JP2951856B2 - バグフィルタ - Google Patents

バグフィルタ

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JP2951856B2
JP2951856B2 JP24503694A JP24503694A JP2951856B2 JP 2951856 B2 JP2951856 B2 JP 2951856B2 JP 24503694 A JP24503694 A JP 24503694A JP 24503694 A JP24503694 A JP 24503694A JP 2951856 B2 JP2951856 B2 JP 2951856B2
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TOYO ENJINIARINGU KK
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TOYO ENJINIARINGU KK
Nitta Gelatin Inc
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化学工場で使用される
バグフィルタ用のフィルタチューブの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】気体中の微細粒子を濾布による濾過作用
を用いて分離捕集する装置の一つとしてバグフィルタが
広く使用されている。従来のバグフィルタは、図2に示
すような、円筒状の濾布(フィルタ)1と、その内部に
濾布が加圧もしくは負圧によって閉塞しないようバグケ
ージ2が挿入されたフィルタチューブ3の多数がチュー
ブシート4に固定された構造を有する。さらにフィルタ
チューブ3の洗浄用ガスの効果を高める目的でベンチュ
リー5がバグケージ2の上方に固定されている。フィル
タチューブ3はチューブシート4へ以下の方法で固定さ
れる。 (1)フィルタチューブ上部にスナップリング(板バ
ネ)6を取付、スナップリング6の円周方向への力を利
用してチューブシート4に設けた貫通口にはめ込む方法
(図3)、及び(2)フィルタチューブ上部にチューブ
シート貫通口より外径の大きなスタブエンドを取付、フ
ィルタチューブ3をチューブシート貫通口から挿入し、
フィルタチューブ上部をチューブシート4とフィルタ固
定板7にてはさみ、ボルト・ナットで固定する方法(図
4)が、一般的に使用されている。一方、使用により目
詰まりを起こしたフィルタチューブは間欠的にあるいは
連続的に払い落としを行い、性能を回復することが行わ
れる。払い落としによっても性能が回復しない程目詰ま
りが進行した場合は、フィルタチューブを交換する必要
がある。このためには、図5のようにフィルタチューブ
3を下側に抜きだし交換していた。しかし、このように
下向きに取り出すためには塵埃の含まれる側で作業をす
るため、運転を中止する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフィル
タチューブの構造及びそれらのチューブシートへの固定
方法では、以下の問題点が解決できない。 (1)スナップリングによる固定方法 フィルタチューブの濾布は、直胴部を縫い合わせたチュ
ーブ構造となっている。このため、縫い合わせ部分は濾
布を二重に重ね合わせているためフィルタチューブ断面
は、縫い合わせ部が外側に膨らんだ円形となる。従っ
て、チューブシート貫通口と接触するフィルタ固定部に
は、微小ながら隙間ができる。 (2)フィルタ固定板とチューブシートによる固定方法 機械加工面でないフィルタ固定板とチューブシート面に
スタブエンドを挟んだ状態で固定するため、フィルタ固
定部は充分シールされない。また、フィルタ固定板及び
チューブシートは複数のフィルタチューブに対し共用す
るため、フィルタチューブ個々のシール性に固体差が生
じる。即ち、いずれの固定方法においても、フィルタチ
ューブとチューブシート間のシール性、気密性が不十分
となり、含塵ガスがフィルタ固定部から清浄ガス側に漏
洩することがある。さらに含塵ガスの圧力変動、風量変
動及び振動等によりフィルタ固定部が緩み、隙間が生じ
るおそれがある。特に、清浄ガスを循環使用する場合に
は、次工程で漏洩した含塵が蓄積するため、可能な限り
漏洩を防ぐ必要がある。本発明は、改善されたフィルタ
の構造と固定方法を提供することにより、シール性能に
おいて信頼性の高い集塵機を得ることにある。特にフィ
ルタとベンチュリー及びバグケージからフィルタチュー
ブの新規な構造とその構造に基づくチューブシートへの
固定方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、ベンチュ
リーの下部にバグケージを一体的に固定し筒状の濾布の
内部に挿入したフィルタチューブの複数個をチューブシ
ートに固定したバグフィルタにおいて、 (1) ベンチュリーを上方の閉じたベンチュリー部と外筒
部からなる二重管とし、バグケージと前記ベンチュリー
外筒部との接合部を設け、 (2) ベンチュリー上端最外辺部に下垂部を設け、清浄側
に突出したチューブシート貫通口との接合部において、
下垂部が該貫通口の上方から重なるように接合し、且
つ該接合部をチューブシートの清浄側に設け、 (3) 両接合部を密封する手段を設けたことを特徴とする
バグフィルタである。
【0005】以下、図1により本発明のバグフィルタを
詳細に説明する。図1は本発明のバグフィルタに組み込
むフィルタチューブ3の断面図である。ベンチュリー5
は、ベンチュリーを組み込んだ内筒部8とそれを囲む外
筒部9の一体構造とし、その上端部はチューブシート4
と接合し、その外筒部9はバグケージ上端部と接合す
る。バグケージ2とベンチュリー外筒部9の接合部はバ
グケージの交換を容易にする理由で取り外し可能として
ある。さらに、ベンチュリー5の上端部はチューブシー
ト4上に設けた貫通口10の外側部と容易に接合できるよ
う、最外辺に下垂部を有するのが好ましい。貫通口の外
側部との接合部を例えばO−リング11、あるいは最外辺
下垂部内側に設けたメカニカルシールによって密封す
る。外筒部9とバグケージ2上端部との接合部はネジで
あっても両者が相互に重なり合う溝であってもよい。外
筒部とバグケージの重なりは必ずしもバグケージが外側
である必要はない。接合部を密封するためガスケットを
併用することも可能である。接合部を密閉する点では外
筒部とバグケージ上端を一体とすることも可能である。
さらにバグケージとベンチュリー外筒部の接合部は相互
の嵌合を容易にするため両方の円筒側面に相互に重なり
合う溝を設けている。溝部には、運転中の風量変動、圧
力変動によるスリットの広がりによるバグケージの落下
を防止するためメカニカルロック等を使用するのが好ま
しい。ベンチュリー外筒部とバグケージの接合部外周に
フィルタチューブが位置し、その外側複数箇所でバグバ
ンド12にて固定される。濾布の材質はフェルトであって
も織物であっても良い。帯電防止のためフィルタチュー
ブの表面に金属製ワイヤーを縫いつけておくのが好まし
い。濾布の材質を適当に選択することで、煤煙、穀類の
粉、プラスチックの粉その他バグフィルタの適用できる
分野に使用可能である。
【0006】
【作用】本発明は、バグケージとベンチュリー外筒部の
接合部と、ベンチュリー上部とチューブシートとの接合
部に密封手段を設けているためフィルタチューブの縫い
目による隙間があっても含まれる塵が漏洩することがな
い。
【0007】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果を具体的に
説明する。図1に示すように、二重管外筒部直径108mm
、最外周辺直径165mm 、下垂部長さ10mmのベンチュリ
ー5を用い、該ベンチュリー二重管外筒部9の外側にバ
グケージ2を、長さ32mmの両者相互に設けた溝で重なり
合うよう嵌合し、その外側にステンレス製ブレイドワイ
ヤーを縫いつけたポリプロピレン製のフィルタチューブ
3を2個のバグバンド12にて固定した。ベンチュリー上
端部とチューブシート貫通口10との接合する部分にO−
リング11を設けた。ポリエチレン微粒子 100mg/m3を含
む含塵ガスを濾過面積 67.35m2(0.87m2/bag × 78bag
s)を有するフィルタチューブの外側から内側に向け運転
温度80℃、運転圧力 0.1kg/cm2G、運転風量72.6m3/mi
n にて送った。得られた清浄ガス中には2μ以上の塵は
実質上検出されなかった。 実施例2〜4 実施例1の条件を表1記載の条件に換え、同様に実施し
た。結果を表1に示す。 比較例1〜4 図3に示す形式のフィルタチューブを使用し、実施例1
〜4と同様の条件で実施した。結果を表1に示す。
【0008】従来のフィルタチューブの取付方法では、
含塵ガス漏洩量は比較例1の場合、含塵ガス中の粉体含
有量が 100mg/m3で、漏洩量が運転風量の 0.1%となる
ため、清浄ガスに7.26mg/min(= 100mg/m3×72.6m3
min × 0.1%)の粉体が混入する。
【0009】
【表1】
【0010】
【発明の効果】本発明は、バグケージとベンチュリー外
筒部の接合部と、ベンチュリー上部とチューブシートと
の接合部に密封手段を設けているためフィルタチューブ
の縫い目による隙き間があっても含まれる塵が漏洩する
ことがない。従い、特に清浄ガスを循環使用する場合、
または清浄ガスを次工程で使用する場合に効果がある。
含塵ガスの圧力、風量変化及び振動があっても安定した
シール性能が得られる。又、ベンチュリー上部とチュー
ブシート貫通口との接合部を取り外すことによりフィル
タチューブを清浄ガス側のチューブシート上に引き出す
ことが可能である。そのため、フィルタチューブは清浄
ガス側であるチューブシート上での取り外し交換が可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフィルタチューブ断面図の一例であ
る。
【図2】 従来型のフィルタチューブの断面図の一例で
ある。
【図3】 従来型フィルタチューブのスナップリングに
よる接続を示す断面図の一例である。
【図4】 従来型チューブシートのスタブエンドによる
接続を示す断面図の一例である。
【図5】 従来型フィルタチューブの下方取り外し型の
例を示す出である。
【符号の説明】 1 フィルタ 2 バグケージ 3 フィルタチューブ 4 チューブシート 5 ベンチュリー 6 スナップリング 7 フィルタ固定板 8 ベンチュリー内筒部 9 ベンチュリー外筒部 10 チューブシート貫通口 11 O−リング 12 バグバンド 13 溶接シール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭62−17317(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 46/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベンチュリーの下部にバグケージを一体
    的に固定し筒状の濾布の内部に挿入したフィルタチュー
    ブの複数個をチューブシートに固定したバグフィルタに
    おいて、 (1) ベンチュリーを上方の閉じたベンチュリー部と外筒
    部からなる二重管とし、バグケージと前記ベンチュリー
    外筒部との接合部を設け、 (2) ベンチュリー上端最外辺部に下垂部を設け、清浄側
    に突出したチューブシート貫通口との接合部において、
    下垂部が該貫通口の上方から重なるように接合し、且
    つ該接合部をチューブシートの清浄側に設け、 (3) 両接合部を密封する手段を設けたことを特徴とする
    バグフィルタ。
  2. 【請求項2】 密封する手段がO−リングであることを
    特徴とする請求項1記載のバグフィルタ。
  3. 【請求項3】 密封する手段がメカニカルシールである
    ことを特徴とする請求項1記載のバグフィルタ。
  4. 【請求項4】 バグケージとベンチュリー外筒部との接
    合部が相互に重なる溝であることを特徴とする請求項1
    記載のバグフィルタ。
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