成されている。残飯Z
0、Z1のコンベヤC1、C2は、いずれも定量供給コ
ンベヤで構成されている。第1排出用コンベヤC5から
の廃水は、バキュームカーで処理業者で処理されるか、
バイオ廃水処理される。
【0016】回転体30は、容器回転駆動装置50によ
る回転ドラム11;21の回転に伴ってその内面によっ
て残飯が連れ揚がり後に自重で落ちることでできる若干
片寄った残飯溜り部に対応して設けられており、その駆
動モータ32による回転の方向は、撹拌効果を高めるよ
うに図示のようにドラム回転方向に対向するように設定
されている。回転体30は、固定端部ケーシング12;
13/22;23に取り付けられた軸受31、31によ
って回転可能に支持された回転軸33と、その外周面上
に螺旋状に配列された多数のパドル羽根35とから構成
されている。パドル羽根35の螺旋状配列は、ドラム1
1;21の回転方向と回転軸35の回転方向に対応して
残飯に供給側から排出側に送りをかけるように決められ
ている。パドル羽根35は、個々に独立している為に送
りよりも主に撹拌を行い、ゆっくり送りをかけながらバ
ラバラに解く作業や乾燥作業を行う。
【0017】回転軸33の内部には、上記蒸気供給用ロ
ータリ継ぎ手15;25に連通した蒸気供給用通路34
が形成されており、また各パドル羽根35の内部にも、
蒸気供給用通路34に連通した蒸気供給用内腔36が形
成されている。また回転軸33とパドル羽根35の外表
面には、蒸気供給用通路34と蒸気供給用内腔36にそ
れぞれ連通した多数の蒸気吹き出し孔P1、P2が形成
されている。一台のボイラーから発生される飽和蒸気S
1は第1容器10に、過熱蒸気S2は第2容器20にそ
れぞれ供給される。、飽和蒸気S1(100〜110℃
で約5Kg/cm2)は、第1容器10内において吹き出
し孔P1、P2から出ると膨張して温度が下がり結露
し、水膜を回転軸33及び各パドル羽根35の外面や容
器内面に形成して粘着性の残飯等の付着を防止し、塊状
態に固まったり、もつれたりし易い残飯を撹拌に伴って
結露水でバラバラに解き、殺菌や消毒が行い、腐敗しに
くくする。乾燥用の過熱蒸気S2(150〜200℃で
約7Kg/cm2)は第2容器20において、バラバラに
成った残飯Z1を撹拌に伴って早く且つ完全に乾燥す
る。バラバラの乾燥飼料Z2は、かくして大量生産さ
れ、また輸送等の取扱が衛生的に楽に行え、同時に残飯
の無害裏のリサイクルで飼料の国内自給率を高める。蒸
気S1、S2は、残飯の物性を変えずにまたプラスチッ
ク類を溶かさない温度又は変態温度までに設定されてい
る。
【0018】ドラム回転支持装置40は、ドラム長手方
向に2台設置されており、各々左右一対のローラ41、
41と、支台42とから構成されている。容器回転駆動
装置50は、ピニオン51と、その回転駆動モータ42
とから構成されている。選別装置60は、各容器10、
20の排出側に設けられたコンベヤC5、C5の出口部
に連結されたほぼ垂直な筒61の内部に上昇空気流を発
生させて落下重量物と上昇軽量物とに選別する風力選別
装置から構成されている。第1容器10の選別装置60
では、落下重量物としてはバラバラになった残飯Z1や
箸であって第2容器20の投入コンベヤC2に送られ、
上昇軽量物としてはフィルムや紙等であり、また第2容
器20の選別装置60では、落下重量物としては乾燥し
た残飯Z2と箸等であり、上昇軽量物としては乾燥した
トレーや粉末である。箸等は、適時除去される。尚、選
別装置60としては、勿論、ジャッピングスクリーン等
の他の選別装置も適宜使用できる。
【0019】第1選別装置60の筒61の上端は、吸引
ブロワー75に接続されて吸引されるサイクロン分離器
70に接続され、そこで軽量物としてのフィルムや紙等
が捕獲される。吸引ブロワー75からの排気は、活性炭
脱臭器やバイオ脱臭器77に送られて脱臭される。他
方、第2選別装置60の筒61の上端は、吸引ブロワー
75に冷却器76を介して接続されて吸引されるサイク
ロン分離器70に接続され、そこで軽量物としての乾燥
したトレーや粉末等が捕獲される。吸引ブロワー75か
らの排気は、活性炭脱臭器やバイオ脱臭器77に送られ
て脱臭される。冷却器76は、クリングタワー装置78
を備えている。
【0020】上記実施例では、容器10、20は、水平
回転ドラムで構成したが、傾斜形や段落付き竪型のドラ
ムも利用できる。また、ドラムの回転方向と回転体との
回転方向を同じ方向にすることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1記載の残飯から飼料を造る方法によれば、残
飯等が供給される第1容器内に飽和蒸気を供給して撹拌
し、該容器内で残飯等をバラバラに解く工程と、バラバ
ラに解かれた残飯等を上記第1容器内から第2容器内に
送る工程と、該第2容器内に過熱蒸気を供給ながらバラ
バラの残飯等を乾燥する工程とから構成されている為
に、塊状態に固まったり、もつれたりする粘着性の残飯
等でも、第1容器内において飽和蒸気の供給を受けるこ
とで水膜が撹拌手段や容器内面に形成されて付着が防止
されると共に、飽和蒸気により加水されて撹拌されると
該容器内で糊状に成ること無くバラバラに分散状に解か
れ、殺菌や消毒が行われ、腐敗しにくくなる。飽和蒸気
は、残飯に混入しているプラスチクトレー等を溶かすこ
とが無い。バラバラに解かれた残飯等は、第2容器内に
定量供給が可能に成り、また第2容器内においてもバラ
バラ状態で過熱蒸気の供給を受けて撹拌される為に乾燥
が早く且つ完全に乾燥される。
【0022】得られた乾燥飼料は、大量生産が可能で、
また輸送等の取扱が衛生的に楽に行え、同時に残飯の無
害裏のリサイクルで飼料の国内自給率を高められる。そ
の場合、飽和蒸気も過熱蒸気も一台のボイラーから得ら
れ、設備費や運転コストを安く抑えられる。
【0023】請求項2記載の方法によれば、請求項1記
載の残飯から飼料を造る方法において、更に、上記バラ
バラにされ乾燥された残飯等から、風力選別等で乾燥残
飯とフィルム、トレー及び木片等とを分離する工程から
構成される為に、乾燥後においてそれらフィルム、トレ
ー及び木片等の分離が風力選別等で容易に且つ完全に行
われ、飼料品質が向上する。
【0024】請求項3記載の方法によれば、請求項1記
載の残飯から飼料を造る方法において、上記第1と第2
の各容器から排気が取り出され、少なくても脱臭処理が
行われ、周囲の環境に悪影響を与えること無く残飯処理
が行える。
【0025】本発明の請求項3記載の残飯から飼料を造
る装置によれば、残飯等をバラバラにする第1容器と、
該第1容器からバラバラに解かれた残飯等を受け、バラ
バラの残飯等を乾燥する第2容器とから構成されている
残飯から飼料を造る装置において、上記第1容器は、外
周部から残飯等が供給されると共に中心部のパドル羽根
から飽和蒸気が供給され、回転パドル羽根による撹拌に
よって残飯等をバラバラに解き、上記第2容器は、中心
部のパドル羽根から過熱蒸気が供給され、回転パドル羽
根による撹拌によってバラバラの残飯等を乾燥すること
を特徴としている為に、第1容器内において中心部から
飽和蒸気の供給を受けることで水膜が容器内面に形成さ
れて外周部から供給されて来る粘着性の残飯等でも容器
内面に付着が防止されると共に、飽和蒸気の供給を受け
ながら加水されて撹拌されると塊状態に固まったり、も
つれたりし易い残飯は該容器内でバラバラに解かれ、殺
菌や消毒が行われ、腐敗しにくくなる。バラバラに解か
れた残飯等は、第2容器へ定量供給が可能に成り、また
第2容器内においてバラバラ状態で過熱蒸気の供給を受
けて撹拌される為に乾燥が早く且つ完全に乾燥される。
その乾燥飼料は、大量生産が可能で、また輸送等の取扱
が衛生的に楽に行え、同時に残飯の無害裏のリサイクル
で飼料の国内自給率を高められる。その場合、飽和蒸気
も過熱蒸気も一台のボイラーから得られ、設備費や運転
コストを安く抑えられる。
【0026】請求項4記載の装置によれば、請求項3記
載の残飯から飼料を造る装置において、上記第1及び第
2容器は、各々内部に、回転軸上に螺旋状に配列された
パドル羽根を残飯溜り部に有した回転ドラムから構成さ
れており、上記飽和蒸気及び上記過熱蒸気は、各回転軸
及び各パドル羽根を通して供給される為に、第1容器で
は内側から飽和蒸気は容器内面に水膜を形成して残飯の
付着を防止でき、また螺旋状に配列されたパドル羽根の
回転によって回転ドラム内の残飯溜り部で、残飯は個々
に独立したパドル羽根によって主に撹拌を受け、ゆっく
り送りをかけられなが飽和蒸気の結露水でバラバラに解
かれる。第2容器でも、内側から過熱蒸気が容器内に供
給されてパドル羽根の回転によって主に撹拌を受け、回
転ドラム内の残飯溜り部で残飯はゆっくりと送りをかけ
られながくまなく乾燥される。回転軸及びパドル羽根
は、残飯が回転ドルムの回転でその内面によって連れ揚
がり後に自重で落ちることでできる溜り部に設けられて
いる為に、溜った残飯に対して効率的に解きと乾燥が行
われる。
【0027】請求項5記載の装置によれば、請求項4記
載の残飯から飼料を造る装置において、上記回転ドラム
は、両端部において供給側及び排出側の固定端部ケーシ
ングと少なくとも左右一対のローラとによって回転可能
に保持されており、上記残飯等及び上記蒸気は、各々上
記固定端部ケーシングの端板の上側の投入口及び中心寄
りのロータリ継ぎ手から供給される為に、回転ドラムは
主に左右一対のローラとによって安定的に保持され、ま
たドラムが回転していても両端部の固定端部ケーシング
の端板の上側の投入口及び中心寄りのロータリ継ぎ手か
ら無理無く残飯及び蒸気が回転ドラム内部に供給され
る。
【0028】請求項6記載の装置によれば、請求項4記
載の残飯から飼料を造る装置において、上記排出側の固
定端部ケーシングは、上記バラバラにされた残飯からフ
ィルム、トレー、木片、粉末等とを分離する風力選別機
に接続され、各容器の排出側において2回に渡って風力
選別機によってフィルム、トレー及び木片等の分離が行
われて飼料品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表実施例に係る残飯から飼料を造る
飼料製造機を概略示す立面図である。
【図2】同飼料製造機の部分右側面図である。
【図3】同飼料製造機の回転軸とパドル羽根の部分斜視
図である。
【符号の説明】
1 残飯から飼料を造る装置(飼料製造機) 10 第1容器 11 回転ドラム 12 供給側固定端部ケーシング 12A 端板 13 排出側固定端部ケーシング 14 投入口 15 ロータリ継ぎ手 20 第2容器 21 回転ドラム 22 供給側固定端部ケーシング 22A 端板 23 排出側固定端部ケーシング 24 投入口 25 ロータリ継ぎ手 30 回転体 33 回転軸 35 パドル羽根 41 ローラ 60 風力選別装置 77 脱臭装置 S1 飽和蒸気 S2 過熱蒸気 Z0 残飯等 Z1 バラバラになった残飯 Z2 乾燥残飯(飼料)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 残飯等が供給される第1容器内において
    残飯等をバラバラに解く工程と、バラバラに解かれた残
    飯等を上記第1容器内から第2容器内に送る工程と、該
    第2容器内においてバラバラの残飯等を乾燥する工程と
    から構成されている残飯から飼料を造る方法において、
    上記残飯等をバラバラに解く工程は、上記第1容器内に
    飽和蒸気を供給し、撹拌して残飯等をバラバラに解き、
    上記バラバラの残飯等を乾燥する工程は、上記第2容器
    内に過熱蒸気を供給ながらバラバラの残飯等を乾燥する
    ことを特徴とした残飯から飼料を造る方法。
  2. 【請求項2】 更に、上記バラバラにされ乾燥された残
    飯等から、風力選別等で乾燥残飯とフィルム、トレー及
    び木片等とを分離する工程から構成されている請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 残飯等をバラバラにする第1容器と、該
    第1容器からバラバラに解かれた残飯等を受け、バラバ
    ラの残飯等を乾燥する第2容器とから構成されている残
    飯から飼料を造る装置において、上記第1容器は、外周
    部から残飯等が供給されると共に中心部のパドル羽根か
    ら飽和蒸気が供給され、回転パドル羽根による撹拌によ
    って残飯等をバラバラに解き、上記第2容器は、中心部
    のパドル羽根から過熱蒸気が供給され、回転パドル羽根
    による撹拌によってバラバラの残飯等を乾燥することを
    特徴とした残飯から飼料を造る装置。
  4. 【請求項4】 上記第1及び第2容器は、各々内部に、
    回転軸上に螺旋状に配列されたパドル羽根を残飯溜り部
    に有した回転ドラムから構成されており、上記飽和蒸気
    及び上記過熱蒸気は、各回転軸及び各回転パドル羽根を
    通して供給される請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記回転ドラムは、両端部において供給
    側及び排出側の固定端部ケーシング及び少なくとも左右
    一対のローラによって回転可能に保持されており、上記
    残飯等及び上記蒸気は、各々上記固定端部ケーシングの
    端板の上側の投入口及び中心寄りのロータリ継ぎ手から
    供給される請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】上記排出側の固定端部ケーシングは、上記
    バラバラにされた残飯からフィルム、トレー、木片、粉
    末等とを分離する風力選別機に接続されている請求項5
    記載の装置。
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