JP2962384B2 - 音の強さを自動補正する機能を備えた補聴器 - Google Patents
音の強さを自動補正する機能を備えた補聴器Info
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- JP2962384B2 JP2962384B2 JP34904092A JP34904092A JP2962384B2 JP 2962384 B2 JP2962384 B2 JP 2962384B2 JP 34904092 A JP34904092 A JP 34904092A JP 34904092 A JP34904092 A JP 34904092A JP 2962384 B2 JP2962384 B2 JP 2962384B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音の強さを自動補正す
る機能を備えた補聴器に関するものである。
る機能を備えた補聴器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】補聴器は、基本的には、マイクロホンと
増幅器とイヤホンとから構成されている。マイクロホン
により受信された音は、電気信号に変換されて増幅器に
より増幅され、イヤホンにより音響信号に変換されて、
使用者に音として提供される。しかし、一般的に、補聴
器は、全ての音を均一な増幅率で増幅する。このため、
使用者が作業を行う際に、物が当って発生する衝撃音
や、擦れて発生する音、紙などの振動によって発生する
音等が増幅されて、使用者に不快感を与えることが起き
やすい。特に、近くの物の音が大きく聞こえるため、手
近で作業を行なっているような場合、使用者が不快感を
覚え、補聴器の電源を切ることが多い。これでは、使用
者にとって危険であり、また、他の人の指示または会話
を聞き取ることが不可能となる。
増幅器とイヤホンとから構成されている。マイクロホン
により受信された音は、電気信号に変換されて増幅器に
より増幅され、イヤホンにより音響信号に変換されて、
使用者に音として提供される。しかし、一般的に、補聴
器は、全ての音を均一な増幅率で増幅する。このため、
使用者が作業を行う際に、物が当って発生する衝撃音
や、擦れて発生する音、紙などの振動によって発生する
音等が増幅されて、使用者に不快感を与えることが起き
やすい。特に、近くの物の音が大きく聞こえるため、手
近で作業を行なっているような場合、使用者が不快感を
覚え、補聴器の電源を切ることが多い。これでは、使用
者にとって危険であり、また、他の人の指示または会話
を聞き取ることが不可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、近年、特開昭
61−234700号公報「補聴器」にあるように、補
聴器に設けた音選択手段を操作することにより、希望す
る音や音声だけを選択する音制御部を設けた補聴器が開
発された。
61−234700号公報「補聴器」にあるように、補
聴器に設けた音選択手段を操作することにより、希望す
る音や音声だけを選択する音制御部を設けた補聴器が開
発された。
【0004】しかし、この発明は、周波数帯を変更する
ものであるので、音色が変化し、音の種類を聞き分ける
ことが難しくなる場合もあった。しかも、本来の音とは
異なる音色となるので、不自然さがあり、好ましくな
い。また、音色を選択したとしても、近くで発生する雑
音をすべて除くことは困難であり、そのレベルを低下す
ることができない。そのため、この従来の音制御部を有
する補聴器でも、使用者は、作業を行う際に、うるささ
が気になり、煩わしい思いをしていた。
ものであるので、音色が変化し、音の種類を聞き分ける
ことが難しくなる場合もあった。しかも、本来の音とは
異なる音色となるので、不自然さがあり、好ましくな
い。また、音色を選択したとしても、近くで発生する雑
音をすべて除くことは困難であり、そのレベルを低下す
ることができない。そのため、この従来の音制御部を有
する補聴器でも、使用者は、作業を行う際に、うるささ
が気になり、煩わしい思いをしていた。
【0005】本発明が解決しようとする課題は、使用者
が作業等を行う際に、機械の音、手に持っている物の音
等が、常に使用者にとって適切な音量に聞こえるような
制御を補聴器に行わせることにある。すなわち、本発明
の目的は、対峙している物や人のうるささを、音色を変
えずに軽減し、煩わしい思いを解消することができる補
聴器を提供することにある。
が作業等を行う際に、機械の音、手に持っている物の音
等が、常に使用者にとって適切な音量に聞こえるような
制御を補聴器に行わせることにある。すなわち、本発明
の目的は、対峙している物や人のうるささを、音色を変
えずに軽減し、煩わしい思いを解消することができる補
聴器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】使用者は、通常、作業を
行う目的物の方向を向いて作業を行う。作業の目的物が
離れている場合には、補聴器に入射する音のレベルが低
いので、補聴器の増幅率がやや大きめに設定されていて
も、それほど気にならないと考えられる。一方、作業の
目的物が近くにある場合には、補聴器の増幅率はさほど
大きくなくとも、目的物の音は使用者には聞こえる筈で
ある。本発明は、この点に着目し、補聴器に距離センサ
を設け、補聴器から目的物までの距離に反比例的な音の
強さの関係を持つ増幅器を備えた補聴器を提供するもの
である。 すなわち、前記目的を達成するため、本発明
の一態様によれば、マイクロホンと、該マイクロホンの
出力を増幅する増幅器と、増幅された信号を音響信号に
変換する電気−音響変換器とを有する補聴器において、
光ビームを発する発光素子と、その光ビームの物体から
の反射光を検出するための受光素子とを備え、前記増幅
器の少なくとも1つは、前記受光素子が接続されて、受
光素子のインピーダンスの変化に応じて、その増幅利得
が変化する可変利得増幅器を構成するものであり、該受
光素子の受光量が多いと、増幅利得が下がり、少ないと
利得が上がる特性を有するものであることを特徴とす
る、音の強さを自動補正する機能を備えた補聴器が提供
される。
行う目的物の方向を向いて作業を行う。作業の目的物が
離れている場合には、補聴器に入射する音のレベルが低
いので、補聴器の増幅率がやや大きめに設定されていて
も、それほど気にならないと考えられる。一方、作業の
目的物が近くにある場合には、補聴器の増幅率はさほど
大きくなくとも、目的物の音は使用者には聞こえる筈で
ある。本発明は、この点に着目し、補聴器に距離センサ
を設け、補聴器から目的物までの距離に反比例的な音の
強さの関係を持つ増幅器を備えた補聴器を提供するもの
である。 すなわち、前記目的を達成するため、本発明
の一態様によれば、マイクロホンと、該マイクロホンの
出力を増幅する増幅器と、増幅された信号を音響信号に
変換する電気−音響変換器とを有する補聴器において、
光ビームを発する発光素子と、その光ビームの物体から
の反射光を検出するための受光素子とを備え、前記増幅
器の少なくとも1つは、前記受光素子が接続されて、受
光素子のインピーダンスの変化に応じて、その増幅利得
が変化する可変利得増幅器を構成するものであり、該受
光素子の受光量が多いと、増幅利得が下がり、少ないと
利得が上がる特性を有するものであることを特徴とす
る、音の強さを自動補正する機能を備えた補聴器が提供
される。
【0007】本発明において、前記発光素子および受光
素子は、例えば、当該補聴器が使用状態にあるとき、使
用者側から見て使用者の体または顔の実質的に正面方向
に、それぞれが向くように取り付けられる構成とするこ
とができる。
素子は、例えば、当該補聴器が使用状態にあるとき、使
用者側から見て使用者の体または顔の実質的に正面方向
に、それぞれが向くように取り付けられる構成とするこ
とができる。
【0008】また、前記発光素子および受光素子は、前
記マイクロホンが集音する方向と同じ方向に向けて設け
られることもできる。
記マイクロホンが集音する方向と同じ方向に向けて設け
られることもできる。
【0009】前記受光素子は、ホトダイオードで構成す
ることができる。この受光素子は、光源である発光素子
の放射光の波長に感度有するものが用いられる。例え
ば、赤外線に感度を有するものが用いられる。なお、発
光素子との波長感度を一致させるため、適当なフィルタ
を用いてもよい。
ることができる。この受光素子は、光源である発光素子
の放射光の波長に感度有するものが用いられる。例え
ば、赤外線に感度を有するものが用いられる。なお、発
光素子との波長感度を一致させるため、適当なフィルタ
を用いてもよい。
【0010】前記発光素子は、半導体レーザ、発光ダイ
オード等で構成することができる。これらの発光素子
は、例えば、赤外線を放射するものが用いられる。
オード等で構成することができる。これらの発光素子
は、例えば、赤外線を放射するものが用いられる。
【0011】前記可変利得増幅器を構成する増幅器とし
ては、例えば、演算増幅器を用いた反転増幅器とするこ
とができる。この場合、前記ホトダイオードは、前記反
転増幅器の入力側から出力側の方向に帰還抵抗として、
前記反転増幅器に、入力信号が正であるときには逆方向
に、入力信号が負であるときには順方向に、接続される
ことができる。
ては、例えば、演算増幅器を用いた反転増幅器とするこ
とができる。この場合、前記ホトダイオードは、前記反
転増幅器の入力側から出力側の方向に帰還抵抗として、
前記反転増幅器に、入力信号が正であるときには逆方向
に、入力信号が負であるときには順方向に、接続される
ことができる。
【0012】また、前記可変利得増幅器を構成する増幅
器としては、演算増幅器を用いた非反転増幅器とするこ
とができる。この場合、前記ホトダイオードは、前記補
聴器の増幅器の少なくとも1つである非反転増幅器の入
力側から出力側の方向に帰還抵抗として前記非反転増幅
器に、入力信号が正であるときには順方向に、入力信号
が負であるときには逆方向に、接続されることができ
る。
器としては、演算増幅器を用いた非反転増幅器とするこ
とができる。この場合、前記ホトダイオードは、前記補
聴器の増幅器の少なくとも1つである非反転増幅器の入
力側から出力側の方向に帰還抵抗として前記非反転増幅
器に、入力信号が正であるときには順方向に、入力信号
が負であるときには逆方向に、接続されることができ
る。
【0013】さらに、前記ホトダイオードは、開閉スイ
ッチを介して前記反転増幅器または前記非反転増幅器に
接続される構成とすることができる。
ッチを介して前記反転増幅器または前記非反転増幅器に
接続される構成とすることができる。
【0014】より具体的に、本発明の実施態様を列挙す
ると次のようである。
ると次のようである。
【0015】第1に、補聴器のマイクロホンの集音方向
に、赤外線を発する半導体レーザと、前記赤外線を受光
するホトダイオードとを前記補聴器に備え、前記ホトダ
イオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つである
反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還抵抗とし
て前記反転増幅器に、入力信号が正であるときには逆方
向に、入力信号が負であるときには順方向に、接続され
ていることとした音の強さを自動補正する機能を備えた
補聴器である。
に、赤外線を発する半導体レーザと、前記赤外線を受光
するホトダイオードとを前記補聴器に備え、前記ホトダ
イオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つである
反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還抵抗とし
て前記反転増幅器に、入力信号が正であるときには逆方
向に、入力信号が負であるときには順方向に、接続され
ていることとした音の強さを自動補正する機能を備えた
補聴器である。
【0016】第2に、補聴器のマイクロホンの集音方向
に、赤外線を発する発光ダイオードと、前記赤外線を受
光するホトダイオードとを前記補聴器に備え、前記ホト
ダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つであ
る反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還抵抗と
して前記反転増幅器に、入力信号が正であるときには逆
方向に、入力信号が負であるときには順方向に、接続さ
れていることとした音の強さを自動補正する機能を備え
た補聴器である。 第3に、補聴器のマイクロホンの集
音方向に、赤外線を発する半導体レーザと、前記赤外線
を受光するホトダイオードとを前記補聴器の近傍に備
え、前記ホトダイオードは前記補聴器の増幅器の少なく
とも1つである反転増幅器の入力側から出力側の方向
に、帰還抵抗として前記反転増幅器に、入力信号が正で
あるときには逆方向に、入力信号が負であるときには順
方向に、接続されていることとした音の強さを自動補正
する機能を備えた補聴器である。
に、赤外線を発する発光ダイオードと、前記赤外線を受
光するホトダイオードとを前記補聴器に備え、前記ホト
ダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つであ
る反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還抵抗と
して前記反転増幅器に、入力信号が正であるときには逆
方向に、入力信号が負であるときには順方向に、接続さ
れていることとした音の強さを自動補正する機能を備え
た補聴器である。 第3に、補聴器のマイクロホンの集
音方向に、赤外線を発する半導体レーザと、前記赤外線
を受光するホトダイオードとを前記補聴器の近傍に備
え、前記ホトダイオードは前記補聴器の増幅器の少なく
とも1つである反転増幅器の入力側から出力側の方向
に、帰還抵抗として前記反転増幅器に、入力信号が正で
あるときには逆方向に、入力信号が負であるときには順
方向に、接続されていることとした音の強さを自動補正
する機能を備えた補聴器である。
【0017】第4に、補聴器のマイクロホンの集音方向
に、赤外線を発する発光ダイオードと、前記赤外線を受
光するホトダイオードとを前記補聴器の近傍に備え、前
記ホトダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1
つである反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還
抵抗として前記反転増幅器に、入力信号が正であるとき
には逆方向に、入力信号が負であるときには順方向に、
接続されていることとした音の強さを自動補正する機能
を備えた補聴器である。
に、赤外線を発する発光ダイオードと、前記赤外線を受
光するホトダイオードとを前記補聴器の近傍に備え、前
記ホトダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1
つである反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還
抵抗として前記反転増幅器に、入力信号が正であるとき
には逆方向に、入力信号が負であるときには順方向に、
接続されていることとした音の強さを自動補正する機能
を備えた補聴器である。
【0018】第5に、補聴器のマイクロホンの集音方向
に、赤外線を発する半導体レーザと、前記赤外線を受光
するホトダイオードとを前記補聴器に備え、前記ホトダ
イオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つである
非反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還抵抗と
して前記非反転増幅器に、入力信号が正であるときには
順方向に、入力信号が負であるときには逆方向に、接続
されていることとした音の強さを自動補正する機能を備
えた補聴器である。
に、赤外線を発する半導体レーザと、前記赤外線を受光
するホトダイオードとを前記補聴器に備え、前記ホトダ
イオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つである
非反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還抵抗と
して前記非反転増幅器に、入力信号が正であるときには
順方向に、入力信号が負であるときには逆方向に、接続
されていることとした音の強さを自動補正する機能を備
えた補聴器である。
【0019】第6に、補聴器のマイクロホンの集音方向
に、赤外線を発する発光ダイオードと、前記赤外線を受
光するホトダイオードとを前記補聴器に備え、前記ホト
ダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つであ
る非反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還抵抗
として前記非反転増幅器に、入力信号が正であるときに
は順方向に、入力信号が負であるときには逆方向に、接
続されていることとした音の強さを自動補正する機能を
備えた補聴器である。
に、赤外線を発する発光ダイオードと、前記赤外線を受
光するホトダイオードとを前記補聴器に備え、前記ホト
ダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つであ
る非反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還抵抗
として前記非反転増幅器に、入力信号が正であるときに
は順方向に、入力信号が負であるときには逆方向に、接
続されていることとした音の強さを自動補正する機能を
備えた補聴器である。
【0020】第7に、補聴器のマイクロホンの集音方向
に、赤外線を発する半導体レーザと、前記赤外線を受光
するホトダイオードとを前記補聴器の近傍に備え、前記
ホトダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つ
である非反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還
抵抗として前記非反転増幅器に、入力信号が正であると
きには順方向に、入力信号が負であるときには逆方向
に、接続されていることとした音の強さを自動補正する
機能を備えた補聴器である。
に、赤外線を発する半導体レーザと、前記赤外線を受光
するホトダイオードとを前記補聴器の近傍に備え、前記
ホトダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1つ
である非反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰還
抵抗として前記非反転増幅器に、入力信号が正であると
きには順方向に、入力信号が負であるときには逆方向
に、接続されていることとした音の強さを自動補正する
機能を備えた補聴器である。
【0021】第8に、補聴器のマイクロホンの集音方向
に、赤外線を発する発光ダイオードと、前記赤外線を受
光するホトダイオードとを前記補聴器の近傍に備え、前
記ホトダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1
つである非反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰
還抵抗として前記非反転増幅器に、入力信号が正である
ときには順方向に、入力信号が負であるときには逆方向
に、接続されていることとした音の強さを自動補正する
機能を備えた補聴器である。
に、赤外線を発する発光ダイオードと、前記赤外線を受
光するホトダイオードとを前記補聴器の近傍に備え、前
記ホトダイオードは前記補聴器の増幅器の少なくとも1
つである非反転増幅器の入力側から出力側の方向に、帰
還抵抗として前記非反転増幅器に、入力信号が正である
ときには順方向に、入力信号が負であるときには逆方向
に、接続されていることとした音の強さを自動補正する
機能を備えた補聴器である。
【0022】
【作用】本発明は、発光素子と受光素子とで、物体の探
知を行なう。すなわち、発光素子から放射された光が、
物体に当って、反射され、その反射光を受光素子が検出
し、その時のレベルにより、物体とのおおよその距離を
知る。
知を行なう。すなわち、発光素子から放射された光が、
物体に当って、反射され、その反射光を受光素子が検出
し、その時のレベルにより、物体とのおおよその距離を
知る。
【0023】また、本発明では、いずれか1つの増幅器
を可変利得増幅器とし、前記受光素子のインピーダンス
の大きさに応じて、増幅利得を変化させるようにしてい
る。すなわち、該受光素子の受光量が多いと、増幅利得
が下がり、少ないと利得が上がる特性を持たせている。
これにより、物体が補聴器の近くにあれば、反射光のレ
ベルが高いので、すなわち、光量が多いので、受光素子
のインピーダンスが下がって、増幅利得が下がることに
なる。従って、物体が発するの雑音を小さくすることが
できる。一方、物体が遠くにあれば、反射光のレベルが
低いので、すなわち、光量が少ないので、受光素子のイ
ンピーダンスが上がって、増幅利得が上がることにな
る。
を可変利得増幅器とし、前記受光素子のインピーダンス
の大きさに応じて、増幅利得を変化させるようにしてい
る。すなわち、該受光素子の受光量が多いと、増幅利得
が下がり、少ないと利得が上がる特性を持たせている。
これにより、物体が補聴器の近くにあれば、反射光のレ
ベルが高いので、すなわち、光量が多いので、受光素子
のインピーダンスが下がって、増幅利得が下がることに
なる。従って、物体が発するの雑音を小さくすることが
できる。一方、物体が遠くにあれば、反射光のレベルが
低いので、すなわち、光量が少ないので、受光素子のイ
ンピーダンスが上がって、増幅利得が上がることにな
る。
【0024】この結果、補聴器使用者が対峙している物
や人のうるささを、音色を変えずに軽減し、使用者の煩
わしい思いを解消することができる。
や人のうるささを、音色を変えずに軽減し、使用者の煩
わしい思いを解消することができる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0026】本発明の第1実施例について、図1−図6
を参照して説明する。本実施例の補聴器は、一般の補聴
器と同様に、マイクロホンと、該マイクロホンの出力を
増幅する増幅器と、増幅された信号を音響信号に変換す
る電気−音響変換器とを備える他、物体の探知を行なう
ための発光素子および受光素子を備える。なお、補聴器
としての外観構成等については、後述する図11または
図12に示す。本実施例は、図11および図12のいず
れの形態にも適用できる。もちろん、これらに限定され
るものでもない。
を参照して説明する。本実施例の補聴器は、一般の補聴
器と同様に、マイクロホンと、該マイクロホンの出力を
増幅する増幅器と、増幅された信号を音響信号に変換す
る電気−音響変換器とを備える他、物体の探知を行なう
ための発光素子および受光素子を備える。なお、補聴器
としての外観構成等については、後述する図11または
図12に示す。本実施例は、図11および図12のいず
れの形態にも適用できる。もちろん、これらに限定され
るものでもない。
【0027】光ビームを発する発光素子として、図2に
示す端面発光ダイオード2を用いることができる。発光
ダイオードは、波長帯域の狭い光を発生させることがで
きる。さらに、一般に、端面発光ダイオードは、高出
力、高指向性を有している。発光ダイオードとしては、
例えば、GaAlAs−GaAsダブルヘテロ構造型端
面発光ダイオードを用いることができる。
示す端面発光ダイオード2を用いることができる。発光
ダイオードは、波長帯域の狭い光を発生させることがで
きる。さらに、一般に、端面発光ダイオードは、高出
力、高指向性を有している。発光ダイオードとしては、
例えば、GaAlAs−GaAsダブルヘテロ構造型端
面発光ダイオードを用いることができる。
【0028】一方、受光素子としては、例えば、図3に
示すホトダイオード3を用いることができる。このホト
ダイオード3は、前記発光素子の発する光の波長につい
て、感度を有するものが用いられる。特に、その波長に
選択的に高い感度を有するものであればより好ましい。
ホトダイオードとしては、例えば、pinホトダイオー
ドまたはSiホトダイオードが用いられる。
示すホトダイオード3を用いることができる。このホト
ダイオード3は、前記発光素子の発する光の波長につい
て、感度を有するものが用いられる。特に、その波長に
選択的に高い感度を有するものであればより好ましい。
ホトダイオードとしては、例えば、pinホトダイオー
ドまたはSiホトダイオードが用いられる。
【0029】ホトダイオード3で、前記発光素子からの
反射光を受光すれば、光の減衰率は光路の2乗に反比例
するので、被光体の距離を測定することができる。しか
し、光の反射体は、光をよく反射するものと反射し難い
ものがあるので、単に反射光の強さを計測するでは、厳
密な測定はできない。しかしながら、補聴器の場合、距
離の違いによる音の強弱には、さほど厳密性は必要がな
く、おおよその距離感があればことが足りるのである。
また、補聴器は、軽量小型、安価が望まれるので複雑な
構造は、普及の障害となるので、本実施例では、できる
かぎりシンプルな構成としてある。
反射光を受光すれば、光の減衰率は光路の2乗に反比例
するので、被光体の距離を測定することができる。しか
し、光の反射体は、光をよく反射するものと反射し難い
ものがあるので、単に反射光の強さを計測するでは、厳
密な測定はできない。しかしながら、補聴器の場合、距
離の違いによる音の強弱には、さほど厳密性は必要がな
く、おおよその距離感があればことが足りるのである。
また、補聴器は、軽量小型、安価が望まれるので複雑な
構造は、普及の障害となるので、本実施例では、できる
かぎりシンプルな構成としてある。
【0030】図4に、ホトダイオード3の抵抗特性を示
す。図4に示すように、ホトダイオード3の逆方向接続
は、光を受光すると抵抗値が下がる特性を備えている。
本発明の根幹は、この特性を利用し、増幅器の電圧利得
を制御しようとするものである。
す。図4に示すように、ホトダイオード3の逆方向接続
は、光を受光すると抵抗値が下がる特性を備えている。
本発明の根幹は、この特性を利用し、増幅器の電圧利得
を制御しようとするものである。
【0031】次に、本実施例で用いらる増幅回路の構成
について、図5および6を参照して説明する。まず、原
理について、図5を参照して説明する。
について、図5および6を参照して説明する。まず、原
理について、図5を参照して説明する。
【0032】図5に代表的な反転増幅器を示す。図にお
いて、4は増幅器であるオペレーショナル・アンプ(演
算増幅器)、5は入力側抵抗でR1とする。6は帰還抵
抗でR2とする。また、16は、演算増幅器に対する入
力電圧viとなるマイクロホン回路である。このマイク
ロホン回路は、マイクロホンそのもののほか、その出力
を増幅する増幅回路をも含むものである。
いて、4は増幅器であるオペレーショナル・アンプ(演
算増幅器)、5は入力側抵抗でR1とする。6は帰還抵
抗でR2とする。また、16は、演算増幅器に対する入
力電圧viとなるマイクロホン回路である。このマイク
ロホン回路は、マイクロホンそのもののほか、その出力
を増幅する増幅回路をも含むものである。
【0033】この回路における電圧利得Aは、次の
(1)式による関係で与えられる。
(1)式による関係で与えられる。
【0034】
【数1】
【0035】いま、ここで図6に、抵抗6を、ホトダイ
オード3に置き換え、入力側から出力側へ、ホトダイオ
ード3を逆方向に接続したようすを示す。図6におい
て、3はホトダイオードであり、抵抗の大きさをRpと
する。このとき、反転増幅器の電圧利得は、(1)式に
準じて、次のようになる。
オード3に置き換え、入力側から出力側へ、ホトダイオ
ード3を逆方向に接続したようすを示す。図6におい
て、3はホトダイオードであり、抵抗の大きさをRpと
する。このとき、反転増幅器の電圧利得は、(1)式に
準じて、次のようになる。
【0036】
【数2】
【0037】ホトダイオード3の抵抗Rpは、図4に示
したように、光を受光すると抵抗値が下がる。そこで、
反転増幅器の電圧利得Aは、前記に説明したように、半
導体レーザまたは発光ダイオードから、単一波長の光を
発光させ、3のホトダイオードRpで受光すると、電圧
利得Aは、光を受光していないときには大きく、光を受
光しているときには小さくなることがわかる。このこと
により、使用者の前に人や物等が近くに存在するときに
は、音は小さめに、遠くに存在するときには、音を自動
的に大きくすることができる。
したように、光を受光すると抵抗値が下がる。そこで、
反転増幅器の電圧利得Aは、前記に説明したように、半
導体レーザまたは発光ダイオードから、単一波長の光を
発光させ、3のホトダイオードRpで受光すると、電圧
利得Aは、光を受光していないときには大きく、光を受
光しているときには小さくなることがわかる。このこと
により、使用者の前に人や物等が近くに存在するときに
は、音は小さめに、遠くに存在するときには、音を自動
的に大きくすることができる。
【0038】次に、本発明の第2の実施例について、図
7および図8を参照して説明する。まず、原理につい
て、図7を参照して説明する。
7および図8を参照して説明する。まず、原理につい
て、図7を参照して説明する。
【0039】図7に代表的な非反転増幅器を示す。図7
において、5は入力側抵抗R1、6は帰還抵抗R2であ
る。このとき、電圧利得Aは、次の(3)式によって表
される。
において、5は入力側抵抗R1、6は帰還抵抗R2であ
る。このとき、電圧利得Aは、次の(3)式によって表
される。
【0040】
【数3】
【0041】ここで、図8に示すように、抵抗6の代わ
りに、抵抗Rpのホトダイオード3を入力側から出力側
へ順方向に接続すると、次の(4)式になる。
りに、抵抗Rpのホトダイオード3を入力側から出力側
へ順方向に接続すると、次の(4)式になる。
【0042】
【数4】
【0043】このときも、ホトダイオード3で受光した
光の大きさに反比例の関係で電圧利得を制御させること
ができる。
光の大きさに反比例の関係で電圧利得を制御させること
ができる。
【0044】なお、光による電圧利得の変化を調節する
には、図9と図10に示すように、帰還ホトダイオード
3に並列に抵抗値Rの抵抗7を加えるとよい。
には、図9と図10に示すように、帰還ホトダイオード
3に並列に抵抗値Rの抵抗7を加えるとよい。
【0045】このとき、全体の帰還抵抗は、(5)式で
表される。
表される。
【0046】
【数5】
【0047】そのため、(2)式と(4)式に用いたR
pはRtに置き換えられる。
pはRtに置き換えられる。
【0048】また、補聴器の音の強さは、使用者が対峙
している物によって変化した方が良い場合と、不都合な
場合も考えられる。そのため、帰還増幅器においては、
図9と図10に示すように、ホトダイオード3に並列に
抵抗7を接続し、ホトダイオード3は、開閉スイッチ8
で開閉可能としておくとよい。
している物によって変化した方が良い場合と、不都合な
場合も考えられる。そのため、帰還増幅器においては、
図9と図10に示すように、ホトダイオード3に並列に
抵抗7を接続し、ホトダイオード3は、開閉スイッチ8
で開閉可能としておくとよい。
【0049】なお、上記各実施例では、入力信号が正で
ある場合を説明しているので、入力信号が負である場合
は、ホトダイオード3の向きは、説明とは逆の方向とな
る。
ある場合を説明しているので、入力信号が負である場合
は、ホトダイオード3の向きは、説明とは逆の方向とな
る。
【0050】次に、上記実施例についての具体的な動作
例を説明する。補聴器内のマイクロホンの集音方向に取
り付けたGaAlAs−GaAsダブルヘテロ構造型端
面発光ダイオードから、850nmの赤外線を発光させ
た。これを、補聴器内のマイクロホンの方向に取り付け
たSiホトダイオードで受光した。
例を説明する。補聴器内のマイクロホンの集音方向に取
り付けたGaAlAs−GaAsダブルヘテロ構造型端
面発光ダイオードから、850nmの赤外線を発光させ
た。これを、補聴器内のマイクロホンの方向に取り付け
たSiホトダイオードで受光した。
【0051】ここで、補聴器が対峙しているコンクリー
ト壁までの距離が3mのとき、ホトダイオード3の受光
レベルが比較的小さいときに、図9における反転増幅器
に接続されているホトダイオード3の抵抗Rpの値は1
MΩとなった。ホトダイオード3に並列接続された抵抗
7の抵抗Rの値は1MΩとしたので、帰還抵抗値は、
(5)式より500kΩとなった。図5、図6、図7、
図8、図9、図10における抵抗5のR1は5kΩとし
た。このとき、(2)式と(5)式の関係より、反転増
幅器の電圧利得は−100となった。
ト壁までの距離が3mのとき、ホトダイオード3の受光
レベルが比較的小さいときに、図9における反転増幅器
に接続されているホトダイオード3の抵抗Rpの値は1
MΩとなった。ホトダイオード3に並列接続された抵抗
7の抵抗Rの値は1MΩとしたので、帰還抵抗値は、
(5)式より500kΩとなった。図5、図6、図7、
図8、図9、図10における抵抗5のR1は5kΩとし
た。このとき、(2)式と(5)式の関係より、反転増
幅器の電圧利得は−100となった。
【0052】また、補聴器が対峙しているコンクリート
壁までの距離が2mのとき、半導体レーザまたは発光ダ
イオードからのやや強い反射光を、ホトダイオード3が
受光した。このとき、3のホトダイオードRpの抵抗値
は500kΩに変化し、帰還抵抗値は、(2)式と
(5)式の関係より、約333kΩとなり、電圧利得は
約−67となり、前記電圧利得の約2/3に減少した。
壁までの距離が2mのとき、半導体レーザまたは発光ダ
イオードからのやや強い反射光を、ホトダイオード3が
受光した。このとき、3のホトダイオードRpの抵抗値
は500kΩに変化し、帰還抵抗値は、(2)式と
(5)式の関係より、約333kΩとなり、電圧利得は
約−67となり、前記電圧利得の約2/3に減少した。
【0053】さらに、補聴器が対峙しているコンクリー
ト壁までの距離が1mのときには、反転増幅器に接続さ
れているホトダイオード3は強い反射光を受光し、ホト
ダイオード3のRpが200kΩに変化した。このと
き、帰還抵抗値は、(2)式と(5)式の関係より、約
167kΩとなり、電圧利得は−33となり、最初の電
圧利得の約1/3に減少した。
ト壁までの距離が1mのときには、反転増幅器に接続さ
れているホトダイオード3は強い反射光を受光し、ホト
ダイオード3のRpが200kΩに変化した。このと
き、帰還抵抗値は、(2)式と(5)式の関係より、約
167kΩとなり、電圧利得は−33となり、最初の電
圧利得の約1/3に減少した。
【0054】図10による非反転増幅器においても、ホ
トダイオード3の受光条件が上記と同一のとき、(4)
式と(5)式の関係より、補聴器が対峙しているコンク
リート壁までの距離が3mのときには、電圧利得が10
1だったものが、補聴器が対峙しているコンクリート壁
までの距離が2mのときには、3のホトダイオードの受
光がやや強くなり、電圧利得は、約68となり約2/3
に減少した。
トダイオード3の受光条件が上記と同一のとき、(4)
式と(5)式の関係より、補聴器が対峙しているコンク
リート壁までの距離が3mのときには、電圧利得が10
1だったものが、補聴器が対峙しているコンクリート壁
までの距離が2mのときには、3のホトダイオードの受
光がやや強くなり、電圧利得は、約68となり約2/3
に減少した。
【0055】また、非反転増幅器は、補聴器が対峙して
いるコンクリート壁までの距離が1mのときに、ホトダ
イオード3が受光し抵抗値が200kΩになり、(4)
式と(5)式の関係より、電圧利得が34となり最初の
電圧利得の約1/3に減少した。
いるコンクリート壁までの距離が1mのときに、ホトダ
イオード3が受光し抵抗値が200kΩになり、(4)
式と(5)式の関係より、電圧利得が34となり最初の
電圧利得の約1/3に減少した。
【0056】ホトダイオード3の抵抗値が、コンクリー
ト壁までの距離の往復の2乗に正確に反比例しないの
は、コンクリート壁の反射率と、発光素子から発光させ
た赤外線光子の分散によるもので、ホトダイオード3が
赤外線光子をどれだけ多く受光するかによるものと考え
られる。しかしながら、これらの実施例により、ホトダ
イオード3が受光することにより抵抗値が減少すること
を利用すると、増幅器の電圧利得を減少させることがで
きるので、補聴器を付けた使用者が作業を行う際のうる
ささを、音色を変えずに軽減できることがわかった。
ト壁までの距離の往復の2乗に正確に反比例しないの
は、コンクリート壁の反射率と、発光素子から発光させ
た赤外線光子の分散によるもので、ホトダイオード3が
赤外線光子をどれだけ多く受光するかによるものと考え
られる。しかしながら、これらの実施例により、ホトダ
イオード3が受光することにより抵抗値が減少すること
を利用すると、増幅器の電圧利得を減少させることがで
きるので、補聴器を付けた使用者が作業を行う際のうる
ささを、音色を変えずに軽減できることがわかった。
【0057】また、図9および図10に示すように、ホ
トダイオード3の接続部に開閉スイッチ8を設けること
により、使用者のうるささに対する聴感の選択の自由度
が広がり、より安全となった。
トダイオード3の接続部に開閉スイッチ8を設けること
により、使用者のうるささに対する聴感の選択の自由度
が広がり、より安全となった。
【0058】図11に、上記各実施例が適用できる補聴
器の外観の一例を示す。図11に示す補聴器は、耳掛け
型のもので、ケース9と、イヤホン10とで構成されて
いる。ケース9には、矢視X方向の前方側に、保護用モ
ールド部17と、その内側に、マイクロホン11、発光
ダイオード2およびホトダイオード3とが設けられてい
る。マイクロホン11、発光ダイオード2およびホトダ
イオード3は、いずれも同一の方向を向いている。すな
わち、この補聴器が使用者の耳に装着されたとき、使用
者側から見て、使用者の顔の実質的に正面方向(図11
の矢視X方向)を向いている。
器の外観の一例を示す。図11に示す補聴器は、耳掛け
型のもので、ケース9と、イヤホン10とで構成されて
いる。ケース9には、矢視X方向の前方側に、保護用モ
ールド部17と、その内側に、マイクロホン11、発光
ダイオード2およびホトダイオード3とが設けられてい
る。マイクロホン11、発光ダイオード2およびホトダ
イオード3は、いずれも同一の方向を向いている。すな
わち、この補聴器が使用者の耳に装着されたとき、使用
者側から見て、使用者の顔の実質的に正面方向(図11
の矢視X方向)を向いている。
【0059】また、ケース9には、音量調節器14、ホ
トダイオード開閉スイッチ8、電源スイッチ12、およ
び、電池入れ13が設けられている。
トダイオード開閉スイッチ8、電源スイッチ12、およ
び、電池入れ13が設けられている。
【0060】なお、これまでの説明は、発光ダイオード
とホトダイオードを補聴器に組み込んだものとして説明
したが、この場合、使用者は常に補聴器に髪などが覆う
ことがないように、気をつけなければならない。そこ
で、発光ダイオードとホトダイオードを、補聴器の近傍
である、めがねや、イヤリング、ブローチ、バッチ等に
格納し、補聴器と導線で接続することにより、より確実
に発光と受光を行わせることが可能となる。
とホトダイオードを補聴器に組み込んだものとして説明
したが、この場合、使用者は常に補聴器に髪などが覆う
ことがないように、気をつけなければならない。そこ
で、発光ダイオードとホトダイオードを、補聴器の近傍
である、めがねや、イヤリング、ブローチ、バッチ等に
格納し、補聴器と導線で接続することにより、より確実
に発光と受光を行わせることが可能となる。
【0061】図12に、上記各実施例が適用できる補聴
器の外観の他の一例を示す。図12に示す補聴器は、眼
鏡に装着されたもので、ケース9およびイヤホン10が
眼鏡の耳掛け部に配置され、マイクロホン11、発光ダ
イオード2およびホトダイオード3がレンズ15の横に
配置されものである。この場合にも、ケース9には、図
示していないが、図11と同様に、音量調節器14、ホ
トダイオード開閉スイッチ8、電源スイッチ12、およ
び、電池入れ13が設けられている。
器の外観の他の一例を示す。図12に示す補聴器は、眼
鏡に装着されたもので、ケース9およびイヤホン10が
眼鏡の耳掛け部に配置され、マイクロホン11、発光ダ
イオード2およびホトダイオード3がレンズ15の横に
配置されものである。この場合にも、ケース9には、図
示していないが、図11と同様に、音量調節器14、ホ
トダイオード開閉スイッチ8、電源スイッチ12、およ
び、電池入れ13が設けられている。
【0062】なお、マイクロホン11、発光ダイオード
2およびホトダイオード3は、図12に示す矢視X方向
に向くように取り付けられている。眼鏡は、使用者の顔
の動きにともなって動くので、これにともなって、マイ
クロホン11、発光ダイオード2およびホトダイオード
3の向きも変化する。従って、これらは、上記耳掛け型
の場合と同様に、使用者側から見て、使用者の顔の実質
的に正面方向に向くことになる。
2およびホトダイオード3は、図12に示す矢視X方向
に向くように取り付けられている。眼鏡は、使用者の顔
の動きにともなって動くので、これにともなって、マイ
クロホン11、発光ダイオード2およびホトダイオード
3の向きも変化する。従って、これらは、上記耳掛け型
の場合と同様に、使用者側から見て、使用者の顔の実質
的に正面方向に向くことになる。
【0063】上記実施例では、発光素子として、発光ダ
イオードを用いた例を示しているが、本発明は、これに
限られない。例えば、半導体レーザを用いることもでき
る。図1に、半導体レーザの一例を示す。半導体レーザ
が単一波長の光を発生させることは、よく知られてい
る。また、半導体レーザの発する光は、楕円状の放射パ
ターンを描く。半導体レーザ1としては、例えば、Ga
AlAs−GaAsダブルヘテロ構造型半導体レーザが
用いられる。
イオードを用いた例を示しているが、本発明は、これに
限られない。例えば、半導体レーザを用いることもでき
る。図1に、半導体レーザの一例を示す。半導体レーザ
が単一波長の光を発生させることは、よく知られてい
る。また、半導体レーザの発する光は、楕円状の放射パ
ターンを描く。半導体レーザ1としては、例えば、Ga
AlAs−GaAsダブルヘテロ構造型半導体レーザが
用いられる。
【0064】また、上記実施例では、受光素子として、
Siホトダイオードを用いているが、ホトダイオードと
しては、pinホトダイオードを用いることもできる。
Siホトダイオードを用いているが、ホトダイオードと
しては、pinホトダイオードを用いることもできる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、対峙している物や人の
うるささを、音色を変えずに軽減し、煩わしい思いを解
消することができる。
うるささを、音色を変えずに軽減し、煩わしい思いを解
消することができる。
【図1】半導体レーザの一例を示す斜視図である。
【図2】発光ダイオードの一例を示す斜視図である。
【図3】ホトダイオードの一例を示す説明図である。
【図4】ホトダイオードの光による抵抗変化の特性を表
した説明図である。
した説明図である。
【図5】代表的な反転増幅器の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図6】本発明の第1実施例である代表的な反転増幅器
の帰還抵抗にホトダイオードを用いた回路図である。
の帰還抵抗にホトダイオードを用いた回路図である。
【図7】代表的な非反転増幅器の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図8】本発明の第2実施例である代表的な非反転増幅
器の帰還抵抗にホトダイオードを用いた回路図である。
器の帰還抵抗にホトダイオードを用いた回路図である。
【図9】上記第1実施例に対応して、代表的な反転増幅
器の帰還抵抗にホトダイオードと抵抗を用い、ホトダイ
オードに開閉スイッチを設けた回路図である。
器の帰還抵抗にホトダイオードと抵抗を用い、ホトダイ
オードに開閉スイッチを設けた回路図である。
【図10】上記第2実施例に対応して、代表的な非反転
増幅器の帰還抵抗にホトダイオードと抵抗を用い、ホト
ダイオードに開閉スイッチを設けた回路図である。
増幅器の帰還抵抗にホトダイオードと抵抗を用い、ホト
ダイオードに開閉スイッチを設けた回路図である。
【図11】上記各実施例が適用できる補聴器の外観の一
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図12】上記各実施例が適用できる補聴器の外観の他
の例を示す斜視図である。
の例を示す斜視図である。
1 半導体レーザ 2 発光ダイオード 3 ホトダイオード 4 オペレーショナル・アンプ(演算増幅器) 5 入力側抵抗R1 6 帰還抵抗R2 7 帰還並列抵抗R 8 ホトダイオード開閉スイッチ 9 ケース 10 イヤホン 11 マイクロホン
Claims (8)
- 【請求項1】マイクロホンと、該マイクロホンの出力を
増幅する増幅器と、増幅された信号を音響信号に変換す
る電気−音響変換器とを有する補聴器において、 光ビームを発する発光素子と、その光ビームの物体から
の反射光を検出するための受光素子とを備え、 前記増幅器の少なくとも1つは、前記受光素子が接続さ
れて、受光素子のインピーダンスの変化に応じて、その
増幅利得が変化する可変利得増幅器を構成するものであ
り、該受光素子の受光量が多いと、増幅利得が下がり、
少ないと利得が上がる特性を有するものであることを特
徴とする、音の強さを自動補正する機能を備えた補聴
器。 - 【請求項2】請求項1において、前記発光素子および受
光素子は、当該補聴器が使用状態にあるとき、使用者側
から見て使用者の体または顔の実質的に正面方向に、そ
れぞれが向くように取り付けられているものである、音
の強さを自動補正する機能を備えた補聴器。 - 【請求項3】請求項1において、前記受光素子は、ホト
ダイオードであり、前記可変利得増幅器を構成する増幅
器は、演算増幅器を用いた反転増幅器であり、 前記ホトダイオードは、前記反転増幅器の入力側から出
力側の方向に帰還抵抗として、前記反転増幅器に、入力
信号が正であるときには逆方向に、入力信号が負である
ときには順方向に、接続されていることを特徴とする音
の強さを自動補正する機能を備えた補聴器。 - 【請求項4】請求項1において、前記受光素子は、ホト
ダイオードであり、前記可変利得増幅器を構成する増幅
器は、演算増幅器を用いた非反転増幅器であり、 前記ホトダイオードは、前記補聴器の増幅器の少なくと
も1つである非反転増幅器の入力側から出力側の方向に
帰還抵抗として前記非反転増幅器に、入力信号が正であ
るときには順方向に、入力信号が負であるときには逆方
向に、接続されていることを特徴とする、音の強さを自
動補正する機能を備えた補聴器。 - 【請求項5】請求項3または4において、前記発光素子
は、赤外線を発する半導体レーザであり、前記ホトダイ
オードは、赤外線に感度を有するものである、音の強さ
を自動補正する機能を備えた補聴器。 - 【請求項6】請求項3または4において、前記発光素子
は、赤外線を発する発光ダイオードであり、前記ホトダ
イオードは、赤外線に感度を有するものである、音の強
さを自動補正する機能を備えた補聴器。 - 【請求項7】請求項3または4において、前記ホトダイ
オードは、開閉スイッチを介して前記反転増幅器または
前記非反転増幅器に接続されるものである、音の強さを
自動補正する機能を備えた補聴器。 - 【請求項8】請求項1、3、4、5、6または7におい
て、前記発光素子および受光素子は、前記マイクロホン
が集音する方向と同じ方向に向けて設けられるものであ
る、音の強さを自動補正する機能を備えた補聴器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34904092A JP2962384B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 音の強さを自動補正する機能を備えた補聴器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34904092A JP2962384B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 音の強さを自動補正する機能を備えた補聴器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06217399A JPH06217399A (ja) | 1994-08-05 |
JP2962384B2 true JP2962384B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=18401090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34904092A Expired - Lifetime JP2962384B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | 音の強さを自動補正する機能を備えた補聴器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2962384B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007053507A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Kddi Corp | 音声出力装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7302071B2 (en) | 2004-09-15 | 2007-11-27 | Schumaier Daniel R | Bone conduction hearing assistance device |
JP2010062745A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Hochiki Corp | 自動利得制御回路 |
EP3497943A4 (en) * | 2016-08-09 | 2020-03-04 | Harman International Industries, Incorporated | MICROPHONE AND METHOD FOR PROCESSING SOUND SIGNALS |
JP6470386B1 (ja) | 2017-11-24 | 2019-02-13 | 浜松ホトニクス株式会社 | 光検出回路 |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP34904092A patent/JP2962384B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007053507A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Kddi Corp | 音声出力装置 |
JP4569414B2 (ja) * | 2005-08-16 | 2010-10-27 | Kddi株式会社 | 音声出力装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06217399A (ja) | 1994-08-05 |
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