JP2961258B1 - 漏洩伝送線路通信方式 - Google Patents

漏洩伝送線路通信方式

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JP2961258B1
JP2961258B1 JP10179078A JP17907898A JP2961258B1 JP 2961258 B1 JP2961258 B1 JP 2961258B1 JP 10179078 A JP10179078 A JP 10179078A JP 17907898 A JP17907898 A JP 17907898A JP 2961258 B1 JP2961258 B1 JP 2961258B1
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leaky transmission
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達 亘理
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KENSETSUSHO DOBOKU KENKYU SHOCHO
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Abstract

【要約】 【課題】 車両が並走状態にあっても、漏洩伝送線路か
らの遮蔽される確率が小さくできる漏洩伝送線路通信方
式を提供する。 【解決手段】 道路に沿って布設された漏洩伝送線路を
空中線として用いることにより、通行車両と地上側の間
で情報の伝達を行う路車間通信システムであって、漏洩
伝送線路より複数の異なる輻射角を有する電波を輻射さ
せ、車両側で適当な電波を選択して受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波等の高
周波信号を伝送し、特に、道路に沿って布設される漏洩
伝送線路を用いた通信方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路利用の効率化、安全性の向上等を目
的として、自動車などの車両との間で常に信号を送受で
きるようにする路車間通信システムが実用化されてい
る。この路車間通信システムにおいては、等価的に連続
的なアンテナと見なすことのできる漏洩伝送線路が道路
に沿って布設される。そしてこの漏洩伝送線路として
は、漏洩同軸ケーブルや漏洩導波管を使用することがで
きるが、ここでは漏洩導波管を使用した例を用いて説明
する。
【0003】漏洩導波管の一例を図4,5に示す。図4
にはこの漏洩導波管の構成が示されている。漏洩導波管
1′は銅材を楕円形に加工した空中導体2を主体に構成
されている。この空中導体の側部には、長手方向に向け
て一定間隔に漏洩電波を生じさせるための漏洩孔3が設
けられている。この漏洩孔3を適当な間隔で設けること
によって、漏洩電波の放射方向を任意に決定できる。放
射方向をθ、漏洩孔の間隔をP/2とすると、間隔と放
射方向の関係は、次の数1で表される。
【数1】 但し、η=0,±1,±2,……、υは漏洩導波管内の
波長短縮率、λは波長である。
【0004】通常、漏洩導波管1′からの放射角度は、
ケーブルに対して垂直方向に近い方向が選ばれる。この
ような漏洩導波管などの輻射状況は、一般には指向性と
して示される。漏洩導波管1′の指向性の例を図5に示
す。指向性は、放射強度だけでなく、受信強度の角度依
存性も示す。すなわち、図5のようにある角度に指向性
が大きい場合には、その方向に強く電波が放射されてい
るだけでなく、その方向からの電波を最も大きく受信す
るということを意味する。
【0005】一方、自動車などの車両に搭載した車両ア
ンテナは、漏洩導波管1′との送受信を有効にできるよ
うに、漏洩導波管1′からの電波を受信するのに適した
指向性をもっている。
【0006】このような漏洩導波管1′に沿った電波放
射の状況を模式的に図6に示す。図中矢印は電波の輻射
方向を示す。漏洩導波管1′一端には、送受信機4が接
続される。送受信機4からの信号は、漏洩導波管1′を
介して、車両5に伝送される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の方法では、漏洩伝送線路に沿って車両が並走
した場合に、漏洩伝送線路側の車両が電波伝搬をブロッ
クし、外側の車両へ十分な強度の電波が伝わらず、通信
を確保できない場合が生じるという問題がある。
【0008】そこで本発明は、このような従来の漏洩伝
送線路通信方式のもつ問題を解消し、車両が並走状態に
あっても、漏洩伝送線路からの遮蔽される確率を小さく
することができる漏洩伝送線路通信方式を提供すること
を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、道路に沿って布設された漏洩伝送線路
を空中線として用いることにより、通行車両と地上側の
間で情報の伝達を行う路車間通信システムにおいて、請
求項1に記載の発明は、漏洩伝送線路より、複数の異な
る輻射角を有する電波を輻射させ、車両側で適当な電波
を選択して受信することを特徴とするものである。
【0010】同路車間通信システムにおいて、請求項2
に記載の発明は、漏洩伝送線路より、複数の異なる輻射
角を有する電波を輻射させ、車両側で常にこの電波を合
成して受信することを特徴とするものである。
【0011】これらの方式によれば、並走する車両が漏
洩伝送線路の設置側のレーンにあって、漏洩伝送線路か
らの漏洩電波のうちのいくつかが遮られても、漏洩伝送
線路に対して遠方にある車両に電波が到達する。従って
漏洩伝送線路からの電波が並走される車両により遮蔽さ
れる確率が小さくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。この実施の形態においては、
漏洩伝送線路として漏洩同軸ケーブルや漏洩導波管を使
用することができるが、ここでは漏洩導波管を使用した
例を用いて説明する。図1は、本発明による漏洩導波管
1の指向性を示しており、これから電波は、正面方向だ
けでなく、斜め方向にも輻射されていることが分かる。
このようなサイドローブを得るために、同位相の電波を
輻射するスロットを、搬送波周波数の漏洩導波管1内の
波長λgと同程度の間隔として設置する。又は位相の90
°異なる電波を輻射するようなスロットを、λg/2の間
隔で設置する。
【0013】このような輻射をするスロットパターンを
図2(a)〜(d)に示す。このうち、図2(a)は垂直偏
波、図2(b)は水平偏波、図2(c)は円偏波を輻射す
る。また、図2(d)は正面方向に円偏波を、斜め方向に
水平偏波を輻射する。
【0014】図3は、この輻射パターンを有する漏洩導
波管1を道路に沿って布設した形態を示し、図中、矢印
は電波の輻射方向を示す。道路上を車両5a,5bが並
走しているとする。この道路の片側に、漏洩導波管1が
布設されている。漏洩導波管1からのビームAは、漏洩
導波管1側の車両5aに遮られて車両5bに届かない
が、ビームB又はビームCは車両の前後を通り、車両5
bに到達できる。
【0015】そこで、車両5bでは、ビームA、ビーム
B、ビームCのうち強度の強い信号を選択して受信する
ことにより、並走車両により妨害される確率を小さくす
ることができる。また、車両5bでは、ビームA、ビー
ムB、ビームCを合成した信号をうることとなり、通信
することでも同様の効果を得ることができる。なお、こ
こでは説明の便宜上、乗用車を用いて説明したが、本発
明の適用においては、車種を問わない。
【0016】このように、漏洩導波管1から輻射角の異
なる電波を送受信することにより、漏洩導波管1側を並
走する車両による通信の妨害を抑えることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は前記のようであって、請求項1
に記載の発明は、漏洩伝送線路から、方向の異なる電波
を輻射し、車両側で適当な電波を選択して受信するよう
にしたため、並走する車両により著しく受信レベルが低
下する確率を小さくすることができるという効果があ
る。
【0018】請求項2に記載の発明は、漏洩伝送線路か
ら、方向の異なる電波を輻射し、車両側で常にこの電波
を合成して受信するようにしたため、並走する車両によ
り著しく受信レベルが低下する確率を小さくすることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の漏洩伝送線路の実施形態の特性図であ
る。
【図2】同上の漏洩伝送線路の特性を実現する状態を示
す正面図であって、(a)は垂直偏波を、(b)は水平偏波
を、(c)は円偏波を、(d)は正面方向に円偏波を、斜め
方向に水平偏波を輻射する状態を示す。
【図3】同上の漏洩伝送線路の使用状態を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の漏洩伝送線路と同様の従来の漏洩伝送
線路の斜視図である。
【図5】同上の漏洩伝送線路の特性図である。
【図6】同上の漏洩伝送線路の使用状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 漏洩伝送線路 2 導体 3 貫通孔 4 送受信機 5 車両
フロントページの続き (72)発明者 亘理 達 茨城県日立市砂沢町880番地 日立電線 株式会社 高砂工場内 (72)発明者 安藤 敏之 茨城県日立市砂沢町880番地 日立電線 株式会社 高砂工場内 (72)発明者 楊 暁冬 茨城県日立市砂沢町880番地 日立電線 株式会社 高砂工場内 (56)参考文献 特開 平10−145136(JP,A) 特開 平9−16886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08G 1/09 H04B 5/00 H04B 5/02 H04B 7/26 H01Q 13/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に沿って布設された漏洩伝送線路を
    空中線として用いることにより、通行車両と地上側の間
    で情報の伝達を行う路車間通信システムにおいて、漏洩
    伝送線路より、複数の異なる輻射角を有する電波を輻射
    させ、車両側で適当な電波を選択して受信することを特
    徴とする漏洩伝送線路通信方式。
  2. 【請求項2】 道路に沿って布設された漏洩伝送線路を
    空中線として用いることにより、通行車両と地上側の間
    で情報の伝達を行う路車間通信システムにおいて、漏洩
    伝送線路より、複数の異なる輻射角を有する電波を輻射
    させ、車両側で常にこの電波を合成して受信することを
    特徴とする漏洩ケーブル通信方式。
JP10179078A 1998-06-25 1998-06-25 漏洩伝送線路通信方式 Expired - Lifetime JP2961258B1 (ja)

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