JP2951258B2 - 放射性試料測定用プレート - Google Patents

放射性試料測定用プレート

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JP2951258B2
JP2951258B2 JP4091496A JP4091496A JP2951258B2 JP 2951258 B2 JP2951258 B2 JP 2951258B2 JP 4091496 A JP4091496 A JP 4091496A JP 4091496 A JP4091496 A JP 4091496A JP 2951258 B2 JP2951258 B2 JP 2951258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射性試料測定用プ
レート、特にマイクロプレートの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】放射性試料測定用プレートとして知られ
ているマイクロプレートは、例えば12×8個の井戸状
のウエルを有する。各ウエルには、液体シンチレータと
共に放射性試料が入れられ、放射性試料から生じた放射
線が液体シンチレータの発光として検出されている。そ
のような放射線の検出を行う場合には、各ウエルの上側
及び下側に受光面を近接させて一対の光電子増倍管が位
置決めされ、その状態でウエル内で発光した光の検出が
行われる。最近では、プラスチックシンチレータを利用
したマイクロプレートも提案されており、かかるマイク
ロプレートでは各ウエルを構成する壁の一部又は全部が
プラスチックシンチレータで構成され、試料にて発生し
た放射線がプラスチックシンチレータの発光として検出
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マイク
ロプレートの全体を透明性を有する部材で形成すると、
各ウエル間で光の周り込みが生じてしまい、測定感度の
低下の問題と光の周り込みによる測定誤差の問題が生じ
る。
【0004】これに関し、ウエルの側壁(プレート本
体)を不透明材料で構成し、光検出のために各ウエルの
底壁のみを透明材料で構成することも考えられるが、各
ウエル毎に別の材料で個別に底壁を設けると製造コスト
の増大を招く。また、各ウエル間に遮光材を設けること
も可能であるが、同様の問題が生じる。特に、マイクロ
プレートはディスポーザブル方式で使用される場合が多
いため、その意味でもできる限りコストダウンを図りた
いとの要請がある。
【0005】そこで、プレート本体を不透明材料で構成
すると共にそのプレート本体に複数の貫通孔を形成して
おいて、その裏面に透明な板を張り合わせて各貫通孔に
共通の底壁を形成し、これにより井戸状のウエルを構成
することも考えられる。しかし、かかる構成では製造コ
スト面でメリットがあるが、透明プレートの面方向に光
が周り込んで、ウエル間でクロストークが生じるという
問題がある。
【0006】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、ウエル間での光の周り込みを
十分低減でき、かつ製造コストを低減できる放射性試料
測定用プレートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも1つの貫通孔が形成されたプ
レート本体と、前記プレート本体の裏面全体に接合され
た透明性を有するフィルムと、を含み、前記フィルムが
各貫通孔の底を構成してウエルが形成され、そのウエル
内に放射性試料が入れられることを特徴とする。
【0008】上記構成によれば、プレート本体の裏面全
体に薄いフィルムが貼り付けられ、そのフィルムが各貫
通孔に共通の底壁となり、井戸状の各ウエルが構成され
る。本発明によれば、フィルムの貼り付けだけで簡単に
複数のウエルの底を同時に構成できるので、製造コスト
を低減できる。もちろん、プレート本体において、少な
くとも各ウエルの側壁部分は不透明な材料で構成されて
いるので、その部分からの光の漏れは生じない。この場
合、望ましくは、プレート本体の全体が不透明な材料で
構成される。また、フィルムは薄いため光の周り込みを
実質的に無視でき、その面でもクロストークを効果的に
防止でき、その反射的効果として検出感度が高められ
る。
【0009】本発明の好適な態様では、前記フィルム
は、プラスチックシンチレータを含む材料で構成され
る。かかる構成によれば、試料に対する液体シンチレー
タの添加などが不要となり、また液体シンチレータ固有
の問題であるクエンチングを防止できる。なお、前記フ
ィルムは、望ましくは、熱融着により前記プレート本体
の裏面に接着される。
【0010】本発明の好適な態様では、前記貫通孔の下
側開口には突出した縁部が形成される。かかる構成によ
れば、突出した縁部によって、フィルムとの密着度合い
を高められ、各ウエルごとに気密性を向上できる。な
お、プレート本体において、少なくともウエル側面を、
光を良く反射する部材で構成すれば、検出感度をより向
上できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0012】図1には、本発明に係る放射性試料測定用
プレートの好適な実施形態が示されており、図1には、
放射性試料測定用プレートとしてのマイクロプレート1
0の部分断面図が示されている。図2に示すように、マ
イクロプレート10には、放射性試料を入れるための複
数のウエル12が形成されており、例えば12×8個の
ウエル12が二次元的に形成されている。
【0013】図1に戻って、本実施形態のマイクロプレ
ート10は大別してプレート本体11とそのプレート本
体11の裏面全体に張り付けられるフィルム14と、で
構成される。プレート本体11には、各ウエル12を構
成する複数の貫通孔13が形成されており、プレート本
体11の裏面全体にフィルム14が接合されることによ
り、貫通孔13の底壁が構成されている。すなわち、フ
ィルム14は、各ウエル12の共通の底面を成すもので
ある。なお、ウエル12の直径は例えば7mmであり、
ウエル12の深さは例えば12mmである。フィルム1
4は、面方向への光の回り込みが実質的に無視できる程
度の厚さを持った透明性を有する部材で構成され、例え
ば20μメートルの厚さをもったポリエチレン材により
構成される。
【0014】以上のように構成されたマイクロプレート
10によって放射性試料の測定を行う場合、まずマイク
ロプレート10のウエル12内に放射性試料18が入れ
られ、これと共に液体シンチレータが入れられる。マイ
クロプレート10の上側及び下側に一対の光電子増倍管
16がその受光面をウエル12に対向させて近接配置さ
れ、その状態で放射線の検出が行われる。すなわち、試
料18で生じた放射線が液体シンチレータに発光を生じ
させ、それにより生じた光が上方に配置された光電子増
倍管16にて検出され、または透明性を有するフィルム
14を通過した光が下側に配置された光電子増倍管16
にて検出される。これらの光電子増倍管16の出力は同
時計数回路に入力される。
【0015】以上の説明では液体シンチレータ方式によ
る放射性試料の測定に関するものであったが、例えばフ
ィルム14をプラスチックシンチレータあるいはプラス
チックシンチレータを含有した材料で構成することも可
能である。この場合には、試料18と共に液体シンチレ
ータを混入させる必要はなく、液体シンチレータ固有の
問題であるクエンチングを回避できる。フィルム14を
プラスチックシンチレータで構成した場合においても、
その厚さは極めて薄く、各ウエル間におけるクロストー
クの問題は実質的に生じない。
【0016】プレート本体11は不透明材料で構成さ
れ、例えば白色または黒色のポリプロピレンなどで構成
される。もちろん、少なくともウエル12の側壁が不透
明であればウエル間におけるクロストークの問題を防止
できる。このため、例えばウエル12の側面に光反射層
を形成してもよい。
【0017】プレート本体11に対するフィルム14の
接合は、例えば熱融着などを利用して行われる。この場
合、例えば図3に示す様に、プレート本体11における
貫通孔13の下側の開口に下側にやや突き出たリング状
の突出縁部を形成し、その突出縁部13Aによってフィ
ルム14との密着性を向上させてもよい。かかる構成に
よれば、各ウエル12の気密性をより向上でき、ウエル
12間に試料が洩れ出るなどの問題を効果的に防止でき
る。
【0018】なお、放射性試料の測定後、必要に応じて
マイクロプレート10は廃棄されるが、この場合フィル
ム14はプレート本体11に接合された状態でその廃棄
が行われる。勿論、必要に応じてフィルム14をプレー
ト本体11から離して個別に廃棄してもよい。
【0019】以上の実施形態によれば、マイクロプレー
トのコストダウンを図ることができると共に、ウエル間
における光の回り込みを防止して測定感度の低下を防止
できるという利点がある。また、本発明によれば、各ウ
エルの底部分の気密性をより向上でき、信頼性の高いマ
イクロプレートを提供できるという利点がある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウエル間での光の回り込みを充分低減でき、かつ製造コ
ストを低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る放射性試料測定用プレートの部
分断面図である。
【図2】 本発明に係る放射性試料測定用プレートの上
面図である。
【図3】 貫通孔の下側に突出縁部を設けた実施形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
10 マイクロプレート、11 プレート本体、12
ウエル、13 貫通孔、14 フィルム、13A 突出
縁部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01T 7/08 G01T 1/20 G01T 1/204

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの貫通孔が形成されたプ
    レート本体と、 前記プレート本体の裏面全体に接合された透明性を有す
    るフィルムと、 を含み、 前記フィルムが各貫通孔の底を構成してウエルが形成さ
    れ、そのウエル内に放射性試料が入れられることを特徴
    とする放射性試料測定用プレート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放射性試料測定用プレー
    トにおいて、 前記フィルムは、プラスチックシンチレータを含む材料
    で構成されたことを特徴とする放射性試料測定用プレー
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の放射性試料測定用プレー
    トにおいて、 前記フィルムは、熱融着により前記プレート本体の裏面
    に接着されたことを特徴とする放射性試料測定用プレー
    ト。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の放射性試料測定用プレー
    トにおいて、 前記貫通孔の下側開口には突出した縁部が形成されたこ
    とを特徴とする放射性試料測定用プレート。
JP4091496A 1996-02-28 1996-02-28 放射性試料測定用プレート Expired - Fee Related JP2951258B2 (ja)

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