JP2963681B2 - 掘削機に装備された削孔装置 - Google Patents

掘削機に装備された削孔装置

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JP2963681B2
JP2963681B2 JP29328997A JP29328997A JP2963681B2 JP 2963681 B2 JP2963681 B2 JP 2963681B2 JP 29328997 A JP29328997 A JP 29328997A JP 29328997 A JP29328997 A JP 29328997A JP 2963681 B2 JP2963681 B2 JP 2963681B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削機に設けられ
た1本のアームに、複数台のドリフタを取り付けた削孔
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、岩盤にケーソンをより早く設置
するため、ドリフタで岩盤に多くの穴を開け、各穴にダ
イナマイトを挿薬して発破を掛け、岩盤を粉砕し、その
岩砕を掘削バケットで掬い取り、土砂バケットに積み込
み、この土砂バケットによりケーソンの外部に搬出する
ようにしている。
【0003】これらの作業中で、削孔作業が最も時間を
要する。そこで、掘削機の1本のアームにドリフタを複
数台取り付け、複数台のドリフタで同時に削孔すること
によって、削孔作業時間を短縮することができる。
【0004】前記削孔作業を地上からの遠隔操作で行う
ためには、グリッド状に定められた削孔位置をCRTに
表示し、その削孔位置にドリフタのビットを位置合わせ
する。しかし、例えば図6に示すように、1本のアーム
13に2台のドリフタ35a,35bを設けた例におい
て、掘削機2の走行レール1とブーム7とが平行な状態
では、グリッド状の削孔位置44にドリフタ35a,3
5bのビット38を合わせることができるが、次列の削
孔位置に合わせるためにブーム7を旋回させると、2台
のドリフタ35a,35bのうちの例えばドリフタ35
aのビット38はグリッド状の削孔位置44に合わせる
ことができるが、他のドリフタ35bのビット38はグ
リッド状の削孔位置44から外れてしまう。
【0005】また、岩盤に穴を開け、発破を掛けて岩盤
を粉砕した状態では、岩砕を取り除いた後も、表面には
凹凸がある。したがって、掘削機の1本のアームに複数
台のドリフタを取り付けた削孔装置において、複数台の
ドリフタを無造作に着地させると、削孔装置に偏荷重が
掛かり、あらかじめ定められた削孔位置に、同時に複数
個の削孔を的確に行うことができないことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みなされたもので、その目的とするところは、掘削
機に設けられた1本のアームに取り付けられた複数台の
ドリフタにより、同時にかつ的確に削孔作業を行い得る
削孔装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では掘削機2の旋回フレーム6にブーム7を
取り付け、このブーム7の先端に1本のアーム13を取
り付け、このアーム13の先端に複数台のドリフタ35
a,35b,…を取り付けた削孔装置において、前記ブ
ーム7の旋回角度θを検出するロータリエンコーダ18
を設け、前記アーム13とドリフタ35a,35b,…
間に、複数台のドリフタ35a,35b,…を一斉に旋
回させる旋回装置19を取り付け、前記ロータリエンコ
ーダ18からブーム7の旋回角度θを取り込み,この旋
回角度θから複数台のドリフタ35a,35b,…の各
ビット38をあらかじめグリッド状に定められた削孔位
置44に合わせるための旋回角度θ′を演算し,その演
算値に基づいて旋回装置19を遠隔操作する制御器を備
えている。
【0008】また、前記目的を達成するため、本発明で
は掘削機2の旋回フレーム6にブーム7を取り付け、こ
のブーム7の先端に1本のアーム13を取り付け、この
アーム13の先端に複数台のドリフタ35a,35b,
…を取り付け、各ドリフタ35a,35b,…のガイド
シェル32の地山側端部にバッファ33を設け、このバ
ッファ33にロッドブラケット39を介して当該ドリフ
タ35a,35b,…のロッド37を支持し、各ロッド
37の地山側端部にビット38を接続した削孔装置にお
いて、前記各ドリフタ35a,35b,…のガイドシェ
ル32とバッファ33との間に、地山Gとバッファ33
との接触圧を検出する圧力センサ34を設け、これら複
数の圧力センサ34のうちの、最初に着地したドリフタ
のガイドシェル32とバッファ33間に設けられた圧力
センサ34からの圧力信号に基づき,未着地のドリフタ
のガイドシェル32を着地方向に,当該圧力センサ34
の接触圧の検出値が設定値になるまで,遠隔操作により
移動される制御器を備えている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0010】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は削孔装置を装備した掘削機の側面図、図2は
削孔装置の拡大側面図、図3は削孔装置を構成している
複数台としての2台のドリフタの凹凸地での使用状態を
示す拡大正面図、図4は削孔装置の拡大平面図、図5は
削孔装置による削孔状態を平面から見た説明図である。
【0011】これらの図に示す実施例では、図1に示す
ように、ケーソンの作業室Wの天井面であるスラブSの
下面に、2条平行に走行レール1が固定されている。こ
の走行レール1には、走行ローラ4を介して走行自在に
掘削機2が懸架されている。
【0012】前記掘削機2は、図1に示すように、走行
体3と、旋回フレーム6と、ブーム7と、アーム13
と、脱着装置15とを備えて構成されている。
【0013】前記走行体3は、前述の走行ローラ4を介
して、走行レール1に沿って走行自在に支持されてい
る。
【0014】前記旋回フレーム6は、図1に示すよう
に、走行体3の下部に旋回ベアリング5を介して旋回自
在に取り付けられている。
【0015】前記ブーム7は、図1に示すように、アウ
タブーム8と、これに嵌挿されたインナブーム9とを有
して構成されている。また、ブーム7は前記旋回フレー
ム6の下部にブームブラケット10を介して、上下方向
に起伏自在に支持されている。さらに、ブーム7はデリ
ックシリンダ11により上下方向に起伏操作される。
【0016】前記アーム13は、図1に示すように、反
転ベアリング12を介して、ブーム7の先端に反転自在
に1本取り付けられている。そして、このアーム13は
反転モータ14により、ブーム7の長さ方向の軸回りに
反転操作されるようになっている。
【0017】前記脱着装置15は、図1,図2および図
4に示すように、アーム13の先端にピン結合された第
1リンク15aと、これにピン結合された第2リンク1
5bと、バケットシリンダ16と、固定ブラケット17
とを備えている。前記バケットシリンダ16は、第1,
第2リンク15a,15bを介して、脱着装置15を揺
動操作する。前記固定ブラケット17は、第1,第2リ
ンク15a,15bの先端部にわたってピン結合されて
いる。この固定ブラケット17を介して、脱着装置15
に掘削バケットやブレーカ、または削孔装置などのアタ
ッチメントを脱着自在に取り付け得るようになってい
て、この実施例では旋回装置19を介して削孔装置26
が取り付けられている。
【0018】ところで、前記走行体3には図1に示すよ
うに、ロータリエンコーダ18が設けられている。この
ロータリエンコーダ18は、旋回フレーム6を介してブ
ーム7の旋回角度θを検出し、その検出値を制御器(図
示せず)に送り込むようになっている。この制御器に
は、コンピュータを使用している。
【0019】前記旋回装置19は、図1,図2および図
4に示すように、旋回軸20と、旋回ブラケット21
と、旋回モータ22と、ピニオン23と、ギヤ24とを
備えて構成されている。
【0020】前記旋回ブラケット21は、旋回軸20を
介して、前記脱着装置15の固定ブラケット17に、旋
回軸20の回りに旋回自在に装着されている。
【0021】前記旋回モータ22は、固定ブラケット1
7に取り付けられている。また、この旋回モータ22は
前記制御器により回転制御されるようになっている。前
記ピニオン23は旋回モータ22に設けられており、前
記ギヤ24は旋回軸20に設けられていて、前記旋回モ
ータ22が回転駆動されるに伴い、ピニオン23、ギヤ
24および旋回軸20を通じて旋回ブラケット21を旋
回操作するようになっている。
【0022】前記削孔装置26は、図1,図2および図
4に示すように、ガイドフレームブラケット27と、ガ
イドフレーム29と、シェルスライドシリンダ30と、
ガイドシェル32と、バッファ33と、圧力センサ34
と、この実施例では複数台としての2台のドリフタ35
a,35bと、ドリフタスイングシリンダ40a,40
bとを備えている。
【0023】前記ガイドフレームブラケット27は、こ
の実施例では図2および図4から分かるように、上下,
左右2個ずつ、合計4個配置されており、各ガイドフレ
ームブラケット27はガイドフレームブラケットピン2
8を介して、前記旋回装置19の旋回ブラケット21
に、スイング自在に支持されている。
【0024】前記ガイドフレーム29は、上下に位置す
る2個のガイドフレームブラケット27に1本宛取り付
けられていて、合計2本取り付けられている。
【0025】前記シェルスライドシリンダ30は、図1
および図2に示すように、各ガイドフレーム29の地山
側端部に設けられている。各シェルスライドシリンダ3
0は、前記制御器に接続されていて、この制御器により
伸縮操作される。
【0026】前記ガイドシェル32は、各ガイドフレー
ム29の前側に1本宛スライド自在に支持されている。
そして、前記ガイドシェル32はシリンダブラケット3
1を介して、当該シェルスライドシリンダ30に連結さ
れていて、このシェルスライドシリンダ30によりガイ
ドフレーム29に沿ってスライド操作される。
【0027】前記バッファ33は、各ガイドシェル32
の地山側端部に設けられている。
【0028】前記圧力センサ34は、図1〜図3に示す
ように、各ガイドシェル32とバッファ33との間に設
けられており、地山Gとバッファ33との接触圧を検出
するようになっている。各圧力センサ34は、前記制御
器に接続されていて、地山Gとバッファ33の接触圧の
検出値を制御器に送り込むようになっている。
【0029】前記ドリフタ35a,35bは、図1〜図
4に示すように、当該ガイドシェル32の前面に取り付
けられていて、この実施例では掘削機2の1本のアーム
13に2台取り付けられている。各ドリフタ35a,3
5bは、ドリフタ本体36と、これにスイベルジョイン
ト(図示せず)を介して回転自在にかつ推進自在に支持
されたロッド37と、これの地山側端部に設けられたビ
ット38とを有している。前記各ドリフタ35a,35
bのロッド37のビット側端部は、ロッドブラケット3
9を介して、当該ガイドシェル32に設けられたバッフ
ァ33に支持されている。
【0030】前記ドリフタスイングシリンダ40a,4
0bは、図4に示すように、旋回ブラケット21におけ
るドリフタ側端面に固定された共通のスイングシリンダ
ブラケット41と、当該ガイドフレームブラケット27
の内側に取り付けられた各別のスイングシリンダブラケ
ット42a,42bとにピン結合されている。そして、
各ドリフタスイングシリンダ40a,40bは、旋回ブ
ラケット21と当該ガイドフレームブラケット27とを
結合しているガイドフレームブラケットピン28の回り
に当該ドリフタ35a,35bをスイングさせ、グリッ
ド状の削孔位置44の横方向に隣合う削孔位置の間隔
に、ドリフタ35a,35bのビット38,38が合う
ように調整するようになっている。
【0031】前記制御器は、地上等、ケーソンの作業室
Wの外部に設営された操作室(図示せず)内に配備され
ている。そして、この制御器は少なくとも掘削機2の走
行体3に設けられたロータリエンコーダ18から旋回フ
レーム6を通じてブーム7の旋回角度θを取り込み、こ
の旋回角度θから削孔装置26のドリフタ35a,35
bの各ビット38,38をあらかじめグリッド状に定め
られた削孔位置44に合わせるための旋回角度θを演算
し、その演算値に基づいて旋回装置19を遠隔操作する
ように構成されている。また、同制御器は削孔開始時
に、2台のドリフタ35a,35bのうちの最初に着地
したドリフタのガイドシェル32とバッファ33間に設
けられている圧力センサ34から接触圧の検出値を受け
取り、その圧力信号に基づき、未着地のドリフタのガイ
ドシェル32のシェルスライドシリンダ30を伸長側に
操作し、前記未着地のドリフタのガイドシェル32を着
地方向に、当該圧力センサ34の接触圧の検出値が設定
値になるまで、遠隔操作により移動させるように構成さ
れている。
【0032】次に、前述のごとく構成した掘削機2に装
備された削孔装置26の作用について説明する。
【0033】いま、ケーソンの作業室Wの底面の地山G
の平面を図5に示すように、グリッド状に区画し、その
交点を削孔位置とし、1本のアーム13に2台のドリフ
タ35a,35bを備えたこの実施例では横方向に
(A)・(B),(C)・(D),(E)・(F),…
というように、隣合う2個の削孔位置に同時に、また縦
方向には(a),(b),(c),…の位置にドリフタ
35a,35bのビット38,38により削孔して行く
ものとする。
【0034】また、前述のごとくあらかじめ定められた
グリッド状の削孔位置44は、地上等、ケーソンの作業
室Wの外部に設営された操作室に設置されたCRT(い
ずれも図示せず)に画像として表示され、その画像に従
って削孔して行くものとする。
【0035】そこで、まず削孔装置26のドリフタスイ
ングシリンダ40a,40bにより当該ガイドフレーム
ブラケット27,27を介してドリフタ35a,35b
の間隔を、横方向に隣合う削孔位置のピッチに合わせ
る。
【0036】この状態で、例えば2条の走行レール1,
1間に位置する(E)・(F)位置に削孔するときは、
ブーム7を平面から見て走行レール1,1と平行に配置
し、旋回装置19により削孔装置26のドリフタ35
a,35bも走行レール1,1と平行にセットする。こ
れにより、ドリフタ35a,35bのビット38,38
はグリッド状の削孔位置44における横方向に隣合う
(E)・(F)位置に一致する。
【0037】この状態から、ドリフタ35a,35bを
地山Gに対する削孔位置に向かって移動させ、削孔装置
26のガイドシェル32の地山側端部に設けられたバッ
ファ33を着地させ、地山Gに所定の接触圧で接触させ
る。ついで、ドリフタ35a,35bのロッド37,3
7を介してビット38,38に回転と推力とを与え、同
時に2個の削孔を行う。
【0038】なお、図5において、○は未削孔位置を示
し、●は既削孔位置を示す。
【0039】前述のごとく、グリッド状に定められた削
孔位置44における(a)位置で、横方向の(E)・
(F)位置に所定深さの穴を開けた後、削孔装置26を
地山Gから遠ざかる方向に移動させ、初期位置に戻す。
ついで、掘削機2と削孔装置26とを、図5に矢印イで
示す縦方向に1ピッチ移動させ、縦方向の(b)位置
で、横方向の(E)・(F)位置に、削孔装置26のド
リフタ35a,35bのビット38,38を合わせる。
続いて、前述したところと同様の削孔作業を繰り返して
行い、グリッド状の削孔位置44における縦方向の
(b)位置で、横方向の(E)・(F)位置に穴を開け
る。
【0040】以下、グリッド状の削孔位置44における
縦方向の(c),(d),(e),…位置で、横方向の
(E)・(F)位置に、前述した(a),(b)位置と
同様の削孔作業を繰り返して行い、削孔して行く。
【0041】次に、図5において、例えば横方向の
(E)・(F)位置の右側の(G)・(H)位置に削孔
する場合には、掘削機2のブーム7と、旋回装置19
と、削孔装置26とを次のようにセットする。
【0042】すなわち、掘削機2の旋回フレーム6を図
5において時計方向に旋回させ、ブーム7を同方向に旋
回角度θ、旋回させる。また、ブーム7を所要長さ伸長
させる。
【0043】前記ブーム7を旋回角度θ、旋回させると
同時に、掘削機2の走行体3に設けられたロータリエン
コーダ18により、旋回フレーム6を通じてブーム7の
旋回角度θを検出し、その検出値を操作室に配備された
制御器(いずれも図示せず)に送り込む。
【0044】ここで、制御器ではブーム7の旋回角度θ
から削孔装置26のドリフタ35a,35bのビット3
8,38をあらかじめグリッド状に定められた削孔位置
44における(G)・(H)位置に合わせるための旋回
角度θ′を演算する。前記ドリフタ35a,35bのビ
ット38,38を(G)・(H)位置に合わせるための
旋回角度θ′は、ブーム7の旋回方向とは逆方向に前記
旋回角度θと同じ角度だけ旋回させる関係にある。
【0045】前記制御器は、ドリフタ35a,35bの
ビット38,38をグリッド状の削孔位置44における
(G)・(H)位置に合わせるための旋回角度θ′を演
算した後、その演算値に基づいて旋回装置19を遠隔操
作し、図5から分かるように、ドリフタ35a,35b
のビット38,38を(G)・(H)位置に合わせる。
【0046】以下、前述の(E)・(F)位置における
削孔時と同様の削孔作業を繰り返して行うことによっ
て、ドリフタ35a,35bにより同時に2個ずつ削孔
して行くことができる。
【0047】また、図5において走行レール1,1の左
側の(C)・(D)位置、(A)・(B)位置に削孔す
るときは、ブーム7を反時計方向に旋回させ、削孔装置
26のドリフタ35a,35bを時計方向に旋回させて
各部材をセットする外は、前述したところと同様であ
る。
【0048】掘削機2および削孔装置26の各部材を以
上のように操作し、動作させることによって、2台のド
リフタ35a,35bを装備したこの実施例では、あら
かじめグリッド状に定められた削孔位置44に、遠隔操
作により同時に2個ずつ的確に、しかも連続的に削孔す
ることができる。
【0049】ところで、地山Gにグリッド状に穴開け
し、その穴にダイナマイトを挿薬し、発破を掛け、地山
Gを粉砕し、岩砕を取り除いても、その地表面には凹凸
が残る。したがって、削孔装置26を地山Gに向かって
無造作に移動させ、着地させると、削孔装置26に偏荷
重が掛かることがある。
【0050】そこで、この実施例では削孔装置26の各
ガイドシェル32とバッファ33との間に圧力センサ3
4を設け、この圧力センサ34と、シェルスライドシリ
ンダ30とを操作室に配備された制御器に接続してい
る。
【0051】いま、地山Gに削孔すべく削孔装置26を
地山Gに向かって移動させるに伴い、2台のドリフタ3
5a,35bにおけるガイドシェル32,32に設けら
れたバッファ33,33のうち、図3に示す例ではドリ
フタ35aのガイドシェル32に設けられたバッファ3
3が最初に着地したものとする。そして、最初に着地し
たバッファ33とガイドシェル32間に設けられた圧力
センサ34により、当該ガイドシェル32の接触圧を検
出し、その検出値を制御器に送り込む。
【0052】前記制御器では、最初に着地したバッファ
33とガイドシェル32との間に設けられた圧力センサ
34からの接触圧の検出信号に基づき、未着地のドリフ
タのガイドシェル32のシェルスライドシリンダ30を
伸長側に遠隔操作し、前記未着地のドリフタのガイドシ
ェル32を着地方向に、当該圧力センサ34の接触圧の
検出値が設定値になるまで、図3に矢印ロで示す方向に
移動させ、このガイドシェル32に設けられているバッ
ファ33を着地させる。
【0053】その結果、この実施例では2台のドリフタ
35a,35bを無造作に着地方向に移動させたとき
に、削孔装置26に偏荷重が掛かり、あらかじめ定めら
れた削孔位置に、同時に2個の削孔を的確に行い得なく
なるという不具合を解消することができる。
【0054】なお、この実施例では図面に示す使用状態
から、反転モータ14および反転ベアリング12を介し
て、アーム13、旋回装置19および削孔装置26を一
緒にブーム7の長さ方向の軸回りにほぼ90°回転さ
せ、切り立った地山に対して水平方向に削孔することも
できる。
【0055】また、削孔装置26のドリフタは、1本の
アーム13に2台取り付けた図示の実施例に限らず、3
台以上取り付けてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では掘削機
2のブーム7の先端に1本のアーム13を取り付け、こ
のアーム13の先端に複数台のドリフタ35a,35
b,…を取り付けた削孔装置において、前記ブーム7の
旋回角度θを検出するロータリエンコーダ18を設け、
前記アーム13とドリフタ35a,35b,…間に、複
数台のドリフタ35a,35b,…を一斉に旋回させる
旋回装置19を取り付け、前記ロータリエンコーダ18
からブーム7の旋回角度θを取り込み,この旋回角度θ
から複数台のドリフタ35a,35b,…の各ビット3
8をあらかじめグリッド状に定められた削孔位置44に
合わせるための旋回角度θ′を演算し,その演算値に基
づいて旋回装置19を遠隔操作する制御器を備えている
ので、あらかじめグリッド状に定められた削孔位置44
に、遠隔操作により同時に複数個ずつ的確に、しかも連
続的に削孔し得る効果がある。
【0057】また、本発明では1本のアーム13に複数
台取り付けられた各ドリフタ35a,35b,…のガイ
ドシェル32の地山側端部にバッファ33を設け、この
バッファ33にロッドブラケット39を介して当該ドリ
フタ35a,35b,…のロッド37を支持し、各ロッ
ド37の地山側端部にビット38を接続した削孔装置に
おいて、前記各ドリフタ35a,35b,…のガイドシ
ェル32とバッファ33との間に、地山Gとバッファ3
3との接触圧を検出する圧力センサ34を設け、これら
複数の圧力センサ34のうちの、最初に着地したドリフ
タのガイドシェル32とバッファ33間に設けられた圧
力センサ34からの圧力信号に基づき,未着地のドリフ
タのガイドシェル32を着地方向に,当該圧力センサ3
4の接触圧の検出値が設定値になるまで,遠隔操作によ
り移動される制御器を備えているので、複数台のドリフ
タ35a,35b,…を無造作に着地方向に移動させた
ときに、削孔装置26に偏荷重が掛かり、あらかじめ定
められた削孔位置に、同時に複数個の削孔を的確に行い
得なくなるという不具合を解消し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、削孔装置を装
備した掘削機の側面図である。
【図2】同実施例における削孔装置の拡大側面図であ
る。
【図3】同削孔装置を構成している複数台としての2台
のドリフタの凹凸地での使用状態を示す拡大正面図であ
る。
【図4】同削孔装置の拡大平面図である。
【図5】同削孔装置による削孔状態を平面から見た説明
図である。
【図6】1本のアームに複数台のドリフタを備えてい
て、旋回装置を備えていない削孔装置におけるグリッド
状の削孔位置と削孔装置のドリフタの位置との関係を、
平面から見た説明図である。
【符号の説明】
S ケーソンのスラブ W ケーソンの作業室 G 地山 1 走行レール 2 掘削機 3 走行体 6 旋回フレーム 7 ブーム 13 アーム 15 脱着装置 18 ロータリエンコーダ 19 旋回装置 26 削孔装置 29 ガイドフレーム 30 シェルスライドシリンダ 32 ガイドシェル 33 バッファ 34 圧力センサ 35a,35b ドリフタ 37 ドリフタのロッド 38 ドリフタのビット θ ブームの旋回角度 θ′ 削孔位置にドリフタのビットを合わせるための旋
回角度 40a,40b ドリフタスイングシリンダ 44 グリッド状の削孔位置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削機2の旋回フレーム6にブーム7を
    取り付け、このブーム7の先端に1本のアーム13を取
    り付け、このアーム13の先端に複数台のドリフタ35
    a,35b,…を取り付けた削孔装置において、 前記ブーム7の旋回角度θを検出するロータリエンコー
    ダ18を設け、 前記アーム13とドリフタ35a,35b,…間に、複
    数台のドリフタ35a,35b,…を一斉に旋回させる
    旋回装置19を取り付け、 前記ロータリエンコーダ18からブーム7の旋回角度θ
    を取り込み,この旋回角度θから複数台のドリフタ35
    a,35b,…の各ビット38をあらかじめグリッド状
    に定められた削孔位置44に合わせるための旋回角度
    θ′を演算し,その演算値に基づいて旋回装置19を遠
    隔操作する制御器を備えた、ことを特徴とする削孔装
    置。
  2. 【請求項2】 掘削機2の旋回フレーム6にブーム7を
    取り付け、このブーム7の先端に1本のアーム13を取
    り付け、このアーム13の先端に複数台のドリフタ35
    a,35b,…を取り付け、各ドリフタ35a,35
    b,…のガイドシェル32の地山側端部にバッファ33
    を設け、このバッファ33にロッドブラケット39を介
    して当該ドリフタ35a,35b,…のロッド37を支
    持し、各ロッド37の地山側端部にビット38を接続し
    た削孔装置において、 前記各ドリフタ35a,35b,…のガイドシェル32
    とバッファ33との間に、地山Gとバッファ33との接
    触圧を検出する圧力センサ34を設け、 これら複数の圧力センサ34のうちの、最初に着地した
    ドリフタのガイドシェル32とバッファ33間に設けら
    れた圧力センサ34からの圧力信号に基づき,未着地の
    ドリフタのガイドシェル32を着地方向に,当該圧力セ
    ンサ34の接触圧の検出値が設定値になるまで,遠隔操
    作により移動される制御器を備えた、ことを特徴とする
    削孔装置。
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