JP2950996B2 - 特に限定されたパラメータを有するポリカルボキシレート剤を含む洗剤組成物 - Google Patents

特に限定されたパラメータを有するポリカルボキシレート剤を含む洗剤組成物

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JP2950996B2 JP8501129A JP50112996A JP2950996B2 JP 2950996 B2 JP2950996 B2 JP 2950996B2 JP 8501129 A JP8501129 A JP 8501129A JP 50112996 A JP50112996 A JP 50112996A JP 2950996 B2 JP2950996 B2 JP 2950996B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、洗濯条件で土汚れ(clay soil)の除去性
および分散性が優れた、2価アルカリ土類金属に対して
優れたビルダー能力を有する、特殊なポリカルボキシレ
ート剤を含んでなる洗剤組成物に関する。
発明の背景 ポリカルボキシレートは、洗濯洗剤製品に一般的に使
用されており、汚れを分散させ、カルシウムおよびマグ
ネシウム硬度付与物質の金属イオン封鎖を行なうことが
良く知られている。その様な重合体は、カルボン酸モノ
マーの重合体、またはそれらの塩、例えばポリアクリレ
ートおよびモノ−またはポリカルボン酸モノマーの共重
合体、およびそれらの塩、例えばここに参考として含め
る、分子量300〜10,000を有する共重合体を開示してい
る、日本触媒(株)の日本国特許公開第4510号(197
7)、日本国特許公開第11789号(1969)、日本国特許公
開第411791号(1969)、米国特許第3,308,007号明細書
(Diehlら)、1967年3月7日発行、およびEP公開第0,0
80,222号明細書(プロクター・エンド・ギャンブル カ
ンパニー)(1983年6月1日)、に記載されている物質
でありうる。
しかし、その様なポリカルボキシレートの性能は完全
に満足いくものではない。優れた土汚れ分散性を与える
公知のポリカルボキシレート剤が、特にアンダービルト
(underbuilt)洗濯条件では、十分なカルシウムまたは
硬度付与物質結合能力をも与えることは示されていな
い。「アンダービルト」とは、洗濯水として、および洗
濯すべき衣類の汚れから洗濯溶液中に持ち込まれるカル
シウムおよびマグネシウムの総量に対して、洗濯洗剤組
成物中に十分なカルシウムおよびマグネシウム金属イオ
ン封鎖能力がないことを意味する。反対に、優れたカル
シウムおよびマグネシウムイオン結合能力を与える公知
のポリカルボキシレート剤が、効果的な土汚れ分散能力
をも与えることは示されていない。したがって、硬度付
与イオンに対する優れた結合能力および優れた土汚れ分
散性の両方を与えることができる洗濯洗剤が必要とされ
ている。
洗濯工程におけるポリカルボキシレート剤の結合能力
および分散能力は、そのポリカルボキシレート剤の結合
能力および土汚れ分散性の個々の特徴を評価することに
より予見できることが分かった。さらに、高い土汚れ分
散能力および高い硬度付与物質結合能力を示すポリカル
ボキシレート剤は、通常の洗濯条件下で優れた金属イオ
ン封鎖作用および汚れ分散性能を発揮することも分かっ
た。また、その様なポリカルボキシレート剤が、アンダ
ービルト洗濯条件下で、その様な土汚れ分散能力を示す
ことも分かった。
発明の詳細な説明 本発明は、 (i)少なくとも10%の前剤界面活性剤、および (ii)少なくとも10%の洗剤ビルダー系 を含んでなり、該洗剤ビルダー系が、100以上のインデ
ックス比(IR)(ここでIR=結合インデックス(BI)×
分散インデックス(DI)/100である)を有するポリカル
ボキシレート剤を含んでなる洗濯洗剤組成物を包含す
る。特定のポリカルボキシレート剤の結合インデックス
および分散インデックスは、後で説明する試験方法によ
り測定する。一般的に、このインデックス比が高い程、
洗濯条件下、特にアンダービルト条件での重合体の性能
が良い。好ましくはインデックス比は110以上、より好
ましくは120以上である。同様に、結合インデックスお
よび分散インデックスは、独立して、110以上、より好
ましくは120以上である。
特に好ましいのは、マレイン酸とアクリル酸の共重合
体、およびそれらの塩である。その様な重合体は一般的
に式 H−[−CH(−COOM)−CH2−]x−[−CH(−COOM)−
CH(−COOM)−]y−H を有し、該共重合体の分子量は5000〜15,000であり、x
対yのモル比Rは約3:7〜7:3であり、Mは対イオンであ
り、好ましくはNaまたはKである。最も好ましくは、共
重合体は分子量が6,000〜12,000であり、Rが1:1〜7:3
である。
ポリカルボキシレート剤は、この分野で良く知られて
いる方法により製造できる。その様な方法は、例えば日
本触媒(株)に公布の日本国特許公開第4510号(1977)
に記載されている。
他の洗剤成分 本発明の洗剤界面活性剤は、陰イオン系界面活性剤、
非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両性界
面活性剤およびそれらの混合物から選択される。陰イオ
ン系界面活性剤は、第2C10〜C18アルコールサルフェー
ト、C10〜C18アルキルベンゼンスルホネート、アルキル
サルフェート、およびアルキルエトキシサルフェート、
a−スルホ脂肪酸エステル塩、脂肪酸塩(セッケン)お
よびオレフィンスルホネートを含むことができる。非イ
オン系界面活性剤は、エチレンオキシドが付加したアル
コールを含んでなるC10〜C16アルコールエトキシレー
ト、ノニルフェノールエトキシレート、プロピレンオキ
シドおよびエチレンオキシドが付加したアルコールを含
んでなる付加物、脂肪酸アルカノールアミド、スクロー
ス脂肪酸エステル、アルキルアミンオキシドおよびポリ
ヒドロキシ脂肪酸アミドを含むことができる。本発明の
洗剤界面活性剤は、ここに参考として含めるW09218594
号明細書に記載されているものの中からも選択できる。
ビルダー系は、好ましくはポリカルボキシレートに加
えて他のビルダー成分を含む。その様なビルダーは、リ
ン酸塩および非リン酸塩系のカルシウムイオン封鎖性ビ
ルダーを含むことができる。リン酸塩系カルシウムイオ
ン封鎖性ビルダーは、トリポリリン酸ナトリウムおよび
ピロリン酸ナトリウムならびに有機ホスホン酸塩および
アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホン酸塩)を含
むことができる。有機ホスホン酸塩およびアミノアルキ
レンポリ(アルキレンホスホン酸塩)には、アルカリ金
属エタン1−ヒドロキシジホスホン酸塩、ニトリロトリ
メチレンホスホン酸塩、エチレンジアミンテトラメチレ
ンホスホン酸塩およびジエチレントリアミンペンタメチ
レンホスホン酸塩があるが、これらの物質は、組成物中
にあるリン化合物を最少に抑えたい場合には、あまり好
ましくない。非リン酸塩系のカルシウムイオン封鎖性ビ
ルダーは、アルカリ金属アルミノケイ酸塩、単量体ポリ
カルボキシレート、ポリカルボン酸が2個以下の炭素原
子により互いに分離された少なくとも2個のカルボキシ
基を含んでなる単独重合体または共重合体のポリカルボ
ン酸またはそれらの塩、炭酸塩、ケイ酸塩、クエン酸お
よびそれらの混合物を含むことができる。ある範囲のア
ルミノケイ酸塩イオン交換材料を使用することができる
が、好ましいアルミノケイ酸ナトリウムゼオライトは、
単位セル式 Nar[(AlO2r(SiO2stH2O (式中、rおよびsは少なくとも6であり、r対sのモ
ル比は1.0〜0.5であり、tは少なくとも5、好ましくは
7.5〜276、より好ましくは10〜264である。) を有する。このアルミノケイ酸塩材料は水和した形態で
あり、好ましくは10%〜28%、より好ましくは18%〜22
%、の結合した形態の水を含む結晶性のものである。上
記のアルミノケイ酸塩イオン交換材料は、さらに粒子直
径が0.1〜10マイクロメートル、好ましくは0.2〜4マイ
クロメートル、であることを特徴とする。ここで用語
「粒子直径」は、例えば走査電子顕微鏡を使用する顕微
鏡測定の様な通常の分析技術により、またはレーザーグ
ラニュロメーターにより測定した、特定のイオン交換材
料の平均粒子直径を意味する。アルミノケイ酸塩イオン
交換材料はさらに、それらのカルシウムイオン交換容量
により特徴付けられるが、これは無水状態で計算してア
ルミノケイ酸塩1gあたり少なくとも200mg当量のCaCO3
硬度であり、これは一般的に300mg eq./g〜352mg eq./g
である。ここで使用するアルミノケイ酸塩イオン交換材
料はさらに、カルシウムイオン交換率により特徴付けら
れるが、これは、カルシウムイオン硬度に対して少なく
とも130mg当量のCaCO3/リットル/分/(g/リットル)
[2グレンCa++/ガロン/分/(グラム/ガロン)]の
アルミノケイ酸塩(無水状態)であり、一般的に130mg
当量のCaCO3/リットル/分/(グラム/リットル)
[2グレン/ガロン/分/(グラム/ガロン)]〜390m
g当量のCaCO3/リットル/分/(グラム/リットル)
[6グレン/ガロン/分/(グレン/ガロン)]であ
る。ビルダー目的に最適なアルミノケイ酸塩は、少なく
とも260mg当量のCaCO3/リットル/分/(グラム/リッ
トル)[4グレン/ガロン/分/(グラム/ガロン)]
のカルシウムイオン交換率を示す。本発明の実施に有用
なアルミノケイ酸塩イオン交換材料は、市販されてお
り、天然の物質でもよいが、合成品が好ましい。アルミ
ノケイ酸塩イオン交換材料の製造方法は、米国特許第3,
985,669号明細書に記載されている。ここで有用な、好
ましい合成の結晶性アルミノケイ酸塩イオン交換材料
は、ゼオライトA、ゼオライトB、ゼオライトX、ゼオ
ライトHS、およびそれらの混合物として市販されてい
る。特に好ましい実施態様では、結晶性アルミノケイ酸
塩イオン交換材料はゼオライトAであり、式 Na12[(ALO212(SiO212x・H2O (式中、xは20〜30、特に27である。) を有する。
他の好適な水溶性単量体状およびオリゴマー状のカル
ボキシレートビルダーも少量加えることができる。その
様な物質は、例えば に記載されている。
他の好適なポリカルボキシレートは、ここに参考とし
て含める米国特許第4,144,226号明細書、Crutchfield
ら、1979年3月13日発行、米国特許第3,308,067号明細
書、Diehl、1967年3月7日発行、および米国特許第3,7
23,322号明細書、Diehl に記載されている。
ビルダーは、アルカリビルダー、例えば金属ケイ酸
塩、アルカリ金属炭酸塩および重炭酸塩、その他、を含
むことができる。大量の結晶性層状ケイ酸ナトリウムを
含む配合では、製品中に含まれる成分の量を最少に抑え
るために、その様な他のビルダーおよび他のアルカリ物
質の含有量は、組成物の約50%未満、好ましくは30%未
満にすべきである。さらに、結晶性層状ケイ酸ナトリウ
ムの、他のビルダーおよび他のアルカリ性物質の合計に
対する比率Rは0.34以上、好ましくは0.5以上、より好
ましくは1以上にすべきである。
本発明の洗剤組成物の使用量(1バッチの衣類を洗濯
するのに使用する製品の重量)は、使用者の洗濯条件下
で所望の洗浄性能を達成する様に変えることができる。
使用量は、小型で軽量の製品が好まれる日本の様な国に
おける25g以下から300〜500gmでよい。使用量は好まし
くは100g以下、より好ましくは50g以下である。好まし
いコンパクト洗剤組成物では、使用量は洗濯水30リット
ルあたり25g未満、好ましくは14g〜21g、より好ましく
は15g〜20gである。
所望により使用する洗剤成分 本発明の洗剤組成物は、その組成物を含む製品の全体
的なコスト、使用、および性能を改善するために、広範
囲な他の洗浄、布地(fabric)処理、および加工助剤を
含むことができる。その様な材料の非限定的な例は以下
に示されている。
酵素安定剤−ここで使用する酵素は、完成した組成物
中に存在するカルシウムおよび/またはマグネシウムイ
オンの水溶性供給源から与えられるその様なイオンによ
り安定化される。(カルシウムは一般的にマグネシウム
イオンよりもやや効果的であり、ここでただ1種の陽イ
オンだけを使用している場合にはカルシウムイオンが好
ましい。)安定性はさらに、様々な他の、この分野で開
示されている安定剤、特にホウ酸塩類、により与えられ
るが、これに関しては米国特許第4,537,706号明細書を
参照するとよい。代表的な洗剤、特に液体、は完成した
組成物1リットルあたり、約1〜約30、好ましくは約2
〜約20、より好ましくは約5〜約15、最も好ましくは約
8〜約12ミリモルのカルシウムイオンを含んでなる。こ
の量は、存在する酵素の量およびそのカルシウムまたは
マグネシウムイオンに対する反応性によりある程度変え
ることができる。カルシウムまたはマグネシウムイオン
の量は、組成物中のビルダー、脂肪酸、等と錯体形成さ
せた後、常にある最低量を酵素が利用できる様に選択す
べきである。カルシウムまたはマグネシウムイオンの供
給源としては、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、リン
ゴ酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、水酸化カルシ
ウム、ギ酸カルシウム、および酢酸カルシウムおよび対
応するマグネシウム塩を始めとする、すべての水溶性カ
ルシウムまたはマグネシウム塩を使用することができ
る。酵素スラリーおよび処方水の中のカルシウムのため
に、組成物中には少量の、一般的に1リットルあたり約
0.05〜約0.4ミリモルのカルシウムイオンが含まれるこ
とも多い。固体洗剤組成物は、洗濯液中にその様な量を
与えるに十分な量の水溶性カルシウムイオン供給源を含
むことができる。あるいは、天然水の硬度で十分な場合
もある。
無論、上記のカルシウムおよび/またはマグネシウム
イオンの量は、酵素の安定性を与えるのに十分な量であ
る。さらに油脂を除去する性能を与えるためには、より
多くのカルシウムおよび/またはマグネシウムイオンを
組成物に加えることができる。したがって、一般的な提
案として、本発明の組成物は一般的に約0.05〜約2重量
%のカルシウムまたはマグネシウムイオン、または両方
の水溶性供給源を含んでなる。無論、この量は、組成物
中に使用する酵素の量および種類に応じて変えることが
できる。
本発明の組成物は、所望により、ただし好ましくは、
各種の他の安定剤、特にホウ酸塩型の安定剤を含むこと
もできる。一般的に、その様な安定剤は、組成物中に、
約0.25〜約10重量%、好ましくは約0.5〜約5重量%、
より好ましくは約0.75〜約3重量%のホウ酸または組成
物中でホウ酸を形成できる他のホウ酸塩化合物(ホウ酸
として計算)の量で使用する。ホウ酸が好ましいが、酸
化ホウ素、ホウ砂および他のアルカリ金属ホウ酸塩(例
えばオルト−、メタ−およびピロホウ酸ナトリウム、お
よび五ホウ酸ナトリウム)の様な他の化合物も適当であ
る。ホウ酸の代わりに、置換されたホウ酸(例えばフェ
ニルボロン酸、ブタンボロン酸、およびp−ブロモフェ
ニルボロン酸)も使用できる。
漂白化合物−漂白剤および漂白活性剤−本発明の洗剤
組成物は、所望により漂白剤、または漂白剤および1種
以上の漂白活性剤を含む漂白組成物を含むことができ
る。漂白剤は、存在する場合、特に布地洗濯陽の洗剤組
成物の約1%〜約30%、より一般的には約5%〜約20%
の量である。存在する場合、漂白活性剤の量は、漂白剤
に加えて漂白活性剤を含んでなる漂白組成物の、一般的
に約0.1〜約60%、おり一般的には約0.5%から約40%で
ある。
ここで使用する漂白剤は、布地洗浄、硬質表面洗浄、
または現在知られている他の洗浄目的における洗剤組成
物に有用な漂白剤のいずれでもよい。これらの漂白剤に
は、酵素漂白剤ならびに他の漂白剤がある。ここでは過
ホウ酸塩漂白剤、例えば過ホウ酸ナトリウム(例えば一
または四水和物)、を使用することができる。
制限なしに使用できる他の種類の漂白剤には、過カル
ボン酸漂白剤およびそれらの塩がある。この種の漂白剤
の適当な例としては、モノペルオキシフタル酸マグネシ
ウム六水和物、メタクロロ過安息香酸のマグネシウム
塩、4−ノニルアミノ−4−オキソペルオキシ酪酸およ
びジペルオキシドデカンジオン酸がある。その様な漂白
剤は、米国特許第4,483,781号明細書、Hartman、1984年
11月20日発行、米国特許出願第740,446号明細書、Burns
ら、1985年6月3日提出、ヨーロッパ特許出願第0,13
3,354号明細書、Banks ら、1985年2月20日公開、およ
び米国特許第4,412,934号明細書、Chung ら、1983年11
月1日発行、に記載されている。米国特許第4,634,551
号明細書、Burns ら、1987年1月6日発行、に記載さ
れている6−ノニルアミノ−6−オキソペルオキシカプ
ロン酸も非常に好ましい漂白剤である。
過酸素漂白剤も使用できる。適当な過酸素漂白化合物
には、炭酸ナトリウム過酸化水素化物および同等の「過
炭酸塩」漂白剤、ピロリン酸ナトリウム過酸化水素化
物、尿素過酸化水素化物、および過酸化ナトリウムがあ
る。過硫酸塩漂白剤(例えばOXONE、デュポンにより製
造販売)も使用できる。
好ましい過炭酸塩漂白剤は、平均粒子径が約500〜約1
000ミクロンであり、約200ミクロン未満の粒子が約10重
量%以下であり、約1,250ミクロンを超える粒子が約10
重量%以下である。所望により、過炭酸塩はケイ酸塩、
ホウ酸塩または水溶性界面活性剤で被覆することができ
る。過炭酸塩は様々な商業的供給源、例えばFMC、ソル
ベイおよびトーカイ デンカ、から入手できる。
漂白剤の混合物も使用できる。
過酸素漂白剤、過ホウ酸塩、過炭酸塩、等は、その場
で(すなわち洗濯工程の際に)それぞれ対応する過酸の
水溶液を形成する漂白活性剤と組み合わせて使用するの
が好ましい。活性剤の各種の非限定的な例が米国特許第
4,915,854号明細書、Mao ら、1990年4月10日発行、お
よび米国特許第4,412,934号明細書に記載されている。
ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)および
テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)活性剤が代表
的であり、それらの混合物も使用できる。ここで有用な
他の代表的な漂白剤および活性剤に関しては、米国特許
第4,634,551号明細書も参照。
非常に好ましいアミドに由来する漂白活性剤は式 R1N(R5)C(O)R2C(O)Lまたは R1C(O)N(R5)R2C(O)Lを有する物質である。式中、R
1は約6〜約12個の炭素原子を含むアルキル基であり、R
2は1〜約6個の炭素原子を含むアルキレンであり、R5
はHまたは約1〜約10個の炭素原子を含むアルキル、ア
リール、またはアルカリールであり、Lは適当な離脱性
基である。離脱性基とは、過加水分解(perhydrolysi
s)陰イオンによる漂白活性剤に対求核攻撃の結果、漂
白活性剤から排除される基を意味する。好ましい離脱性
基はフェニルスルホネートである。
上記の式を有する漂白活性剤の好ましい例には、ここ
に参考として含むる米国特許第4,634,551号明細書に記
載されている、(6−オクタンアミド−カプロイル)オ
キシベンゼンスルホネート、(6−ノナンアミド−カプ
ロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6−デカンア
ミド−カプロイル)オキシベンゼンスルホネート、およ
びそれらの混合物がある。
別の種類の漂白活性剤には、ここに参考として含める
米国特許第4,966,723号明細書、Hodge ら、1990年10月
30日に記載されているベンゾキサジン型活性剤がある。
ベンゾキサジン型の非常に好ましい活性剤は、 である。
さらに他の好ましい種類の漂白活性剤には、アシルラ
クタム活性剤、特に式 のアシルカプロラクタムおよびアシルバレロラクタムで
あり、式中、R6はHまたは1〜約12個の炭素原子を含む
アルキル、アリール、アルコキシアリール、またはアル
カリール基である。非常に好ましいラクタム活性剤に
は、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラ
クタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイルカプロラクタ
ム、ノナノイルカプロラクタム、デカノイルカプロラク
タム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベンゾイルバレ
ロラクタム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイル
バレロラクタム、ウンデセノイルバレロラクタム、ノナ
ノイルバレロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイ
ルバレロラクタムおよびそれらの混合物がある。ここに
参考として含むる、過ホウ酸ナトリウムの中に吸着され
たベンゾイルカプロラクタムを含むアシルカプロラクタ
ムを開示している米国特許第4,545,784号明細書、Sande
rson、1985年10月8日発行参照。
酸素漂白剤以外の漂白剤もこの分野では公知であり、
ここで使用できる。特に重要な非酸素漂白剤の一種とし
ては、光活性化漂白剤、例えばスルホン化亜鉛および/
またはアルミニウムフタロシアニンがある。米国特許第
4,033,718号明細書、Holcombeら、1977年7月5日発
行、参照。使用する場合、洗剤組成物は一般的に約0.02
5〜約1.25重量%のその様な漂白剤、特にスルホン化亜
鉛フタロシアニンを含む。
所望により、漂白化合物はマンガン化合物を使用して
触媒作用させることができる。その様な化合物はこの分
野では良く知られており、例えば米国特許第5,246,621
号明細書、米国特許第5,244,594号明細書、米国特許第
5,194,416号明細書、米国特許第5,114,606号明細書、お
よび公開ヨーロッパ特許出願第549,271A1、549,272A1、
544,440A2、および544,490A1、に記載されているマンガ
ン系触媒がある。これらの触媒の好ましい例としては、
MnIV 2(u−O)3(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリア
ザシクロノナン)2(PF62、MnIII 2(u−O)1(u−
OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノ
ナン)2(ClO42、MnIV 4(u−O)6(1,4,7−トリア
ザシクロノナン)4(ClO44、MnIIIMnIV 4(u−O)1
(u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシ
クロノナン)2(ClO43、MnIV(1,4,7−トリメチル−
1,4,7−トリアザシクロノナン)−(OCH33(PF6)、
およびそれらの混合物がある。他の金属系漂白触媒に
は、米国特許第4,430,243号明細書および米国特許第5,1
14,611号明細書に記載されている触媒がある。マンガン
を各種の錯体配位子と共に使用し、漂白性を強化する方
法も、米国特許第4,718,455号明細書、第5,284,944号明
細書、第5,246,612号明細書、第5,256,799号明細書、第
5,280明細書,117号明細書、第5,274,147号明細書、第5,
153,161号明細書、および第5,227,084号明細書に記載さ
れている。
実際的な問題として、そして本発明を制限するものと
してではなく、本発明の組成物および方法は、少なくと
も1千万分の1部のオーダーの活性漂白触媒物質を洗濯
水中に与える、好ましくは約0.1ppm〜約700ppm、より好
ましくは約1ppm〜約500ppmの触媒物質を洗濯液中に与え
る様に調節することができる。
補助成分−本発明の組成物は、所望により1種以上の
他の洗剤陽補助材料または他の、洗浄性能、洗浄すべき
基材の処理を支援または強化するための、または洗剤組
成物の美観を改良するための材料(例えば香料、着色
剤、染料、等)を含むことができる。以下はその様な補
助材料の例である。
重合体状汚れ放出剤−本発明の組成物および方法に
は、所望により、当業者には公知のすべての重合体状汚
れ放出剤を使用することができる。重合体状汚れ放出剤
は、疎水性繊維、例えばポリエステルやナイロンの表面
を親水性化するための親水性部分と、洗濯およびすすぎ
サイクルが完了するまでの間、疎水性繊維上に沈着し、
そこに付着して、親水性部分のためのアンカーとして作
用する疎水性部分と、を有するのが特徴である。これに
よって、汚れ放出剤による処理に続いて生じた汚れた後
の洗濯手順でより容易に洗浄される。
ここで有用な重合体状汚れ放出剤には、特に、(a)
1種以上の非イオン系親水性成分[この成分は、必須成
分として(i)重合度が少なくとも2であるポリオキシ
エチレン部分、または(ii)重合度が2〜10であるオキ
シプロピレンまたはポリオキシプロピレン部分(ここで
該親水性部分は、それぞれの末端でエーテル結合により
隣接する部分に結合しているのではない限り、オキシプ
ロピレン単位を含まない)、または(iii)オキシエチ
レンを含んでなるオキシアルキレン単位および1〜約30
オキシプロピレン単位の混合物(ここで該混合物は、親
水性成分が、汚れ放出剤が通常のポリエステル合成繊維
表面の上に沈着した時にその様な表面の親水性を増加さ
せるのに十分大きな親水性を有する様に、十分な量のオ
キシエチレン単位を含み、該親水性部分は好ましくは少
なくとも約25%のオキシエチレン単位を、より好ましく
は、特に約20〜30オキシプロピレン単位を有するその様
な成分に関しては、少なくとも約50%のオキシエチレン
単位を含んでなる)からなる]、または(b)1種以上
の疎水性成分[この成分は、(i)C3オキシアルキレン
テレフタレート部分(ここで、該疎水性成分がオキシエ
チレンテレフタレートをも含んでなる場合、オキシエチ
レンテレフタレート:C3オキシアルキレンテレフタレー
ト単位の比率は約2:1またはそれ未満である)、(ii)C
4〜C6アルキレンまたはオキシC4〜C6アルキレン部分、
またはそれらの混合物、(iii)重合度が少なくとも2
であるポリ(ビニルエステル)部分、好ましくはポリ酢
酸ビニル、、あたは(iv)C1〜C4アルキルエーテルまた
はC4ヒドロキシアルキルエーテル置換基、またはそれら
の混合物(ここで、該置換基はC1〜C4アルキルエーテル
またはC4ヒドロキシアルキルエーテルセルロース誘導
体、またはそれらの混合物の形態で存在し、その様なセ
ルロース誘導体は両親媒性であり、その際、この誘導体
は、通常のポリエステル合成繊維表面上に沈着し、十分
な量のヒドロキシルを保持し、その様な通常の合成繊維
表面に付着した後、繊維表面の親水性を増加させるのに
十分な量のC1〜C4アルキルエーテルおよび/またはC4
ドロキシアルキルエーテル単位を有する)を含んでな
る]、または(a)および(b)の組合せを有する汚れ
放出剤がある。
典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレン部分
は、重合度が約200から(それより高い水準でも使用で
きる)、好ましくは3〜約150、より好ましくは6〜約1
00である。適当なオキシC4〜C6アルキレン疎水性部分に
は、米国特許第4,721,580号明細書、Gosselink、1988年
1月26日発行、に記載されている様な重合体状汚れ放出
剤の末端キャップ、例えば MO3S(CH2)nOCH2CH2O− (式中、Mはナトリウムであり、nは4〜6の整数であ
る)、があるが、これらに限定されるものではない。
本発明で有用な重合体状汚れ放出剤には、セルロース
誘導体、例えばヒドロキシエーテルセルロース重合体、
エチレンテレフタレートまたはプロピレンテレフタレー
トとポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオキシ
ドテレフタレートの共重合体ブロック、等もある。その
様な汚れ放出剤は、市販されており、セルロースのヒド
ロキシエーテル、例えばMETHOCEL(Dow)、がある。こ
こで使用するセルロース系汚れ放出剤には、C1〜C4アル
キルまたはC4ヒドロキシアルキルセルロースからなる群
から選択された汚れ放出剤もある。米国特許第4,000,09
3号明細書、Nicol ら、1976年12月28日発行、参照。
ポリ(ビニルエステル)疎水性部分を特徴とする汚れ
放出剤には、ポリアルキレンオキシド骨格、例えばポリ
エチレンオキシド骨格、の上にグラフト化されたポリ
(ビニルエステル)、例えばC1〜C6ビニルエステルの、
好ましくはポリ(酢酸ビニル)のグラフト共重合体があ
る。ヨーロッパ特許出願第0219048号明細書、Kud ら、
1987年4月22日発行、参照。この種の市販されている汚
れ放出剤には、BASF(西独)から市販のSOKALAN型の材
料、例えばSOKALANHP−22、がある。
好ましい汚れ放出剤の一種は、エチレンテレフタレー
トおよびポリエチレンオキシド(PEO)テレフタレート
のランダムブロックを有する共重合体である。この重合
体状汚れ放出剤の分子量は約25,000〜約55,000である。
米国特許第3,959,230号明細書、Hays、1976年5月25日
発行、および米国特許第3,893,929号明細書、Basadur、
1975年7月8日発行、参照。
別の好ましい重合体状汚れ放出剤は、平均分子量300
〜5,000のポリオキシエチレングリコールに由来する、1
0〜15重量%のエチレンテレフタレート単位を90〜80重
量%のポリオキシエチレンテレフタレート単位と共に含
む、エチレンテレフタレート単位の反復単位を含むポリ
エステルである。この重合体の例としては、市販のZELC
ON 5126(Du Pontから)およびMILEASE T(ICIから)が
ある。米国特許第4,702,857号明細書、Gosselink、1987
年10月27日発行、も参照。
別の好ましい重合体状汚れ放出剤は、テレフタロイル
およびオキシアルキレンオキシ反復単位のオリゴマーエ
ステル骨格およびその骨格に共有結合した末端部分を含
んでなる、実質的に線状のエステルオリゴマーのスルホ
ン化生成物である。これらの汚れ放出剤は、米国特許第
4,968,451号、J.J.ScheibelおよびE.P.Gosselink、1990
年11月6日発行、に詳細に記載されている。他の適当な
重合体汚れ放出剤には、米国特許第4,711,730号明細
書、Gosselink、1987年12月8日発行、のテレフタレー
トポリエステル、米国特許第4,721,580号明細書、Gosse
link、1988年1月26日発行、の陰イオン系の末端キャッ
プしたオリゴマーエステル、および米国特許第4,702,85
7号明細書、Gosselink、1987年10月27日発行、のブロッ
クポリエステルオリゴマー化合物がある。
好ましい重合体状汚れ放出剤には、陰イオン系の、特
にスルホアロイル系の末端キャップしたテレフタレート
エステルを開示している米国特許第4,877,896号明細
書、Maldonadoら、1989年10月31日発行、の汚れ放出剤
も含まれる。
使用する場合、汚れ放出剤は本発明の洗剤組成物の約
0.01〜約10重量%、一般的に約0.1〜約5重量%、好ま
しくは約0.2〜約3.0重量%を占める。
さらに他の好ましい汚れ放出剤は、テレフタロイル単
位、スルホイソテレフタロイル単位、オキシエチレンオ
キシおよびオキシ−1,2−プロピレン単位の反復単位を
含むオリゴマーである。反復単位はオリゴマーの骨格を
形成し、好ましくは変性イセチオネートの末端キャップ
で終わっている。この種の特に好ましい汚れ放出剤は、
約1個のスルホイソフタロイル単位、5個のテレフタロ
イル単位、約1.7〜約1.8の比率のオキシエチレンオキシ
およびオキシ−1,2−プロピレンオキシ単位、および2
個の2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン
酸ナトリウムの末端キャップを含んでなる。該汚れ放出
剤は、オリゴマーの約0.5〜約20重量%の、結晶性−還
元性安定剤、好ましくはキシレンスルホネート、クメン
スルホネート、トルエンスルホネート、およびそれらの
混合物からなる群から選択されたもの、をも含んでな
る。
キレート化剤−本発明の洗剤組成物は、所望により1
種以上の鉄および/またはマンガンキレート化剤を含む
ことができる。その様なキレート化剤は、すべて以下に
記載するアミノカルボキシレート、アミノホスホネー
ト、多官能置換された芳香族キレート化剤およびそれら
の混合物からなる群から選択することができる。理論に
縛られる積もりはないが、これらの材料の利点は、部分
的には、可溶性キレートを形成することによって鉄およ
びマンガンイオンを洗濯溶液から除去する、非常に優れ
た能力によると考えられる。
所望により使用するキレート化剤として有効なアミノ
カルボキシレートには、エチレンジアミンテトラアセテ
ート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセ
テート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテ
トラプロプリオネート、トリエチレンテトラアミンヘキ
サアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテー
ト、およびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金
属、アンモニウム、および置換アンモニウム塩、および
それらの混合物がある。
アミノホスホネートは、洗剤組成物中に少なくとも少
量の総リン含有量が許容される場合、本発明の組成物で
キレート化剤として有用であり、エチレンジアミンテト
ラキス(メチレンホスホネート)をDEQUESTとして含
む。これらのアミノホスホネートは、7個以上の炭素原
子を含むアルキルおよびアルケニルを含まないのが好ま
しい。
多官能置換された芳香族キレート化剤も本発明の組成
物に有用である。米国特許第3,812,044号明細書、Conno
rら、1974年5月21日発行、参照。酸の形態のこの種の
好ましい化合物は、ジヒドロキシジスルホベンゼン、例
えば1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼン、であ
る。
ここで使用するのに好ましい生物分解性キレート化剤
は、エチレンジアミン二コハク酸塩(EDDS)、特に米国
特許第4,704,233号明細書、HartmanおよびPerkins、198
7年11月3日発行、に記載されている[S,S]異性体であ
る。
使用する場合、これらのキレート化剤は、一般的に本
発明の洗剤組成物の約0.1〜約10重量%を占める。より
好ましくは、使用する場合、これらのキレート化剤は、
その様な組成物の約0.1〜約3.0重量%を占める。
土汚れ除去/再沈着防止剤 本発明の組成物は、所望により、土汚れ除去および再
沈着防止特性を有する水溶性エトキシル化アミンを含む
ことができる。これらの化合物を含む、顆粒状洗剤組成
物は一般的に約0.01〜約10.0重量%の、液体洗剤組成物
は一般的に約0.01〜約5重量%の、水溶性エトキシレー
トアミンを含む。
最も好ましい汚れ放出および再沈着防止剤はエトキシ
ル化テトラエチレンペンタアミンである。代表的なエト
キシル化アミンはさらに米国特許第4,597,898号明細
書、VanderMeer、1986年7月1日発行、に記載されてい
る。別の群の好ましい土汚れ除去−再沈着防止剤は、ヨ
ーロッパ特許出願第111,965号明細書、OhおよびGosseli
nk、1984年6月27日公開、に記載されている陽イオン系
化合物である。使用できる他の土汚れ除去/再沈着防止
剤は、ヨーロッパ特許出願第111,984号明細書、Gosseli
nk、1984年6月27日公開、に記載されているエトキシル
化アミン重合体、ヨーロッパ特許出願第112,592号明細
書、Gosselink、1984年6月4日公開、に記載されてい
る両性イオン系重合体、および米国特許第4,548,744号
明細書、Connor、1985年10月22日発行、に記載されてい
る。この分野で公知の他の土汚れ除去および/または再
沈着防止剤も本発明の組成物に使用できる。別の種類の
好ましい再沈着防止剤には、カルボキシメチルセルロー
ス(CMC)系材料がある。これらの材料は、この分野で
は良く知られている。
ブライトナー 本発明の洗剤組成物には、この分野で公知のすべての
光学ブライトナーまたは他の光沢付与または白色化剤
を、一般的に約0.05〜約1.2重量%の量で配合すること
ができる。本発明で効果的に使用できる市販の国学ブラ
イトナーは、スチルベンの誘導体、ピラゾリン、クマリ
ン、カルボン酸、メチンシアニン、ジベンゾチオフェン
−5,5−ジオキシド、アゾール、5および6員複素環式
化合物、および他の種々の薬剤を含む(ただし、必ずし
もこれらに限定しない)サブグループに分類できる。そ
の様なブライトナーの例は、ここに参考として含める
「蛍光ブライトナーの製造および用途」、M.Zahradni
k、John Wiley&Sons,New York(1982)出版、に記載さ
れている。
本発明の組成物に有用な光学ブライトナーの具体例
は、米国特許第4,790,856号明細書、Wixon、1988年12月
13日発行に記載されている。これらの光沢剤には、Vero
naからのPHORWHITEシリーズが含まれる。この文献に記
載されている他の光沢剤には、チバ・ガイキーから市販
のTinopal UNPA、Tinopal CBSおよびTinopal 5BM、イタ
リアのヒルトン・デービスから市販のArtic White CCお
よびArtic White CWD、2−(4−スチリル−フェニ
ル)−2H−ナフトール[1,2−d]トリアゾール、4,4′
−ビス−(1,2,3−トリアゾール−2−イル)−スチル
ベン、4,4′−ビス(スチリル)ビスフェニル、および
アミノ−クマリンがある。これらのブライトナーの具体
例としては、4−メチル−7−ジエチルアミノクマリ
ン、1,2−ビス(−ベンズイミダゾール−2−イル)−
エチレン、1,3−ジフェニルフラゾリン、2,5−ビス(ベ
ンゾオキサゾール−2−イル)−チオフェン、2−スチ
リル−ナフト−[1,2−d]−オキサゾール、および2
−(スチルベン−4−イル)−2H−ナフト[1,2−d]
トリアゾールがある。米国特許第3,646,015号明細書、H
amilton、1972年2月29日発行、も参照。ここでは陰イ
オン系ブライトナーが好ましい。
泡抑制剤 本発明の組成物には、泡の形成を少なくするまたは抑
制するための化合物を配合することができる。米国特許
第4,489,455号明細書および第4,489,574号明細書に記載
されている様な、いわゆる「高濃度洗浄法」およびヨー
ロッパ型のフロントローディング洗濯機には泡の抑制が
特に重要である。
非常に様々な物質が泡抑制剤として使用され、泡抑制
剤は当業者には良く知られている。例えば、Kirk Othme
rのEncyclopedia of Chemical Technology、第3版、7
巻、430〜447頁(John Wiley&Sons,Inc.,1979)参照。
特に重量な泡抑制剤の種類には、モノカルボキシル脂肪
酸およびそれらの塩がある。米国特許第2,954,347号明
細書、1960年9月27日にWayne St.Johnに発行公布、参
照。泡抑制剤として使用されるモノカルボキシル脂肪酸
およびそれらの塩は、一般的に10〜約24個の炭素原子、
好ましくは12〜18個の炭素原子を有するヒドロカルビル
鎖を有する。適当な塩にはアルカリ金属塩、例えばナト
リウム、カリウム、およびリチウム塩、およびアンモニ
ウムおよびアルカノールアンモニウム塩がある。
本発明の洗剤組成物は、非界面活性剤系の泡抑制剤も
含むことができる。これらの物質には、例えばパラフィ
ンの様な高分子量炭化水素、脂肪酸エステル(例えば脂
肪酸トリグリセリド)、1価アルコールの脂肪酸エステ
ル、脂肪族C18〜C40ケトン(例えばステアロン)、等が
ある。他の泡抑制剤には、N−アルキル化アミノトリア
ジン(例えばトリ−〜ヘキサ−アルキルメラミンまたは
塩基シアヌルと2または3モルの、1〜24個の炭素原子
を含む第1または第2アミンの反応生成物として形成さ
れるジ−〜テトラ−アルキルジアミンクロロトリアジ
ン)、プロピレンオキシド、およびリン酸モノステアリ
ン(例えばモノステアリルアルコールリン酸エステルお
よびモノステアリル二アルカリ金属(例えばK、Naおよ
びLi))リン酸塩およびリン酸エステルが含まれる。炭
化水素、例えばパラフィンやハロパラフィンは液体の形
態で使用できる。液体炭化水素は室温および大気圧で液
体になり、約−40℃〜約50℃の流動点を有し、最低沸点
が約110℃(大気圧)以上である。好ましくは融点が約1
00℃未満であるワックス状担架水素を使用することも知
られている。炭化水素は、洗剤組成物用に好ましい種類
の泡抑制剤である。炭化水素発泡抑制剤は、例えば米国
特許第4,265,779号明細書、Gandolfoら、1981年5月5
日発行、に記載されている。炭化水素には、例えば、約
12〜約70個の炭素原子を有する脂肪族、脂環式、芳香
族、および複素環式の飽和または不飽和炭化水素が含ま
れる。この泡抑制剤の考察で使用する用語「パラフィ
ン」は、本来のパラフィンおよび環状炭化水素の混合物
を包含するものとする。
別の好ましい種類の非界面活性剤系泡抑制剤には、シ
リコーン泡抑制剤がある。この区分では、ポリオルガノ
シロキサン油、例えばポリジメチルシロキサン、ポリオ
ルガノシロキサン油または樹脂の分散液またはエマルシ
ョン、およびポリオルガノシロキサンがシリカ上に化学
吸着または有着したポリオルガノシロキサンとシリカ粒
子の組合せが使用される。シリコーン泡抑制剤は、この
分野では良く知られており、例えば米国特許第4,265,77
9号、Gandolfoら、1981年5月5日発行、およびヨーロ
ッパ特許出願第89307851.9号、Starch,M.S.、1990年2
月7日公開、に記載されている。
他のシリコーン泡抑制剤は、少量のポリジメチルシロ
キサン液体を配合することにより水溶液の消泡を行なう
ための組成物および方法に関連する米国特許第3,455,83
9号明細書に記載されている。
自動洗濯機で使用する洗剤組成物に関しては、泡は、
洗濯機から溢れる程度にまで発生すべきではない。泡抑
制剤は、使用する場合、「泡抑制量」で存在するのが好
ましい。「泡抑制量」とは、組成物の処方者が、この発
泡調整剤の、泡立ちを十分に抑制し、自動洗濯機で使用
する低発泡性洗濯洗剤を形成できる量を選択できること
を意味する。
本発明の組成物は、一般的に0%〜約5%の泡抑制剤
を含んでなる。泡抑制剤として使用する場合、モノカル
ボキシル脂肪酸およびその塩は、洗剤組成物の約5重量
%までの量で存在する。好ましくは、約0.5%〜約3%
の脂肪モノカルボン酸塩泡抑制剤を使用する。シリコー
ン泡抑制剤は一般的に洗剤組成物の約2.0重量%までの
量で使用されるが、より大量に使用することもできる。
この上限は、本来現実的なものであり、第一にコストを
最小に抑え、少量で泡を効果的に抑制するために設定す
る。好ましくは約0.01%〜約1%、より好ましくは約0.
25%〜約0.5%、シリコーン泡抑制剤を使用する。ここ
で使用するこれらの重量百分率値は、ポリオルガノシロ
キサンとの組合せで使用されるシリカ、ならびに使用で
きる付随物質を含む。リン酸モノステアリル泡抑制剤は
一般的に組成物の約0.1〜約2重量%の量で使用する。
炭化水素泡抑制剤は、一般的に約0.01%〜約5.0%の量
で使用するが、より大量に使用することもできる。アル
コール泡抑制剤は、一般的に最終組成物の0.2〜3重量
%の量で使用する。
布地軟化剤−所望により、様々な洗濯時(through−t
he−wash)布地軟化剤、特に米国特許第4,062,647号明
細書、StormおよびNirschl、1977年12月13日発行、の微
細なスメクタイトクレー、ならびにこの分野で公知の他
の軟化剤クレーを、本発明の組成物中に一般的に約0.5
〜約10重量%の量で使用し、布地の洗浄と同時に布地の
軟化特性を与えることができる。クレー軟化剤は、例え
ば米国特許第4,375,416号明細書、Crisp ら、1983年3
月1日発行、および米国特許第4,291,071号明細書、Har
risら、1981年9月22日発行、に記載されている様に、
アミンおよび陽イオン系軟化剤と組み合せて使用するこ
とができる。
染料移動防止剤−本発明の組成物は、洗濯工程の際に
ある布地から他の布地への染料移動を防止するのに効果
的な1種以上の物質を含む。一般的に、その様な染料移
動防止剤には、ポリビニルピロリドン重合体、ポリアミ
ンN−オキシド重合体、N−ビニルピロリドンとN−ビ
ニルイミダゾールの共重合体、マンガンフタロシアニ
ン、ペルオキシダーゼ、およびそれらの混合物が含まれ
る。使用する場合、これらの薬剤は一般的に組成物の約
0.01〜約10重量%、好ましくは約0.01〜約5重量%、よ
り好ましくは約0.05〜約2重量%を構成する。
より詳しくは、ここで使用する好ましいポリアミンN
−オキシド重合体は、構造式R−Ax−Pを有する単位を
含む(式中、Pは重合可能な単位であり、この単位にN
−O基が付加し得るか、またはN−O基が重合可能な単
位の一部を形成し得るか、またはN−O基が両方の単位
に付加することができ、Aは構造−NC(O)−、−C
(O)O−、−S−、−O−、−N=の1種であり、x
は0または1であり、Rは脂肪族、エトキシル化脂肪
族、芳香族、複素環式または脂環式基またはそれらの組
合せであり、これらの基にN−O基の窒素が付加し得
る、またはN−O基がこれらの基の一部である)。好ま
しいポリアミンN−オキシドでは、Rが複素環式基、例
えばピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリジン、
ピペリジン、およびそれらの誘導体である。
N−O基は一般式 で表され、式中、R1、R2、R3は脂肪族、芳香族、複素環
式基またはそれらの組合せであり、x、yおよびzは0
または1であり、N−O基の窒素は付加する、または上
記の基のいずれかの一部を形成することができる。ポリ
アミンN−オキシドのアミンオキシド単位は、pKa<1
0、好ましくはpKa<7、より好ましくはpKa<6を有す
る。
形成されたアミンオキシド重合体が水溶性であり、染
料移動防止特性を有する限り、どの様な重合体骨格でも
使用できる。適当な重合体骨格の例は、ポリビニル、ポ
リアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリアクリレートおよびそれらの混合
物である。これらの重合体には、モノマーの1種がアミ
ンN−オキシドであり、他のモノマー種がN−オキシド
であるランダムまたはブロック共重合体が含まれる。ア
ミンN−オキシド重合体は、一般的にアミン対N−オキ
シドの比が10:1〜1,000,000である。しかし、ポリアミ
ンオキシド重合体中に存在するアミンオキシド基の数
は、適当な共重合により、または適当なN−酸化の程度
により、変えることができる。ポリアミンオキシドは、
ほとんどすべての重合度で得ることができる。一般的
に、平均分子量は500〜1,000,000、より好ましくは1,00
0〜500,000、最も好ましくは5,000〜100,000である。こ
の種の好ましい物質は“PVNO"と呼ぶことができる。
本発明の洗剤組成物に有用な、最も好ましいポリアミ
ンN−オキシドはポリ(4−ビニルピリジン−N−オキ
シド)であり、その平均分子量は約50,000であり、アミ
ン対アミンN−オキシドの比は約1:4である。
N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾール
重合体の共重合体(“PVPVI"と呼ぶ)もここで使用する
のに好ましい。PVPVIの平均分子量は好ましくは5,000〜
1,000,000、より好ましくは5,000〜200,000、最も好ま
しくは10,000〜20,000である(平均分子量範囲は、ここ
に参考として含めるBarth ら、Chemical Analysis,Vol
113,“Modern Methods of Polymer Characterization"
に記載されている光散乱により測定される)。PVPVI共
重合体は、典型的にはN−ビニルイミダゾール対N−ビ
ニルピロリドンのモル比が1:1〜0.2:1、より好ましくは
0.8:1〜0.3:1、最も好ましくは0.6:1〜0.4:1である。こ
れらの共重合体は、直鎖または分岐鎖でよい。
本発明の組成物は、平均分子量が約5,000〜約400,00
0、好ましくは約5,000〜約200,000、より好ましくは約
5,000〜約50,000であるポリビニルピロリドン(“PV
P")を使用することもできる。PVPは洗剤分野の当業者
には公知であり、例えばここに参考として含めるEP−A
−262,897およびEP−A−256、696号各明細書を参照す
るとよい。PVPを含む組成物は、また平均分子量が約500
〜約100,000、好ましくは約1,000〜約10,000であるポリ
エチレングリコール(“PEG")も含むこともできる。好
ましくは、洗濯溶液中にPEG対PVPのppmでの比は約2:1〜
約50:1、より好ましくは約3:1〜約10:1である。
本発明の洗剤組成物は、所望により約0.005〜5重量
%の、やはり染料移動防止作用を示す、ある種の親水性
光学ブライトナーも含むこともできる。使用する場合、
本発明の組成物は約0.01〜1重量%のその様な光学光沢
剤を含んでなるのが好ましい。
本発明で有用な親水性光学ブライトナーは、構造式 を有する物質であるが、式中、R1はアニリノ、N−2−
ビス−ヒドロキシエチルおよびNH−2−ヒドロキシエチ
ルから選択され、R2はN−2−ビス−ヒドロキシエチ
ル、N−2−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノ、モ
ルフィリノ、クロロおよびアミノから選択され、Mは塩
形成陽イオン、例えばナトリウムまたはカリウムであ
る。
上記の式中、R1がアニリノであり、R2がN−2−ビス
−ヒドロキシエチルであり、Mが陽イオン、例えばナト
リウムである場合、そのブライトナーは、4,4′−ビス
[(4−アニリノ−6−(N−2−ビス−ヒドロキシエ
チル)−s−トリアジン−2−イル)アミン]−2,2′
−スチルベンジスルホン酸および二ナトリウム塩であ
る。この特別な光沢剤は、Tinopal UNPA−GXの商品名で
チバーガイキー コーポレーションから市販されてい
る。Tinopal−UNPA−GXは、本発明の洗剤組成物に有用
な、好ましい親水性光学ブライトナーである。
上記の式中、R1がアニリノであり、R2がN−2−ヒド
ロキシエチル−N−メチルアミノであり、Mが陽イオ
ン、例えばナトリウムである場合、その光沢剤は、4,
4′−ビス[(4−アニリノ−6−(N−2−ヒドロキ
シエチル−N−メチルアミノ)−s−トリアジン−2−
イル)アミノ]−2,2′−スチルベンジスルホン酸の二
ナトリウム塩である。この特別な光沢剤は、Tinopal 5B
M−GXの商品名でチバーガイキーコーポレーションから
市販されている。
上記の式中、R1がアニリノであり、R2がモルフィリノ
であり、Mが陽イオン、例えばナトリウムである場合、
そのブライトナーは、4,4′−ビス[(4−アニリノ−
6−モルフィリノ−s−トリアジン−2−イル)アミ
ノ]−2,2′−スチルベンジスルホン酸、ナトリウム塩
である。この特別なブライトナーは、Tinopal AMS−GX
の商品名でチバ−ガイキーコーポレーションから市販さ
れている。
本発明用に選択されたこれらの光学ブライトナーは、
上記の選択された重合体染料移動防止剤と組み合わせて
使用した場合に、特に効果的な染料移動防止性能を発揮
する。その様な選択された重合体材料(例えばPVNOおよ
び/またはPVPVI)をその様な選択された光学ブライト
ナー(例えばTinopal−UNPA−GX、Tinopal 5BM−GXおよ
び/またはTinopal AMS−GX)と組み合わせることによ
り、洗濯溶液中で、これらの2種類の洗剤組成物成分を
単独で使用した場合よりも、著しく優れた染料移動防止
効果が得られる。理論に縛られることはないが、その様
なブライトナーは、洗濯溶液中の布地と高度の親和力を
有し、したがってこれらの布地上に比較的迅速に沈着す
るので、この様に作用するものと考えられる。洗濯溶液
中に布地にブライトナーが沈着する程度は、「消耗係
数」と呼ばれるパラメータにより決定される。消耗係数
は、一般的にa)布地上に沈着したブライトナーの、
b)洗濯液中のブライトナーの初期濃度に対する比率で
ある。比較的高い消耗係数を有するブライトナーが、本
発明において染料移動を防止するのに最も適している。
無論、他の、通常の光学ブライトナーを本発明の組成
物に任意に使用し、染料移動防止効果ではなく、通常の
布地の「ブライトネス」という利点を得ることもでき
る。その様な使用は一般的であり、洗剤の処方には良く
知られている。
他の成分−本発明の組成物には、他の活性成分、キャ
リヤー、ヒドロトロピー剤、処理助剤、染料または顔
料、液体処方用の溶剤、バー組成物用の固体充填剤、等
を含む、他の様々な洗剤組成物に有用な他の成分を含む
ことができる。
本発明の洗濯洗剤は、ここに参考として含める日本国
特許出願第171,911号、1994年7月12日提出に記載され
ている様な、この分野で良く知られている製法により製
造することができる。
試験方法 I.結合能力測定 下記の試薬およびポリカルボキシレート試料溶液を調
製する。
[1]グリシン緩衝溶液:グリシン8.85gおよびNaCl6.9
0g、1NNaOH80mlに脱イオン水を加えて緩衝溶液200mlに
する。
[2]カルシウム溶液:塩化カルシウム二水和物2.940g
を脱イオン水で200mlに希釈する(0.100M)。
[3]希釈緩衝溶液:[1]のグリシン緩衝溶液20mlを
脱イオン水で1リットル体積に希釈する。
[4]ポリカルボキシレート試料溶液:ポリカルボキシ
レートの試料を脱イオン水で1%試料溶液(活性成分と
して)に希釈する。
カルシウム結合メーターは下記の様に調製する。カル
シウムイオン選択性電極(Orion 93200)を、製造業者
の文献の指示により調整する。[3]の希釈緩衝溶液を
20℃(±0.1℃)で平衡化する。イオンメーター(Orion
モデル920A)ダブルジャンクション電極(#90020)お
よび検定イオン選択性電極で調製する。[2]の0.100M
カルシウム溶液を[3]の希釈緩衝溶液で希釈して50ml
検定溶液を調製する。5種類の50ml検定溶液、すなわち
0.10mMCa++、0.20mMCa++、0.30mMCa++、0.40mMCa++、お
よび0.50mMCa++を調製する。メーターをこれら5種類の
溶液で検定する。
試料を次の様に測定する。[4]のポリカルボキシレ
ート試料溶液10gを、0.50mMCa++の50ml検定溶液に加
え、磁気攪拌機で攪拌する(約600rpm)。攪拌溶液中の
Ca濃度を3.0分で記録する。
結合能力は次の様に計算する。
試料の結合能力=0.5mM−3分におけるCa濃度 結合インデックスは次の様に計算する。標準として0.
34mMの結合能力を使用する。結合インデックス(BI)は 結合インデックス=(試料の結合能力/0.34)×100 である。
II.土分散試験方法 下記の試薬およびポリカルボキシレート試料溶液を調
製する。
[1]グリシン緩衝溶液:グリシン67.56gおよびNaCl5
2.60g、1N NaOH60mlに脱イオン水を加えて緩衝溶液600m
lにする。次いで、上記のグリシン緩衝溶液60gをイオン
交換水で希釈し、希釈緩衝溶液1000gを調製する。
[2]ポリカルボキシレート試料溶液:ポリカルボキシ
レートの試料を上記[1]の希釈緩衝溶液で50ppm(活
性成分として)に希釈する。
土(Kanto Loam)1gを標準試験管に入れる。この試験
管に[2]の試料溶液100ccを注ぎ込む。この試験管の
上に蓋(パラフィンフィルム)を載せる。蓋をした試験
管を20回良く振とうし、試験管の底に土が堆積していな
いことを確認する。試験管を試験管立て中に置き、20時
間放置する。
光電極を組み立て、次の様に校正する。光電極(DP55
0)を滴定装置(Mettler DL25)の中に置く。イオン交
換水をプラスチックカップ中に入れる。光電極をカップ
中の水の中に入れ、15分間放置する。次いで、滴定装置
の電位を1000mVに設定する。
試料分散測定は次の様に行なう。試験管の外側表面上
に、(試験管立て中に置いた)試験管中の溶液の垂直方
向で中間点に相当する水平の線を引く。試験管溶液中に
光電極を入れ、この中間点に位置合わせをする。mVの読
みが安定したら、そのミリボルトの読みを記録する。
分散能力は次の様に計算する。
試料の分散能力=−ln(mV/1000) 分散インデックスは次の様に計算する。標準または基
準として分散能力2.5を使用する。
分散インデックス(DI)=(試料の分散能力)/2.5*
100 ポリカルボキシレートのインデックス比(IR)は、下
記の等式により計算される。
インデックス比(IR)=DI*BI/100 次に、下記の非限定的な例により本発明を説明する。
ポリカルボキシレート試料Aは、日本触媒(株)から
「OL−9」として供給される、分子量11,000、アクリル
酸:マレイン酸のモル比60:40、BI=122、DI=122、お
よびIR=149の、マレイン酸とアクリル酸の共重合体で
ある。
ポリカルボキシレート試料Bは、日本触媒(株)から
「KH4」として供給される、分子量12,000、アクリル
酸:マレイン酸のモル比55:45、BI=119、DI=106、お
よびIR=126の、マレイン酸とアクリル酸の共重合体で
ある。
試料No.1として上に示す試料を、1ガロンあたり3グ
レンの硬度(CO3 -として)、20℃の洗濯水中666ppmで使
用し、続いて濯いだ時、ポリカルボキシレート試料Aを
同じ重量の、日本触媒(株)から「ML−7」として供給
される、分子量6500、アクリル酸:マレイン酸のモル比
70:30、BI=100、DI=100、およびIR=100の、マレイン
酸とアクリル酸の共重合体である従来のポリカルボキシ
レートで置き換えた以外は同じ条件下、同じ組成で洗濯
した場合と比較して、優れた汚れ洗浄および白色維持が
達成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−4510(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 3/37

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)少なくとも10%の洗剤界面活性剤、
    および (ii)少なくとも10%の洗剤ビルダー系 を含んでなり、前記洗剤ビルダー系が、110以上のイン
    デックス比(IR)(ここでIR=結合インデックス(BI)
    ×分散インデックス(DI)/100である)を有するポリカ
    ルボキシレート剤を含んでなる洗濯洗剤組成物。
  2. 【請求項2】前記ポリカルボキシレート剤が、式 H−[−CH(−COOM)−CH2−]x−[−CH(−COOM)−
    CH(−COOM)−]y−H を有するマレイン酸とアクリル酸の共重合体であり、前
    記共重合体の分子量が5000〜15,000であり、x対yのモ
    ル比Rが約3:7〜7:3である、請求項1に記載の洗濯洗剤
    組成物。
  3. 【請求項3】前記結合インデックスが100以上である、
    請求項2に記載の洗濯洗剤組成物。
  4. 【請求項4】前記分散インデックスが100以上である、
    請求項3に記載の洗濯洗剤組成物。
  5. 【請求項5】前記結合インデックスが110以上である、
    請求項3に記載の洗濯洗剤組成物。
  6. 【請求項6】MWが6,000〜12,000である、請求項5に記
    載の洗濯洗剤組成物。
  7. 【請求項7】Rが1:1〜7:3である、請求項6に記載の洗
    濯洗剤組成物。
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