JP2958950B2 - 道路拡張構造と道路拡張工法 - Google Patents
道路拡張構造と道路拡張工法Info
- Publication number
- JP2958950B2 JP2958950B2 JP8345910A JP34591096A JP2958950B2 JP 2958950 B2 JP2958950 B2 JP 2958950B2 JP 8345910 A JP8345910 A JP 8345910A JP 34591096 A JP34591096 A JP 34591096A JP 2958950 B2 JP2958950 B2 JP 2958950B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- road
- anchor
- inclined surface
- beam member
- concrete
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/60—Planning or developing urban green infrastructure
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、谷側が傾斜面をな
す道路の谷側に道路拡張部分を張り出して拡張する道路
拡張構造と道路拡張工法に関する。
す道路の谷側に道路拡張部分を張り出して拡張する道路
拡張構造と道路拡張工法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の道路の
拡張には、図10に示すように、道路101 の谷側に擁壁
102 を構築し、この擁壁102 の背面と傾斜面103 との間
に盛土104 を充填して道路を拡張する構造が知られてい
る。
拡張には、図10に示すように、道路101 の谷側に擁壁
102 を構築し、この擁壁102 の背面と傾斜面103 との間
に盛土104 を充填して道路を拡張する構造が知られてい
る。
【0003】また、公知ではないが、擁壁102 の安定性
を向上するため、図11に示すように、擁壁102 を定着
アンカー108 により支持して転倒防止を図ることも考え
られ、例えばその定着アンカー108 の施工としては、特
開平1−244003公報で知られているように、定着
アンカーであるロックアンカー用のアンカー孔を地山内
に削孔し、該アンカー孔内にアンカーコンクリートを打
設するとともに、アンカー用PC鋼材を挿入して該アン
カー用PC鋼材の内方側端部をアンカーコンクリート内
に定着させ、該アンカーコンクリートの固化を待って前
記アンカー孔の開口部に支圧板を配して、前記アンカー
用PC鋼材の突出側端部を緊張定着(公報第1頁右欄第
5〜12行)させるようにしている。
を向上するため、図11に示すように、擁壁102 を定着
アンカー108 により支持して転倒防止を図ることも考え
られ、例えばその定着アンカー108 の施工としては、特
開平1−244003公報で知られているように、定着
アンカーであるロックアンカー用のアンカー孔を地山内
に削孔し、該アンカー孔内にアンカーコンクリートを打
設するとともに、アンカー用PC鋼材を挿入して該アン
カー用PC鋼材の内方側端部をアンカーコンクリート内
に定着させ、該アンカーコンクリートの固化を待って前
記アンカー孔の開口部に支圧板を配して、前記アンカー
用PC鋼材の突出側端部を緊張定着(公報第1頁右欄第
5〜12行)させるようにしている。
【0004】さらに、図12に示すように、傾斜面103
にコンクリート製の下部基礎104 を形成すると共に、こ
の下部基礎104 上に支柱105 を立設し、また、既設の道
路101 の谷側端にコンクリート製の上部基礎106 を構築
し、前記支柱105 と上部基礎106 によりコンクリート床
版107 を張り出して支持する構造等が知られている。
にコンクリート製の下部基礎104 を形成すると共に、こ
の下部基礎104 上に支柱105 を立設し、また、既設の道
路101 の谷側端にコンクリート製の上部基礎106 を構築
し、前記支柱105 と上部基礎106 によりコンクリート床
版107 を張り出して支持する構造等が知られている。
【0005】しかし、上記図10の擁壁102 を用いる構
造では、擁壁102 の転倒を防止するため、擁壁102 及び
その下部の基礎部分102 Aを大きくする必要があり、道
路下部の傾斜面103 で大掛かりな土木工事を行う必要が
ある。
造では、擁壁102 の転倒を防止するため、擁壁102 及び
その下部の基礎部分102 Aを大きくする必要があり、道
路下部の傾斜面103 で大掛かりな土木工事を行う必要が
ある。
【0006】また、上記図11の構造では、定着アンカ
ー108 の支持により基礎部分102 Aが比較的小さく済む
が、このような現場で前記定着アンカー108 の施工を行
うには、アンカー孔109 を削孔するために、大型の穿孔
機による作業が必要になるとともに、定着アンカー108
を緊張するために、大型の緊張装置による作業が必要と
なる。そして、前記穿孔機の作業位置が道路101 の下部
の傾斜面103 になるとともに、緊張装置の作業も擁壁10
2 の谷側になるため、両者の作業において傾斜面103 に
大型の足場が必要となり、実質的に施工ができなかった
り、施工が煩雑になることが予想される。
ー108 の支持により基礎部分102 Aが比較的小さく済む
が、このような現場で前記定着アンカー108 の施工を行
うには、アンカー孔109 を削孔するために、大型の穿孔
機による作業が必要になるとともに、定着アンカー108
を緊張するために、大型の緊張装置による作業が必要と
なる。そして、前記穿孔機の作業位置が道路101 の下部
の傾斜面103 になるとともに、緊張装置の作業も擁壁10
2 の谷側になるため、両者の作業において傾斜面103 に
大型の足場が必要となり、実質的に施工ができなかった
り、施工が煩雑になることが予想される。
【0007】さらに、上記図12のコンクリート床版10
7 を張り出して支持する構造では、既設の道路101 の谷
側を掘削してここに上部基礎106 を構築しなければなら
ないため、幅員の狭い道路101 では長期間道路を全面通
行止めにしないと工事を行うことができない。さらに、
水平状態のコンクリート床版107 を張り出して設けるも
のであるため、支柱105 位置より谷側に張り出した部分
に加わる荷重に対して十分な強度を得るためには、上部
基礎106 を大きく形成し、この上部基礎106 にコンクリ
ート床版107 を強固に連結しなければならならず、ま
た、下部基礎104の施工において、道路下部の傾斜面103
で大掛かりな土木工事が必要となる。
7 を張り出して支持する構造では、既設の道路101 の谷
側を掘削してここに上部基礎106 を構築しなければなら
ないため、幅員の狭い道路101 では長期間道路を全面通
行止めにしないと工事を行うことができない。さらに、
水平状態のコンクリート床版107 を張り出して設けるも
のであるため、支柱105 位置より谷側に張り出した部分
に加わる荷重に対して十分な強度を得るためには、上部
基礎106 を大きく形成し、この上部基礎106 にコンクリ
ート床版107 を強固に連結しなければならならず、ま
た、下部基礎104の施工において、道路下部の傾斜面103
で大掛かりな土木工事が必要となる。
【0008】そこで、本発明は、傾斜面における基礎工
事を不要とし、施工性に優れた道路拡張構造と道路拡張
工法を提供することを目的とする。
事を不要とし、施工性に優れた道路拡張構造と道路拡張
工法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の道路拡張構造
は、谷側が傾斜面をなす道路の谷側に道路拡張部分を張
り出して拡張する道路拡張構造において、前記道路拡張
部分を支持する上面部と前記傾斜面側に添設する背面部
とを有するプレキャストコンクリート製の梁部材を形成
し、道路の山側に定着アンカーを緊張定着し、前記傾斜
面に配置した前記梁部材と前記定着アンカーとを道路幅
方向のアンカーにより連結したものであり、道路の山側
に緊張定着した定着アンカーに道路幅方向のアンカーを
連結し、このアンカーを梁部材に連結して該梁部材を傾
斜面に定着する。
は、谷側が傾斜面をなす道路の谷側に道路拡張部分を張
り出して拡張する道路拡張構造において、前記道路拡張
部分を支持する上面部と前記傾斜面側に添設する背面部
とを有するプレキャストコンクリート製の梁部材を形成
し、道路の山側に定着アンカーを緊張定着し、前記傾斜
面に配置した前記梁部材と前記定着アンカーとを道路幅
方向のアンカーにより連結したものであり、道路の山側
に緊張定着した定着アンカーに道路幅方向のアンカーを
連結し、このアンカーを梁部材に連結して該梁部材を傾
斜面に定着する。
【0010】また、請求項2の道路拡張構造は、前記梁
部材には、その谷側に型枠部を一体に設けると共に、こ
の型枠部の上部に前記上面部側と前記傾斜面側が開口し
たコンクリート充填空間を設け、前記型枠部と前記傾斜
面との間にコンクリートを充填したものであり、梁部材
に一体に設けた型枠部を型枠として用い、該型枠部と傾
斜面との間に現場でコンクリートを充填して傾斜面に梁
部材を一体的に設ける。特に、傾斜面が曲面や凹凸のあ
る場合に有利である。
部材には、その谷側に型枠部を一体に設けると共に、こ
の型枠部の上部に前記上面部側と前記傾斜面側が開口し
たコンクリート充填空間を設け、前記型枠部と前記傾斜
面との間にコンクリートを充填したものであり、梁部材
に一体に設けた型枠部を型枠として用い、該型枠部と傾
斜面との間に現場でコンクリートを充填して傾斜面に梁
部材を一体的に設ける。特に、傾斜面が曲面や凹凸のあ
る場合に有利である。
【0011】請求項3の道路拡張工法は、谷側が傾斜面
をなす道路の谷側に道路拡張部分を張り出して拡張する
道路拡張工法において、道路の山側に定着アンカーを緊
張定着した後、前記道路拡張部分を支持する上面部と前
記傾斜面側に添設する背面部とを有するプレキャストコ
ンクリート製の梁部材を前記傾斜面に配置すると共に、
前記梁部材と前記定着アンカーとを道路幅方向のアンカ
ーにより連結するものであり、定着アンカーの緊張定着
に伴う作業を既設の道路側で行い、その定着アンカーと
梁部材とを道路幅方向のアンカーにより連結して梁部材
を傾斜面に定着する。
をなす道路の谷側に道路拡張部分を張り出して拡張する
道路拡張工法において、道路の山側に定着アンカーを緊
張定着した後、前記道路拡張部分を支持する上面部と前
記傾斜面側に添設する背面部とを有するプレキャストコ
ンクリート製の梁部材を前記傾斜面に配置すると共に、
前記梁部材と前記定着アンカーとを道路幅方向のアンカ
ーにより連結するものであり、定着アンカーの緊張定着
に伴う作業を既設の道路側で行い、その定着アンカーと
梁部材とを道路幅方向のアンカーにより連結して梁部材
を傾斜面に定着する。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1乃至図4は本発明の第1実施例
を示し、同図に示すように、既設の道路1は、谷側Tの
下向きの傾斜面2と山側Yの上向きの傾斜面3との間に
挟まれている。尚、本発明では、ほぼ垂直で前記下部基
礎104 や基礎部分102 Aを構築できないような壁状のも
のも傾斜面2に含まれるものとする。
参照して説明する。図1乃至図4は本発明の第1実施例
を示し、同図に示すように、既設の道路1は、谷側Tの
下向きの傾斜面2と山側Yの上向きの傾斜面3との間に
挟まれている。尚、本発明では、ほぼ垂直で前記下部基
礎104 や基礎部分102 Aを構築できないような壁状のも
のも傾斜面2に含まれるものとする。
【0013】プレキャストコンクリート製の梁部材4を
複数形成し、この梁部材4は、縦板状の梁本体5の上面
部5Uが前記道路1の上面とほぼ平行に形成されると共
に、前記梁本体5の山側に前記傾斜面2側に添設する背
面部5Hを有し、前記梁本体5は図1に示すように略三
角形状をなし、さらに、その梁本体5の谷側に道路長さ
方向に連続する型枠部6を一体に有してなり、この型枠
部6の上部に前記上面部5U側及び背面部5H側が開口
したコンクリート充填空間7が形成される。この例で
は、図4に示すように、前記型枠部6の道路長さ方向中
央に前記梁本体5が縦設されており、型枠部6が前記梁
本体5より道路長さ方向に長く形成され、その梁本体5
の両側に前記コンクリート充填空間7,7がそれぞれ設
けられている。また、図1に示すように、前記梁本体5
の中央に中空部8を設けて軽量化が図られており、さら
に、梁本体5の上部には、道路幅方向のダクト9が形成
されている。
複数形成し、この梁部材4は、縦板状の梁本体5の上面
部5Uが前記道路1の上面とほぼ平行に形成されると共
に、前記梁本体5の山側に前記傾斜面2側に添設する背
面部5Hを有し、前記梁本体5は図1に示すように略三
角形状をなし、さらに、その梁本体5の谷側に道路長さ
方向に連続する型枠部6を一体に有してなり、この型枠
部6の上部に前記上面部5U側及び背面部5H側が開口
したコンクリート充填空間7が形成される。この例で
は、図4に示すように、前記型枠部6の道路長さ方向中
央に前記梁本体5が縦設されており、型枠部6が前記梁
本体5より道路長さ方向に長く形成され、その梁本体5
の両側に前記コンクリート充填空間7,7がそれぞれ設
けられている。また、図1に示すように、前記梁本体5
の中央に中空部8を設けて軽量化が図られており、さら
に、梁本体5の上部には、道路幅方向のダクト9が形成
されている。
【0014】道路1の山側Yの地山に、アースアンカ
ー,ロックアンカーといわれる定着アンカー11を緊張定
着する。この定着アンカー11の施工について説明する
と、まず、道路1の山側Yに先端が斜め下向きのアンカ
ー孔11Aを穿孔し、この穿孔作業は道路1上に配置した
穿孔機(図示せず)により行う。そのアンカー孔11Aに
アンカー用PC鋼材12を挿入し、このPC鋼材12の先端
側12Sをアンカーコンクリート(図示せず)などにより
定着させる。このアンカーコンクリートが固化した後、
前記PC鋼材12の基端側12Kをジャッキなどの緊張装置
(図示せず)により緊張して定着する。この緊張作業
も、道路1上に配置した緊張装置により行う。また、前
記定着アンカー11は道路1の長さ方向に所定間隔毎に設
けられる。そして、前記アンカー孔11Aの開口側に、ア
ンカー連結手段たる鋼製のアンカー連結台座13を配置
し、このアンカー連結台座13の谷側に位置する支圧板14
に、前記PC鋼材12の基端側12Kを挿通し、この基端側
12Kを緊張装置によりその長さ方向に所定の張力で緊張
し、基端側12Kのねじ部に定着部材たるナット15を螺合
して緊張定着する。尚、前記支圧板14は前記アンカー連
結台座13に固着しておいてもよい。
ー,ロックアンカーといわれる定着アンカー11を緊張定
着する。この定着アンカー11の施工について説明する
と、まず、道路1の山側Yに先端が斜め下向きのアンカ
ー孔11Aを穿孔し、この穿孔作業は道路1上に配置した
穿孔機(図示せず)により行う。そのアンカー孔11Aに
アンカー用PC鋼材12を挿入し、このPC鋼材12の先端
側12Sをアンカーコンクリート(図示せず)などにより
定着させる。このアンカーコンクリートが固化した後、
前記PC鋼材12の基端側12Kをジャッキなどの緊張装置
(図示せず)により緊張して定着する。この緊張作業
も、道路1上に配置した緊張装置により行う。また、前
記定着アンカー11は道路1の長さ方向に所定間隔毎に設
けられる。そして、前記アンカー孔11Aの開口側に、ア
ンカー連結手段たる鋼製のアンカー連結台座13を配置
し、このアンカー連結台座13の谷側に位置する支圧板14
に、前記PC鋼材12の基端側12Kを挿通し、この基端側
12Kを緊張装置によりその長さ方向に所定の張力で緊張
し、基端側12Kのねじ部に定着部材たるナット15を螺合
して緊張定着する。尚、前記支圧板14は前記アンカー連
結台座13に固着しておいてもよい。
【0015】前記アンカー連結台座13と前記梁本体5と
の間で、図2に示すように、前記道路1には所定幅の掘
削溝16を形成し、この掘削溝16にアンカーたる水平アン
カー17を配置する。前記アンカー連結台座13の山側に位
置する支圧板18に、前記水平アンカー17の山側端17Yを
挿通し、この山側端17Yのねじ部に定着部材たるナット
19を螺合して定着する。また、前記水平アンカー17の谷
側端17Tを前記ダクト9に挿通し、さらに、支圧板20に
挿通し、その谷側端17Tのねじ部に定着部材たるナット
21を螺合し、後述する仮緊張後に本緊張して緊張定着す
る。また、図4に示すように、型枠部6,6の端面を突
き合わせることにより、隣り合う梁部材4,4のコンク
リート充填空間7,7が連続し、この連続するコンクリ
ート充填空間7,7に、前記水平アンカー17の仮緊張
後、現場打ちコンクリート22を充填する。すなわち、仮
緊張の際には、自重と充填したコンクリート22を支持で
きる程度に水平アンカー17を緊張すればよい。そして、
現場打ちコンクリート22を充填すると、中空部8によ
り、梁本体5の両側の現場打ちコンクリート22が一体化
される。尚、コンクリート22は上面部5Uまで充填され
る。
の間で、図2に示すように、前記道路1には所定幅の掘
削溝16を形成し、この掘削溝16にアンカーたる水平アン
カー17を配置する。前記アンカー連結台座13の山側に位
置する支圧板18に、前記水平アンカー17の山側端17Yを
挿通し、この山側端17Yのねじ部に定着部材たるナット
19を螺合して定着する。また、前記水平アンカー17の谷
側端17Tを前記ダクト9に挿通し、さらに、支圧板20に
挿通し、その谷側端17Tのねじ部に定着部材たるナット
21を螺合し、後述する仮緊張後に本緊張して緊張定着す
る。また、図4に示すように、型枠部6,6の端面を突
き合わせることにより、隣り合う梁部材4,4のコンク
リート充填空間7,7が連続し、この連続するコンクリ
ート充填空間7,7に、前記水平アンカー17の仮緊張
後、現場打ちコンクリート22を充填する。すなわち、仮
緊張の際には、自重と充填したコンクリート22を支持で
きる程度に水平アンカー17を緊張すればよい。そして、
現場打ちコンクリート22を充填すると、中空部8によ
り、梁本体5の両側の現場打ちコンクリート22が一体化
される。尚、コンクリート22は上面部5Uまで充填され
る。
【0016】前記水平アンカー17の緊張装置につき説明
すると、図3に示すように、自走式の車両31に略L字形
の作業アーム32を設け、この作業アーム32は伸縮可能な
横杆33と縦杆34とを有し、この縦杆34の先端に緊張装置
たるジャッキ35を搭載しており、前記縦杆33及び横杆34
の伸縮により前記梁部材4の谷側先端に前記ジャッキ35
を位置固定可能に構成されている。
すると、図3に示すように、自走式の車両31に略L字形
の作業アーム32を設け、この作業アーム32は伸縮可能な
横杆33と縦杆34とを有し、この縦杆34の先端に緊張装置
たるジャッキ35を搭載しており、前記縦杆33及び横杆34
の伸縮により前記梁部材4の谷側先端に前記ジャッキ35
を位置固定可能に構成されている。
【0017】次に、前記道路拡張構造における施工手順
を説明する。掘削溝16を形成し、山側Yにおいて、定着
アンカー11を緊張定着し、この緊張定着の際、上記穿孔
機及び定着アンカー11用の緊張装置を道路1上に配置し
て作業を行う。また、水平アンカー17の山側端17Yを連
結台座13に定着し、谷側Tにおいては、図4に示したよ
うに、型枠部6,6の端面を突き合わせるようにして複
数の梁部材4,4…を道路長さ方向に並べると共に、そ
の上面部5Uを道路1に合わせて配置し、かつ、ダクト
9に水平アンカー17の谷側端17Tを挿通し、この谷側端
17Tにナット21を螺合して仮緊張する。この場合、図4
の平面図に示すように、背面部5Hを中心として型枠部
6の平面向きを調整することにより、道路1の曲りに合
わせて設置することができ、また、傾斜面2に凹凸があ
る場合でも背面部5Hを傾斜面2に圧着することができ
る。尚、水平アンカー17を掘削溝16に配置した後は、掘
削溝16を埋め戻すことにより、既設の道路1の通行を確
保することができ、すなわち、この後の施工は道路1の
山側Yだけとなる。そして、水平アンカー17の仮緊張
後、コンクリート充填空間7に現場打ちコンクリート22
を充填し、このコンクリート22が所定の強度まで硬化し
たら、前記作業アーム32のジャッキ35により、水平アン
カー17を本緊張して緊張定着し、道路拡張部分23に、舗
装材,現場打ちによるコンクリートあるいはコンクリー
ト床版の拡張路面24を形成する。そして、このようにし
て施工した道路拡張構造においては、永久アンカーであ
る定着アンカー11に水平アンカー17を連結し、この水平
アンカー17を緊張定着して梁部材4を傾斜面2に定着す
るため、傾斜面2における基礎等の土木工事が不要とな
る。尚、図中25は必要に応じて設けられる下部アンカー
であり、この下部アンカー25は梁部材4の下部を前記傾
斜面2に定着するものである。また、図中26は必要に応
じて設けられる受圧板26であって、コンクリートより弾
性が大きいゴムなどの弾性体等からなり、前記背面部5
H及び型枠板部6の山側端面に設けられ、あらかじめ梁
部材4に張り付ける等して一体に設けておくことが好ま
しい。
を説明する。掘削溝16を形成し、山側Yにおいて、定着
アンカー11を緊張定着し、この緊張定着の際、上記穿孔
機及び定着アンカー11用の緊張装置を道路1上に配置し
て作業を行う。また、水平アンカー17の山側端17Yを連
結台座13に定着し、谷側Tにおいては、図4に示したよ
うに、型枠部6,6の端面を突き合わせるようにして複
数の梁部材4,4…を道路長さ方向に並べると共に、そ
の上面部5Uを道路1に合わせて配置し、かつ、ダクト
9に水平アンカー17の谷側端17Tを挿通し、この谷側端
17Tにナット21を螺合して仮緊張する。この場合、図4
の平面図に示すように、背面部5Hを中心として型枠部
6の平面向きを調整することにより、道路1の曲りに合
わせて設置することができ、また、傾斜面2に凹凸があ
る場合でも背面部5Hを傾斜面2に圧着することができ
る。尚、水平アンカー17を掘削溝16に配置した後は、掘
削溝16を埋め戻すことにより、既設の道路1の通行を確
保することができ、すなわち、この後の施工は道路1の
山側Yだけとなる。そして、水平アンカー17の仮緊張
後、コンクリート充填空間7に現場打ちコンクリート22
を充填し、このコンクリート22が所定の強度まで硬化し
たら、前記作業アーム32のジャッキ35により、水平アン
カー17を本緊張して緊張定着し、道路拡張部分23に、舗
装材,現場打ちによるコンクリートあるいはコンクリー
ト床版の拡張路面24を形成する。そして、このようにし
て施工した道路拡張構造においては、永久アンカーであ
る定着アンカー11に水平アンカー17を連結し、この水平
アンカー17を緊張定着して梁部材4を傾斜面2に定着す
るため、傾斜面2における基礎等の土木工事が不要とな
る。尚、図中25は必要に応じて設けられる下部アンカー
であり、この下部アンカー25は梁部材4の下部を前記傾
斜面2に定着するものである。また、図中26は必要に応
じて設けられる受圧板26であって、コンクリートより弾
性が大きいゴムなどの弾性体等からなり、前記背面部5
H及び型枠板部6の山側端面に設けられ、あらかじめ梁
部材4に張り付ける等して一体に設けておくことが好ま
しい。
【0018】このように本実施例では、請求項1に対応
して、谷側Tが傾斜面2をなす道路1の谷側Tに道路拡
張部分23を張り出して拡張する道路拡張構造において、
道路拡張部分23を支持する上面部5Uと傾斜面2側に添
設する背面部5Hとを有するプレキャストコンクリート
製の梁部材4を形成し、道路1の山側Yに定着アンカー
11を緊張定着し、傾斜面2に配置した梁部材4と定着ア
ンカー11とを道路幅方向のアンカーたる水平アンカー17
により連結した道路拡張構造であるから、道路1の山側
Yに緊張定着した定着アンカー11に道路幅方向の水平ア
ンカー17を連結し、この水平アンカー17を梁部材4に連
結して該梁部材4を傾斜面2に定着するため、道路1下
部の傾斜面2における基礎等の土木工事が不要となり、
施工性の向上を図ることができる。
して、谷側Tが傾斜面2をなす道路1の谷側Tに道路拡
張部分23を張り出して拡張する道路拡張構造において、
道路拡張部分23を支持する上面部5Uと傾斜面2側に添
設する背面部5Hとを有するプレキャストコンクリート
製の梁部材4を形成し、道路1の山側Yに定着アンカー
11を緊張定着し、傾斜面2に配置した梁部材4と定着ア
ンカー11とを道路幅方向のアンカーたる水平アンカー17
により連結した道路拡張構造であるから、道路1の山側
Yに緊張定着した定着アンカー11に道路幅方向の水平ア
ンカー17を連結し、この水平アンカー17を梁部材4に連
結して該梁部材4を傾斜面2に定着するため、道路1下
部の傾斜面2における基礎等の土木工事が不要となり、
施工性の向上を図ることができる。
【0019】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、梁部材4には、その谷側に型枠部6を一体
に設けると共に、この型枠部6の上部に上面部5U側と
傾斜面2側が開口したコンクリート充填空間7を設け、
型枠部4と傾斜面2との間にコンクリート22を充填した
道路拡張構造であるから、梁部材4に一体に設けた型枠
部6を型枠として用い、該型枠部6と傾斜面2との間に
現場でコンクリート22を充填して傾斜面2に梁部材4を
一体的に設けることができ、傾斜面2の曲面に倣って梁
部材4を設けることができると共に、傾斜面2の凹凸に
対応して施工することができる。
に対応して、梁部材4には、その谷側に型枠部6を一体
に設けると共に、この型枠部6の上部に上面部5U側と
傾斜面2側が開口したコンクリート充填空間7を設け、
型枠部4と傾斜面2との間にコンクリート22を充填した
道路拡張構造であるから、梁部材4に一体に設けた型枠
部6を型枠として用い、該型枠部6と傾斜面2との間に
現場でコンクリート22を充填して傾斜面2に梁部材4を
一体的に設けることができ、傾斜面2の曲面に倣って梁
部材4を設けることができると共に、傾斜面2の凹凸に
対応して施工することができる。
【0020】このように本実施例では、請求項3に対応
して、谷側Tが傾斜面2をなす道路1の谷側Tに道路拡
張部分23を張り出して拡張する道路拡張工法において、
道路1の山側Yに定着アンカー11を緊張定着した後、道
路拡張部分23を支持する上面部5Uと傾斜面2側に添設
する背面部5Hとを有するプレキャストコンクリート製
の梁部材4を傾斜面2に配置すると共に、梁部材4と定
着アンカー11とを道路幅方向のアンカーたる水平アンカ
ー17により連結する道路拡張工法であるから、大型の装
置が必要となる定着アンカー11の緊張定着作業を既設の
道路1側で行い、その定着アンカー11と梁部材4とを道
路1の幅方向の水平アンカー17により連結して梁部材4
を傾斜面2に定着するため、傾斜面2における基礎工事
を不要とし、施工性の向上を図ることができる。
して、谷側Tが傾斜面2をなす道路1の谷側Tに道路拡
張部分23を張り出して拡張する道路拡張工法において、
道路1の山側Yに定着アンカー11を緊張定着した後、道
路拡張部分23を支持する上面部5Uと傾斜面2側に添設
する背面部5Hとを有するプレキャストコンクリート製
の梁部材4を傾斜面2に配置すると共に、梁部材4と定
着アンカー11とを道路幅方向のアンカーたる水平アンカ
ー17により連結する道路拡張工法であるから、大型の装
置が必要となる定着アンカー11の緊張定着作業を既設の
道路1側で行い、その定着アンカー11と梁部材4とを道
路1の幅方向の水平アンカー17により連結して梁部材4
を傾斜面2に定着するため、傾斜面2における基礎工事
を不要とし、施工性の向上を図ることができる。
【0021】さらに、実施例上の効果として、梁部材4
にコンクリート充填空間7を設けたから、梁部材4が軽
量となり、運搬及び据付時等が容易となる。また、梁本
体5に中空部8を設けたから、隣合う充填空間7のコン
クリート22,22の一体化が図られる。また、梁部材4と
傾斜面2との間に受圧板26を設ければ、傾斜面2の小さ
な凹凸への対応が良好となり、また、梁部材4にコンク
リート22を充填する際、コンクリート22の漏れを防止で
きる。
にコンクリート充填空間7を設けたから、梁部材4が軽
量となり、運搬及び据付時等が容易となる。また、梁本
体5に中空部8を設けたから、隣合う充填空間7のコン
クリート22,22の一体化が図られる。また、梁部材4と
傾斜面2との間に受圧板26を設ければ、傾斜面2の小さ
な凹凸への対応が良好となり、また、梁部材4にコンク
リート22を充填する際、コンクリート22の漏れを防止で
きる。
【0022】図5ないし図7は本発明の第2実施例を示
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例の梁部材4A
は、前記上面部5Uを有する横梁41の山側に、前記背面
部5Hを有する縦梁42を一体に設けた略L字形をなして
おり、その横梁41の長さ方向両側に前記ダクト9,9を
それぞれ設けている。そして、前記上面部5U及び背面
部5Hは、前記梁部材4Aの道路長さ方向全長に渡って
設けられており、その梁部材4Aにはコンクリート充填
空間を設けない。また、この例では、図6及び図7に示
すように、アンカー連結手段たるアンカー連結台座13A
に、2本の前記水平アンカー17,17を定着し、そのアン
カー連結台座13Aは、道路1の長さ方向の受枠44,44を
上下間隔を置いて配置し、この受枠44はコ字形鋼等から
なり、その内部には長さ方向に間隔を置いて補強板45を
固着し、それら受枠44,44の中央で谷側に一対の略三角
形状リブ46,46を固着し、これらリブ46,46の斜辺46
A,46Aに前記支圧板14を固着する。また、前記受枠4
4,44の中央で山側には、一対の略方形をなすリブ47,4
7を固着し、これらリブ47,47の山側に受板48を固着
し、この受板48の下部には、前記定着アンカー11を挿通
する切欠49を設けている。したがって、受板48をアンカ
ー孔11Aの開口側に当ててやるなどして山側への移動を
規制すれば、定着アンカー11を緊張できる。また、前記
上下の受枠44,44の山側左右にはそれぞれ前記支圧板1
8,18を固着し、この支圧板18には、前記水平アンカー1
7の山側端17Yを挿通する孔18Aが穿設されている。
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例の梁部材4A
は、前記上面部5Uを有する横梁41の山側に、前記背面
部5Hを有する縦梁42を一体に設けた略L字形をなして
おり、その横梁41の長さ方向両側に前記ダクト9,9を
それぞれ設けている。そして、前記上面部5U及び背面
部5Hは、前記梁部材4Aの道路長さ方向全長に渡って
設けられており、その梁部材4Aにはコンクリート充填
空間を設けない。また、この例では、図6及び図7に示
すように、アンカー連結手段たるアンカー連結台座13A
に、2本の前記水平アンカー17,17を定着し、そのアン
カー連結台座13Aは、道路1の長さ方向の受枠44,44を
上下間隔を置いて配置し、この受枠44はコ字形鋼等から
なり、その内部には長さ方向に間隔を置いて補強板45を
固着し、それら受枠44,44の中央で谷側に一対の略三角
形状リブ46,46を固着し、これらリブ46,46の斜辺46
A,46Aに前記支圧板14を固着する。また、前記受枠4
4,44の中央で山側には、一対の略方形をなすリブ47,4
7を固着し、これらリブ47,47の山側に受板48を固着
し、この受板48の下部には、前記定着アンカー11を挿通
する切欠49を設けている。したがって、受板48をアンカ
ー孔11Aの開口側に当ててやるなどして山側への移動を
規制すれば、定着アンカー11を緊張できる。また、前記
上下の受枠44,44の山側左右にはそれぞれ前記支圧板1
8,18を固着し、この支圧板18には、前記水平アンカー1
7の山側端17Yを挿通する孔18Aが穿設されている。
【0023】そして、図5及び図7に示すように、背面
部5Hが傾斜面2に沿うようにして複数の梁部材4A,
4A…を道路長さ方向に並べ、共通するアンカー連結台
座13Aに定着した左右の水平アンカー17,17を隣合う梁
部材4A,4Aのダクト9,9に挿通し、前記ジャッキ
35により緊張定着する。
部5Hが傾斜面2に沿うようにして複数の梁部材4A,
4A…を道路長さ方向に並べ、共通するアンカー連結台
座13Aに定着した左右の水平アンカー17,17を隣合う梁
部材4A,4Aのダクト9,9に挿通し、前記ジャッキ
35により緊張定着する。
【0024】このように本実施例では、請求項1に対応
して、谷側Tが傾斜面2をなす道路1の谷側Tに道路拡
張部分23を張り出して拡張する道路拡張構造において、
道路拡張部分23を支持する上面部5Uと傾斜面2側に添
設する背面部5Hとを有するプレキャストコンクリート
製の梁部材4Aを形成し、道路1の山側Yに定着アンカ
ー11を緊張定着し、傾斜面2に配置した梁部材4Aと定
着アンカー11とを道路幅方向のアンカーたる水平アンカ
ー17により連結した道路拡張構造であり、また、請求項
3に対応して、道路1の山側Yに定着アンカー22を緊張
定着した後、道路拡張部分23を支持する上面部5Uと傾
斜面2側に添設する背面部5Hとを有するプレキャスト
コンクリート製の梁部材4Aを傾斜面2に配置すると共
に、梁部材4Aと定着アンカー11とを道路幅方向のアン
カーたる水平アンカー17により連結する道路拡張工法で
あり、上記第1実施例と同様な作用,効果を有し、ま
た、この例では、コンクリート充填空間を設けていなか
ら、梁部材4Aを仮緊張することなく本緊張できる利点
があり、さらに、上面部5Uにより拡張路面24を構成す
ることができ、すなわち、上面部5Uをそのまま道路に
することができる。また、アンカー連結台座13Aを用い
ることにより、定着アンカー11と水平アンカー17との連
結を容易に行うことができ、その連結台座13Aは、定着
アンカー11の両側に水平アンカー17,17を連結するもの
であるから、安定した連結構造が得られる。また、連結
台座13Aの山側に突出してリブ47及び受板48を設けたか
ら、これらがスペーサとなり、水平アンカー17へのナッ
ト19の螺合作業を容易に行うことができる。
して、谷側Tが傾斜面2をなす道路1の谷側Tに道路拡
張部分23を張り出して拡張する道路拡張構造において、
道路拡張部分23を支持する上面部5Uと傾斜面2側に添
設する背面部5Hとを有するプレキャストコンクリート
製の梁部材4Aを形成し、道路1の山側Yに定着アンカ
ー11を緊張定着し、傾斜面2に配置した梁部材4Aと定
着アンカー11とを道路幅方向のアンカーたる水平アンカ
ー17により連結した道路拡張構造であり、また、請求項
3に対応して、道路1の山側Yに定着アンカー22を緊張
定着した後、道路拡張部分23を支持する上面部5Uと傾
斜面2側に添設する背面部5Hとを有するプレキャスト
コンクリート製の梁部材4Aを傾斜面2に配置すると共
に、梁部材4Aと定着アンカー11とを道路幅方向のアン
カーたる水平アンカー17により連結する道路拡張工法で
あり、上記第1実施例と同様な作用,効果を有し、ま
た、この例では、コンクリート充填空間を設けていなか
ら、梁部材4Aを仮緊張することなく本緊張できる利点
があり、さらに、上面部5Uにより拡張路面24を構成す
ることができ、すなわち、上面部5Uをそのまま道路に
することができる。また、アンカー連結台座13Aを用い
ることにより、定着アンカー11と水平アンカー17との連
結を容易に行うことができ、その連結台座13Aは、定着
アンカー11の両側に水平アンカー17,17を連結するもの
であるから、安定した連結構造が得られる。また、連結
台座13Aの山側に突出してリブ47及び受板48を設けたか
ら、これらがスペーサとなり、水平アンカー17へのナッ
ト19の螺合作業を容易に行うことができる。
【0025】図8は本発明の第3実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例の梁部材4Bは、第1実施
例で示した前記型枠部4の道路長さ方向両側にそれぞれ
前記梁本体5,5を一体に設けており、これら両側の梁
本体5,5の間にコンクリート充填空間7Aが形成さ
れ、両梁本体5の上部に前記ダクト9が形成されてい
る。
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例の梁部材4Bは、第1実施
例で示した前記型枠部4の道路長さ方向両側にそれぞれ
前記梁本体5,5を一体に設けており、これら両側の梁
本体5,5の間にコンクリート充填空間7Aが形成さ
れ、両梁本体5の上部に前記ダクト9が形成されてい
る。
【0026】そして、図8に示すように、背面部5Hが
傾斜面2に沿うようにして、かつ隣合う梁本体5,5を
突き合わせるようにして、複数の梁部材4B,4B…を
道路長さ方向に並べ、共通するアンカー連結台座13Aに
定着した左右の水平アンカー17,17を隣合う梁部材4
B,4Bのダクト9,9に挿通し、水平アンカー17を仮
緊張した後、コンクリート充填空間7Aに現場打ちコン
クリート22を打設し、現場打ちコンクリート22が所定の
強度まで硬化したら、前記作業アーム32のジャッキ35に
より、水平アンカー17を本緊張して緊張定着する。した
がって、1つの梁部材4Bを2箇所の背面部5H,5H
により傾斜面2に添設するから、傾斜面2の曲り及び凹
凸に対応した施工を行うことができ、請求項1乃至3に
対応して上記実施例と同様な作用,効果を有し、また、
この例では、1つの定着アンカー11により2つの梁部材
4Bの梁本体5,5を傾斜面2に定着することができ、
また、梁部材4B,4Bの上部にプレキャストコンクリ
ート版の舗装版を拡張路面24として敷設する場合等で
は、隣合う梁部材4A,4Aの梁本体5,5間に隙間を
設けて施工することもできるから、道路1の曲りに対応
し易くなる。
傾斜面2に沿うようにして、かつ隣合う梁本体5,5を
突き合わせるようにして、複数の梁部材4B,4B…を
道路長さ方向に並べ、共通するアンカー連結台座13Aに
定着した左右の水平アンカー17,17を隣合う梁部材4
B,4Bのダクト9,9に挿通し、水平アンカー17を仮
緊張した後、コンクリート充填空間7Aに現場打ちコン
クリート22を打設し、現場打ちコンクリート22が所定の
強度まで硬化したら、前記作業アーム32のジャッキ35に
より、水平アンカー17を本緊張して緊張定着する。した
がって、1つの梁部材4Bを2箇所の背面部5H,5H
により傾斜面2に添設するから、傾斜面2の曲り及び凹
凸に対応した施工を行うことができ、請求項1乃至3に
対応して上記実施例と同様な作用,効果を有し、また、
この例では、1つの定着アンカー11により2つの梁部材
4Bの梁本体5,5を傾斜面2に定着することができ、
また、梁部材4B,4Bの上部にプレキャストコンクリ
ート版の舗装版を拡張路面24として敷設する場合等で
は、隣合う梁部材4A,4Aの梁本体5,5間に隙間を
設けて施工することもできるから、道路1の曲りに対応
し易くなる。
【0027】図9は本発明の第4実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では、第2実施例で示した
梁部材4Aにコンクリート充填空間7Aを形成した梁部
材4Cを用いており、この梁部材4Cは、道路長さ方向
両側に、前記上面部5Uと背面部5Hを有する板状の梁
本体5,5を有し、これら左右の梁本体5,5の山側に
型枠部6を一体に設け、それら左右の梁本体5,5の上
部に前記ダクト9,9をそれぞれ形成されている。
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例では、第2実施例で示した
梁部材4Aにコンクリート充填空間7Aを形成した梁部
材4Cを用いており、この梁部材4Cは、道路長さ方向
両側に、前記上面部5Uと背面部5Hを有する板状の梁
本体5,5を有し、これら左右の梁本体5,5の山側に
型枠部6を一体に設け、それら左右の梁本体5,5の上
部に前記ダクト9,9をそれぞれ形成されている。
【0028】そして、両側の背面部5H,5Hが傾斜面
2に沿うようにして、かつ隣合う梁本体5,5を突き合
わせるようにして、複数の梁部材4C,4C…を道路長
さ方向に並べ、共通するアンカー連結台座13Aに定着し
た左右の水平アンカー17,17を隣合う梁部材4C,4C
のダクト9,9に挿通し、水平アンカー17を仮緊張した
後、コンクリート充填空間7Aに現場打ちコンクリート
22を打設し、現場打ちコンクリート22が所定の強度まで
硬化したら、前記作業アーム32のジャッキ35により、水
平アンカー17を本緊張して緊張定着する。したがって、
1つの梁部材4Cを2箇所の背面部5H,5Hにより傾
斜面2に添設するから、傾斜面2の曲り及び凹凸に対応
した施工を行うことができ、請求項1及び3に対応して
上記実施例と同様な作用,効果を有し、また、この例で
は、梁部材4Cには、その谷側に型枠部6を一体に設け
ると共に、この型枠部6の上部に上面部5U側と傾斜面
2側が開口したコンクリート充填空間7Aを設け、型枠
部6と傾斜面2との間にコンクリート22を充填した道路
拡張構造であるから、請求項2に対応して上記各実施例
と同様な作用,効果を有する。
2に沿うようにして、かつ隣合う梁本体5,5を突き合
わせるようにして、複数の梁部材4C,4C…を道路長
さ方向に並べ、共通するアンカー連結台座13Aに定着し
た左右の水平アンカー17,17を隣合う梁部材4C,4C
のダクト9,9に挿通し、水平アンカー17を仮緊張した
後、コンクリート充填空間7Aに現場打ちコンクリート
22を打設し、現場打ちコンクリート22が所定の強度まで
硬化したら、前記作業アーム32のジャッキ35により、水
平アンカー17を本緊張して緊張定着する。したがって、
1つの梁部材4Cを2箇所の背面部5H,5Hにより傾
斜面2に添設するから、傾斜面2の曲り及び凹凸に対応
した施工を行うことができ、請求項1及び3に対応して
上記実施例と同様な作用,効果を有し、また、この例で
は、梁部材4Cには、その谷側に型枠部6を一体に設け
ると共に、この型枠部6の上部に上面部5U側と傾斜面
2側が開口したコンクリート充填空間7Aを設け、型枠
部6と傾斜面2との間にコンクリート22を充填した道路
拡張構造であるから、請求項2に対応して上記各実施例
と同様な作用,効果を有する。
【0029】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、梁部材の大きさ,長さ及
び形状は適宜選定可能である。また、実施例において
は、断面が斜辺状の型枠部を示したが、型枠部の断面形
状はL字形や円弧状でもよい。さらに、水平アンカーは
PC鋼材以外でも、PC鋼線,ワイヤー,ケーブルなど
でもよく、その水平アンカーを斜めに配置してもよい。
また、アンカー連結手段は、各種のものを用いることが
できる。さらに、拡張路面をプレキャストコンクリート
版で構成してもよい。また、アンカーの定着部材はナッ
トに限らず各種のものを用いることができる。さらに、
背面部5Hを直接傾斜面2に定着せずに、背面部5Hと
傾斜面2との間に、スペーサを介在するようにしてもよ
い。また、現場打ちコンクリート22の充填前に、型枠部
の下部と傾斜面との間を止水し、隣合う梁部材間を止水
するようにしてもよい。さらに、実施例においては、梁
部材に1個または2個の梁本体を設けたが、梁本体の個
数は適宜選定可能である。また、上面部と背面部との角
度は、傾斜面2に合わせて適宜設計すればよい。
のではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、梁部材の大きさ,長さ及
び形状は適宜選定可能である。また、実施例において
は、断面が斜辺状の型枠部を示したが、型枠部の断面形
状はL字形や円弧状でもよい。さらに、水平アンカーは
PC鋼材以外でも、PC鋼線,ワイヤー,ケーブルなど
でもよく、その水平アンカーを斜めに配置してもよい。
また、アンカー連結手段は、各種のものを用いることが
できる。さらに、拡張路面をプレキャストコンクリート
版で構成してもよい。また、アンカーの定着部材はナッ
トに限らず各種のものを用いることができる。さらに、
背面部5Hを直接傾斜面2に定着せずに、背面部5Hと
傾斜面2との間に、スペーサを介在するようにしてもよ
い。また、現場打ちコンクリート22の充填前に、型枠部
の下部と傾斜面との間を止水し、隣合う梁部材間を止水
するようにしてもよい。さらに、実施例においては、梁
部材に1個または2個の梁本体を設けたが、梁本体の個
数は適宜選定可能である。また、上面部と背面部との角
度は、傾斜面2に合わせて適宜設計すればよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1の道路拡張工法は、谷側が傾斜
面をなす道路の谷側に道路拡張部分を張り出して拡張す
る道路拡張構造において、前記道路拡張部分を支持する
上面部と前記傾斜面側に添設する背面部とを有するプレ
キャストコンクリート製の梁部材を形成し、道路の山側
に定着アンカーを緊張定着し、前記傾斜面に配置した前
記梁部材と前記定着アンカーとを道路幅方向のアンカー
により連結したものであり、傾斜面における基礎工事を
不要とし、施工性に優れた道路拡張構造を提供すること
ができる。
面をなす道路の谷側に道路拡張部分を張り出して拡張す
る道路拡張構造において、前記道路拡張部分を支持する
上面部と前記傾斜面側に添設する背面部とを有するプレ
キャストコンクリート製の梁部材を形成し、道路の山側
に定着アンカーを緊張定着し、前記傾斜面に配置した前
記梁部材と前記定着アンカーとを道路幅方向のアンカー
により連結したものであり、傾斜面における基礎工事を
不要とし、施工性に優れた道路拡張構造を提供すること
ができる。
【0031】また、請求項2の道路拡張構造は、前記梁
部材には、その谷側に型枠部を一体に設けると共に、こ
の型枠部の上部に前記上面部側と前記傾斜面側が開口し
たコンクリート充填空間を設け、前記型枠部と前記傾斜
面との間にコンクリートを充填したものであり、傾斜面
における基礎工事を不要とし、施工性に優れた道路拡張
構造を提供することができる。
部材には、その谷側に型枠部を一体に設けると共に、こ
の型枠部の上部に前記上面部側と前記傾斜面側が開口し
たコンクリート充填空間を設け、前記型枠部と前記傾斜
面との間にコンクリートを充填したものであり、傾斜面
における基礎工事を不要とし、施工性に優れた道路拡張
構造を提供することができる。
【0032】請求項3の道路拡張工法は、谷側が傾斜面
をなす道路の谷側に道路拡張部分を張り出して拡張する
道路拡張工法において、道路の山側に定着アンカーを緊
張定着した後、前記道路拡張部分を支持する上面部と前
記傾斜面側に添設する背面部とを有するプレキャストコ
ンクリート製の梁部材を前記傾斜面に配置すると共に、
前記梁部材と前記定着アンカーとを道路幅方向のアンカ
ーにより連結するものであり、傾斜面における基礎工事
を不要とし、施工性に優れた道路拡張工法を提供するこ
とができる。
をなす道路の谷側に道路拡張部分を張り出して拡張する
道路拡張工法において、道路の山側に定着アンカーを緊
張定着した後、前記道路拡張部分を支持する上面部と前
記傾斜面側に添設する背面部とを有するプレキャストコ
ンクリート製の梁部材を前記傾斜面に配置すると共に、
前記梁部材と前記定着アンカーとを道路幅方向のアンカ
ーにより連結するものであり、傾斜面における基礎工事
を不要とし、施工性に優れた道路拡張工法を提供するこ
とができる。
【図1】本発明の第1実施例を示す道路拡張構造の断面
図である。
図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す施工工程における断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す水平アンカーの本緊
張作業を説明する縦断面図である。
張作業を説明する縦断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す平断面図である。
【図5】本発明の第2実施例を示す道路拡張構造の断面
図である。
図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すアンカー連結手段の
縦断面図である。
縦断面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示すアンカー連結手段の
平面図である。
平面図である。
【図8】本発明の第3実施例を示す平断面図である。
【図9】本発明の第4実施例を示す梁部材の斜視図であ
る。
る。
【図10】従来例の擁壁を用いた道路拡張構造の断面図
である。
である。
【図11】従来例の定着アンカーを備えた擁壁を用いた
道路拡張構造の断面図である。
道路拡張構造の断面図である。
【図12】従来例のコンクリート床版を用いた道路拡張
構造の断面図である。
構造の断面図である。
1 道路(既設道路) 2 傾斜面 4,4A,4B,4C 梁部材 5U 上面部 5H 背面部 6 型枠部 7,7A コンクリート充填空間 11 定着アンカー 17 水平アンカー(アンカー) 22 現場打ちコンクリート 23 道路拡張部分
Claims (3)
- 【請求項1】 谷側が傾斜面をなす道路の谷側に道路拡
張部分を張り出して拡張する道路拡張構造において、前
記道路拡張部分を支持する上面部と前記傾斜面側に添設
する背面部とを有するプレキャストコンクリート製の梁
部材を形成し、道路の山側に定着アンカーを緊張定着
し、前記傾斜面に配置した前記梁部材と前記定着アンカ
ーとを道路幅方向のアンカーにより連結したことを特徴
とする道路拡張構造。 - 【請求項2】 前記梁部材には、その谷側に型枠部を一
体に設けると共に、この型枠部の上部に前記上面部側と
前記傾斜面側が開口したコンクリート充填空間を設け、
前記型枠部と前記傾斜面との間にコンクリートを充填し
たことを特徴とする請求項1記載の道路拡張構造。 - 【請求項3】 谷側が傾斜面をなす道路の谷側に道路拡
張部分を張り出して拡張する道路拡張工法において、道
路の山側に定着アンカーを緊張定着した後、前記道路拡
張部分を支持する上面部と前記傾斜面側に添設する背面
部とを有するプレキャストコンクリート製の梁部材を前
記傾斜面に配置すると共に、前記梁部材と前記定着アン
カーとを道路幅方向のアンカーにより連結することを特
徴とする道路拡張工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8345910A JP2958950B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 道路拡張構造と道路拡張工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8345910A JP2958950B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 道路拡張構造と道路拡張工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10183508A JPH10183508A (ja) | 1998-07-14 |
JP2958950B2 true JP2958950B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=18379832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8345910A Expired - Lifetime JP2958950B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 道路拡張構造と道路拡張工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2958950B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101010699B1 (ko) * | 2010-04-22 | 2011-01-24 | 동양특수콘크리트 (주) | 도로 확장 블록 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP8345910A patent/JP2958950B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10183508A (ja) | 1998-07-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007077630A (ja) | プレキャスト主桁セグメントを使用した連続桁およびその架設方法 | |
KR20100138122A (ko) | 강합성 복개 아치 구조물을 포함하는 지중 아치 라멘식 구조물의 기초부 및 이 시공 방법 | |
JP2004092078A (ja) | 橋梁の構造と構築方法 | |
CN110904977B (zh) | 一种市政基坑支护系统及其施工方法 | |
KR100510092B1 (ko) | 프리캐스트 콘크리트 판넬과 강재 거더가 결합된 일체형골조를 이용한 지중아치형구조물 및 그 시공방법 | |
KR101206860B1 (ko) | 수직형 측벽과 아치형 천정부를 이용한 개착식 터널 시공 방법 | |
KR20150043913A (ko) | 편토압 보강 라멘교 및 이의 시공 방법 | |
KR101993609B1 (ko) | 콘크리트 블록 정착형 앵커 흙막이 구조체 및 이의 시공 방법 | |
KR101011969B1 (ko) | 슬라이딩 수단을 이용한 프리캐스트 박스 구조물 시공방법 | |
JP2958950B2 (ja) | 道路拡張構造と道路拡張工法 | |
JP2007270566A (ja) | 保護構造物とその施工方法 | |
CN213571600U (zh) | 桥梁托换支撑结构 | |
JP2004092075A (ja) | 開削トンネルの構造と構築方法 | |
KR100530025B1 (ko) | 확대된 단면에 프리스트레스를 도입하여 철근 콘크리트구조물의 지지력 보강을 위한 단면 확대 보수보강장치 및이를 이용한 보수보강 시공방법 | |
JP2787806B2 (ja) | 土留め擁壁 | |
JP2536376B2 (ja) | 道路保護用シェッドの基礎構造 | |
JPH0562161B2 (ja) | ||
KR102613254B1 (ko) | 자립 정착형 엄지 말뚝 및 이를 포함하는 흙막이 가시설의 시공 방법 | |
KR20040051182A (ko) | 프리스트레스를 이용한 가설 흙막이 공법 및 그 파일 | |
JP2958949B2 (ja) | 道路拡張工法と道路拡張構造 | |
JP2523234B2 (ja) | アンカ―擁壁 | |
KR102670768B1 (ko) | 형강받침과 교차철근으로 보강한 합성형 라멘교 구조 및 이의 시공방법 | |
JP4036178B2 (ja) | コンクリートブロックの設置方法および移動装置 | |
CN216193941U (zh) | 一种新型桥台结构 | |
KR102546153B1 (ko) | 횡방향 지지력이 증가된 교량용 말뚝 및 그 시공방법 |