JP2962493B2 - 色分離回路 - Google Patents
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Landscapes
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Description
などの撮像装置において用いられる色分離回路に関し、
特に、撮像装置のデジタル化に適した色分離回路に関す
る。
ビデオカメラのブロック図である。図8を参照して、こ
のビデオカメラは、被写体からの入射光を集光して所定
の結像面上に被写体の像を形成するための光学系32
と、被写体の像を光電変換により画像信号に変換して出
力するための撮像素子1と、撮像素子1の出力する画像
信号から輝度信号Y成分を取出すためのLPF(ローパ
スフィルタ)33と、LPF33の出力する輝度信号Y
に対してγ補正を行なうためのγ補正回路34と、撮像
素子1の出力する画像信号を処理して色差信号R−Y、
B−Yを出力するための色信号処理回路35と、輝度信
号Y、色差信号R−Y、B−Yをエンコードし複合映像
信号として出力するためのエンコーダ35とを含む。
する。図9は、撮像素子1の概略ブロック図である。図
9を参照して、撮像素子1は、水平および垂直方向にマ
トリクス状に配置され、各々シアン(Cy)、マゼンタ
(Mg)、イエロー(Ye)、グリーン(Gr)の色フ
ィルタの1つがその上に形成され、各々色フィルタの分
光特性に従って入射する光の所定の色成分に対応する電
荷を発生して蓄積するためのフォトセンサ43と、フォ
トセンサの各列ごとに設けられ、フォトセンサ43の蓄
積した電荷を読出し、順次所定方向に転送するための垂
直シフトレジスタCCD44と、垂直シフトレジスタC
CD44の電荷の転送方向の端部において各垂直シフト
レジスタCCD44に接続され、垂直シフトレジスタC
CD44によって転送されてきた電荷のうち水平画素数
分を水平走査期間(1H:64μsec)内に所定方向
に転送するための水平シフトレジスタCCD45と、水
平シフトレジスタCCD45の出力に接続され、転送さ
れてきた電荷の量に応じた電位Voutを順次出力する
ための出力部46とを含む。各垂直シフトレジスタCC
D44には、各シフトレジスタCCD44を駆動して電
荷を所定方向に転送させるための垂直レジスタ転送クロ
ックVφ1〜Vφ4が外部から与えられる。水平シフト
レジスタCCD45には、1H内に水平シフトレジスタ
CCD45内の電荷を出力部46方向に転送するための
水平レジスタ転送クロックHφ1、Hφ2と、出力部4
6に電荷を転送するための、水平シフトレジスタCCD
45の水平最終段に与えられる水平最終段転送クロック
LHφ1とが外部から与えられる。出力部46には、図
示されない電荷検出キャパシタが含まれており、このキ
ャパシタは、外部から与えられるリセットゲートクロッ
クRGによって初期化される。出力部46から出力され
る電位Voutは、前述の電荷検出キャパシタから出力
された電位を図示されない出力アンプで増幅したもので
ある。
れている色フィルタの配列は、図10に示されるモザイ
ク状である。すなわち、水平走査方向にMgの色フィル
タが形成されたフォトセンサと、Grの色フィルタが形
成されたフォトセンサとが交互に配列さた行と、Yeの
色フィルタが形成されたフォトセンサと、Cyの色フィ
ルタが形成されたフォトセンサとが交互に配列された行
とがあり、これら2種類の行が垂直方向に交互に並べら
れている。Ye,Cyの配列は行により互いにいれかわ
っている。
れる。周知のように現行のNTSC方式の画像信号処理
においては、いわゆる「飛越し走査」が行なわれてい
る。そして、たとえば奇数番目の水平走査線のみからな
るフィールド(以下「Aフィールド」という)と、偶数
番目の水平走査線のみからなるフィールド(以下「Bフ
ィールド」という)とが交互に処理される。撮像素子1
では、このような方式に応じて以下のような方法で電荷
の読出しが行なわれる。
示されるようにn番目の水平走査線は、隣接する2つの
行に配置されたMgとYe、GrとCyの色フィルタが
形成されたフォトセンサの蓄積した電荷を読出してそれ
ぞれ混合する。n+1番目の水平走査線の信号は、後続
する2本のフォトセンサの配列から、MgとCy,Gr
とYeの各フォトセンサの蓄積した電荷を同様にそれぞ
れ混合して読出す。一方、Bフィールドにおいては、混
合されるフォトセンサの配列が、Aフィールドの場合と
は1段ずれる。すなわち、図10の左端に示されている
ように、Aフィールドのn番目の水平走査線の信号を出
力する2本の配列のうちの1本と、n+1番目の水平走
査線の信号を出力するための2本の配列のうちの1本と
が組合わされ、各配列の間の隣接するフォトセンサの蓄
積電荷が読出されて混合され、転送される。すなわち、
Bフィールドでは撮像素子1の出力する画像信号は、Y
eとMgの色成分が混合された信号とCyとGrの色成
分が混合された信号とが点順次で配列されて形成された
水平走査線と、CyとMg,YeとGrの各色成分が混
合された信号とが点順次で配列されて形成された水平走
査線とが線順次で並べられたものとなる。したがって、
カラー映像信号を作り出すためにはこれら各色成分から
いかにして色差信号R−Y、B−Yを作り出すかが問題
となる。
は、撮像素子1から出力される画像信号を処理して色差
信号R−Y、B−Yを出力するためのものであって、撮
像素子1の出力する画像信号から三原色信号R、B、G
を出力するための色分離回路31と、それぞれ信号R、
B、Gを所定の増幅率で増幅するためのR増幅回路3
6、B増幅回路37、G増幅回路38と、それぞれR増
幅回路36とB増幅回路37とG増幅回路38の出力す
る信号に対してγ補正を行なうためのγ補正回路39、
40、41と、γ補正回路39、40、41から与えら
れる信号R、B、Gに対して所定の演算を施して色差信
号R−Y、B−Yを出力するための色差マトリクス回路
42とを含む。これらの回路のうち、色分離回路31が
本発明の対象となる回路である。
おいてはn番めの水平走査線はYeとMgとの和信号と
CyとGrとの和信号とが点順次で配列されたものであ
る。また、Aフィールドのn+1番目の水平走査線信号
は、CyとMgとの和信号と、YeとGrとの和信号と
が点順次で配列されたものである。一方、Bフィールド
のn番目の水平走査線は、MgとYeとの和信号と、G
rとCyとの和信号とが点順次で配列されたものであ
る。Bフィールドのn+1番目の水平走査線は、Mgと
Cyとの和信号と、GrとYeとの和信号とが点順次で
配列されたものである。これら点順次で配列された信号
は、図10の下部に示されている2つのサンプルホール
ドパルスSHP1とSHP2で定められるタイミングで
サンプリングすることにより相互に分離することができ
る。
は、それぞれ撮像素子1に接続され、撮像素子1から与
えられる画像信号をサンプルホールドパルスSHP1、
SHP2に従ってサンプリングするための第1のサンプ
ルホールド回路21および第2のサンプルホールド回路
22と、サンプルホールド回路21の出力からサンプル
ホールド回路22の出力する信号を減算するための減算
回路23と、減算回路23の出力する信号を1H遅延さ
せるための1H遅延線24と、減算回路23の出力およ
び1H遅延線24の出力に接続され、減算回路23の出
力と1H遅延線24の出力とを1Hごとに交互に選択し
て出力することにより、2つの色差信号EryおよびE
byを出力するためのスイッチ25と、サンプルホール
ド回路21、22の出力を加算するための加算回路27
と、加算回路27の出力を1H遅延させるための1H遅
延線28と、加算回路27の出力と1H遅延線28によ
って1H遅延された加算回路27の出力とを加算して輝
度信号Yとして出力するための加算回路29と、スイッ
チ25から出力される2つの色差信号EryとEby
と、加算回路29から与えられる輝度信号Yとに対して
所定の演算を行なうことにより三原色信号RBGを出力
するためのマトリクス回路26とを含む。
は、それぞれ色差信号Ery、Ebyに所定の係数
K3 、K4 を乗算して出力するための乗算回路68、6
9と、乗算回路68、69の出力する信号K3 Ery、
K4 Ebyを加算するための加算回路70と、輝度信号
Yから加算回路70の出力を減算して信号Gを出力する
ための減算回路71と、輝度信号Yに予め定める係数K
1 、K2 をそれぞれ乗じて出力するための乗算回路6
5、67と、色差信号Eryに、乗算回路65の出力を
加算して信号Rとして出力するための加算回路64と、
色差信号Ebyに乗算回路67の出力を加算して信号B
として出力するための加算回路66とを含む。
を説明する。撮像素子1からサンプルホールド回路2
1、22に供給される信号を以下のように表わす。
れるように、nライン目はC1、CC2の点順次信号、
n+1ライン目はC3、C4の点順次信号である。第1
のサンプルホールド回路21は、図10のサンプルホー
ルドパルスSHP1に従って入力信号をサンプルホール
ドする。したがって、サンプルホールド回路21はnラ
イン目はC1を、n+1ライン目はC3をそれぞれサン
プルホールドし、出力する。サンプルホールド回路21
の出力は図13(b)に示されている。
ンプルホールドパルスSHP2に従って入力信号をサン
プルホールドする。したがってサンプルホールド回路2
2は、nライン目はC2、n+1ライン目はC4信号を
サンプルホールドし出力する。この状態は図13(c)
に示されている。
る。加算回路27の出力は以下のようになる。
示されている。光の三原色をr(赤)、g(緑)、b
(青)とすると、Mg、Ye、Gr、Cyは次のように
表わされる。
代入することにより、以下の式(13)〜(16)が得
られる。
(R−Y)色差信号Eryおよび(B−Y)色差信号E
byについて、次の式のように近似することが普通に行
なわれる。
参照することにより、減算回路23の出力に色差信号E
ryとEbyが線順次信号として得られることがわか
る。一方、式(7)、(8)と式(19)と参照するこ
とにより、加算回路27の出力にY信号が得られること
がわかる。
前置補間回路をなしており、2つのスイッチ48、49
を含む。スイッチ48の入力の一方は演算回路23に、
他方は1H遅延線24に接続されている。スイッチ49
の2つの入力も同様に、減算回路23の出力と1H遅延
線24の出力とに接続されている。スイッチ48、49
は、その動作が相補的となるように構成されている。す
なわち、スイッチ48が減算回路23の出力を選択して
いるときには、スイッチ49が1H遅延線24の出力を
選択する。スイッチ48が1H遅延線24の出力を選択
しているときにはスイッチ49は減算回路23の出力を
選択している。
とは前置補間回路を形成しており、減算回路23の出力
として与えられるEry/Eby線順次信号を、スイッ
チ48、49によりそれぞれ連続したEry信号、Eb
y信号として出力するためのものである。1H遅延線2
4は、減算回路23の出力を1H遅延させ、図13
(e)に示される信号にしてスイッチ25に与える。ス
イッチ48は、減算回路23と1H遅延線24の出力の
うち、C1−C2信号のみ選択する。したがってスイッ
チ48の出力として連続したEry信号(C1−C2)
が得られる。この信号は図13(f)に示される。一
方、スイッチ49は、減算回路23の出力と1H遅延線
24の出力とのうち、C3−C4信号のみ選択する。こ
れにより、スイッチ49の出力として連続したEby信
号(C3−C4)が得られる。この信号は図13(g)
に示されている。
素子から出力される線順次信号に対して補間が行なわれ
ている。そのため色差信号の垂直方向の解像度は、この
ままでは輝度信号Yより劣化していることになる。その
ため、Y信号の解像度を色差信号の解像度に合わせる必
要がある。1H遅延線28、加算回路29はそのための
垂直方向のフィルタを形成する。すなわち、加算回路2
7から出力されたY信号は、1H遅延線28によって1
H遅延され、加算回路29によってY信号に再び加算さ
れる。これにより、Y信号の解像度が色差信号の解像度
に合わせられる。加算回路27の出力は図13(i)に
示されている。したがって加算回路29の出力は、図1
3(j)に示されるように、以下の式で表わされる。
と色差信号Ebyと、輝度信号Yとはマトリクス回路2
6に加えられ、三原色信号R、G、Bに変換される。
以下のように動作する。三原色信号をそれぞれR、G、
Bとすると、R、G、BとEry、Eby、Yとの間に
は以下のような関係が成立することがよく知られてい
る。
り、以下の式(24)〜(26)が得られる。
ry、Ebyを式(24)〜(26)に代入すれば三原
色信号R、G、B信号を得ることができる。しかし、撮
像素子の特性として、上述の理論どおりの値を得ること
は実際には困難であるため、式(17)〜(19)に従
って得られた信号Y、Ery、Ebyの相対的なレベル
は式(21)〜(23)のY、Ery、Ebyとは異な
っている。したがって通常、次の式(27)〜(29)
のように前述の係数K1 、K2 、K3 、K4 を用いて
R、B、Gを分離する。
て定まる係数である。式(27)〜(29)を回路によ
り実現したのが図12に示されるマトリクス回路26で
ある。図12を参照して、マトリクス回路26は以下の
ように動作する。スイッチ25の出力信号Ery、Eb
yと加算回路29の出力するY信号(いずれも図11参
照)とが、それぞれ加算回路64および乗算回路68、
加算回路66および乗算回路69、減算回路71に与え
られる。信号Eryは乗算回路68によって係数K3 が
乗算され、K3 Eryとして加算回路70に与えられ
る。信号Ebyは乗算回路69によって係数K4 が乗ぜ
られ、K4 Ebyとして加算回路70に与えられる。加
算回路70は入力される2つの信号を加算して(K 3 ・
Ery+K4 ・Eby)として減算回路71に与える。
減算回路71は、Y信号から加算回路70の出力を減算
することにより、式(29)で示される信号Gを出力す
る。
K1 が乗ぜられ、K1 Yとして加算回路64に与えられ
る。加算回路64は信号EryにK1 Yを加算して、式
(27)に示される信号Rを出力する。Y信号はまた、
乗算回路67によって係数K 2 が乗ぜられ、K2 Yとし
て加算回路66に与えられる。加算回路66は、信号E
byと乗算回路67の出力とを加算し、式(28)によ
って示される信号Bを出力する。
号から、R、G、B信号が分離される。
色分離回路をデジタル化する場合、回路が非常に大規模
になってしまうという問題点があった。たとえば、図1
1の色分離回路には、図12に示されるマトリクス回路
26まで含めるとサンプルホールド回路が2個と、1H
遅延線が2個と、加算回路または減算回路が7個と、乗
算回路が4個必要である。これらのうち、サンプルホー
ルド回路、1H遅延線はともかく、乗算回路、加算回
路、減算回路などは、アナログ信号処理においてはそれ
ぞれ可変抵抗器、抵抗器による混合回路、反転増幅器お
よび加算回路によって比較的小規模な回路で実現可能で
ある。
は、それぞれ抵抗値R1、R2の抵抗器50、51によ
って実現される。抵抗器50の一端は信号Aが入力さ
れ、抵抗器51の一端には信号Bが入力されるものとす
る。抵抗器50、51のそれぞれの他端は互いに接続さ
れ、出力端子に接続されている。第14図の回路におい
て、出力端子には、以下の式で定められる信号Cが得ら
れる。
に示されるような極めて簡単な回路で加算処理を行なう
ことができる。
しようとすると、非常に大規模な回路となってしまう。
たとえば、図15には、キャリー先見4ビット加算器の
一例が示されている。図15に示される4ビット加算器
は、2つの4ビット数a1a2a3a4、b1b2b3
b4と下位乗算器からのキャリー信号c0とを入力さ
れ、2つの数の加算結果x1x2x3x4と、上位加算
器へのキャリー信号c4とを出力するためのものであ
る。図15を参照して、このキャリー先見4ビット加算
器は、キャリー信号c0が入力されるインバータ101
と、各々信号a1、b1が入力されるNOR回路102
とNAND回路103と、各々信号a2、b2が入力さ
れるNOR回路104とNAND回路105と、各々信
号a3、b3が入力されるNOR回路106とNAND
回路107と、各々信号a4、b4が入力されるNOR
回路108とNAND回路109とを含む。
果の最下位ビットx1を得るための、一方入力にはNA
ND回路103の出力が、他方入力はNOR回路102
の出力の反転したものが入力されるANDゲート111
と、入力がインバータ101の出力に接続されたインバ
ータ110と、2つの入力がそれぞれANDゲート11
1、インバータ110の出力に接続されたEXOR回路
133とを含む。EXOR回路133の出力に最下位ビ
ットx1が得られる。同様にして各ビットx2〜x4お
よびキャリー信号c4を得るために、図15に示される
ように各回路112〜136がこの加算器には含まれて
いる。この構造については、よく知られているためここ
ではその詳細は省略する。その動作についても同様であ
る。
の4ビット加算器は非常にたくさんの論理回路を必要と
する。さらに、キャリー計算のための回路も大規模なも
のとなっている。その上、図15に示される回路では、
ただ4ビットの演算しか行なうことができない。通常デ
ジタル機器では8ビット程度のデータの演算を行なう必
要があるため、図15に示される4ビット加算器を2つ
用意する必要がある。すなわち、図4に示されるアナロ
グ回路と比較すると、デジタル化すると回路は非常に大
規模なものとなってしまう。そのため、従来の色分離回
路は、デジタル化には適さないという問題点があった。
よりもデジタル化に適した色分離回路を提供することで
ある。
回路は、予め定める第1および第2の色成分の和を含む
第1の和信号と、予め定める第3および第4の色成分の
和を含む第2の和信号とを点順次で含む第1の画像信号
と、第1および第4の色成分の和を含む第3の和信号
と、第2および第3の色成分の和を含む第4の和信号と
を点順次で含む第2の画像信号とを1水平走査線ごとに
線順次で出力する撮像手段の線順次画像信号から、予め
定める三原色信号を分離するための色分離回路である。
この色分離回路は、それぞれ第1の画像信号と第2の画
像信号を同時化して第1および第2の同時化画像信号を
出力するための第1および第2の同時化手段と、各々第
1の同時化手段の出力に接続され、それぞれ第1および
第2のタイミング信号に応答して第1の同時化手段の出
力を保持する第1および第2のサンプルホールド回路
と、第2のサンプルホールド回路の出力に所定の係数を
乗算する第1の乗算回路と、第1の乗算回路の出力と第
1のサンプルホールド回路の出力とに接続された第1の
加算回路と、各々第2の同時化手段の出力に接続され、
それぞれ第1および第2のタイミング信号に応答して第
2の同時化手段の出力を保持する第3および第4のサン
プルホールド回路と、第4のサンプルホールド回路の出
力に所定の係数を乗算する第2の乗算回路と、第2の乗
算回路の出力と第3のサンプルホールド回路の出力とに
接続された第2の加算回路と、撮像手段から与えられる
連続する所定の複数の水平走査線の第1および第2の画
像信号を加算することにより第1および第3の和信号の
和信号と第2および第4の和信号の和信号とを点順次で
含む、同時化された第3の同時化画像信号を出力するた
めの第3の同時化手段と、各々第3の同時化手段の出力
に接続され、それぞれ第2および第1のタイミング信号
に応答して第3の同時化手段の出力を保持する第5およ
び第6のサンプルホールド回路と、第6のサンプルホー
ルド回路の出力に所定の係数を乗算する第3の乗算回路
と、第3の乗算回路の出力と第5のサンプルホールド回
路の出力とに接続された第3の加算回路とを含む。
れる加算回路は、第1、第2、第3の加算回路と第3の
同時化手段との4ヶ所のみである。同様に必要とされる
乗算処理は、第1、第2および第3の乗算回路の3ケ所
である。減算処理は必要とされない。デジタル化する場
合に特に大規模な回路を必要とする加算処理、乗算処
理、減算処理が従来と比較して少なく済む。
31Aのブロック図である。色分離回路31Aは、図8
に示される色分離回路31に変えて色信号処理回路35
に組込むことができる。
説明する前に、本願発明の色分離回路の基本的原理を説
明する。式(17)、(19)を式(27)に代入する
ことにより、次式を得る。
に代入することにより次式を得る。
式(29)に代入することにより次式を得る。
る撮像素子によって定まる係数である。しかし、後述の
ように撮像素子の分光特性を調整することにより、K3
≒K 4 とすることが可能である。その場合には、式(3
3)は以下のように書き直すことができる。
て、定数n1 、n2 、n3 はそれぞれ利得を示す定数で
ある。したがって、これらは色分離回路の後の増幅処理
において調整するものとして無視すれば、結局以下の3
つの式(35)〜(37)に従って色分離ができること
になる。
分離回路を実現するものである。図1を参照して、本発
明に係る色分離回路31Aは、図2に示されるスイッチ
ングパルスSWPと図3に示される2つのサンプルホー
ルドパルスSHP1、SHP2などを出力するためのタ
イミング信号発生回路17と、撮像素子1の出力する画
像信号を1H遅延させるための1H遅延線2と、撮像素
子1の出力と1H遅延線2の出力とに接続され、タイミ
ング信号発生回路17から与えられるスイッチングパル
スSWPに応答して、撮像素子1からの出力を同時化す
ることにより2つの同時化された画像信号を出力するた
めのスイッチ3とを含む。スイッチ3は、ともに入力の
一方が撮像素子1の出力に、入力の他方が1H遅延線2
の出力に接続され、スイッチングパルスSWPに応答し
て相補的に入力信号を切換えて出力するためのスイッチ
18、19を含む。
の出力に接続され、それぞれサンプルホールドパルスS
HP1、SHP2によって規定されるタイミングで同時
化された画像信号をサンプルホールドし出力するための
サンプルホールド回路4、5と、サンプルホールド回路
5の出力に接続され、式(35)に示された、予め定め
られる係数m1 をサンプルホールド回路5の出力に乗じ
て出力するための乗算回路6と、サンプルホールド回路
4の出力と乗算回路6の出力とを加算して信号Rとして
出力するための加算回路7と、それぞれスイッチ19の
出力に接続され、それぞれサンプルホールドパルスSH
P1、SHP2によって規定されるタイミングでスイッ
チ32の出力をサンプルホールドして出力するためのサ
ンプルホールド回路8、9と、サンプルホールド回路9
の出力に接続され、式(36)に示される、予め定めら
れる係数m2 をサンプルホールド回路9の出力に乗じて
出力するための乗算回路10と、サンプルホールド回路
8および乗算回路10の出力に接続され、サンプルホー
ルド回路8の出力と乗算回路10の出力とを加算して信
号Bとして出力するための加算回路11とを含む。
るために、さらに撮像素子1の出力と1H遅延線2の出
力とに接続され、これら出力を加算するための加算回路
12と、それぞれ加算回路12の出力に接続され、サン
プルホールドパルスSHP2、SHP1によって規定さ
れるタイミングで、加算回路12の出力をサンプルホー
ルドし出力するためのサンプルホールド回路13、14
と、サンプルホールド回路14の出力に接続され、式
(37)に示される、予め定められる係数m3 をサンプ
ルホールド回路14の出力に乗じて出力するための乗算
回路15と、サンプルホールド回路13と乗算回路15
との出力に接続され、サンプルホールド回路13の出力
と乗算回路15の出力とを加算することにより、信号G
を出力するための加算回路16とを含む。
ッチ18によって第1の同時化手段が、1H遅延線2と
スイッチ19とによって第2の同時化手段が形成され
る。また、1H遅延線2と加算回路12とによって第3
の同時化手段が形成される。回路4〜7が第1の演算手
段に、回路8〜11が第2の演算手段に、回路13〜1
6が第3の演算手段にそれぞれ相当する。
れる信号(a)は、図2(a)に示されるような構成と
なっている。すなわち、この信号のnライン目は式
(1)、(2)で示される信号C1、C2が点順次とな
って含まれている。またn+1ライン目には、式
(3)、(4)で示される信号C3、C4が点順次とな
って含まれている。この信号はスイッチ18、19の一
方の入力端子と、加算回路12の入力の一方と、1H遅
延線2の入力とにそれぞれ与えられる。
は、図2(b)に示されるように、図2(a)に示され
る信号を1H分遅延させたものである。したがって、n
ライン目には、式(3)、(4)で示される信号C3、
C4が点順次で含まれ、n+1ライン目には式(1)、
(2)で示される信号C1、C2が点順次で含まれてい
る。この信号は、スイッチ18、19、加算回路12
の、撮像素子1の出力が接続されていない方の入力に与
えられる。
Pがハイレベルのときには撮像素子1の出力を、ローレ
ベルのときには1H遅延線2の出力をそれぞれ選択し、
同時化信号(c)として出力する。すなわち、スイッチ
18は常にC1、C2の点順次信号を出力するように接
続を切換える。スイッチ18の出力(c)は図3(c)
に示されるようになる。
グパルスSWPがハイレベルのときには1H遅延線2の
出力を、ローレベルのときには撮像素子1の出力をそれ
ぞれ選択するように切換えられる。したがって、スイッ
チ19の出力信号(d)は、図3(d)に示されるよう
に、常にC3、C4の点順次信号を含む同時化信号とな
る。
には、ともに図3(c)によって示される信号が、サン
プルホールド回路8、9にはともに図3(d)によって
示される信号がそれぞれ入力される。サンプルホールド
回路4、8は、図3のサンプルホールドパルスSHP1
によって規定されるタイミングで入力信号をサンプルホ
ールドし、それぞれ加算回路7、11に与える。したが
って、サンプルホールド回路4から出力される信号
(e)は、図4(e)に示されるようにC1のみが含ま
れる。同様にサンプルホールド回路8から出力される信
号は、図4(g)に示されるように、C3のみを含む。
されるサンプルホールドパルスSHP2によって規定さ
れるタイミングでそれぞれの入力信号をサンプルホール
ドし乗算回路6、10に出力する。したがって、サンプ
ルホールド回路5の出力信号(f)は、図4(f)に示
されるようにC2のみを含む。同様にサンプルホールド
回路9の出力(h)は、図4(h)に示されるようにC
4のみを含む。
ら与えられる信号C2に予め定められる係数m1 を乗
じ、m1 C2として加算回路7に与える。加算回路7は
サンプルホールド回路4の出力するC1と乗算回路6の
出力するm1 C2とを加算し、C1+m1 C2を出力す
る。この信号は式(35)に示されるように、三原色の
うちのRに相当する。
から与えられるC4に、予め定められる係数m2 を乗
じ、m2 C4として加算回路11に与える。加算回路1
1はサンプルホールド回路8からのC3と、乗算回路1
0からのm2 C4とを加算し、C3+m2 C4として出
力する。この値は式(36)で示されるように、三原色
のうちのBに相当する。
号と図2(b)に示される1H遅延された信号とを加算
する。したがって加算回路12の出力(i)は、図5
(i)に示されるように、C1+C3、C2+C4を点
順次で含む信号となる。この信号はサンプルホールド回
路13、14に与えられる。
れるサンプルホールドパルスSHP2によって規定され
るタイミングで入力信号をサンプルホールドし、出力す
る。したがって、サンプルホールド回路13の出力信号
(j)は、図6(j)に示されるように、C2+C4の
みを含む信号となる。
に示されるサンプルホールドパルスSHP1によって規
定されるタイミングで入力信号をサンプルホールドし出
力する。したがって、サンプルホールド回路14の出力
信号(k)は、図6(k)に示されるようにC1+C3
のみを含む信号となる。この信号は乗算回路15に与え
られる。
4から与えられるC1+C3に、予め定められる係数m
3 を乗じ、m3 (C1+C3)として加算回路16に与
える。
3から与えられるC2+C4と乗算回路15の出力する
m3 (C1+C3)を加算し、(C2+C4)+m
3 (C1+C3)として出力する。この出力は、式(3
7)に示される、三原色のうちの残りのGにほかならな
い。
原色信号は、前述のようにその利得を調整する必要があ
る。しかし、この調整は図8に示されるR増幅回路3
6、B増幅回路37、G増幅回路38で容易に行なうこ
とができる。
回路31Aを用いることによって、式(35)〜(3
7)で表わされるR、B、G信号を得ることができる。
図1を参照してすぐにわかるように、色分離回路31A
が必要とする回路数は、サンプルホールド回路が6個、
1H遅延線が1個、加減算回路が合計4個、乗算回路が
合計3個である。図11および図12に示されている従
来の色分離回路と比較して、サンプルホールド回路は4
個増加しているものの、1H遅延線、乗算回路はそれぞ
れ1個ずつ、加減算回路は3個減少している。サンプル
ホールド回路は、デジタル信号処理の場合にはDフリッ
プフロップを用いて簡単に実現することができるため、
サンプルホールド回路の数の増加は全く問題にならな
い。加減算回路、乗算回路など、大規模な回路を必要と
する処理が減少しているため、デジタル化する際により
有利な色分離回路を提供することができる。
るためには、撮像素子の係数K3 ,K4 に、K3 ≒K4
なる関係の存在が必要である。各フィルタMg、Ye、
G、Cyとしては、たとえば図7に示されるような分光
レスポンスを有するものが知られている。各フィルタの
分光特性を変更すれば、それに対応したフォトセンサの
出力が変化し、したがって式(1)〜(4)に示される
C1〜C4の値が変化する。それに伴って、式(29)
における係数K3 、K4 の値も変化する。前述の式(3
4)を得るための仮定として、K3 ≒K4 とすることが
述べられているが、K3 とK4 を完全に一致させるため
の一般的な方法は知られていない。しかし、図7に示さ
れる分光特性を有する色フィルタの組合わせを用いた場
合、K3 ≒K4 となることがわかっている。したがっ
て、少なくとも図7に示される分光特性を有する色フィ
ルタの組合わせを用いることにより、本発明を実施する
ことができる。
て説明された。しかし、この発明は上述の実施例には限
定されず、これ以外にも種々の変形を加えて実施するこ
とができることは言うまでもない。
路においては、デジタル化する場合に特に大規模な回路
を必要とする加減算処理、乗算処理が従来と比較して少
なくて済む。そのため、デジタル化した場合に従来の色
分離回路よりも回路規模を小さくすることができ、装置
のデジタル化がより容易になる。
回路を提供することができる。
ロック図である。
す図である。
である。
ルスの波形を示す模式図である。
ク図である。
である。
図である。
ク図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 予め定める第1および第2の色成分の和
を含む第1の和信号と、予め定める第3および第4の色
成分の和を含む第2の和信号とを点順次で含む第1の画
像信号と、前記第1および第4の色成分の和を含む第3
の和信号と、前記第2および第3の色成分の和を含む第
4の和信号とを点順次で含む第2の画像信号とを1水平
走査線ごとに線順次で出力する撮像手段の線順次画像信
号から、予め定める三原色信号を分離するための色分離
回路であって、 それぞれ前記第1の画像信号と前記第2の画像信号を同
時化して第1および第2の同時化画像信号を出力するた
めの第1および第2の同時化手段と、 各々前記第1の同時化手段の出力に接続され、それぞれ
第1および第2のタイミング信号に応答して前記第1の
同時化手段の出力を保持する第1および第2のサンプル
ホールド回路と、 前記第2のサンプルホールド回路の出力に所定の係数を
乗算する第1の乗算回路と、 前記第1の乗算回路の出力と前記第1のサンプルホール
ド回路の出力とに接続された第1の加算回路と、 各々前記第2の同時化手段の出力に接続され、それぞれ
前記第1および第2のタイミング信号に応答して前記第
2の同時化手段の出力を保持する第3および第4のサン
プルホールド回路と、 前記第4のサンプルホールド回路の出力に所定の係数を
乗算する第2の乗算回路と、 前記第2の乗算回路の出力と前記第3のサンプルホール
ド回路の出力とに接続された第2の加算回路と、 前記撮像手段から与えられる連続する所定の複数の水平
走査線の前記第1および第2の画像信号を加算すること
により前記第1および第3の和信号の和信号と前記第2
および第4の和信号の和信号とを点順次で含む、同時化
された第3の同時化画像信号を出力するための第3の同
時化手段と、 各々前記第3の同時化手段の出力に接続され、それぞれ
前記第2および第1のタイミング信号に応答して前記第
3の同時化手段の出力を保持する第5および第6のサン
プルホールド回路と、 前記第6のサンプルホールド回路の出力に所定の係数を
乗算する第3の乗算回路と、 前記第3の乗算回路の出力と前記第5のサンプルホール
ド回路の出力とに接続された第3の加算回路とを含む色
分離回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3141801A JP2962493B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 色分離回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3141801A JP2962493B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 色分離回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04365290A JPH04365290A (ja) | 1992-12-17 |
JP2962493B2 true JP2962493B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=15300455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3141801A Expired - Fee Related JP2962493B2 (ja) | 1991-06-13 | 1991-06-13 | 色分離回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2962493B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02107091A (ja) * | 1988-10-17 | 1990-04-19 | Hitachi Ltd | ビデオカメラの信号処理回路 |
-
1991
- 1991-06-13 JP JP3141801A patent/JP2962493B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04365290A (ja) | 1992-12-17 |
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