JP2953121B2 - 断熱支持装置 - Google Patents
断熱支持装置Info
- Publication number
- JP2953121B2 JP2953121B2 JP16860691A JP16860691A JP2953121B2 JP 2953121 B2 JP2953121 B2 JP 2953121B2 JP 16860691 A JP16860691 A JP 16860691A JP 16860691 A JP16860691 A JP 16860691A JP 2953121 B2 JP2953121 B2 JP 2953121B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- support device
- insulated
- inflatable structure
- heat
- tension
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Thermal Insulation (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は宇宙航行体搭載用観測機
器のセンサー部など、軌道上での周囲からの高度な断熱
を要求される物体の支持装置に関し、特に小型化及び高
断熱化を実現する断熱支持装置に関するものである。
器のセンサー部など、軌道上での周囲からの高度な断熱
を要求される物体の支持装置に関し、特に小型化及び高
断熱化を実現する断熱支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の断熱支持装置は、図2に
示す様に、被断熱体1を数本のサーマルストラップ8で
支持するものがある。サーマルストラップ8は被断熱体
1を張力を負荷することによって支持しており、ロケッ
ト打上げ時の加速度環境,振動環境にも耐える張力をバ
ランスよく各サーマルストラップ8に負荷するため、張
力調整機構7が各サーマルストラップ8に装着されてい
る。
示す様に、被断熱体1を数本のサーマルストラップ8で
支持するものがある。サーマルストラップ8は被断熱体
1を張力を負荷することによって支持しており、ロケッ
ト打上げ時の加速度環境,振動環境にも耐える張力をバ
ランスよく各サーマルストラップ8に負荷するため、張
力調整機構7が各サーマルストラップ8に装着されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のサーマ
ルストラップを用いた断熱支持装置は、ロケット打上げ
時の加速度環境,振動環境に対してサーマルストラップ
の張力によって被断熱体を支持している為、サーマルス
トラップはその張力に耐えるだけの強度を持つ必要があ
り、結果としてサーマルストラップの断面積をある限界
以上には小さくすることごできない為に、高断熱性能を
得にくいという欠点がある。一方、高断熱性能を得るに
はサーマルストラップを長くする必要があり、その場合
には装置全体が大型化するという欠点がある。
ルストラップを用いた断熱支持装置は、ロケット打上げ
時の加速度環境,振動環境に対してサーマルストラップ
の張力によって被断熱体を支持している為、サーマルス
トラップはその張力に耐えるだけの強度を持つ必要があ
り、結果としてサーマルストラップの断面積をある限界
以上には小さくすることごできない為に、高断熱性能を
得にくいという欠点がある。一方、高断熱性能を得るに
はサーマルストラップを長くする必要があり、その場合
には装置全体が大型化するという欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は宇宙航行体に搭
載される被断熱体の断熱支持装置において、地上及び打
上げ時の環境では膨張して前記被断熱体の荷重を支持し
且つ軌道上では収縮して前記被断熱体の荷重を支持しな
いインフレータブル構造と、軌道上において前記被断熱
体を支持する弾性のあるワイヤーとを備えている。
載される被断熱体の断熱支持装置において、地上及び打
上げ時の環境では膨張して前記被断熱体の荷重を支持し
且つ軌道上では収縮して前記被断熱体の荷重を支持しな
いインフレータブル構造と、軌道上において前記被断熱
体を支持する弾性のあるワイヤーとを備えている。
【0005】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0006】図1は本発明の一実施例を示し、同図
(a)は地上及び打上げ時の概念図、同図(b)は軌道
上での概念図である。
(a)は地上及び打上げ時の概念図、同図(b)は軌道
上での概念図である。
【0007】本実施例において、被断熱体1がケース2
の中に、膨張自在な3個のインフレータブル構造3と弾
性のある3本のワイヤー4によって支持されている。イ
ンフレータブル構造3の中には気体5が封入されてお
り、封入量を調節することによって被断熱体1を所定の
位置に所定の剛性で支持している。その圧力はインフレ
ータブル構造3に付属の圧力弁6を閉じることにより維
持される。またワイヤー4には張力調整機構7がついて
おり、それによってワイヤー4には均等にわずかな張力
が加えられている。その張力による支持剛性は、インフ
レータブル構造3による支持剛性と比較しかなり低いた
め、ロケット打上げ時の加速度環境,振動環境による荷
重はほとんどインフレータブル構造3によって支持され
る。
の中に、膨張自在な3個のインフレータブル構造3と弾
性のある3本のワイヤー4によって支持されている。イ
ンフレータブル構造3の中には気体5が封入されてお
り、封入量を調節することによって被断熱体1を所定の
位置に所定の剛性で支持している。その圧力はインフレ
ータブル構造3に付属の圧力弁6を閉じることにより維
持される。またワイヤー4には張力調整機構7がついて
おり、それによってワイヤー4には均等にわずかな張力
が加えられている。その張力による支持剛性は、インフ
レータブル構造3による支持剛性と比較しかなり低いた
め、ロケット打上げ時の加速度環境,振動環境による荷
重はほとんどインフレータブル構造3によって支持され
る。
【0008】図1(b)に示すように本実施例は、軌道
上において圧力弁6を開き、インフレータブル構造3の
中の気体5を外部に放出することによって、インフレー
タブル構造3はしぼんで被断熱体1は弾性のあるワイヤ
ー4によってのみ支持される。
上において圧力弁6を開き、インフレータブル構造3の
中の気体5を外部に放出することによって、インフレー
タブル構造3はしぼんで被断熱体1は弾性のあるワイヤ
ー4によってのみ支持される。
【0009】
【発明の効果】以上説明した様に本発明は、ロケット打
上げ時の加速度環境,振動環境による被断熱体の荷重は
インフレータブル構造で支持し、軌道上においてはイン
フレータブル構造をしぼませ、弾性のあるワイヤーによ
ってのみ被断熱体を支持することによって、ワイヤーの
小断面積化,短縮化を可能とし、結果として断熱支持装
置の高断熱性能化,小型化を実現できる効果がある。
上げ時の加速度環境,振動環境による被断熱体の荷重は
インフレータブル構造で支持し、軌道上においてはイン
フレータブル構造をしぼませ、弾性のあるワイヤーによ
ってのみ被断熱体を支持することによって、ワイヤーの
小断面積化,短縮化を可能とし、結果として断熱支持装
置の高断熱性能化,小型化を実現できる効果がある。
【図1】本発明の一実施例を示し、同図(a)は地上及
び打上げ時の概念図、同図(b)は軌道上での概念図で
ある。
び打上げ時の概念図、同図(b)は軌道上での概念図で
ある。
【図2】従来の断熱支持装置の一例の概念図である。
1 被断熱体 2 ケース 3 インフレータブル構造 4 弾性のあるワイヤー 5 気体 6 圧力弁 7 張力調整機構 8 サーマルストラップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−97796(JP,A) 特開 平2−164700(JP,A) 特開 昭63−20297(JP,A) 特開 昭53−128200(JP,A) 特開 平3−96499(JP,A) 特開 昭63−308246(JP,A) 実開 昭62−32899(JP,U) 実開 平3−7551(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B64G 1/58
Claims (2)
- 【請求項1】 宇宙航行体に搭載される被断熱体の断熱
支持装置において、地上及び打上げ時の環境では膨張し
て前記被断熱体の荷重を支持し且つ軌道上では収縮して
前記被断熱体の荷重を支持しないインフレータブル構造
と、軌道上において前記被断熱体を支持する弾性のある
ワイヤーとを備えることを特徴とする断熱支持装置。 - 【請求項2】 前記インフレータブル構造内の圧力を調
整する弁と、前記ワイヤーの張力を調整する手段とを備
えることを特徴とする請求項1記載の断熱支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16860691A JP2953121B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 断熱支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16860691A JP2953121B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 断熱支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516899A JPH0516899A (ja) | 1993-01-26 |
JP2953121B2 true JP2953121B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=15871178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16860691A Expired - Lifetime JP2953121B2 (ja) | 1991-07-10 | 1991-07-10 | 断熱支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2953121B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2630842C2 (ru) * | 2015-10-28 | 2017-09-13 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Юго-Западный государственный университет" (ЮЗГУ) | Надувной теплоизоляционный купол |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU2653902C1 (ru) * | 2017-04-11 | 2018-05-15 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Юго-Западный государственный университет "(ЮЗГУ) | Теплоизолирующий надувной купол |
KR102007185B1 (ko) * | 2017-12-08 | 2019-08-05 | 연세대학교 산학협력단 | 탄성메타물질을 이용한 인공위성 우주 테더 장치 |
-
1991
- 1991-07-10 JP JP16860691A patent/JP2953121B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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RU2630842C2 (ru) * | 2015-10-28 | 2017-09-13 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Юго-Западный государственный университет" (ЮЗГУ) | Надувной теплоизоляционный купол |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0516899A (ja) | 1993-01-26 |
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Legal Events
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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