JP2960761B2 - Tdma信号用エラスティックバッファ - Google Patents

Tdma信号用エラスティックバッファ

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JP2960761B2
JP2960761B2 JP2188870A JP18887090A JP2960761B2 JP 2960761 B2 JP2960761 B2 JP 2960761B2 JP 2188870 A JP2188870 A JP 2188870A JP 18887090 A JP18887090 A JP 18887090A JP 2960761 B2 JP2960761 B2 JP 2960761B2
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昭彦 内山
順次 多田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、nチャネルのTDMA信号を用いた移動体シ
ステムにおいて、1フレームが正規フレームからずれて
受信された場合、各バーストの位置を修正して正規のフ
レームに戻し、同時に受信バーストから再生された揺ら
ぎのあるクロックから自局システム内のクロックに読み
替えるエラスティックバッファに関する。
[従来の技術] 第3図Aは、nチャネルのTDMA(Time Division Mult
iple Access)信号の正規の1フレームの構成を示した
ものである。
この1フレームは、各チャネルに対応して連続して配
されたタイムスロットTS1〜TSnのバーストでもって構成
される。各バーストは、Yビットのプリアンブル領域
と、これに続くXビットのデータ領域でもって構成され
る。
プリアンブル領域は、第4図に示すように、各バース
ト間の信号衝突を避けるための無信号期間であるガード
タイム部、ビット同期信号が配されるビット同期部、フ
レーム同期信号が配されるフレーム同期部およびタイム
スロットナンバー(TSN)データが配されるTSN部が設け
られる。
第3図Bは、正規のフレームからずれて受信された場
合の例である。つまり、各バーストに位置変動が生じる
と共に、各タイムスロットTS1〜TSnの期間に変動を生じ
る。
このように変動を生じたものに対して、各バーストの
位置を修正して正規のフレームに戻し(バースト位置リ
タイミング)、同時に受信バーストから再生された揺ら
ぎのあるクロックから自局システム内のクロックに読み
替え(リクロッキング)、次段回路を安定して動作させ
るエラスティックバッファとして、従来、第5図に示す
ように、(直並列変換+並直列変換)の構成が考えられ
ている。
つまり、n個のmビットシフトレジスタSR1〜SRnが使
用され、それぞれよりm〜n×mビット遅れの信号が出
力される。そして、切換器SELでもって位置誤差量情報
に基づいて信号が切換えられ、各バーストの位置修正が
行なわれる。
[発明が解決しようとする課題] この第5図に示すようなエラスティックバッファにお
いては、細かな位置修正を行なう場合には、mを小さく
しなければならない。逆に、mを小さくした場合、多量
のビット数をずらすときには、nを大きくしなければな
らない。つまり、遅延量や精度に応じた設計が必要とな
る。
そこで、この発明では、遅延量等に応じた設計変更を
することなく、正確に位置修正を行ない得るようにした
ものである。
[課題を解決するための手段] この発明は、受信したnチャネルのTDMA信号の各バー
ストのデータビットのみをそれぞれ取り込むn個のFIFO
メモリと、スタート信号が供給され、このスタート信号
の供給時点からプリアンブルビット数をカウントし、カ
ウント終了時点で第1のエンド信号を出力するプリアン
ブル数カウント回路と、第1のエンド信号が供給され、
この第1のエンド信号の供給時点からデータビット数を
カウントし、カウント期間はFIFOメモリにシフトアウト
クロックを供給し、カウント終了時点で第2のエンド信
号を出力するデータビット数クロック発生回路と、プリ
アンブル数カウント回路とデータビット数クロック発生
回路にクロックを供給するシステムクロック発生回路
と、スタート要求信号と第2のエンド信号が供給され、
これらの供給時点でスタート信号を出力するスタート信
号発生回路と、n個のFIFOメモリにTDMA信号の各バース
トのデータが全て取り込まれた時点でスタート要求信号
を出力すると共に、データビット数クロック発生回路よ
りシフトアウトクロックが供給されるFIFOメモリを、カ
ウント期間毎に順次切り替える制御回路とを備えるもの
である。
[作 用] 上述構成において、1フレームを構成する各バースト
のデータ1〜データnが、それぞれn個のFIFOメモリ41
〜4nに入力された後に、プリアンブルビット数カウント
→FIFOメモリ41のデータ読み出し→プリアンブルビット
数のカウント→FIFOメモリ42のデータ読み出し→・・・
が繰り返えされ、受信データのバースト位置リタイミン
グおよびリクロッキングが行なわれる。
つまり、データを蓄えるメモリに入出力完全非同期の
FIFOメモリを使用し、一旦蓄えたデータを出力側で正規
フレームにあったタイミングでもって読み出すので、正
規フレームに完全に一致したデータを出力することが可
能となる。
[実 施 例] 以下、第1図を参照しながら、この発明の一実施例に
ついて説明する。
同図において、受信されたnチャネルのTDMA信号は、
タイミング再生回路1に供給される。このタイミング再
生回路1では、各バーストのプリアンブル領域に含まれ
るビット同期信号に同期したクロックが再生される。
タイミング再生回路1を通過するTDMA信号のデータお
よびクロックはフレーム同期信号照合回路2に供給され
る。この照合回路2では、各バーストのプリアンブル領
域に含まれるフレーム同期信号の検出が行なわれる。フ
レーム同期信号が検出されるときには、TDMA信号のデー
タがタイムスロットナンバー判定器3に供給される。
判定器3ではプリアンブル領域に含まれるTSNデータ
からTSN(タイムスロットナンバー)が判定される。そ
して、TSNが1〜nであるとき、データ領域のデータは
それぞれFIFO(ファーストインファーストアウト)メモ
リ41〜4nに供給されて取り込まれる。つまり、FIFOメモ
リ41〜4nには、それぞれ各バーストのデータ1〜データ
nが取り込まれる。
なお、FIFOメモリ41〜4nには、タイミング再生回路1
で再生されたクロック、したがってデータ1〜データn
に同期したクロックが供給され、このクロックのタイミ
ングでデータ1〜データnが取り込まれる。
また、5は制御用のCPU(以下「制御CPU」という)で
ある。FIFOメモリ41〜4nにそれぞれ各バーストのデータ
1〜データnが全て取り込まれると、そのことを示すデ
ータDIEがそれぞれのFIFOメモリ41〜4nより出力され、
このデータDIEが制御CPU5に供給される。
制御CPU5からは、データDIEに基づいて、FIFOメモリ4
1〜4nに各バーストのデータ1〜データnが入力し終っ
た時点で、スタート要求信号SRQ(第2図Bに図示)が
出力される。このスタート要求信号SRQはアンドゲート
6に入力される。このアンドゲート6の出力信号は、ス
タート信号START(同図Cに図示)としてプリアンブル
ビット数カウント回路7に入力される。このカウント回
路7には、システムクロック発生回路8よりシステムク
ロックSYSCLK(同図Aに図示)が供給される。
カウント回路7では、スタート信号STRTの入力後にプ
リアンブルビット数Yがカウントされ、カウントが終る
と、エンド信号END1(同図Dに図示)が出力される。こ
のエンド信号END1は、データビット数クロック発生回路
9に供給される。このクロック発生回路9には、システ
ムクロック発生回路8よりシステムクロックSYSCLKが供
給される。
クロック発生回路9では、エンド信号END1の入力後に
データビット数Xがカウントされる。そして、カウント
期間はデータビット数XのシフトアウトクロックSOCK
(同図Eに図示)が出力され、このシフトアウトクロッ
クSOCKはFIFOメモリ41〜4nに供給される。この場合、制
御CPU5により切替制御信号SWCが供給され、シフトアウ
トクロックSOCKが供給されるFIFOメモリが、カウント期
間毎に、41、42、43、・・・の順に切り替えられる。
また、カウントが終ると、エンド信号END2(同図Fに
図示)が出力される。このエンド信号END2は、アンドゲ
ート6に入力される。
また、シフトアウトクロックSOCKでもってFIFOメモリ
41〜4nより出力される各バーストのデータ1〜データn
は、それぞれオアゲート10に入力され、このオアゲート
10の出力信号がエラスティックバッファの出力データと
なる。
以上の構成において、受信されたnチャネルのTDMA信
号が供給されると、各バーストのデータ1〜データnが
それぞれFIFOメモリ41〜4nに順次取り込まれる。
FIFOメモリ41〜4nにデータ1〜データnの全てが入力
し終った時点で、制御CPU5よりスタート要求信号SRQが
出力され、アンドゲート6よりスタート信号STARTがカ
ウント回路7に供給される。
カウント回路7でプリアンブルビット数Yのカウント
が終ると、エンド信号END1が出力されてクロック発生回
路9に供給される。そして、データビット数Xがカウン
トされて、データビット数XのシフトアウトクロックSO
CKが出力される。このシフトアウトクロックSOCKは、制
御CPU5からの切替制御信号SWCに基づいてFIFOメモリ41
に供給される。
これによりFIFOメモリ41によりデータ1が順次出力さ
れ、これがオアゲート10を介して出力される。
また、クロック発生回路9でデータビット数Xのカウ
ントが終わり、FIFOメモリ41からデータ1の出力が終る
と、クロック発生回路9よりエンド信号END2が出力さ
れ、アンドゲート6よりスタート信号STARTがカウント
回路7に供給される。
カウント回路7でプリアンブルビット数Yのカウント
が終ると、エンド信号END1が出力されてクロック発生回
路9に供給される。そして、データビット数Xがカウン
トされて、データビット数XのシフトアウトクロックSO
CKが出力される。このシフトアウトクロックSOCKは、制
御CPU5からの切替制御信号SWCに基づいてFIFOメモリ42
に供給される。
これによりFIFOメモリ42よりデータ2が順次出力さ
れ、これがオアゲート10を介して出力される。
以下、上述したと同様の動作が繰り返され、プリアン
ブルビット数Yの間隔をもって、FIFO43〜4nよりデータ
3〜データnが順次出力され、これがオアゲート10を介
して出力される。
したがって、受信したnチャネルのTDMA信号が、例え
ば第3図Bに示すように各バーストの位置が変動したも
のであっても、同図Aに示すように正規フレームのタイ
ミングでもって出力される。つまり、各バースト位置が
修正され、バースト位置リタイミングが行なわれる。ま
た、クロック発生回路9はシステムクロックSYSCLKによ
って動作しているため、タイミング再生回路1で再生さ
れた揺らぎのあるクロックから自局システム内のクロッ
クへの読み替えが行なわれ、リクロッキングが行なわれ
る。
なお、上述実施例においては、FIFOメモリ41〜4nから
は、この順序でもってデータが出力されるようにしたも
のであるが、切替制御信号SWCの制御によって、任意の
順番とすることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、データを蓄
えるメモリに入出力完全非同期のFIFOメモリを複数個使
用し、各FIFOメモリに蓄えられた各バーストのデータ
を、システムクロックで動作するプリアンブルビット数
カウント回路とデータビット数クロック発生回路で発生
するタイミングで読み出して出力データとするので、受
信されたTDMA信号のバースト位置変動がどのようなもの
であっても、設計変更を必要とすることなく、バースト
位置リタイミングおよびリクロッキングを正確に行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例を示す構成図、第2図はそ
の動作説明のための図、第3図はTDMA信号の1フレーム
の構成を示す図、第4図はプリアンブルの構成を示す
図、第5図はエラスティックバッファの一例の構成図で
ある。 1……タイミング再生回路 2……フレーム同期信号照合回路 3……タイムスロットナンバー判定器 41〜4n……FIFOメモリ 5……制御用のCPU 6……アンドゲート 7……プリアンブルビット数カウント回路 8……システムクロック発生回路 9……データビット数クロック発生回路 10……オアゲート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信したnチャネルのTDMA信号の各バース
    トのデータビットのみをそれぞれ取り込むn個のFIFOメ
    モリと、 スタート信号が供給され、このスタート信号の供給時点
    からプリアンブルビット数をカウントし、カウント終了
    時点で第1のエンド信号を出力するプリアンブル数カウ
    ント回路と、 上記第1のエンド信号が供給され、この第1のエンド信
    号の供給時点からデータビット数をカウントし、カウン
    ト期間は上記FIFOメモリにシフトアウトクロックを供給
    し、カウント終了時点で第2のエンド信号を出力するデ
    ータビット数クロック発生回路と、 上記プリアンブル数カウント回路と上記データビット数
    クロック発生回路にクロックを供給するシステムクロッ
    ク発生回路と、 スタート要求信号と上記第2のエンド信号が供給され、
    これらの供給時点で上記スタート信号を出力するスター
    ト信号発生回路と、 上記n個のFIFOメモリにTDMA信号の各バーストのデータ
    が全て取り込まれた時点で上記スタート要求信号を出力
    すると共に、上記データビット数クロック発生回路より
    シフトアウトクロックが供給されるFIFOメモリを、上記
    カウント期間毎に順次切り替える制御回路とを備えるTD
    MA信号用エラスティックバッファ。
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