JP2951139B2 - 誘電体バリヤ放電ランプ - Google Patents
誘電体バリヤ放電ランプInfo
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Description
の紫外線光源として使用される、誘電体バリヤ放電によ
ってエキシマ分子を形成し、該エキシマ分子から放射さ
れる光を利用するいわゆる誘電体バリヤ放電ランプの改
良に関する。
ば、日本国公開特許公報平2−7353号には、放電容
器にエキシマ分子を形成する放電用ガスを充填し、誘電
体バリヤ放電(別名オゾナイザ放電あるいは無声放電。
電気学会発行改定新版「放電ハンドブック」平成1年6
月再版7刷発行第263ページ参照)によってエキシマ
分子を形成せしめ、該エキシマ分子から放射される光を
取り出す放射器、すなわち誘電体バリヤ放電ランプにつ
いて記載されている。また、日本国公開特許公報平2−
7353号には、誘電体バリヤ放電ランプの放電容器に
紫外線を別の波長の光に変換するルミネッセンス(例え
ば蛍光体)を設けた放射器(例えば蛍光ランプ)につい
て記載されている。上記のような誘電体バリヤ放電ラン
プは、従来の低圧水銀放電ランプや高圧アーク放電ラン
プには無い種々の特長を有しているため有用である。し
かし、上記のような誘電体バリヤ放電ランプは、点灯時
間の経過にしたがって光出力が低下してゆくという問
題、すなわち寿命特性が必ずしも十分では無いという問
題があった。
灯時間の経過にしたがって光出力が低下しない、寿命特
性が十分である誘電体バリヤ放電ランプを提供すること
である。
電容器に誘電体バリヤ放電によってエキシマ分子を形成
する放電用ガスを充填し、該誘電体バリヤ放電によって
発生した該エキシマ分子から放射される光を取り出す誘
電体バリヤ放電ランプにおいて、放電容器内であって、
その対応する放電容器外部に電極が存在していない部分
にゲッターを設けることによって達成される。さらに、
該ゲッターを該放電容器の構成部材に固定しないで設け
るか、あるいは該ゲッターを該放電容器の構成部材にゲ
ッター自身が持つバネ性によって固定して設けることに
より、誘電体バリヤ放電ランプの特長を十分に発揮でき
て、且つ寿命特性の優れた誘電体バリヤ放電ランプを提
供できる。さらに、該ゲッターが多孔質あるいは粉体状
の酸化物、窒化物あるいは炭化物の中から選ばれた少な
くとも1種で構成することにより、本発明の目的はより
一層達成される。また、チタンやタンタルでも良い。
ンプにおいては、従来のアーク放電ランプに比較し、不
純ガス、特に酸素、水素、一酸化炭素、水等の分子ガス
が存在すると、紫外線出力低下の割合が従来のアーク放
電ランプに比較し著しく大きいことを発見した。この機
構は、必ずしも明確では無いが、以下のようであると考
えられる。誘電体バリヤ放電ランプの特長の1つとし
て、従来のアーク放電ランプでは得られない波長の紫外
線を高効率で発生出来ることがある。前記特徴ある紫外
線の発生は、以下の機構によっている。すなわち、ま
ず、誘電体バリヤ放電によって従来のアーク放電ランプ
には無い高エネルギープラズマが発生する。このプラズ
マが種々の衝突過程を経てエキシマ分子を生成し、この
エキシマ分子が特徴ある紫外線を放射する。従って、放
電空間に存在する不純ガス、特に酸素、水素、一酸化炭
素、水等の分子ガスは、該エキシマ分子を直接破壊する
ばかりでなく、該種々の衝突過程にも作用して該エキシ
マ分子を少なくし、従って紫外線出力を低下させる。す
なわち、誘電体バリヤ放電ランプにおいては、従来のア
ーク放電ランプに比較し、不純ガスによる紫外線出力低
下の割合が著しく大きい。
間の経過に従って放電プラズマあるいは紫外線の作用に
よって放電容器、誘電体または電極などから発生した酸
素、水素、一酸化炭素、水等の不純ガスが除去されるの
で、エキシマ分子の密度が減少すること無く、従って光
出力が減少することが無く、寿命特性の優れた誘電体バ
リヤ放電ランプを得ることが出来る。従来のアーク放電
ランプにおいてはゲッターは放電容器に設けられたステ
ムなどに固定されていたが、該ゲッターを該放電容器の
構成部材に固定しないで設けるか、あるいは該ゲッター
を該放電容器の構成部材にゲッター自身のもつバネ性あ
るいは、その他の部材のバネ性によって固定して設ける
ことにより、ゲッターを固定するための特別な部材を設
ける必要がないので、形状の自由度が大きい、小型であ
るという誘電体バリヤ放電ランプの特長を十分に発揮で
きて、且つ寿命特性の優れた誘電体バリヤ放電ランプを
提供できる。
来のアーク放電ランプでは発生できない波長の光を高効
率で発生できることがあるが、このためには放電用ガス
としてハロゲンガスを使用することが望ましい。該ゲッ
ターが多孔質あるいは粉体状の酸化物、窒化物あるいは
炭化物の中から選ばれた少なくとも1種で構成すること
により、該ゲッターがハロゲンガスに侵されることがな
く、不純ガスは多孔質あるいは粉体状の物体に吸着され
るので、寿命特性の優れた誘電体バリヤ放電ランプを得
ることが可能になる。尚、放電用ガスとしてハロゲンガ
スを使用しない場合は、ゲッターとしてチタンやタンタ
ルでも同一の目的が達成できる。
体バリヤ放電ランプの概略図を図1に示す。放電容器1
は全長約300mmの石英ガラス製で、外径D1 が6m
mの内側管2、内径D2 が8mmの外側管3を同軸に配
置して中空円筒状にしたものである。内側管2、外側管
3は誘電体バリヤ放電の誘電体バリヤと光取り出し窓部
材を兼任しており、それぞれその外面に光を透過する金
属網からなる電極4,5が設けられている。放電空間8
の一端にアルミニウムとジルコニウムの合金のリング状
のゲッター6が設けられている。ゲッター6は、外側管
3に設けられた突起部7によって放電空間内で移動する
のを阻止されているだけで、放電容器1には固定されて
いない。放電空間8に放電用ガスとして圧力100トー
ルのキセノンガスを充填して、該誘電体バリヤ放電ラン
プの表面積1平方センチメートルあたりの入力電力を
0.2ワットとして交流電源9で点灯したところ、従来
のアーク放電ランプのようにゲッターを放電容器内に固
定するための特別な部材を有さないこと、および筒形誘
電体バリヤ放電ランプにリング状ゲッターを採用したこ
とにより、小型であるという利点を保ったまま、寿命特
性の優れた誘電体バリヤ放電ランプを得ることが出来
た。
電体バリヤ放電ランプの概略図を図2に示す。この実施
例においては、リング状ゲッターは、突起部7の代わり
に放電空間8とゲッター6の間に設けた石英ガラスウー
ル10の弾性力によって、放電容器1に固定されてい
る。この場合の固定とは、石英ガラスウール10自体が
持つバネ性によって、放電ランプの放電空間内面を押さ
え付けることによるもので、放電ランプ自体が多少振動
しても動かない程度に放電空間の内部に固定される。こ
の石英ガラスウール10の固定により、石英ガラスウー
ル10を境界として、ゲッター6は放電空間8と反対側
の空間に固定されるというものである。
施例に使用したリング状のゲッター6の内径を内側管2
の外径よりもやや小さくし、さらにリング状のゲッター
6のリングを切断した状態にして、内側管2にはめ込ん
だ構造である。リング状のゲッター6は、リング状のゲ
ッター6のバネ性(弾性力)によって内側管2に固定さ
れる。本発明の第4の実施例では、ゲッター6として、
アルミナ粉とシリカの粉の混合物を多孔質状な状態でリ
ング状に圧縮成形したゲッターを使用し、ジルコニアと
水ガラスを主成分とした無機接着剤を使用して該ゲッタ
ーの一部を内側管に固定した機構である。この実施例で
は、放電用ガスとして塩素とキセノンガスの混合ガスを
使用したが、ゲッターが放電用ガスによって侵されるこ
とがなく、かつ、寿命特性が十分な誘電体バリヤ放電ラ
ンプが得られた。
時間の経過にしたがって光出力が低下しない、寿命特性
が十分である誘電体バリヤ放電ランプを提供できる。
明図である。
の説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】放電容器に誘電体バリヤ放電によってエキ
シマ分子を形成する放電用ガスを充填し、該エキシマ分
子から放射される光を取り出す誘電体バリヤ放電ランプ
において、 放電容器内であって、その対応する放電容器外部に電極
が存在していない部分にゲッターを設けたことを特徴と
する誘電体バリヤ放電ランプ。 - 【請求項2】該ゲッターを該放電容器の構成部材に固定
しないで設けたことを特徴とした請求項1に記載の誘電
体バリヤ放電ランプ。 - 【請求項3】該ゲッターを該放電容器の構成部材にゲッ
ター自身が有するバネ性によって固定したことを特徴と
した請求項1に記載の誘電体バリヤ放電ランプ。 - 【請求項4】該ゲッターが多孔質あるいは粉体状の酸化
物、窒化物あるいは炭化物の中から選ばれた少なくとも
1種から成ることを特徴とした請求項1から3に記載の
誘電体バリヤ放電ランプ。 - 【請求項5】該ゲッターが、チタンもしくはタンタルか
ら成ることを特徴とした請求項1から3に記載の誘電体
バリヤ放電ランプ。
Priority Applications (4)
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---|---|---|---|
JP2353693A JP2951139B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 誘電体バリヤ放電ランプ |
EP94100786A EP0607960B2 (en) | 1993-01-20 | 1994-01-20 | Dielectric barrier discharge lamp |
DE69409677T DE69409677T3 (de) | 1993-01-20 | 1994-01-20 | Entladungslampe mit dielektrischer Sperrschicht |
US08/184,143 US5444331A (en) | 1993-01-20 | 1994-01-21 | Dielectric barrier discharge lamp |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2353693A JP2951139B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 誘電体バリヤ放電ランプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06215735A JPH06215735A (ja) | 1994-08-05 |
JP2951139B2 true JP2951139B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=12113188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2353693A Expired - Lifetime JP2951139B2 (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 誘電体バリヤ放電ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951139B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107327354A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-11-07 | 中国人民解放军装备学院 | 基于介质阻挡放电的同轴直流式等离子体喷嘴 |
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---|---|---|---|---|
JP4134927B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2008-08-20 | ウシオ電機株式会社 | エキシマランプ |
JP2009151969A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Hoya Candeo Optronics株式会社 | エキシマランプ、その製造方法および光源装置 |
WO2010020923A1 (en) * | 2008-08-21 | 2010-02-25 | Philips Intellectual Property & Standards Gmbh | Dielectric barrier discharge lamp |
JP5664464B2 (ja) * | 2011-06-10 | 2015-02-04 | ウシオ電機株式会社 | 希ガス放電ランプ |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP2353693A patent/JP2951139B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN107327354A (zh) * | 2017-07-19 | 2017-11-07 | 中国人民解放军装备学院 | 基于介质阻挡放电的同轴直流式等离子体喷嘴 |
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JPH06215735A (ja) | 1994-08-05 |
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