JP2963245B2 - 厚膜型サーマルプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

厚膜型サーマルプリントヘッドの製造方法

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JP2963245B2 JP3222965A JP22296591A JP2963245B2 JP 2963245 B2 JP2963245 B2 JP 2963245B2 JP 3222965 A JP3222965 A JP 3222965A JP 22296591 A JP22296591 A JP 22296591A JP 2963245 B2 JP2963245 B2 JP 2963245B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ又はプリ
ンタ装置等に使用されるサーマルプリントヘッドのう
ち、発熱抵抗体を厚膜状にしたいわゆる厚膜型サーマル
プリントヘッドを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、厚膜型サーマルプリントヘッド
には、連続ドット型のものと、独立ドット型のものとが
ある。前者の連続ドット型のものは、例えば、実開平1
−158136号公報及び特開平1−321644号公
報等に記載され、且つ、図13及び図14に示すよう
に、ヘッド基板1aの上面に、厚膜状の発熱抵抗体2a
をライン状に形成し、このライン状発熱抵抗体2aに、
共通導体パターン3aと、個別導体パターン4aとを適
宜ピッチの間隔で接続して、前記ライン状発熱抵抗体2
aのうち前記共通導体パターン3aと前記個別導体パタ
ーン4aとの間のドット発熱抵抗体を、各々別々に発熱
させるようにしたものである。
【0003】一方、後者の独立ドット型のものは、例え
ば特開昭54−123039号公報の第1図A等に記載
され、且つ、図15及び図16に示すように、ヘッド基
板1bの上面に、複数個のドット状発熱抵抗体2bを一
列状に形成し、この各ドット状発熱抵抗体2bの各々
に、共通導体パターン3aと、個別導体パターン4aと
を適宜ピッチの間隔で接続して、各ドット発熱抵抗体2
bを、各々別々に発熱させるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の連続
ドット型のものは、ヘッド基板1aに発熱抵抗体2aを
ライン状に形成することによって、多数個のドット発熱
抵抗体を一挙に形成することができるから、製造方法が
簡単で、安価に製造できると共に、ドット発熱抵抗体の
密度(単位長さ当たりに設けることができるドット発熱
抵抗体の数)を高密度にすることができる等の利点を有
する。
【0005】しかし、その反面、前記各ドット発熱抵抗
体における抵抗値を、当該ドット発熱抵抗体に対して共
通導体パターン3a及び個別導体パターン4aを介して
電流を印化することによって所定値になるように調整
(トリミング)するに際して、一つの個別導体パターン
4aに接続される二つのドット発熱抵抗体に対して同時
に調整用の電流が印加されることになり、換言すると、
各ドット発熱抵抗体の抵抗値調整を二つのドット発熱抵
抗体について行うので、各ドット発熱抵抗体の間の抵抗
値にアンバランスが発生し易くて、印字品質が低いと言
う問題がある。
【0006】これに対して、後者の独立ドット型のもの
は、各ドット発熱抵抗体2bに対する抵抗値調整を、各
ドット発熱抵抗体2bの各々について別々に行うことが
できるので、抵抗値のバラ付きが小さくて、印字品質を
高いと言う利点を有する反面、ヘッド基板1bの上面
に、複数個のドット発熱抵抗体2bを各々別々に独立し
て形成するために、ドット密度を、高密度にすることが
できないと言う問題があった。
【0007】そこで、最近では、この独立ドット型のも
のにおいて、多数個のドット発熱抵抗体を高密度で形成
するために「リフトオホ法」又は「エッチング法」を採
用している。しかしながら、「リフトオホ法」は、例え
ば、第4回マイクロエレクトロニクスシンポジウム(M
ES’91),1991年5月,東京、45Pの「リフ
トオフ法によるサーマルヘッド用発熱素子形成技術」に
記載されているように、きわめて複雑な工程を必要とす
るので、製造コストが大幅にアップするのである。
【0008】一方、「エッチング法」は、ヘッド基板の
上面に、発熱抵抗体をライン状に延びるように形成し、
次いで、このライン状発熱抵抗体をホトレジスト膜にて
被覆したのち、このホトレジスト膜のうち各個別導体パ
ターン間の部分の各々に、マスク露光・現像によって開
口部を形成し、この状態で全体をエッチング処理するこ
とにより、前記ライン状発熱抵抗体を、エッチング液に
て、多数個のドット発熱抵抗体に溶解・分断するのであ
るが、発熱抵抗体をエチッグン液による溶解にて分断す
るに際しては、きわめて特殊なエチッング液を使用しな
ければならないことに加えて、このエッチング液を後処
理しなければならず、しかも、厚膜状の発熱抵抗体を、
エッチング液の溶解によって多数個のドット発熱抵抗体
に分断することには可成り長い時間を必要とするから、
これまた、製造コストが大幅にアップするのであった。
【0009】本発明は、前記した二つの厚膜型サーマル
プリントヘッドのうち、後者の独立ドット型のものを、
簡単な工程で安価に製造できる方法を提供することを技
術的課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、ヘッド基板の上面に、共通導体パター
ンと個別パターンとを形成すると共に、発熱抵抗体を、
前記共通導体パターン及び個別導体パターンの両方に跨
がってライン状に延びるように形成し、次いで、前記ヘ
ッド基板の上面にホトレジスト膜を、少なくとも前記発
熱抵抗体を覆うように形成したのち、このホトレジスト
膜に対してマスク露光・現像を行って、当該ホトレジス
ト膜のうち前記各個別導体パターン間の部分の各々に開
口部を形成し、次いで、前記発熱抵抗体の部分に対して
微細な研磨粒子を吹き付けて、前記ライン状発熱抵抗体
を、前記各個別導体パターンごとのドット発熱抵抗体に
分断すると言う方法を採用した。
【0011】
【作 用】このように、ヘッド基板の上面に、発熱抵抗
体を覆うホトレジスト膜を形成し、このホトレジスト膜
のうち各個別導体パターン間の部分の各々に開口部を形
成したのち、前記発熱抵抗体に対して微細な研磨粒子を
吹き付けることにより、この研磨粒子は、前記ホトレジ
スト膜に形成した開口部から侵入して、前記発熱抵抗体
のうち前記開口部内の部分に対して直接的に衝突するこ
とにより、当該部分の発熱抵抗体を研磨・切削するか
ら、前記ライン状の発熱抵抗体を、前記各個別導体パタ
ーンごとのドット発熱抵抗体に分断することができるの
である。
【0012】
【発明の効果】このように、本発明は、ライン状に形成
した発熱抵抗体を、微細な研磨粒子の吹き付けによっ
て、多数個のドット発熱抵抗体に分断するもので、その
分断を、前記エッチング液の溶解によって分断よりも遙
かに短い時間で行うことができると共に、極く普通の研
磨粒子を使用することができ、しかも、研磨粒子を繰り
返して使用することもできるから、その製造コストを、
前記した「リフトオフ法」及び「エッチング法」の場合
よりも、大幅に低減できる効果を有する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。先づ、図1に示すように、上面にグレーズ層11を
形成したヘッド基板10を用意し、このヘッド基板10
におけるグレーズ層11の上面に、金等の金属ペースト
を薄膜状に塗着・焼成することによって、金属膜12を
形成し、次いで、前記金属膜12を対して従来から公知
のフォトエッチングを施すことによって、図2に示すよ
うに、共通導体パターン13と個別導体パターン14と
を形成する。
【0014】次に、図3、図4及び図5に示すように、
前記ヘッド基板10におけるグレーズ層11の上面に、
発熱抵抗体15を、当該発熱抵抗体15が前記共通導体
パターン13及び個別導体パターン14の両方に跨がっ
てライン状に延びるように形成する。この場合、他の実
施例においては、ヘッド基板10におけるグレーズ層1
1の上面に、先づ、発熱抵抗体15をライン状に形成
し、次いで、共通導体パターン13及び個別導体パター
ン14を、前記ライン状発熱抵抗体15に連なるように
形成するようにしても良いのである。
【0015】次いで、これらの上面に、図6に示すよう
に、適宜厚さのホトレジスト膜16を、全体を覆うよう
に形成したのち、このホトレジスト膜16に対してマス
ク露光・現像を行うことによって、図7及び図8に示す
ように、当該ホトレジスト膜16のうち前記各個別導体
パターン14間の部分の各々に開口部16aを形成す
る。
【0016】そして、前記開口部16aに対して、図7
及び図8に示すように、ノズル17から微細な研磨粒子
を空気と一緒に吹き付けるのである。すると、ノズル1
7から空気と一緒に噴出する研磨粒子は、前記ホトレジ
スト膜16に形成した開口部16aから侵入して、前記
発熱抵抗体15のうち前記開口部16a内の部分に対し
て直接的に衝突することにより、当該部分の発熱抵抗体
15を研磨・切削して、発熱抵抗体15のうち前記開口
部16aの部分に、図9に示すように、溝18が刻設さ
れることになるから、前記ライン状の発熱抵抗体15
を、前記各個別導体パターン14ごとのドット発熱抵抗
体15aに分断することができるのである。
【0017】なお、本発明者の実験によると、前記ホト
レジスト膜16における開口部16aの幅寸法Sを、1
5ミクロンにした場合、粒径5ミクロンの研磨粒子の吹
き付けにて、ライン状発熱抵抗体15を多数個のトッド
発熱抵抗体15aに研磨・分断できるのであり、この場
合において、前記ホトレジスト膜16は、軟質材である
ことにより、前記研磨粒子の吹き付けによる前記ホトレ
ジスト膜16の侵食は殆ど認められなかった。
【0018】また、他の実施例においては、ライン状発
熱抵抗体15を、図9に示すように、多数個のドット発
熱抵抗体15aに完全に分断することなく、図10に示
すように、溝18の深さを浅くすることによって、不完
全な分断状態にしても良いのである。このようにして、
ライン状発熱抵抗体15を多数個のドット発熱抵抗体1
5aに分断すると、前記ホトレジスト膜16を、エッチ
ング等によって除去したのち、全体の表面に、オーバコ
ートガラス19を塗着・形成することによって、図11
及び図12に示すような、独立ドット型の厚膜型サーマ
ルプリントヘッドを得ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法におけるヘッド基板の斜視図であ
る。
【図2】前記ヘッド基板に、共通導体パターンと個別導
体パターンとを形成した状態の斜視図である。
【図3】前記ヘッド基板に、発熱抵抗体をライン状に形
成した状態の斜視図である。
【図4】図3のIV−IV視拡大断面図である。
【図5】図3のV−V視拡大断面図である。
【図6】前記ヘッド基板に、ホトレジスト膜を形成した
状態の斜視図である。
【図7】前記ヘッド基板におけるホトレジスト膜に、開
口部を形成した状態の斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII視拡大断面図である。
【図9】ライン状発熱抵抗体を多数個のトッド発熱抵抗
体に分断した状態の断面図である。
【図10】図9の別例を示す断面図である。
【図11】完成した厚膜状サーマルプリントヘッドの斜
視図である。
【図12】図11のXII −XII 視拡大断面図である。
【図13】従来における連続ドット型のサーマルプリン
トヘッドの斜視図である。
【図14】図13のXIV −XIV 視拡大断面図である。
【図15】従来における独立ドット型のサーマルプリン
トヘッドの平面図である。
【図16】図15のXVI −XVI 視拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ヘッド基板 11 グレーズ層 13 共通導体パターン 14 個別導体パターン 15 ライン状発熱抵抗体 16 ホトレジスト膜 16a 開口部 17 研磨粒子の吹き付け用ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−155752(JP,A) 特開 昭62−42857(JP,A) 特開 昭57−178879(JP,A) 特開 平2−243359(JP,A) 特開 平3−251466(JP,A) 特開 昭55−83236(JP,A) 特開 昭57−4023(JP,A) 実開 昭57−130401(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/335 B41J 2/345 H01C 17/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッド基板の上面に、共通導体パターンと
    個別パターンとを形成すると共に、発熱抵抗体を、前記
    共通導体パターン及び個別導体パターンの両方に跨がっ
    てライン状に延びるように形成し、次いで、前記ヘッド
    基板の上面にホトレジスト膜を、少なくとも前記発熱抵
    抗体を覆うように形成したのち、このホトレジスト膜に
    対してマスク露光・現像を行って、当該ホトレジスト膜
    のうち前記各個別導体パターン間の部分の各々に開口部
    を形成し、次いで、前記発熱抵抗体の部分に対して微細
    な研磨粒子を吹き付けて、前記ライン状発熱抵抗体を、
    前記各個別導体パターンごとのドット発熱抵抗体に分断
    することを特徴とする厚膜型サーマルプリントヘッドの
    製造方法。
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