JP2956897B2 - 冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造方法 - Google Patents
冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造方法Info
- Publication number
- JP2956897B2 JP2956897B2 JP10242381A JP24238198A JP2956897B2 JP 2956897 B2 JP2956897 B2 JP 2956897B2 JP 10242381 A JP10242381 A JP 10242381A JP 24238198 A JP24238198 A JP 24238198A JP 2956897 B2 JP2956897 B2 JP 2956897B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frozen dessert
- temperature
- cylinder
- freezing
- frozen
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
Description
らかい冷菓の製造方法に関するものであり、冷菓原料
(ミックス)に、糖類、塩類、アルコール類等の氷点降
下作用を有する成分を過剰に添加することなく、冷凍庫
から取り出した直後でもスプーン、アイスクリーム・デ
ィッシャー等で容易に掬い取ることが可能な、冷凍温度
下でも軟らかい食感を有する冷菓の製造方法に関するも
のである。
2月27日厚生省令第52号「乳及び乳製品の成分規格
等に関する省令」に定義されるアイスクリーム、アイス
ミルク、ラクトアイス、及び氷菓の総称であり、百分率
は、気泡の粒度分布を除き、特に断りのない限り重量に
よる値である。
菓に分類され、アイスクリーム類は、更に乳脂肪及び無
脂乳固形分の含量によりアイスクリーム、アイスミル
ク、及びラクトアイスに分類される。アイスクリーム類
は、一般に、乳脂肪、植物性油脂、又はこれらを混合し
た油脂3〜20%、無脂乳固形分3〜12%、糖類8〜
20%、その他必要に応じ少量の安定剤、乳化剤、色
素、香料等を含む殺菌した冷菓原料に、オーバーランを
10〜150%に調整しながら連続式フリーザーで空気
を吹き込み、凍結し、容器に充填し、硬化して製造され
る。
料の配合割合、フリージング、硬化等の製造条件により
アイスクリーム類のクリーム感、冷感、甘味度、滑らか
さ、口溶け、硬さ等で総合的に表される風味が決定され
る。
ーニングによる凝集物が氷晶及び他の固形分とともにア
イスクリーム類の組織の骨格を形成し、その強度により
アイスクリーム類のドライネス、及び口溶けに影響を与
えることが知られている。
量によりアイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイ
ス、氷菓に分類されるが、それらの中でも、空気を含む
もの、空気を含まないもの、充填する容器の形状、フレ
ーバー等により更に多種多様に分類されている。このよ
うな冷菓の風味は、クリーム感、冷感、甘味、なめらか
な食感、軟らかな食感等により特徴づけられるが、その
中でも軟らかな食感は、冷菓の風味の最も重要な特徴の
一つとされている。
けして販売されるソフトクリーム、ジェラート等の軟ら
かな食感の冷菓を嗜好する消費者が増加する傾向にある
が、一般に、これらの消費者は、普通の冷菓についても
軟らかな食感を求める傾向が強くなっている。冷菓の軟
らかな食感に影響を与える主な因子としては、原料の配
合、オーバーラン、製造方法、及び消費する際の温度条
件等があげられる。ソフトクリーム、及びジェラートの
ように比較的高い温度で販売される製品を除き、通常の
冷菓は、−15〜−25℃のショーケースに保管されて
販売され、−15〜−20℃の家庭用冷凍庫に保存さ
れ、通常、−12〜−18℃の温度で消費される。
〜−18℃の冷凍温度下で冷菓に軟らかな食感を付与す
る方法としては、広く一般的に行われている方法とし
て、糖類、塩類、アルコール類等を冷菓原料に添加して
冷菓原料の凍結点を低下させ、凍結し難い原料配合にす
る方法があげられる。
れらの方法は、冷菓原料に添加する物質の分子量により
その作用効果に差が有り、例えば、糖類を使用した場
合、分子量の大きいショ糖よりも分子量の小さいブドウ
糖、果糖の方がよりその効果が大きく、また、塩類及び
アルコール類も同様の効果があり、これまで、冷菓原料
にこのような分子量の小さい物質を添加することによ
り、冷菓に軟らかな食感を付与することが行われている
状況にある。
等を添加使用することは、冷菓の風味及び甘味等に重大
な影響を与えかねず、冷菓に十分軟らかな食感を付与す
るために糖類を多用することは甘味過剰になり、また、
塩類及びアルコール類を過剰に使用することは、冷菓の
風味を著しく損なうので、これらの使用には限度があ
る。
する方法以外に、オーバーランを増加して冷菓に軟らか
な食感を付与する方法もあるが、通常のオーバーランの
範囲を超えて過度のオーバーランを付与することは、冷
菓の食感を顕著に悪化させることになるため、一般的に
は採用し難い状況にある。
めぐる諸情勢を背景として、本発明者等は、新しい冷菓
製品及びその製造技術について検討を進める中で、これ
までに、口溶けのよい冷菓及びその製造法を開発し、既
に、特許出願を行っている[特願平4−31397号。
以下、先願(1)と記載することがある]。
において、5〜18%(重量)の脂肪を含む冷菓原料
を、フリーザーの第1のシリンダーで冷菓原料に20%
(重量)以下のオーバーランを付与し、−3.0〜−
6.0℃の温度で凍結し、次いでフリーザーの第2のシ
リンダーで冷菓原料に10〜150%(重量)のオーバ
ーランを付与し、−3.0〜−8.0℃の温度で凍結す
ることを特徴とする口溶けのよい冷菓の製造方法に係る
ものである。
含量に関係なく、冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造方
法を開発すること目標として鋭意研究を積み重ねた結
果、冷菓製造工程のフリージング工程において、フリー
ザーで冷菓原料を凍結する際に混練工程を付加すること
によって、急激に生成し、集合してブロック化した氷の
結晶を分離させ、安定に成長させ、未凍結の冷菓原料中
に再分散させることにより、冷凍温度下でも軟らかい冷
菓を製造し得ることを見い出し、本発明の冷凍温度下で
も軟らかい冷菓の製造方法を完成するに至った。
かく、冷凍庫から取り出した直後でもスプーン、アイス
クリーム・ディッシャー等で容易に掬い取ることの可能
な冷菓の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
類、アルコール類等の氷点降下作用を有する成分を過剰
に添加することなく、冷凍温度下でも軟らかい食感を有
し、かつ風味に優れた冷菓を製造する方法を提供するこ
とを目的とするものである。
て、フリーザーの運転条件を調節するのみで、前記冷凍
温度下でも軟らかい食感を有する冷菓を簡便に製造し得
る方法を提供することを目的とするものである。
の本発明は、冷菓の製造方法において、連結した2台の
連続式フリーザーのシリンダーの第1のシリンダーで冷
菓原料に150%以下のオーバーランを付与し、−4〜
−8℃の温度条件下で第2のシリンダーに排出し、次い
で、第2のシリンダーで前記オーバーランを付与した冷
菓原料を前記第1のシリンダーの排出温度より0.5℃
低い温度から0.5℃高い温度範囲で混練することを特
徴とする冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造方法、であ
る。
造方法は、冷菓の製造工程において、連結した2台の連
続式フリーザーのシリンダーの第1のシリンダーで冷菓
原料に所定のオーバーランを付与し、特定の温度条件下
で第2のシリンダーに排出し、次いで、第2のシリンダ
ーで前記所定のオーバーランを付与した冷菓原料を混練
すること、第1のシリンダーで冷菓原料に所定のオーバ
ーランを付与し、特定の温度条件下で第2のシリンダー
に排出する工程が、150%以下、すなわち0〜150
%のオーバーランを付与し、−4〜−8℃の温度で排出
すること、そして、第2のフリーザーで前記所定のオー
バーランを付与した冷菓原料を混練する工程が、第1の
フリーザーの排出温度より0.5℃低い温度から0.5
℃高い温度範囲で実施すること、特徴とするものであ
る。
説明する。本発明の冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造
方法において、フリージング工程を除く他の工程、すな
わち、フリージング工程の前の冷菓原料の調製、殺菌、
熟成の各工程、及び、フリージング工程の後の容器への
充填、硬化の各工程は、それぞれ、常法により行うこと
ができる。フリージング工程は、一般に、冷菓原料をフ
リーザーに移送し、急激に水分を凍結し、同時に適当量
の空気を混入し、オーバーランを付与し、部分凍結によ
って生じた氷の結晶、脂肪粒子、気泡等を冷菓原料中に
均一に分散させて、組織を整えるものであり、冷菓の品
質に影響を与える重要な工程である。
リーザーのシリンダーを連結したもの、あるいはそれと
同等の機能を有する装置を用いて実施される。1つのシ
リンダーのみのものでは、後記の試験例に示されるよう
に、所望の冷菓製品を製造することは出来ない。連続式
フリーザーとしては、市販品であって、シリンダーの内
圧を検出し、自動的に運転し得るタイプのものが好適に
使用される。このフリージング工程において、冷菓原料
は、5℃前後でフリーザーに移送され、第1のシリンダ
ーにおいて、この冷菓原料を冷却しながら空気を吹込
み、オーバーランを150%以下、すなわち0〜150
%の範囲の所定の値に調整する。
るが、本発明の製造方法においては、−4〜−8℃の範
囲の温度で第1のシリンダーより冷菓原料を排出し、第
2のシリンダーに移送する。後記する試験例から明らか
なように、−4℃よりも高い温度で冷菓原料を排出した
場合、第1のシリンダーにおける氷の生成が少ないため
に、第2のシリンダーにおける混練の効果が十分発揮さ
れず、出来上がった冷菓が硬くなるので望ましくなく、
また、−8℃より低い温度では、通常のフリーザーでは
冷菓原料を排出することが困難である。
ンは、製造する製品の種類により適宜決定されるが、一
般に、オーバーランが150%を超える場合は、冷菓の
食感が失われ、望ましくなく、150%以下に調整する
ことが必要である。
料に空気を吹込まず、オーバーランを付与せずに混練す
ることが、本発明の製造方法における重要な要件であ
る。第2のシリンダーでは、第1のシリンダーからの前
記排出温度より0.5℃低い温度から0.5℃高い温度
の極めて狭い温度範囲で、前記オーバーランを付与した
冷菓原料を混練する。この第2のシリンダーにおける混
練工程により、冷菓原料中のブロック化した氷の結晶を
分離し、安定に成長させ、未凍結の冷菓原料中に再分散
することが可能となる。
グの温度範囲が、第1のシリンダーからの排出温度より
0.5℃を超えて低い場合、又は0.5℃を超えて高い
場合は、生成した氷の結晶が再凍結又は溶解するので、
氷の分散効果及び安定な成長が阻害される。このため、
混練効果が十分に発揮されず、出来上がった冷菓が硬く
なるので、望ましくない。
製造された冷菓は、冷凍温度下でも軟らかい食感を有し
ており、販売店のショーケース、又は家庭用冷凍庫から
取り出した直後でも、スプーン又はアイスクリーム・デ
ィッシャー等で容器から容易に掬い取ることが可能であ
り、また、従来製品のように、糖類、塩類、アルコール
類等の成分が過剰に含まれていないので、風味や甘味が
損なわれることがなく、風味が良好な最終製品を得るこ
とができる。
明する。 (試験例1〜3:冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造試
験) 試験例1 この試験は、第1のシリンダーの排出温度を調べるため
に実施した。 1)試料の調製 第1のシリンダーの排出温度を−3.0℃、−4.0
℃、−5.0℃、及び−8.0℃に調整したこと、及び
第2のシリンダーの温度を第1のシリンダーの排出温度
と同一温度に調整したことを除き、後記実施例1と同一
の方法により冷菓試料を調製した。尚、対照冷菓として
1つのシリンダーのみで試験試料と同一温度で調製した
冷菓を用いた。
で切断して試験試料とした。各試験試料を−16±0.
2℃の温度で24時間保持し、テンシプレッサー(モデ
ルTTP−57BX、タケトモ電機社製)を用いてプラ
ンジャー(円筒型、外径17mm、内径16mm)を試
験試料の表面に120mm/分の速度で5mm進入さ
せ、4mm進入したときの数値(単位はグラム・重、以
下、g・wと記載する)を硬度として測定し、各試験試
料とも5回の測定値の平均を算出し、試験試料の硬度と
した。尚、この方法により測定した数値で表される硬度
を具体的に示すため、例えば、同一の装置で測定した他
の食品の硬度を例示すれば、7℃に保存したバターの硬
度は、約3500g・wである。
明らかなとおり、同一温度で比較すれば、本発明の製造
方法により製造した冷菓の硬度は、対照冷菓のそれより
も顕著に低く、冷凍温度下でも軟らかいことが判明し
た。第1のシリンダーからの排出温度を−3.0℃に調
整して製造された冷菓は、硬度が高く望ましくなかっ
た。また、現在市販されているフリーザーでは、−8.
0℃を下回る温度での冷菓原料の排出は困難であった。
このように、第1のシリンダーからの排出温度が、−
4.0〜−8.0℃の範囲の場合に、所期の目的が達成
されることが判明した。尚、他の原料配合の冷菓につい
ても試験した結果、ほぼ同様の結果が得られた。
ために実施した。 1)試料の調製 第1のシリンダーの排出温度及び第2のシリンダーの混
練温度を、それぞれ、−5.0℃に調整したこと、及び
第1のシリンダーのオーバーランを表2に示すとおりに
調整したことを除き、後記実施例1と同一の方法により
冷菓試料を調製した。尚、対照冷菓として、1つのシリ
ンダーのみで試験試料と同一の条件で調製した冷菓を用
いた。
明らかなとおり、同一オーバーランで比較すれば、本発
明の製造方法により製造した冷菓の硬度は、対照冷菓の
それよりも顕著に低く、冷凍温度下でも軟らかいことが
判明した。オーバーランを多くした場合、本発明の製造
方法で製造した冷菓と対照冷菓との差が少なくなるが、
冷菓がスポンジ状の組織となり、商品価値そのものが失
われた。このように、第1のシリンダーのオーバーラン
が、0〜150%である場合に、所期の目的が達成され
ることが判明した。ここで、オーバーランが0〜150
%とは、オーバーランが、150%以下であることを意
味する。尚、他の原料配合の冷菓についても試験した結
果、ほぼ同様の結果が得られた。
めに実施した。 1)試料の調製 第1のシリンダーの排出温度を−5.0℃に調整したこ
と、及び第2のシリンダーの混練温度を表3に示すとお
りに調整したことを除き、後記実施例1と同一の方法に
より冷菓試料を調製した。
明らかなとおり、第1のシリンダーの排出温度より0.
5℃を超える低い温度、又はその温度より0.5℃を超
える高い温度で、第2のシリンダーにおいて冷菓原料に
オーバーランを付与せず混練した場合、顕著な硬度の増
加が認められた。これに対して、第1のシリンダーの排
出温度より0.5℃低い温度から0.5℃高い温度の範
囲で、第2のシリンダーにおいて冷菓原料にオーバーラ
ンを付与せず混練した場合、硬度の増加が認められなか
った。
は、第1のシリンダーの排出温度に近いことが望まし
く、第1のシリンダーからの排出温度より0.5℃低い
温度から0.5℃高い温度の極めて狭い温度範囲におい
て所期の目的が達成されることが判明した。尚、他の原
料配合の冷菓についても試験した結果、ほぼ同様の結果
が得られた。
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
冷菓の製造) 実施例1 生乳60.0kg、無塩バター(森永乳業社製)26.
4kg、脱脂粉乳(森永乳業社製)26.4kg、上白
糖(東洋精糖社製)39.0kg、粉飴(昭和産業社
製)12.0kg、及び乳化安定剤(三栄化学社製、サ
ンナイスN)1.5kgを水134.37kgに添加
し、均一に混合して溶解し、60℃に加温して2段階
(150kg/cm2 及び50kg/cm2 )で均質化
し、85℃で15秒間殺菌し、5℃に急冷し、色素(三
栄化学社製、サンエローNo.2)0.03kg、及び
バニラ・エッセンス(三栄化学社製)0.3kgを添加
し、均一に混合して冷菓原料を調製し、1昼夜エージン
グを行った。
式フリーザー(クレパコ社製、KMLT318型:3本
のシリンダーを有する)を使用し、以下に示す条件で、
冷菓原料を第1のシリンダーに供給し、第1のシリンダ
ーでオーバーランを付与し、第2のシリンダーに排出
し、第2のシリンダーで前記オーバーランを付与した冷
菓原料を混練することにより、フリージング処理を実施
した。
感を有する冷菓約220kgを得た。
(森永乳業社製)25.5kg、上白糖(東洋精糖社
製)45.0kg、粉飴(昭和産業社製)18.0k
g、及び乳化安定剤(三栄化学社製、サンナイスN)
1.8kgを水191.37kgに添加し、均一に混合
して溶解し、60℃に加温して2段階(150kg/c
m2 及び50kg/cm2 )で均質化し、85℃で15
秒間殺菌し、5℃に急冷し、色素(三栄化学社製、サン
エローNo.2)0.03kg、及びバニラ・エッセン
ス(三栄化学社製)0.3kgを添加し、均一に混合し
て冷菓原料を調製し、1昼夜エージングを行った。
式フリーザー(クレパコ社製、KMLT318型:3本
のシリンダーを有する)を使用し、以下に示す条件で、
前記実施例1と同様にして冷菓原料のフリージング処理
を実施した。
感を有する冷菓約235kgを得た。
クリーム(森永乳業社製)78.0kg、上白糖(東洋
精糖社製)45.0kg、粉飴(昭和産業社製)6.0
kg、及び卵黄(太陽化学社製)12.0kgを水5
0.55kgに添加し、均一に混合して溶解し、60℃
に加温して2段階(150kg/cm2 及び50kg/
cm2 )で均質化し、85℃で15秒間殺菌し、5℃に
急冷し、バニラ・エッセンス(三栄化学社製)0.45
kgを添加し、均一に混合して冷菓原料を調製し、1昼
夜エージングを行った。
式フリーザー(クレパコ社製、KMLT318型:3本
のシリンダーを有する)を使用し、以下に示す条件で、
前記実施例1と同様にして冷菓原料のフリージング処理
を実施した。
感を有する冷菓約215kgを得た。
(森永乳業社製)31.5kg、上白糖(東洋精糖社
製)45.0kg、粉飴(昭和産業社製)18.0k
g、及び乳化安定剤(三栄化学社製、サンナイスN)
1.5kgを水179.52kgに添加し、均一に混合
して溶解し、60℃に加温して2段階(150kg/c
m2 及び50kg/cm2 )で均質化し、85℃で15
秒間殺菌し、5℃に急冷し、色素(三栄化学社製、サン
エローNo.2)0.03kg、及びバニラ・エッセン
ス(三栄化学社製)0.45kgを添加し、均一に混合
して冷菓原料を調製し、1昼夜エージングを行った。
式フリーザー(クレパコ社製、KMLT318型:3本
のシリンダーを有する)を使用し、以下に示す条件で、
前記実施例1と同様にして冷菓原料のフリージング処理
を実施した。
感を有する冷菓約245kgを得た。
製造方法によって奏される効果は、次のとおりである。 1)冷凍温度下でも軟らかく、冷凍庫から取り出した直
後でもスプーン、アイスクリーム・ディッシャー等で容
易に掬い取ることができる冷菓を簡便に製造することが
できる。 2)また、当該本発明の製造方法は、冷菓原料に、糖
類、塩類、アルコール類等の氷点降下作用を有する成分
を過剰に添加することなく、冷凍温度下でも軟らかい食
感を有し、かつ風味の優れた冷菓を製造し得る特徴を有
する。 3)更に、当該本発明の製造方法は、従来の設備を使用
して、フリーザーの運転条件を調節するだけで、簡便に
冷凍温度下でも軟らかい食感を有する冷菓を製造するこ
とができる効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 冷菓の製造方法において、連結した2台
の連続式フリーザーのシリンダーの第1のシリンダーで
冷菓原料に150%以下のオーバーランを付与し、−4
〜−8℃の温度条件下で第2のシリンダーに排出し、次
いで、第2のシリンダーで前記オーバーランを付与した
冷菓原料を前記第1のシリンダーの排出温度より0.5
℃低い温度から0.5℃高い温度範囲で混練することを
特徴とする冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3139792 | 1992-01-22 | ||
JP4-31397 | 1992-01-22 | ||
JP4-109155 | 1992-04-03 | ||
JP10915592 | 1992-04-03 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4324688A Division JP2846537B2 (ja) | 1992-01-22 | 1992-11-11 | 口溶けのよい冷菓の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11123049A JPH11123049A (ja) | 1999-05-11 |
JP2956897B2 true JP2956897B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=26369847
Family Applications (4)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4324688A Expired - Fee Related JP2846537B2 (ja) | 1992-01-22 | 1992-11-11 | 口溶けのよい冷菓の製造方法 |
JP10242380A Expired - Fee Related JP3090264B2 (ja) | 1992-01-22 | 1998-08-27 | 冷菓の製造方法 |
JP10242381A Expired - Fee Related JP2956897B2 (ja) | 1992-01-22 | 1998-08-27 | 冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造方法 |
JP2000176040A Pending JP2001000114A (ja) | 1992-01-22 | 2000-06-12 | 冷菓の製造方法及び装置 |
Family Applications Before (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4324688A Expired - Fee Related JP2846537B2 (ja) | 1992-01-22 | 1992-11-11 | 口溶けのよい冷菓の製造方法 |
JP10242380A Expired - Fee Related JP3090264B2 (ja) | 1992-01-22 | 1998-08-27 | 冷菓の製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000176040A Pending JP2001000114A (ja) | 1992-01-22 | 2000-06-12 | 冷菓の製造方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (4) | JP2846537B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BRPI0621457A2 (pt) * | 2006-03-01 | 2012-04-17 | Gen Mills Marketing Inc | processo de acidificação pós-congelamento de produtos lácteos congelados e produtos resultantes |
US8496141B2 (en) | 2009-07-08 | 2013-07-30 | H. C. Duke & Son Llc | Frozen confection machine having simultaneous dispensing of two flavors with clog inhibiting mechanism |
JP5603088B2 (ja) * | 2010-01-25 | 2014-10-08 | 富久 太田 | 起泡済み冷凍食材の製造方法 |
JP5765735B2 (ja) * | 2011-10-06 | 2015-08-19 | 株式会社イズミフードマシナリ | 冷菓製造装置の運転方法 |
KR101813744B1 (ko) * | 2014-02-28 | 2017-12-29 | 반화병 | 벌꿀 아이스크림 및 이의 제조방법 |
-
1992
- 1992-11-11 JP JP4324688A patent/JP2846537B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-08-27 JP JP10242380A patent/JP3090264B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1998-08-27 JP JP10242381A patent/JP2956897B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-06-12 JP JP2000176040A patent/JP2001000114A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3090264B2 (ja) | 2000-09-18 |
JPH11123049A (ja) | 1999-05-11 |
JP2001000114A (ja) | 2001-01-09 |
JP2846537B2 (ja) | 1999-01-13 |
JPH05328905A (ja) | 1993-12-14 |
JPH11123051A (ja) | 1999-05-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8425967B2 (en) | Aerated frozen products | |
US5403611A (en) | Ice cream and process for producing the ice cream | |
US5082682A (en) | Nonfat frozen dairy dessert with method and premix therefor | |
US6093438A (en) | Molded aerated frozen bar | |
EP1385391B1 (en) | Stable soft frozen desserts | |
EP0639053B1 (en) | New frozen comestibles and method of making same | |
CA2567202C (en) | Use of polyol esters of fatty acids in aerated frozen confection with improved nutritional attributes | |
MXPA06013518A (es) | Uso de poliol esteres de acidos grasos en confite aireado congelado con punto de congelacion disminuido. | |
MXPA02002729A (es) | Proceso para la preparacion de un a confitura congelada. | |
JP4283223B2 (ja) | でんぷん加水分解物を含む冷菓組成物 | |
US20070031565A1 (en) | Aerated frozen confections | |
US20070098868A1 (en) | Frozen desserts and methods for manufacture thereof | |
JPS61185155A (ja) | 多気泡性食品用組成物 | |
JP2956897B2 (ja) | 冷凍温度下でも軟らかい冷菓の製造方法 | |
JP3445251B2 (ja) | 冷凍貯蔵状態でも柔らかい冷菓の製造法 | |
ZA200610765B (en) | Use of polyol esters of fatty acids in aerated frozen confection with improved nutritional attributes | |
JP7148749B1 (ja) | 被覆冷菓及びその製造方法 | |
JPH11169074A (ja) | 練込み用油脂及び冷菓並びに冷菓の製造法 | |
JP2021153500A (ja) | 冷菓の製造装置及び製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110723 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110723 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120723 Year of fee payment: 13 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |