JP2952499B2 - シーズヒータ - Google Patents
シーズヒータInfo
- Publication number
- JP2952499B2 JP2952499B2 JP31849289A JP31849289A JP2952499B2 JP 2952499 B2 JP2952499 B2 JP 2952499B2 JP 31849289 A JP31849289 A JP 31849289A JP 31849289 A JP31849289 A JP 31849289A JP 2952499 B2 JP2952499 B2 JP 2952499B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heater
- magnesia
- metal pipe
- sheath heater
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭用電気製品あるいは工業用電気炉な
どの熱源として広く使用されるシーズヒータに関し、特
に比較的高温で使用されるシーズヒータの使用状態にお
ける絶縁性能の改良に関するものである。
どの熱源として広く使用されるシーズヒータに関し、特
に比較的高温で使用されるシーズヒータの使用状態にお
ける絶縁性能の改良に関するものである。
従来の技術 従来のシーズヒータは、両端にターミナルを取付けた
ヒータ線を金属パイプの内部中央に挿入し、その金属パ
イプとヒータ線の間にマグネシア粉末等の電気絶縁粉末
を充填した後、この金属パイプを減径してなるものであ
る。
ヒータ線を金属パイプの内部中央に挿入し、その金属パ
イプとヒータ線の間にマグネシア粉末等の電気絶縁粉末
を充填した後、この金属パイプを減径してなるものであ
る。
発明が解決しようとする課題 ところが、従来のシーズヒータは金属パイプを減径す
ることによりマグネシア粉末の充填率を上げる際にマグ
ネシア粉末が移動し、粒子間に大きな摩擦力を生じ、こ
の応力により互いの結晶に大きな歪を発生する。
ることによりマグネシア粉末の充填率を上げる際にマグ
ネシア粉末が移動し、粒子間に大きな摩擦力を生じ、こ
の応力により互いの結晶に大きな歪を発生する。
マグネシア（酸化マグネシウム）は絶縁物であり、固
体内のエネルギー帯を考えた場合、充満帯と伝導帯のエ
ネルギー幅であるエネルギーギャップが非常に大きく、
高温になり、高い熱エネルギーを得てもエネルギーギャ
ップを飛び越し、電気伝導にあずかる電子は少ないため
700℃を超える高温でも比較的高い固有抵抗を有してい
る。
体内のエネルギー帯を考えた場合、充満帯と伝導帯のエ
ネルギー幅であるエネルギーギャップが非常に大きく、
高温になり、高い熱エネルギーを得てもエネルギーギャ
ップを飛び越し、電気伝導にあずかる電子は少ないため
700℃を超える高温でも比較的高い固有抵抗を有してい
る。
しかし、前述の如くシーズヒータ製造中の減径により
マグネシア結晶に大きな歪を生じた場合、このエネルギ
ーギャップが小さくなり、エネルギーギャップを飛び越
し、電気伝導にあずかる電子が多くなるため結晶に歪の
少ないマグネシアに比べ高温での固有抵抗が著しく低下
する。
マグネシア結晶に大きな歪を生じた場合、このエネルギ
ーギャップが小さくなり、エネルギーギャップを飛び越
し、電気伝導にあずかる電子が多くなるため結晶に歪の
少ないマグネシアに比べ高温での固有抵抗が著しく低下
する。
このために、従来のシーズヒータは700℃を超える高
温となると絶縁抵抗が著しく低下するという欠点があっ
た。
温となると絶縁抵抗が著しく低下するという欠点があっ
た。
課題を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するためにマグネシア粉末
に粒径が１μｍ以下の無機酸化物（たとえばSiO2）の微
粉末をマグネシア粉末に対し0.2〜1.0重量％添加したも
のである。
に粒径が１μｍ以下の無機酸化物（たとえばSiO2）の微
粉末をマグネシア粉末に対し0.2〜1.0重量％添加したも
のである。
作用 シーズヒータに用いるマグネシア粉末は粒径50〜300
μｍ程度であるが、これに対し１μｍ以下の微粉末を添
加することにより、この微粉末がマグネシア粒子間の摩
擦抵抗材として作用し、前述のシーズヒータ製造中の減
径時に生ずるマグネシア結晶の歪を少なく抑えるため、
高温時における絶縁抵抗が高いシーズヒータが得られ
る。
μｍ程度であるが、これに対し１μｍ以下の微粉末を添
加することにより、この微粉末がマグネシア粒子間の摩
擦抵抗材として作用し、前述のシーズヒータ製造中の減
径時に生ずるマグネシア結晶の歪を少なく抑えるため、
高温時における絶縁抵抗が高いシーズヒータが得られ
る。
実施例 以下本発明の一実施例を図面に従って説明する。
図において、電気絶縁材料４としてマグネシア粉末に
対し粒径0.02μｍの無機酸化物SiO2を0.5重量％添加し
たものを準備する。両端にターミナル１を取付けたコイ
ル状ヒータ線２を金属パイプ３の内部中央に配し、ヒー
タ線２と金属パイプ３の間に上記電気絶縁材料４を充填
し、この後に金属パイプ３を減径してシーズヒータを完
成する。
対し粒径0.02μｍの無機酸化物SiO2を0.5重量％添加し
たものを準備する。両端にターミナル１を取付けたコイ
ル状ヒータ線２を金属パイプ３の内部中央に配し、ヒー
タ線２と金属パイプ３の間に上記電気絶縁材料４を充填
し、この後に金属パイプ３を減径してシーズヒータを完
成する。
このようにして製造されたシーズヒータを５本作成
し、金属パイプ３の表面温度が750℃のときの絶縁抵抗
を調べた。なお、比較のために電気絶縁粉末をマグネシ
ア粉末のみとした従来品を５本作成し、同様に絶縁抵抗
を調べた。
し、金属パイプ３の表面温度が750℃のときの絶縁抵抗
を調べた。なお、比較のために電気絶縁粉末をマグネシ
ア粉末のみとした従来品を５本作成し、同様に絶縁抵抗
を調べた。
これら試験結果を表１に示す。
表１から明らかなように、本発明品は従来品に比べ75
0℃時の絶縁抵抗は３倍以上の値を有しており、高温時
の絶縁抵抗が大きく改善されている。
0℃時の絶縁抵抗は３倍以上の値を有しており、高温時
の絶縁抵抗が大きく改善されている。
なお、添加する無機酸化物はSiO2以外にAl2O3、ZrO2
でも良く、粒径は１μｍ以下が良いことが確認された。
でも良く、粒径は１μｍ以下が良いことが確認された。
また、これら無機酸化物の添加量は0.2〜1.0重量％が
良く、これは0.2％未満では効果が認められず、1.0重量
％を超えると添加した酸化物の固有抵抗の低下がシーズ
ヒータの絶縁抵抗に影響を与え、逆に従来品よりも絶縁
抵抗が低下してしまうためである。
良く、これは0.2％未満では効果が認められず、1.0重量
％を超えると添加した酸化物の固有抵抗の低下がシーズ
ヒータの絶縁抵抗に影響を与え、逆に従来品よりも絶縁
抵抗が低下してしまうためである。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明はマグネシア
に粒径１μｍ以下のSiO2、Al2O3等の無機酸化物をマグ
ネシアに対し0.2〜1.0重量％添加した電気絶縁材料を用
いることにより、シーズヒータの高温時の絶縁抵抗を高
いものとすることができる。
に粒径１μｍ以下のSiO2、Al2O3等の無機酸化物をマグ
ネシアに対し0.2〜1.0重量％添加した電気絶縁材料を用
いることにより、シーズヒータの高温時の絶縁抵抗を高
いものとすることができる。
第１図は一般的なシーズヒータの断面図である。 １……ターミナル、２……ヒータ線、 ３……金属パイプ、４……電気絶縁材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H05B 3/48 H05B 3/10
Claims (1)
- 【請求項１】両端にターミナル（１）を取付けたコイル
状ヒータ線（２）を金属パイプ（３）の内部中央に配
し、前記ヒータ線（２）と金属パイプ（３）の間に電気
絶縁材料（４）を充填してなるシーズヒータにおいて、
前記電気絶縁材料（４）はマグネシア粉末に粒径が１μ
ｍ以下の二酸化珪素（Sio2）をマグネシア粉末に対し0.
2〜1.0重量％添加したものを用いてなるシーズヒータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31849289A JP2952499B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | シーズヒータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31849289A JP2952499B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | シーズヒータ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03179689A JPH03179689A (ja) | 1991-08-05 |
| JP2952499B2 true JP2952499B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=18099722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31849289A Expired - Fee Related JP2952499B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | シーズヒータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2952499B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-07 JP JP31849289A patent/JP2952499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03179689A (ja) | 1991-08-05 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2952499B2 (ja) | シーズヒータ | |
| US2292065A (en) | Magnesium oxide insulation | |
| US4280932A (en) | Magnesia insulated heating elements | |
| US4234786A (en) | Magnesia insulated heating elements and method of making the same | |
| JPS6030076B2 (ja) | シ−ズヒ−タおよびその製造方法 | |
| JP2545970B2 (ja) | 導電性セラミックヒータおよびこの導電性セラミックヒータの製造方法さらにはこの導電性セラミックヒータを有する自己制御型グロープラグ | |
| US1105070A (en) | Artificial resistance. | |
| US3592771A (en) | Tubular heating elements and magnesia insulation therefor and method of production | |
| JP3353043B2 (ja) | 低次酸化チタンセラミックスの製造方法 | |
| US2150780A (en) | Electric heater | |
| US829174A (en) | Resistance unit. | |
| US2745929A (en) | Electric resistor heaters and their production | |
| JPH0787113B2 (ja) | シーズヒータ | |
| US2512668A (en) | Resistance element for electric irons | |
| US2012897A (en) | Process for increasing the electri | |
| US3761859A (en) | Heating element having a high heating current | |
| JPH0634380B2 (ja) | シ−ズヒ−タ | |
| JPS61290681A (ja) | シ−ズヒ−タ | |
| JPS63266795A (ja) | シ−ズヒ−タ | |
| JPS5823713B2 (ja) | シ−ビヒ−タの製造方法 | |
| JPS54104047A (en) | Making of sheathed heater | |
| JPS60218784A (ja) | シ−ズヒ−タ | |
| JPH03265558A (ja) | 酸化鉄系セラミックス | |
| JPS6065492A (ja) | シ−ズヒ−タ | |
| JPS5914288A (ja) | シ−ズヒ−タ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |