JP2955465B2 - 裏張締結構造 - Google Patents
裏張締結構造Info
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- JP2955465B2 JP2955465B2 JP9150294A JP9150294A JP2955465B2 JP 2955465 B2 JP2955465 B2 JP 2955465B2 JP 9150294 A JP9150294 A JP 9150294A JP 9150294 A JP9150294 A JP 9150294A JP 2955465 B2 JP2955465 B2 JP 2955465B2
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- bolt
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- countersunk bolt
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えば研削摩耗性の極め
て高い珪石などの鉱物を取扱う設備の輸送経路や貯留装
置の内面に設ける高硬度の金属からなる裏張の締結構造
に関する。
て高い珪石などの鉱物を取扱う設備の輸送経路や貯留装
置の内面に設ける高硬度の金属からなる裏張の締結構造
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、図４に示すように輸送経路や貯留
装置の内面の摩耗を防止するために内面に裏張を取付
け、その裏張が摩耗限度に達すれば裏張を交換すること
が一般的に行われている。
装置の内面の摩耗を防止するために内面に裏張を取付
け、その裏張が摩耗限度に達すれば裏張を交換すること
が一般的に行われている。
【０００３】すなわち、普通鋼からなる母体１に裏張２
を取付ける手段として裏張２に皿ボルト３を取付けるた
めのテーパ状ならびに円筒状の孔４が機械加工により形
成され、皿ボルト３とナット５および座金６、ばね座金
７により母体１裏張２が締結されている。
を取付ける手段として裏張２に皿ボルト３を取付けるた
めのテーパ状ならびに円筒状の孔４が機械加工により形
成され、皿ボルト３とナット５および座金６、ばね座金
７により母体１裏張２が締結されている。
【０００４】また、図５に示すように裏張２の耐用度を
大きくするために裏張２の材料として普通鋼板９の表面
に高硬度金属１０を溶着した複合鋼板が用いられること
がしばしばある。
大きくするために裏張２の材料として普通鋼板９の表面
に高硬度金属１０を溶着した複合鋼板が用いられること
がしばしばある。
【０００５】この場合、裏張２に皿ボルトを取付けるた
めのテーパ状ならびに円筒状の孔が機械加工できない高
硬度であるため孔を穿けることが出来ず、止むを得ず裏
張２の裏面に頭のないボルト８を溶着し、母体１と締結
している。
めのテーパ状ならびに円筒状の孔が機械加工できない高
硬度であるため孔を穿けることが出来ず、止むを得ず裏
張２の裏面に頭のないボルト８を溶着し、母体１と締結
している。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】前記図４のような構成
をとる以上、市販の皿ボルトでは頭部上面に締結用のマ
イナス字形状あるいはプラス字形状の溝が加工されてお
り、頭部の硬度も機械加工できる硬度の裏張とほぼ同程
度であるため耐摩耗性も低く裏張の交換頻度が高くなる
などの問題がある。
をとる以上、市販の皿ボルトでは頭部上面に締結用のマ
イナス字形状あるいはプラス字形状の溝が加工されてお
り、頭部の硬度も機械加工できる硬度の裏張とほぼ同程
度であるため耐摩耗性も低く裏張の交換頻度が高くなる
などの問題がある。
【０００７】また、前記図５のような構成をとる以上、
母体１が平板形状の場合は問題がないが、円弧形状の場
合は裏張２とボルト８が溶着されて一体物であるためボ
ルト８が母体１の孔に入らなくなり取付けることができ
ないなどの問題がある。
母体１が平板形状の場合は問題がないが、円弧形状の場
合は裏張２とボルト８が溶着されて一体物であるためボ
ルト８が母体１の孔に入らなくなり取付けることができ
ないなどの問題がある。
【０００８】この発明は、上記実情の下、交換頻度を少
なくし、かつ、裏張の取付性を向上させることを課題と
する。
なくし、かつ、裏張の取付性を向上させることを課題と
する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、普通鋼からなる母体に、普通鋼板の
表面に高硬度金属を溶着した複合鋼板からなる裏張を添
設し、その裏張側から皿ボルトを挿通して母体側からそ
の皿ボルトにナットをねじ込んで母体に裏張を締結する
構造であって、前記皿ボルトは、頭部のテーパ状下面に
回り止用キーを一体に形成し、頭部上面に高硬度の金属
を溶着して高耐摩耗性を付与したもので あり、前記裏張
は、前記皿ボルトの頭部が入り込む孔が形成されて、こ
の孔に皿ボルトが挿通しており、前記孔の底部には座金
が溶着され、この座金の内面は皿ボルトの頭部下面に対
応するテーパ面となっているとともにキー溝が形成され
て、そのキー溝に前記皿ボルトの回り止めキーが嵌合し
ている構成を採用したのである。
めに、この発明は、普通鋼からなる母体に、普通鋼板の
表面に高硬度金属を溶着した複合鋼板からなる裏張を添
設し、その裏張側から皿ボルトを挿通して母体側からそ
の皿ボルトにナットをねじ込んで母体に裏張を締結する
構造であって、前記皿ボルトは、頭部のテーパ状下面に
回り止用キーを一体に形成し、頭部上面に高硬度の金属
を溶着して高耐摩耗性を付与したもので あり、前記裏張
は、前記皿ボルトの頭部が入り込む孔が形成されて、こ
の孔に皿ボルトが挿通しており、前記孔の底部には座金
が溶着され、この座金の内面は皿ボルトの頭部下面に対
応するテーパ面となっているとともにキー溝が形成され
て、そのキー溝に前記皿ボルトの回り止めキーが嵌合し
ている構成を採用したのである。
【００１０】
【作用】この構成の発明にあっては、母体に裏張を添設
したのち、皿ボルトをその裏張の高硬度材料側から挿通
し、その母体から突出した皿ボルトにナットをねじ込ん
で締め付ける。裏張の表面及び皿ボルトの頭部上面は高
硬度材料からなるため、耐摩耗性があり、裏張の交換頻
度も少なくなる。
したのち、皿ボルトをその裏張の高硬度材料側から挿通
し、その母体から突出した皿ボルトにナットをねじ込ん
で締め付ける。裏張の表面及び皿ボルトの頭部上面は高
硬度材料からなるため、耐摩耗性があり、裏張の交換頻
度も少なくなる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図１ないし図３にも
とづいて説明する。
とづいて説明する。
【００１２】図１は頭部硬化キー付皿ボルト１１を示す
もので、この頭部１２のテーパ面１３には、回り止めキ
ー１４を突出させているが、この皿ボルト１１は型打ち
鍛造などの手段で形成し、ねじは転造などの手段により
形成する。
もので、この頭部１２のテーパ面１３には、回り止めキ
ー１４を突出させているが、この皿ボルト１１は型打ち
鍛造などの手段で形成し、ねじは転造などの手段により
形成する。
【００１３】また、上記皿ボルト１１の頭部１２の上面
には耐摩耗性を付加するために高硬度の金属例えばニッ
ケル、クロム、ボロン系の合金を特殊溶着法により形成
した頭部上面硬化層１７があり、その硬度はＨＲＣ６０
程度の高硬度を有している。
には耐摩耗性を付加するために高硬度の金属例えばニッ
ケル、クロム、ボロン系の合金を特殊溶着法により形成
した頭部上面硬化層１７があり、その硬度はＨＲＣ６０
程度の高硬度を有している。
【００１４】図２は回り止めキー溝付座金２３を示すも
ので、この座金２３は機械加工によりテーパ部２４と円
筒部２５からなる孔が穿けられており、内周部の一部に
は回り止めキー溝２６が設けられている。この回り止め
キー溝２６には前記の皿ボルト１１の回り止めキー１４
が係合して共回り現象を防ぐ。
ので、この座金２３は機械加工によりテーパ部２４と円
筒部２５からなる孔が穿けられており、内周部の一部に
は回り止めキー溝２６が設けられている。この回り止め
キー溝２６には前記の皿ボルト１１の回り止めキー１４
が係合して共回り現象を防ぐ。
【００１５】裏張２は、普通鋼板９の表面に高硬度金属
１０例えば高クロム系の合金を溶着した複合鋼板からな
る。この複合鋼板はプラズマ溶断や超高圧ウォータジェ
ット切断などで加工するが、このような加工方法では機
械加工の様な高精度の加工が不可能である。
１０例えば高クロム系の合金を溶着した複合鋼板からな
る。この複合鋼板はプラズマ溶断や超高圧ウォータジェ
ット切断などで加工するが、このような加工方法では機
械加工の様な高精度の加工が不可能である。
【００１６】そこで、図３のように複合鋼板で作られた
裏張２の所定位置に所定寸法の円筒状の孔２７をプラズ
マ溶断などの方法で形成し、前記回り止めキー溝付座金
２３をこの孔に装填し、裏張の普通鋼板９に２８のよう
に溶接接合する。その後は母体１と裏張２とを頭部硬化
キー付皿ボルト１１で貫通しナット５と座金６、７で締
結する。
裏張２の所定位置に所定寸法の円筒状の孔２７をプラズ
マ溶断などの方法で形成し、前記回り止めキー溝付座金
２３をこの孔に装填し、裏張の普通鋼板９に２８のよう
に溶接接合する。その後は母体１と裏張２とを頭部硬化
キー付皿ボルト１１で貫通しナット５と座金６、７で締
結する。
【００１７】なお、頭部硬化キー付皿ボルト１１の頭部
上面の硬化層ならびに機械加工が不可能な裏張２の材料
には各種のものがあり、本実施例は一例を示したもので
ある。
上面の硬化層ならびに機械加工が不可能な裏張２の材料
には各種のものがあり、本実施例は一例を示したもので
ある。
【００１８】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明
によれば、機械加工が極めて、困難か不可能な高硬度の
裏張を座金の作用とあいまって皿ボルトにより母体に締
結することが可能となり、かつ皿ボルトの頭部上面も高
硬度化されるため裏張の耐用度が大きくなり、取替頻度
が少なくなるなどの効果がある。また、裏張の形状が平
板形状はもちろんのこと円弧形状などのものでも皿ボル
トによる母体との締結が可能となるなど極めて優れた効
果を奏する。
によれば、機械加工が極めて、困難か不可能な高硬度の
裏張を座金の作用とあいまって皿ボルトにより母体に締
結することが可能となり、かつ皿ボルトの頭部上面も高
硬度化されるため裏張の耐用度が大きくなり、取替頻度
が少なくなるなどの効果がある。また、裏張の形状が平
板形状はもちろんのこと円弧形状などのものでも皿ボル
トによる母体との締結が可能となるなど極めて優れた効
果を奏する。
【図１】この発明の頭部硬化キー付皿ボルトの側面図お
よび正面図
よび正面図
【図２】この発明の回り止めキー溝付座金の側面図およ
び正面図
び正面図
【図３】同上の使用状態を示す一部縦断側面図
【図４】従来例の一部縦断側面図
【図５】他の従来例の一部縦断側面図
１ 母体 ２ 裏張 ９ 普通鋼板 １０ 高硬度金属 １１ 頭部硬化キー付皿ボルト １２ 頭部 １３ テーパ部 １４ 回り止めキー １７ 頭部上面硬化層 ２３ 回り止めキー溝付座金 ２４ テーパ部 ２５ 円筒部 ２６ キー溝 ２７ 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−4012（ＪＰ，Ａ) 特開 昭52−119755（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−48752（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−138121（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−196014（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭54−121164（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−40319（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭56−89016（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭51−104139（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F16B 35/06
Claims (1)
- 【請求項１】 普通鋼からなる母体１に、普通鋼板９の
表面に高硬度金属１０を溶着した複合鋼板からなる裏張
２を添設し、その裏張２側から皿ボルト１１を挿通して
母体１側からその皿ボルト１１にナット５をねじ込んで
母体１に裏張２を締結する構造であって、 上記皿ボルト１１は、頭部１２のテーパ状下面１３に回
り止用キー１４を一体に形成し、頭部１２上面には高硬
度の金属１７を溶着して高耐摩耗性を付与したものであ
り、 上記裏張２は、上記皿ボルト１１の頭部１２が入り込む
孔２７が形成されて、この孔２７に皿ボルト１１が挿通
しており、前記孔２７の底部には座金２３が溶着され、
この座金２３の内面は皿ボルト１１の頭部下面１３に対
応するテーパ面となっているとともにキー溝２６が形成
されて、そのキー溝２６に上記回り止めキー１４が嵌合
していることを特徴とする裏張締結構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9150294A JP2955465B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 裏張締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9150294A JP2955465B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 裏張締結構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07301220A JPH07301220A (ja) | 1995-11-14 |
| JP2955465B2 true JP2955465B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=14028197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9150294A Expired - Lifetime JP2955465B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 裏張締結構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2955465B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2376730A (en) * | 2001-06-22 | 2002-12-24 | Triten Internat Ltd | Abrasion resistant tiles for lining ductwork |
| CN103016501A (zh) * | 2011-09-28 | 2013-04-03 | 陕西坚瑞消防股份有限公司 | 一种止转锁紧装置及气溶胶灭火装置 |
| CN113771904B (zh) * | 2021-09-18 | 2022-09-27 | 株洲时代瑞唯减振装备有限公司 | 橡胶止挡上耐磨板的连接方法 |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP9150294A patent/JP2955465B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07301220A (ja) | 1995-11-14 |
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