JP2957459B2 - コードディップ処理機におけるオーブンのリターンロール装置 - Google Patents
コードディップ処理機におけるオーブンのリターンロール装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H57/00—Guides for filamentary materials; Supports therefor
- B65H57/16—Guides for filamentary materials; Supports therefor formed to maintain a plurality of filaments in spaced relation
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H57/00—Guides for filamentary materials; Supports therefor
- B65H57/14—Pulleys, rollers, or rotary bars
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- Ropes Or Cables (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はコードディップ処理
機におけるオーブンのリターンロール装置に係り、詳し
くはリターンロール装置をコードディップ処理機から取
り外し、これを容易に短時間に清掃でき、かつ必要に応
じて清掃済みのスペアーロールを交換装着することがで
きるコードディップ処理機におけるオーブンのリターン
ロール装置に関する。
機におけるオーブンのリターンロール装置に係り、詳し
くはリターンロール装置をコードディップ処理機から取
り外し、これを容易に短時間に清掃でき、かつ必要に応
じて清掃済みのスペアーロールを交換装着することがで
きるコードディップ処理機におけるオーブンのリターン
ロール装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】Ｖベルト、Ｖリブドベルト、歯付ベルト
等の動力伝動用などの工業用ベルトには、抗張体である
心線としてポリエステル繊維、アラミド繊維、あるいは
ガラス繊維等の繊維材料を素材としたコードが使用され
ている。このコードはゴム材料との接着性を高めるた
め、ＲＦＬ（レゾルシン・ホルマリン・ラテックス）処
理のみ、またはエポキシまたはイソシアネート化合物で
前処理した後にＲＦＬ処理をしたり、ＲＦＬ処理をした
後にゴム糊を付着していた。
等の動力伝動用などの工業用ベルトには、抗張体である
心線としてポリエステル繊維、アラミド繊維、あるいは
ガラス繊維等の繊維材料を素材としたコードが使用され
ている。このコードはゴム材料との接着性を高めるた
め、ＲＦＬ（レゾルシン・ホルマリン・ラテックス）処
理のみ、またはエポキシまたはイソシアネート化合物で
前処理した後にＲＦＬ処理をしたり、ＲＦＬ処理をした
後にゴム糊を付着していた。
【０００３】上記コードは、コードディップ処理機の第
１駆動ロールによって連続的にクリールから引き出さ
れ、第１ディップ槽内で接着液を含浸した後、第１オー
ブン内に送られて加熱乾燥後、オーブン外で冷却されて
第２駆動ロールに送られ、第１駆動ロールと第２駆動ロ
ール間で一定張力を付与しながら第１の処理工程を終了
した後、更に第２、第３、第４と同様の処理工程を繰り
返し通過し、それぞれの工程ごとに異なった配合による
処理液の含浸付着と、異なったオーブン温度条件と張力
条件下で加熱延伸処理され、ベルトに最適なコード物性
を付与してリールに巻き取られ、ディップ処理を完結し
ていた。
１駆動ロールによって連続的にクリールから引き出さ
れ、第１ディップ槽内で接着液を含浸した後、第１オー
ブン内に送られて加熱乾燥後、オーブン外で冷却されて
第２駆動ロールに送られ、第１駆動ロールと第２駆動ロ
ール間で一定張力を付与しながら第１の処理工程を終了
した後、更に第２、第３、第４と同様の処理工程を繰り
返し通過し、それぞれの工程ごとに異なった配合による
処理液の含浸付着と、異なったオーブン温度条件と張力
条件下で加熱延伸処理され、ベルトに最適なコード物性
を付与してリールに巻き取られ、ディップ処理を完結し
ていた。
【０００４】このコードディップ処理機においては、オ
ーブンの出入口部にそれぞれ回転自在のリターンロール
の軸を両持ちあるいは片持ち構造のブラケットで支持
し、コードをリターンロールに周回させ、オーブン内を
複数回往復させることによってコードに含浸した処理液
をオーブン内で加熱乾燥させていた。
ーブンの出入口部にそれぞれ回転自在のリターンロール
の軸を両持ちあるいは片持ち構造のブラケットで支持
し、コードをリターンロールに周回させ、オーブン内を
複数回往復させることによってコードに含浸した処理液
をオーブン内で加熱乾燥させていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のコード
ディップ処理機においては、コードディップ処理運転時
間の経過に伴って、処理液中に含有していた固形成分の
一部がリターンロールの外周面に付着堆積するため、処
理機の休止中にその剥離、清掃が行われていた。しか
し、リターンロールを処理機に装着したままでは、機内
のスペースが狭い上に、コードが邪魔になって該部の清
掃がしにくく、清掃に時間を要していた。
ディップ処理機においては、コードディップ処理運転時
間の経過に伴って、処理液中に含有していた固形成分の
一部がリターンロールの外周面に付着堆積するため、処
理機の休止中にその剥離、清掃が行われていた。しか
し、リターンロールを処理機に装着したままでは、機内
のスペースが狭い上に、コードが邪魔になって該部の清
掃がしにくく、清掃に時間を要していた。
【０００６】そのため、リターンロールを取外して清掃
することが考えられるが、リターンロールの軸を両持ち
形式としたブラケットでは、それを分解して取出すのに
長時間を要していた。また、リターンロールの取出しを
簡略化するために、リターンロールの軸を片持ち構造に
した場合には、コード張力に対する軸の撓みを抑制する
必要上、軸径を大きくせざるを得ず、そのためにリター
ンロールの軸受けも大型になってリターンロールの回転
フリクションの増加を招いていた。更に、オーブン中の
コードパスの回数毎に回転フリクションが変化増大して
行き、オーブン中で一定張力下での加熱、乾燥処理が出
来なくなってコード物性を損なうことがあった。本発明
は、以上の現状に鑑み、このような問題点を改善するも
のであり、リターンロールが簡単に取外せて、清掃の容
易化を図るとともに、リターンロールの回転フリクショ
ンを小さくして狙いのコード物性を保持することができ
るコードディップ処理機におけるオーブンのリターンロ
ール装置を提供することを目的とする。
することが考えられるが、リターンロールの軸を両持ち
形式としたブラケットでは、それを分解して取出すのに
長時間を要していた。また、リターンロールの取出しを
簡略化するために、リターンロールの軸を片持ち構造に
した場合には、コード張力に対する軸の撓みを抑制する
必要上、軸径を大きくせざるを得ず、そのためにリター
ンロールの軸受けも大型になってリターンロールの回転
フリクションの増加を招いていた。更に、オーブン中の
コードパスの回数毎に回転フリクションが変化増大して
行き、オーブン中で一定張力下での加熱、乾燥処理が出
来なくなってコード物性を損なうことがあった。本発明
は、以上の現状に鑑み、このような問題点を改善するも
のであり、リターンロールが簡単に取外せて、清掃の容
易化を図るとともに、リターンロールの回転フリクショ
ンを小さくして狙いのコード物性を保持することができ
るコードディップ処理機におけるオーブンのリターンロ
ール装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、動力伝
動用などの工業用ベルトの心線に用いるコードをディッ
プ槽内に収容したディップロールに巻き付けて処理液に
浸した後、オーブン出入口部に配設したリターンロール
装置に周回させてオーブン内で繰り返し往復させながら
加熱処理するコードディップ処理機において、上記リタ
ーンロール装置では少なくともコードターン数に等しい
数以上のリターンロールを軸に串刺状に回転自在に支承
し、しかも軸とこれに嵌入したリターンロールを一体と
してオーブン出入口部に設置したブラケットに取り外し
可能に装着し、さらにクッション層を有する押えロール
を少なくとも一方のリターンロールに当接するように配
置したコードディップ処理機におけるオーブンのリター
ンロール装置にある。
動用などの工業用ベルトの心線に用いるコードをディッ
プ槽内に収容したディップロールに巻き付けて処理液に
浸した後、オーブン出入口部に配設したリターンロール
装置に周回させてオーブン内で繰り返し往復させながら
加熱処理するコードディップ処理機において、上記リタ
ーンロール装置では少なくともコードターン数に等しい
数以上のリターンロールを軸に串刺状に回転自在に支承
し、しかも軸とこれに嵌入したリターンロールを一体と
してオーブン出入口部に設置したブラケットに取り外し
可能に装着し、さらにクッション層を有する押えロール
を少なくとも一方のリターンロールに当接するように配
置したコードディップ処理機におけるオーブンのリター
ンロール装置にある。
【０００８】また、本発明は、軸に回転自在に支承した
リターンロールが継止手段をもって一体的に構成してい
る場合や、ブラケットがリターンロールを支承した軸に
平行に配設されたステム部とステム部より突出して軸の
両端部を両持ち支持するアーム部からなり、しかも該ス
テム部をオーブン側に近い位置に配置した場合や、少な
くとも一本のコードセパレータ用ピンがコードの進行方
向に沿い、かつ隣合ったコードの中間部に一本づつ交互
に千鳥状の状態でステム部に固定されている場合も含
む。
リターンロールが継止手段をもって一体的に構成してい
る場合や、ブラケットがリターンロールを支承した軸に
平行に配設されたステム部とステム部より突出して軸の
両端部を両持ち支持するアーム部からなり、しかも該ス
テム部をオーブン側に近い位置に配置した場合や、少な
くとも一本のコードセパレータ用ピンがコードの進行方
向に沿い、かつ隣合ったコードの中間部に一本づつ交互
に千鳥状の状態でステム部に固定されている場合も含
む。
【０００９】
【作用】本願のコードディップ処理機におけるオーブン
のリターンロール装置によれば、オーブン出入口部に配
設したリターンロールを該処理機から容易に取外しでき
るように、ブラケットとリターンロールの軸を両持ち支
持するアームの一方とが分解可能で、その時取外した全
てのリターンロールが止め輪等の継止手段によって軸と
一体化しているため、脱着、清掃作業が極めて容易に行
うことができる。更には、クッション層を有する押えロ
ールを少なくとも一方のリターンロールに当接するよう
に配置しているため、コードのリターンロールの溝から
外れることを阻止する。
のリターンロール装置によれば、オーブン出入口部に配
設したリターンロールを該処理機から容易に取外しでき
るように、ブラケットとリターンロールの軸を両持ち支
持するアームの一方とが分解可能で、その時取外した全
てのリターンロールが止め輪等の継止手段によって軸と
一体化しているため、脱着、清掃作業が極めて容易に行
うことができる。更には、クッション層を有する押えロ
ールを少なくとも一方のリターンロールに当接するよう
に配置しているため、コードのリターンロールの溝から
外れることを阻止する。
【００１０】また、請求項３の発明では、ブラケットが
リターンロールの軸を両持ちで支持されているため、片
持ち構造に比べて軸を細く、軸受けを小型化してリター
ンロールの回転フリクションを小さくすることができ、
そしてコード張力に及ぼす影響を低く制御することがで
きる。更に、このリターンロールの軸を両持ちとした場
合でも、本願においては該ステム部をリターンロールよ
りもオーブンに近い側に設けたことにより、コード通し
の際のリターンロールへの周回作業やリターンロールの
脱着作業を何ら阻害することなく容易に行うことができ
る。
リターンロールの軸を両持ちで支持されているため、片
持ち構造に比べて軸を細く、軸受けを小型化してリター
ンロールの回転フリクションを小さくすることができ、
そしてコード張力に及ぼす影響を低く制御することがで
きる。更に、このリターンロールの軸を両持ちとした場
合でも、本願においては該ステム部をリターンロールよ
りもオーブンに近い側に設けたことにより、コード通し
の際のリターンロールへの周回作業やリターンロールの
脱着作業を何ら阻害することなく容易に行うことができ
る。
【００１１】そして、請求項４の発明では、ステム部の
上に複数のコードセパレータ用ピンをコードの進行方向
に沿って隣合うコードの中間部に一本毎交互に千鳥状に
配置することにより、コード通し時およびリターンロー
ルの取外し時に、各コードを整列保持してコード整列順
序を常時正しく保持する作用を有している。
上に複数のコードセパレータ用ピンをコードの進行方向
に沿って隣合うコードの中間部に一本毎交互に千鳥状に
配置することにより、コード通し時およびリターンロー
ルの取外し時に、各コードを整列保持してコード整列順
序を常時正しく保持する作用を有している。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１は本発明に係るコードディッ
プ処理機の全体図、図２は本発明に係るリターンロール
装置の平面部分断面図、図３は図２の部分拡大図、そし
て図４は図２のＡ−Ａ矢視図である。ここで示すコード
ディップ処理機１は、第１処理部２、第２処理部３、第
３処理部４、そして第４処理部５までの４ゾーンが共通
のフレーム６に搭載されている。各処理部は基本的に同
一構造で、また搭載部材も同一である。
プ処理機の全体図、図２は本発明に係るリターンロール
装置の平面部分断面図、図３は図２の部分拡大図、そし
て図４は図２のＡ−Ａ矢視図である。ここで示すコード
ディップ処理機１は、第１処理部２、第２処理部３、第
３処理部４、そして第４処理部５までの４ゾーンが共通
のフレーム６に搭載されている。各処理部は基本的に同
一構造で、また搭載部材も同一である。
【００１３】各処理部のオーブン７（７ａ、７ｂ、７
ｃ、７ｄ）は横型に配置し、強制的に熱風を循環させる
間接加熱方式になっている。上記オーブン７ａの外側に
配置された間接加熱用のヒータ８から発生した加熱空気
は、熱風を循環させるファン９によってオーブン７内を
強制的に流動し、そしてダクト１４を通じて循環する。
オーブン７はコード通し作業面３５（作業者がコード通
しをしたり、コードや処理液を点検したりする側をい
う）に向かった側面にドア１１を配置し、オーブン７の
出入口にリターンロール装置１２、１３を設けている。
オーブン７ａ、７ｂの入口側の傾斜した空間部に操作盤
３６が設置されている。尚、温度制御装置、ガス濃度検
出機、吸排気ダクト（いずれも図示せず）を設けること
もできる。
ｃ、７ｄ）は横型に配置し、強制的に熱風を循環させる
間接加熱方式になっている。上記オーブン７ａの外側に
配置された間接加熱用のヒータ８から発生した加熱空気
は、熱風を循環させるファン９によってオーブン７内を
強制的に流動し、そしてダクト１４を通じて循環する。
オーブン７はコード通し作業面３５（作業者がコード通
しをしたり、コードや処理液を点検したりする側をい
う）に向かった側面にドア１１を配置し、オーブン７の
出入口にリターンロール装置１２、１３を設けている。
オーブン７ａ、７ｂの入口側の傾斜した空間部に操作盤
３６が設置されている。尚、温度制御装置、ガス濃度検
出機、吸排気ダクト（いずれも図示せず）を設けること
もできる。
【００１４】処理すべきコード１０は、クリールスタン
ド１５に支承された紙管１６に未処理の白地状態で巻き
付けられている。コード１０は、速度制御手段を有する
第１駆動ロール１７ａにより一定速度で引き出され、案
内環２１を経てフリクションテンショナー２３で軽度の
予備張力を付与され、ガイドロール２６を経て、ディッ
プ槽昇降手段２７に設置されたディップ装置２０へと進
入する。
ド１５に支承された紙管１６に未処理の白地状態で巻き
付けられている。コード１０は、速度制御手段を有する
第１駆動ロール１７ａにより一定速度で引き出され、案
内環２１を経てフリクションテンショナー２３で軽度の
予備張力を付与され、ガイドロール２６を経て、ディッ
プ槽昇降手段２７に設置されたディップ装置２０へと進
入する。
【００１５】ディップ装置２０は、処理液タンク２８よ
り自動的に供給される処理液１８を収容したディップ槽
１９とその上方に回転自在に支持されたディップロール
１６から構成され、該ディップロール１６の一部がディ
ップ槽１９内で処理液１８に浸るよう配設されている。
り自動的に供給される処理液１８を収容したディップ槽
１９とその上方に回転自在に支持されたディップロール
１６から構成され、該ディップロール１６の一部がディ
ップ槽１９内で処理液１８に浸るよう配設されている。
【００１６】コード１０は、ディップ槽１９内でディッ
プロール１６を半周回して処理液１８に浸漬させ、第１
駆動ロール１７ａを経てオーブン７ａに入り、オーブン
７ａの出入口部に配設されたリターンロール装置１２、
１３間を数回スパイラル状に周回往復して加熱乾燥した
後、オーブン７ａ外で大気中で冷却し、第２駆動ロール
１７ｂに移送されて第１処理部２を終える。第２駆動ロ
ール１７ｂは、第１駆動ロール１７ａを基準として速度
制御機能を有し、第１処理部２中のコード１０に最適な
張力を付与している。
プロール１６を半周回して処理液１８に浸漬させ、第１
駆動ロール１７ａを経てオーブン７ａに入り、オーブン
７ａの出入口部に配設されたリターンロール装置１２、
１３間を数回スパイラル状に周回往復して加熱乾燥した
後、オーブン７ａ外で大気中で冷却し、第２駆動ロール
１７ｂに移送されて第１処理部２を終える。第２駆動ロ
ール１７ｂは、第１駆動ロール１７ａを基準として速度
制御機能を有し、第１処理部２中のコード１０に最適な
張力を付与している。
【００１７】以下、同様に、コード１０は、第２駆動ロ
−ル１７ｂとその回転速度を基準した速度制御機構を有
する第３駆動ロ−ル１７ｃ間の第２処理部３、更に第３
駆動ロ−ル１７ｃとその回転速度を基準した速度制御機
構を有する第４駆動ロ−ル１７ｄ間の第３処理部４、そ
して最後に第４駆動ロ−ル１７ｄとその回転速度を基準
した速度制御機構を有する第５駆動ロ−ル１７ｅ間の第
４処理部５においてそれぞれ異なった配合の処理液（例
えば、プレディップ液、ＲＦＬ液、ソーキング液）と加
熱乾燥条件（オーブン温度、コードパス数）、コード張
力の下で処理が行われる。
−ル１７ｂとその回転速度を基準した速度制御機構を有
する第３駆動ロ−ル１７ｃ間の第２処理部３、更に第３
駆動ロ−ル１７ｃとその回転速度を基準した速度制御機
構を有する第４駆動ロ−ル１７ｄ間の第３処理部４、そ
して最後に第４駆動ロ−ル１７ｄとその回転速度を基準
した速度制御機構を有する第５駆動ロ−ル１７ｅ間の第
４処理部５においてそれぞれ異なった配合の処理液（例
えば、プレディップ液、ＲＦＬ液、ソーキング液）と加
熱乾燥条件（オーブン温度、コードパス数）、コード張
力の下で処理が行われる。
【００１８】引出ロ−ル２９を通過したコード１０は、
ワインダ３１に送られる。ワインダ３１では、コード１
０が２つのガイドロール３０を経て巻取リール３２に交
互に巻き取られ、ディップ処理作業が連続して行われ
る。
ワインダ３１に送られる。ワインダ３１では、コード１
０が２つのガイドロール３０を経て巻取リール３２に交
互に巻き取られ、ディップ処理作業が連続して行われ
る。
【００１９】上記リターンロール装置１２、１３は、外
周面にコード１０を収容するＶ形の溝を有したリターン
ロール３３を軸３５に串刺状にスペーサ３６、３７を介
して一定ピッチに配列し、軸受け３４で回転自在に支承
し、止め輪等の継止手段３８をもって一体的に構成さ
れ、フレーム６にボルト４５により固定したブラケット
３９で両持ち支持される。
周面にコード１０を収容するＶ形の溝を有したリターン
ロール３３を軸３５に串刺状にスペーサ３６、３７を介
して一定ピッチに配列し、軸受け３４で回転自在に支承
し、止め輪等の継止手段３８をもって一体的に構成さ
れ、フレーム６にボルト４５により固定したブラケット
３９で両持ち支持される。
【００２０】ブラケット３９は、軸３５と平行にフレー
ム６より張出したステム部４０と該ステム部４０と一体
になったアーム部４１およびステム部４０とは別体のア
ーム部４２からなり、ステム部４０とアーム部４２とは
２本のピン４４で位置決めされている。アーム部４１、
４２は、リターンロール３３を中間に挟持するよう軸３
５の両側を支持し、１本のボルト４３により締結されて
いる。上記ボルト４３は角根丸頭を有し、頭部の円周面
にローレット目を刻み、該部を手で握るか、あるいは角
根部分にレンチを用いて回転、脱着できる。
ム６より張出したステム部４０と該ステム部４０と一体
になったアーム部４１およびステム部４０とは別体のア
ーム部４２からなり、ステム部４０とアーム部４２とは
２本のピン４４で位置決めされている。アーム部４１、
４２は、リターンロール３３を中間に挟持するよう軸３
５の両側を支持し、１本のボルト４３により締結されて
いる。上記ボルト４３は角根丸頭を有し、頭部の円周面
にローレット目を刻み、該部を手で握るか、あるいは角
根部分にレンチを用いて回転、脱着できる。
【００２１】かくして、リターンロール３３の取出し
は、ボルト４３を外して、アーム部４２をステム部４０
から分離し、軸３５の端部をアーム部４１から脱出さ
せ、更にコード１０がリターンロール３３を収容したＶ
形溝より外れるまでステム部４０側に移動させることに
より行い、これによって清掃あるいは清掃済みのスペア
ロールを交換することができる。この時、コード１０は
コードセパレータ用ピン４６で個別に区分された状態で
ステム部４０上に保持され、配列が維持される。リター
ンロール３３のブラケット３９への装着も上記と逆の手
順で簡単に行うことができる。
は、ボルト４３を外して、アーム部４２をステム部４０
から分離し、軸３５の端部をアーム部４１から脱出さ
せ、更にコード１０がリターンロール３３を収容したＶ
形溝より外れるまでステム部４０側に移動させることに
より行い、これによって清掃あるいは清掃済みのスペア
ロールを交換することができる。この時、コード１０は
コードセパレータ用ピン４６で個別に区分された状態で
ステム部４０上に保持され、配列が維持される。リター
ンロール３３のブラケット３９への装着も上記と逆の手
順で簡単に行うことができる。
【００２２】また、コード１０を新たに通す場合も、ス
テム部４０がリターンロール３３よりもオーブン７に近
い側に位置しているので、コード１０を周回往復させて
通す作業に支承を来すことがない。ピンチロール４７は
コード通し作業の際、コード１０が緩んでリターンロー
ル３３の溝から外れることを防止するための押えロール
で、エアシリンダー等のアクチェータ（図示せず）等で
揺動可能なアーム５３に締結した片持ち軸４８に、外周
にゴムあるいは軟質樹脂等からなるクッション層５１を
有するロール５０を軸受け４９をもって回転自在に支承
し、止め輪５２で止めてある。尚、コード通し作業以外
の時はリターンロール３３との当接を開放しておくこと
が望ましい。
テム部４０がリターンロール３３よりもオーブン７に近
い側に位置しているので、コード１０を周回往復させて
通す作業に支承を来すことがない。ピンチロール４７は
コード通し作業の際、コード１０が緩んでリターンロー
ル３３の溝から外れることを防止するための押えロール
で、エアシリンダー等のアクチェータ（図示せず）等で
揺動可能なアーム５３に締結した片持ち軸４８に、外周
にゴムあるいは軟質樹脂等からなるクッション層５１を
有するロール５０を軸受け４９をもって回転自在に支承
し、止め輪５２で止めてある。尚、コード通し作業以外
の時はリターンロール３３との当接を開放しておくこと
が望ましい。
【００２３】
【発明の効果】本発明によれば、オーブン出入口部に配
設したリターンロールを軸と一体的に構成し、かつ１本
のボルトを外すことによってリターンロールを支持する
ブラケットが２分割し、処理機から容易に取外しできる
ようになって、処理機の内部スペースに制約されること
なく、清掃が容易に短時間に行うことができ、必要に応
じて清掃済みのスペアロールと交換でき素早く装着し復
旧することができ、またクッション層を有する押えロー
ルを少なくとも一方のリターンロールに当接するように
配置しているため、コードのリターンロールの溝から外
れることを阻止することができる。また、ブラケットが
リターンロールの軸を両持ちで支持するため、軸受けを
小型化してリターンロールの回転フリクションを小さく
することができるばかりか、コード張力に及ぼす影響を
低く制御することができる。更に、ステム部の上に複数
のコードセパレータ用ピンをコードの進行方向に沿って
隣合うコードの中間部に一本毎交互に千鳥状に配置する
ことにより、コード通し時およびリターンロールの取外
し時に、各コードを整列保持してコード整列順序を常時
正しく保持でき、コードの結び目も無理なく円滑に通過
させることができる等の効果を有している。
設したリターンロールを軸と一体的に構成し、かつ１本
のボルトを外すことによってリターンロールを支持する
ブラケットが２分割し、処理機から容易に取外しできる
ようになって、処理機の内部スペースに制約されること
なく、清掃が容易に短時間に行うことができ、必要に応
じて清掃済みのスペアロールと交換でき素早く装着し復
旧することができ、またクッション層を有する押えロー
ルを少なくとも一方のリターンロールに当接するように
配置しているため、コードのリターンロールの溝から外
れることを阻止することができる。また、ブラケットが
リターンロールの軸を両持ちで支持するため、軸受けを
小型化してリターンロールの回転フリクションを小さく
することができるばかりか、コード張力に及ぼす影響を
低く制御することができる。更に、ステム部の上に複数
のコードセパレータ用ピンをコードの進行方向に沿って
隣合うコードの中間部に一本毎交互に千鳥状に配置する
ことにより、コード通し時およびリターンロールの取外
し時に、各コードを整列保持してコード整列順序を常時
正しく保持でき、コードの結び目も無理なく円滑に通過
させることができる等の効果を有している。
【図１】本発明に係るコードディップ処理機の全体図で
ある。
ある。
【図２】本発明に係るリターンロール装置の平面部分断
面図である。
面図である。
【図３】図２の部分拡大図である。
【図４】図２のＡ−Ａ矢視図である。
１ コードデイップ処理機 ２ 第１処理部 ３ 第２処理部 ４ 第３処理部 ５ 第４処理部 ６ フレーム ７ オーブン １０ コード １２ リターンロール装置 １３ リターンロール装置 ３３ リターンロール ３５ 軸 ３８ 継止手段 ３９ ブラケット ４０ ステム部 ４１ アーム部 ４２ アーム部 ４６ コードセパレータ用ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 高木 茂樹 (56)参考文献 特開 平３−249260（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−186589（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) D02J 13/00 D06B 3/00 D07B 7/00
Claims (4)
- 【請求項１】 動力伝動用などの工業用ベルトの心線に
用いるコードをディップ槽内に収容したディップロール
に巻き付けて処理液に浸した後、オーブン出入口部に配
設したリターンロール装置に周回させてオーブン内で繰
り返し往復させながら加熱処理するコードディップ処理
機において、上記リターンロール装置では少なくともコ
ードターン数に等しい数以上のリターンロールを軸に串
刺状に回転自在に支承し、しかも軸とこれに嵌入したリ
ターンロールを一体としてオーブン出入口部に設置した
ブラケットに取り外し可能に装着し、さらにクッション
層を有する押えロールを少なくとも一方のリターンロー
ルに当接するように配置したことを特徴とするコードデ
ィップ処理機におけるオーブンのリターンロール装置。 - 【請求項２】 軸に回転自在に支承したリターンロール
が継止手段をもって一体的に構成している請求項１記載
のコードディップ処理機におけるオーブンのリターンロ
ール装置。 - 【請求項３】 ブラケットがリターンロールを支承した
軸に平行に配設されたステム部と、ステム部より突出し
て軸の両端部を両持ち支持するアーム部からなり、しか
も該ステム部をオーブン側に近い位置に配置した請求項
１記載のコードディップ処理機におけるオーブンのリタ
ーンロール装置。 - 【請求項４】 少なくとも一本のコードセパレータ用ピ
ンがコードの進行方向に沿い、かつ隣合ったコードの中
間部に一本づつ交互に千鳥状の状態でステム部に固定さ
れている請求項１記載のコードディップ処理機における
オーブンのリターンロール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7351452A JP2957459B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | コードディップ処理機におけるオーブンのリターンロール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7351452A JP2957459B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | コードディップ処理機におけるオーブンのリターンロール装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14713399A Division JP3153808B2 (ja) | 1999-05-26 | 1999-05-26 | コードディップ処理機におけるオーブンのリターンロール装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09176930A JPH09176930A (ja) | 1997-07-08 |
| JP2957459B2 true JP2957459B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=18417385
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7351452A Expired - Fee Related JP2957459B2 (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | コードディップ処理機におけるオーブンのリターンロール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2957459B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP7351452A patent/JP2957459B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09176930A (ja) | 1997-07-08 |
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