JP2964320B2 - スカム分離装置 - Google Patents

スカム分離装置

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JP2964320B2
JP2964320B2 JP30108296A JP30108296A JP2964320B2 JP 2964320 B2 JP2964320 B2 JP 2964320B2 JP 30108296 A JP30108296 A JP 30108296A JP 30108296 A JP30108296 A JP 30108296A JP 2964320 B2 JP2964320 B2 JP 2964320B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浄化槽或は水処理施
設即ち特に外食産業、食品加工業などに於ける油分及び
浮遊スカム(以下、単にスカムと云う)の除去処理を効
率良く行うためのスカム分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来は浄化槽或は水処理施設の上方蓋面
を開放し、人手により柄杓を使用して取除いたり、又は
吸い上げポンプのホースを挿入して行うことが行われ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】柄杓による手作業は能
率が悪いのであり、これに対し吸い上げポンプでホース
を使用し吸引除去するものに於いては、ポンプの吸引力
に変動があるため、水位に対して吸引位置が特定し難く
スカムのみを効率良く分離して吸引することが不可能で
あった。本発明は斯有る問題点を解決除去せんとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】浄化槽内に浮上するスカ
ムを吸引除去する吸出装置は一定長のパイプ上面にフロ
ートを備えしめると共に下方に錘を付着させた状態で下
部パイプ内へ上下摺動可能なさしめてあり、一方下部パ
イプは吸込みポンプの吸込側に接続して浮上スカムが吸
引されるようになさしめ、他方吸込みポンプの吐出側は
排出管を接続して浄化槽外の地上側に設置されたスカム
分離タンクの下部へディフューザーを介して送り込まれ
るようになし、またスカム分離タンクは立設した一定高
さの筒状タンク内の凡そ中央部箇所へタンク内径より稍
々小となした円板をタンク内に一定の傾斜角度で且つそ
の上方となる片側部分はタンク内壁面との間に水が流下
する隙間が形成される状態の傾伏揺動可能に取付けし
め、これと反対する側には上記円板の傾伏状態に於ける
一定傾斜角度を保持可能とする係止金具を取付け、且つ
該係止金具の上方にはスカム排出用の窓を穿設すると共
に、該窓を取囲んだタンク外方にはスカム貯留箱を形成
し、該箱体の底面側には開閉弁を取付けた構成となした
ことを特徴とする。
【0005】このさい、一定の傾斜角度で傾伏する円板
の上方側に於ける円板上面にフロートを、下面に錘を取
付けた構成とすると円板の傾動作用が効率良く且つ適確
に行われるものとなり、また円板の傾伏状態に於ける一
定傾斜角度を保持可能とする係止金具の下方位置でスカ
ム貯留箱内の底面付近とタンク内とを連通する透孔を穿
設した構成とすると、スカムに付随して貯留されるもの
となるスカム貯留箱内液体をタンク内へ効率良く返還さ
せることができるものとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るスカム分離装
置の構成例を示す模式説明図である。1は浄化槽本体で
A,B,Cの3部屋に区画されてなり、汚水は流入管2
から第1室のAに流入し、該室内の汚水は室AとBの区
画壁に沿って並設させた誘導路e及び区画壁に穿設した
透孔fを経て分離室B内に流入し、経時的にスカムpは
上方に浮遊されるようになってくる。なお、Cは清浄液
室で排水管3から排水溝へ導かれるものとなる。
【0007】4は分離室B内に於けるスカム吸引装置で
あって、5は吸込みポンプ、6は該吸込みポンプの吸込
側に設けたU字状の固定管である。7は上記固定管6の
上端側で上下摺動可能に嵌入させてなるスカム吸引パイ
プであって、上部にはフロート7aが取付けられてな
り、且つその下方には錘7bを取付けしめてスカムp面
上へ安定した浮遊状態となされている。8は吸込みポン
プ5の吐出側に設けた吐出管であって、これは浄化槽外
で地上面へ立設したスカム分離タンクの底部に対し、デ
ィフューザー9を介して取付けてある。このさい、ディ
フューザー9は吐出管内へベンチュリー原理でエアーk
を吹き込ましめるようになすものである。
【0008】10はスカム分離タンクであって、立設し
たタンク高さの凡そ中間付近の内面箇所に対しタンク内
径より稍々小となした円板11をタンク内に一定の傾斜
角度で且つその上方となる片側部分にタンク内壁面との
間に適宜な隙間sが形成されるようになして軸mを介し
タンク内壁面に傾動自在に軸支されてなる。(図2参
照)
【0009】12は上記の一定傾斜角度で傾動可能とな
される円板10の下端部を係止可能とするための係止金
具であり、即ち該係止金具12は鍵状の突出部12aが
タンク内へ突出するようになされており、該部12aの
下面に対し円板11の上面が当接して係止されるように
なっている。
【0010】13は上記円板11の上方部上面に取付け
たフロート、14は同下面に取付けた水入り球の錘であ
る。上記構成でタンク底部からスカム含有液が送り込ま
れると円板11は図示例で時計方向に回動されるものと
なり、円板11はフロート13で液面へ浮遊する状態で
円板11を図示一点鎖線の如く垂直方向となるよう回動
させるのであり、円板11が垂直に立設されるものとな
るとそれ以上の回動は錘14により阻止されるものとな
る。
【0011】15は上記タンク11内の係止金具12の
上面箇所に穿設したスカム流出窓、16は該スカム流出
窓15を取囲む状態になしてタンク10外方へ取付けし
めたスカム貯留箱であって、該箱体16の底面16aは
緩い下降傾斜面に形成されてなり先端には開閉弁17が
取付けてある。なお、18及び19はタンク底部に設け
た液体の洗浄槽への環流管及び排出管である。また、ス
カム貯留箱16の底面16aとタンク10壁面との接合
箇所付近には前記箱体内とタンク内とを連通する透孔2
0が穿設してあり、箱体16の底面部に貯留される液体
が開閉弁17の閉塞状態でタンク内へオーバーフローさ
れるようになっている。
【0012】本発明装置は上記の如き構成となされてお
り、浄化槽1内に浮遊するスカムの取出しには、吸込み
ポンプ5を定期的に或は浮遊積層するスカムの上限をセ
ンサーなどで自動的に検知することにより一定時間作動
させるのであり、これにより分離室B内のスカムpはス
カム吸引パイプ7を介して吸引され、あと固定管6を経
て吐出管8からスカム分離タンク10の底部に送り込ま
れるものとなるのであるが、この送り込みのさいディフ
ューザー9からの空気吹込みにより管内のスカムに対し
微粒な空気泡を付着させるのであり、これによりタンク
内に流入したスカムは短時間で上方へ向け上昇するもの
となり、即ち空気泡の付着されたスカムpはタンク10
内で円板11を図示の矢印(イ)方向へ回動させること
により垂直な立設状態(図示一点鎖線)にして汚水と分
離される状態で上方へ吹き上げられるのであり、そして
ポンプの停止でスカムの吹込みが行われなくなると円板
11は錘13の作用で矢印(ロ)方向へ回動されて元の
傾斜角度(図示実線)位置、即ち円板11の下端が係止
金具12と係合することにより止着保持されるものとな
る。このさい、傾斜円板11の上方側にも円板11を下
方から支承するための受け金具12’を取付けるように
なしても良い。
【0013】しかして、円板上へ吹上げられるものとな
ったスカムpは円板11が一定角度の傾斜状態に戻され
ると、該円板11上をスカム貯留箱16の方へ向って滑
らせて行くのであり、このさい付随する液水は円板11
とタンク内壁面との間に形成されいる隙間s(図2参
照)からタンク10の底面部へ流下されるものとなる。
【0014】これに対し円板上に分離されたスカムはス
カム流出窓15からスカム貯留箱16内へ入り、一時的
に貯留されるものとなるが、開閉弁17を開放するさい
には別設容器21内へ取出すことのできるものとなる。
ところで、スカム貯留箱16の底面部にも一部液水が貯
留されるものとなるが、大部分は透孔20を経てタンク
内へ返流されるのであり、他方タンク10内底部に貯留
される液水は排出不能な汚水の場合はバルブ18’を開
放して再び浄化槽へ環流管18を介して返還させるので
あり、そうでないとされる排出可能の場合は配水管19
のバルブ19’を開放して排水溝へ導くようになされ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上の通り、効率良く浄化槽1
内の浮遊スカムpを自動的に吸引し、別設のスカム分離
槽内で迅速、且つ適確に汚水と分離させて外部へ取出す
ことのできるものであって、該装置により取出されるス
カムは本発明者の実験結果によるとそのままの状態で生
ゴミとして袋詰めを行い、生ゴミ収集日に一般のゴミな
どと共に一緒に出して差支えないものとなった。
【0016】上記実施例で浄化槽に於けるスカム吸引パ
イプに対し、錘を取付けることは、該管のスカム吸引作
用時に横ぶれなどを生じさせないで下降するスカム浮上
面と良く付随しながら適確に下降動作が行われるものと
なる上で優れるのである。なお、上記例では汚水浄化槽
について説明したが、外食産業や食品加工業などの一般
的水処理施設などに於けるスカム除去に使用して、優れ
た作用効果の発揮されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成例を示す模式説明図である。
【図2】図1のx−x線断面説明図である。
【符号の説明】
1 浄化槽本体 2 流入管 3 排水管 4 スカム吸引装置 5 吸込みポンプ 7 スカム吸引パイプ 8 吐出管 9 ディフューザー 10 スカム分離タンク 11 円板 12 係止金具 13 フロート 14 錘 15 スカム流出窓 16 スカム貯留箱 17 開閉弁 20 透孔 p スカム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化槽内に浮上するスカムを吸引除去す
    る吸出装置は一定長のパイプ上面にフロートを備えしめ
    ると共に下方に錘を付着させた状態で下部パイプ内へ上
    下摺動可能なさしめてあり、一方下部パイプは吸込みポ
    ンプの吸込側に接続して浮上スカムが吸引されるように
    なさしめ、他方吸込みポンプの吐出側は排出管を接続し
    て浄化槽外の地上側に設置されたスカム分離タンクの下
    部へディフューザーを介して送り込まれるようになし、
    またスカム分離タンクは立設した一定高さの筒状タンク
    内の凡そ中央部箇所へタンク内径より稍々小となした円
    板をタンク内に一定の傾斜角度で且つその上方となる片
    側部分はタンク内壁面との間に水が流下する隙間が形成
    される状態の傾伏揺動可能に取付けしめ、これと反対す
    る側には上記円板の傾伏状態に於ける一定傾斜角度を保
    持可能とする係止金具を取付け、且つ該係止金具の上方
    にはスカム排出用の窓を穿設すると共に、該窓を取囲ん
    だタンク外方にはスカム貯留箱を形成し、該箱体の底面
    側には開閉弁を取付けた構成を特徴とするスカム分離装
    置。
  2. 【請求項2】 一定の傾斜角度で傾伏する円板の上方側
    に於ける円板上面にフロートを、下面に錘を取付けた構
    成を特徴とする請求項1記載のスカム分離装置。
  3. 【請求項3】 円板の傾伏状態に於ける一定傾斜角度を
    保持可能とする係止金具の下方位置でスカム貯留箱内の
    底面付近とタンク内とを連通する透孔を穿設し、スカム
    に付随して貯留されるものとなるスカム貯留箱内液体を
    タンク内へ返還可能となした構成を特徴とする請求項1
    又は2記載のスカム分離装置。
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