JP2962360B1 - シングルイオンおよびプロトン伝導性高分子体 - Google Patents

シングルイオンおよびプロトン伝導性高分子体

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Abstract

【要約】 【課題】高いシングルイオン伝導度、あるいは高いプロ
トン伝導度を備えた伝導性高分子体を提供し、さらに、
広い温度範囲と長時間の使用において、安定したシング
ルイオンあるいはプロトン伝導度を有する伝導性高分子
体を提供する。 【解決手段】分子中に硫酸塩基あるいは硫酸基を有する
重合体と、一般式 −(R−X)−(式中、RはC
が1〜20の有機残基、あるいはN、O、P、S、F、
Cl、Br、I等のヘテロ原子を含んだCが1〜20の
有機残基を示し、XはN、O、S、あるいはこれらの原
子を含む有機残基を示し、nは2以上の整数を示す)に
より表される重合体とから伝導性高分子体を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池、あるい
は燃料電池等のデバイスの電解質として使用されるシン
グルイオンおよびプロトン伝導性高分子体に関し、特
に、低温から高温にわたる広い温度範囲において、イオ
ンおよびプロトンの高い伝導性を長時間にわたり維持す
ることのできるシングルイオンおよびプロトン伝導性高
分子体に関する。
【0002】
【従来の技術】二次電池、あるいは燃料電池等の固体電
解質として使用されるイオン伝導性高分子体には、第一
に、高いシングルイオン伝導度が要求される。従来のイ
オン伝導性高分子体として、たとえば、ポリオキシエチ
レン、ポリオキシプロピレン等の誘導体あるいはこれら
の共重合体に、トリフルオロメタンスルホン酸塩、過塩
素酸塩等を電解質塩として溶解させた系統のもの、ある
いはこれらにプロピレンカーボネート等の溶媒を含有さ
せたゲル状体などが知られている。
【0003】これらの系におけるポリオキシエチレンあ
るいはポリオキシプロピレン等の中においては、擬溶媒
和効果によって電解質塩がイオン解離し、この解離した
イオンがポリオキシエチレン等のセグメント運動によっ
て電極に向かって移動する。
【0004】この場合、イオンは、カチオンとアニオン
の両方が電極に向かって移動することになるが、これら
両者を比較すると、ポリオキシエチレン等のエーテル酸
素と強く相互作用をしながら動くカチオンよりも、この
種相互作用がなく、従って、比較的自由度が高いアニオ
ンのほうがイオン輸率は高い。
【0005】一般に、このような正負両イオン(バイイ
オン)の伝導体においては、これを活性電極(たとえ
ば、Li塩に対してLiイオン挿入型の負極/陽極)に
挟んで電圧を印加すると、アニオンの移動が陽極により
遮断され、この結果、分極を生ずるようになる。この種
の分極は、電池、あるいは電子素子の出力変動、あるい
は駆動電位の低下を招くことになるため、対アニオンの
移動が起こらないカチオン伝導性高分子体が必要とな
る。そして、この場合、電解質塩を含まない高分子電解
質は、片方のイオン性基が高分子に固定されているの
で、有効なシングルイオン伝導体となり得る。
【0006】従来のシングルイオン伝導性高分子体とし
て、たとえば、ポリアクリル酸のエステル型側鎖末端を
スルホン酸、あるいはカルボン酸のアルカリ金属塩と
し、これをポリオキシエチレンと混合させた系、あるい
は上記の側鎖をオリゴオキシエチレンとした系が知られ
ており、また、より高いイオン解離度が期待されるもの
として、パーフルオロスルホン酸ポリマー(Nafio
n)、あるいはパーフルオロカルボン酸ポリマー(Fl
emion)等が知られている。
【0007】また、一方、従来のプロトン伝導性高分子
体として、たとえば、ポリビニルスルホン酸、ポリアリ
ルスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、パーフルオロ
スルホン酸等の高分子スルホン酸、あるいはポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、パーフルオロカルボン酸等の
高分子カルボン酸、およびこれらの架橋体、さらには、
ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリビニル
アルコール等の極性高分子体と硫酸、リン酸、塩酸等の
無機酸との混合体、あるいは含水系のものなどが知られ
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの伝導
性高分子体によると、たとえば、従来のシングルイオン
伝導性高分子体の場合、エステル側鎖末端をスルホン
酸、カルボン酸のアルカリ金属塩とした前者におけるイ
オン伝導度は、僅かに10−7Scm−1でしかない。
これは、スルホン酸、あるいはカルボン酸では解離度が
低いためであり、バイイオン伝導体に比べると2桁も小
さな値しか得られない。
【0009】また、後者のパーフルオロ系のスルホン
酸、カルボン酸ポリマーの場合にしても、そのイオン伝
導度は5×10−7Scm−1程度であり、前者よりも
改善されてはいるけれども、実用上のイオン伝導度とし
ては充分でない。この原因は、成膜性をつかさどるパー
フルオロカーボン部の占める割合が大きいために、キャ
リア密度が低くなり、伝導経路が限定されることにある
ものと推察される。
【0010】一方、従来のプロトン伝導性高分子体によ
ると、たとえば、高分子スルホン酸、あるいは高分子カ
ルボン酸の場合、スルホン酸とカルボン酸によるプロト
ン解離度は低く、解離度の比較的高いパーフルオロスル
ホン酸の場合であっても、1つのスルホン酸基を導入す
るための分子量(当重量)は1,100となり、従っ
て、スルホン酸の導入率が低水準に留まることから、高
いプロトン伝導度を確保することは困難である。
【0011】含水系については、相分離構造のために高
温での蒸発、および低温での凍結が避けられず、従っ
て、水の状態が常に不安定であり、このため、プロトン
伝導度、あるいは高分子膜の物性が低下するようにな
り、特に、高温になると伝導度は次第に低下するように
なる。硫酸等の酸を混合させた系の場合にも同様に不安
定である。
【0012】たとえば、特開平9−87369号、特開
平9−87510号に開示されたように、ポリ−P−フ
ェニレン、ポリエーテルエーテルケトン等の耐熱性芳香
族高分子物に、スルホン酸基あるいはリン酸基を導入す
る試みも行われているが、スルホン酸基とリン酸基のプ
ロトン解離度は高くなく、やはりこれらの場合も同様
に、高プロトン伝導度を確保することは困難である。
【0013】従って、本発明の目的は、高いシングルイ
オン伝導度、あるいは高いプロトン伝導度を備えた伝導
性高分子体を提供することにあり、さらに他の目的は、
広い温度範囲と長時間の使用において、安定したシング
ルイオンあるいはプロトン伝導度を有する伝導性高分子
体を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、分子中に硫酸塩基を含有する重合体と、
一般式 −(R−X)n−(式中、RはCが1〜2
0の有機残基、あるいはN、O、P、S、F、Cl、B
r、I等のヘテロ原子を含んだCが1〜20の有機残基
を示し、XはN、O、S、あるいはこれらの原子を含む
有機残基を示し、nは2以上の整数を示す)により表さ
れる重合体とから成ることを特徴とするシングルイオン
伝導性高分子体を提供するものである。
【0015】また、本発明は、上記の目的を達成するた
め、分子中に硫酸基を含有する重合体と、一般式 −
(R−X)n−(式中、RはCが1〜20の有機残
基、あるいはN、O、P、S、F、Cl、Br、I等の
ヘテロ原子を含んだCが1〜20の有機残基を示し、X
はN、O、S、あるいはこれらの原子を含んだ有機残基
を示し、nは2以上の整数を示す)により表される重合
体とから成ることを特徴とするプロトン伝導性高分子体
を提供するものである。
【0016】本発明は、硫酸塩基、あるいは硫酸基を多
数導入した重合体を使用したこと、N、O、Sなどの電
子供与性基を主鎖骨格に有し、イオンとの親和度が高
く、しかも、ガラス転移温度の低い上記一般式による重
合体を使用したこと、そして、これらを組み合わせたこ
とに特異性をおくもので、少なくともこれまで、シング
ルイオンあるいはプロトン伝導性高分子体の用途におい
て、この組み合わせが適用された例はない。
【0017】硫酸塩基あるいは硫酸基は高いイオン解離
性によって特徴づけられる。これら硫酸塩基あるいは硫
酸基を分子中に導入することのできる重合体としては、
たとえば、水酸基を含有する重合体であれば、すべて適
用可能である。これらの重合体の水酸基を硫酸塩基ある
いは硫酸基に置換することは容易であり、特別な困難を
伴うことはない。
【0018】硫酸塩基あるいは硫酸基を有する重合体を
得るための前駆体として使用される重合体(以下、前駆
重合体という)としては、たとえば、ポリビニルアルコ
ール、ポリアリルアルコール、ポリプロピルアルコール
等の高分子脂肪族アルコール、ポリフェノール、ポリス
チリルアルコール、ポリヒドロキシメチルフェニレンオ
キシド等の高分子芳香族アルコール、あるいはデキスト
ラン、プルラン、セルロース、ヒヤルロン酸等の多糖類
などが挙げられる。
【0019】前駆重合体の重合度には特に制限はない
が、多くの場合、5〜100,000の範囲が重合度範
囲として設定され、さらに、より好ましい重合度範囲と
して、10〜10,000が設定される。後者の範囲の
場合、下限値を下回ると機械的強度および成膜性が低下
するようになり、上限を超過すると溶解性が低下するよ
うになる。
【0020】前駆重合体には、たとえば、以下のように
して硫酸塩基あるいは硫酸基が導入される。即ち、エー
テル、アミン、スルフィド等のルイス塩基の三酸化硫黄
錯体、たとえば、ピリジン・三酸化硫黄錯体、ジオキサ
ン・三酸化硫黄錯体、N、N′−ジメチルホルムアミド
・三酸化硫黄錯体、トリエチルアミン・三酸化硫黄錯
体、トリメチルアミン・三酸化硫黄錯体、N−エチルモ
ルホリン錯体等の硫酸化剤を、無溶剤下あるいは溶剤の
存在下に、たとえば、反応温度0〜150℃、反応時間
1〜20時間の条件のもと、前駆重合体と反応させる。
【0021】この硫酸化反応をより詳しく述べると、上
記前駆重合体を、n−ヘキサン等の炭化水素系溶剤、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶剤、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等のアミド
系溶剤、その他、ジメチルスルホキシド、ピリジン等の
各種の溶剤の存在下、あるいは不存在下において、上記
した硫酸化剤と反応させる。反応温度は、−200〜2
00℃、より好ましくは−10〜100℃に設定され、
反応時間は0.1〜1000時間に設定される。より好
ましい反応時間は1〜20時間である。硫酸化反応の具
体的な形態として、反応前に前駆重合体をフィルム状に
成型し、これを硫酸化することは可能である。
【0022】このようにして得られる硫酸化重合体が含
有する硫酸塩基あるいは硫酸基の量は、重合体を構成す
る1ユニットに対して、多くの場合0.05〜5個、好
ましくは0.3〜2個である。0.05未満ではイオン
あるいはプロトン伝導度が低くなり、一方、5個を超え
ると基板、電極等への密着性が悪くなるので好ましくな
い。
【0023】次に、一般式 −(R−X)n−(以
下、単に一般式という)について述べる。Rは、1〜
20のCを有する有機残基であれば、全ての有機残基が
これに適用可能であり、また、これらはN、O、P、
S、F、Cl、Br、Iなどのヘテロ原子を含んでもよ
い。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチ
レン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウン
デシレン基、ドデシレン基、フルオロメチレン基、フル
オロエチレン基、フルオロプロピレン基、フルオロブチ
レン基、フルオロペンチレン基、フルオロヘキシレン
基、フルオロヘプチレン基、フルオロオクチレン基、フ
ルオロノニレン基、フルオロデシレン基、フルオロウン
デシレン基、フルオロドデシレン基、クロロメチレン
基、クロロエチレン基、クロロプロピレン基、クロロブ
チレン基、クロロペンチレン基、クロロヘキシレン基、
クロロヘプチレン基、クロロオクチレン基、クロロノニ
レン基、クロロデシレン基、クロロウンデシレン基、ク
ロロドデシレン基、ブロモメチレン基、ブロモエチレン
基、ブロモプロピレン基、ブロモブチレン基、ブロモペ
ンチレン基、ブロモヘキシレン基、ブロモヘプチレン
基、ブロモオクチレン基、ブロモノニレン基、ブロモデ
シレン基、ブロモウンデシレン基、ブロモドデシレン
基、ヨードメチレン基、ヨードエチレン基、ヨードプロ
ピレン基、ヨードブチレン基、ヨードペンチレン基、ヨ
ードヘキシレン基、ヨードヘプチレン基、ヨードオクチ
レン基、ヨードノニレン基、ヨードデシレン基、ヨード
ウンデシレン基、ヨードドデシレン基、パーフルオロメ
チレン基、パーフルオロエチレン基、パーフルオロプロ
ピレン基、パーフルオロブチレン基、パーフルオロペン
チレン基、パーフルオロヘキシレン基、パーフルオロヘ
プチレン基、パーフルオロオクチレン基、パーフルオロ
ノニレン基、パーフルオロデシレン基、パーフルオロウ
ンデシレン基、パーフルオロドデシレン基、パークロロ
メチレン基、パークロロエチレン基、パークロロプロピ
レン基、パークロロブチレン基、パークロロペンチレン
基、パークロロヘキシレン基、パークロロヘプチレン
基、パークロロオクチレン基、パークロロノニレン基、
パークロロデシレン基、パークロロウンデシレン基、パ
ークロロドデシレン基、パーブロモメチレン基、パーブ
ロモエチレン基、パーブロモプロピレン基、パーブロモ
ブチレン基、パーブロモペンチレン基、パーブロモヘキ
シレン基、パーブロモヘプチレン基、パーブロモオクチ
レン基、パーブロモノニレン基、パーブロモデシレン
基、パーブロモウンデシレン基、パーブロモドデシレン
基、パーヨードメチレン基、パーヨードエチレン基、パ
ーヨードプロピレン基、パーヨードブチレン基、パーヨ
ードペンチレン基、パーヨードヘキシレン基、パーヨー
ドヘプチレン基、パーヨードオクチレン基、パーヨード
ノニレン基、パーヨードデシレン基、パーヨードウンデ
シレン基、パーヨードドデシレン基、フェニレン基、ト
ルイレン基、キシリレン基、ビフェニレン基、ナフチル
基、フルオロフェニレン基、フルオロトルイレン基、フ
ルオロキシリレン基、フルオロビフェニレン基、フルオ
ロナフチル基、クロロフェニレン基、クロロトルイレン
基、クロロキシリレン基、クロロビフェニレン基、クロ
ロナフチル基、ブロモフェニレン基、ブロモトルイレン
基、ブロモキシリレン基、ブロモビフェニレン基、ブロ
モナフチル基、ヨードフェニレン基、ヨードトルイレン
基、ヨードキシリレン基、ヨードビフェニレン基、ヨー
ドナフチル基、パーフルオロフェニレン基、パーフルオ
ロトルイレン基、パーフルオロキシリレン基、パーフル
オロビフェニレン基、パーフルオロナフチル基、パーク
ロロフェニレン基、パークロロトルイレン基、パークロ
ロキシリレン基、パークロロビフェニレン基、パークロ
ロナフチル基、パーブロモフェニレン基、パーブロモト
ルイレン基、パーブロモキシリレン基、パーブロモビフ
ェニレン基、パーブロモナフチル基、パーヨードフェニ
レン基、パーヨードトルイレン基、パーヨードキシリレ
ン基、パーヨードビフェニレン基、パーヨードナフチル
基等をRとして挙げることができる。メチレン基、エ
チレン基、プロピレン基が特に好適である。
【0024】一般式で示される重合体は、それぞれ単独
か、あるいは2種以上が混合されて使用され、その硫酸
塩基あるいは硫酸基を含有した重合体(以下、硫酸基含
有重合体という)との混合比率は、重量比で95/5〜
5/95の範囲に設定されるべきであり、硫酸基含有重
合体が5未満になると、充分なイオン伝導性あるいはプ
ロトン伝導性を得ることが難しくなる。多くの場合、こ
れらの混合割合は、「硫酸基含有重合体/一般式の重合
体」の関係において、90/10〜20/80の重量比
に設定され、より好ましくは80/20〜30/70の
重量比に設定される。
【0025】本発明の伝導性高分子体に、たとえば、プ
ロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、アセト
ニトリル、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ド等の有機極性溶媒、あるいは硫酸、リン酸、水などを
混合することはさしつかえない。本発明の伝導性高分子
体から成膜を得るための手段としては、たとえば、硫酸
基含有重合体と一般式の重合体を共通溶剤に溶解させて
混合した後、これをキャスティングによってフィルム状
に成型する方法、あるいは両成分を混合した後、これに
圧力を加えて成型する方法などが考えられる。
【0026】また、他の方法として、硫酸基含有重合体
の代わりに前駆重合体を使用し、この前駆重合体と一般
式の重合体を共通溶剤中で混合した後、これをキャステ
ィングすることによってフィルム状に成型し、このフィ
ルム状物に硫酸化薬品を作用させて前駆重合体成分を硫
酸化し、これによって所定の伝導性高分子体を得る方法
もある。
【0027】これらの方法において使用される共通溶剤
としては、たとえば、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等の脂肪族アルコール系溶剤、あるいはジメチル
アセトアミド、ジメチルホルムアミド等のアミド系溶
剤、さらには、ジメチルスルホキシドなどが使用され
る。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるシングルイオ
ンおよびプロトン伝導性高分子体の実施の形態について
説明する。
【実施例1】分子量1,000のポリグリシドール0.
74gをジメチルホルムアミド100mlに溶解させて
冷却後、これに、0〜2℃の氷浴中および窒素雰囲気下
においてピリジン・三酸化硫黄錯体7.95gを溶解さ
せたジメチルホルムアミド溶液20mlを滴下した。反
応の進行は、溶液の白濁によって確認された。
【0029】次に、滴下終了から5時間を経た後、水1
00mlと1M LiOH水溶液を加えて中和し、塩類
を除去した後、凍結乾燥を行い、これにより硫酸化度1
00%のポリグリシドール硫酸リチウム(1硫酸リチウ
ム基に対する重量:161)1.1gを得た。
【0030】次いで、以上により得られたポリグリシド
ール硫酸リチウムを分子量1,000のポリオキシエチ
レンとともにジメチルホルムアミドに溶解し、引き続き
この溶液をリチウム電極上にキャスティングした後、7
0℃で24時間乾燥し、所定の膜体を得た。溶液中にお
けるポリグリシドール硫酸リチウムとポリオキシエチレ
ンの比率は、重量比で1:1となるように設定した。
【0031】
【実施例2】分子量2,000のデキストラン0.1g
をジメチルアセトアミド50mlに溶解させて冷却した
後、これに、氷浴(0〜2℃)および窒素雰囲気の中
で、ジオキサン・三酸化硫黄錯体1.47gを溶解させ
たジメチルアセトアミド溶液15mlを滴下した。滴下
終了後、10時間が経過した時点で、これに水100m
lと1M NaOH水溶液を加えて中和し、塩類を除去
した後、凍結乾燥し、硫酸化度98%のデキストラン硫
酸ナトリウム(1硫酸ナトリウム基に対する重量:14
1)1.6gを得た。
【0032】次に、このデキストラン硫酸ナトリウムと
分子量725のポリオキシプロピレンとを1:1の重量
比のもとにジメチルホルムアミドに溶解させ、得られた
溶液を白金電極の上にキャスティングし、その後、これ
を70℃で24時間乾燥することによって所定の膜体を
得た。
【0033】
【実施例3】分子量88,000のポリビニルアルコー
ル0.44gを70℃で脱水したジメチルアセトアミド
60ml中に溶解させてこれを冷却した後、この溶液
に、氷浴(0〜2℃)および窒素雰囲気の中で、ピリジ
ン・三酸化硫黄錯体7.95gを溶解させたジメチルア
セトアミド40mlを滴下した。反応の進行とともに溶
液は白濁した。
【0034】滴下が終了してから3時間後、次に、水1
00mlと1M LiOH水溶液を加えることによって
液を中和し、塩類を除去後、凍結乾燥を行い、硫酸化度
87%のポリビニル硫酸リチウム(1硫酸リチウム基に
対する重量:131)1.23gを得た。
【0035】次いで、以上により得られたポリビニル硫
酸リチウムと分子量600のポリオキシエチレンおよび
ポリプロピレンカーボネートの間に4:1:1の重量比
を設定し、この重量比のもとに、これら3成分をメタノ
ールに溶解し、得られた溶液をステンレス電極上にキャ
スティングし、さらに、これを70℃で24時間乾燥す
ることにより所定の膜体を得た。
【0036】
【実施例4】分子量88,000のポリビニルアルコー
ル0.44gを70℃で脱水したジメチルアセトアミド
60mlに溶解させ、冷却後、これに、氷浴(0〜2
℃)および窒素雰囲気の中で、ジオキサン・三酸化硫黄
錯体7.95gを溶解させたジメチルアセトアミド40
mlを滴下した。反応の進行とともに液は白濁した。
【0037】滴下終了から5時間を経過した後、水10
0mlと1M NaOH水溶液を加えて液を中和し、こ
れにカチオン交換樹脂を用いて酸型とした後、凍結乾燥
を行い、硫酸化84%のポリビニル硫酸(1硫酸基に対
する重量:124)1.20gを得た。次に、得られた
ポリビニル硫酸と分子量400のポリオキシエチレン
を、前者3:後者1の重量割合で溶解させた水溶液を使
用して白金電極上にキャスティングし、60℃で24時
間の乾燥を施すことにより所定の膜体を得た。
【0038】
【実施例5】分子量1,000のポリエチレングリコー
ル1.0gをジメチルホルムアミド50mlに溶解さ
せ、これに、氷浴中および窒素雰囲気の条件のもと、ジ
メチルホルムアミド・三酸化硫黄錯体1.59gを溶解
させたジメチルホルムアミド溶液20mlを滴下した。
【0039】滴下完了後1時間を経過した時点で水50
mlを加えてクロロホルムによる抽出を行い、クロロホ
ルムを除去した後、0.1M NaOH水溶液に溶解さ
せてナトリウム塩型とし、次いで、これにカチオン交換
樹脂を使用して酸型とした後、凍結乾燥を行い、これに
より両末端を硫酸化したポリオキシエチレン(1硫酸基
に対する重量:581、硫酸化度100%)1.2gを
得た。
【0040】次に、この硫酸化ポリオキシエチレンをジ
メチルホルムアミドに溶解し、得られた溶液を白金電極
上にキャスティングし、60℃で24時間の乾燥を施す
ことによって、所定の膜体を得た。
【0041】
【実施例6】分子量150,000のヒヤルロン酸トリ
ブチルアンモニウム塩0.10gを10mlのジメチル
ホルムアミドに溶解させ、氷浴中において、これに、三
酸化硫黄ピリジン錯体0.13gを含むジメチルホルム
アミド溶液50mlを滴下した。滴下が終了してから3
時間後に水10mlと1M NaOH水溶液を加えて中
和し、その後、反応溶液を無水酢酸ナトリウム飽和のエ
タノール中に再沈させた。
【0042】次いで、これを遠心分離機にかけ、これに
より回収された固体を水に溶解させ、透析を行った後、
カチオン交換樹脂を用いて酸型とし、凍結乾燥を施すこ
とにより硫酸化度100%の硫酸化ヒヤルロン酸(1硫
酸基に対する重量:189)0.15gを得た。
【0043】次に、この硫酸化ヒヤルロン酸とポリチオ
エチレンを、前者が2に対して後者が1となる重量比の
もとにジメチルスルホキシドに溶解し、得られた溶液を
白金電極上にキャスティングし、その後、60℃で24
時間の乾燥を行うことにより所定の膜体を得た。
【0044】
【比較例】パーフルオロスルホン酸ポリマー(1スルホ
ン酸基に対する重量:1,100)と分子量1,000
のポリオキシエチレンを、重量比で前者2に対し後者が
1となるようにしてジメチルホルムアミド中に溶解し、
得られた溶液を白金電極上にキャスティングし、その
後、これを70℃で24時間乾燥することにより所定の
膜体を得た。
【0045】表1は、以上の実施例および比較例によっ
て得られた電極上の膜体を対象として行った、特性試験
の実施結果を示したものである。
【0046】
【表1】
【0047】試験は、以下のようにして行われた。各例
において電極上に形成された膜体の上に、同種の電極を
重ねて膜体を挟持した後、これをドライボックス中のア
ルゴン雰囲気のもとで密閉セル内に封入し、膜体を対象
としてイオン伝導度およびプロトン伝導度が測定され
た。測定は、インピーダンスアナライザー(HP419
4A)を使用し、周波数100〜150MHzのもと
で、膜体のインピーダンス絶対値と位相角を所定の温度
下(24℃と100℃)で測定し、複素インピーダンス
プロットを作成して伝導度を算出した。
【0048】実施例1〜3の場合には、24℃と100
℃の温度下におけるイオン伝導度と、24℃で30時間
通電したときの通電前後における直流伝導度とが測定さ
れ、一方、実施例4〜6と比較例の場合には、24℃と
100℃の温度下におけるプロトン伝導度と、相対湿度
80%の雰囲気下で24℃と100℃の温度にそれぞれ
1時間放置したときのプロトン伝導度とが測定された。
【0049】表1によれば、実施例1〜3の場合には、
24℃において10−6〜10−4 クラスのイオン伝導
度を示し、100℃においては10−4〜10−3クラ
スのイオン伝導度を示している。
【0008】および
【0009】において例示した従来のイオン伝導度10
-7クラスに比べると、格段の向上を示しており、また、
広い温度範囲において、安定したイオン伝導度を備えて
いることが認められる。
【0050】さらに、30時通電時の直流伝導度におい
ても、試験前後に差はなく、時間経過に対する安定性に
も優れている。実施例4〜6の場合には、比較例に比
べ、24℃におけるプロトン伝導度において優れた特性
を示しているとともに、100℃においても、総じて高
いプロトン伝導度を示していることが認められる。
【0051】実施例の特性が優れる理由は、まず、イオ
ン解離度の高い硫酸塩基あるいは硫酸基を多数導入した
重合体によって高いキャリア密度が確保されること、そ
して、一般式の重合体がN、O、Sなど電子供与性基を
主鎖骨格に有しており、従って、イオンとの親和性が高
くなることから、伝導経路が多数分子中に確保されるこ
とに起因するものである。
【0052】また、広い温度範囲と長時間の伝導性にお
いて安定した特性を示す理由は、本発明による伝導性高
分子体が、N、O、Sなどの電子供与性基を主鎖骨格に
有しており、しかも、ガラス転移温度が低いことが原因
しているものである。
【0053】以上の理由から、イオン伝導度およびプロ
トン伝導度の双方において、優れた性能を有する伝導性
高分子体が構成されるものであり、特に、プロトン伝導
性に関して云えば、高いプロトン伝導度を有すること
は、水の含有が不要であることを意味するものであり、
当然、温度変化による蒸発、凍結はなくなり、性能は安
定化することになる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によるシングルイ
オンおよびプロトン伝導性高分子体によれば、分子中に
硫酸塩基あるいは硫酸基を含有する重合体と、一般式
−(R−X)n−(式中、RはCが1〜20の有機
残基、あるいはN、O、P、S、F、Cl、Br、I等
のヘテロ原子を含んだCが1〜20の有機残基を示し、
XはN、O、S、あるいはこれらの原子を含んだ有機残
基を示し、nは2以上の整数を示す)に基づく重合体と
から伝導性高分子体を構成したため、
【0051】より
【0053】で述べた理由によって、高いイオン伝導度
と高いプロトン伝導度を有し、さらに、広い温度範囲と
長時間使用下において、安定した伝導度を維持すること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 利彦 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 原田 学 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 藤原 正樹 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 西山 淳子 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 岡田 志奈子 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−113410(JP,A) 特開 平7−65624(JP,A) 特開 平10−3818(JP,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中に硫酸塩基を有する重合体と、一般
    式 −(R−X)n−(式中、RはCが1〜20の
    有機残基、あるいはN、O、P、S、F、Cl、Br、
    I等のヘテロ原子を含んだCが1〜20の有機残基を示
    し、XはN、O、S、あるいはこれらの原子を含んだ有
    機残基を示し、nは2以上の整数を示す)により表され
    る重合体とから成ることを特徴とするシングルイオン伝
    導性高分子体。
  2. 【請求項2】前記Xは、OあるいはSであることを特徴
    とする請求項第1項記載のシングルイオン伝導性高分子
    体。
  3. 【請求項3】前記Rは、メチレン基、エチレン基、あ
    るいはプロピレン基であることを特徴とする請求項第1
    項あるいは第2項記載のシングルイオン伝導性高分子
    体。
  4. 【請求項4】前記分子中に硫酸塩基を有する重合体は、
    重合度が10〜10,000の前駆重合体から得られた
    ものであることを特徴とする請求項第1項ないし第3項
    のいずれかに記載のシングルイオン伝導性高分子体。
  5. 【請求項5】前記分子中に硫酸塩基を有する重合体は、
    前記一般式の重合体との合計重量において、少なくとも
    5%を占めることを特徴とする請求項第1項ないし第4
    項のいずれかに記載のシングルイオン伝導性高分子体。
  6. 【請求項6】前記分子中に硫酸塩基を有する重合体は、
    当該重合体を構成する1ユニットに対して0.05〜5
    個の硫酸塩基を有することを特徴とする請求項第1項な
    いし第5項のいずれかに記載のシングルイオン伝導性高
    分子体。
  7. 【請求項7】分子中に硫酸基を有する重合体と、一般式
    −(R1−X)n−(式中、R はCが1〜20の有
    機残基、あるいはN、O、P、S、F、Cl、Br、I
    等のヘテロ原子を含んだCが1〜20の有機残基を示
    し、XはN、O、S、あるいはこれらの原子を含んだ有
    機残基を示し、nは2以上の整数を示す)により表され
    る重合体とから成ることを特徴とするプロトン伝導性高
    分子体。
  8. 【請求項8】前記Xは、OあるいはSであることを特徴
    とする請求項第7項記載のプロトン伝導性高分子体。
  9. 【請求項9】前記Rは、メチレン基、エチレン基、あ
    るいはプロピレン基であることを特徴とする請求項第7
    項あるいは第8項記載のプロトン伝導性高分子体。
  10. 【請求項10】前記分子中に硫酸基を有する重合体は、
    重合度が10〜10,000の前駆重合体から得られた
    ものであることを特徴とする請求項第7項ないし第9項
    のいずれかに記載のプロトン伝導性高分子体。
  11. 【請求項11】前記分子中に硫酸基を有する重合体は、
    前記一般式の重合体との合計重量において、少なくとも
    5%を占めることを特徴とする請求項第7項ないし第1
    0項のいずれかに記載のプロトン伝導性高分子体。
  12. 【請求項12】前記分子中に硫酸基を有する重合体は、
    当該重合体を構成する1ユニットに対して0.05〜5
    個の硫酸基を有することを特徴とする請求項第7項ない
    し第11項のいずれかに記載のプロトン伝導性高分子
    体。
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